フラベル【芳しき鈴の花】
概要
伝聞
「先生はいつも自分を守れるようになりなさいって言うけど、先生は誰が守るの? もちろん私たちだよね!」 と勇敢な花の精霊は言った。 |
「先生が怒ったところを見たことはないけど。怒ったらきっとすっごく怖いんだろうなって、みんな思ってるよ」 ーーフラベルの元教え子より。 |
フラベルは澄んだチャイムの音色が大好きだ。 だから授業時間外にちょくちょくチャイムを鳴らしては、生徒たちの注目を集めている。 |
「人付き合いは上手い方だと自負しているのですが......彼女だけは、何を考えているかさっぱり分からないんです」 フラベルのことを話すとライカはいつも悔しそうな顔をする。 |
学生時代、遅刻や早退の常習犯で、宿題も真面目にやらなかったフラベルが学校の先生になるとは誰も予想できなかっただろう。 |
親しくない相手にも素知らぬ顔で話しかけることができるフラベルは、入学後一日で学校の管理方針を把握し、いたずら好きな同級生に効率的なサボり方を伝授した。 |
ライカによると、フラベルは彼女が知る人たちの中で、最も占いの悪い結果を信じない人なのだそうだ。 |
「先生が慌てた姿なんて見たことないわ。きっと何事にも動じない人だと思うの」 と冷静な花の精霊はこう語る。 |
フラベルは数字の3を自分のラッキーナンバーだと思っている。 |
不安げな花の精霊はいつもフラベルの後ろに隠れ、恥ずかしいのか滅多に他人と話したがらない。 だがフラベルは彼女の意思を尊重し、この子はイヴォンヌと気が合いそうだと言って微笑んだ。 |
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