第7章 黎明時代

【1701年～1703年】

カタストロフが再び現れ、第二次カタストロフ戦争が勃発

 

デューラの力はホーナスほど強大ではないため、彼女が創り出した破滅の深淵も暗黒星界ほど堅固ではなく、エスペリアのカタストロフたちは封印を破ろうとし続けていた。

帝国とババリアの全面戦争が勃発した後、エスペリアの世界は憎しみ、絶望、苦痛などの負の感情に覆われ、破滅の深淵に浸透し、カタストロフたちの力を倍増させた。

破滅の深淵の封印は緩んでいるものの、神々は山の頂で破滅の深淵を見守り、厳重に監視していたため、カタストロフたちは破滅の深淵を破ることを敢えてしなかった。

常に機会を待っていたカザードは、時機が熟したことを見て、この情報を深淵の下にいるイグテスに伝えた。

カタストロフをエスペリアに戻すために、イグテスは彼の手下を深海の下から陸地に派遣した。

元素の守護者シリウスは、最初に深海からの脅威に気づき、彼と彼の仲間ゴルボは数度にわたって深海からの侵入を防いだ。

しかし、イグテスがますます多くの手下を陸地に派遣するにつれて、シリウスとゴルボは独力では持ちこたえられず、シリウスは神々に援助を求めざるを得なかった。

イグテスの手下に抵抗するために、大半の神々は山の頂を離れ、ハトール大陸に向かったため、破滅の深淵を守る力はかつてないほど空虚になった。

カタストロフたちは千載一遇のチャンスをつかみ、カザードと共謀して、カタストロフたちは一気に破滅の深淵を突破した。

神々の力は二つの大陸に分散され、両方を守ることができず、突然現れたカタストロフの大軍に不意を突かれた。

後方で火事が起きた神々は手をこまねき、カタストロフとイグテスの二面攻撃に直面し、甚大な損害を被った。

デューラが陥落する前に、彼女は神々と契約を結び、神々に破滅の深淵を守らせた。

今、カタストロフが再び現れ、神々は誓いを破り、セレスチアルに格下げされた。

破滅の深淵の開放がもたらす巨大な勢いは、神々が住む極地の山々を引き裂くだけでなく、山の下の広大な銀冬平原にも影響を及ぼし、銀冬平原にあるドワーフの要塞ーーウェイロン城も瞬時に壊滅的な衝撃を受けた。

破滅の深淵を監視していた風術師は、すぐにこの緊急事態を風語術を通じてヴェルディア議会に報告した。

ヴェルディア議会の長老たちは、状況が緊急であると判断し、即座に緊急メカニズムを発動することを決定した。

彼らは元素の台座を開き、元素基座が引き起こす元素の乱流を使って破滅の深淵を攻撃し、自然元素のエネルギーで破滅の深淵を封じ込めようとした。

しかし、事態は彼らの制御を超え、激しい元素の乱流と破滅の深淵の虚空エネルギーが衝突し、信じられない連鎖反応を引き起こし、エスペリアの世界の時空が歪んだ。

時空の裂け目が歪みの中で開き、異界からの虚空の来客が現れた。