マンカラ【リングの戦歌】
概要
伝聞
マンカラは朝から晩まで一口も水を飲まず、司会としてリングからリングへと走り回ったことがある。 それでも彼女の声はいつも通り澄みわたり、よく通る。 |
マンカラの耳とかかとに付いている鈴はただの飾りではない。 その一つ一つがマンカラによって見事にコントロールされており、手に持ったベルと合わせて絶妙な和音が奏でられる。 |
『司会は戦闘をよく理解しておく必要がある。時には選手よりも先に勝敗を判断しなければならない』ーー先代の司会の言葉だ。 マンカラはこの言葉を心に刻み付けている。 |
マンカラは各種武器の使い方や武術を専門的に学んでいた。 すべては解説に実感を込めるためである。 |
司会者にはそれぞれに持ち味がある。 自分が前に出るのが好きな者もいれば、会場全体を巻き込むのが得意な者もいるーーマンカラの場合は、ただ戦闘そのものが大好きだという強い思いだ。 |
選手の中には、攻撃の余波で周りを巻き込んでしまう者もいるーーそんな時、マンカラはあのよく動く尻尾を使って、最適な実況場所を見つけ出す。 |
マンカラはカラコロと音のする物をたくさん身に付けている。 だがその種類は二つで、試合進行で使用する鈴と、会場の空気を盛り上げるための太鼓である。 |
戦闘好きのマンカラだが、わざわざ揉め事を起こすようなことはない。 だが双方が一触即発の状況となれば、ここぞとばかりにあおり立てる。 |
歌舞、詩歌、戦闘、幼いマンカラはそのどれにおいても秀でた天賦の才を見せていた。 司会者になると決めた時には、歌の先生が酷く嘆いたほどである。 |
マンカラは孤独が嫌いである。 人が多ければ多いほど元気がみなぎり、より実力が発揮できる。 |
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