ブライアン

ブライアン【森を巡る羽】

概要

呼称	森を巡る羽
勢力	ヴェルディア連盟

伝聞

ブライアンは聴覚が敏感で、騒がしい環境を好まない。 特に、クインの絶え間ないお喋りには耐えられない。

「ふぉっふぉっ、ブライアンは誰かに自分の話をされるのが好きではないのじゃ。もしおぬしらが根掘り葉掘り質問しようものなら、あやつは聞こえなかったフリをするかもしれんな」 アルドンはブライアンを訪ねてきた人には、いつもこう話している。

ブライアンはとても地味で、学生時代は特に優秀でもなかったため、ほとんどの者は彼が賢者アルドンに選ばれた理由を知らない。

教師であるアルドンと同様、ブライアンは家にこもりがちで、アルドン以上に寡黙だった。 彼が喋れないのだと思う者がいるほどだ。

エルーナはブライアンのペットではない。 ブライアンはエルーナが自分を仲間に選んでくれたことを心から感謝しているのだ。

ブライアンは目が見えないわけではない。 そのことを知っている者は、彼の教師以外にはほとんどいない。 クインに尋ねたら、彼は驚いたフリをしてから得意げな笑みを浮かべるだろう。

「子供の頃のあいつは怖かったんだ。まるで読心術みたいに、人が思っていることを何気なく言い出すんだ」 と、ブライアンの幼少期の友人は今でも恐れている様子だ。

「子どもの頃は誰もあの子に話しかけようとしなかったよ。森の鳥や獣だけがあの子の友達だった。それから、クインとライカが話しかけるようになったのさ」 と、ダウナエは振り返る。

ブライアンはその鋭敏さで人から避けられていたかもしれないが、エルーナは彼の忠実な仲間になった。 彼らはもう七年も共に過ごしている。

ブライアンがとても美しい曲を口笛で吹けることを知る者は少ない。