橘右京【居合斬りの達人】
概要
呼称 | 居合斬りの達人 |
陣営 | ボイドビジター |
ストーリー
橘右京は類稀なる天才刺客で、また卓越した詩人であった。
幼い頃から病弱な体質で、重い肺病を患っており、いつも咳き込んだり喀血し、この若者の命を削り取っていた。
彼は不治の病によって悲劇の色に染められ、生死への考えが疎くなり、次第に寡黙にいき、何事にも関心を持たなくなっていた。
そんな橘右京の薄暗い人生に希望を与えてくれたのは、小田桐圭という領主の娘であった。
病が発覚して失意の底にあった際、この少女と出逢って救いを感じ、身分違いの叶わぬ恋と知りながらも、彼女に生涯その思いを寄せ続けた。
花が好きだった小田桐圭のため、橘右京は残り短い人生の全てを賭けて、『究極の花』を捧げるべく探し求めた。
彼は魔界に現世では見られない『究極の花』が咲き盛っているという話を聞き、命を削りながらも魔界への旅に出た。
神夢想一刀流の秘剣技で、数々の強敵と苦戦しながらも迫りくる敵をことごとく切り倒し、ようやく魔界へと突入した。
そこでついに『究極の花』を見つけたが、肺病が悪化して歩くのもままならなくなり、魔界の入り口が永久的に閉じるまでに現世に戻ることができなかった。
結局、彼は『究極の花』を最愛の人へ届けることができなかった。
やがて魔界の時空に歪みが生じ、橘右京は歪と共に己の意識がどこかの未知の世界へと飛んでいくのを感じた。
それからこの世界には絶世の刺客が一人増えた。
彼は常に一人で行動し、決して自身の過去を話さなかったため、どこにいるのか、そしてどこからどうやって来たのかは誰にも分からなかった。
「この世は あわれも何も 無かりけり ただ行き過ぎる 跡無しの夢」
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