グルケ【竜言勉強中】
概要
呼称 | 竜言勉強中 |
陣営 | 竜族 |
ストーリー
竜の島にはさまざまな竜族が生活している。
しかし、その中でもグルケは最も下級のメンバーに属していた。
彼の魔法親和力は極めて低く、他の竜族のように豊富な魔力を持っているわけではなかった。
他のドラゴンであれば不安になって解決策を探し回るところだが、グルケはまったく気にも留めていない。
何をするにものんびりとしており、非常に穏やかな気性の持ち主であった。
彼は魔法が得意な仲間に頼んで魔法書を作ってもらい、そこに書かれている呪文をこつこつ必死に覚えていた。
記憶力があまりよくない彼は、この魔法書に間違いやすいポイントを事細かに書き込み、急な状況に開いても対応できる彼にとって完璧な一冊となっていた。
最初のころは、エネルギーを安定させるための伝達媒体がなかったため、グルケは呪文を唱えるときに炎のエネルギーを使いこなせず、よく家に火をつけていた。
火から救出されるときも、彼は慌てることなく魔法書に目を通し、火を消す方法を探しているので、彼の一族は責めるに責められなかった。
家も吹き飛ばせないような魔法だから大丈夫と言い張る彼であったが、あまりにも同じことを繰り返すので、彼はいっそのこと近くのキノコ畑に移ることにした。
そこは広々とした湿地で、勉強中に何度失敗しても火事になることがない、彼の悩みを解決する完璧な場所だった。
さらに、彼にとって思わぬ収穫もあった。
ここで何度も魔法の練習を繰り返したおかげで、群生する小さなキノコが魔法の残留エネルギーを吸収し、すくすくと成長しただけでなく、呪文を唱えるための完璧な伝達媒体となった。
そして、このキノコを魔法の杖として使うようになってから、グルケの魔法成功率は格段に上がったのだ。
今となっても、彼の扱える魔法は他の種族に比べると非常に乏しい。
それでも彼はいつも楽観的だった。
努力を続けることで、習得した魔法は少しずつでも成長している。
彼は来る日も来る日も、疲れを知らない見習い学徒のように、不器用ながらも熱心に目標に向かって進んでいった。
「毎年、1種類の魔法を習得できれば、オイラが100歳を超えたころには、100種類以上の魔法が扱えるようになってるぞ!」
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