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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】リー
【性別】男
【戦闘経験】なし(自称)
【出身地】炎国
【誕生日】10月25日
【種族】龍
【身長】193cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
能力測定
【物理強度】標準
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
個人履歴
龍門リー探偵事務所の設立者である私立探偵。ロドスが龍門において事業展開を行っている時に知り合い、その後協力関係となる。ロドスへは龍門現地の情報を提供し、人材紹介も行ったことがある。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
第一資料
のらりくらりと掴みどころがなく、まるっきり昼行灯に見える中年男性。私立探偵を一応の職業としている。追跡、偽装、交渉、推理など探偵としての基本スキルは全て高いレベルで身につけているが、最も頻繁に使用するのはお茶汲みと料理である。多くのオペレーターからは「ただ一緒にいるだけでやる気をなくすような気質を持っている」と評されている。
リーはロドスに常駐しているわけではなく、時々ドクターとの打ち合わせという名目で、事務所所属の若者たちの様子を見にやってくるだけである。そして彼らが悪くない生活を送っていることを確認すると、自分の仕事を一から十まで丸投げして悠々と帰っていく。一方、ロドスの後方支援部からすれば、リーの訪問日はお祭り並みの一大事である。理由は簡単で、ウンの料理を食べたことがある者は一人残らず、リーの腕前は果たしてどれほどのものかと興味を向けていたからだ。同時に、この龍門の美食界で伝説となっている人物から多少なりとも伝授してもらえないかとの期待も混じっている。リーがほんの数回ロドスの食堂で腕を振るったが、そのいずれの時も誇張抜きで食堂全体が沸いたほどだった。
「あの人がレストランじゃなくて探偵事務所をやっている意味が分からない。龍門幣に恨みでもあるのか?」
第二資料
いつ見ても真面目さからは程遠いが、探偵という本業において、リーはきっと何らかの独自のノウハウがあるのだろう。
「ヤクザが抗争でどんぱちしてる横で茶を飲みながら見物してた?はは……野次馬ってだけじゃありませんよ。ヤクザのケンカはよーく見ると色々と分かってきますからね。一番前に立つのが大体新入りで、そのちーと後ろで監督役よろしくしてるのは、それなりの地位にあるリーダー格。一番後ろでヤジばっかり飛ばして実際に戦おうとしないやつらは、キャリアだけは長いがろくなポジションももらえていない古参メンバーってやつです。ある一派の近状を知りたければ、あちこち調べたりせずとも、ケンカの一つでも見れば全部分かりますよ。私立探偵というのはねぇ、スキルも何も二の次で、一番大事なのは『人を見る目』、なんですよ。」
リーはこういった経験の共有を決して惜しまない。彼曰く、事務所のポリシーは「世事は洞明にし、和を以て貴しと為す」というものだそうだ。また、自身は全く武術に明るくないとも自称している。彼が用いるアーツがなんなのかも謎である。
「武術が苦手で、アーツも得意じゃないと自称しているんだって?嘘つけ!」
龍門でリー探偵事務所と協力したことがある外勤オペレーターの話によると、ある時ロドスが現地のヤクザと衝突した際、リーが殿を務めたことがあったそうだ。オペレーターたちを先に撤退させ、彼は三十人余りの追手を一人で相手取った。くだんのオペレーターが二区画ほど駆け抜けた時、背後から爆発音が響いたので振り返ってみると、しばらくしてリーが髪一筋乱すことなく悠然と歩いてきたらしい。
「ロドスの方針として、総合テストはクリアさえすればいいというものでした。ですが、一部のオペレーターが明らかに実力を秘匿していることから、この方針を反省する必要も生じました。テストのやり方を調整する必要があるのではないかと考えています。」
――人事部ある日の会議記録より
第三資料
リー探偵事務所とロドスの縁は奇妙という言葉で表せるだろう。
探偵事務所とロドス駐龍門事務所はそれほど遠くない場所にあるため、レユニオン事件の中でどこかの街角でかち合わせになったことがあっても不思議ではないはずだった――双方共に近衛局と親しい関係にあることを除いても。しかし、ジェイの魚団子屋が三日も出店していないことに気が付いたリーが慌ててジェイの行方を尋ねた時、鼠王から初めてロドスという名前を聞いたらしい。この件によって双方は知り合い、のちに協力関係を結ぶこととなった。
一旦協力関係になってみると、探偵事務所は驚くべき情報収集能力を見せた。ロドスとビジネス協力関係にある各会社の信用状況から財務状況まで調べ上げ、ダウンタウンエリアの感染者の職業構成をも洗い上げただけでなく、感染者の収容治療によって発生した医療トラブルも容易く鎮めた。
一連の協力でリー探偵事務所は間違いなく龍門での感染者救助に大きく貢献したが、ロドスの方でも当然彼らに疑惑が生じ、素性調査が行われた。その結果得られた情報のいずれもが、彼らが平凡極まりない私立探偵事務所であることを証明していた。平時に受けている依頼は、人探しや浮気調査、信用調査などに限られているという。この調査結果はロドスの疑念を完全に払拭するものではなかったが、近衛局との関係も考慮して、ひとまず協力関係を維持することにした。
業務上の付き合いが増えるにつれ、相互理解も深まった。探偵事務所の裏の一面はリー本人によってロドスの面々に開示された。これまで裏と表二つの社会を股にかけ、バランサーのように立ち回ってきた経緯の全てを、リーは隠しもせずに淡々と語った。簡単にまとめると、探偵事務所の情報収集能力は、リーが個人的に築いてきたコネクションによるものであった。つまるところ、彼は龍門のあらゆる人物と関り、その誰もとある程度安定した関係を築いているということである。だが、あれほど諸勢力が入り乱れ、時には敵対もしている状況の中で、誰の庇護もなく中立を保ち続けるのがどれほど難しいかは想像すべくもない。少なくとも彼が語るように楽々とできることではないだろう。
ちなみに、リーは確かに様々な領域にまで手も目も届くが、彼が進んで依頼を超えた領分にまで手を伸ばすことは基本的にない。そして探偵事務所もまた、賑やかな街の隅に構えられているただの事務所にすぎないのである。いわゆる「龍門裏社会の重鎮」やら「裏から龍門のグレーゾーンを牛耳る権力の要」やらのような都市伝説は、全くのデタラメである。しかし、もしリーがその気になれば本当に実現できるのではないかと、人々が思わずそう考えてしまうのも仕方がないことである。
第四資料
リーは龍門に関しては生き地引とさえ言える人物だが、実は龍門生まれではない。少しでも親しい者であれば誰もが知る事実だ。我々は意図せずに、アから「リー」というのは苗字であって名前ではないと聞いた。そしてこの極めて特殊な苗字が想起させるのは、炎国内陸で名の知れたとある商人一族である。リーは彼の出自を特別隠したりはしていないが、彼がなぜ故郷を離れ、どうやって龍門にたどり着いたのかという経歴に関して、知る者は極めて少ない。「おかしくねぇか?普通実家といざこざがあった時は苗字を捨てるものだろ?苗字を残して名前の方を捨てるって、どういうことだろうな?」とアは言う。
「過去」と「未来」は、リーとの会話では滅多に触れられない単語だ。彼の能力は様々な場面ですでに証明されているし、多くの場合、彼が業務の遂行を進んでやりたがらないのも事実である。「今を生きる」という名目で、向き合いたくないものから逃避しているタイプの人間は今まで多く見てきたが、リーがいわゆる「消極的な世捨て人」であるようには見えなかった。事実、リーは探偵事務所の運営をつつがなく行っているし、事務所に所属する若者たちに対しても心を尽くしていると言えよう。面倒事は嫌だと口では言っているが、若者たちが一番助けを必要とする時はいつも適宜に心を砕いてくれる。それこそがあの三人がリーに対して文句を垂れつつも無条件に信頼を寄せている理由である。リーのそばに立てば、誰もが同様に感じるだろう。まるで浮き草のようにつかみどころのない人ではあるが、もたらす安心感は盤石の如く堅実なものであると。
我々はいまだにリーの過去について把握できていない。彼の人に対する時の言葉遣いや、たまに思索に耽る際に見せる眼光から、大志を抱いた非凡な出自の少年が、抱いていた理想が崩れ去ったのちに、浮き世に身を任せて漂っているという物語を、いち傍観者として推測するだけである。しかしこのシナリオとリー本人をいざ照らし合わせてみれば、どこか違うように思えてしまう。こちらがどう憶測しようが、リーは変わらず余裕をもって、苦い茶を片手に忙しない人々を横目に眺めている。繁雑な勘定明細の中から細かい間違いを指摘したり、炎国の歴史や文化芸術の話をしたりする時にのみ、彼の目から一筋の輝きを覗けるのだ。
昇進記録
「おや、これをくれるんですかい?てことは、我々の信頼関係がまた一歩進んだというところでしょうかねぇ。」
「嬉しいのかって?それはもちろん。信頼関係は大事ですからねぇ。探偵として、信頼関係がなければ、証人は口を開いてくれない。商売人として、信頼関係がなければ、協力も何もあったもんじゃない。信頼を稼ぐことだって、探偵にとっては必須科目と言っても……おや?そんな目を向けないでほしいものですね。私があなたに持ってる信頼は別に手段ってわけじゃありませんよ。なあドクター、信じてくれますかい?」
リーは昇進メダルを受け取り、にこやかに笑いながら一枚の玉飾りを返礼とした。その正面には「但思善悪」、裏面には「無問吉凶」と刻まれていた。
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
資料の整理?おおっと……急に頭痛がしてきたぞ。ダメだこりゃ、ちーと休まないとなぁ。ということで頑張ってくださいねぇ、ドクター。このくらいの量、あなたなら余裕でしょう? |
会話1 |
依頼?もちろん構いませんよ、お話伺いましょう……探偵以外の業務?グレーゾーン?ハハ、そんなのうちじゃやってませんよ。善良な市民が集う事務所ですからね、真っ当な商売しかやらないんです。 |
会話2 |
ワイフーとウンがアの野郎の面倒を見てくれてるんで、こっちはずいぶん気楽なもんです。いやはやお恥ずかしい、ガキの子守は本来おれの仕事だって言うのに、結局こっちの方が世話になってんですよ。最近の若い奴らときたらしっかりしちゃって、まぁ良いことなんでしょうけどねぇ。 |
会話3 |
皆さんのご愛顧のおかげで、事務所の方もそこそこ繁盛してます。龍門は人情味あふれる街ですからね、長く住んでると人脈も広がって、多少のコネだってできるんです。この業界じゃ暴力で解決するのは粋じゃないですからね、何事も平和的解決ができりゃ御の字ってもんです。 |
昇進後会話1 |
どうですDr.{@nickname}、ジェイの魚団子は悪くないでしょう?董さんが料理の技術から義理人情の道理まで、ぜぇんぶあいつに叩き込んだみたいでね、この味ときたらそりゃもう龍門一なんです。ささ、冷めないうちに食べちまってください、暖まりますよ。 |
昇進後会話2 |
ここの、この項目なんですが、左から三行目が間違ってたんで、ついでに直しときました。お礼は結構ですからね。手慣れて見えますか?またまたそんな、事務所の案件以外じゃこんな少額の精算なんて初めてですよ。昔はもっと――おっと、話が逸れちまいました、どうかお気になさらず。 |
信頼上昇後会話1 |
こんな時間に電気が点いてるなんて……おや?ああDr.{@nickname}でしたか。まだ作戦記録の整理ですかな?まったく、あなたがそんなに仕事熱心だなんて思いませんでしたよ、泣けますねぇ。でもまぁ、早めに休むに越したことないですよ。夜更かしで身体をやっちまったら勿体ないでしょう。 |
信頼上昇後会話2 |
みぃんな富や名誉に血眼ですがね、勝った負けたの果てに大往生できる人はどれほどいるんでしょうかねぇ?平凡な日々を送ることすら、もう贅沢な願いになっちまいました。はぁー、こんな話はやめときましょう。つまみをこしらえてきますんで、ちょっと待っててくださいねぇ。一杯やりましょうよ、ドクター。 |
信頼上昇後会話3 |
外出は控えよって卦象(けしょう)が出てるんで、今日の任務はパスということに……え、やっぱりダメ?参加必須でゴネても無駄?はぁ、そうですか。なら今回は特別にあなたのために一肌脱ぐということで、戻ってきたら奢ってもらいますよぉ!ささ、決めました、この店にしましょう! |
放置 |
生き急ぐくらいなら、ゆっくり茶でもやってるほうがいい。ふぅ、Dr.{@nickname}、いい茶葉持ってますねぇ。 |
入職会話 |
どうも初めまして、あなたがDr.{@nickname}ですね?うちのガキどもがいつもお世話になってます。あいつら、皆さんに迷惑かけてませんよね?ああそうだ、これが事務所の名刺です、どうぞっと。 |
経験値上昇 |
腕比べしてみますかい?いやいや、冗談ですよ。喧嘩は苦手なんでね。 |
昇進Ⅰ |
昇進ですか?……初めての経験なんで、ちーと新鮮な気持ちです。こういう時は一言言った方がいいんですかねぇ――感謝感激雨あられ!どうです? |
昇進Ⅱ |
人生は刹那、躍起になってあくせくしてたら、息つく間はあるんですかねぇ?つまりね、あれこれ考えずに、今を楽しんどきゃーいいんですよ。いくら心配したって、起こるべくして起こる問題からは逃げられないんでね、起きた時に解決すれば万事オーケーってことです。 |
編成 |
おれも同行必須、と?はぁ……はいはい、行きますよ。 |
隊長任命 |
よーし、みぃんなおれの指示に従えよ。そんじゃ、各員解散!――ってちょっと、本気で帰らないでくださいって。冗談ですよ、冗談。 |
作戦準備 |
学校の遠足みたいですねぇ。 |
戦闘開始 |
狭路にて相逢えば「勇」ある者勝つ、とは限らないんだなぁこれが。 |
選択時1 |
あなたならきっとうまく……ってちょっと、おれが出るんですか? |
選択時2 |
よしよし、安心してちょーだい。おれがいるでしょう。 |
配置1 |
皆さま方、何をお話で? |
配置2 |
ちーと叱ってやりましょう、ほどほどにね。 |
作戦中1 |
いいですか、和をもって財を生ず、ですよ。 |
作戦中2 |
おっと、まあまあ落ちついて。茶がこぼれるでしょうが! |
作戦中3 |
皆々さま方、再検討のほど何卒――本当に、議論の余地なしなんですかねぇ? |
作戦中4 |
はぁ、言わんこっちゃない。落ち着けってあれだけ言ったのにねぇ。 |
高難度作戦クリア |
どうも。いやーDr.{@nickname}のおかげです……一つ借りですねぇ、覚えときます。 |
★3で戦闘終了 |
惚れ惚れするような腕前ですねぇDr.{@nickname}。えっ、さっきはどこにいたかって?そりゃあもちろん、皆さんを信じてずうっと応援してたんですよ。 |
★2以下戦闘終了 |
やや、待ってください。去る者追わず、ですよ。放っておきましょう。 |
作戦失敗 |
あーぶねえ危ねえ。とんでもない卦象が出てますよ、逃げ足早くて助かりましたねぇ。 |
基地配属 |
Dr.{@nickname}?ほい、これをどーぞ。部屋の飾りにでもしてください。あ、でも枕元はダメですよ。効果ですか?はは、そりゃ言えませんねぇ。 |
タッチ1 |
言いたいことは言葉でお願いします、ちょっ、手を出すのはナシでしょうが…… |
信頼タッチ |
ここは禁煙?いや、こりゃタバコじゃありませんよ、スティックキャンディってやつです。信じられないなら一本どうです? |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
リー探偵事務所へようこそ。ご依頼承り……あれ?誰かと思えば、Dr.{@nickname}でしたか。 |
逆理演算
商売上手 / 龍門・ランタン通り
リーのような人に仕事を依頼するのはお得だ。なぜなら大小どんな案件でも、抜け目なくやってくれるから。料金はそれなりにお高いが、彼に依頼を出す際、しばらく他愛のない話に付き合い、一緒に上質のお茶でもゆっくり飲むことができれば、ちょっとした割引をしてくれるかもしれない。
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
WitchFeast/III - お目を拝借
リーの仮装衣装。
WitchFeastライブRPG「旧宅の異宝」用の仮装衣装/お目を拝借。財宝狙いでやってきた怪盗マジシャンの装い。我が目を疑い、彼の手を信じよ。
リーは巧みな手さばきでトランプを弄びながら、いつものようにニヤニヤと笑みを浮かべてこう言った。「マフィア相手に1ゲームで約束三つを勝ち取った、とお聞きになったんですか?いやあ、記憶にございませんねぇ。」
モジュール
ORIGINAL / リーの記章
リーは繰り返し戦場に切り込む戦術に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては特殊オペレーターとして区分し、行商人の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
MER-X / 「無問吉凶」
「リー先生、その……どうでしょう?」
リーはスーツケースから羅盤を取り出し、部屋の中で時計回りと逆方向にそれぞれ三周した。片手は印を結びながら、口の中では何やらぶつぶつと唱えていた。
「ご友人のおっしゃる通り、会社の経営が不調なのは、この部屋の問題のようですねぇ」
「四方をご覧ください、東に窓がないために陽の気に欠け、北は家具が何もなく富を集めにくい。南はもう一つのビルに面していて、いわゆる競合者が顔を突き合わしてる。そして一番致命的なのが、西に野菜売りの市場……ああなんてことを」
「野菜市場がどうしたのですか?」
「殺気が濃厚すぎるんですよ」
「なるほど、なるほど! さすが大先生です!」依頼人はリーのそばに近寄り、何一つ書かれていない羅盤をのぞき込む。盤面は鏡のように、哀愁を帯びた顔を映している。
「天地万物、気の流れでつながっているものです。気の流れが合えば吉、合わなければ凶。この部屋は四方の流れが不順である上、五行もことごとく相克しており、まさしく避けるべき家そのものですよ。ここに長く留まれば、商売が順調にいかなくなるばかりか、部屋の持ち主ももしかしたら……」
「だ、大先生、どうか、どうかお助けくださいませ!」
「まあまあ慌てなさらずに。龍門での初めてのお客様ですからね、これも何かしらの縁ですから、一つアフターサービスをいたしましょう。別の場所をお教えいたしますので、三日内にここから引っ越しなさってください。こちらの部屋は、私めがどうにかいたしましょう」
「ありがとうございます、ありがとうございます!」
「それで元の半分もない値段で、こちらの部屋を借りたというわけですか?」
のちに、リーは食事の場で子供三人にこの話をした。ウンは腹を抱えっぱなしで、アに至っては地面に転がるほど笑いこけていた。ワイフーだけは詐欺犯を前にしたように、リーをじっと見つめている。
「本当に羅盤から風水を読み取れるんですか?」
リーは悠々と一口お茶を飲み、また例の羅盤を取り出した。子供三人も寄ってきて、盤面には好奇心に満ちた三つの顔が映った。
「内装業の会社を開いていた人でね。ここ数キロ範囲内の街は全部、内装工事を終えたばかりの新築ビルばかりだからねぇ。受けられるような仕事もまともにないだろう?あながち嘘でもないのさ」
印
リーの潜在能力強化に用いられる。
古い造りの玉環。価値は判断できない。
指名券採用
本当に何もなかったとしても、少なくとも彼の手料理は試してみるべきだ。
龍門私立探偵・リー、どんな面倒ごとであっても彼に協力を頼むといい。
紹介文
省略
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