凋落の時代【下書き】

1年

ブライト大聖堂の設立

シンダー戦争の後、生き残った人間たちは、崩壊した世界の粉々になった残骸に直面した。

彼らは懺悔を始め、傲慢な魔法の乱用と甚だしい不敬を告白した。

彼らは神々に許しを請い、その嘆願に応えたのはデューラだけだった。

デューラは神の力を使って生命のない土地を蘇らせ、乾いた農地を再び肥沃にし、残された人間の生存を守った。

これらの人間の残骸は、デューラの無私無欲と過去の罪に対する許しに感謝した。

 

特に敬虔な信者の中には、破壊された場所からレンガやタイルをかき集め、デューラを崇拝するための簡素な聖域を建てた者もいた。

これが最初のブライト大聖堂となった。

 

33年

アナイは嫉妬に溺れ、カタストロフが立ち上がる

数世紀にわたるシンダー戦争が終結したにもかかわらず、人間に安息は訪れず、新たな大災害が迫っていた。

 

人々は詐欺的な死の錬金術の本性を知るにつれ、死の神の陰険な裏切りを非難し始めた。

すでにデューラを妬んでいたアナイは、自分が疎まれ、彼女が受け入れられているのを目の当たりにして、激しい嫉妬を抑えられなくなった。

彼の悪意は沸騰し、ついには彼の有害な否定性が彼の神聖な力を通じて、カタストロフの奔流として現れた。

このエスペリアの主神によって実体化されたものは、単なる人間の些細な悪や悪意によって顕現されたものよりもはるかに強力だった。

生来の殺戮欲に突き動かされたこれらの高位のカタストロフは、それまでエスペリアの至るところに散らばっていた低位のカタストロフを集めた。

たった一晩で、エスペリア全土がカタストロフの大軍によって制圧された。

 

人間は、4世紀に及ぶ戦争のトラウマを引きずったまま、また新たな災難に直面した。

暴れ回るカタストロフに対して何の防御もできず、人間が混乱に陥ったのも不思議ではない。

一部の人間は宥和政策を選び、争いを避けようとしたが、仲間に背を向けて敵に加担する裏切り者もいた。

カタストロフの電撃的な進撃により、重要拠点が瞬く間に次々と陥落していった。

 

37年

ブライト王国の台頭

しかし、傍観しておとなしく死を待つことを拒む者もまだいた。

若き戦士シレンは、ブライト大聖堂の信者たちから選ばれ、神聖な使命を託された。

生まれながらの指導者であり、魅力的でカリスマ性のある彼は、人間を再統合し、ブライト王国という新しい秩序を確立した。

分裂していた人間は再び立ち上がり、ひとつの旗の下に団結した。

この駆け出しの王国は、危機の中で鍛え上げられ、よろめきながらも、壊れた世界の灰の中から生まれたように堅持された。

 

39～55年

黎明先遣軍たちがカタストロフに攻勢をかける

ブライト王国の建国後、シレンはカタストロフの脅威を前に、これまで取っていた消極的で防御的な姿勢を改め、攻撃の主導権を握り、大規模な攻勢を開始した。

 

彼はカタストロフを倒すために帝国軍「黎明先遣軍」を結成し、かつての同士であるザフラエルを司令官に任命した。

 

数年後、ザフラエルはカタストロフ戦争での功績と、神々の危機を救ったことが神々に認められ、神格化された。

神格化の前に、ザフラエルは黎明先遣軍の指揮を副官のライアンに譲った。

 

42年

ババリア部族が戦いに参戦

カタストロフはエスペリア全土を徹底的に破壊し、「焦土の広域」そのものを汚染するまでに至った。

彼らの残忍な攻撃を前に、好戦的なババリア部族たちは一歩も譲らず、抵抗する準備を整えた。

大酋長とブラッドガードの指揮の下、ババリア部族は瞬く間に強大な軍隊を集結させ、カタストロフとの地域戦争を開始した。

 

61年

ヴェルディア連盟が戦いに参戦

これまで「ユグドラシル」によって戦争の最悪の恐怖から守られてきたにもかかわらず、賢明なヴェルディア連盟の中には懸念を抱く者もいた。

後に大自然の叡智として知られるようになるこれらの賢明な者たちは、カタストロフが大混乱を起こし続けることを許せば、やがてユグドラシルさえも悪魔の大軍によって押しつぶされてしまうだろうと断言した。

 

ヴェルディア連盟はこれまで苦労して築いてきたものをすべて失う可能性があったため、賢明な人々はカタストロフを積極的に追放するよう勧め始めた。

しかし、平和主義者であるヴェルディア連盟は戦争に巻き込まれることを躊躇していた。

さらに、彼らの祖先はまさに戦争を避けるためにこの森にやってきたのだ。

なぜ今、デューラの名の下に、苦労して手に入れた楽園を捨て、自ら進んでこのような混乱と破壊を求めるのだろうか？

しかし、賢者たちの嘆願はほとんど聞き入れられず、平和主義はヴェルディア連盟の意志であり続けた。

それは、デューラ自身が他の人間種族を率いていることを知るまで続いた。

突然、これが大陸全体の生死をかけた戦いであり、ヴェルディア連盟が永遠に避けることのできない戦いではないと誰も言い張ることができなくなった。

 

こうしてヴェルディア連盟は賢者を中心に団結し、何世紀も続いた部族社会に終止符を打ち、同盟軍となった。

各部族のメンバーで構成された軍隊を率いて、彼らは故郷のユグドラシルを出発し、戦争の最前線に向けて進軍した。

 

69年

デューラは異界の鍵を使ってカタストロフを幽閉することを決める

人間とカタストロフの戦争は数年間続いた。

カタストロフは何度も敗走しそうになったが、そのたびに彼らは奮起した。

 

デューラは、すべての生き物の心に存在する悪がカタストロフを生み出しただけでなく、それを養い、育てていることに気づいた。

したがって、悪意と邪悪が人間の心の中に存在する限り、カタストロフを真に打ち負かすことはできなかった。

カタストロフの脅威を完全に排除するためには、物質世界から完全に切り離された隔離された空間に密閉する必要があった。

 

この真実を悟ったデューラは、ホーナスから受け継いだ異界の鍵を使って次元の裂け目を作り、その中にカタストロフを封印するという計画を立てた。

しかし、これはジレンマを生じさせた。

異界の鍵を使用すると、海底深くにいるイグティスに警告を発してしまう。

しかし、カタストロフが大混乱を引き起こすことを許せば、エスペリアは制圧されてしまう。

最終的には汚染され、死滅し、暗黒星界に引きずり込まれるだろう。

デューラは最終的に、異界の鍵でカタストロフを封印することが、2つの悪のうちのよりましな方だと判断した。

こうして決心したデューラは、自分の考えを最も効果的に実行する方法を考えた。

 

しかし、彼女の計画は神々だけでは完遂できず、人間の助けが必要だった。

デューラは、散在するカタストロフ軍を一箇所に集結させ、集結したら次元の裂け目を作って彼らを封じ込める計画を立てた。

人間たちの軍隊は成功に不可欠である。

彼らは統一戦線を張り、カタストロフ軍を一箇所に追い返すために必要だったからだ。

 

デューラは神託を通して、ブライト大聖堂の聖職者、ブードゥー神殿の長老、大自然の叡智たちにこの計画を伝えた。

これらの異なる高貴な人物たちの呼びかけのもと、人間たちは集合し、一つとなって戦うことに同意した。

 

70年

シレン大王がドワーフに誓いを立てる

デューラは次元の裂け目を作る場所として群山の頂を選んだ。

しかし、ブライト王国がカタストロフを追い払うルートはドワーフの領土を通るものだった。

 

計画の成功を確実にするため、シレンは自らドワーフの領土へ赴き、そこでドワーフの王と密かに会談した。

率直に状況を話し合ったシレンは、ドワーフと同盟を結びたい意向を示した。

このような同盟は、ブライト王国の作戦を兵力と地理的な優位性の両面で支援することになる。

数日間にわたる厳しい交渉の末、ドワーフの王はようやくシレンの要求を受け入れ、両者の間で協定が結ばれた。

ドワーフの援助に感謝するため、シレンは王国の援助が必要になったときは、自分の子孫と王国全体がその援助を誠実に行うと誓った。

 

73年

凍てつく母は神聖な力でカタストロフに恐怖を与え、エスペリアに冬が訪れる

何年にもわたる共同戦線の末、エスペリアの人間たちはついにカタストロフを群山の頂に追いやることができた。

しかし、狡猾な悪魔たちは山頂を攻撃し、神々の神殿を占領しようとする機会をうかがっていた。

 

カタストロフは強力な部隊を編成し、山頂を目指して猛攻撃を仕掛けた。

彼らはイナゴのように山に群がり、険しい崖をよじ登り、山頂を目指して突進した。

 

しかし、彼らの行動は山々を見守る神、凍てつく母、アルナを怒らせた。

彼女は山の頂上から怒りの雄叫びを上げ、その神聖な怒りが大地を揺るがす雪崩を引き起こした。

巨大な雪崩が山々を流れ落ち、何の準備もしていないカタストロフたちを襲い、埋め尽くした。

目の前で繰り広げられる光景を見て、カタストロフ軍は威圧され、落胆し、山々を占領する計画を突然放棄した。

 

しかし、アルナの抑えきれない怒りの爆発は、長く続く凍てつく波も生み出し、全土を覆った。

これがエスペリアの最初の冬の到来となり、淡い雪が滝のように降り積もり、大地は極寒の白で覆われた。

それまで雪や氷を経験したことのない人間たちは、奇跡を目撃していると感じ、ひざまずいて山を崇拝し、祈りを捧げた。

 

74年

デューラは破滅の深淵を作り、第一次カタストロフ戦争は勝利に終わった

カタストロフの山を占領する計画が頓挫した後、人間の連合軍は敵を集中させるために努力を倍加させた。

正念場が迫っていることを知ったデューラは、異界の鍵に神の力を注ぎこんだ。

彼女は山の麓に次元の裂け目を作りだした。

この領域は後に「破滅の深淵」として知られるようになる。

 

身もだえするようなカタストロフの大群が裂け目に吸い込まれ、永遠にエスペリアに戻ることができないまま幽閉された。

この運命を逃れることができたカタストロフはごくわずかだったが、この世界に残った彼らはほとんど脅威とはならなかった。

 

75年

罪を背負う者の追放

第一次カタストロフ戦争中、多くの人間がカタストロフの力の誘惑に屈した。

彼らは進んで敵に味方し、同胞を虐殺する手助けまでした。

ようやく戦争が終結すると、人間はこれらの裏切り者を戦争犯罪者として裁いた。

何人かは軍事法廷を通じて処刑されたが、大半はブライト大聖堂によって王国の過酷な辺境に追放された。

 

これらの追放者たちには、聖堂の聖職者が神聖な光を放つ白熱した鉄で額に焼き印を押した。

この傷跡、罪の刻印は決して消すことができなかった。

刻印は彼らの血と血管にまで刻み込まれ、子孫も額に刻印を刻んで生まれる。

こうして、これらの流民とその子孫は永遠に「罪を背負う者」として知られるようになった。

 

76年

シレン、神格化を拒否

シレンは、第一次カタストロフ戦争における数々の決定的な勝利と偉大な功績により、神々から称えられた。

さらに、戦争中に多くの神々が倒れたため、神の宮殿の広間は数世紀前よりも空虚な響きを放っていた。

生き残った神々は、空席となった玉座を新しい血で埋めようと熱望し、シレンに神の位を授けることを望んだ。

 

しかし、シレンは国民を見捨てることはできないと考えた。

戦争が終わったとはいえ、王国はまだ廃墟と化し、復興が必要な状態だった。

そのため、彼は彼らの誘いを断り、神格化を辞退した。

 

82年

異界の鍵は破壊され、七つのアーティファクトは人間界に残された

破滅の深淵を作ったことで、デューラの神聖なエネルギーのほとんどが消費され、彼女はかつてのホーナスのように疲れ果ててしまった。

 

また、破滅の深淵が開いた瞬間、まだ海の底で熟睡していたイグティスは、強烈な次元の乱れを感じていた。

彼は、異界の鍵がエスペリアのどこかにあると推測したが、まだ完全に回復していなかったため、陸に上がって捜索を再開することはできなかった。

 

虚弱なデューラは、自分の命が尽き果てるのを恐れ、自分が倒れればイグティスが海の底から這い出て異界の鍵を奪い取るだろうと確信していた。

イグティスの手から鍵を守るため、デューラは最後の力を振り絞った。

 

神々の鍛冶屋アンセルの助けを借りて、彼女は鍵を7つのアーティファクトに分解し、それらを人間たちの間に散らばらせた。

この行為を知っているのはデューラとアンセルだけだったので、異界の鍵の所在は再び不明になった。

デューラはその後、謎めいた予言を世界に告げ、山頂を後にした。

 

96年

デューラが倒れ、シレンが死亡

デューラが山を離れた時にはすでに瀕死の状態だった。

彼女は静かにこの世を去ることを望み、ユグドラシルの人里離れた谷にやって来た。

ヴェルディア連盟の一部は自発的に周囲の谷を守り、誰もここに足を踏み入れることを防ぎ、デューラの最後の平和を守った。

ここで10年以上暮らした後、デューラはついに亡くなった。

デューラは死の床で、神の工匠アンセルに自らの計画を託した。

同じ年、70歳を超えていたシレンは病に倒れ、不治の病に陥った。

神々は再び彼を神になるよう誘った。

しかし、シレンは人間の王として国民にふさわしい人間であり、神になって延命する必要はないと信じた。

ある冬の夜、シレンは宮殿の火のそばで亡くなった。

 

183年

残陽の守人が設立される

凋落時代の初め、人間たちはまだシンダー戦争の余波に心を痛めていた。

多くの人々は魔法が世界を滅ぼすのではないかと恐れ、魔法に抵抗していた。

特に、ブライト大聖堂は魔法の研究を禁止すると明確に定めた。

魔法の研究を続けたい魔術師たちは、残された魔法の知識を守ろうと奮闘し、極秘裏に研究を進めることしかできなかった。

 

その後数世紀にわたり、トラウマは徐々に記憶から薄れていった。

かつての痛々しい傷がやがて癒え、忘れ去られるように、魔法に対する寛容さも徐々に戻り、魔法の訓練も復活した。

しかし、ほとんどの魔法の知識は、壊滅的なシンダー戦争で失われていた。

何世紀にもわたって伝授と教育が中断されたことも相まって、人間の魔法に対する理解力は極度に減衰していた。

神代文字と竜言は大衆から忘れ去られて久しく、このような深遠で難解な呪文に直面した魔術師たちは、主観的な推測と推論によってその構成を推測することしかできなかった。

魔法は、繁栄と栄光の頂点からかけ離れた、まさにどん底の状態にあった。

 

こうして、魔術師の一団は、魔法の知識を集約し、共有することを望み、残陽の守人を設立した。

さらに野心的な目標が彼らを突き動かした。

古代の輝かしい魔法文明を復活させ、神と人間の新たな時代を迎えようと。

「残陽の守人」という名前自体が、彼らの最も深い願いを体現し、伝えている。

たとえ黄昏の太陽の美しさが、正午に燃え盛る太陽に太刀打ちできないとしても、いつか再び、燃え盛る太陽が昇ることを信じて、その消えゆく光を見守り続けるのだ。

 

262年

ケハディマン復帰

死の神アナイは、嫉妬に駆られて神性を放棄し、跡形もなく消え去った。

死者の世界は監視の目が届かないまま放置され、それまで永遠の眠りについていた亡霊の一部が動き始めた。

次々と目覚めた魂は、生者の世界の思い出と戻りたいという思いに駆られていた。

その中には、ベルヴェール災害の後、拷問を受けて死んだエリート魔術師ケハディマンもいた。

ケハディマンは、死んでもなお保持されていた膨大な秘術の知識を活用し、まず死者の世界の法則を理解し、次にそれに干渉しようとした。

死ぬ前に抱いていた怨念の力がこの領域での彼の力は増大し、ついに悟りを開いた。

彼は生と死の境界を突破する方法を突き止め、アンデッドとして生者の世界に戻ることに成功した。

この姿で人間界に戻ると、彼は死霊術の研究を始めた。

 

349年

ディオーンの語り部設立

ヴェルディア連盟は外の世界から逃れることはできないが、外の世界の動向を把握するために、特殊な才能を持った集団による諜報組織・ディオーンの語り部を設立した。

特別な才能を持つこのグループは、風術師と呼ばれている。

彼らは生まれつき敏感で自然に近い。

風の流れを通して万物を観察するのが得意で、風や草の動きだけで自然のリズムを感じ取り、風に乗って遠くからの音を聞くことができる。

たとえ何千マイル離れていても、風が吹く場所がある限り、そこの音はやがて風をささやく人の耳に届くだろう。

したがって、風術師は人里離れて暮らしており、森から一歩も出ないが、外の世界をよく知ることができる。

また、風術師は風を通して長距離通信も可能である。

そして、風で構成されるこの独自の諜報ネットワークは、手紙などの従来の情報伝達手段よりもはるかに効率的で安全である。

 

423年

フラタニティ設立

死霊術という闇の術を1世紀にわたって研究した後、ケハディマンは死者の世界の法則についてさらに多くのことを発見し、死者の恨みを自分の目的のために利用する力さえも手に入れた。

苦い瘴気のように死者の世界に蔓延する怨念の力は、完全に彼の意のままになった。

彼は死者の世界で再生を切望するグレイヴボーンたちと盟約を結び、彼らの願いを叶えると同時に、彼らを自分のあらゆる気まぐれに従わせた。

ケハディマンは、アナイの退位に伴う権力の空白を埋めるため、徐々に死者の世界を支配するようになっていた。

彼はそこに住まう魂に対して絶対的な権限を持ち、死者の住民たちには腐敗した死神として知られるようになった。

 

一方、ケハディマンは死霊術の知識を人間界に広めていた。

数人の人間が死霊術の秘密を研究し、禁断の知識を使って死者を蘇らせ始めた。

死霊術で蘇った者は、もはや生と死の束縛に縛られず、自然の法則を尊重することもなく、ほぼ不死身である。

しかし、アンデッドの魂は深く消えない恨みで溢れ、自制心を奪ってあらゆる生き物を攻撃せざるを得なくなる。

忘れてはならないのは、第一次カタストロフ戦争終結後もエスペリアを徘徊しているカタストロフの一団である。

数は少なく脅威も少ないものの、彼らの根源的な性質は依然として悪行へと駆り立てた。

彼らの存在が、エスペリア全土でグレイヴボーンやカタストロフ、その他の暗黒生物を追跡し、根絶やしにする武闘派ハンターの出現につながった。

 

彼らの活動はやがて国中に広がり、賞金稼ぎとして知られるようになった。

これはかなりの危険を伴う職業であったため、情報と危険を共有するために、賞金稼ぎたちは団結して、正式にはフラタニティと呼ばれる組織を結成した。

 

446年

ブライト大聖堂が異端裁判所を設立

死霊術や黒魔術、さらにはカタストロフ崇拝への信仰が悪化し、拡大するにつれ、多くの人間が神聖なる光の教えから逸脱していった。

人々がブライト大聖堂を見捨てるにつれ、聖堂の権威は徐々に失墜していった。

神聖な権威を強化するため、聖堂は異端とみなされるあらゆるものに対してゼロトラレンスの姿勢を採用した。

 

こうして、聖堂内の秘密組織である異端裁判所が設立され、死霊術や異端の信仰に染まった人々を追跡、逮捕、処罰する任務を負っている。

異端裁判所は断罪の神父と粛清の修女で構成され、厳しい自己規律、貞節、謙遜を実践し、完全に抑制された禁欲生活を送っている。

また、彼らはブライト大聖堂の仲介者としても機能し、自らの手を汚すことも厭わない。

 

495年

エルドリッチ評議会設立

フラタニティと異端裁判所は、すべてのグレイヴボーンとネクロマンサーに対する大規模な鎮圧作戦を開始した。

これによって、ケハディマンは、グレイヴボーンがまだ生者と真に対抗できるほど強力ではないことに気づいた。

そのため、機会が訪れるまで目立たず潜伏ことが最善の選択肢であると考えた。

 

こうしてケハディマンは「エルドリッジ評議会」を設立し、側近の3人を評議会の長老として召集し、グレイヴボーンとネクロマンサーの行動を抑制することを目指した。

エルドリッジ評議会は謎めいた組織で、外部には知られておらず、グレイヴボーンに恐れられている。

彼らはトーランにとって厄介な存在である。

評議会は舞台裏に隠れているが、絶大な権限を行使している。

評議会は腐敗した死神であるケハディマンの代表として活動し、グレイヴボーンの情勢に密かに影響を及ぼしている。

 

562年

ライヌ人がバンティスを設立

ハトールの西部に住んでいたライヌ人は、もともと獰猛で武闘派、遊牧民であった。

彼らはすべての紛争や不満を武力で解決し、少なくともこの点では、ライヌ人は隣人のババリア部族に似ていた。

その後、ライヌ人のさまざまな部族は戦争を通じて統一された。

彼らは強固な城壁に囲まれた巨大な要塞を建設し、バンティス王国を建国した。