リュボミル

ページ名:リュボミル

リュボミル【永久なる静寂】

概要

呼称 永久なる静寂
勢力 グレイヴボーン
身長 160㎝
称号

【前半:憂鬱な】

彼の目の色は、なぜ悲しみに染まっているのだろうか。

【後半:貴族】

家族に、そして自身に栄光あれ。

伝聞

リュボミルは家族の寵愛を受けて育ったお坊ちゃまだった。

噂によると、十歳の誕生日に両親から数え切れないほどのプレゼントを与えられ、その豪華なプレゼントの置き場所に別宅を用意しなければならないほどだったそうだ。

リュボミルは極めて貴重な緑氷石の原石を所持していた。

その原石は4つの楕円形にカットされ、丁寧に磨き上げられたあと、彼の衣装の装飾品として使用されている。

リュボミルは彫刻や絵画などの分野でも、他の追随を許さない深い造詣を有していた。

伯爵邸に盗みに入った強盗は、彼が描いた肖像画を見て、思わずその場に跪き許しを請うたそうだ。

この出来事が、公国で『全身画』が流行したきっかけだと言われている。

リュボミルはいつもサイレンシアの花束を手にしているが、それは本物の花ではなく、凝縮した魔力による精巧な造花であった。

それらは生命を持たず、それゆえ決して朽ちることがない。

サイレンシアーー永遠の眠りに捧げる花。

リュボミルの両親は邸宅の庭園霊廟にサイレンシアを植え、その後、彼もまた愛する家族全員の墓前に献花をたむけた。

宮廷の医者たちは、リュボミルの家系的な遺伝疾患をどうすることもできず、彼が15歳を超えて生きられるとは考えていなかった。

そして、その医者の考えは現実のものとなる......グレイヴボーンを『生者』とみなさないのであれば。

「永遠の命は僕に与えられた恩恵だ。そして虚無、孤独、無知なる者の願い、権力者の目標、呪いでもある」

ーーリュボミルはいつもこのように語っている。

もし、あなたが少年に対するようにリュボミルに接していたとしたら、それは大きな間違いだ。

彼はそっとため息を吐き、言うだろう。

「僕を見た目で判断しない方がいいよ」

リュボミルの邸宅にある魔法の箒は、『魔力は芸術の魅力を損なうことがある』という主人の言葉を理解できなかった。

魔法をかけられなかったために朽ち果てる美しい絵画を見ては、いつも残念に思っている。

グレイヴボーンの芸術家として、リュボミルが最も創りたいと願う芸術......それは真に完璧な死であった。

 

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