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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】フレイムテイル
【性別】女
【戦闘経験】六年
【出身地】カジミエーシュ
【誕生日】10月8日
【種族】ザラック
【身長】159cm
【鉱石病感染状況】
体表に源石結晶の分布を確認。メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
【物理強度】標準
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】標準
個人履歴
カジミエーシュの感染者騎士であり、自ら設立した感染者騎士団「レッドパイン」の実質的リーダーである。カジミエーシュでの協力期間中にロドスと接触し、自らロドスによる治療を望んだ。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】8%
体表に一部の源石結晶の分布が見られる。
【血液中源石密度】0.22u/L
フレイムテイルの感染状況は楽観視できない。カジミエーシュにいた頃に受けた非正規な治療によって、早期に病状のコントロールができなかったことが主な原因である。
カジミエーシュの感染者騎士という制度は、決して感染者に親切なものではない。彼らはすべて「特例」であり、鉱石病そのものは変わらず忌み嫌われている。だが、ある意味今のカジミエーシュでは、利益への渇望が鉱石病への恐怖を上回っているのだ。そのために、感染者がこのような形式で騎士競技という舞台に再度上がり、人々に娯楽をもたらしているのである。それは他の国で感染者に降り注ぐ悲劇と何ら変わらず、ただよりカジミエーシュらしい形式を取っているだけである――少なくとも、今はまだ。
第一資料
フレイムテイルというコードネームは、彼女の騎士称号に由来している。しかし彼女と親しい者たちは、みな彼女を本名の「ソーナ」と呼んでいる。彼女は歴史ある騎士の一族の出身でもなければ、騎士として天賦の才を持つというわけでもない。幼い頃の焔尾騎士は、カジミエーシュのとあるザラック集住地で暮らす普通の少女にすぎなかったが、天災によって彼女の人生は一変した。統治者である騎士貴族のカリスカ家は民に手を差し伸べることがなく、ソーナの故郷はそのまま滅びた。家族も、友人も、それまでの平穏な生活も一夜にして消え去った。うら若いザラックの少女はその事実をすぐに受け入れられるほど強くはなかった――そんな過去の影は今の彼女から欠片も見受けられないが、それでも故郷や過去の話になると、おしゃべり好きでいつも朗らかな笑顔を浮かべるソーナは、自分でも気づかないほどわずかな一瞬、顔が固まる時がある。誰の助けも望めなかったザラックの少女がいかにしてあの悲劇から立ち直ったのかは不明だが、我々が知っているのは、レッドパイン騎士団の他のメンバーと知り合った時から、彼女は今のソーナであり、まるで最初から何も変わっていないということだけだ。
「あの二人には何かあったんだろうなとは感づいてはいたけどよ。たまにさ、昔の話になっても、グレイナティの元いた騎士貴族家がソーナにひでぇことして負い目があるってくらいで、それ以上は聞いてねぇな。」――ワイルドメイン
「ソーナは本当はあなたたちが思うほど、強くないです。こっそり泣いているところを見たことも……いえ、何でもありません。」――アッシュロック
第二資料
レッドパイン騎士団の「レッドパイン」は、フレイムテイルとアッシュロックの故郷に由来するという。今や絶滅寸前にあるこの植物は、かつては雄大さ、美しさ、そして強靭さの象徴だった。
故郷を離れたソーナは、とある商業都市に身を寄せ、報酬が極めて少ない底辺の仕事でなんとか命を繋いでいた。ところがこの都市が四都連合の一部となり、彼女も感染者騎士という道があることを知った。当時の彼女は鉱石病に罹患したばかりで、騎士競技関連の訓練も受けたことがなかった。しかし生きていくために、これ以上の選択肢はなかったのだ。
独立騎士となったソーナは初め、暴虐な野獣やトラップだらけの檻の中に放り込まれた。続いては人工のジャングル、その次は閉鎖されたビルだった。感染者が面している状況と、テレビ中継で見るご立派な競技騎士とは天と地ほどの差があることを、ソーナは気づいた。感染者騎士はみな観賞用の玩具としてわが身を差し出した存在であり、命だけが彼らが持つ種銭なのだ。
そうした戦いはあったものの、本当にソーナを変えたのは、ある日の正式な騎士競技だった。騎士対騎士、そして感染者対感染者の。ソーナ本人も、そして我々の知る限りではレッドパイン騎士団の他のメンバーも、あの時期に自分たちが遭遇したことについての話題を避けている。だが間違いなく、感染者騎士との殺し合いはソーナを徹底的に変えた。騎士協会から与えられた財産と「焔尾」という称号を受け取った瞬間、ソーナの心に一つの種が植えられた。そして種は、根を伸ばし芽吹く時を静かに待っていた。
第三資料
感染者騎士だけではなく、カヴァレリエルキで活動する他の感染者団体の間でも、ソーナはかなり有名である。レッドパイン騎士団は騎士競技で得た全財産を感染者の保護に投入したが――事が大きくなるにつれて、感染者人数の増加はソーナの予想を超え始めた。彼女は当初、ただ感染者騎士をまとめ上げ、互いが残酷な生存競争で脱落しないよう助け合うことを目的としていた。なんとか安定した生活を得ると今度は、大騎士領には多くの感染者貧民が、騎士となる術もなく、街の地下での生活を強いられていることに気がついた。そうした感染者をできる限りすべて助けようと最初に決断したのが、焔尾騎士ソーナだった。
騎士団の設立から大騎士領の感染者への支援まで、それほど時間はかからなかった。心を動かすような演説も、細かに練られた計画もなく、ほぼ勢いのままで、ソーナは感染者騎士たちを率いてここまで来た。そして彼女がロドスにやってきたのも、自分自身や団員のためだけでなく、自分たちについてきた寄る辺ない感染者たちに治療の機会を提供するためである。
カヴァレリエルキの感染者の待遇はとても複雑で、監査会と商業連合会は今も衝突が絶えない。かの都市のネオンライトの輝きと喧騒な人混みは、人々に一つの事実を受け入れさせていた――騎士はもはや昔のような存在ではない。彼らは、かつての騎士がどのような栄光を意味していたことを、既に忘れ去っている。しかし、たとえ一度も自分を真の騎士と認識していなくても、栄光や正義などの言葉を口にしていなくても、ソーナは間違いなく、人々の想像するロマンティックな騎士像のすべての要素を満たしている。
「ソーナは真の騎士だ。今のカジミエーシュにおいて、このような同志に出会えたのは、私の幸運だった。」――ニアール
第四資料
フレイムテイルの年齢と、普通の女の子としての一面を、我々はしばしば忘れてしまう。彼女のもう一つの姿を拝む機会は、稀にしか訪れない。
かわいいものが好きで、甘いものも好き。新しい設備には強烈な好奇心を抱く。もし鉱石病に罹ることなく、感染者騎士という道に迫られなかったら、レッドパイン騎士団のメンバーたちは皆、今とは違う姿形でカジミエーシュに生きていたのかもしれない。
時々本艦に姿を見せるフレイムテイルは、感染者騎士たちの輪の中心になるのはもちろん、その笑顔や朗らかな態度と、どのような困難を前にしても真っ直ぐ進む性格で、自然と周りの人間を引き寄せている。カジミエーシュ出身のオペレーターには、ソーナに惹かれて自ら大騎士領への赴任を志願する者も少なくない。「これって、騎士団がロドスから引き抜きしてるってことにならない?」と一時は冗談のネタにもなったが、このことからも彼女の騎士としてのカリスマ性を垣間見ることができるだろう。
フレイムテイルはかつてそう告白している。彼女には、その人となりを理解したあと、心から感服した騎士が三人ほどいるという。耀騎士、つまり我らがニアールは当然その一人である。しかし他の二名が誰であるかについては、フレイムテイルはもったいぶって、ついに教えてくれなかった。
昇進記録
レッドパイン騎士団は、初めから感染者が大騎士領で生きるために設立されたものです。ソーナのパートナーを選ぶ目は確かでした。遠牙騎士、灰毫騎士、野鬃騎士、いずれも自らの戦う理由を持っている者でした。
事態が落ち着いた今、商業連合会や無冑盟に利用されていたとしても、カジミエーシュが変わることはなくとも、彼女らが大騎士領から脱し、生き延びたのは確かです。しかも、彼女たちは多くの者を救い出しました。
では、次の一歩は?
アッシュロックは間違いなく、最も彼女を信頼しているでしょう。ファートゥースも黙って彼女についてきてくれるでしょう。ワイルドメインは変わらず、彼女に突き進む方向を示してほしいと思うでしょう。
けれどソーナだけは、最初から最前線に立つ理由を持っていないようでした。
ですが、本当に「理由がない」わけではありません。信念を持たない者が、あのような人間性を擦り減らす街でここまでもがき続けられるわけがないのです。
ただ――我らが耀騎士ニアールがそうであるように――生まれつき、必要があれば自身を捧げる高潔な精神と、犠牲を払う覚悟を持ち、果てしなく遠い目標のために戦うことができる人々がいるのです。そのことに気づける者が少ない、ただそれだけです。
そしてその目標は、今のところ我々ロドスと非常に一致しています。
未来?未来、と言いましても……今や騎士の国は、「騎士」の在り方と大きく異なっています。未来がどうなるかだなんて、我々とはさほど関係のないことではないでしょうか。
――■■■
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
んっ?ドクター、手伝いは要らないですか?なんか面白いことあります? |
会話1 |
カジミエーシュの騎士からしたら、いち「企業」が全力で感染者の治療をしてるってことが、どれだけ信じられないかわかりますか?もうめちゃくちゃ衝撃的なことなんだから。ええ、ホントですよ。ユスティナだってロドスはどうやって稼いでるんだってよく聞いてくるんです。 |
会話2 |
ドクター、ニアールの作戦記録を見てもいいですか?あ、いや、ちょっと気になっただけだから――大丈夫?ありがとうドクター!……どれどれ、うーん……うわっ、イヴォナの手合わせの件、もう少し我慢するように言ったほうがいいかしら…… |
会話3 |
カイちゃんとの関係?初めて会ったのは試合中だったんだけど、その時にあの子のこと気に入っちゃって、終わった後わざわざ声をかけに行ったんです。いやー、改めて振り返ってみると、あたしってスカウトの素質あると思いません? |
昇進後会話1 |
「プラチナ」かぁ。あの後彼女に起きたことは知ってるけど、それでも仲良くなるつもりはないですよ。昔はあたしたちも、無冑盟と商業連合会を最低最悪の奴らって目の敵にしてたけど、でも実際のところ……アハハ、あたしたちが異を唱えていたのは、時代そのものだったかもしれませんね。 |
昇進後会話2 |
轟音と共に「都市」という巨獣が進み、空はネオンライトに照らされ、車のクラクションが夏虫の喧騒に取って代わって……たーくさんのものがまとめて捨てられて、轢き潰されちゃった。あの人たちの人生は……あんな結末を迎えるべきじゃなかったのに。感染者かどうかに関わらず、あたしたちは新たな道を見つけないといけませんね。 |
信頼上昇後会話1 |
ドクター、グラベルさんとアーミヤさんから聞いたんだけど、メジャーの時に無冑盟とドンパチしたんですよね?零号地の陰謀を暴いたのもドクター?一体どうやって――あっ、ちょっと待って、椅子と、ついでにお菓子も持って来ちゃおう。よーし、じゃあ先生!お願いしまーす! |
信頼上昇後会話2 |
カイちゃんに会うまでは、ちゃんと生きていけさえすればそれでいいと思ってたけど、今はユスティナにイヴォナ、マリア、それから耀騎士もいる……みんなと一緒に戦うことも、みんなのために犠牲になることだって厭わない。それがあたしが戦い続ける理由です。 |
信頼上昇後会話3 |
「騎士」なんてものが消えて、みんな「騎士」が一体なんなのか理解できる日が来て初めて、カジミエーシュは本当の平和を手に入れられる。耀騎士からこのことを教わって、今はもっと遠くにあるたくさんの景色を見てみたいと思ってます。あたしには……もっともっとやるべきことがあるはずだから。 |
放置 |
ゆっくり休んでね、ドクター。はぁ、カイちゃんたちは今何してるのかしら。 |
入職会話 |
レッドパイン騎士団団長、焔尾騎士、「フレイムテイル」ソーナ!あなたがドクター?えーっと……うーん……想像とちょっと違うけどまぁいいや。それじゃあドクター、これからよろしくお願いしまーす! |
経験値上昇 |
実戦の注意点は騎士競技と結構違うね。 |
昇進Ⅰ |
コマーシャルもカメラのフラッシュもない昇格式なんて初めてね。レッドパイン騎士団団長、焔尾騎士ソーナ!これからも精進します! |
昇進Ⅱ |
善意がいつまでも伴わない戦いは、人々を歪んだ方向へ導くんじゃないかと思ってたけど、今は……フフッ、理想はやっぱり持つべきだと思ってるわ。そうですよね、ドクター? |
編成 |
カイちゃんは一緒じゃないの? |
隊長任命 |
「フレイムテイル」ソーナ、部隊を率いて出ます! |
作戦準備 |
使命に背きはしない! |
戦闘開始 |
敵みっけ。騎士の入場みたいに並んで来てくれたらいいんだけどねー。 |
選択時1 |
なにか指示はありますか? |
選択時2 |
指揮する人がいるって、不思議な感じね。 |
配置1 |
あたしを目で追えるかしら? |
配置2 |
新たな挑戦ね、フフッ。 |
作戦中1 |
もっと速く動けるわ。 |
作戦中2 |
ハハッ、見えなくなっちゃった? |
作戦中3 |
ターゲットが視界から消えちゃうのは嫌よね? |
作戦中4 |
「尻尾が流星のようだ」、よくそうやって言われるの。 |
高難度作戦クリア |
最終的には時代が選択を下すかもしれないけど、今のあたしたちは最後まで戦い抜くことしか選べない。あたしたちは騎士で、感染者で、そして生きてるから。 |
★3で戦闘終了 |
あたしたちはこれまで何度も勝利してきた。だけどドクター、今回あたしたちは己の運命と未来のために戦ったわ。これこそが本物の戦い、でしょ? |
★2以下戦闘終了 |
これは試合じゃないわ。ドクター、敵に情けをかけても別に評判は良くなりませんよ? |
作戦失敗 |
みんな先に行って、あたしが足止めするわ!平気平気、追い打ちをいなすのには慣れてるから。 |
基地配属 |
わーお、大騎士領の下水道の何百倍もいいとこね。 |
タッチ1 |
ひゃっ!?なによ? |
信頼タッチ |
普段どんな格好をしてるかって?えーっと……あはは…… |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
おはよーございまーす、ドクター。 |
逆理演算
未実装
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
Achievement Star/I - サイバー闘技者
フレイムテイルの私服。
アチーブメントスターシリーズ/サイバー闘技者。フレイムテイルがVRゲームを遊ぶときに着るスポーツウェア。ゲーム用の付属品が少々邪魔な上、スペースの限られた室内では動きづらさもあるものの、彼女は楽しんでいるようだ。
フレイムテイルはゲームが好きだ。というのも、ルールが合理的で、あまり大きくは変わらないからである。
モジュール
ORIGINAL / フレイムテイルの記章
フレイムテイルは率先して戦場に切り込み、攻撃をもって後続の展開に余裕を持たせる戦術に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては先鋒オペレーターとして区分し、先駆兵の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
SOL-Y / レッドパインの原点
そびえ立つビル群が雲を突き破る様を見上げた時、まだ焔尾騎士ではなかったザラックの少女が思い浮かべたのは、故郷にあった一本の天にも届く赤松の木だった。
心の中にかすかな懐かしさと苦しさがよぎる。
少しも損なわれることなく生い茂っていた最後の赤松林が、突如降り注いだ天災で壊滅したことを思い出したのだ。
とはいえソーナは、その後林の様子を見に戻ったことは一度もない。
もしかしたら、あの木が火災の中を運よく生き延びているのではないか……
あるいは、次の年に、無事だった松ぼっくりが、灰に覆われた土の中から新たな命を芽生えさせてはいるのではないか、と思ったからだ。
そう、まるでソーナ自身のように。
彼女は、天災で命を落とした家族や友人の分まで生き延びねばならなかった。
カジミエーシュという大地に根を張って、芽吹かなければ……そんな思いを抱いていたからこそ、今まで懸命に生きてこられたのだ。
しかし、ソーナはすぐに頭を振ってそうした考えを振り払った。
そんなふうに考えたところで、自己嫌悪に陥るだけだ。そうではなく、明るく朗らかでいなければ。
明るげに振る舞っていれば、あの商人たちも慈悲を示して、小さな感染者の少女にもできる仕事を恵んでくれるかもしれないのだから。
その後、ソーナは新聞やテレビを通じて、感染者でも騎士になれることを知り、そうなる道を探し出そうと考えた。
彼女が騎士になろうと思ったのは、ただ食い扶持を得たかったからであり、古くから伝わる騎士道精神を刻み込まれていたからでも、偉大な願いや希望を持っていたからでもなかった。
ソーナは拳を握り締め――
その拳を、同じ感染者である哀れな人々に振るうことを強いられた。
彼女は非力だったが、軽く優れた身のこなしを持っていた。
そのおかげで、数ある感染者の中から頭角を現わした結果、闇社会の出資者たちに見込まれて、「クリーニングルール」の試合に参加することになったのだ。
武器が吹き飛ばされ、絶体絶命に陥りながらも、相手の顔に拳を叩きこんだことで、ソーナはまた一日分の生存権を勝ち取ることができたが――彼女は、それを喜べなかった。
非力な彼女が一撃で相手を殴り倒せたのには理由があったからだ。
相手はろくに食事も取れておらず、その上前日の夜に、出資者からのご褒美でもらった騎士競技のチケットが原因で、乱闘に巻き込まれてしまっていた。
ソーナはどうしても喜べなかった。非力どころか、まったくの無力だと感じた。
彼女には、色々な人が言葉をかけてきた。
「少し着飾れば、きっと目を見張るほど可愛くなる」と褒めてくれる人もいた。
「正式な訓練さえ受ければ、きっと競技場を駆ける名選手になれる」と言ってくれる人もいた。
そんなある日、とある一言を向けられたソーナは、呆然と立ち尽くした。
――「君の尻尾は燃える炎のようだ。」
それは特段深い意味のある言葉ではなかった。
彼女に感心してそう声をかけたのも、ごく普通の、暴力を見世物にして喜んでいる観客の一人に過ぎなかった。
だがその日、ソーナは初めて、試合のあとにむせび泣いた。
彼女は初めて気が付いたのだ。自分が、炎のように燃える人であるべきだということに。
SOL-X / 彼女たちの未来
この頃、ソーナがいつも年食ったとか体が言うこと聞かなくなってきたとか愚痴ってるんだ。何のつもりか知らないけど、数年前まで競技場で跳ね回って、無冑盟を都市中で翻弄してた奴が何言ってんだよ!――ワイルドメイン
一昨日耀騎士の手伝いに行って、三日も徹夜したから眠いんだろう。あと、このメッセージを見たら抑制剤の残額の支払いに行くように。――アッシュロック
それならトランスポーターに依頼してある。イヴォナが時間通りに思い出すことなんて期待しない方がいいから。――ファートゥース
大事なお知らせ:近日中にロドスの事務所で安魂夜のパーティをやるらしくて、感染者の子どもたちも参加するって。――フレイムテイル
子どもたちにとっては賑やかな方がいいと思うが、お前にそんな体力は残っているのか?もう二日も姿を見ていないが。――アッシュロック
あ、そういや昨日マリアが装備を取りに来たんだ。グレイナティはソーナが戻ってきたと思ってドアを開けたんだが、お前じゃねえって気付いて……――ワイルドメイン
気付いて、どうしたの?――フレイムテイル
帰ってきたら教えてやる。――ワイルドメイン
ソーナがは忙しいんだ。迷惑をかけないように。――アッシュロック
このメッセージボードは、結局何のためにあるの?都市間ネットワークを使ってメッセージを送った方がいいんじゃない?――ファートゥース
帰ってきた時ユスティナがボードにメッセージを貼り付けるか悩んでいるのを見かけた。10分も。――アッシュロック
気付いたんだ。みんなが見られるメッセージボードに貼らない方がいいこともあるって。――ファートゥース
あたしたちの仲で隠し事?そんなのダメ、大至急ユスティナを尋問しなきゃ。――フレイムテイル
秘密。できれば灰毫には知られない方がいい。――ファートゥース
またグレイナティを騎士称号で呼んでやんの。――ワイルドメイン
その秘密が、お前たちがこっそり買った秋の新作コートと極東のゲーム機でないことを祈る。――アッシュロック
短くて書きやすいから。少なくともゲーム機の方は、ソーナが買いたいって言ったんだ。――ファートゥース
(°Д °)――フレイムテイル
没収してみんなで使おう。――アッシュロック
鏡の前で灰毫がずっと試着してるんだけど、あたしのは?――ワイルドメイン
走りにくいな。気持ちだけ受け取って、コートはユスティナにやるよ。――ワイルドメイン
そういうものを買うって、商業連合会に降ったことにならないの?――ゾフィア
ご利用にあたって:外部の方が本メッセージボードをご利用する場合、税金の支払いが発生します。――フレイムテイル
みんなお出かけしてたみたいだけど、装備のメンテが終わったから倉庫に入れておいたよ。――マリア
ご利用にあたって:ニアール家の方は税金免除となります。――フレイムテイル
ふんっ。――ゾフィア
苦労をかけた。――マーガレット
どういたしまして。――フレイムテイル
メッセージボードの高さをもっと下げてほしいわ。或いは、ジャスティスナイトにロボットアームを増やしてもらえないかしら?――ジャスティスナイト
そのくらい朝飯前だよ。――クロージャ
やめろ!!――ワイルドメイン
ユスティナが何日か前に書いてた質問に答えるわね。あたしたちは普段からあちこち忙しく駆け回ってて、なかなか顔を合わせられないでしょ。それでも、ここはあたしたちの家、せっかくできた家なの。だからなにか残しておきたくて。その方が面白そうでしょ?――フレイムテイル
あ、それと、電気代の支払いを忘れてない?――フレイムテイル
印
フレイムテイルの潜在能力強化に用いられる。
外見はなんの変哲もないカジミエーシュ金貨。ソーナが始めて地下競技場で勝利したときに獲得した、一枚きりの報酬。
指名券採用
リーダーとしてのカリスマが2点ある。その思想と、笑顔だ。
焔尾騎士・“フレイムテイル”ソーナ。焔のように戦場を駆け抜ける。
紹介文
省略
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