【ブライト刻印】
残陽の守人はブライト王国に所属する魔導士組織で、王国で最も優秀な魔道士たちによって形成されている。
彼らは、歴史の断片から太古の魔法技術を復元し、神々に匹敵する魔法の時代を復興させようと試みている。
長年の研究の結果、断片的な情報が綱の目のように編まれ、太古の魔法技術がついに扉を開いた。
かつて「永生の刻印」という技術が存在しており、人間の能力を大幅に強化させることができた。
永生の刻印は魔導晶石を動力源とし、搭載された5つのルーンを人間の体にマッチングさせた上で魔法の力で体を改造する。
これは人間が神の領域へと近づける大きな一歩となった。
しかし人間の創造性に脅威を感じた神々は信仰者に背を向け、人体錬金という欺瞞で帝国を分裂させ、滅ぼした。
同時に衛星の刻印もまた遺跡の中に埋もれることとなる。
残陽の守人は歴史書を読みあさり、その中から古き時代の断片を見つけ、壁画の模様一つ一つから手がかりを探り、ついに永生の刻印が埋もれた位置を特定した。
永生の刻印はついに再び人々の前に姿を現した。
そのうち1つの石碑は発掘現場で紛れ込んでいたカタストロフによって奪われ、残りの石碑はブライト王国の重要な戦略物質として研究と利益交換に使われることとなる。
永生の刻印の出現により、人々は再び失われた太古の技術を手にすることができた。
これについて残陽の守人は「我々は巨人を呼び覚まし、巨人の肩に立つ。そして巨人となるのだ」と話している。
【ババリア部族】
鮮血と炎の中で誕生したババリア部族は戦いの意味を決して忘れない。
生存するには戦いが必要不可欠なのだ。
不毛な自然との戦い、虎視眈々とした敵との戦い、そして最も長く、激しいブライト王国との戦い。
人間が人体を使った大規模な錬金術の実験を始めた古い時代から、エリート魔術師たちの残虐行為は、ババリアと人間との間に確執を埋め込んだ。
人間は民間人を錬金術の実験に使い、動物の特性を秘めた亜人を生み出した。
そして亜人たちは失敗作とみなされて追放され、タスタン砂漠にたどり着く。
長き戦いの末に今のババリア部族が誕生したのである。
ババリア部族にとって、永生とはただの妄想に過ぎず、同時に部族を長きに渡り苦しめた根源でもあった。
当初、ウィッチドクターや司祭がブードゥー神殿から人間の様々な不老不死の試みを解読したが、ババリア部族は特に重視しなかった。
しかしブライト王国が太古の遺跡から獲得した技術を流砂の爪に提供し、戦力を高めている情報を手に入れた。
王国は流砂の爪を強化させることで、ババリア部族の戦力をそぎ取ろうとしていたのだ。
ブレイドストーム隊の攻撃により、ブライト王国の秘密輸送隊は壊滅させられた。
ブレイドストーム隊は輸送隊の馬車の中から不思議な石碑を発見し、それをウィッチドクターと司祭に解読させる。
石碑にはブードゥー神殿のトーテムに記載されている「永生の刻印」と同じ内容が記載されていた。
ブードゥー魔法によって改造され、永生の刻印の輝きは再びタスタン砂漠に輝いた。
ババリア部族は永生に関しては全く興味がないが、それが秘める強大な力には強く惹かれていた。
【ヴェルディア連盟】
ヴェルディアの祖先たちはかつてタスタン砂漠に追放された数ある亜人の一種族だった。
温和な性格の彼らは安らかで平和な生活を望んでおり、他種族に対抗する意志はなく、ただ苦しい惨めな生活を続けていた。
その後、束の間の平和が訪れるが、血の気の多い亜人種たちが他の種族に対して復讐の戦争を仕掛け、彼らは再び戦争の渦に巻き込まれてしまう。
平和、それは彼らにとっては砂漠の中の蜃気楼の様なもので望んでいてもたどり着くことができない。
女神デューラの導きにより、平和を渇望する一部の亜人たちは砂漠からユグドラシルに移り住むようになり、争いのない平和でのどかな生活を始めた。
ユグドラシルはその豊富な資源と独特なエレメント結晶の存在により他勢力が侵略を目論んでいたが、幸いヴェルディアには秘密兵器ーー元素の台座が他勢力の侵略を拒んだ。
この微妙なバランスの中で、ヴェルディアの民は平和な日々を送っていた。
しかしそんな日は長く続かなかった。
太古の遺跡の発掘が進み、永生の刻印という技術が知られるようになると、ヴェルディアは再度窮地に陥る。
太古の時代、永生の刻印はその原動力として魔導晶石という物質が使われていたが、その魔導晶石を製造する原材料がまさにエレメント結晶だったのである。
ブライト王国は星界学院から学者を派遣して、ヴェルディアの魔導士たちとの提携を提案してきた。
永生の刻印の共同研究を条件にエレメント結晶を分け与えて欲しいというものだった。
太古の技術によりヴェルディアの先祖はかつて長い間苦しめられてきた、しかし本当の苦痛を作り出しているのは欲望に駆られた人たちであり、技術自体に間違いはないことをヴェルディアの民はよく知っている。
ヴェルディア魔導士たちの努力により、魔導晶石の代替品が作り出された。
元素晶石のかけらと元素晶石の核によって永生の刻印は再び眩しい光を放った。
ヴェルディアは侵略を望まない、しかし平和と安定を維持するためには強い力が欠かせないこともよくわかっている。
【グレイヴボーン】
永遠の命とは恩恵なのか、それとも呪いなのか?
この問いには答えは無いのかもしれない。
しかし古代の魔法使いたちにとって、永遠の命は人生をかけて追い求めた目標だった。
魔法、錬金術......魔術師はあらゆる手段を試みたが、それでも限りある命を延ばすことはできなかった。
彼らは無念さと諦めを抱えたまま死んでいき、死者の世界で永遠に眠り続ける魂となった。
死の神アンナが倒れたことで、死者の世界は秩序が乱され、眠っていたはずの太古の霊が次々と目覚め始めた。
ケハディマンもその一人だったのです。
膨大な魔法の知識を持つかつてのエリート魔術師は、主のいない死者の世界を徐々に理解し、コントロールするようになった。
やがて彼は生と死の境界を破り、地上に再び現れた最初のグレイヴボーンとなった。
無念、恨み、憎しみ、貪欲さは、エスペリアではありふれた感情である。
死を目前にした人は、往々にしてこの世に未練を抱いている。
死にたくない彼らは、ケハディマンを主とし、グレイヴボーンの一員となった。
グレイヴボーンは、闇の中で力を蓄え、徐々に他の陣営に立ち向かえるだけの力をつけていった。
永生の刻印が再び現れたことで、ケハディマンの長年封印されていた記憶が蘇った。
その時代、彼もまた不老の長寿を追い求めていたのである。
今のケハディマンにとって、不老不死はすでに他の別の意味で実現された。
ケハディマンの命を受けて、死魂院は永生の刻印の研究を始めた。
霊粋派と錬金派の協力により、永生の刻印はグレイヴボーンに新たな力をもたらした。
生ある者たちよ、気をつけるがいい。
グレイヴボーンの大規模な侵攻がまもなくやってくる。
【セレスチアル】
太古の時代、生命の神デューラは、最初に生まれた人間が自然災害に立ち向かえないことを哀れに思うと、人類に魔法の謎を明かし、それから未曾有の魔法文明を切り開いた。
しかし欲深い人間は限りのある命に満足せず、魔法や錬金術で不老不死を求めた。
数え切れないほどの試みの中で、最も成功に近かったのが「永生の刻印」と呼ばれる技術だった。
5種類のルーンを特別な配置にすることで、元素の力を身体に注ぎ込んで体の限界を打ち破ることで、英雄を超越した存在になることができる。
しばらくして、人間の帝国は内乱に陥った。
栄光ある人間の王朝は歴史の塵に消え、強大だった人間の帝国は消滅した。
人間の知恵を宿した造物は、大陸に散らばる遺物となり、「永生の刻印」も失われてしまった。
各種族の学者は遺物を宝のように扱い、その輝かしい時代を調査することで、過去の栄光を取り戻そうとした。
各種族が古代の遺物を研究し続ける中で、トーテムや古文書の解読は飛躍的な進展を遂げ、「永生の刻印」の技術を備えたいくつかの石板も再び人々の前に姿を現した。
神格を取り戻したいという渇望から、神々は遺跡にある石碑の一つを密かに手に入れ、「神の職人」であるアンセルの手によって改造させ、これにより神々は新たな力を手に入れたのである。
【カタストロフ】
神から授かった魔法は人間の自然に対抗できる手段であったが、これを使いこなすことで人々は傲慢になっていった。
彼らはそれ以上神を敬わず、自分の力に酔いしれていった。
人間は奇観や空に浮かぶ船などを作って神に力を誇示するようになり、密かに精鋭の魔術師や熟練の職人を集め、不老不死の謎を解き明かそうと「永生の刻印」をはじめとする多くの試みを行った。
人間のこの様な挑発行為はついに神々を怒らせた。
そして死の神アナイ主導のもと、「人体錬金術」という禁断の術が人々の間で広まるようになった。
これは他の生物のライフエキスを人体に融合させる技術で、アナイは適合するライフエキスと人体を融合させることでその人間は神々のように不老不死になれると人間たちに吹き込んだ。
アナイのこの嘘によって永生の刻印の研究は人体錬金術に入れ替わるようになった。
欲望に駆られたエリート魔術師たちは実験に没頭し、それに伴って人間の間では分裂が起き、最終的には仲間割れをして帝国は滅亡の道をたどってしまった。
生き残った人間は、やがて人体錬金術の真相を知るようになり、人間に疎まれたアナイの負の感情は、その神通力の影響を受けて成長し、無数のカタストロフが生み出され、大陸を荒らし始めた。
カタストロフはエスペリア大陸に生きる生き物全ての共通の敵となり、長年の戦いで劣勢となったカタストロフは新たな力の源を探さざるを得なくなった。
とある変装が得意な悪魔が人間の帝国に潜入し、古き古文書の中から永生の刻印の手がかりを見つけ出し、身を隠す能力を駆使して、遺跡から永生の刻印の石板を奪い去ることに成功した。
カタストロフの力に冒され、石碑はいびつな形となって、カタストロフに新たな力を注いでいる。
今こそ、カタストロフに反撃する時が来た。
【ボイドビジター】
アナイの負の感情によりカタストロフが誕生し大陸を荒らした。
生命の女神デューラはエスペリアの生命がカタストロフに荒らされるのを見かねて、神の力を使ってカタストロフを破滅の深淵に封じ込めた。
だが時が流れるにつれ、封印は弱まり、封じ込められたカタストロフが封印から解放され、エスペリアの世界は再びカタストロフの影に脅かされることとなった。
カタストロフの脅威を目の前に、緑渓議会の長老たちはこちらから攻め入ることにした。
ヴェルディア連盟の秘密兵器、元素の台座を起動して元素の乱気流を破滅の深淵に流し込むことで封鎖しようという計略だった。
しかし台座からの乱気流は破滅の深淵を封鎖することはできず、元素の乱気流とボイドのエナジーがぶつかった瞬間不思議な連鎖反応が起き、次元に割れ目ができてしまった。
この時空の割れ目は様々な宇宙と繋がっており、その裂け目を通って他の宇宙の生物がエスペリアへやってくるようになった。
運悪く時空の裂け目に吸い込まれた異世界の戦士たちはみなそれぞれの世界へ戻るため、外来者たちは一箇所に集まり、ともにカタストロフに対抗することにした。
エスペリアの原住民たちはそんな彼らのことを「ボイドビジター」と呼ぶようになった。
ある日、ブライト王国の王室は密かに使者を送り、異界に迷い込んだこの集団に密かに接触した。
彼らがどのような契約を結んだのかは誰も知らない、ただその後しばらくすると、永生の刻印の技術がボイド陣営の間で蘇った。
【竜族】
遥か昔、巨竜は神々と同格の生物だった。
大空を翔け、大地を見下ろす竜たちは、弱い種族たちに拝められる存在。
そしてある日、巨竜に気に入られた一部の人間が天空の覇者から力を授かり、人類は急速に発展し、大地の支配者となった。
しかし、巨竜の善行は報われなかった。
人間たちは巨竜を裏切り、弱点を突くことで、竜たちを隷属させた。
竜は、人類の道具に成り下がってしまった。
欲望の赴くままに動く人間たちは、禁忌の魔法と錬金術にまで手を染め、永遠の命を得ようとした。
彼らの貪欲は破滅をもたらし、やがて人間たちは互いを疑い、対立し、世界中で戦争を起こした。
戦争は長く続いた。
戦いが終わる頃には、戦争の道具として使われていた巨竜たちも破滅寸前になっていた。
生き残った竜たちはデューラに導かれながら、穢れた大地から離れ、世界の果てにある島にたどり着いた。
巨竜が人間たちに隙を突かれたのは、人間を見下し、慢心していたからだ。
竜の中の一部の有識者は、人間たちが創り出した高度な技術を知ることの重要性に気付いた。
そこで彼らは、「永生の刻印」という技術に目をつけた...
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