ポストアポカリプス

ページ名:ポストアポカリプス

登録日:2019/10/12 Sat 23:54:22
更新日:2024/05/13 Mon 10:40:38NEW!
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Welcome to this crazy Time


このイカレた時代へようこそ



ポストアポカリプスとは、創作ジャンルおよび世界観設定の一つ。



【概要】

直訳すると「黙示録の後」「終末の後」となり、世界規模での戦争や災害などが原因で現代の科学技術が破壊され、社会システムが機能を失い、文明が崩壊・退廃した後の終末的な世界観を舞台にした作品が該当する。


小説の世界ではかなり昔から存在する概念。
特に「I am legend(地球最後の男)」(1954年、リチャード・マシスン)は「終わった後の世界の風景とそこの住人の暮らし」を詳しく描写した点が大きく、ポストアポカリプスもののドラマ作り手法の形成に重要な意味を持っている。
ジャンルのビジュアルの確立に大きな影響を与えたのは、オーストラリアのバイオレンス・アクション映画「マッドマックス2」。


日本国内における同ジャンルの先駆け、様式の骨子を作る事になったのは、永井豪の漫画作品「バイオレンスジャック」であるという意見が優勢のようだ。
日本では「終末もの」と呼ばれたり「ポスタポ」という略称を使われたりするほか、このジャンルの代表的な作品である「北斗の拳」になぞらえて『世紀末』と呼称される事も多い*1


一口に「終末」や「世紀末」といっても描かれる未来の形は様々。
文明崩壊から生き残った人類が終わりの見えない争いを続ける作品もあれば、案外平和にのんびり暮らしている作品もあったり、人類が跡形もなくなった後の世界を舞台にした作品もある。


また、地球全体では特に大きな変化はないが、周囲から隔絶された一部の地域だけが荒廃し、世紀末状態になったという舞台設定の作品もある。


●ポストアポカリプスとディストピア/アナーキー

「絶望的世界観」を指す言葉としてディストピアと混同される事があるが、この2つはそれぞれ別の概念といえる。
ディストピアは「極端に抑圧的・非人道的な統治システムに管理された社会・世界」を描写するジャンルだが、
ポストアポカリプスは「作中の現在の環境が成立するに至った背景」を指す言葉。
後述の通り両立はするが、どちらか片方だけというのも別に珍しくはない。


そもそも概要でも触れた様に、一口にポストアポカリプスと言っても様々な形態がある。以下は一例。

  • 文明崩壊後、盗賊モヒカンヒャッハーし、賞金稼ぎ用心棒が対処する様な社会(アナーキー/無政府状態)
  • 文明崩壊後、過剰な統治により自由が失われた社会(ディストピア)
  • 文明崩壊後、それでも牧歌的な営みが継続している社会
  • 文明崩壊後、全く別の文明が生えてきた社会(人間のものとは限らない)
  • 文明崩壊後、(主人公達以外は)誰もいなくなった

ご覧の通り、ポストアポカリプス(文明崩壊後)にて構築される社会がアナーキーだったりディストピアだったりする事はあるが、双方ともポストアポカリプスそのものではない。
とはいえ、「ポストアポカリプス+アナーキー」(≒『世紀末』)がポストアポカリプスの典型例として挙げられ易いのも確かではある。
一方、ディストピアのような極端なコミュニティが形成される事になった経緯・理由付けとしてポストアポカリプスという状況が作劇的に便利なのも事実。
ポストアポカリプスの真っ平らな世界は、色々な特殊状況の舞台世界を構築し易いのである。



【ポストアポカリプスの特色】

●現実要素と非現実要素の両立

現実世界と地続きでありながら、機械文明は失われるか、大いに後退しており人々の生活は変貌している。
現代の建造物は廃墟もしくは遺跡と化し、その情景も様変わりしている。
現代の名残を残しつつも過去のような、或いは日本でありながら異国や異世界のような舞台を構築する事ができるのである。


「環境が激変した結果、一部の生物が怪物のように進化した」「人間の中にも突然変異で超能力を持つ者が生まれるようになった」「過去の技術は失われたが、環境の変化の結果まったく新しい技術が開発された」などの理由を付ければ、現代文明を残した世界でドラゴンと戦う魔法使いのようなシチュエーションを用意する事も可能である。



●キャラクターの行動が自由

国家などの枠組みが崩壊した、或いは曖昧になった世界を舞台にするため、良くも悪くもキャラクターを自由に動かす事ができるようになる。


例えば、現代社会において「土地」と「その土地にあるモノ」は全て、個人・団体・国家など誰かしらの所有物になっている。地球はみんなのモノであるが、土地は誰かのモノである。
無人の土地に見えても勝手に住む事は許されず、狩猟や採集もできない。たとえ「所有者」がその存在を知らなかったとしても、土地に埋まっていた資源や宝物には所有権が発生し、許可なしに持ち出す事はできない。
しかし、文明が崩壊すればそんな事を気にする人もいなくなる。どこであろうと自分で家を建てればその家は「建てた人の家」になる。狩りの獲物は「狩った人のモノ」、宝物は「見つけた人のモノ」である。


また、現代社会、特に日本のような国は悪人にとって生きづらい場所である。
警察の情報網・捜査力は優秀で、事件が発覚すれば瞬く間に駆けつけてほとんどの犯人を検挙してしまう。街のいたるところに監視カメラが設置され、法律の整備が進み、悪事を働くための場所も失われる一方である。
悪人が行動できなければヒーローが活躍する機会もない。悪人のほとんどは先にお巡りさんが捕まえてしまう。そして、正義の心を持っていようと、武器を所持していたら犯罪者である。
しかし、法律という体制を崩壊させる事で、悪人はより自由にド派手な悪事を実行する事ができ、ヒーローも彼らを遠慮なしに成敗する事ができるようになる。
特に正義でも悪でもない力を持たない一般人には厳しい世界であるが、それも含めて世界観に深みが増し、物語は作りやすくなるのである。
中には、無力な一般人の視点から荒廃した世界の脅威に曝される悲惨な有様を徹底的に描いたものもある。



●機械文明の便利すぎる要素を排除できる

極端な話、お金さえ十分なら大概の事は出来てしまうのが現代社会である。


例えば、現代では家に居ながらパソコン・スマートフォンであらゆる情報が入手できる。買い物や、人によっては仕事すら、全て家の中で済ませてしまう。情報やモノを集めるために出かける必要はないし、たとえ出かけるとしても交通網が発達しているため、遠出に苦労する事もない。
便利な世の中では‘‘冒険’’の余地が失われるのである
しかし、その便利な生活も文明の基盤に支えられたものである。文明が崩壊した世界ではライフラインが分断され、水や燃料、あるいは電気も自分で集めるか作り出さねばならない。商品の流通もストップする。
お金があれば大概の事はできる現代社会であるが、崩壊後の世界ではそもそもお金の価値すら消滅してしまう事がある。「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!」という奴である。
食糧も寝床も衣服も道具も全て自分の手足で調達・製造せねばならず、生きるためには己で地を駆らねばならない。
不便ではあるが、そこに冒険の余地があり、新たな物語が生まれるのである。余談だが紙幣でケツを拭くと紙が硬すぎて皮が剥けるらしい。ホントケツを拭く紙にもなりゃしません。


逆に、文明崩壊後の世界であっても、ある程度秩序が保たれている事を示すために、独自通貨やその代替品が通貨として流通している場合がある。
同時に、上述のように古い通貨も入手は出来るが使い途が殆どなくなっており、価値観が変わってしまった事を示すための演出として使われる事も多い。
独自通貨のパターンとしては、

  • 古い通貨も一応生きているが現在流通している通貨に比べると大幅に価値が低くなっている。(真・女神転生
  • 何故そうなったかは不明だが、飲料ビンのキャップ(いわゆる王冠)が貨幣として流通している。(Falloutシリーズ
  • 身を守るための象徴である銃の軍用弾薬が通貨としての利用価値も持っている。(METRO 2033*2
  • 軍によって管理されている地域では、食料の配給を受けるための配給カードが仕事の報酬として渡されたり、取引の材料として使われる。無論、カードの偽造は発覚すれば処刑される。(The Last of Us)

と言った具合に、時間の流れを演出したり、生き残っている人々が何に価値を見出しているのかを示すための1つの要素と言える。


また、現代において武器は基本「銃」の一強であり、や拳法などが本格的に活躍する機会は皆無と言って良い。しかし、文明が崩壊した世界では銃器の製造や修繕は困難になり、特に使い減りする弾薬を新たに入手する事が難しくなる(異世界の信長などが奮闘しているように、銃器を本格的に活躍させるには製造プラントと材料および完成品の流通ラインの確保が肝要)。
結果、武術・格闘技などを活躍させる機会が増え、銃が残っていたとしてもアメリカの西部開拓期レベルにまで利便性を落とせばロマンとの両立が可能になる。


以上のように便利な道具をあえて無くす事で物語に面白みを与える事ができるようになる。
一方で、適当な理由をつける事で*3残しておきたい文明は残しておく事もできるため、活劇に必要な要素を取捨選択する事も容易になるのである。




【文明崩壊の原因】

何はともあれ(ごく少数を残し)人類が滅んでくれないとこのジャンルは始まらない。


しかし、いざシミュレーションしてみると案外人類がしぶとくて中々滅んでくれなかったりする事もあるため(簡単に滅んでも困るのだが)、納得のいく理由付けには苦労する事もある。
地球環境の激変→残った資源をめぐって大戦争……といった具合に、いくつかの原因が複合する事もあり得る。


世界観説明のために物語の冒頭で崩壊の原因について言及される事も多いが、「崩壊の原因が物語の核心に繋がる」という理由で終盤まで秘密にされている場合もある。
一方で、「崩壊後の世界を描く事自体が重要」「崩壊の真相解明は物語の本筋ではない」という場合は、そもそもなぜ文明が崩壊したのかを説明しない事もある。


なお、先にネタバレしておくと九分九厘人類の自滅である



●世界規模での戦争

「199X年 世界は核の炎につつまれた!!」
恐らく最もポピュラーなパターン。核兵器や化学兵器の乱用によって凄まじい破壊がもたらされるのみならず、汚染も急速に進む。
特にアメリカとソ連の冷戦時代の頃には「世界規模での核戦争」が現実味を帯びていたため、この時期に発表された作品には「戦争により文明が崩壊した世界」のパターンが多い。
基本、人類は戦争になると周囲に遠慮なく派手に暴れてくれるため、後述の環境破壊による崩壊も戦争とセットで引き起こされる事が多い。



●大規模な災害・環境破壊

異常気象、大気・海洋・土壌の汚染、森林の砂漠化、海水面の上昇、資源の枯渇etc……
過酷な環境の変化に人類がついていけず、急速に数を減らしていったというパターン。
現実で公害問題が取りざたされる様になってから、戦争に並び増えてきた人類滅亡の基本。


で、そんな大規模な環境の改変を行える生物は今の所は地球上に人間だけであるため、人類の自業自得という筋立てが多い。
但し、巨大隕石の落下とか超大型火山の破滅的大噴火*4とか近場の恒星の超新星爆発によるガンマ線バースト曝露とか、
人類の活動と無関係に大自然が崩壊を寄越して来る可能性が比較的多い題材ではある。



●新種の生物に駆逐される

何らかの強力な生物の台頭により、人類が生態系での立場を失い滅亡に追いやられるというパターン。
バトル要素、もしくはモンスターパニックものの要素が強い作品だと「人間を好んで捕食する脅威の生物」などのシンプルな怪物が登場するが、それ以外では「あらゆる農作物を喰いつくす害虫」や「都市を破壊する勢いで生長する凄まじい生命力の植物」など、もう少し間接的な方法で人類を脅かす生物が登場しやすい。
後述する伝染病の蔓延や、新人類の台頭などもこれに含まれる。


そんな生物が自然界からひょっこり現れるかというと、ちょっと考えにくいので、永久凍土の中の超古代生物が目を覚ましたとか、宇宙や異世界由来の外来種とかでない限り、環境破壊の結果突然変異を起こして誕生した新種だったり、人類がバイオ技術で生み出した生物だったりする。
自己増殖するナノマシンの制御失敗による暴走(いわゆる「灰色の塊」グレイ・グー問題)もこのパターン。


〇伝染病の蔓延

危険なウィルス、細菌などが全世界に蔓延し、人類を駆逐したというパターン。
ただ、「全人類を殺す殺人ウィルス」というのは、実は技術的な課題を抜きにしても生み出すのが難しいという問題点がある*5
このため近年では「世代を重ねるごとに寿命が短くなる病気」「感染者から生殖能力を奪う病気」「男だけ(女だけ)を殺す病気」といった具合の変化球で攻めてくる場合もある。
「男だけを殺す病気」などはエッチなマンガやゲームなどで生き残った僅かな男がハーレムを築くといった具合で利用される事が多い。
人間を殺した上に感染源として活動させるゾンビウィルスの類は致死性と感染力を両立して爆発的に蔓延してくれるため、世界観づくりと相性が良い。


……で、そんな都合よく人間を滅ぼしてくれる菌やウィルスが自然に発生するというのは考えにくいため、原因はどこかの国のバイオ兵器だったり、どっかの製薬会社や研究所から漏れ出たからだったりする。


〇新人類の台頭

現人類よりも優れた、或いは環境に適応した新人類が現れ、なり代わるというもの。
わりと真面目に「現人類が滅ぶとしたらコレじゃね?」と考えられているパターンでもある。
新人類との争いに敗れて滅ぶ……だけとは限らず「気がつけば皆が進化して新種になっていたみたい」というパターンも含む。


優れた点としては具体的には「変化した(汚染された)環境に対応できる生命力」「現人類にはない特殊能力(超能力など)」などの要素を持つものが多い。
「現人類より力持ち」というのは現人類との生存競争で特別有利に働くとは考えにくいため、登場は稀。おそらくは新人類に最もふさわしいであろう「現人類よりも賢い」「現人類よりも優れた精神性」などはそもそも現人類の作家では描写が難しいため、こちらも登場する事は少ない。
新人類といっても人類から分岐したものであるとは限らず、まったく別の生物が進化して人類と同等以上の文明を築き上げる事も珍しくない。場合によっては生き物ではなくロボットによる文明が登場する事もある。
また「現人類はこの先の地球では生きていけないから、人為的に新種の人間を作って文明を引き継いだ」というパターンもある。
新人類が登場してから相当の年月が経っている世界が舞台になった場合、新人類も旧人類の存在を忘却している事が珍しくなく、何らかの理由で生き延びていた旧人類を「新種の生き物」と勘違いする事がある。



●人類全体の無気力化

比較的最近目立つようになってきたパターン。
特に致命的な戦争や環境破壊などが起きた訳ではないが、人類全体がやる気を無くしてしまい、少子高齢化社会が進みすぎて人口の減少が続き、文明崩壊のレベルにまで達してしまったという状況。
いわば「人類総さとり世代化」「人類全員草食系、絶食系」。人類の「種としての寿命」と表現される事もある。
結婚や出産はもとより、新しい道具を発明する事も、技術や学問の探求をする気も無くなってしまう。先人の知恵を引き継ぐ事にも消極的になり、機械が壊れても修理できず、当然新しく作る事もできないのでそのまま放置。
文明が進歩する事はなくなり、ゆっくりと後退していく。


ある意味、平和的な終末ではあるが、元気に戦争したりサバイバルをしたりする気力すら失われているので、下手をすると戦争や環境破壊による破滅よりも詰んだ状態であると言える。


アイザック・アシモフ『ファウンデーション』シリーズのように、「人類の衰退はもはや回避できないが、暗黒時代を回避し復興するまでの期間を可能な限り短縮する」ことが物語の目的になることもある。




【文明崩壊後の環境・社会】

「どうやって滅んだか」「滅んでからどの位の年月が過ぎたか」で、世界観は様変わりしてくる。



●生き残った人類が争いを繰り広げる乱世となる

いわゆる世紀末。文明崩壊直後、あるいは現在進行形で文明崩壊中の作品の多くがこれに当てはまる。
世界規模での戦争あるいは地球環境の激変により大地は荒廃し、農業や牧畜すらままならない。
資源の枯渇により人々の心は荒み、弱肉強食が世の理と化し、略奪や殺人が横行する。
一部の実力者が軍勢を率いて覇権を求めぶつかり合う群雄割拠の時代となり、野に放たれたモヒカンどもがハイテンションに暴れまわる世界である。
崩壊からそれ程時が過ぎてない事もあってか、武器・兵器の類もある程度残っていたり、下手をすると進化さえしている事も多く、それが争いを激化させる原因にもなる。
文明崩壊の原因が怪物やゾンビなどの場合、それらへの反抗や逃避を描くサバイバルものの要素が強くなる。



●環境は過酷ながら、ある程度の安定を取り戻す

文明崩壊からある程度落ち着きを取り戻した世界。
社会はなんとか自治体や経済と呼べる程度の枠組みを再構築し、自然環境は新たな生態系が確立されつつある。
それでも文明崩壊の原因は消え去っておらず、過去の文明の遺産や新しい環境をどう扱うかで対立が起こる事もある。
場合によっては、途中から後述のような「滅びへ向かう」展開になる事も。



●環境は過酷であり、滅びに向かっている

文明崩壊からそのまま終末へと向かっている状態。
一番目のパターンのような活力が人類にはない、或いはそもそも文明崩壊の原因となった事象が現在進行形である場合はこのようになる。
人々がその滅びに抗うか、世界の終末を受け入れて人類史の黄昏を過ごすか、というパターンになりやすい。



●自然環境は大幅に回復し、大きな争いもなくなっている

文明崩壊が遠い過去の出来事となった世界。
生き残った人類・あるいは新人類は過去の崩壊を忘れてしまったか、伝説やおとぎ話程度にしか認識していない。
生態系は(形はどうあれ)落ち着きを取り戻し、人も、それ以外の生物もその環境を当然のものとして受け入れている。
過去の文明は完全に消滅するか、僅かばかりの遺産・遺跡として残るくらいであり、時々発掘されてもその時代の人間には用途がわからなかったりする。
かつての地球とは環境から住人や文明・文化まで様変わりしているため「異星や異世界かと思ったら未来の地球だった」という物語のオチに用いられる事もある。



●人類が絶滅あるいは大幅衰退し、新種の生物または機械が地球の支配者となる

知的生命体や遺された人工知能が独自の発展を遂げ、新たな支配者として君臨する世界。
ここまでくると、環境は回復というよりも「ゼロから作り直された」という印象が強く、崩壊以前の生物の生存には全く適さないという事も珍しくない。
世界を新たに支配する知的生命体も、「新人類」というよりは「完全な別種」あるいは「異形」としての側面が強くなる。
いわば「リセットされた世界」であり、生態系も文明も文化も人類が存在していた頃の面影はほぼ無い。
仮に人類が生き残っていたとしても、細々とであり支配者としての地位は見る影もない。
しかしながら上記の「自然環境は大幅に回復し~」のタイプと同様に、全く違う世界の物語かと思いきや、遺物が発掘されて未来の地球である事が判明するというパターンも多い。



●崩壊している地域が非常に限定的である

主人公らの行動圏内は確かに文明が滅びたような痕跡が存在しているが、そもそも世界観が非常にこぢんまりとしていて、もしも登場人物達が作中世界を一歩飛び出すと、そこから先はどうなっているか全く分からない、というパターン。
未知のフィールドでは文明が存続しているかもしれないし、はたまたそうではないかもしれない。
或いは、荒廃した土地の住人達も外に文明社会がある事は十分承知しているが、外部の人間の手で隔離されているというパターンや、それとは逆に自らの意志で世を捨て無法の地で暮らしているというパターンもある。
僻地や孤島、特殊な施設、スペースコロニー等を舞台にした作品にしばしば見られる。


なお、創作ほど極端でなくとも、これに近い状態になった国家・地域は残念な事に現実の地球にも存在している



●文明・環境が適度に維持されたまま、人間だけが数を減らした

戦争や災害などの大規模な破壊を伴わずに、何らかの理由で人間だけが急激に数を減らしたというパターン。
多くの場合、人間のいなくなった「何か」が起きてから、さほど時間の経っていない時期が物語の本筋となる。
生き残った人間は無人の街で生活に必要な物品を集めて生活を始めるのだが、機械や諸々の設備がまだ生きているため、サバイバルと呼べるほど過酷な環境ではない。
他にほとんど人がいないので、物資・エネルギーは使いたい放題。ソーラーパネルや自動車などから電気を、適当な井戸や清流から水を確保した後は、家庭菜園レベルの農業と趣味の釣りレベルの漁業、そしてその辺のお店に溢れる保存食や医薬品などを得れば、生活基盤はほぼ万全になる。
その後は他の生き残りや人間が姿を消した原因を探るため旅をするもよし、悠々自適な生活を送るもよしである。
が、「その先」に何が待っているかと言えば…





【ポストアポカリプス的世界観を舞台にした作品】

※作品の重大なネタバレを含む場合があるので折り畳み


●映画

恐らく、ポストアポカリプス世界観を舞台にした作品では世界一有名な映画。
「文明が衰退し、暴力が全てを支配する時代と化した」という設定は様々な作品に影響を与えている。
世界観や設定を受け継いだ続編『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も評判を呼んだ。


  • ウォーターワールド

所謂「環境悪化」系。
水位上昇により陸地は悉く海に沈み、わずかな人々が船や浮き島等の上で生活している。


「ああ、何と言う事だ。俺は帰ってた。帰ってたんだ」
なお原作では普通に異星である。


バット星人によってほぼ全人類が連れ去られて無人と化した地球が舞台。
時間経過的にも文明は「崩壊」とまでは行っておらず、最終的に人類は解放されるためポストアポカリプスとしてはギリギリなラインか。


滅菌作戦で消滅したラクーンシティから漏れ出たTウィルスが変異して自然環境を破壊、僅か8年で砂漠が広がる世界に成り果てた。
Ⅱ アポカリプス』までは映画の方も原作路線だったのが、突如としてポストアポカリプス路線に舵を切り、世界観と設定の大幅改変とシナリオの迷走など原作からの逸脱が凄まじくファンからは黒歴史扱いされる事が多い。


  • PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星

温暖化による氷河の融解の影響で、地表の大部分が海に覆われた近未来。
人類に代わって地球の支配者となったのは、獰猛な海の捕食者・サメであった……!
タイトルは猿の惑星、世界観はウォーターワールドなサメ映画


ストーリー最終盤。怪奇小説家の物語が現実化した世界。
精神病院を抜け出した主人公は、人っ子一人いない廃墟となった街を歩き回っていた。
そして気まぐれからか入り込んだ映画館、いまだ上映される映画を見た彼はどうしようもない現実に大笑いするしかなかった


  • 12モンキーズ

ウイルスの蔓延で崩壊した世界において地下の無菌室に逃げ込んでいた生き残りの人類が情報を入手するためタイムマシンで過去へ工作員を送る。


  • オブリビオン

宇宙人の侵攻を人類は撃退したものの地球は荒廃したため生き残りの人類は地球外へ脱出し、無人の廃墟と化した地球では取り残された宇宙人の残党を除くと管理人が妻とたった二人で駐在していたが、ある日見知らぬ宇宙船が墜落する。


漫画

日本漫画界におけるポストアポカリプス作品の草分け的存在。最終章ではその世界観の衝撃的な真実が明かされる事に。


199X年、世界は核の炎に包まれた! 海は枯れ、地は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えた。だが、人類は死滅していなかった!
日本の漫画だと上記の『バイオレンスジャック』と並ぶ作品で、荒くれ者が跋扈し猛者達が覇権を争う「世紀末」の語源としても有名。


巨匠さいとう・たかをの手による名作。
タイトル通り、大災害で文明社会が崩壊した日本を、一人の少年が様々な出会いと別れを経験して、どう生き抜くかに重点が置かれている物語。
なお、災害後の日本をアメリカ軍が調査にやってくるという描写があり、日本国外は無事であるともとれるのだが、
作中では現在進行形で更なる災害が発生しており、少なくとも中盤でアメリカが大規模な災禍に見舞われる場面が明示されているため、
いずれは世界中が遠からず似た様な状況になる可能性も無いとは言えない。


日本漫画界の父・手塚治虫による名作の第2部。
地球が荒廃した影響で人類は地下に都市を築いていたが、ついに地下都市でも最終戦争が勃発して人類が滅亡する。
生き残った主人公は人類の歴史の再生の使命を託され、不老不死になってしまうが…。


アニメ監督としても知られる宮崎駿によるポストアポカリプス作品の傑作。
文明が最盛期を迎えた後に発生した大戦争「火の7日間」で文明が滅んでから1000年後が舞台となる。
後述する通りアニメ映画化もされたが、全7巻中第2巻の途中までしか再現されておらず、設定も大きく異なる。


核戦争や環境破壊(OVAでは地殻変動)によって文明が崩壊して、戦術鬼と呼ばれる怪物が跋扈する世界を描いた作品。


上記の『覚悟のススメ』の続編(パラレルワールドとも)。
覚悟のススメで描かれた時代の後に人類は新たなエネルギー資源を手に入れた事で文明を復興させたのだが、人類が平和に耐えられず、その文明は再び滅んでしまう。
主人公は冷凍睡眠によって眠っていた為に平和な時代を謳歌する事なく、崩壊した世界から更に崩壊した世界に放り出される形となる。


全人類が南米から放たれた謎の光で石化現象を起こし、実質人類文明が滅亡。
3700年後に主人公達を初めとする一部の人間が石化から解除され、新たな世界を築く事になる。


原因は不明だが海面上昇等でかなり世が荒れ人口が減少、国家機構も縮小した後、緩やかに落ち着いた「夕凪の時代」を生きる女性ロボットの日常話。
但し安定はしているが主人公の周辺では過疎高齢化が進行しており、水没箇所も徐々に広がり、上空から見ると年単位で街や国が減っていくため、初回から数十年後の最終回では「人の夜」(≒大規模な衰退)がまもなく訪れる事が暗示されている。


  • 少女終末旅行

文明が崩壊し廃墟と化した巨大積層都市で、二人の少女がケッテンクラート*6に乗りながらゆるゆると旅を続けていく物語。
洒落にならないレベルで文明どころか自然環境が終わっており、主人公コンビは「終わりなき絶望」と付き合いつつ行く先々で別れを繰り返していく。
(管理されていたと思しき描写はあれど)ポストアポカリプスの要素が強いにも拘わらず、各所で「ディストピア・ファンタジー」と紹介され、上記の混同の有名な例でもある。


  • 世界の終わりに柴犬と

人類が存在しない地球で、主人公のJK「ご主人」と柴犬の「ハルさん」が旅をする4コマ漫画
動物が喋ったり、宇宙人が移住してたりするほのぼのコメディ時空。


「ご主人」にも悲壮感はなく、世界の終わりを満喫している。
そのためか2022年現在、「生き残りは1人じゃなかった!」展開になる様な気配は微塵もない。


  • 飛ぶ教室

冷戦の決壊で核戦争が勃発した1980年代を舞台に、シェルターに籠って生き延びた少年少女達が放射能汚染された世界を生き抜く物語。
2020年には実に数十年ぶりに続編が執筆されている。


当初こそ現代版「必殺仕事人」とも言える作風でスタートした漫画だが、中盤で関東が大災害で壊滅する展開となり、
当時人気を博していた『北斗の拳』を思わせるポストアポカリプス路線へと舵を切る事に。


長き戦いの末に荒廃した世界が舞台とされており、本作に登場するライダーや怪人達は全員「そういう姿をした人類」という設定。
SDライダーと聞くとギャグ路線を思い浮かべるかもしれないが、そのイメージとは裏腹に本作は映像作品を含む仮面ライダー関連作品でも屈指のハード路線


アニメの放送前の徹底したフェイク宣伝と第1話ラストの併せ技が大きな話題を呼んだ、ゆるふわ日常系の皮を被った学園ゾンビサバイバルホラー


  • 砂ぼうず

文明が崩壊し砂漠に覆われた中、生き残った人類が水やら金やら過去の遺物やら利権やらで醜く争う世界の物語。
主人公、若手便利屋の砂ぼうずは各勢力の思惑の中で汚く生きてゆく。
銃火器や弾薬は過去の遺物を職人達がハンドメイドで復旧させており、貴重品ながら抗争においては普通に使われている。


週刊少年ジャンプの漫画版オリジナルでの設定。
歴史の道標なる存在に沿って殷周革命が起きている事が言及されていたが、
その正体は、己の故郷の歴史と地球の歴史がズレる度に文明を崩壊させてきた女カという存在で、
その中で現代に近い文明を崩壊させている事が描かれており、
最終回にて現代の史実の事を「標」と呼び、この漫画の展開が原作とかなり違う理由が、
現代文明崩壊後の世界である事を示唆している。


20XX年、「裁きの日」と呼ばれる天変地異により文明社会は崩壊。
荒廃した大地は無法者達の暴力に溢れ、異形(クリーチャー)と化した生物の闊歩する暗黒の世界。
荒廃した世界への適正と稀代のカリスマ性を持つ男「嵐分吾」は乱世に抗う指導者となり、絶望に沈んだ人類の希望となる。


……という、崩壊後の世界での主人公・嵐とその仲間や宿敵達の活躍と、崩壊前の世界でのただの変人or小市民でしかない嵐達の日常とが交互に描かれるギャグマンガ


楳図かずおの漫画。主人公達の通う小学校が突如として荒廃した世界に転移してしまう。
周辺に残った文物から、何らかの理由で文明が崩壊した未来であると確定される。
現生人類の影を微塵も残していない新人類やら、それに変異し始める子供達など、楳図カラーが存分に発揮された恐怖作品。


  • 銃夢LastOhder

木城ゆきとの漫画。
中盤に世界が崩壊した理由と、再生する過程のエピソードが描かれる。
また前作『銃夢』の舞台であるクズ鉄町では、天上人とそれに支配される地上人の一種のディストピアが描かれる。


 隠 れ る な 受 け 入 れ ろ 


  • 終わりの国のトワ

土田完の漫画。
文明が滅び、文字が機能を失い、女が消えて男だけになった世界の物語。
主人公・トワは、唯一母を知り、兄の子を産むために旅をする。


  • 地獄のアリス

松本次郎の漫画。
大地が砂漠化し、モラルの壊れたヒャッハー共がうろつく世界の物語。
天才的な狙撃能力をもつ少年・シュウは、人造人間のアリスを伴い、砂漠の廃墟で悪党退治を続けていた。


  • 真ゲッターロボ(漫画)

真ゲッターロボの見せる未来の世界として、ゲッター線に汚染されて崩壊した未来世界の光景を目にする。
未来では人類はゲッターロボと肉体が同化し、地上を支配する悪魔のごとき暴虐の支配者「ゲッター聖ドラゴン」から逃れるためにゲッターロボ同士で部品とゲッターエネルギーの奪い合いを続ける地獄のような世界が広がっていた。
どれくらい先の未来かはわからないが、いずれ流竜馬はゲッター聖ドラゴンと会う運命だという。その先に待つのはエンペラーとの果てしない戦いの運命なのか、全ては虚無のかなたである。


  • 地球の放課後

謎の生命体“ファントム”が世界各地に出没し、約一年でほぼ全ての人々が飲み込まれてしまった。
人類が消えた事で国や政府は自然消滅。人類が築いてきた文明も少しずつ自然へと還っていく。
そんな中で唯一取り残された四人の少年少女らは他に誰もいない地球で放課後のような時間を過ごす。


ザンスカール戦争終結後も宇宙戦国時代は収まる事がなく、その後もコロニー間の戦争が延々と続き、地球連邦にもそれを調停する力が既になかった事から、地球圏は無数の小勢力が小競り合いを続ける混迷の時代に突入。
戦乱の長期化に伴い技術力・生産力は著しく低下していき、やがて戦争の道具であるモビルスーツですら、大昔の骨董品を引っ張り出したり機種に構わず適当にパーツを組み合わせる等して、無理やり運用する有様になってしまった。


  • ユアソング※R18作品

海水面上昇により沈みゆく日本の日常を描いた短編集。
あくまでR18作品なので1ページ目からやっちゃているのだが、
「宇宙移民計画の一幕」「住める土地を求める人々から放牧畜産業が迫害を受ける」といった海水位上昇による生活への影響も描写されている。
元は過去作の「8月の灯」の続きを書こうとしたら時系列設定に凝り始めてできた1冊なのでこちらも読んでおくとなお良し。(某電子書籍サイトでは無料閲覧可)


文明崩壊後の遠い未来を描いた、海戦バトルファンタジー漫画。
中世の国々の様なレベルにまで文明が衰退しており、陸では数多の国が騎馬等で覇権を競い、海では帆船技術に優れた「海の一族」が王者として君臨している。
当時の科学技術の類いは「カガク」という魔法の一種の様に思われており、作中ではとある国が、大砲(カノン)や火薬といった魔道の業を用い始めている。
一方、“魔人”達が身につけている古の道具(各種センサーや通信機等?)や、太古の遺跡に眠る「常人の剣では斬れぬ魔物(人型ロボット)」など、わずかながら超技術の残滓も存在している。


  • RUNIN

コモドドラゴンを放てッ!
猿渡哲也がヤング・ジャンプで連載していた漫画。
大災害が世界を覆った未来。秩序が崩壊したニューヨークで生きる二人の日本人を描いた漫画。まあ打ち切られたんやけどなブヘヘヘ。
猿先生の好きなヤクザ・グロ・カルト宗教めいた教え・メカが存分に描かれているんだ、尊いんだ絆が深まるんだ。
チィッ なんだってコモドドラゴンなんか飼ってるんだよ(ヒュン カッ カッ)



  • Devils×Devil-Kiryu in Paris

致死性のウィルスが世界に蔓延し、生き残ってもN・H・Mノー・ヘアー・モンキーと呼ばれる怪物小学生みたいなネーミング・センスっスねに変異する文明崩壊した世界。
悪魔を超えた悪魔とも呼ばれる宮沢鬼龍が、物の価値が分からなくなったN・H・Mから名画や彫像を守ったり、生き残りの少女を保護したりするストーリーっスね。
主に灘神影流フェラーリ轢き逃げとか、灘神影流ショットガンで。


未来トランクスの居る並行世界。
本編と違い、人の心を持たず虐殺を楽しむ18号17号により、世界の総人口は1割以下に減り人類は絶滅寸前に追い込まれている。
悟飯などZ戦士は全てが人造人間に殺されており、対抗できる奴が存在しないという有様。ついでにセルまで居る。


本編世界においても、魔人ブウが世界を荒らしまくった結果、騒動に便乗する暴徒が出るなど一時的な無政府状態になった事もあった。


大災害とか関係無く、個々人の民度が最低だったので地上が無法地帯となったパターンそれも二度も
本編の遥か昔、繁栄した超人達は私利私欲により戦争を引き起こし、地上は無法の世界となった。
それに嘆いた神々は、超人を絶滅させるカピラリア七光線を下界に照射して全てをリセットしたが、
慈悲深き神とそれに認められた10人の超人や、カピラリア七光線を防ぐ素材で作られた大樹『許されざる世界樹』に避難した少数の下等超人だけは生き残った。
そうして大絶滅をやり過ごし地上に戻った下等超人だが、前と変わらずに弱き者を虐げており何も懲りてない状態。
成長を期待してしばらくは見守っていた慈悲深き神だが、何一つ成長せずに弱者を虐げて強者のみが憚る下等超人の有様に、完全に愛想を尽かしてしまい完璧超人始祖10人を引き連れて地上の粛清を起こした。



何度も巨大災害に襲われて荒廃した地上を舞台に、来留間慎一漫画界でも早々見ないレベルでクズ親父の来留間源三に復讐しに行くストーリー。
終盤ではもはや地球の未来がどうとか言ってられない超展開の連発を起こし、めでたくまた虚無った石川賢だし仕方ない。


  • ファイアパンチ

地球が氷河期に入って何百年も経過した地球を舞台にしたポストアポカリプス。
地表に住む動植物は年々居なくなり、海はほぼ凍り付いており、当然食える物など少なくなっていく。
僅かに残った人類が寄り集まる場所では「氷の魔女」という存在しない敵を作ったりしてなんとか結束を保っている。


  • プリンタニア・ニッポン

家の3Dプリンターで日々の食事から生き物まで作れるようになった未来日本で、ある会社のプリンター内の極秘仕込みプロトコルによって(ユーザー及び行政には無許可で)生成されたもち風新生物「プリンタニア」と、その飼い主となった男性が過ごす日常を描く物語。
…が、実はこの社会自体が「旧人類」が滅んだ後、現在の統治者でもある「大きい猫」なる存在によって再生されたものであり、壁で囲われた居住可能地域の外は広大な汚染が広がり、旧時代の遺産でもある暴走機械「残兵」が徘徊する危険地帯と化している。
また人々の生活もよほどのコミュ障でない限り友人の登録が義務付けられ、ペットの生成は一定以上の労働や態度等で高評価を得た層限定、うっかりミスでも軽微だが報告と罰則が義務等かなりの管理社会で、汚染地域の浄化や発掘が「開拓」として低評価層や一部採掘人の仕事となっている事もあり、旅行も仮想空間限定に。
旧人類滅亡や残兵の詳細な背景、今を生きる現行人類の出自は明かされていないが、崩壊時はかなりの地獄絵図だったようで、プリンタニア制作者のプリンタニア誕生理由には「高い地位を得た事で大きい猫や旧人類の過去を知る機会を持ち、(かつて人類を喪った)大きい猫の助けにもなる様、少しでも自分たちが過去とは違う道を歩む助けとしたい」があるそうな。
一方人間達は皆共同のスクールで育成され名前も「名字+数字」表記で、女性も今の所登場せずその痕跡もかつて稼働していた人型ロボ「ハリス」の伝承にある「マリヤ様」なる名前のみだが、これらが意味するものは謎である。



  • ザ・ムーン(漫画)

最終章。異星人が設置した殺人カビ発生装置は、1年で地球上を覆い尽くす代物であった。
都市がカビの空気で滅ぶ中、ザ・ムーンを発進させてカビ発生マシンを止めようとするが、ザ・ムーンを動かすために必要な子供が一人ずつ倒れていき、最後に残った一人は……。
「もう少しなのに…もう少しなのに!!…ザ・ムーン」


  • もも姫

不老不死になった8人の男が扇動した世界規模の戦争により文明が崩壊。
僅かに残った人類相手にも、ギリギリ人間が倒せる程度にデザインされた怪物を放って、闘志を失わせず弾薬などを消耗させるという悪辣な手段を取っている。
対抗するための鬼退治人間開発研究所も38か所の全てが壊滅していた。と絶望的な状況。




  • TS☆Revolution

男が女になるTSウイルスが世界でパンデミック化
世界規模での感染から、TS患者の暴動によるモラルハザードを起こし、道歩く男性はTS患者に逆レイプされる社会となった。


  • ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット

世界は、猫に支配された
皮膚接触により人間を猫に変えてしまうウイルスを持った猫が大量に現れた世界。
社会機能は崩壊し、可愛い猫ちゃんと触れ合えなくなった人類の嘆きは世界に満ち溢れた。


ヤング・マガジンで100巻以上続きそうな長期連載となっているスプラッターギャグ漫画。
彼岸島 48日後…ではとうとう日本を手中に収め、吸血鬼が好き放題する無法地帯に作り変えてしまった。
日本を牛耳った雅達は、クソみてェな旗を国会議事堂に立てたりとやりたい放題している。
金剛というキャラが雅に残った唯一の幹部だったのに、そいつ倒したら雅の五人の息子という後付け幹部が生えてきたりで……この漫画は何時になったら終わるんスかね……


  • ハイメと臓器姫

蟲と呼ばれる地球外生命体の襲撃を受けた地球。
多くの犠牲を払いなんとか人類は勝利したが、蟲の死骸から発生するウィルスが全生命体を侵し始めた。
Y染色体のみに作用し、太陽光を浴びる事で肉体組織が分解される奇病により、感染生物の「オスは」地上で生活できなくなった。
殆どの生物は絶滅し、生態系が崩れた大地は砂で覆われ、生き残った人類は地下に住処を移した。


  • 去勢転生

異常に極大化した太陽フレアが地球を襲った世界。
異様な電磁波の類により、人類の男は理性を完全に失い暴徒と化した。それは妊婦の腹の中にいる幼児ですら例外ではない。
しかもその男達の精子からはY染色体が消えるので男性が生まれる事はなく、人類は遅かれ早かれ滅びるという状況。


  • スノウボールアース

最終決戦を終え、10年ぶりに地球に帰還した鉄男は驚愕の光景を目にする。
そこは、全土が雪と氷で覆われ死の世界となった凍結地球だった!


  • 緑の王 VERDANT LORD

突如世界中を襲った植物の異常大繁殖により、ライフラインが寸断された世界。
首都圏以外の生活レベルは19世紀にまで逆戻りし、アメリカの大都市はまだかろうじて文明を保っているが、日本などの国は20世紀の半分の人口にまで減少している。
しかも世界には巨大怪獣めいた、動く植物まで出始めているという状況。



  • Thisコミュニケーション

20世紀後半に地球に突如湧いた巨大生物の群れ。
その生物は殺戮に加えて、有毒ガスをまき散らすがため。人類は高地に住む事を余儀なくされており、しかもそこで僅かな生存圏を奪うために内ゲバまで行ってしまい滅亡寸前。
世界連合軍という計画もあったが、もはや時既に遅し。結成するどころかお互いの国の最期を報告しあって解散したという噂すら漂っている。


2019年を舞台に、未来世界から現れたロボット「マキナ」を巡る戦いが繰り広げられる……というのが前半の描写だった。が、実はマキナが開発された2052年頃はれっきとした過去であり、この時代に不老不死をほぼ実現した結果、逆に隠された本能による自滅で人類はほぼ絶滅したことが後半に明かされる。作中世界は人格を得た「ヒトマキナ」が1870年代を再現した後のもので、本来の時間経過で言えば2712年相当。


再現はマキナや月面にある旧世界の遺物以外完璧で、舞台としてのポストアポカリプス感は薄め。現代に超技術のロボットが存在する理由付けや登場人物の動機に関わる物語上のギミックとなっている。


●アニメ

前述の漫画作品のアニメ版で、スタジオジブリにとっての草分け的作品。


アメリカの小説『残された人びと』(後述)を原作とするアニメ作品だが、大幅にアレンジされている。
天空の城ラピュタ』より更に前の宮崎アニメ。というよりラピュタが「コナン2」に近い。
超磁力兵器という核兵器を上回る破壊力を持った兵器で地軸は曲がり、5つの大陸は全て水没、人類も大半が死に絶えるが、わずかに残った島しょ部に生き残った人々がいる。


南極に隕石が落ちてきて、何億人もの死者が出て、季節が夏しかなくなった…
と十分にこのワードだけでも辛さが伝わってくるが、作中の描写はせいぜい
加持「修学旅行なんてなかったからな…」葛城「…お父さん?」
冬月「地獄しかなかった」モブ「政府が何かしてくれるってわけでもありませんからねぇ」
との当時の絵がほとんど描かれていない上での短い説明描写しかない。
崩壊後のインフラもある程度整っているため、正直舞台装置以上の存在感がなく、
1990年代中期当時の世相がそのまま反映されている感が強い。セガ○ターンも普通に出る*7
「制服が夏服しかない」という設定を噛みしめることで、やっと本作世界の異常さがわかり始めるところか。


しかし、後の新劇場版シリーズでは「南極での大事件以前の海生生物を保護する施設」「加工食材」等、環境が変わったことに対する現象が描写されている。
そして、シリーズ後半で判明した大事件で、キャラクター達は崩壊後の世界に様々な形で向き合う。ちなみにゲーム業界の歴史はワ○ダースワンで止まっている。


第七次宇宙戦争における大規模なコロニー落としにより地球もコロニーも破壊しつくされ15年……
モビルスーツ乗りがモヒカンだったり火炎放射したりと実に世紀末。
これだけの戦争があっても統治機構への被害は少なく、地球側はほどなく再建、宇宙側は戦力不足なだけで未だ健在である。
だがタチの悪い事にお互いが世界の覇権を握ろうと戦争再開を目論んでおり、先の過ちが繰り返されようとしている。


ガンダムシリーズ作品(『SEED』以降の『∀』放送後に発表されたガンダムシリーズも含む)を総括した「黒歴史」の先の未来を舞台とした作品。
かつて『月光』と呼ばれる兵器によって地球上の全ての文明が無に帰されたため、
過去のシリーズより遥かに未来でありながら、その文明レベルは現実世界でいう19世紀頃のヨーロッパがモデルとなっている。
人類は文明が崩壊後も地球に残留した地球人と、月に移住した『ムーンレィス』に分かれており、文明レベルの差から戦争こそ起きる事はなかったが、
地球で神像として祀られていた「ホワイトドール」が、月の女王の軍の襲撃に呼応して「黒歴史」のMS「∀ガンダム」として再起動した事が、二つの民を戦争への道に突き進ませていく。


ファーストから連なる宇宙世紀のはるか未来、食糧問題により滅亡寸前となったが、軌道エレベーター「キャピタル・タワー」の完成によってどうにか人類は存続。
そんな一度世界が滅びかけたその後の時代の物語。
かつての技術は「ヘルメスの薔薇の設計図」として封印されており、実態としては一度滅んだその後の世界に近い。
技術だけが存在し運用方法等の知識が欠けている為、戦争を忘れたせいで起きる悲劇も作中起きている。


作中の舞台であるA.S.(アド・ステラ)の世界ではドローンによる戦争が起きていた時代があったとされ、本作のほんの数年~十数年前まで地球各地が戦場だったらしく、「(戦争孤児は)地球じゃごまんといる」という発言がある。
また、フォルドの夜明けが本拠地にしている日本もかなり荒廃している状況である。


一見するとほのぼのとした作風に見えるが、細かい世界観描写については明らかに「滅び去った文明の痕跡」が付きまとう。


大断絶と呼ばれる戦争によって荒廃し、世界の様相も国も人種も、今とは全く異なる状況になった世界。
現代世界の事は、半ばおとぎ話となっている。


2度目の衛星喪失を伴うほどの天変地異「神々の怒り」が起こり、惑星Ziに繁栄していた高度な科学文明が滅んでから数千年後が舞台。
人類文明の大半は中世相当にまで衰退しており、ゾイドの製造技術も失ったため、地中や海中から発掘・復元して使用している。
ゾイド自体も性質を変えており、稼働には「レッゲル」という物質が必要になった。


  • ゾイドワイルドZERO

滅亡した惑星Ziを離れ人類発祥の地である地球を目指した船団がタイムワープに巻き込まれた結果、21世紀の地球にゾイドが出現し文明が崩壊している。


地球に突然怪獣が連続出現。人類も当初は対抗するが、最大最強のゴジラにはなす術なく、人類は生存圏を失う。
地球を一部の人間が脱出し移民を試みるが失敗、地球に戻った際にはウラシマ効果で約2万年が経過。
地球では、ゴジラによって作り替えられた生態系の下、原始的な暮らしを営む「フツア」と呼ばれる新人類が生き残っていた。


西部劇風冒険活劇ロボットアニメ、と見せかけて舞台の実態は文明崩壊後の地球であった。


自然環境の破壊のため、人々は氷原や砂漠などの過酷な環境の土地に建造された「ドームポリス」と呼ばれる都市国家の中で生活するようになった未来の地球が舞台。地球各地に残された自然の豊かな土地は、環境の回復を促すための保護地域に指定されており、一般の人々の立ち入りが厳しく制限されている。
その甲斐あって、人々がドームポリスに移住してから長い年月が過ぎた作中の時代では、保護地域の環境は人間が生活しても問題ないほどの、十分な回復を果たしている。
……が、行政府の権力構造の維持や、ドームポリスへの物資の輸送という生命線を握っている鉄道会社の利権の確保などのために、ドームポリスから保護地域への帰郷は未だに許されていない。
主人公・ゲイナーの暮らすシベリアのドームポリス「ウルグスク」の住人達は現在の社会構造に反発し、ヤーパン(日本)への大規模なエクソダス(脱出行、移住)を実行する事になる。


  • 直球表題ロボットアニメ

人類が滅亡し、独自進化を遂げた軍事ロボット達が果て無き戦いを繰り広げている地球が舞台。
平和を望む3人の少女型ロボットが戦いを終わらせる手がかりを求めて人類の遺産の調査に乗り出す。(嘘は言っていない)


突如出現した怪物「BLUE」の襲撃により崩壊した地球が舞台。生き残った人類は宇宙ステーション「セカンドアース」で地上を取り戻す反撃の機会をうかがっているが、地上にも生き残りは存在している。
しかし圧倒的な繁殖力・戦闘力を持つBLUEの前には人類側の兵器はほとんど無力であり、劇中では人類側が優勢になるシーンはほとんど無い。一時の抵抗はできても基本的に襲われる=潰され、斬られ、固められての残虐な死が待っている。
中盤結成されたスリーパー部隊がこの逆境を打開できる切り札と考えられていたが……?


あらすじからして「四国以外全滅」という環境から始まる。
かなり世界自体も切羽詰まっており、西暦2015年から始まる前日談と照らし合わせるとまさに終末の後ポストアポカリプスと言える世界観。
但し神樹の加護によって、結界内の四国は平和な環境を維持している。
そのため主人公の日々は現代とさほど変わりなく、世界観の割にあまりポストアポカリプス感はない。


  • 9 ~9番目の奇妙な人形~

生きとし生けるもの全てが滅亡した世界で、魂を宿した9体の人形達と、機械の獣ビーストとの戦いを描いた物語。


海面上昇により陸地の水没した地球が舞台。
人々は海底から旧文明の遺物をサルベージしつつ、船を連結した「船団」の上で暮らしている。


多次元を渡り歩くSFブラック・コメディアニメ。
主人公達が最初に住んでいた次元の地球がパンデミック(感染したら異形化するウィルス)によりほぼ滅亡している
他にも、銀河連邦が経済システムの崩壊により大部分が崩壊して無政府状態となったりしている。



本編の10年前に、シズマドライブの実験による暴走により、小国が地表から完全に蒸発
七日間に渡って地球の全エネルギーが停止、全人口の1/3が死に至るという大惨事が起こった。
この事件の全責任を押し付けられた博士は失踪し、その博士の息子は世界への復讐を行い……。


かわいらしい絵柄とファンタジー感ある世界観だが、ウー大陸はかつて核戦争によって荒廃、 それから1000年の時が経ち魔法が復活した世界という設定であり、
人間は主人公のフィンのみと言う状況である。


●小説

  • 復活の日

細菌兵器の蔓延により南極大陸に残った人類を残して世界中の生物(主に哺乳類)が死滅、
更に某国の自動報復装置の誤作動によって新たな危機が迫り、主人公達の行動も虚しく全世界にICBMが撃ち込まれ世界は二度目の死を迎える。だが…


  • 残された人びと

前述のアニメ『未来少年コナン』の原作……というか原案に相当する、アレグザンダー・ケイが1970年に発表した児童小説。
ボーイミーツガールを主題に主人公のバイタリティ溢れる活躍を描いたアニメとは対照的に、
本作は文明が滅び去れってもなお地球にしがみ付いて生きていく人々の「人間性」を問いかけるヘビーな展開が描かれている。
アニメ放送当時にはこちらが内容そのままに『未来少年コナン』の題で文庫化された事もある。


マジンガーZ』『ゲッターロボ』を始めとするダイナミック系ロボットアニメの後日談小説。
人類の文明が滅び、機械生命体に支配された未来の地球で兜甲児達が巨悪の野望に立ち向かう物語。


  • 小説 仮面ライダーブレイド

講談社キャラクター文庫より刊行された、特撮番組『仮面ライダー剣』のおよそ300年後の未来を舞台にした作品。
地球温暖化が進んで海面が上昇した地球が舞台……と、明らかに前述の『ウォーターワールド』の影響を受けている。


  • アイの物語

山本弘による小説。文明が後退した未来を舞台に、主人公がAIの導きで過去に紡がれた「物語」を通して世界の真実に触れる。


  • ポストガール

人類のあらゆる資源を消費しつくし自然終息した大戦争後の、ほどほどに落ち着いてきた世界が舞台。
ほぼ壊滅した通信インフラの代わりを担う郵便配達用人型ロボット「メルクリウス」のシルキーを主人公に、色濃く残る戦争の傷跡やたくましく生きる人々、多くの出会いと経験を経て人間らしくなっていくシルキーの成長と変化を描く。


ドミトリー・グルホフスキーによる小説。核戦争の後地下鉄構内でたくましく生きる人々を描く。後にゲーム化。


  • 地球の長い午後

太陽の異常により地球環境が激変した結果、文明を失った人類が大陸を丸ごと覆う巨大なジャングルに棲む遥か未来の地球を描く


  • トリフィド時代

謎の流星雨によって人類の殆どが視力を失い、更に採油用の植物が食人植物と化して街中を徘徊するというこの世の終わりを描く。


  • マレヴィル

ロベール・メルルの1978年の小説。
古城マレヴィルの地下室にて原爆の破壊から逃れた者達の姿を描く。


数世紀かけて緩やかに衰退した「旧人類」と、それと入れ替わるかのように繁栄した新人類「妖精さん」が織りなすカオスな日常。
明るいポストアポカリプスにも見える本作だが、最終巻で衝撃の真実が…。


  • ミリオン・クラウン

竜ノ湖太郎による小説。
人類が地球環境の全てを支配する環境制御塔を建て、塔が散布するナノマシン第三種星辰粒子体によって科学的最盛期を迎えていたものの、
その制御塔の暴走により大規模な天災・地球環境の変動が起こり、また既存の生命体を凌駕する怪物達が生まれた事で人類が衰退した世界で始まる冒険譚。
この手の作品には珍しく、かつての人類の技術や文化がそれなりに継承されており、いくつかの秩序だった国家も存在する。
人、特に指導者が愚かではないため人類同士の争いも少なく、狭義のポストアポカリプスとしてはかなりギリギリ。
但し世界単位で見て荒廃や変化は大きく、人口も激減し、
跋扈する粒子体によって異常進化を遂げた生物達と、それらの頂点に立つ一体でも文明を滅ぼしかねない最強の十二体の生命体王冠種クラウンの存在により一手誤れば纏めて滅ぼされかねないなど、過酷さはそれなりに高い。
主人公達の目的は王冠種達に対抗しつつ、再び文明を復興させる事にあり、
スタンスとしては「滅びに向かう世界ポストアポカリプスを乗り越えようとする人類の物語」といったところだろうか。


  • サエズリ図書館のワルツさん

紅玉いづきの小説。
「ピリオド」と呼ばれる終末戦争の後、一応ある程度社会自体は復興したものの荒廃による物資不足と前々から進んでいた電子化のダブルパンチで紙の本が衰退した世界。
紙本だけでなく環境汚染等で人々の未来自体も危うい中、養父から継承した貴重な紙本収蔵の私設図書館を営む元戦災孤児の女性ワルツさんと、彼女と出会った人々の物語。
ちなみに一巻冒頭では世界の荒廃は明示されず、後半以降でその背景を明かす形となっている。


型月ことTYPE-MOONでおなじみ奈須きのこの未発表作の一部を小説としたもの。地球の資源を使いきり星自体が死滅した世界の話。
人類は発展した文明技術によって生き延びており、滅亡する前の地球に生きていた生物をモチーフとした亜麗百種という霊長類を新たに生み出した。
しかし、突如として亜麗百種が人類に反旗を翻した事で世界の覇権を巡る大戦が勃発。一度は追い詰められた人類は「新人類」「騎士」と呼ばれる新たな種へと進化を遂げこれに対抗した。
両者共に壊滅寸前まで追い詰められ大戦は終幕したかに見えたが、自身が死滅しても生き延びる人類に恐怖した地球が送ったSOSに応えた「アリストテレス」と呼ばれる他天体の最強種アルテミット・ワンが襲来する。
「新人類が台頭し滅亡は回避したかに見えたが、世界(地球)自体はそれを否定し滅びに向かわせようとしている」というケース。


  • 少年と犬

ハーラン・エリスンの1975年の作品。核戦争後に野盗がはびこる荒野、という典型的世紀末としてはかなり古い作品。
隔絶された地下シェルターや犬など、後世の作品の先取りっぽいものも散見される。
また、主人公をふくめヒャッハーな連中の生態を描いている興味深い作品でもある。


  • I Am Legend(地球最後の男)

リチャード・マシスンの1954年の作品。3度に渡って映画化されており、'64年版は原作を踏襲しているが、'71年版は所々に改変があり、'07年版は設定が一新されている。
人を死に至らしめ吸血鬼として甦らせるウイルスが蔓延し、最後の人類となった主人公がそれらに立ち向かう。だが、本当の怪物Legendとは…?
唯一生存した主人公に無数の死者が襲いかかるシチュエーション、現代に現れた古典怪物を科学的に解明していく展開、ラストで描かれる「価値観の逆転」は、今日のゾンビ物にも影響を与え続けている。


  • 風の名はアムネジア

菊地秀行氏のSF小説。原作は1983年に刊行され、1990年に劇場アニメ化
ある日一陣の風が吹き、全世界の人間からいきなり記憶や知識が失われ、わずかな例外を除いてヒトは野獣同然となった。
破壊や殺傷があった訳ではないが文明は崩壊している…という、少し変わった崩壊後の世界で、ひょんな事からその切っ掛けと接近する事になった青年の物語。なおアムネジア/Amnesiaとは「記憶喪失」の意味。


数百年前に科学文明が終末戦争と環境汚染で崩壊するも、それまで世界の裏で使われていた神秘の力で辛うじてユーラシア大陸東部と日本列島周辺に人類生存圏が保持され、
その後魔法と発掘科学の力で近世レベルまで復興した人類(一部魔人)が築いた国家群を舞台とした物語。
舞台となる地域こそファンタジー小説世界クラスの生活だが、生存圏の端は汚染が未だ残る世紀末の様相を呈しており、忍者が復興した日本もなぜか首長のみ世紀末感があるというこの手の作品のパロディがされていた。
文明崩壊の理由は本作中では断片的に語られるだけだが、過去を描いた『ヒマワリ:unUtopial World』にて、過去にある青年が選んだ道によっては、復興の余地なく地球が壊れる未来も有りえたと判明。
そして時間移動で意図せずして地球を破壊してしまった崩壊未来からの来訪者達の行動により最悪の事態こそ防がれたものの、来訪者の一人(『ヒマワリ』のラスボス)が後の世で復活したせいで文明が終わり、ミスマルカ時代にも残る禍となった。


  • 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?

500年以上前に出現した『十七種の獣』という怪物によって人類は滅亡。人類と敵対していた知的生命体は浮遊大陸群レグル・エレという空岩に避難し、少しずつ滅びに向かいながら生活している。
なお、この世界は遥か太古に星神ヴィジトルスという宇宙人のような種族によって『獣』と灰色の大地しかなかった世界を素材に作られたが、その際人間族エムネトワイトだけが『獣』を素体に作られた。それが500年前に先祖返りして『獣』に戻ったのが事の真相。
つまり、ややこしいがこの作品において人類は進化(先祖返りなのでむしろ退化?)して別種の生物となり存続しているが、文明を維持しているのは人類と無関係の生物というちょっと特殊なパターン。


貴志祐介による小説。アニメ化、漫画化もされた。
人類が「呪力」という超能力に目覚めた事による戦争と荒廃の末に、細々と復興した1000年後の文明社会が舞台。
自分達が持ってしまった地球を荒れ果てさせるほどの力を制御するために、生き残った人類が築いた歪な社会はディストピアの要素も併せ持つ。


  • 全ての海が

ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの短編。
太陽が赤色巨星となりつつある時代、ある村でただ一人遺された人物が他の村を探し旅に出るが……


一見すると一般的、典型的な剣と魔法のファンタジー世界としか見えないが、最終盤に22世紀末にあるエネルギー装置(のフリをしたとんでもない悪辣な存在)によってほぼ文明が滅び去った後に大きく形を変えて復興した、遥かな未来の地球である事が判明する…が実のところ、そこかしこに伏線が張られていたりはする。
また主人公が旅をする大陸は日本の本州で、当初の目的地である「雪と氷に閉ざされた魔族の支配する土地」は、かつての北海道である。また、使われている言語もある理由から明確に「日本語」である。


かつて前文明の人類は「オーロラ粒子」の力で本来の地球以上の領域に理想郷を築くも、粒子により築かれた世界間での連絡が取れなくなった事や世界と世界の間に出来た「絶界」に迷い込み帰還し異能を得た「異民」のせいで混乱し、最終的にある異民が興した策謀を切っ掛けに旧世界が崩壊。
その後残された「異民」達の力で崩壊時犠牲になった人類の魂の転生先となる新世界が誕生するも、その世界も諸事情で大部分が汚染された状態になり、世界が再構築されたものとは知らない現行人類は「電子精霊」が統べる「自律型移動都市(レギオス)」を新たな居場所として生活する様になった。
一応崩壊があった後の世界なのだが、大半の登場人物が思い込んでいる破滅と実際の過去がずれていて、しかしそれに殆どの人類が気づく事がないという珍しい作品。


  • 死なないセレンの昼と夜 ―世界の終わり、旅する吸血鬼―

早見慎司のライトノベル。
行き過ぎた文明の終着点として地球上の水が全て干上がり、文明どころか秩序も何もかも崩壊した西暦24XX年の世界が舞台で、
そんな世界を旅する不死者……早いが話「吸血鬼」のセレンの目を通し、出会う人間や不死者達の愚かさや気高さ、したたかさ等を描いたロードムービー的作品。


  • チグリスとユーフラテス

新井素子の長編小説。
かつて地球からやって来た日本系移民によって開拓され繁栄するも、原因不明の出生率減少(一説には人口増加のため地球から持ち込んた受精卵群の世代を重ねた事による変異等とも)で緩やかに衰退した惑星「ナイン」。
ナインで最期に生まれ死ぬ人類である「最後の子供」老女ルナは、独りぼっちでぬいぐるみだけが友達の日々の中ある想いから、疾病や重傷による障害を治すため未来へと冷凍睡眠した女性達を、ナイン史を遡るように一人ずつ起こし順に一緒に生活。
ルナが女性達の生と死に関わる中で見えてくるナインの過去、ルナがこの行為に至った理由、そして彼女達とルナの心模様の行く末は…。


主人公の敵である影の作り出すレプリカント*8
終盤においてレプリカントが無尽蔵に作られ、日本どころか世界中がメチャクチャになっている。
このような事を影が起こした目的は、ユートピアの創造だと推測された。
「一人一人の理想が違うからこそユートピアの実現は不可能。誰かの意に染まったユートピアは幻滅されるだけ。しかし今は、望む世界のために意に沿わぬ世界を破壊し続けられる、将来的には今の人類が滅んでレプリカントだけになりユートピアを目指す闘争は永遠に続けられる(意訳)」
全人類が永遠にヒャッハーし続ける事こそが、この事態を作った影の目的だったのではないかと推測されている。*9


  • 最強をこじらせたレベルカンスト剣聖女ベアトリーチェの弱点 その名は「ぶーぶー」

地球とは別に存在する異世界グランズニール。
ファンタジー生物が存在する孤島でしかないと思われていたが、物語の中盤で地球を遥かに超えた科学文明の成れの果てだと判明。
惑星全体の環境リセット装置が暴走*10した結果が文明の崩壊を生んでしまったのだった


  • 蟲忍

致命的な情報物理災害によって、禍津風の吹き荒れる地獄と化した地上。
神の戯れか、魔の助けか星間粒子に乗った種が舞い降り、蠱毒を浄化する神木を咲かせた事により、神木を中心とする都市圏では人類には僅かな生息の場所が与えられた。
生物にとって致死量の蟲毒に加え、しかもその蟲毒に適応してしまった動物、植物、無機物は妖怪化するので神木の外は人間の生きられる場所ではない。


  • ウェイワード・パインズ

主人公は一見普通に見える田舎町の病院で目を覚ますが町から出ようとすると道がカーブしてもとに戻り、住民にそのことを聞くとはぐらかされるか制裁を受ける。道を無視して進むと町はフェンスで囲まれており、外に怪物が蠢いている様を目撃する。
後にテレビドラマ化。


●コンピューターゲーム

言わずとしれた、時代を超える名作RPG。
ストーリー序盤を過ぎた辺りで訪れる「未来」の世界がポストアポカリプスな状況になっている。
地下深くで眠っていたラヴォスが目覚め、地表をメチャクチャにしてしまった世界崩壊の日を境に、
近未来的な街はほぼ全てが機能停止に陥り、街の中は暴走した警備ロボット、外は危険なミュータントが跋扈し、
わずかなスペースで生き残っている人類も、残された食料で食いつなぐしか無いという割と絶望しか無い状況だったりする。


また、ストーリー後半で訪れる「古代」の時代も原始時代にラヴォスが外の世界から飛来し、
気候変動による氷河期が訪れた時代なのでこちらもポストアポカリプスと言える。*11


原始時代から数えると、とんでもなく長い時間を旅する事になるので、ある意味では当然なのだが、
1つの作品の中で2度も世界崩壊の危機を迎えるという中々にハードな世界だったりする。


伝説のDOD1新宿エンド後の分岐となるポストアポカリプス世界(時間軸はレプリカント→オートマタ)。
母体が新宿に持ち込んだ魔素により人類に謎の疾病が蔓延する。


Nier Replicantはあがく人類、NieR:Automataは人類がほぼ滅んだ後の機械達の物語。


人類滅亡後、人類に追いやられていた魔物は地上への進出を試みるが、エイリアン達もまた地球を侵略していた。
地球の支配権を賭け、非人間の地球生命体と地球外生命体が戦うという個性的な作品。


地球圏に迫る衝撃波を回避する「イージス計画」が失敗した未来に、自軍部隊が飛ばされて物語が進行するという歴代スパロボの中でも屈指の異色作。
世界観のベースは前述の『ガンダムX』『∀ガンダム』『ザブングル』。


米中資源戦争の果てに、西暦2077年10月23日に全面核戦争が勃発。
汚染され尽くした旧アメリカ合衆国で、カリフォルニアに新国家が建設されたり、野盗がローマ帝国だのモンゴル帝国だのの真似をしたり、旧合衆国政府残党が陰謀を働いたり、200年もの間冷凍保存されていた人物が目覚めたり、旧ウェストバージニア州の復興を目指したりしなかったりするゲーム。


『Ⅱ』は新型爆弾(核の威力を持つ非放射能兵器らしい)による大破壊後のTOKYOが舞台。
『真』は序盤こそ現代の東京が舞台だが、悪魔の出現を引き金に核攻撃され、中盤以降は荒廃した東京を歩き回る事になる。
『真Ⅱ』はその数十年後、大破壊後に構築された近未来都市が舞台。ストーリーが進むと東京跡地も登場する。
同シリーズは大体こんな感じで東京が滅びる。アトラスだから仕方ない


コンピュータ「ノア」の反乱により文明が崩壊、人類は暴走マシンやモンスターの脅威に怯えながら細々と……あんまり細々してないのがこの作品。
ミュータントやら暴走兵器が跋扈する世界で人々は戦車(クルマ)を駆りつつ逞しく生き抜いている。
但し『ゼノ』シリーズでは「ノアが『1』の主人公に破壊される寸前、文明の崩壊から人類の絶滅に方針を切り替えて指示を残した」という設定で世界観が分岐しており、こちらの作品の人類は生存者数名という文字通り絶滅寸前にまで追い詰められている。


始まりは西暦2030年の「北蘭島事件」により周辺都市の消滅と周辺国がコーラップス汚染を受けた。その後もスカンジナビア半島とアメリカ西部ではコーラップス液の取扱いを間違えた事で、都市と大地に壊滅的な被害を受ける。
そこからは第二次ロシア革命や東ドイツ蜂起からのドイツ内線、他にも人類の生存領域縮小と地球脱出不可等といった世界大戦の火種が燻っていく。
こうして2045年には、新ソ連の潜水艦が核弾頭を発射させた事で第三次世界大戦の幕を開ける。


戦後の人類社会に残されたのはコーラップスと核兵器の汚染被害、世界大戦での疲弊により重要拠点以外の都市運営の権利を民間企業に委託する破目となった。
また2061年の鉄血工造社で起きた「胡蝶事件」では、自社製の戦術人形*12が突如として暴走し人類への攻撃を始める事になった。


本編では連合政府成立を阻む正規軍(クーデター派の特殊部隊)、コーラップス汚染が進行し人としての理性を消失したミュータントも存在する。


FINAL FANTASYシリーズの6作目。
物語前半の終わりに引き起こされた出来事によって世界は大規模な破壊が引き起こされる。


本編の1000年ほど前、「魔大戦」という魔法の力を用いた大規模な戦争があった。
三闘神を中心とした幻獣、魔導士、人間による三つ巴の壮絶な泥仕合戦いであった。
魔法の力は強大で、戦争の影響で当時の世界のほとんどが焼き尽くされ荒れ果ててしまった。
戦いの後、自らの力を恐れた三闘神は互いの力を中和させる事で封印し眠りについた。こうして大戦全体が終結。
本編の時代になると魔法の存在はもはや伝説となり、完全に忘れ去られ過去のものとなっている。
機械文明全盛の中、ガストラ帝国は魔法の力に目をつけ始め、その復活を目論む。
ここまでがデモで語られるプロローグ。


帝国は各地に侵攻し勢力を拡大しつつ、水面下で主に魔導士ケフカの手によって魔法関連の技術開発を並行して進めていく。
やがてケフカは三闘神の封印にまで食指を伸ばし、魔大陸を浮上させ、三闘神の力の均衡を解いてしまう。
そのせいで世界規模の天変地異が起こり、火災、地割れ、洪水などの天災に見舞われる。
これが本編中盤の山場である世界崩壊(通称)と呼ばれる出来事。
崩壊の影響で帝国首都ベクタは壊滅し瓦礫の塔の部品となりガストラ帝国は滅亡。
他の地域も大陸そのものが分断されたり蛇の道が隆起するなど、地形が大きく変わってしまっている。
かつて帝国の支配に苦しんでいた人々でさえ、帝国時代を懐かしむほどに生活が荒廃してしまっている。


この作品では崩壊前(魔法文明崩壊後)、崩壊後(機械文明崩壊後)のどちらの世界もポストアポカリプスに該当する世界観となっている。


「文明崩壊から時間が経ち、既に新たな秩序が生まれてる」系。
舞台となるスピラはかつて高度な文明を誇っていたが、「シン」の暴走により機械文明が滅び去った後の世界である。
「シン」に唯一対抗できるのは召喚士の「究極召喚」だが、それを以てしても「シン」を完全に撃退する事はできず、時間が経つと復活してしまう。


スクウェア(現スクウェア・エニックス)製のRPGで、SFCソフトとしても最晩年の作品。
「ルドラ」と呼ばれる生命体により4000年ごとに種族の滅びと再生が繰り返される世界。
ダナン神族、水棲族、爬虫類族、巨人族、そして人間族という5つの種族がおり、それぞれが繁栄と滅亡を経験した。
本編では、人間族の誕生から4000年まであと16日という終末を間近に控えた状況からゲームが始まる。
人間族が築き上げた機械文明も2000年ほど前に一度滅亡している。このときの崩壊では環境汚染の描写もある。
それ以前の「ルドラ」による破壊を含めると、約2万年の間に既に5度もの滅亡を経験しているポストポストポストポストポストアポカリプスな世界となっている。


  • ガンダムトゥルーオデッセイ ~失われしGの伝説~

超絶的な力を持つ「Gシステム」によって人類は栄華を極めるが、一部の層によってシステムが暴走して世界の大半が破壊。
辛うじて生き延びた人類は復興の道を進み始め、大破壊から60年後の世界を舞台に物語が始まる。


一見この項目とは関係なさそうな享楽的な雰囲気だが、初代Splatoonのヒーローモードで収集できるミステリーファイルにて、人類の滅亡と軟体動物の進化(インクリングオクタリアン等の起源)、そしてジャッジくんの秘密が断片的に語られている。
Splatoon3では、ヤカンをクリアするごとに解析されていくオルタナログにて、文明崩壊から人類滅亡までの過程および海洋生物の地上進出について詳細に記されている。ラスボスの動機もこの歴史に由来するものであり、これまで以上にポストアポカリプス色が強くなっている。
公式ポータルサイト「スプラトゥーンベース」でも、ナワバリバトルの歴史という形で簡潔に触れられている。


  • Atomic Society

終末世界を舞台にした街づくりシミュレーション。


  • 人類滅亡後のPinocchia

明確な原因が分からないまま引き起こされた「核狂乱」により、人類が死滅。
核シェルターでコールドスリープをしていた主人公が目覚めるが、その寿命は30日間しか残されていなかった…。


「ザ・クラッシュ」という世界規模の異変により荒廃した地球が舞台。
一ヶ月に一度「バッドムーン・ライジング」と呼ばれる「赤い月が昇る夜」が訪れる。この赤い月の光に当たった人間は異能者「トリアージス」か怪物「デッドヘッズ」へと変貌してしまう。
主人公のマリアとキリコはトリアージスとしてデッドヘッズを狩る事を生業にしている。が、攻撃性と性欲の暴走しているデッドヘッズ相手にしくじるような事があれば……ブランドの性質上、選択肢次第である意味で世紀末らしい容赦のないシチュエーションに発展する事になる。


  • PARADISE LOST

神座シリーズの1作目だが2番目の世界。
マグサリオンという一人の善側の剣士が悪も善も、自分以外の宇宙全ての生命を滅ぼし尽くしてしまった後にを継いで流出した事で第二天:堕天無慙楽土パラダイスロストとして完成した。
原罪を背負った人間達により滅びと再生を繰り返しており、劇中時点では数千年前にサタナイルと天使達が起こしたハルマゲドンが最後。その後サタナイル自身の干渉で世界的な文明化は成功しているが、主な舞台となる都市ソドムのみ例外。ここは第一天時代の七大魔王、暗黒ドラえもん破滅工房こと星霊クワルナフの残骸上に存在しているという。


神座シリーズの3作目だが6番目の世界。
先代が治める第五天:黄昏輪廻転生アニマ・エンテレケイアは現代を超越する魔法科学文明だったが、当代の神に代替わりした際に一時的に全ての生命が互いを殺し合う法則が流出し、一度文明が後退してしまっている。
そんな中、幕末風の世界にまで文明が再興したのは一人の英雄が法則の完成を妨げ続けたからである。
作中の舞台となってる神州は自己中が多いだけでまだまともに見えるが、天魔・夜刀が居る穢土があるからまだまともなだけで海外は力こそ正義の国ばかり。
ドンパチして周囲を黙らせる覇権国家だらけで、倒した奴が次の支配者になる苛烈な実力主義のもとにひたすら戦争と内乱を繰り返している
しかも物語の終盤において天魔・夜刀が死んだ影響から、大欲界天狗道がついに完成。全人類が全力で殺し合う地獄が幕を開ける。
なお意外な事にこの世界の人類の幸福度は高い方だったりする。未来の事を何も考えずに、今の狂熱に酔ったままヒャッハーし続けられるので


76年前に世界が崩壊し、ヘイヴンと呼ばれる海上拠点から支援する事で人類は辛うじて生き延びている状態。
しかし、だんだんに大陸にあるコロニーとも連絡がつかなくなってきている……という状態から始まる。
プレイヤーはヘイヴンの若者となり、滅びつつある世界を救うために激動の一年を潜り抜ける事になる。


世界大戦により荒廃した近未来、戦争の影響で地表には陽の光が差す事はなくなり、有害物質の雨が降り続けるという滅亡寸前の世界が舞台。


  • オメガクインテット

「beep」と呼ばれる謎の現象により世界はほぼ壊滅。
かろうじて人類が生き残っている一つの都市を舞台に、beepに対抗できる唯一の存在である「詠巫女」が活躍する物語。


  • アークザラッドⅢ、機神復活、R

』で発生した大災害(Rでは大崩壊)と呼ばれる出来事により人類の9割が死亡し、残った人々が復興に励む世界での物語。
Ⅱでは都会に空港やテレビ等があり20世紀レベルの文明だったが、中世レベルにまで後退している。
とはいえ多くの地域で新たな秩序が出来上がっているが、まだ無法地帯となっている地方もある。


4系と『フォーミュラフロント』以外の全作品が「『大破壊』と呼ばれる過去の大戦争ないし大災害によって地上環境が壊滅した後の時代」が舞台となる。


AC3では人類が住めなくなった地上の環境回復を待つために地下都市に移住してから数百年後の時代であり、
失われた過去の技術も多いが、一応は秩序のある隔離都市の物語であるため舞台上はある程度の文明は維持している。
しかし初代系の後には統治機構の崩壊に伴う「大深度戦争」が発生し、地下世界も完膚なきまでに破壊される事となる。
が、人類滅亡はすんでのところで和解という形で回避され、地下環境の崩壊も地上世界の復興に目を向けさせる事となり、
2の時代になると人類は地上環境の回復のみならず火星への移住を成功させる*13までに至っている。


Nは『AC3』の大破壊の遥か未来が舞台である事が示唆されており、
『NX』終盤ではその大破壊を齎した特攻兵器を再起動させてしまいまたしても地上が壊滅、
それから半年後が舞台の『LR』では荒廃してしまった世界をなんとか統治しようとする企業とそれに反抗する者が鎬を削る時代となっている。


ACVは過去の戦争により世界中が汚染によって人が住めなくなり、極僅かに残った生存可能な地域や物資の奪い合いになっているなど、
ACシリーズ全体でも屈指の絶望的世界であり、アーマード・コア自体も企業から買うのではなく発掘品を修理して使うものとなっている。
続編の『VD』では汚染が終息、復興に向かいつつある時代での戦乱が舞台となっており、技術もある程度復旧している。


ACVIの舞台となる惑星「ルビコン3」は、作中の約半世紀前に新物質「コーラル」の大規模発火現象「アイビスの火」が発生し、周辺星系ごと焼き払われている。
被害の規模はACシリーズで最も甚大だが人類の活動圏も非常に広くなっている*14為、人類全体から見た場合の相対的な被害の規模は最も小さいと言える。
これに加え本編時間軸では現地住人が独力でAC開発を行える企業を起こせる程度には復興しているため一見するとポストアポカリプス要素は薄め。
しかし星内はアイビスの火の影響による寒冷化で動植物の類がほとんど見られず、現地住人は深刻な飢餓に晒されていることが作中資料から読み取れる。
作中では再び発見されたコーラルを求めて進駐した星外企業とそれに反抗する現地勢力、および双方の存在を認めない惑星封鎖機構による三つ巴の戦いが勃発している。


4は唯一近未来であるが、そこで起きている戦争が後の終末戦争に繋がる可能性が示唆されている。


デモンズは「色の無い濃霧」により世界が拡散し滅びかけている時代、
ダクソも世界に様々な差異を齎した「最初の火」が消えかけている時代であり、それにより生死も曖昧になった事で「不死人」、
次第に「亡者」となった者が溢れ始め、やはり世界が滅び始めている。
ダクソ主人公はそれを食い止める使命を帯びて旅をするが、最終的にどうするかはプレイヤー次第であり、
プレイヤーの意向によっては世界にトドメを刺す事も、亡者の王になる事も可能である。


ブラッドボーンは「獣の病」によって「獣」と化した住民が溢れ出し壊滅した古都ヤーナムが舞台となっている。
世界丸ごととは行かないが、ヤーナムはほぼ壊滅状態であり、そこら中に人や馬の死体が転がっている末期的状況となっている。
上記にある、限定的地域の滅亡パターンの一種である。


  • アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~
  • エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~
  • シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~

アトリエシリーズの14~16作目に当たる、黄昏シリーズ3部作。
かつて錬金術によって隆盛を極めた文明が崩壊し、緩やかに滅びへ向かう「黄昏の世界」が舞台。
錬金術の技術が失われた中、水は涸れ、土地は痩せ、いつか確実に訪れる滅亡を待つだけの世界で、
残された人類は前時代の遺産の恩恵を受けながら命脈を保っている。


  • RESISTANCEシリーズ

ツングースカ大爆発によってもたらされた「キメラウイルス」に感染したものはキメラという異形の怪物となっていく。
キメラは西側へ進行を開始し、約40年でヨーロッパ全土が侵略された。
1の時点ではキメラ及びキメラウイルスの感染はヨーロッパのみで確認されていたが、3年後の2ではアメリカ大陸にまで勢力を拡大。
そして更に4年後の3ではついにキメラの軍勢とキメラウイルスは世界中に広がり、地球全土を侵略。
人類の90%がウイルスによってキメラに変貌するか、キメラに殺害され、国や自治体といったものは全て機能を停止した。
わずかに生き延びた人々はキメラに怯えながらも地下に居住地を作り、必死に抵抗し続けている。


  • Last of Us

突如全世界的に奇病が蔓延し、人類は荒廃の一途を辿る。そんなパンデミックが起こった20年後が舞台の作品。
ビルは緑に侵食され、いたるところが水没し、動く車は殆どない。また、嘗ての動物園などから脱走した個体なのか、野生に帰化した動物を目撃する事も出来る。
上述の通り致死率の高い疫病は広がりにくいが、本作品では胞子に侵された人間は漏れなくゾンビのような新たな動く感染源となるため、大きくその勢力を伸ばしている。
崩壊した政府になりかわった軍管理下の区画では安全が確保されチケットを持っていれば配給も受けられるが、反抗が露見すると容赦なく銃殺されるなどディストピア要素も含まれる。


  • 千銃士

元はソーシャルゲームなのでこちらに記述。
二十一世紀を迎える前に第三次世界大戦が起き、核などを使った結果、気候変動も起き総人口の半分が死亡。その後、世界統一政府が出来る事となるが……。
ゲーム本編の方はディストピア世界を変えるためのレジスタンスに所属する事になるため、ディストピア要素も入っている。


公式シナリオ「奇塊」において、交易都市リューンの下水道は古代遺跡の物をそのまま流用している事が語られる。
リューン清掃局の依頼で下水設備のトラブル解決のため下水道に降りた冒険者達は、「鋼鉄の箱」というアイテムを発見する。箱には「ろけっとらんちゃ」と書かれており、このシナリオの強力なボスを一撃で倒せるキーアイテムである。
なおこの箱、別の公式シナリオに登場する強力なアンデッド「リッチ」をも一撃で葬れる。
ちなみに人類は中世欧州レベルまで文明が復興している…というか、ユーザー達が独自にシナリオを作れる(現在配布されているシナリオの9割9分9厘はユーザー作成のシナリオである)都合上、
世界中に都市がある状態どころか、たまに現代文明レベルの国家があったり宇宙に行ったりする。これ完全に人類復興してね?
ぶっちゃけて言うと、ポストアポカリプスなんて一切考えてないシナリオ作者が大多数と思われる。そもそも公式側も多分そこまで考えていない。
鋼鉄の箱があった文明がどうやって滅びたのかは謎のままだが再びどころかちょくちょく世界の危機レベルの事件も起きるが、ゲーム構造上基本冒険者に捻じ伏せられる。


  • ソラトロボ

イヌヒトとネコヒト達が浮遊する島々で生活する世界が舞台のアクションゲーム。
後半において、彼らが滅亡を免れた人類の末裔である事が判明する。
ちなみに地上はプラズマ雲海に覆われており、オーストラリアが残るのみとなっている。


「異世界かと思ったら未来の地球だった」系。
神に歌を奪われた世界の中で、「魔女」のみが歌を歌える、という世界観だが、
終盤、人が歌を歌えない事、魔女の存在、そして神の存在そのものが文明崩壊前に作られたシステムのせいであると判明する。


また、登場人物の1人も旧文明の生き残りである事が終盤に発覚する。


一見すると文明が回復され新たな秩序が形成されているように見えるが、その秩序も崩壊しかかっているというもの。


雲海だけが広がる世界で、そこに生息する巨大生物「巨神獣アルス」の上に文明を築いた人間のストーリー。
しかし、人間の寄る辺である巨神獣は次第に寿命を迎えつつあり、文明は緩やかな滅びに向かっている。
そうした中、主人公レックスは仕事中に巻き込まれた事件をきっかけに、世界に伝わる「楽園伝説」を追っていく。


しかし終盤、実はここが戦争とゲートの暴走により文明が崩壊した後の地球であり、楽園伝説が旧文明の事を指している事が発覚する。


ロックマンシリーズの中でも異色のゲームデザインと世界観を持つと思いきや、
「ロックマンシリーズの遥か未来、人類が滅亡しロボットだけとなった世界」である事が判明する。
尚、こうなったのは最後の人間の意思によるものである。詳細はロック・ヴォルナットの項目を参照。


本編の100年前に起こった「大厄災」により壊滅したハイラル王国が舞台。
ハイラル城の地下深くから出現した厄災ガノンは、対ガノン用兵器である神獣及びガーディアンを乗っ取り、破壊と殺戮の限りを尽くし王国を壊滅状態に追い込む。
ゲーム開始時に於いては生存者(特にハイリア人)は各地に点在する小規模な集落や馬宿といった拠点で魔物などの襲撃に怯えながら暮らしており、その他の部族も集落近辺を徘徊する神獣の脅威に晒されている、更にガノンはゼルダにより辛うじて抑えられているに過ぎずそれも限界が近い…といった、地味にポストアポカリプス系の中でもかなり深刻な部類の状況である。
だが、それでもなお希望を捨てず、ガノンの怨念に抗い、リンクの復活を待ち続けた者達がいた。


リンクが元の世界に帰った後に、数百年後に復活したガノンドロフ
頼みの勇者は現れないまま、祈った民衆に応えるように神々は現れてガノンドロフをハイラルの大地諸共に海の底に封印した
当然ハイラルは滅亡。この世界の大半は海に変化し、残った人々は点在する島々に移り住んで長い時を経たのが今作である。



ⅢとⅤがポストアポカリプス後の世界観になる。
特にⅤは人間は過去の環境汚染で地下に避難したまま何百年も経過し、閉鎖され汚染された地下世界で過酷な階級制に支配されるポストアポカリプス+ディストピアのコンボとなってしまっている。


  • 密室のサクリファイス

ほぼ全ての人類が消失し、崩壊の始まった地下都市「ファウンデーション」を舞台に、生き残りの少女5人が地上への脱出を目指すというシナリオ。
ファウンデーションの置かれた現状も「崩壊の後」であるが、そもそも人類がファウンデーションに追いやられた状況自体が「崩壊の後」であるため、
二重の意味でポストアポカリプスという追い詰められた状況である。
なお回想シーンで描かれるファウンデーションは、まさしくディストピアそのもの。


「デスストランディング」という自然現象によって崩壊したアメリカ合衆国が舞台の作品。
詳細は項目に譲るが、「死者が幽霊になる」「幽霊と生きた人間が接触したら爆発が起きる」「生き物を殺し、建物を風化させる雨が降る」という無茶苦茶な天変地異が発生しており、作中でも主人公もといプレイヤーに幾度となく牙を剥く。
物語中盤、実は人災である事が判明するのだが…はっきり言って当事者にもどうする事も出来ない天災、事故みたいなものである。だが、その後に取った行動がやば過ぎた…



  • Horizon Zero Dawn

文明が崩壊した未来、動物を模した自立型の機械が闊歩する世界が舞台。
人類の生活は狩猟・採集を中心とした原始的なものとなっており、部族ごとに異なる暮らしや宗教観を持つようになっている。
「旧文明はなぜ滅びたのか」「なぜ旧文明の文化や歴史が受け継がれていないのか」という点もストーリーの謎となる。
2022年2月には続編となるHorizon Forbidden Westが発売。ストーリーとしては前作の半年後から始まり、加速する世界の崩壊を防ぐ手立てを求めて「禁じられた西部」へと旅立つ事になる。


「鉄虫」と呼ばれる宇宙からやってきた未知の生命体との戦い、そして「ヒュプノス病」と呼ばれる悪夢を見続けやがて死に至る病に襲われ、人類が絶滅してしまった地球が舞台のソーシャルゲーム。
プレイヤーは地球最後の人類となり、滅亡前の人類が作り出した人造人間「バイオロイド」で組織されたレジスタンスを率いて、鉄虫と戦いつつ世界の復興を目指す事になる。
上記の滅亡要因以外にも、国家対企業の世界大戦の後に企業が国家を支配するようになった金権社会、バイオロイドの台頭による失業率95%という極一部の富裕層以外は人類総貧困とでも言うべき惨状、そしてモノ扱いされ、欲望の捌け口として扱われ、口にするのも憚られるような「消費」をされるバイオロイド達とそれを娯楽として楽しむ荒んだ倫理観が一般市民にまで浸透するといった「滅びてよかった」「自業自得」とまで言われる世界観もさることながら、ヒロインがどいつもこいつも太くて、大きくて、ムチムチな事で非常に有名。


処理落ち大好きサンドロットの代表作でもあるシューティングゲーム「THE 地球防衛軍シリーズ」の第6作目。
5』での異星人『プライマー』との戦争の末に人類は勝利を掴むも、人口の9割が死に絶え、文明と社会システムは崩壊。
更にはプライマーが残していった下級エイリアンのコロニストや侵略生物が残された人類の脅威となり、復興は中々進まない…とこれだけでもシリーズ屈指の重い設定。
それだけでなく、前作で果敢に戦ったEDFも深刻な人手不足で、コック・トラック運転手・技師・科学者といった非戦闘員すら兵士として戦場に駆り出している。
また兵器も「かつて活躍した有人式二足歩行ロボット兵器の手足を撤去、下半身をトラックに固定して、手の部分に武器や盾を直付けしてどうにか運用」「民間車両に機銃を取り付けて対空車両化*15」等、物資不足と希望の見えない戦いを今も繰り広げている。
…ストーリーが進むとわかるが、これでもまだ、マシな方&前座と言えるのが恐ろしい所だが。


ナゾのうずに飲み込まれたカービィは、「新世界」と呼ばれる異世界へとたどり着いた。
自然と文明が融合した世界となっており、自然の中にかつての文明の面影を強く残している。
そんな中略奪や同じく新世界に迷い込んだワドルディの拉致といった蛮行を行う「ビースト軍団」と呼ばれる動物達。
そこにはかつて新世界を襲おうとした侵略種の存在があった…


かつて高度な文明が栄えていたが、今や荒野が広がるばかりの惑星を舞台としたインディーズゲーム。
タイトルの『剣士』の通り武器は刀剣が中心の文明レベルとなっているが、遠い昔にはサテライトレーザーの様な超兵器すら運用されていた形跡があり、当時の建造物の巨大な残骸が世界の各地に残存している。
文明崩壊前から生きていると思しき機械種族「スケルトン」なども存在する。
スケルトンとの会話、書物や一部アイテムのフレーバーテキストから何らかの大災害により文明が崩壊した事が読み取れるが、不確かな推測や断片的な情報ばかりで全容は明らかになっておらず、本作の1000年前が舞台という続編の完成が待ち望まれている。


2DSTGの歴史にその名を残す、STGにBGMと演出の力でストーリーを乗っける手法の完成作。
1面スタートしたと思ったら見渡すかぎりが砂漠、朽ちたビルがまばらに傾くばかりの風景。
本編以前に大量の隕石の落下により地球全土が破壊しつくされ、海も枯れた死の星になっているのだ。
追い打ちをかけるように木星から地球外生物が飛来、戦争となった。
この有様の元で講和条約が結ばれ、戦闘はすでに停止。
スタート直後に自機に向かってくるのは、講和に違反して戦闘を始めたプレイヤーキャラを止めようとする地球側の戦闘機。
…と、何もかもが終わった後ポストアポカリプスの世界から、プレイヤーは出撃する。


大熱波という災害により、あらゆるものが「歪んだ」世界が舞台のローグライクゲーム
異形の人々と交流しつつ、異形の怪物がはびこる神経塔の攻略を目指す。


  • Cataclysm:Dark Days Ahead(DDA)

ゾンビサバイバルローグライク。
ニューイングランド郊外のシェルターから開始し、ゾンビ、巨大化ゾンビ化野生動物、暴走したロボット、神話生物等が徘徊する中、何としてでも生き残るのが目的。
ちなみにMODも色々と作られている。後述の『永い後日談のネクロニカ』をモチーフにしたMODもあるよ。


核戦争でも世界的パンデミックでも無く、唐突に訪れた第二の氷河期により世界中が雪と氷に覆われ滅びた中で、生き残る為に生活基盤を発展させていく都市シュミレーター。
生存者の代表でありプレイヤーの分身たる「キャプテン」は建築や技術開発の指示は勿論、法律の制定までもこなしながら生存者達の不満の解消に務め、希望を高く保てるように要望を選びながら明日を生き残るべく奮闘していくのだが…



トレジャーのSTG。『斑鳩(STG)』の前身にあたる。
「石のような物体」からの突然の光により地球上の人類は全滅、生き残ったのは間一髪で衛星軌道上に退避できた4名(+ロボノイド1体)のみ。
一年後、物資も尽きてきたことから、人類生存をかけて荒廃した地球への降下作戦を開始する――。


  • ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ

ドラゴンクエストⅠの例の選択肢で、勇者竜王の誘いに乗ってしまったところから始まるパラレルストーリー。
勇者の裏切りで敗北した人類からは「モノを作り出す力」が失われ、やがて文明は崩壊し原始時代さながらの採集生活にまで人類は衰退してしまった。
食糧生産や医療といった生命維持に欠かせない技術も失われた事により、文明崩壊期には凄惨な有様だった事がアレフガルド各地の過去の遺跡からもうかがえる。


  • ダブルドラゴン

現代を舞台にしたベルトスクロールアクションに見える本作だが、なんとこれ核戦争が起こった後
199X年…。核戦争後のニューヨークは暴力によって支配されていた
力が全ての荒廃したニューヨークを舞台に、主人公兄弟は暴力組織ブラックウォリヤーズと戦うストーリー。


  • イデアの日

ユートピアの創造を目的とするラスボスがノア計画という「選ばれた人間だけを「方舟」に集め、世界を海の底に沈めてしま」う計画の実行を目論んでいる。
主人公達は未来に行って計画の結果を知る事になるのだが、ノア計画が完遂された未来世界は奇怪な姿をしたミュータントが闊歩する、文明が完全に崩壊した暗黒世界と化していた
ミュータントの中には「ニウヒウメン」と名付けられた「NewHumen=新人類」と思しきものが存在しているが、現代人の視点では醜悪極まりない姿をしている。独自の言語で会話する程度の知性はあるようなのだが、彼らの台詞を解読すると品性がまったく感じられない下劣な内容を口走っている事がわかる。総じて「選ばれた優秀な人間」の末裔とはとても思えない存在にまで成り果ててしまっている。
未来世界の最深層で手に入るテープには、自分のやった事が失敗だった事を嘆くラスボスの音声記録が残っている


216X年、地球は地獄の炎に包まれた! 大地は焼かれ、川は溶岩が流れ、全ての生物が死滅したかのように見えた。だが、人類は6割が死ぬだけですんだ!
宇宙からでも見える程の超巨大な悪魔のシンボルが地球に刻まれており、しかも世界的に高い軍事力を持つ企業が悪魔に加担、侵略活動を支援するという末期的な状況。
残った者はレジスタンスを束ねて反抗しているが、それでも殺しても殺しても出現する悪魔の群れに敗戦し続け、しかもその指導者が一か八かの作戦に失敗して意識不明の重体になってしまっている。
もはや後がない人類は、悪魔が恐れる唯一の男がまた現れる事を祈り続けていた……。


  • アンダーカバーコップス

アイレムから発売されたベルトスクロールアクションゲーム。
西暦2043年、大災害により荒廃した地球は悪人が跋扈し治安の悪化が著しかった。
事態を解決すべく、統合軍政府は「シティスイーパー」と呼ばれる傭兵の派遣を依頼した、というストーリー。



  • 海底大戦争

アイレムから発売されたシューティングゲーム。
磁力兵器が原因となり、大規模の地殻変動が起きた結果、世界の陸地の75%が海の底に沈み、人類の80%が死滅した
生き残った人間は海洋を中心とした新生活圏を形成するが、そこから93年後に世界を水没させた悪の組織「D.A.S.(デストロイ・アンド・サツジン)」が復活し、人類掃討システム、ユグスキューレまでも発動する。
事態を重く見た国際海洋警備隊は、南極でテスト中の新型潜水艦の乗員2名に緊急出動の命令を下す。というストーリー。
実は上記のアンダーカバーコップスと世界観を共有している(「アンダー~」の主人公の一人は、本作主人公の実の弟という設定)。



怪獣プロレスの前作から三年、生き残った三匹の怪獣が、今度は地球外からの侵略者と戦う。
設定では怪獣達によって地上は破壊し尽くされている。その設定の割にはかなり文明が残っているけど
そして侵略者を全て退けると、怪獣達は名実ともに地球最強の存在となり、廃墟となった都市からそれぞれの住処に帰っていくエンディングが始まる。
僅かに生き残った人類が再び力を持つのは、そこから800年もかかる程に地球は荒らされたのであった。
よく800年ですんだな


  • 60seconds!

60秒後に核爆発が起きる中、生活に必要な物と家族を急いでかき集めて核シェルターに避難し、閉鎖空間でサバイバルをするゲーム。
当然、それだけでは物資には限りがあるので、足りなくなったら外に探索しに行く必要があるのだが。
日数が浅い内は放射能が充満する地獄。放射能が収まったら収まったで悪党が暴れ回る無法の世界と化している。


小惑星ユリシーズの破片が世界中に降り注ぎ、既存の社会秩序が崩壊してから20年後が舞台となっている。
ストーリーの元となっているACE COMBAT 04 shattered skiesでは同様の小惑星落着で数十万人の死者と数千万人の難民が発生したとはいえ壊滅とは行っておらず、
事態は更にスケールアップ、もとい大幅悪化したと言える。
これによって既存の国家の枠組みは変化し、更に軍事予算が復興予算に回された事で暴動やテロへの対応が民営化されPMCが隆盛、
主人公もPMCの一員として戦う事になる。


新発見の「オラクル細胞」から生まれた「アラガミ」と呼ばれる生物の大繁殖により世界が崩壊した2070年代が舞台。
人類は数少ない居住地に閉じ籠り、主人公を含むゴッドイーターと呼ばれる戦士が人々を守っている。
表には無人の荒野や廃墟と化し放棄された都市が残るばかりであり、居住地に住めない残りの人類はアラガミの脅威に怯えながら放浪生活を余儀なくされている状況である。
只でさえ危機的状況であるが、この上に「終末捕食」やら「灰嵐」やらと、残った人類にトドメを刺さんとする大事件も頻発する事から、
ファン間では世界の殺意が高すぎると評される事も。


  • 堕落天使

大規模な地殻変動により、大陸から完全に分断された街を舞台とする対戦格闘ゲーム。
機能の停止した街は10年の後に荒廃を極め無法地帯へと変貌。住人は皮肉を込めて「EDEN」と呼称している。



プレイヤーが引き起こす『モンスター達』にとっての大災害
地下世界に押し込まれて明日の見えない中で、モンスター達は頼れる国王やらに希望を見出してるのだが、
ルートによっては主人公の手により、国の中枢主要の尽くを殺害されて、新たな指導者が出来ても未来に絶望したままのエンディングが発生する。


エックスゼロを主人公に、ラスボスはシグマを基本とする名作アクションゲーム。
X6では前作のコロニー落下事件の影響で、地上は荒れ果てて人類が生きる事はできない環境になり、
そこから重なる騒乱により、X8においては荒廃極まった地球を見限り、生存の場を宇宙に求めるしかない有様になっている。
もっともX無印の頃からジャングルステージの樹木にいたるまで機械仕掛けの作り物であり、まともな自然はもはや存在しないことが示唆されていた。
漫画版X2では「海の生物は死滅した」と語られており、X3ではシャイニング・タイガードの保護区域でだけ動物が生存していた。
シグマが人類の殲滅に動いたのもある意味では正しかったとさえ言える。


  • GOD OF WARⅢ

怒りに荒れ狂うクレイトスはタイタン族を現代に戻し、オリュンポスの神々を滅ぼすべく侵攻。
ギリシャ神話の神々を一体ごと葬る度に、世界には疫病など負の影響が広がっていき、最大の怨敵たるゼウスを滅ぼした後は荒野が広がるのみの世界となった。
そして、復讐の全てを終わらせたクレイトスは北欧神話の世界へと居住を移した。


  • 7 Days to Die

第三次世界大戦が発生した上に、ゾンビまで生まれた荒廃しつくした世界。
そこを舞台に、人里離れたアリゾナでプレイヤーは1日でもゾンビの群れから長く生き延びるように奮闘する。


それまでの行動によって、地球の被害が重なる本作。被害の大・小によりエンディングが分岐する。
最良でも、幾つかの生き物は絶滅し、大地によっては生き物の住めなくなる場所ができるようになるエンディングだが、
最悪では、地球は完全に死滅。人類はスペースコロニーの中で生きていくしかない状態に陥る


狂気の天才科学者キング・クリムゾンによって荒廃した世界。
二人の兄弟を主人公とし、さらわれた博士や家族を救うために最後の抵抗を始めるというストーリー。
ラストステージのトンチキな敵や、ラスボスの巨大な顔は一見したら忘れられないデコゲーらしさを発揮している。



  • クルードバスター

原因不明の核爆発により廃墟と化したニューヨーク。
それから20年後に都市は復旧の兆し見せていたが、突如として現れた暴力組織に占拠され無法都市に変貌してしまった。
事態を重く見た政府は、どんな仕事も請け負う二人の男に組織の抹殺を依頼する所から始まるストーリー。


  • 悪魔城伝説

ドラキュラにより召喚された悪魔達にワラキア全土が暗黒と殺戮の地に変えられていった
ドラキュラはそれにも飽き足らず、次はヨーロッパ全土に被害を拡大しようとしており、正教会が抵抗しようと軍隊を送り込んでも誰一人帰ってこなかったという有様。
にっちもさっちもいかなくなった正教会は、超常の能力*16を持つがゆえに人々に疎まれたベルモンドの男に助けを求めた。


本編の600年前に死の衛星が太陽と重なる事で発生する「死食」という、同年に誕生した全ての人間、動植物、魔物が死滅する現象が発生。
その「死食」で唯一生き残った一人の赤子だが、「死食」の象徴する死の定めを背負っていた事から魔王として行動。
四魔貴族を従えると、アビスの力を得た魔王は西欧諸国のほぼ大体を滅亡させ、生き残った人間に圧政を敷いた。
東方への遠征を開始した魔王だが、激烈な抵抗に会い姿を消したのだが、残された魔物達は健在。
まだ魔物達の天下は続いたが、その300年後に起きた「死食」に生き延びた赤子が「聖王」として誕生、苦難の末に四魔貴族を撃退し世界は人間の手に戻った。



混沌に隔たれた世界が幾つもある本作。
世界としての寿命が尽きる寸前であり、地表にはもはや植物すら形も残ってないマーグメル。
世界政府であるトリニティに滅ぼされてしまい、死霊などのモンスターしかいないワカツ。
などが滅びる寸前、滅んでしまった後。という状況である。




神を操作するまさに神ゲーなアクションゲーム。
魔王に敗れた神が長い眠りから目覚めると、地上には魔物が溢れて人の住めない大地と化していた。
魔王を討つために、地上から魔物を一掃し人間を繁栄させる勤めが始まった。



ヨヨを筆頭に、ホモなジジイとか薬中少女などの個性豊かなキャラが出るRPG。
本編の遥か昔、アルタイルと呼ばれる別世界から来た6体の神竜が世界を破壊し生物を殺しまわった。
バハムートの名を持つ一体だけはまともな思慮分別があったので他の神竜を止めようとしたが、制止を聞くわけなく戦争に入った。
そして、そんな争いをやってる最中に、アルタイルに通じる門が閉じるという事件が起き他の5体はバハムートがやった事だと決めつけ、故郷に帰れなくなった事実に怒り狂い更に暴走
しかし、神竜でもさすがに生き物だから寿命を迎えて死に絶えた。肉体だけは
魂はまだ生きていた神竜が、今度は人間を使い代理戦争をやり始めたのだった
人間と心を通じさせて力を与える現状にこれまでにない責任を感じたバハムートは、全身全力を費やして人類が神竜と心を繋げさせる能力を封印、選ばれた人間にしか使えないようにする
肉体も動かせず、人間に力を与えられなくなった神竜達はバハムートのせいで故郷に帰れなくなったと思い込みもあり、長い長い年月を憤怒を抱えたまま化石となって過ごしていた
これまでのやらかしっぷりで世界は荒廃した。これが神竜戦争として、後の世に断片的に伝えられている
クソ迷惑だなこいつら


人類に絶望した魔王に滅ぼされた世界。
人の活気があった前とは違い、人っ子一人残らずに全滅させられており、辺りはこの時代を無視した異様な魔物共が巣食っている。



ハドソンの名作RPG。
終盤において、カルラがかぐや姫を突き落として殺害する場面、かぐや姫の死と連動し大地の9割近くが死の海に覆われる
地上が海に沈んで行く途中に、桃太郎に助けを求める人々の声が響き渡るのだった。



本編の遥か昔において伝説に残る帝都、
親衛隊、大臣、諸王を全て殺し、気まぐれに帝都を彷徨いつつ出会う者を殺しまくったタイタス十世。
民は都から逃げ出し、王は離反、属州の有力者は自ら皇帝を名乗る荒れた時代に入った。
輝かしき帝都は城壁が崩れ、森に覆われてしまい、いつしか姿が消えた。
かくしてアルケアの古王朝は滅び、偉大な時代は過ぎ去った。
その後に乱れた世を治めて新王朝を設立したタイタス十一世だが、タイタス十六世の時代において、
夫(タイタス一世)が1000年以上戻ってこない事に訝しんだ女神アークフィアが現世に出た際に、自分の与えた力を悪用して帝国を築いた事にブチ切れたアークフィアが、大洪水で帝国を消し去った。
人と神によって2度滅んだという事になる。



プレイヤーに仕掛けられた核爆弾で王都が消し飛ぶなんてのは軽いジャブみたいなもの。
井戸の水を飲んだ住人の腹から飛び出したエイリアンが、他の住人にも取り付いて町がエイリアンの巣になったり、
最初の町において、墓場にいる不審者にちょっかいかけたら、高レベルモンスターの群れが出現する「終末」を起こしたり、
モンスターを呼び寄せる呪いエンチャント付いた装備を住人がしているせいで、高レベルかつ増殖するモンスターが町を覆い尽くしたりする。



  • 片道勇者(フリーゲーム)

世界を滅ぼす闇が左端から迫ってきているので、右側にひたすら逃げながら定期的に現れる魔王を倒すというゲーム。
ジャンルは強制横スクロールRPG。
実は魔王は世界崩壊の原因でなかったりする。場合によっては共闘も可能


  • Twisted Metal 2 (邦題 Twisted Metal EX)

自らの願い事を叶うべく、武装した車両でデスマッチを繰り広げるカーコンバットバトルゲーム。
第1作目の初代『Twisted Metal』の大会でロサンゼルスの街を破壊。
それから1年後を描く本作では舞台を世界中に変えて第2回『Twisted Metal』の大会が開かれる事になる。
つまりプレイヤー自身のせいで世界をさらに荒廃に晒すというゲームであったりする。
ちなみに各キャラクターのエンディングでは世界の終末を願う者によって人類が滅亡すると言う状況にもなる。


  • GAOGAO!シリーズ

フォア・ナインによるPC-98シリーズ用のアダルトゲーム。文明崩壊後の人類の歴史およびその過程で生まれたケモミミミュータントとのエッチを描く。
シリーズは「ラジカルシークエンス」「パンドラの森」「ワイルド・フォース」「カナン~約束の地~」の四作で、ポストアポカリプスになるのは「パンドラの森」から。


「パンドラの森」
動物の身体能力と人間の知能を持つ生物兵器を作り出すウイルス「クラブHT1」が事故により漏洩、世界的なバイオハザードとなり文明は崩壊。
人類はウイルスを遮断するドームの中に都市を作りその中で生活することを余儀なくされる。ドームの外は樹海に覆われることになった。


「ワイルド・フォース」「カナン~約束の地~」
長い時が経ち、木の根に侵食されたドームは次々と崩壊。地上はクラブHT1の影響によって生まれたケモミミ人間「変異体」の天下となった。
この頃にはすでにクラブHT1は死滅していたが、人類は変異体を恐れ地下シェルターで密かに暮らすようになる。
しかし、長い地下での生活は人類を疲弊させ、種としての限界を迎えつつあった。


旧人類と新人類(変異体)との対立と融和を丁寧に描いた良作だが、消滅したメーカーのPC-98時代のアダルトゲームのため、現在では作品に触れられる機会が著しく制限されているのが難点。


文明を発展させた末に宇宙に進出した帝国を導いて銀河の支配を目指すSFストラテジー。
DLCで選択できるようになる帝国の起源に「ポスト・アポカリプス」というものが存在する。
母星で終末戦争が発生した後の生き残りによるスタートで、この星の種族は通常まともに入植できない「死の惑星」に居住適正を持っている。


また、地球以外の帝国でスタートし、かつNPCの帝国にも地球人類が登場しなかった場合、探索可能な星系として太陽系が登場することがある。
地球を探索すると、未だ宇宙に進出できていない原始文明として人類が存在しており、文明レベルは石器時代から初期宇宙時代までプレイごとに様々なのだが、たまに原始文明が存在しないこともある。
この場合に地球を探索すると、爆発跡と放射能だらけの死の惑星と化しており、その環境に適応した準知的生命体「ゴキブリ」が居住している。何があったのかはお察しください。


●その他

神話

  • 日本神話

スサノオの蛮行にキレたアマテラスが天岩戸に引き籠った所から始まる。
世界は闇に覆われた上に様々な禍が発生したという日本創作物最古のポストアポカリプス。


TV番組

  • ムジカ・ピッコリーノ

NHK教育テレビの子ども向け音楽教育番組。
舞台となるのは多数の浮遊島が存在する世界ムジカムンド。1000年前の大災害の際、地上にあったものは全て消滅している。
主人公達*17が、彷徨える曲の怪物「モンストロ」を癒したり、地中に眠る楽器の音の記憶「ピリオドモンストロ」を発掘したりする事により、忘れられし名曲を復元していくのが番組の流れ。


環境汚染の影響で世界中の殆どが砂漠化し、人類は滅亡。
その人類が遺伝子操作をして高度な知能を持たせていた動物や復活させた恐竜達が、人の遺した遺産を使いつつ独自の生態を築いている。
幼いがんこちゃんが主役なのでいつもはあまり気にならないが、『エピソード0』では砂漠の砂に関するえげつない可能性が暗喩されている。


TRPG

美少女型のゾンビ(?)になれるTRPG
ネクロマンシー技術によりあらゆるものを兵器として使い尽くし、当然の結末として人類は滅びた。
滅亡後、ネクロマンシーの使い手であるネクロマンサーたちが世界を支配し、わずかに残った人類もアンデッドと化した。
しかしネクロマンサーたちは世界の覇権に興味はなく自らの領地にアンデッドと共に籠り、稀に小規模な抗争が起こる程度。
そしてその果て、ネクロマンサーたちはアンデッドに人の心を与え、戯れを始める。
人類は滅び、その先の滅亡後の争いすらも無くなった後日談の世界。それでも悪意だけは生きている……


  • 異界戦記カオスフレア

クロスオーバーTRPGである本作中には様々な「孤界(スフィア、いわゆる異世界の事)」があり、その中でも特に「惑星エルダ」と呼ばれる世界がポストアポカリプス背景を持っている。
かつては地球とさして変わらぬ(但し吸血鬼あり)歴史を辿っていたエルダだが、西側と東側による冷戦が悪化し最終戦争が勃発。
焦土と化した世界において、西側では大企業「ネフィリム・コーポレーション」が生存者をまとめ主舞台となる世界「オリジン」への世界間移住計画を発動。だがある日突然エルダへの帰還路が閉ざされ、ネフィリムはオリジンの一部勢力との協同を余儀なくされる。
一方東側では後に「TOKYOパンデモニウム」と呼ばれるドーム都市が宗教とサイバーパンクな閉鎖社会を維持していたが、ある日突如都市ごとオリジンに転移し、こっちは支配者が宇宙の侵略帝国「テオス」と提携。
外に残された一部武闘家は『北斗の拳』の様に過ごしていたが、ある最強の男のもと別ルートで「テオス」の臣下となっている。
…だが、ネフィリムを喪ったエルダでは再び最終戦争が起こり、後に再発見されたエルダは時間・空間的にも滅びが近い真のポストアポカリプス世界と化していた。
また本作には他にも「ポストアポカリプス世界に残された人々」を表す「オルファン」が存在。こちらはユーザーによって自由に滅びゆく世界の状況を設定可能である。


TCG

  • 遊戯王OCG

遊戯王のカードカテゴリには様々なバックストーリーが存在するが、その中でも「ターミナル世界」と呼ばれるものがこれに当たる。
侵略者ワームに対して氷結界・フレムベルなどの現住種族がA・O・Jと呼ばれる兵器軍で立ち向かう。
なんとかワームは撃退するものの、今度は魔轟神が襲ってきたり現住種族同士で仲間割れが起こったり氷結界の竜が暴走したりして世界は崩壊。
世界は復興を目指すものの、シャドールやクリフォート、創星神のせいでまたも争いと滅亡の危機に陥って……。
ポストアポカリプスを何度も繰り返す羽目に陥っており、遊戯王が続く限り今後もどうなるか定かではない。


第10期の「星遺物」シリーズは、崩壊したり水没したりした街に残った星遺物が突き刺さっている、という構図が散見され、
文明崩壊後にファンタジー世界となった部隊で旅する物語の趣を持っている。
また、世界が崩壊したのは遥かな過去に一人の女科学者が自身の野望の為に人類文明を滅ぼした事が判明している。


前章の転生編にて世界滅亡が起こり、生き残った住民の末裔がかつて暮らしていた地域の遠隔地で新たな文明を築いた。
世界滅亡から一万年経過しているので復興を遂げている一方、未だに世界滅亡によって生じた現象は収まっていない。


5つの並行未来世界のうち、赤は核戦争と遺伝子汚染、黒は他者の寿命を奪う仮面の量産、緑は寄生型バイオプラントの暴走により文明が崩壊し、現生人類も絶滅してしまっている。
残るも人類にとってロクなもんじゃないが。



音楽

  • ハロー、プラネット

sasakure.UKによるボーカロイド楽曲。
レトロゲームの雰囲気を感じさせるような電子音とミクの声による軽快な曲調が印象的だが、mvや歌詞には大規模な核戦争により文明や生命が滅んでしまった事を示すような描写が多く見られる。
またこの曲はそのような世界の中で、ミクがどこかへ行ってしまった「大切な人」を探すといったストーリーと解釈ができ、そのようにみるとその曲の雰囲気とは似ても似つかない切なさが感じられる。


  • Dreamcatcher

韓国の7人組女性アイドルグループ。
元々はMinxという5人構成だったが芳しい評価を受けず、2017年に2人加えてダークファンタジーをベースとしたコンセプトに転換。K-POPとしては一線を画したメッセージ性の強いパフォーマンスが受け、取分け国外における人気が高い。
その中で、2020年~21年に渡ってリリースした『Scream』、『BOCA』、『Odd Eye』を「ディストピア3部作」、2022年~23年には『MAISON』、『VISION』、『VONVOYAGE』を「ポストアポカリプス3部作」と位置付けた世界観を発表している。


書籍

古生物学者・地質学者のドゥーガル・ディクソンによる学術書。
「アフターマン」と「フューチャー・イズ・ワイルド」は、人類が地球から姿を消した場合、残された生物がどのような進化を遂げるのかについて考察したうえで、遠い未来に出現するかもしれない生物を描き出している。
「アフターマン」は5000万年後、「フューチャー・イズ・ワイルド」は500万年後、1億年後、2億年後の未来が舞台。
出版年に20年以上の間があり、新たに発表された学説等も取り入れられているため、二つの書籍で明確に異なる部分も多い。
「マンアフターマン」は同じく未来の生物をテーマとしているが、『環境破壊で壊滅した生態系を回復させるため、唯一残った大型動物である人類を遺伝子改造して野生に放った(現生人類はその後絶滅)』という設定であり、登場する生物は収斂進化により既存の生物と似た外見をしながらも、人類の面影も色濃く残しておりかなりグロテスク。最終的には500万年後、文明崩壊前に地球から脱出した人類の子孫が帰還し、地球が故郷だと気づかないまま資源を収奪し尽くして再び生態系が崩壊。深海に適応した人類のみが生き残って新たな進化を遂げる事が示唆されて幕を閉じる。つまり2回もポストアポカリプスな状況になっている。
ちなみに「アフターマン」は生物系三大奇書の一つとされており、なぜかみんなのうたでこの本を題材にした歌が放送されていた。『アフターマン(みんなのうた)』参照。


  • 宇宙のエンドゲーム

フレッド・アダムズとグレッグ・アダムズの共著による“宇宙の終焉”をテーマにした学術書。
全ての星が燃え尽き、残された物質も様々なプロセスで崩壊していく遠い未来の宇宙が予測されているが、そんな宇宙に生命が存在できるかにも触れられており、ある章の冒頭に『今から10^90(1の後ろに0が90個)年後の生命』視点でのショートストーリーが描かれている。
太陽や地球といった星々、そして人類の文明が存在していた時代は、彼らの時間感覚からすると『宇宙誕生直後の想像もできないほど短い時間の出来事』に過ぎないのであった。


  • この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた

宇宙生物学者ルイス・ダートネルによる学術書。
文明が何らかの原因により崩壊した後、我々は如何にして生き延びていくべきか?あるいは自給自足の範疇を超え滅びた
文明を一から再建する事は果たして可能なのか?…というテーマについて、農業・資源・エネルギー・工業・医療・印刷・通信・輸送等々、恐ろしい程に多種多様な領域から緻密かつ徹底的に考察した一冊。
ポストアポカリプス物を創作する場合の参考になりそうなネタが満載なのは勿論、単に科学的な教養を得たい向きにもおすすめ(実際、『Dr.STONE』の参考文献としても採用されている)。


  • 人類が消えた世界

アメリカのジャーナリスト、アラン・ワイズマンによる学術書。
もし人類が突然姿を消したとしたら、人類がいなくなった世界で残された生物はどうなるのか、人類の築いた都市や建築物はどうなるのかをシミュレートしている。
テレビ番組などで再現映像も制作されており、崩壊していく橋や高層ビルの映像を見たという人もいるだろう。フーバーダムは最強である。
ちなみに人類はある日唐突に死体すら残さず消滅したという想定。ある意味最も非現実的かもしれない。


  • 文明崩壊

「銃・病原菌・鉄」などの著作で知られる生物学者ジャレド・ダイヤモンドによる学術書。
繁栄を極めながらやがて衰退し崩壊した過去の文明をテーマとしており、文明が崩壊していく過程がメインではあるものの、
崩壊後にその文明がどうなったかについてもある程度は触れられている。
この地球上で現実に起こった出来事を題材にしているだけはあり、現在の人類への教訓としては勿論、創作のネタにもなるだろう。
ただし考古学の発展も日進月歩であり、イースター島の文明崩壊等については疑問を呈する新たな学説なども発表されている。



玩具

  • Hot Wheels Road Wars Series(ホットウィール ロードウォーズシリーズ)

米国の玩具メーカーマテル社の『トミカ』的なミニカーであるホットウィールの商品として1993年から1995年にかけてに販売されたシリーズ商品。
米国で放送されていたCMによると2017年を舞台としている。
ミニカーに武器を取り付けるのだが、それぞれの武器にHPが設定されており、その武装した車両同士を付属のランチャーで発射しぶつけ合い、外れた武器と残った武器をポイント化して勝敗を決めるというバトル系のホビーの要素がある。
この手のホビーによくある組織も設定されており、悪党集団の「マニアックス」と正義の自警団組織のような「クラッシュカルバリー」の2チーム。
残念ながら日本では未発売ではあるが、米国本国では大型のプレイセット商品として大型の戦闘ヘリや崩れた自由の女神のジオラマセットとかがあり、特に「マニアックス」の「ザ・インペラー」はベース車は通常シリーズで人気のある車種「パープル・パッション」がモチーフのため非常に人気が高い。
……が、米国でもそんなにウケてなかったのかあまりリリースされた商品が少ない。
なお、同時期には獣と人間と機械の合成物と化した“ゲテモノ”マシン同士で戦う「Attack Pack(アタックパック)」シリーズ(日本では「ジャングルフォース」として販売されていたらしい)や、キーで開くと武器とかが発射したりするマシン同士で戦う「Key Force(キーフォース)」シリーズなどが展開されていたが、どれも悪く言えば同じく“迷走”していた感の強いシリーズである。


『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『北斗の拳』の要素を合体してオマージュしたシナリオが展開される。
皮肉にもこの章が神羅万象最後の新章となり、ある意味文字通り神羅万象チョコの世紀末だった。
一章及び前章の流星の皇子と同様の四部族を採用しているので、本当に神羅万象の終末の意味を込めたという説もある。




【関連項目】





追記・修正はV8インターセプター腐海の底を疾走したあと、ナイタール液で石化から復活し妖精さんと一緒に踊りながらざわざわ森を流れる川の水でガンダムを使って洗濯をしつつチェインバーの表面で焼い焼肉や心臓にかぶりつき、夕凪の時代を迎えた鋼の大地愛を取り戻せた方がお願いします。


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*1 この場合、本当に時代区分における世紀末であるかどうかは問わない。例えばアニメ「北斗の拳2」では前作冒頭の199X年からだいぶ経過しているのにOPで「時はまさに世紀末」と歌っている。
*2 軍用弾薬は撃つ事も可能で非常に威力が高い。もちろん普通の弾薬も存在するがこちらは軍用弾薬の劣化コピー品であり、威力は低く、通貨としての利用価値もない。
*3 たまたま工場・設備が残っていた、優秀な技術者が生き残っていたなど。
*4 たとえば、アメリカのイエローストーン国立公園地下の巨大マグマだまり。これが噴火すると、地球全体で年平均気温が10℃下がって生態系が崩壊するという計算が出ている。
*5 致死率が高く、症状がすぐに表れる病気ほど、感染者が病気を広める前に倒れるか対策されて広まりきる前に抑えられやすく、世界規模でパンデミックを起こすとは考えにくい。Plague Inc.‐伝染病株式会社‐の項目も参照のこと。
*6 バイクの前輪とキャタピラの後輪を持つ、ドイツの半装軌車。
*7 漫画版では加持の過去で、当時の子供に関する福祉インフラ・警備システムの整備の拙さ・劣悪さが説明されている。そんな中でもある人物が「アーマード・○アシリーズ」の新作について言及するシーンがある所から、プレイス○ーションの存在も示唆されている。
*8 クローン人間みたいなものだが、肉体的にも精神的にも作りが粗雑であり。場合によっては怪物みたいな造形をしている
*9 1億年も観測し続けてまともなコミュニケーションが取れない世界の存在なので、この推測が合ってるかは作中でも不明瞭とされているが
*10 完全に任務をやり遂げると、自身の存在意義が無くなるので
*11 但し、格差こそあれど古代ではそれなりに人類が生き残っている描写がある事と、中世に至るまでには復興しているので厳密にポストアポカリプスと呼ぶかは微妙。とはいえそこに至るまでにモノ凄い時間がかかっている事も事実だが。
*12 元々は汚染地域での作業や労働力不足を補うために開発されたアンドロイドを軍事転用させた兵器。
*13 火星のテラフォーミング自体は大破壊以前に完了していた
*14 一介の独立傭兵が星間航行出来るレベル
*15 但し、これはテクニカルとして現実にあるが。
*16 壁の中の肉で回復するとか、上に落ちるとか、シキソゼクウ……とか、デンジャラスゾンビ化するとか
*17 シーズン毎に数名登場。複数シーズンにまたがり登場するキャラもいる

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