第3章 神々と肩を並べる時代

【紀元前2400～紀元前726年】

神と肩を並べる黄金時代

 

ソトロン大陸の人間は魔法のすべての秘密を掌握した後、文明は急速に進歩し、わずか2000年足らずで、人類は前例のない魔法文明を開化させました。

それは人類史上最も輝かしい時期であり、後世には「神と肩を並べる時代」と呼ばれ、その時の魔法の盛況は後世には及びもつかないものでした。

その時代のエリート魔法使いの多くは、魔力を使って無から物を作り出し、自然を支配することができました。

その時代の人々は労働を必要とせず、魔法で動くゴーレムが人間に代わって耕作や織物を行いました。

当時の魔法学派も百家争鳴の状態で、星界魔法、元素魔法、次元魔法、ルーン魔法、ブードゥー魔法など、人類はあらゆる種類の魔法を開発し、魔法の潜在能力を探求していました。

魔法は人類に過酷な自然に対抗する力を与えましたが、それはまた人類をますます傲慢にしました。

彼らはもはや神を畏れず、自分の力に酔いしれていました。

彼らは魔法を使って雲を突き抜けるような驚異的な建築物を創造し、神々が住む山々と競い合い、神々に主権を宣言しました。

彼らは魔力を動力とする空中艦を操り、山々の頂上にある神々の宮殿を無遠慮に飛び越え、まるで神々に対して力を誇示しているかのようでした。

人類は魔法を駆使してドラゴンを飼いならし、ドラゴンを人間に従わせ、人間の道具としました。

本来、ドラゴンは神に次ぐ生物であり、神々でさえドラゴンを支配したことはありませんでした。

人類のこの行動は、凡人が神々を超えようとしていることを神々に宣言するものでした。

 

【紀元前752年】

永遠の華鐘が鋳造される

 

デューラは未来の大災害を予見し、この災害を阻止するために、誰にも知られていない計画を準備し始めた。

彼女はホーナスが残した「原初物質」を取り出し、神の匠アンセルにこれらの材料を使って鐘を鋳造するよう依頼し、自らその鐘に命を吹き込んだ。

デューラはアンセルに、この鐘が未来において複数の世界を救う鍵であると伝えた。

 

【紀元前726年～紀元前578年】

人体錬金と亜人の誕生

 

人類の傲慢は最終的に神々を怒らせ、人類の自尊心は神々が凡人から信仰を得ることを不可能にしました。

神々は人類を脅威と見なし、人類に対処する方法を議論し始めました。

死の神アナイは人類を崩壊させる計画を提案しました。

彼は人類が欲望に満ち、満足を知らず、魔法を通じて永遠の命を得ようとする様子を見て、彼らの貪欲を利用して自らの悪果を食べさせることを提案しました。

アナイは人類に「人体錬金術」と呼ばれる禁断の術を教えることを決定しました。

これは他の生物の生命エッセンスを人体と融合させる魔法であり、アナイは人類に適切な生命のエッセンスと融合すれば、人体は生まれ変わり、神のように不死になると主張しました。

しかし、不死はただの嘘であり、アナイの真の意図は人類を内部から分裂させ、最終的に自らを殺し合わせることでした。

アナイの計画はデューラによって強く反対されましたが、大多数の神々はアナイの側に立ち、人類が神々に対して脅威をもたらしていることは確かであったため、デューラも最終的には妥協し、アナイの計画に同意しました。

人類は人体錬金術を習得した後、急いで実行に移し、欲望が満たされることなく、倫理を失いました。

人類のエリート魔法使いたちは平民を大規模に捕らえ、人体錬金術の実験を行い始めました。

魔法使いたちは他の動物の生命のエッセンスを抽出し、それを平民の体に融合させました。

他の動物の生命のエッセンスが融合した人類は身体に変化が現れ、その動物の特徴を持つようになり、亜人と呼ばれるようになりました。

さまざまな形態の亜人が実験の中で次々と創造されました。

しかし、人類の本性は異類を排斥するものであり、突然現れた亜人は人類の目には異形の者として映り、彼らは人類の恐慌を引き起こし、排斥と抑圧の対象となりました。

さらには、亜人の出現によって一部の地域では恐慌が発生しました。

人類は自らが蒔いた悪果を背負うことができず、その時の人類の支配階級であるエリート魔法使いたちは恐慌を解消し秩序を安定させるために、人類文明から遠く離れた未開の土地を開発し、そこに亜人を移住させざるを得ませんでした。

この「移住」と呼ばれる行為は、実際には追放であり、亜人たちをさらに悲惨な境地に追い込みました。

亜人たちが住むためのその未開の土地は、今日のタスタン砂漠であり、そこは資源が乏しく、天候が厳しく、食人の猛獣や邪悪な魔物が多く生息しており、亜人たちはそこで過酷な環境に耐え、必死に生き延びなければなりませんでした。

 

【紀元前578年～紀元前492年】

ブードゥー神殿の建立と最初の豊穣祭

 

タスタン砂漠は生命がなく、過酷な環境のため、この土地では何も作物を栽培することができず、亜人たちは飢えに耐え、困難な生活を送っていました。

デューラは亜人たちの状況を哀れに思い、タスタン砂漠に雨を降らせ、巨大なオアシスを創り出し、亜人たちに住む場所を与えました。

後に豊穣のオアシスと呼ばれるその肥沃な土地は、タスタン砂漠の西部に位置し、植生が豊かで水源が豊富で、タスタン砂漠の乾燥し荒れた景色とははっきりと対照を成し、まるで二つの世界のようです。

亜人たちはこの突然現れた奇跡を自然の精霊または偉大な巫母の恩恵と呼び、後世のババリア部族が崇拝する自然の精霊または巫母は通常、生命の神デューラを指します。

亜人たちは豊穣のオアシスで狩猟や遊牧を行い、生存が保障され、巫母デューラの恩恵に感謝するために、豊穣のオアシスにブードゥー神殿を建てました。

神殿が完成した日、亜人たちは盛大な祭祀活動を行い、これが歴史上初めての「豊穣祭」となりました。

 

【紀元前485年～紀元前426年】

凡人は内乱に陥る

 

人体錬金術はアナイが冒涜者を欺くための嘘であり、人間がどれほど試みても満足のいく結果を得ることはできません。

しかし、魔法使いたちは諦めず、ますます多くの亜人が創造され、亜人と人間の間の対立も深まっていきました。

最終的に、非人道的な扱いを受けた一部の亜人が反抗を始め、人間との戦争を展開しました。

最初の戦争はルールツ平原で始まり、歴史上「ルールツの戦い」と呼ばれています。

この時、人間の内部も崩壊の瀬戸際にありました。

エリート魔法使いたちは互いに不和で、猜疑と不信が彼らの間に満ちていました。

人体錬金術への執着が彼らを貪欲で疑り深くさせ、彼らは人体錬金術の成果を独占したいと考えつつ、互いに悪意を持って推測し、相手がこれまでに発見した成果や秘密を共有していないと考え、最も悪意のある言葉で密かに呪っていました。

最終的に、各エリート魔法使いを首領として、人間は十数の都市国家に分裂しました。

それは人間にとって最も暗く、最も耐え難い時代でした。

したがって、亜人が人間に戦争を仕掛けたとき、これらのエリート魔法使いたちが率いる人間の勢力は一つにまとまることなく、互いに冷ややかに見守り、さらには一部の人間勢力が利益を得ようと試みました。

これが戦争の連鎖反応を引き起こし、人間の勢力も混乱した内戦に陥り、後世に「遺灰の戦い」と呼ばれる戦争が幕を開けました。

アナイの目的は達成され、凡人が自らの過ちの結果を受ける時代が到来しました。