架空の通貨

ページ名:架空の通貨

登録日:2019/12/23 Mon 02:24:11
更新日:2024/05/16 Thu 10:38:35NEW!
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架空の通貨 通貨 お金 紙幣 硬貨 ゴールド コイン マニー ポイント 所要時間30分以上の項目 ギル ケロ 通貨単位 大体金貨 ゼニー ルピー デデン クレジット 円と言ってしまう



この項目では、フィクション作品で使われる架空の「お金の単位」について紹介する。
仮想通貨については、ここでは取り上げないので「お金」の方を参照して頂きたい。
また、お金を武器にするキャラクターは「お金(武器)」を参照。


なおソーシャルゲームにおいては、「ゲームの世界の中の通貨」と「リアルマネーで購入するプレイ用通貨(通称『石』)」は明確に区別されている場合が多い。
これについては「石(ソーシャルゲーム)」を参照。



【概要】

現実世界を舞台にした作品でないなら、大抵は何かしらの形で「その世界でだけ通じる架空の通貨単位」が登場する。
世界観をより深めるためにも重要なアイテムだが、そこまで複雑な設定がされていない作品も少なくない。
また「そもそも通貨という概念が存在しない」世界が舞台であれば勿論登場しない。
例えば『それいけ!アンパンマン』の世界は「お金という概念が一切存在しない。人々は自分の作ったものを他人に与え、喜んでもらうだけで満足している」という究極の性善説世界になっている。
そこまでいかなくとも、物々交換だったり、特定の品が通貨代わりに用いられるケースもある。


ゲーム作品の場合、現実世界と異なり世界全体で通貨単位が統一されており、どこに行っても同一貨幣が使える事が多い。
それどころか、魔界・異世界・未来・過去などの明らかに社会体制が異なる場所でも平気で通用する時すらある。
新しい地域・ステージ・エリアに進む毎に違う通貨を集め直したり換金していたら面倒くさい事この上ない。
「世界中どこに行っても同じ言語が通用する」というのと同じ、創作上の都合ってやつである。
場合によっては、原始時代めいて「何か珍しくてキラキラしたもの」が物々交換の対象になっているだけ、という事もある。


「1○○は何円に相当するのか?」という考察も盛んだが、ぶっちゃけファンタジー世界では基準となる物価も色々と異なるので、比較する事にあまり意味はない。
そもそも、現実における「過去に使われていた貨幣の価値が現代貨幣で幾ら相当」という考察すら、曖昧だったり、時期や物品価値の流行などで変わってしまって指標的な回答をする事が難しい。
制作陣など公式から明言されたとしても、作中描写が明らかに矛盾している事もよくあるので、完璧に対応させるのは困難である。
ゲームの場合はゲームバランスに関わってくるものでもあるのでなおさら現実通りとはいかない。
あくまで読者や視聴者、プレイヤーが作中描写に共感し易くなるための指標要素の一つと考えるべきだろう。


ゲーム作品の中には、作中の世界観では普通に日本円が存在しているにもかかわらず、ゲームシステムとしてのゲーム内通貨は架空のものが使われる場合もある。
理由は大まかに2つあり、

  1. 勝敗で金銭が移動する都合上、日本円を使うと賭博のように見えてしまうため
  2. 現実での日本円でゲーム内アイテムや通貨等を買える課金型ゲームの場合、混同が起こると支障が出るため

に分かれる。


なぜモンスターを倒すとお金が手に入るのか?

大抵のゲーム作品では、敵モンスターを撃破すると経験値と共にお金が手に入る。
しかし、知能が高い魔物ならばともかく、どう見ても知性がなさそうな野生の獣すらお金を持っているのは明らかに不自然だろう。
なので、小説や漫画などでその辺りを詳細に説明する場合は大抵以下のような説明が取られる。
そして、ゲーム作品単体でこの手の説明が図られる事は滅多にない


小説作品『LV999の村人』では、「モンスターが人間の使うお金を落とす」という事実そのものが世界観の根幹に関わる極めて重要なファクターになっている。


パターン①「モンスターの素材がお金になる」

モンスター由来の素材が珍重されており、それを回収して換金する。
リアルでも毛皮や象牙など、高値で売れる部位目当てで動物を狩る事もあるので、ある意味一番自然と言える。
もっともこの場合、現地で即時換金されるのはおかしいのだが、「ゲーム内に表示されていない場所で換金されている」という答えが出るケースが多い。
よりリアル寄りの作品だと、大抵のモンスターからは素材のみが獲れて店で換金し、お金を直接取れるのは人間型など高等な知性を持った敵だけという仕様になっている事も。


少し捻ったタイプだと、この様に説明されている。

  • ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』:魔王バラモス配下のモンスターは宝石から作られており、より貴重な宝石ほど強力なモンスターが産まれる。倒すと元の宝石に戻り換金可能になる。なのでバラモス配下でないモンスターは倒してもお金にならない。
  • 『ワリオワールド』:ワリオが貯めに貯め込んだ金銀財宝に呪いがかけられて魔物になった。倒すと元のお金に戻る。もっと言うと元々はワリオが汗水たらして稼いだお金なのでワリオ自身は一銭も得をしてない

パターン②「モンスターを討伐した事実そのものがお金になる」

モンスター討伐の「報酬」という形で依頼者から支払われる。いわゆる「クエスト」である。
リアルでも害獣駆除に報奨金をつけて、駆除した証拠を持っていくとお金が貰える場合があり、リアル寄りの作品でもそれを踏襲する事がある。
ゲームだと『モンスターハンター』シリーズが明確にこのシステムである事を明言しているほか、洋ゲーではお金だけでなく装備品なんかも一緒に報酬にしている事も少なくない。


また、人間キャラ相手でも相手の所持金を奪い取るのはまずいと思われるのか「賞金首」として撃破で金が貰えるゲームも多い。
冒険王ビィト』では、倒した魔物が自動的に目の中に記録され、それを確認して報酬を受け取るという便利なシステムになっている。


パターン③「世界観上、特にモンスターを倒した事実とお金に関係はないが、とりあえず倒せばお金が貰える」

少しややこしいが、「素材」や「クエスト」を介さずにゲーム内で無理矢理にでも説明を試みているパターン。
代表的なのは『MOTHER』シリーズで、『1』と『2』では、敵を倒すと「パパ」がお小遣いを主人公の銀行口座に振り込んでくれる、というシステムになっている*1
また、『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』では、敵を倒すとサポートキャラであるドラミちゃんがお金(兼MP)の「どら焼き」を渡してくれる、というシステム。
いずれも敵を倒した事実とお金を貰える事自体は設定上直結していないが、システムとしては関係している。
手間が多くなるからか、採用例はあまり多くはない。


ゲームシステム上、受け取らないまま長期間戦い続けるととんでもない金額を渡される事になる。
中でも後半になると数百個、下手すると数千個単位のどら焼きを押し付けてくるドラミはネタにされがち。


パターン④「普通にモンスターも人間の通貨を集めたり使う」

『ウルティマ』などの古典RPGTRPGなんかでよく見られる設定。
「魔物は金貨の様な『人間の財貨物』を奪う習性があり(あるいは、悪党が利用するためにそう植え付ける)、人間を襲って得た金品を溜め込んでいる」というもの。
強い魔物ほど沢山お金を持つ理由にもなっている。
そして本来なら持ち主に返すべきとはいえ、正式な所有者を探すのも難しい(最悪、権利者が殺されている事もありうる)ので、「認可を受けた冒険者に限り、魔物から奪い返した金品の所有権を偉い人(例えばなど)が保障する」という制度になっている。
いわば歩合制実績給であり、「王様が魔王を倒させたい勇者にわずかな金しか渡さない」という理由の説明も兼ねている。
まあ元々英語での冒険者こと「Adventurer」は「山師」などのネガティブな意味を持っているのでその見方でもリアルと言えばリアルである。


Ranceシリーズの世界観ではなんと貨幣を作っているのがモンスターで、素材も金ピカのモンスターの死骸。
たくさん持っていると幸せになれるという伝説があり、こちらも強いモンスターほど多く持っている理由付けになっているが、造幣局が人間の国にあり、人間もすべての国家が貨幣として採用しているなどむしろ不自然なほどに普及している。
シリーズそのものが古典RPGのパロディが出発点であることに加え、その「不自然さ」が世界観に深みを増すスパイスになっている。


番外「空から降ってくる」

セガサターンを代表するクソRPG『エアーズアドベンチャー』における描写。
このゲームではモンスターを倒すと、比喩でも何でもなく空からお金がジャラジャラ降ってくる
またとあるイベントで武器・防具一式まで降ってくるが、この時一緒にいた主人公のが「これは兄さんへの天からの贈り物だよ」などとトチ狂った事を言い出す。
……が、後にまさかの大正解だったと判明する。(とはいえ上記時点では天界の存在は話の隅にも出てこない)
ちなみに主人公はこれらの「贈り物」を何の疑問もなく自らの懐に入れる。贈り物を寄越す女神様も、贈られる主人公もどっちもどっちである。
ちなみにペーパーマリオシリーズも『スーパーシール』以降は似たような演出が取られているが、こちらは倒した敵がそのまま落としたコインなので、演出面はともかくパターンとしては④に当てはまる。




【代表的な架空の通貨たち】

G

ゴールド

登場作品:多数のファンタジー作品(特にRPG)


架空の通貨の大御所。「金貨」なので「ゴールド」という実にわかりやすいネーミング。
1ゴールドより細かい単位として、「半ゴールド」「シルバー(銀貨)」が出てくる事もある。
数多のファンタジー系作品で無節操に、というか「無理に設定する必要もなければゴールドでいっか」と言わんばかりの勢いで使われている。
「G」という略称も広く定着。その影響か、他の独自単位でも頭文字がGになるように名付けられているケースが多かったりする(後述)。


公式から「1ゴールドは100円ぐらい」と明言されている。
が、この換算単位で計算すると色々矛盾も出てきてしまう。


売買システムの無い『外伝』『Echoes』を除き*2単位は「ゴールド」だが、軍隊を指揮するSRPGであるためか「1G」が結構馬鹿にならないらしく、「金を払えば命がけで仲間になる」というキャラの雇用費が作品にもよるが1~2万G程度。
庶民の食事では「半ゴールド」などの単位を使うシーンが見られる。
ただ、物価が作品によって安定しておらず、特に『聖戦の系譜』の7章と『トラキア776』終盤は同じ時代の同じ場所なのに、はがねの剣が2000G(聖)/2900G(ト)、ほのおの剣が10000G(聖)/8200G(ト)と値段が全然違っていたりするので具体的に幾らなのかがさっぱりわからない。


  • アリアンロッドTRPG

「1G=平均的なグレードの宿に食事付きコースで1泊できる程度」。
それを知らずに「ミッション成功報酬は500G」と聞けばガクッと来たり、もっと上げろと吹っ掛けたくなるかもしれないが、上記のレートをそのまま受け取るなら500Gで700~800万円相当。決してシケた報酬でもないだろう。


ギル

登場作品:『FINAL FANTASYシリーズ


ドラクエと並ぶRPGの大御所・FFシリーズで登場する通貨。
通常通り通貨として使える他、通貨そのものを投げて攻撃するユニークな技「ぜになげ」でも使われる。


名前の由来は「盗む」事の隠語「ギる」か。
FF4』では、商業国家ダムシアン王国の初代国王・ギルバート1世の名前に由来するという設定がある。


『いただきストリート』など、ドラクエとコラボする作品では、「ゴールド」「ギル」のどちらとも明言せず共通の頭文字である『G』を用いるケースも。
勇者ヨシヒコと導かれし七人』のゲームネタ回では、「ドラクエの設定に準じた世界」で暮らすヨシヒコ達が使っている通貨「ゴールド」が、「FFの設定に準じた世界」であるエフエフの村では存在さえ知られていないため怪しまれるというギャグがある。


ガメル

登場作品:雑誌『ドラゴンマガジン』の読者参加ページ、『ソード・ワールド』『ソード・ワールド2.0/2.5』


ギルと同じく盗む事の隠語「ガメる」が元。
ゲーム内での由来は「現行の貨幣制度の土台を築いた人物」から来ており、『ソード・ワールド2.0』でのガメル氏はその功績から経済を司る「貨幣神ガメル」に昇華し、の威光で貨幣と公平なる商取引を保証している。


ガンダム

登場作品:『SDガンダムフルカラー劇場


RPGパロディ回に登場。実はガンダムが徹夜でプレイしていたゲーム『SDガンダムフルカラークエスト』での設定。
表記はよくある「G」だが、この世界では「ガンダム」の略である。
ちなみに原作に当たるガンダムシリーズの通貨単位は宇宙世紀に限っても出るたびに単位がコロコロ変わりよくわかってない(後述)。


ゲソ

登場作品:『Splatoonシリーズ


シリーズ共通の通貨。硬貨は確認されているが、紙幣の有無は不明。
主にブキやギアの購入に使用するが、『3』ではブキは専用のチケットと交換する形式になりゲソが必要なくなった。その代わりにガチャやザッカ屋という新たな使い道が現れ、それらに使うゲソを欲するあまりに問題行為ともいえる金策が生まれてしまったりも。
なぜか作中で通貨単位に触れられる機会がほとんど無く、妙に知名度が低い。
入手手段はナワバリバトルかバイト。バトルでお金が手に入る理由については明かされていないが、スポンサー契約でもしているのだろうか?
バイトで手に入るのは順当ではあるが、なぜか時給制や歩合制ではなく「ランダムに貰えるガシャポンの玉と交換」という怪しすぎる報酬配方式である。


クレジット

登場作品:『レンズマンシリーズ』『超次元ゲイム ネプテューヌ』『GRAN TURISMOシリーズ』など


こちらも比較的見かけやすい通貨単位。古いものだと「信用単位」という直訳のもある。
元祖と思われるのはE・E・スミスの『レンズマン1:銀河パトロール隊』。初版はなんと1937年!
スター・ウォーズ』や『コブラ』など、宇宙交流が盛んな作品でもそのまま惑星間標準通貨として頂戴される事が多い。『ギャラクシーエンジェル』の「ギャラ」は「ギャラクシークレジット」の略である。
後述のクレジットカードが国を跨いで使える事から、惑星文明を跨いでも通じるお金のイメージなのだろう。


「クレジット(英:Credit)」という言葉には色々な意味があるが、金銭的な意味合いとしてはクレジットカードにおける「信用貸し」が挙げられる。
半村良の小説『亜空間要塞の逆襲』ではこれを捩って「ローン」という通貨が登場する。


新円ニュー・イェン

登場作品:『ニューロマンサー』『シャドウランTRPG』


サイバーパンクと呼ばれるSFジャンルの一種に多大な影響を与えた作品の通貨単位。『シャドウラン』は恐らくそれを元ネタにしている。
「円」とある通り日本国発祥の通貨だが、シャドウラン世界ではモデルにされた時代がバブル期のためか、現実のドルに匹敵するような強力な力を持ち、各地のローカル通貨とも容易に互換性のあるグローバルな貨幣や基軸通貨として扱われている。
ニューロマンサー世界では電子マネー化の進んだ中で流通する闇紙幣という扱いのようだが、新円がグローバル化したシャドウラン世界においては「クレッドスティック」という電子マネーのデータを入れるスティックでの支払いが裏表ともに主流。
只、多機能携帯端末で電子決済も行うのが主流になった4th editionの時代には上流階級を中心にスティックの需要が低下、金の流れを知られたくない人々や決済用登録が出来ない裏の住人が主に使うようになった。
ちなみに裏の住人が使うのは払い手の身元を問わない「支払い保証済みクレッドスティック」で、なんとルール的に本物と空スティックの2本、そしてプロハッカーの技術さえあれば複製偽造も可能とされている(もちろん違法)。
「クレッド」は恐らく上に書かれている英単語「クレジット」を縮めたものと思われる。


ビジュアルとしては、シャドウラン2th時代のコミカライズのひとつ『TOKYO 2100・シャドーエレメンツ』内にて高額の買い物をするシーンで「アタッシェケースの中から大量のスピッツ管に似たデータスティックが転がり出てくる」という描写がある。
電子マネーやろ何で1個じゃないんや、と思うだろうが……札束で頬を叩く、というのに近い数の暴力的な描写なのだろう。
「小切手の薄紙一枚に任意の額を書かせるのとどっちが映像映えするか」なんて問題に似ている。
また4thでは、支払い保証済みクレッドスティックは現代のプリペイドカードのように1本ごとに払える限界が決まっていると判明しており、そうしたタイプのものに分割して金を詰める事で、電子的な意味を含めた盗難や紛失のリスクを分散するのが(主に裏、それも2th時代の)セオリーだったのかも知れない。


ちなみにこの「多数の保証済みスティックらしきもので高額支払いをする」という描写は『ドラゴンボール超 ブロリー』にも見られる。
ある星から脱出できなくなっていたブロリー親子を救出したレモという人物が、フリーザ軍にとって高い戦闘力の手駒になりうるブロリーの発見と紹介に貢献した礼金として、フリーザ様から多数のスティック状のものを受け取り「こ、こんなに!」と喜んでいる。
フリーザの顔を刻んだレアメタルのコインだとか、下記のゼニーに書いてあるガスマスク絵柄の札束ではない。


コイン

登場作品:『スーパーマリオシリーズ


金貨だから「コイン」。ゴールドと並んで非常にわかりやすい単位である。取ったらコイ~ンと音がします。
基本的に、マリオが出てくる作品であればマリオが主役でないものも含め全ての作品で共通して使われるが、ヨッシーシリーズでは微妙にデザインが違う。


大抵の作品では「100枚集めると、ミスした時に復活できる回数が1回増える1UP」という扱い。
スーパーマリオ64』ではステージクリア時、手に入れたコイン50枚につき1UP。
さらに各ステージ内で100枚コインを集めると、100枚目のコインを取った場所に「100枚コインのパワースター」が出現する。
ヨッシーアイランドにも存在した赤コインは、8枚集めるとパワースターが出現する。


RPG作品でも同様に通貨単位として使われるが、特徴としては極端にデフレしている事。
大抵の作品では、最大所持金は999コインが限界であり、他のRPGと比較して非常に金が貯めにくい(その分物価も安い)。
これは上述の通り、従来のアクションゲーム系作品ではせいぜい100枚単位でしか使われていなかった事の名残と思われる。
例外は『ペーパーマリオ オリガミキング』。

  1. システム上コインの消費が激しい
  2. 一度の戦闘で敵が必ず4匹以上出る
  3. バトルのボーナスが平気で3桁を超えるというインフレっぷり

のため、5桁まで貯め込める。
物価は歴代作品と比べるとやや高いがブレ幅が凄く、アイテムショップは比較的安いが、アクセサリー屋は一番安いものですら2000コイン近くかかる。


『マリオ&ルイージRPGシリーズ』では実際にお金を“使う”機会が多いせいか、無茶な要求として膨大な金額を要求される事が多い*3
そのため、大金にビビるというある意味リアルな[[赤のヒゲ>マリオ]]と[[緑のヒゲ>ルイージ]]を見る事ができる。
なお、マリルイシリーズはオリガミキングほどではないにしろ比較的コインが貯まりやすいシリーズであり、物価の安さに対してコインが余るケースがしょっちゅう。経験値は貯まりにくいくせにな。
そして国のトップがしょっちゅう拉致されるような国家だからか、はたまた救助報酬が払われてないっぽいような体制のせいかなぜかキノコ王国のレートは極端に低く描かれる事がある。
そのせいかは分からないがこのシリーズのマリオは結構お金に正直であり、儲かりそうならだらしのない顔で喜ぶ傾向にある。もっと待遇よくしたって……。
それでも兄弟が生活に困った様子は見られない。


「コイン」という通貨はマリオ世界では半ば共通の通貨でもあるらしく、基本的にはキノコ王国以外の国や別次元でも使われているが、例外的にマリルイではマメーリアコインという専用の通貨が、『スーパーマリオ オデッセイ』ではそれぞれの国(ステージ)にローカルコインが存在する。以前の作品ではケロケロ湖で使えるカエルコインが存在する。
また、スーパーペーパーマリオには「マネー」なる似て非なる物がある。


但し、豪快なプレイが売りのワリオシリーズでは逆に極端にインフレしており、特に『ワリオランドシェイク』ではとんでもない金額を稼げる。


ルピー

登場作品:『ゼルダの伝説シリーズ』『サンサーラ・ナーガシリーズ』


  • ゼル伝シリーズ

マリオシリーズのコインと同じく、かなりデフレしており、多くの作品では数百ルピーしか持ち歩けない。
金を稼ぐ事そのものはそこまで難儀しないシリーズが多く、そもそも金を使う機会自体があまりないためか「ルピーに困る」ケースは意外と稀。
非常に困る作品としては『風のタクト』辺り。


特徴としては、金貨型・紙幣型ではない独自のデザインが用意されている事か。
「両端が長い6角形のガラス状の物体」というデザインが共通しており、また色によって価値が異なる事もハッキリ示されている。
大体の場合、緑が1ルピー、青が5ルピー、赤が20ルピー、紫が50ルピー。
『大地の汽笛』『ブレスオブザワイルド』では100ルピーの巨大緑ルピーや銀、300ルピーの金が登場している。なお、巨大なルピーというのはゲームボーイの白黒画面の『夢をみる島』にも登場した。カラーになった『ふしぎの木の実』シリーズではスプライト一つ分の巨大な100ルピーをスコップで掘り当てることがある。


モンスターを倒してお金を手に入れるのはゲームとして普通だが、ゼルダの場合は草を刈っても石を壊してもお金が出てくる。
中にはダンジョンの仕掛けになっているものも。


「デフレしている」と言ったが、外伝作品『もぎたてチンクルのバラ色ルッピーランド』では恐ろしくインフレしている。
終盤になると数万ルピー単位の取引が普通に行われるのである。
また、この作品では「ルピー=命」であり、敵との戦闘でもルピーが減る。そしてルピーが尽きると即死する


勿論、インドなどで使われている実在の貨幣「ルピー」とは関係ない(恐らく名称の元ネタだろうが)が……。


  • サンサーラ・ナーガシリーズ

ややマイナーだが、こちらにも同名の通貨が登場。
仏教やヒンドゥー教、バラモン教を元とした世界観のため、通貨名もインドに由来する。


『2』では後半に通貨インフレが起き、メガルピーという新通貨での取引を強いられ、両替所で為替相場での換金を迫られる。
1メガルピー=64~256ルピーという相場で、対策を練っていないと宿屋代すら残らない。
……但し、このイベントの少し前に、前の世界の「貯金箱の塔」で大量の金を拾えるので、下手に出し渋りをせず潤沢に買い物を済ませておけば解決する。


ポケドル

登場作品:『ポケットモンスターシリーズ』(海外版)、『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア


ポケモンシリーズの国内版では普通に「円」が使われている。
これは海外がモチーフのイッシュ地方カロス地方アローラ地方ガラル地方パルデア地方でも変わらない。
が、海外版では流石に「円」では描写上不自然なためか、架空の通貨である「ポケドル」が使用されている。通貨記号は「P」に横線2本。
韓国語版のみ「ウォン」が使われている。


基本的に「国内版は円、海外版はポケドル」で統一されているのだが、ゲームキューブ用ソフト『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』のみ国内版でも「ポケドル」である。
舞台となるオーレ地方が海外(北アメリカ)をモチーフとしているためと推測されているが、実際の理由は不明。


ポケモンシリーズではお金を得られるルールもある程度分かりやすく定義されており、基本的にトレーナー同士の勝負で負けたトレーナーが勝ったトレーナーにお金を払う仕組み。
ネコにこばんという、お金がどこからともなく湧いてくる謎の技もあるにはあるが
冷静に考えると野望をたった1人の子供に打ち砕かれてもお金はきっちり支払う悪の組織のボスというのは中々シュールである。


これとは別に、「BP(バトルポイント)」や「ポケマイル」といった特定施設内でのみ通用するポイントサービスも存在し、通常の通貨では入手困難なアイテムの購入やイベントに使用できる。


また、本編の世界観とつながっていない『ポケモン不思議のダンジョン』世界では「ポケ」というまた別の単位が使用され、『ピカチュウげんきでちゅう』では「ピカチュウの顔のシルエットにPという文字が描かれた何か」を母親から渡される。人間のお金のようだが、ケーシィの店でしか使えない。
『ポケットピカチュウ』では「ワット」というものが存在するが、ピカチュウにプレゼントするかスロットで遊ぶくらいしか使い道がなく、電力のワットそのものか、スロットのメダルなのかもしれない。


ルク

登場作品:『聖剣伝説シリーズ


第1作は「FF外伝」という副題があるが、ギルではなくルクという通貨になっており、以降のシリーズでもルクで定着している。
レートに関しては不明。シリーズによって多少価格は変動するが、『3』を例にするとまんまるドロップが1個5ルクで板チョコが12ルク、ニトロの火薬が5000ルク(値切れば3000ルク)。
武具に関しては序盤なら3桁で買えるが終盤では5桁を超える。あまり深く考えてはいけないだろう。
ちなみに『LOM』コミカライズの主人公トトは100均の剣で戦っていたがゲーム中でも最低クラスの武器はそのくらいで売られている。


ガリオン/シックル/クヌート(Galleon/Sickle/Knut)

登場作品:『ハリー・ポッターシリーズ


魔法界、それも恐らくイギリスの魔法界のみで通用する貨幣。
架空の通貨には珍しく、段階貨幣制度及び補助単位も設定されている。ガリオンが金貨、シックルが銀貨、クヌートが銅貨。
しかし、換算単位が非常に謎で、「1ガリオン=17シックル=493クヌート(1シックル=29クヌート)」というあまり類例のないややこしい計算方法。
というか、換算単位に素数が出てくる時点で何かおかしい*4


また、ガリオン金貨がマグル(非魔法族)から「車のホイールキャップみたいな大きさ」と表現されていたり、生まれも育ちも魔法界のロンが50ペンス硬貨を見て「おかしな形」と言うシーンがあるが、映画などの演出を見る限りではマグル界のものとあまり大差ない普通の金貨である。
50ペンス硬貨は7角形という日本人的にも奇妙な形のコインなので、それをネタにしたセリフとみるべきか。


作者のJ・K・ローリング本人から「1ガリオン=約5ポンド(≒700円)」と明示されており、ハリポタ世界そのものが現実のイギリスとほぼ地続きなので「現実だと幾らか?」というのがわかりやすい。
この計算式だとハリーの杖が大体4900円、バタービール1本が大体80円となる。
ちなみに、ウィーズリー家の財産は2巻時点で「金貨1枚とシックル銀貨が一握り」らしい*5
幾ら貧乏な家とはいえ、この計算式だと1000円にも満たないのでは?


もっとも、金貨が日本円にして数百円など普通に考えればあり得ない*6ため、現実世界の相場で考えるのがそもそも間違いかもしれない。
純金の魔法鍋なんてふざけたものが売られている世界だしね。


ゼニー

登場作品:『ドラゴンボール』『魍魎戦記MADARA』『ラグナロクオンライン』、多数のカプコン作品など


色々な作品で使われるが、由来は間違いなく「銭」である。
ちなみに英字綴りは『ラグナロクオンライン』では「Zeny」、カプコン作品では「Zenny」となっている。


  • ドラゴンボール

共通の世界観を持つ『銀河パトロール ジャコ』で「1ゼニー=1.5円」と示されている。
1万ゼニー紙幣にはどこかで見た事あるガスマスク風の顔が描かれている。


  • カプコン作品

1987年の『ブラックドラゴン』以来、作品の枠を跨いで「ゼニー」という通貨単位が好んで使われる(リアル寄りの『バイオハザードシリーズ』等は除く)。
敵をゼニー硬貨にしてしまうメガクラッシュ技「ゼニデイン」なる魔法まで存在した。


ブレスオブファイア』や『ロックマンエグゼシリーズ』でも使われるが、やはり近年の代表は『モンスターハンター』シリーズだろう。
装備の作製やアイテムの調達に莫大な金額が必要になるため、プレイヤーは終始ゼニー稼ぎに奔走する事になる。
また、初期作品では「銀火竜の紅玉」の説明文に「売れば一生遊んで暮らせる」とあり、その紅玉の売値が2万ゼニーであった事から、考察も割と盛んである*7


ロックマンDASHシリーズ』のみ少々事情が異なり、名前こそ同じ「ゼニー」だが本作では「ディフレクター」と呼ばれるエネルギーを発生させるための結晶体の欠片が通貨として流通している。
これらは自然発生したものではなく、旧文明の遺跡を守るリーバードと呼ばれる番人を倒す事で内部から出てくる。
要するに、ロボットを壊して電池のうち家電等に突っ込めないサイズの破片を使う感じ。
「どうしてモンスターを倒すとお金になるの?→モンスターの心臓部そのものが通貨や動力源だからだよ」って事。
ちなみにレートとしては『トロンにコブン』では200万ゼニーが「大きな借金」とされゲームクリアの指標になっている。
このゲームの主役・トロンは悪役なので銀行強盗や港湾の積荷盗難などで金策をするのだが、Lv1~3まであるミッションを何度も繰り返さなければならない。
要するにたった一度の銀行破りなどでは集まらない額と言える。


上記作品群とは関連性はないが、特撮番組『ゴジラアイランド』ではメカキングギドラの購入に「宇宙ゼニー」なる通貨が登場した。


ベリー

登場作品:『ONE PIECE


作中世界全体を支配する組織として「世界政府」があるためか、基本的に世界中どこでも通じる。
但し、世界政府の力が及ばない空島では独自の通貨「エクストル」が使われており、交換レートは「1ベリー=1万エクストル」。
また同じく世界政府の管轄外の「アマゾンリリー」「ワノ国」に関しても「ゴル」「白金・金・銀」という通貨単位が確認されているが、これらのベリーとの換算レートは不明。


具体的な1ベリーの価値については「1ベリー=1円」と作者が明言している。
通貨に関しては現代日本とほぼ同じで、10000ベリー札、5000ベリー札、1000ベリー札、500ベリー硬貨、100ベリー硬貨、50ベリー硬貨、10ベリー硬貨、5ベリー硬貨、1ベリー硬貨があるらしい。
ワノ国の「白金・金・銀」の価値のおおよその目安は「1白金=立派な家が建つ金額」、「5銀=家族が一週間暮らすには水も存分に買えない」事が分かっている


買い物・食事で消費するシーンもまあまあ見られるが、もっと重要なのが「懸賞金」として危険度や戦闘力の指標にされる場面が多い事*8
億を越えたら100%ヤバイ奴。近年では10億の位に突入した。


また非常に不愉快ながら奴隷の人種ごとの相場もある程度決まっているのもワンピースの特徴である。
ちなみに普通の人間に関しては1体につき50万ベリーから
無論オークションなので容姿や能力によって値段は上がるが、ヒト1人の値段にしてはあまりにも……。


ジェニー

登場作品:『HUNTER×HUNTER


作中ではJと表記される。
各国で幅広く流通してはいるものの、おそらく未開の後進国など通用しない場所も存在するものと思われる。
なお1Jは日本円で言うなら0.9円程の貨幣価値だと明示されているものの、作中では暗殺の報酬や天空闘技場のファイトマネーなどでしばしば億単位の金額が飛び交う。
念能力を多少なりとも習得した者であれば、その程度の額を稼ぐ事はあまり難しくない。


シルバー

登場作品:『RimWorld』『摩訶摩訶』


  • RimWorld

舞台となる辺境惑星RimWorld全域で流通する通貨。特に加工されていない銀そのもののようで、鉱脈から発掘したものでもそのまま通貨として通用する。
まれに金(ゴールド)も手に入るが、交換の基軸通貨はシルバーである。
レートは変動制で、時には狂った様に安い交易レートに出会う。
またシルバーそのものが素材アイテムの一種であり、重量も設定されている。
そのため交易以外にも武器防具家具の素材として利用可能だが、武具素材としての性能は低く、家具としてはコスパが悪すぎるためシルバー製のアイテムの立場は悪い。
唯一清潔度を上げる「抗菌タイル」はシルバーでしか作れないためここでのみ重宝される。
金属なので重量は割とあり、交易のために大量のシルバーを持ち運ぶのはかなり骨の折れる事になるので大規模なキャラバンではより軽いアイテムで代替するプレイヤー少なくない*9


なお、本作はシルバーに限らず全てのアイテムに資産価値が設定されており、コロニー全体の資産価値が高いほどコロニーへの襲撃が苛烈になる。
金銀は戦闘に役立たないが、銃器や奴隷に替えておけば手数が増える。
つまり、「金持ちが得する」とは限らないのだ。


  • 摩訶摩訶

SFC、いや本邦ゲーム史全体でも屈指のクソ&バカ&バグRPG。
「きんののべぼう」などの換金アイテムも出てくるのだが、単位は「シルバー」である。
ちなみにアイテム説明によると「金はインフレに強い(そのため買値と売値が常に同じ)」とのこと。この世界の金相場は変動しないらしい。
通貨として使われているあたり銀もそうなのだろうか?


ポコ

登場作品:『ピクミンシリーズ


主人公オリマーの故郷であるホコタテ星で使われている通貨。
具体的にどの程度の価値なのかは明言されていないが、

  • 「10100ポコの借金で会社が倒産する」という描写
  • オリマーが勤務するホコタテ運送は従業員を2名しか抱えていない中小企業
  • オリマーが、自分でガラクタと思っていた土産品が100ポコと聞いて目を剥く
    • そのオリマーは妻と2人の子供とペットを養う40代のサラリーマンである(=つまり、妻子を養える程度には収入があり、5万~10万程度の額で目を剥くとは考えにくい)
  • オリマーが「100ポコあれば高級ステーキが食べ放題」と発言している=「別荘が買える」「一生遊んで暮らせる」「船が買える」ではない=そうするには無理のある額である

……という点から、だいたい「1ポコ=日本円で1万円くらい」と推測される*10
作中登場するお宝が最低でも1ポコ単位で取引されているが、ポコの下の単位が存在するかは不明。
流石にこれしか通貨単位がないと不便すぎるのであると思われるが


ネマリラ/ラリネマ/マリネラ/マネラリ

登場作品:『パタリロ!


作中の主な舞台である常春の国・マリネラ王国の通貨。
だが見てわかる通りガリオンとかとは別の意味で非常にややこしい
1マリネラ=1US$で、「1ネマリラ=100ラリネマ=10000マリネラ=1000000マネラリ」というレートなのだが、複雑すぎて国王であるパタリロ本人ですら把握しきれていない。
というか1ネマリラ=約100万円なんだが
おまけにマリネラ(国の名前)ではマリネラ(通貨の名前)だけでなく、US$や日本円が普通に通用するので、特に困っていない。
というか単なる一発ネタである。


ペリカ

登場作品:『カイジシリー


作中に登場する帝愛グループ主導で建造される地下シェルター「地下帝国」内で流通するお金。
貨幣価値は日本円の10分の1。地上の何気ないアイテムすら1000ペリカ超えのボッタクリ価格になる。


宝多札

登場作品:『キルラキル


『キルラキル』世界における大阪で使われる地域流通札。
上記のペリカと違うのは、宝多札は二重の意味で「表」に流通するものであり、貨幣価値も日本円に対し恐らく極端に劣るものでは無い事。
そのため宝多札=金に目がくらんだ大阪のおばちゃんなどが武装市民と化し、命を惜しんで戦ってくれるというネタに使われている。
金を射撃武器にする攻撃シーンなどもある。


ジュドル

登場作品:『北斗の拳


『北斗の拳』の世界では文明が崩壊しているので、貨幣経済も成立しておらず、第1話冒頭で旧来の紙幣が「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!」モヒカンにばら撒かれるシーン(アニメ版では「鼻をかむ紙」)が端的に貨幣の価値と世界観を表している*11
このため、基本的に作中での物資のやり取りは物々交換であり、特に食料は誰でも必要なためか「食料○○(時間単位)分」という表現が何度か出てきている*12


ラオウの死後に台頭した天帝軍が強固に支配している地域では文明がある程度再建・維持されており、そこで使われる独自の通貨として「ジュドル」が登場した。
しかし、あまり信用されてないのか、賞金稼ぎのミスターハリウッドアインは賞金首を渡した際「お前らの作った金はいらねぇ」と現物支給を要求しており、引き渡しを担当したジャバ・ザ・ハットゲイラも一応これを認めて何が欲しいのか聞いている描写がある*13


RPG作品ではお金が存在しないと色々と困るため、設定ガン無視で世界中あらゆる地域で「ジュドル」が通じる事が多く、コアなファンからはたびたびツッコミの対象になる。
『北斗が如く』ではゲームオリジナルの街「エデン」が舞台となり、通貨も「イディアル」という独自のものが使用されていた。


G/デデン/ハルトマニー/コインスター

登場作品:『星のカービィシリーズ


Gは『スーパーデラックス』『ウルトラスーパーデラックス』の「洞窟大作戦」において表示される通貨単位。
読み方は明示されていないが、恐らくはジーとかゴールドとかその辺。価値は円と同じなのか、10円玉が10G、1万円玉も10000Gである。後者はそれ以上の価値がありそうだが。
但し、シリーズ通して「G」で売買した事は一度もない。


デデンはアニメ版におけるプププランドの通貨単位。
デデデ本人ホーリーナイトメア社から結構な頻度で借金や高い買い物をするので、視聴者もとんでもない額のデデンをよく耳にする事となる。
第92話「ワドルディの食文化大革命」では「ハンバーグ弁当が200デデン」「カレー弁当が150デデン」「おにぎり弁当が90デデン」などの価格が示された。
日本での似たような弁当と比較すると、大体「1デデン=3~4円」と思われる。
同じ話でコックカワサキ1斤のパンと1本のハムを1/10000にカットしてサンドイッチを作り、1個1デデンで売るという暴挙に出たが、この計算だと1斤のパンと1本のハムが10万円前後になるので、それはボロ儲けだろう。


ハルトマニーは『ロボボプラネット』においてハルトマンワークスカンパニーが使用している通貨単位。
H.W.C.製のロボットなどは、ポーズ画面で何ハルトマニーかを見る事ができる場合がある。
また、プレジデント・ハルトマンが戦闘時に紙幣(通常版は10万HM、強化版は5万HM)をばら撒いて目くらましにする。
当会社の性質上、ポップスター以外でもハルトマニーが使われている可能性は高いが、その通貨のレートなど根本的な部分には不明点が多い。
H.W.C.の消滅後は紙切れと化したと思われる。


異世界が舞台となる『ディスカバリー』ではコインスターが登場。
現実でもカービィカフェで発売されている「くるまほおばりケーキ(税抜1680円、税込1848円)」の値段が20コインスターである事から「1コインスター=84~92.4円」と考える人も多い。ちなみに、ゲーム内でフィギュアが出てくるガチャポンは1回10コインで回す事ができる。
出来がいいとはいえ800円近いガチャで星ブロックやフルーツばかり出ると悲しくなる……現実の一番くじ辺りと似たようなものかもしれない


ちなみに、『星のカービィ デデデでプププなものがたり』では「円」が登場した事があるが、世界観的にゲーム版のプププランドと同じかどうか微妙である。
また、リンゴやミカンが通貨代わりに使われた事もある。


ポイントスター

登場作品:『小説版カービィシリーズ
原作ゲームではマリオのコインとほぼ同じ扱いのアレ。
小説版では一般的な通貨として流通しており、カービィも普段使いしている模様。
小説版カービィ世界ではほぼ全宇宙共通通貨らしいが、『メタナイトと銀河最強の戦士』では現金という通貨の存在も明らかになっている(単位は不明)。
この事から、このシリーズにおけるポイントスターは通貨というよりは名前の通りポイントカードのポイント的なものであると予想できる。


マッカ/魔貨

登場作品:『女神転生シリーズ』


初代作『デジタルデビル物語 女神転生』から使用されているシリーズおなじみの通貨で、通貨単位マークもある。「魔ッ貨」とも。悪魔は黄金しか信用しないので、魔貨は金貨である。
基本的に悪魔が使うお金であって、人間がマッカで取引するには悪魔の世界を訪問するか、何らかの世界観崩壊で悪魔の文化圏がアッシャー界に流入したという状況が必要。
真Ⅰ』が後者の例で、序盤は現実と同じく円が通貨だが、大破壊によって主人公が元々持っていた円は価値を失い所持金がゼロになるイベントが発生する。なお古いお金を趣味で集めている人物が存在し、その人物と交渉するとかなりの低レートだが円とマッカを交換して貰える。
悪魔交渉においてもマッカは欠かせない。ナンパはやはりお金から始まるのだ。
真Ⅱ』では、魔界の宰相ルキフグスが製造と流通管理を担っていた。現実の伝承でもルキフグスは富の管理を担当している。
真・女神転生if...』の小説版では主人公たちが魔界から脱出するためにとある悪魔と交渉するのだが、脱出の手間賃として200万マッカを要求された。
主人公達は1マッカが何円なのかを知らなかったので、「両替商でお金の価値を調べる」というフィクションでは結構珍しい展開となる*14


ストレンジジャーニー(DSJ)』では、アイテムを生成する装置などのエネルギー源として使われる。


アバタールチューナー』でも仮想世界「ジャンクヤード」内でアイテムを購入する際の通貨としての扱いは同様だが、設定上は敵を倒すごとに主人公らジャンクヤード人各自のIDに加算される「戦績ポイント」である。
一方、現実世界が舞台の『アバチュ2』ではマッカは使えず、通貨は「$」になっている。


逆に、『デビルサマナー』などの人間社会を舞台とした一部タイトルでは現実同様日本円で取引が行われており、戦闘で直接お金を得る事はできない。
戦闘で手に入るのは悪魔のエネルギー源となる「マグネタイト(MAG)」で、これを「生体エナジー協会」で換金(その逆も可能)したり、その他ドロップアイテムを売却したりして資金を得る形となる。


クレジット/G

登場作品:『スーパーロボット大戦シリーズ


早々に通貨単位そのものが廃止されてしまったが、旧シリーズにおいては「クレジット」が通貨となっていた。
LOE』においては「1クレジットが大体10円」と説明されており、御前試合の優勝賞金が100万クレジットで1千万円くらいとなる。
後にマサキはこの時の優勝賞金の半分である50万クレジットをプレシアに預けてセニアの資産運用プログラムで投機した結果、7億クレジット(=70億円)の資産を手にした。
あと物語の裏でシレっと500万クレジット稼いでくるアハマドの凄まじさ


第2次スーパーロボット大戦Z』の主人公・クロウは多額の借金を返済するために戦うという動機を設定されており、ゲーム内の資金として使われる通貨単位ではないものの「G」という通貨が登場した。
彼の初登場回にして第1話のタイトルからして「100万Gの男」である。
作中では100万Gは「宝くじの1等を2、3回当てないと届かない額」だという。この事から、100万Gは現代日本の通貨単位ではだいたい10億円前後くらいかと思われる。
ゲーム的にも100万もあれば1機くらいフル改造ができる
なお、寺田貴信プロデューサーはGについて「GONG」の略だと語っているが、これは冗談みたいなもので、公式設定ではない事に注意。


登場作品:『BLEACH


作中の死後の世界にあたる「尸魂界」の通貨。
……なのだが、明確に存在に触れられたのが序盤の一幕だけであり、考察するのも非常に困難である。
護廷十三隊の給料が幾らなのか、尸魂界で暮らすには幾らぐらいかかるのか…といった要素がまるで不明で、現代日本と直結している世界なのに日本円に換算するのが困難というある意味珍しい存在。
作中で触れられたのは、「フィッシュボーンD、ヘキサポダス、アシッドワイヤーは討伐しても追加給金0」「シュリーカーは追加給金5000環」という情報のみ
この「5000環」というのが高いのか安いのかもイマイチ判然としない。


ゲーム版では、普通に通貨として使われているが、どこまで原作の相場に沿っているのかは不明。
またなぜか空座町でも普通に通用したりする。


リン

登場作品:『魔法陣グルグル


略称は「R」。
RPG(というかドラクエ)風の世界観であるものの、モンスターを倒してお金を入手するという描写はされておらず、基本的に権力者から貰ったり、商売で稼ぐ。
ちなみにレートとしてはきっちり原価計算をしていると思われる弁当が「3つで60リン」という台詞があるが、ただの可愛い花飾りに見えて序盤とはいえ一度だけ敵の攻撃から身を守ってくれるアイテム「リコの花飾り」が200リンである。
弁当1個を20リン=400円弁当くらいと見てもたった10倍の4000円で野獣とかの比ではないやべーやつ(ニケやククリの背丈と比べると3メートルはありそうな獣人の火炎放射)から身を守れるなんてリーズナブルすぎる。
この辺はやはりファンタジーと言うべきだろうか。SFで言ったら個人用バリアクラスやで……。


ちなみに主人公らは弁当はともかくその他の仕入れアイテムは友好的モンスターの拾ってきたもの=原価なしだと思い込んで価値の高いものを実際には薄利で売っぱらっていたのだが、リコの花飾りは街でフツーに売っていた。
店のおっさんが価値を間違えて100倍1000倍強力なアイテムを売ったみたいなギャグシーンも一切ないので多分コモンアイテム。


エイブル

登場作品:『銀河鉄道物語


銀河鉄道の運行する宇宙のどんな惑星でも通用する共通通貨。
自販機売りの缶入りのお茶が2エイブルなので、現実の日本円に換算するとだいたい60円程度と推測される。
デイビッドはしょっちゅう賭け事に対して1000エイブルだとか1万エイブルという金額をポンと出してくるので、SDF隊員の給与は相当な金額になると思われるが、詳細な描写は作中にないため考察は困難。


なお『銀河鉄道999』では、定期的に乗客へ現金として金貨が支給されている。単位は設定されていないものの、金貨1枚で農家から直接卵20個を買えるだけの価値を持っている。
一応999の車内食堂では「ラーメン10円」などと書かれているので、銀河共通で「円」が通用するのかもしれないが、どう見てもデフレしまくっているので現代日本の「円」と共通の単位なのかは不明。
ちなみに999の地球・アンドロメダ間の定期券のお値段は「245155000」。単位は不明(表示なし)だが、とにかく高価である事は確からしい。


ポッチ

登場作品:『幻想水滸伝シリーズ』


ネタ要素として名付けられた単位。
数量の少ない事を指す「~ぽっち」と同音のため、どれだけの大金であっても少額の様に聞こえてしまう。
開発者曰く「どんな大金でもショボく感じるようにあえて」だそう。


……まぁ実際このゲームは物語が進むに連れて数十万単位でお金が必要になる場面があるので、所持金がカンストしても「たった数回武器を改造できる程度の金額ぽっち」だったりするが。


ソケット

登場作品:『魔術士オーフェンシリーズ』


旧シリーズに登場する通貨だが、本来は塩の引換券。名前も「ソルト・チケット」の略である。
……なのだが、塩業は民間の強い抵抗によって官営化がままならず、いわゆる「塩本位制」はまともに機能していないため、土地の塩相場によってその価値は大きく変動する。塩資源の潤沢な沿岸部や、逆に塩需要が殆ど無い土地においては極端に無価値。


COAMコーム/Au

登場作品:『ARMORED COREシリーズ


前者はV系以外のシリーズ作品で使用されている通貨。
Company Assuranced Money、略してコームである。意味は「企業保障通貨」。
通常は「C」と表記されるほか、6ではCに横線を一本入れたデザインの通貨記号が設定されている。
ACの世界は崩壊した国家に代わって企業が人々を支配している事からして、それらの大企業が流通させているのだろう。
多くの場合1作品につき2~3の企業が登場するがそのどれでも使用できる辺り、普段は対立している企業同士でもある程度の連携は取られていると思われる。
なお、「民間人の自動車を破壊した場合の補償金が200Cである」などの描写から、ユーザー間では「1COAM=約1万円」とする推測が一般的。
この場合、中堅どころのレイヴンへのミッション成功報酬の相場は2億~3億円、高級めなAC本体の値段が約50億円前後。
強化人間手術の実験台にされるだけの借金が5億円という事になる。
また、1万円単位の買い物などどう考えても現実的ではないため、ゲーム中使用されないだけで一般市民の普段使い用の補助通貨も存在すると考察する者も多い。


後者はV作品でのみ使用されている。
国家どころか企業すら消えた秩序の崩壊した世界である事と金の元素記号と同じである事から、こちらは通貨単位というより、砂金やインゴットなどの形で金がそのまま使用されていると推測されている。


ボルト

登場作品:『ラチェット&クランクシリーズ』


あらゆる惑星・銀河で使用可能という、架空通貨としてはトップクラスの利用範囲を誇る。
ここでいうボルトとはまさしくネジそのもの
ゲーム中で手に入るお金としてはボルト以外にもナットやバネ、歯車なども存在するが、通貨単位としては「ボルト」で統一されている。
なおナットは1つで5ボルト、バネや歯車は1つで数百ボルトといった具合に価値が高くなる。高額紙幣に相当するのだろうか?
レンチやガラメカで粉砕した敵や木箱から大きなボルトが幾つも飛び出してはジャリンジャリンと音を立てて回収されていく様は、プレイの爽快感を引き立てるのに一役買っている。
特に大量の箱や破壊可能オブジェクトに囲まれたエリアでそれらを纏めて粉砕した時の快感は何物にも代えがたいものがある。
なおボルトはかなりデカい。ラチェットの身長が約2mである事を考えると比率からして、長さはともかく頭部のサイズは球磨川禊のネジよりデカい
ボルトを投入して動く機械の投入口がゲーム中で手に入るボルトのシルエットそのままである為、
どうやら大きいのはゲーム的に分かりやすくする為のデフォルメではなく、本当に上記のサイズのボルトがそのまま使用されている模様。


なお隠しアイテムとして、「ゴールデンボルト」「プラチナムボルト」といった、球磨川禊どころかマンホール並の巨大ボルトも存在するが、これらは隠しアイテムとの交換や非合法ショップとの取引でのみ使用される性質上、通貨として一般的に流通しているかは不明。


『ラチェット&クランク THE GAME』では、裏技メニューを利用して見た目をコインやレアミネラルなどに変える事もできる。
システム的には何も変わらないが、地面に落ちる時の動きや回収時の音はそれぞれ異なるので、新鮮な気分で遊びたい時にはいいかもしれない。


ネジ

登場作品:『ロックマンシリーズ』


ロックマン7』以降、各ステージにいる雑魚敵からのドロップアイテムや固定配置アイテムとしてネジが手に入るようになった。
これはステージ選択画面から行けるラボラトリーやショップにて使用できるもの。ライトットにわたす事でアイテムと交換できる。
残機アップやE缶だけではなく、強力なパワーアップアイテムまで揃っている事があり、救済措置も兼ねている。
概ね4個分の小さいネジと、8個分の大きなネジに分かれており、レアなネジとして100個分の巨大ネジが出現する。


元々『7』ではライトットが頭のネジが足りず性能不足で困っているから頭に合うネジを探して欲しいというライト博士何やってんだという理由でネジ探しも行う事になっており、規格が合わない・余ったネジにてアイテムを作成してくれる、という理由づけになっている。
とある後半ステージからライトットの頭にピッタリ嵌まるネジを取ってくるとライトットの性能が上がり、今までの作成可能なアイテムが半額になるだけではなく、よりレアなアイテムが作成可能となる*15
その後のシリーズではショップ限定のアイテムやパワーアップも兼ねた存在としてネジ収集が登場する。慣れないうちは頼りになるばかりか貴重な火力アップアイテムもあったりするのでネジは集めよう。


ちなみに、ライトットが道中お助けキャラとして登場する『ロックマン8』では代わりにロールちゃんがラボラトリー担当としてネジ交換を行っている。
但し、『8』は珍しく雑魚敵からのドロップがないばかりか各ステージから手に入るネジに限りがある作品なため、作成できるアイテムも限度がある。
よく考えて作成しよう。


ガチャチップ

登場作品:『サルゲッチュシリーズ』


『2』と『3』で登場する、黄色い見た目のコイン型アイテム。
連続で拾う事で、5個目からは5枚分の価値を持つ銀色のデカチップ、10枚目からは10枚分の価値を持つ金色のドデカチップに一定時間変化する。


2ではガチャコン型マシンであるガチャボックスを引く為のみに使われるアイテムだったが、3においては商店街でお金として使用する事ができる。
ガチャチップ1枚が何円の価値なのかは不明。


ガルド

登場作品:『テイルズオブシリーズ


テイルズ全作において利用されている通貨単位であり、略称はやっぱり他のゲームでもお馴染みの「G」。
エターニア』の攻略本によれば1ガルドにつき約100円だそうだが、これが他の作品に適用されてるのかは不明。
基本的に世界全体で共通して使われる通貨であるが、このガルドはそれだけには留まらず、過去や未来、異世界や並行世界、果ては他の惑星でまで変わらず同じ価値で買い物が出来る恐るべきレートとなっている。
いったいどの様な通貨レートを確保しているのか……それは誰にも分からない。


デスティニー』においてはレンズも第2の通貨として扱われ、頻繁にレートは変わるもののガルドに換金する事が可能である。
またモンスターの殆どが、レンズを飲み込んで悪影響を受けて凶暴化した野生生物という設定がある。


フォル

登場作品:『スターオーシャンシリーズ


このシリーズは様々な惑星を舞台にしているのだが、何故かどの世界でも通貨は共通して「フォル」になっている。
未開惑星だろうが上位次元の世界だろうがお構いなしである。
SO3』の設定からしてFD側で設定した共通貨幣なのだと思われる。


ギタン

登場作品:『風来のシレンシリーズ』


初代から共通して使われている通貨。ダンジョン内では「G」の文字が付いた白い袋に入っている。
ダンジョン内の店で支払いに使う他、ダッシュなどで上に乗り他のアイテムと交換するとアイテムとして持ち物に加わり、敵に投げつけると金額の約10分の1にあたる固定ダメージを与えられる立派な武器となる。
床落ちは300~600ギタン前後が多いが、これでも序盤の敵や洞窟マムルといったHPが低い奴らなら一撃て倒せる。
倒すと必ずギタンを落とす敵も存在し、特にギタンマムル(2000ギタン)やゲンナマゲイズ(5000ギタン)の落とすギタンは深層の敵の大半に通用する切り札となる。
他のローグライクゲームにも言える事だが、他のモンスターもたまにお金を落とす事があり、転ばせて落とさせたり盗む事も可能なので、おそらく本当にギタンを持っているのだろう。
代わりにひまガッパ系に投げられたが最後、こっちが一撃必殺されてしまう事も多々あるので回避手段は忘れずに用意しておきたい。


風来のシレン2』のみ、所持ギタンが99万9999を超えると「100万ギタン」というアイテムに変化し、投げると1万の固定ダメージ。
金額の100分の1なので比率だけで見ると通常のギタン投げより弱くなっているが、ラスボスすら一発で葬り去る。
しかし一度アイテムになると通貨としては使う事ができず、財布に戻せないのでちょっと勿体無い。
ちなみにこの100万ギタン、売却価格は50万ギタンで購入価格は98万ギタンである。


同じチュンソフトの作品『』のおまけシナリオによると、「1ギタン=10円」だそう。


ボル/センコ

登場作品:『モジャ公』『ドビンソン漂流記』『チンプイ』


藤子・F・不二雄の作品で度々使用される、宇宙の様々な星で使われる通貨。
元は「ドル」「セント」からと思われる。
『モジャ公』では1ボル=250円と現実的だが、『チンプイ』ではなぜか1ボル=0.00004円とかなりの円高となっている。


メセタ

登場作品:『ファンタシースターシリーズ』


アルゴル太陽系やパイオニア2、その他物語の舞台となる惑星や星系で流通している通貨。
異なる場所での使用(例えばアルゴル太陽系のメセタをパイオニア2で使うなど)が可能かは不明。


メセタ自体に関する詳細な描写はあまりないが、『ファンタシースターポータブル2』においては資源枯渇による深刻な不況が起きている事が言及されており、商人ガーディアンであるブルース・ポイドは「メセタはどうも信用ならない」としてフォトン結晶による取引を行なっている。


ほとんどの作品ではある程度ゲームが進むとメセタは余りがちなため、プレイヤー間取引ではフォトンドロップなどの交換用アイテムが通貨代わりに使われる事が多く、メセタは地面に大量に置いて文字を書いて遊んだり、メセタジャンケン*16に使われる事が多かった。


が、『PSO2』では途轍もなくインフレし、装備の強化にも「マイショップ」でのプレイヤー間取引にもアホみたいな金額のメセタが要求される。
中でも、女性用のエロい衣装の金額インフレは凄まじい事になっている


普通にお金として使う他に、作品によってはファンタシースターオンラインシリーズのチャージ系武器やファンタシースターユニバースシリーズのメセタフィーバーなど、メセタを消費する事で通常より強力な攻撃を放てる武器や技も存在する。
HPを代償にするタイプと違い、与えたダメージによってコストが増減する事がないので、メセタがある程度あれば気兼ねなく使える。
育成が進んでおらず火力不足に陥りがちな初心者や、逆にメセタが有り余った上級者に好まれた。


また、 PSOに登場する武器「ヴィジャヤ」は、チャージのより上位として、所持金額上限の約1/100にあたる1万メセタを消費して3倍の威力の攻撃を繰り出す攻撃、その名も「大富豪アタック」が可能。
どうしても火力が欲しい場合は有効だが、常用すれば破産確定な、文字通り金持ちにしか使えない武器である。


異星でのサバイバル物語となる『ファンタシースターNOVA』では、アイテムを作る為に必要な「グランエナジー」がシステム上の通貨として描かれており、メセタは登場しない。


ウラー

登場作品:『ウルトラシリーズ


光の国(ウルトラの星)の通貨単位。ウルトラマンもお金使うんだ……*17
昔の学年誌や図鑑にチラッと出てきただけの設定であり、現在も有効な設定なのかはイマイチ謎だが、公式媒体ではゲーム『PDウルトラマンバトルコレクション64』にて通貨として採用されており(ゲーム中では「U」表記)、『空想科学読本』でネタにされた事もあって特撮ファンの間での知名度は高い。
「1ウラー=30円」と設定されている。


ドルク

登場作品:『仮面ライダービルド


巨大な壁・スカイウォールにより3つに分断された日本のうち、「東都」政府の発行する通貨。日本円における価値は不明*18
放送当時の現代日本を舞台とする事が大半の仮面ライダーシリーズ(というか、日本特撮全般)において、架空通貨が登場するのは極めて珍しい。
劇中ではネットアイドルのみーたんと握手しようとしたドルオタに「握手には整理券が必要だから5万ドルク」と紗羽さんが徴収しようとした。
5万…安いっすね。あ、10万ならみーたんとツーショットとか……
他にも忘れた頃に触れられる。
なお、書籍『仮面ライダービルド超全集』及びWEBサイト『仮面ライダー図鑑』の記述によれば、北都と西都での通貨はそれぞれ「ホルク」「ルルク」。
後日談であるVシネマ『ビルド NEW WORLD』での細かな背景描写を踏まえると新世界での日本国内通貨は現実及びスカイウォールの惨劇以前と同様の日本円に改変されたものと思われる。


ドルエン

登場作品:『地球戦隊ファイブマン


銀帝軍ゾーン内で使われる独自の通貨で、日本円に換算して1ドルエン=約100円。
紙幣も発行されているらしいのだが、バルガイヤー内で作られたかは不明。
一般怪人にあたる銀河闘士を徴用するには1人につき5万~40万ドルエン程度かかるらしく、これをケチったドンゴロスが5ドルエン(500円)で雇った宇宙人の小学生を作戦に利用した事もあった*19
当時の児童誌では、「お金なんかなくたって5人の力で戦うぞ!」という、ファイブマンからの当て擦りのように取れないでもない煽り文が載せられていた事もある。
ゾーンの壊滅により紙切れと化した事は想像に難くない。


ボーン

登場作品:『特捜戦隊デカレンジャー


アリエナイザーが使う通貨。
レートは不明だが、累計損失額が100億ボーンになったエージェント・アブレラが宇宙警察殲滅に乗り出している。
宇宙共通通貨であると思われるため、アブレラが死んだからと言って価値はまだ失われていないはず。


ザギン

登場作品:『海賊戦隊ゴーカイジャー


宇宙帝国ザンギャックの領内で使われる独自の通貨。1ザギン=360円。
作中でもよく出てくるため印象に残りやすいが、レートが判明したのは第34話とだいぶ遅い。
第44話時点で無制限になったマーベラスを除く懸賞金の合計額は1560万50ザギン=56億1601万8千円。
これもザンギャックの崩壊に伴い価値を喪失したようで、『テン・ゴーカイジャー』ではルカが日本政府からの報酬をザギンではなく円で受け取っている。


ポンギ

登場作品:『宇宙戦隊キュウレンジャー』『機界戦隊ゼンカイジャー


こちらは宇宙幕府ジャークマターの通貨。
ザギンと比べるとあまり作中に出てくる事はないが、キュウレンジャーには1人1000万ポンギ、キュウレンジャー加入前の怪盗BN団には500万ポンギの懸賞金がかけられている事が言及されている。
『ゼンカイジャー』においては、界賊ゾックスが駄菓子カフェ「カラフル」から奪っていった駄菓子の代金として、30万ポンギを支払った。
彼の出身地である海賊トピアでも流通しているのか、それともキュウレンジャーの世界で稼いだのかは不明だが、少なくとも本作の世界においては流通しておらず、受け取った一同は介人を除いて戸惑うばかりだった。
そのため、『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』の前売り券の告知では、特典に興味を示したゾックスに対し、介人が「ちゃんと円で買うんだぞ!」と釘を刺す一幕がある。


HLヘル

登場作品『魔界戦記ディスガイア


魔界に流通する通貨、だからヘル。実にシンプル。
しかし史上最凶のやり込みゲームを標榜する本作においては金額の桁数すらあっという間にインフレする。
どのぐらいかというと、ある程度のラインを超えると画面に表示するのも、それを数えるのも億劫になるので「超いっぱい」と表示される。
そんな仕様でありながら、やりこみをせずにゲームを普通にクリアする分には数千HL単位という至って普通のRPG的な買い物が繰り広げられる。
ちなみに魔界に送られたプリニーは過酷な労働の中でコツコツとこのHLを貯めて転生するのだが、具体的にどれくらい貯まったら罪を償えるかは不明。個体差があるかもしれない。


キャップ

登場作品:『FallOutシリーズ


核戦争後の荒廃した世界では、通貨発行権のある国が存在せず、貨幣の価値を保証してくれる団体が(ほぼ)存在しないので、そもそも貨幣が発行されていない。
だが生きるためには取引が必要、通貨が求められるのは道理であった。


そこで登場したのが、キャップ。
つまり王冠、もっと言うとヌカ・コーラという炭酸放射性飲料の瓶のフタである。
ヌカ・コーラは作中アイテムとしても登場しており、使用すると体力の回復に加え1キャップが手に入る。シャリン、ゴクッ!プハァー
もちろん発売元のヌカ・コーラ社も滅んで久しいため、新しく流通に乗る事はほぼないが、

  • 全世界的に普及していたのでどこでも手に入る
  • 大量に存在している
  • 偽造する技術がほぼ存在しない

という点から貨幣としての立場を確立している。
また、『4』からは信用取引として注文票というのも登場。キャップで注文票を購入し、記載された同数の素材と変換可能。


なお、上で「ほぼ」と書いてあるのは、新しく貨幣を流通させようとした団体がいたり、キャップ偽造工場を作ったヤツがいたり、主人公がヌカ・コーラを生成したりするため。
主人公以外はうまくいってないので、まだまだキャップの時代は終わらないだろう。
なお幾ら小さな王冠とはいえ何百枚もあったら流石に嵩張るだろうに、一体どうやって持ち歩いているのか、そして取引の際はどうやって数えているのかとはよくネタにされる


エキュー/スゥ/ドニエ

登場作品:『ゼロの使い魔


異世界「ハルケギニア」の段階貨幣制度の共通通貨で、国を跨いで流通している。
それぞれ金貨・銀貨・銅貨で、1エキュー=100スゥ=10000ドニエ。
ゼロ魔の世界観自体が割とシビアなため、よく登場する。


価値については、2000エキューもあれば屋敷が買えるらしい。
なお、魔法万能の世界にしては剣の相場が安くても200エキュー以上、ボロボロの錆びた剣*20でも100エキューとかなり高価。
才人が昇進した下級貴族(シュヴァリエ)の年金は500エキュー程度。
55スゥもすれば平民にとっては大金だが、「平民の1年の生活費=120エキュー」という設定からするとこれは「1ヶ月分の生活費の約1/20」程度なので、どう考えても大金と呼ぶほどではないだろ……という具合に、場面によってその価値にはややブレが見られる。


また通常のエキュー金貨とは別に「新金貨」と呼ばれるものが存在するが、そちらは3枚で2エキューとされる。
つまり新金貨1枚=約0.67エキュー。通常の金貨より価値が低い。金の含有率が低いのだろうか*21
ただ計算がややこしくなる為か、作中では「旧金貨○枚、新金貨○枚」ではなく「○○エキュー」とだけ表記される事がほとんど。


ちなみに単位名称の由来は中世のフランスで使われた実在の貨幣(エキュ、ソル、ドゥニエ)だが、そちらの実際の価値がハルケギニアのそれと対応している訳ではない。


ベル

登場作品:『どうぶつの森シリーズ


舞台となる「村」やその周辺地域で使用される通貨。アイコンは990ベルまでは硬貨、1000ベル以上は金袋になる。初代の頃は1000ベル未満の小さいベル袋もあった。
札は通貨としては登場しないが、非売品家具の「ジュラルミンケース」の中や「すごいおさつのやま」がある以上、札も存在するとみられる。


村の木を揺らすと少額のベルが落ちてきたり、叩き続けると毎日1度、作品によるが数千から万単位のベルが飛び出る岩が存在したりする。ベルを埋めると、1度だけベルがなる木を作る事もできる。
家具は20~30万ベルする高級品もあるが4000ベル以下が多く現実より格安。
タンスやクローゼットは現実なら万単位になるため、あの世界の物価は安いのかもしれない。


あつまれ どうぶつの森』では、たぬきマイレージで実績達成により手に入るポイント「マイル」が登場したが、こちらは「タヌポート」でのアイテム引換専用。
ベル引換券により「1マイル=6ベル」の換金率で交換可能だが、ベルからマイルへの交換はできず、ベルよりも稼ぎにくい。
そのためか、オンライン通信プレイでのプレイヤー同士での取引では、大量に増やす手段があり価値が安定しないベルよりも、マイルでのみ手に入るマイル旅行券を擬似的な通貨として使用するほうが人気。


ミラ

登場作品:『軌跡シリーズ


シリーズを通して登場する通貨。複数国家が登場しどの国でもこのミラという呼び方がされている為単一通貨と誤解されがちだが、実際は国によって価値が違う。
「ミラ・ロンダリング」「ミラ・ゲーム」「エレボニア・ミラ」「恐慌により共和国ではミラや証券の価値が暴落」「ミラは女神より尊い」という表現から、ミラは通貨単位というよりかは、お金という概念を表している様だ。
1ミラがどの程度の価値があるかは作品によって不定だが50ミラを数ヶ月借りたせいで利子がとんでもない事になった人はいる。


ひまわりの種

登場作品:『とっとこハム太郎』のゲーム化作品


主題歌でもおなじみのひまわりの種がゲーム版では通貨として使われている。
基本的な入手方法はフィールドに落ちているものを拾う形にだが、触れるだけでは入手できず「くんかくんか」しなkればならない、拾わないと接触判定があり移動時に引っかかるという少々珍しい仕様。
ハム太郎の主題歌では「ハム太郎はお金が大好き」という露骨な事を歌っている事に…


リル

登場作品:『きつつきの商売』


林原玉枝氏による、小学教科書書き下ろし作品。
おそらく国語の教科書に掲載されている中ではほぼ唯一の架空の通貨が登場する作品と思われる。


作中ではきつつきが営む「おとや」の通貨単位として使用されており、

「できたての音、すてきないい音、お聞かせします。四分音ぷ一こにつき、どれでも百リル」

との事だが、日本円で一体幾らなのかは一切不明。


コール

登場作品:『アトリエシリーズ


初期のザールブルグシリーズでは「銀貨」。
ユーディーのアトリエ』から「コール」となり、そのままシリーズの通貨単位として定着した。
なおコールとはドイツ語でキャベツ(「Kohl」。コールスローのコール)の事であり、「キャベツ1個分の価値」という意味だった事を製作関係者が明かしている。


エン

登場作品:『世界樹の迷宮シリーズ


円ではなく、エン。英語表記も「yen」ではなく、「en」である。
TRPG版『世界樹の迷宮SRS』によれば、貨幣価値は1en=100円相当。
通常戦闘で直接入手できる事はほぼなく、戦利品や拾得物の売買、クエスト及びミッションの達成報酬などが主な入手手段となる。一部あまりにも割に合わないクエストも存在する
また、売り払った素材はギルド毎にストックされ、武具や一部アイテムは代金とは別にそれを消費する事で入手するという独自のシステムが存在している。


続編が出た事で世界通貨として通用しているが、実は元々は作品の世界観にまつわる重大な秘密につながる伏線であったりもする。


ハイト/クール

登場作品:『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争


サイド6・リボーコロニーにて使用されている通貨。
初代でホワイトベースがサイド6を訪れた際、食料を買いに行くタムラが「両替してもらった?」とフラウ・ボゥに聞かれる場面があるので、サイド6では地球連邦の通貨は使えないようだが、この時は単位を言及していなかった。
「サイド6内では通貨は共通でハイト/クール」なのか「コロニーごとに通貨が違い、ハイト/クールはリボーのみ」なのかは不明。
独自設定の多い『ポケ戦』の性質上、他の宇宙世紀作品とは分けて考えるべきかもしれない。


劇中でうかがえる描写では、

  • 玩具の階級章:雑貨屋で1個1クール。小学生の小遣いで大量に購入できるらしい
  • 新聞:1冊20クール
  • ウィスキーの水割り:宇宙港のバーカウンターで1杯3ハイト5クール
  • リボーから同じくサイド6の観光コロニー「フランチェスカ」への宇宙船チケット(国内線):1枚520ハイト

となっている。
それらを考慮すると、大体1クール≒5~10円、1ハイト≒300~500円程度と推測される。


ちなみに、ガンダムシリーズにおいて作中の貨幣単位が明示されたケースは、実はあまり多くない。
他には、『機動戦士ガンダムΖΖ』で「ギラ」なる通貨の存在がチラッと触れられたくらい。
機動戦士Ζガンダム』ではセント、『G-SAVIOUR』のセツルメント国家議会ではドルが流通している事も判明している。


アースダラー

登場作品:『機動戦士ガンダムSEED


地球に降下したアークエンジェルがザフト占領下のバナディーヤで物資を購入する際にキサカが言及した通貨。
小説版では「アード(おそらくEarth dollar)」と略されていた。
劇中では具体的な数字が示されておらず、またセリフや同席したトノムラの反応からこれ以外の通貨単位も存在する様だが詳細不明。
『アストレイ』でも逃走中のカナードを発見したクルーゼが「君を突き出せば何アースダラー貰えるかな?」などと言っており、(本編で言及されていた設定をそのまま借用しただけでなければ)「アース」の名の通りアフリカに限らず地球圏全域で幅広く使われている模様。


EV

登場作品:『機動戦士ガンダム00


ユニオン加盟国間で流通していると思しき通貨。
ルイスが沙慈にねだっていた指輪の値段として円と併記されているが詳しい事は特に言及されておらず、これが「ユニオンの共通通貨」なのか「ユニオンを主導するアメリカの通貨を加盟国間でもそのまま使用出来る」という事なのかもはっきりしていないが、少なくともユニオン加盟国では「その国の通貨」と「EV」の2種類が使用出来る模様。
レートについては12万円の指輪が1200EVの為「1EV=100円」と考えられる。


ギャラー

登場作品:『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ


ギャラルホルンが流通させている通貨。
あまり深い描写はなかったものの、桜が作っているトウモロコシがバイオ燃料用に10キロ50ギャラーで買われている事が言及されている。
三日月から「これ、いくらだと思う?」と聞かれたクーデリアが想像した(おそらく食用トウモロコシの)値段は「1本200ギャラー」であり、いかに安値で買い叩かれているか知れる。


ディナール/帝国マルク/フェザーンマルク

登場作品:『銀河英雄伝説


それぞれの勢力によって流通している単位が異なり、自由惑星同盟がディナール、銀河帝国が帝国マルク、フェザーンマルクがフェザーン自治領で使われる。
様々なシーンで散見されるが、世界観の規模や事象に対する辻褄が合わないケースが多く、それぞれの交換レートも不明。


中盤で貴族連合から没収可能な財産が10兆帝国マルクほどと明記されているのに対し、バーラトの和約で締結された安全保障で自由惑星同盟に課された年間税額が1兆5000億帝国マルク。
多数の惑星を長年支配していた貴族の財産が矮小過ぎるのか、安全保障税額が不平等条約通り同盟側にとって高すぎるのか……。


参考ではあるが、

  • 銀河帝国軍の曹長の月給:2840帝国マルク
  • 司法省下級官吏であるキルヒアイスの父親の年収:4万帝国マルク
  • 帝国元帥の終身年金:年間250万帝国マルク

である。
OVA版では時の皇帝に後宮へ収められたアンネローゼ・フォン・ミューゼルの見返りとして、ラインハルトの父親が受け取ったのは紙幣ではなく袋詰めされた硬貨*22だったほか、ハイドリッヒ・ラングがある事件を解決し下賜された報奨金も同様の袋詰めされた硬貨だったため、相当高価値な硬貨(金貨や銀貨など?)が流通しているようだ。


フェザーンマルクは、ユリアン・ミンツが購入したセーター1着が90フェザーンマルクだと知って「高いね」と言っている事から、少なくともレートは同一ではないだろう。


ディナールの(それなりに身近な)例としては


  • ユリアン(当時兵長待遇軍属)の月給:1440ディナール
  • 同盟軍大佐の退職金の概算:30万ディナール

などが登場している。
また、作中で起きた公金横領事件における横領額は350万~360万ディナールだったのだが、これはヤン(当時少佐)に言わせれば小市民には想像しがたい金額であるとのこと。
ただし言及される機会はほぼ国債など国家レベルの事象に対してが多く、上記の通り安全保障税によって大きく傾いた財政の影響を受け、ヤン・ウェンリーの年金支給額が減少していたり、フェザーン自治領主から5000億ディナールの国債返還を求められ外務官が当惑している、などのエピソードにて言及されている。


ディナール

登場作品:『マギ』『アルスラーン戦記』


そもそもディナールはAD07世紀にウマイヤ朝イスラム帝国で鋳造された現実の金貨の呼び名で、元をさらに辿ると紀元前、古代ローマのデナリウス銀貨に行き着く。
現代でも中東の幾つかの国が通貨単位がディナールである。
古代~中世の中東諸国をモデルにした世界が舞台の『マギ』や『アルスラーン戦記』では、金貨の呼び名がディナール*23。金貨1枚=1ディナール。


同じくアラビア世界をモチーフとしているファンタジー作品『Lilitales -リリテイルズ-』には「ディナ」という通貨が登場しているが、これもやはり元ネタはディナールであろう。


モラ

登場作品:『原神


舞台となるテイワット大陸全土で流通している通貨。
その最大の特徴はテイワット七国の一つ「璃月リーユェ」を統治する「岩王帝君」の別名を持つ七神が一柱『岩神モラクス』によって生み出されているという事である。
モラクスだからモラ」と、名前の意味合いが極めて明確となっている。


モラの形状は一般的な黄金のコインでサイズは現実の小銭ほどだが、札束などは確認できていない。
また、モラは岩神の力を僅かに宿しているため、様々な儀式の触媒としての側面を持っている。
これは「キャラクターのレベルの上限突破」「武器や聖遺物などの装備の強化」等でのお金を消費することへの設定レベルでの回答と言える。(人間や亜人だけでなく、スライムなどが落とすのも「触媒」としてだろうか?)


モラの製造はテイワット唯一にして「璃月リーユェ」唯一の造幣局『黄金屋』で作られている。
「モラはモラクスの力によって生み出されている」と「モラは造幣局で作られている」という情報はちぐはぐに見えるが、実際どういう手順で行われているかはハッキリしていない(鵜呑みにすれば、モラクスの力を借りて造幣局で作っているということになるだろうが)。


しかし、メインストーリー中でモラクスが死亡(※)したことで、これからのテイワットではモラが生み出されなくなってしまっている。
(※事実は「死を装って隠遁した」だけだが、モラクスは隠遁を撤回する気はないため、神としての力が必要なモラ生産はいずれにせよ止まる)
現在流通しているモラが消えるわけではないのですぐに問題が起きるわけではない……とは言うが、問題は先送りされているだけである。


ゴート

登場作品:『オウガバトルサーガシリーズ』


タクティクスオウガ』などで用いられる。アルファベット表記ではGoth。
具体的なレートなどはやや不明瞭だが、「新兵1人雇用するのにかかる費用が1000ゴート」「十数人規模の遊撃部隊の当座の軍資金として20000ゴート」などの描写からすると、1ゴート=100円程度と見ると概ね作中の描写とは矛盾しないと考えられる。
なお、『タクティクスオウガ』では非売品のアイテムの売却価格は一律で100ゴート。そのせいで「売り払って逃亡生活の費用にしてくれ」と合計200ゴートのガラクタを押し付けてきた某人物の行動はたびたびツッコミの対象にされる。


クレジットチップ

登場作品:『Magic the Gathering


数多の次元の1つ、神河において「神河:輝ける世界」の時代に流通している通貨なのだが、なんと電子マネーである。
手首に装着して使うらしいが、用心のためにあえて物理的な紙幣を好む者もいる。


新たな神河次元がサイバーパンク世界である事は事前に発表されていたものの、タブレットやドローンなどの近未来的ガジェット*24が次々と登場するストーリーの初報は全世界のプレインズウォーカーを震撼させた。


カタン/キャット

登場作品:『Kenshi


単位の正式名称がcatanで、略称がcat。
Kenshi世界には様々な種族や勢力が存在するが、通貨単位は全土全種族とも共通。過去にはひとつの帝国が全土を支配していた時代があるため、おそらくその帝国の貨幣をそのまま使っていると思われる。世界各地の遺跡の箱にcatが入っていたりするし。
catそのものは世界で通用するものの、地方によって売られてる品や値段が違うので、ある地域で安く買った品物を別の地域で高く売る。といった「行商人プレイ」もできる。禁制品(これも地域ごとに違ったりするが、だいたいおハッパはどこでも禁制品)は高く売りさばけるがその分リスクもあったり。


ちなみに日本語非対応だった頃は、非公式の日本語MODで「」と誤訳されていた。なので奴隷1人買うのに最低3000匹の猫と引き替えという笑えるんだか笑えないんだかわからない光景が見受けられた。


……と思っていたら公式日本語訳では本当に通貨単位が『キャット』になってしまった


雅の絵の描かれた通貨

登場作品:『彼岸島 48日後…


雅様の肖像画が描かれたクソみてェなお札。コインも雅のレリーフになっている。歌舞伎町の遊郭で使われている。
お台場の都市もお金が流通していたはずだが、明や鮫島は「このお金は見た事がない」と言っているが、どうやらこのお金は舌喰い様の雅への忠誠心の偽装のためのものらしい。


マルガリータ帝国通貨

登場作品:『アニメ版ボボボーボ・ボーボボ


まず、マルガリータ帝国とは、「マルハーゲ帝国」という名称が放送コードに引っかかってしまうための改称であり、ピザのマルガリータは関係ない。
デザインは皇帝ツル・ツルリーナ4世の肖像画やレリーフが描かれた紙幣やコインで、コインには基地らしい建物が描かれたものも存在する。
ただ、アニメでも基本的に原作と同じく円が使われており、この通貨は非常にマイナーで、筆者が見つけたのはアニメ本編ではなくファンブック『ボボボーボ・ボーボ本』のアニメ版の特集ページであり本当にアニメに登場するかは保証できない*25
ちなみにこの本の同ページにはアニメにも登場しない三国志の孔明が描かれているので、このお金もアニメに登場しないものというギャグなのかもしれない。


ギガタイラス

登場作品:『宇宙一の無責任男』シリーズ


まさかの主人公が命名した宇宙統一通貨
作品世界が最初「クレジット」(惑星連合)・「ゴザマルク」(ラアルゴン)・「エンドル」(中立緩衝地域)と3種類の通貨があったのだが(通貨レートは1クレジット=4ゴザマルク=25エンドル)、
主人公ジャスティ・ウエキ・タイラーは『風速四十光年』で銀河全土を統べる『汎銀河共和国』大統領に就任した際、最初の政策として銀河全体の通貨統一を宣言。自らの名を冠した新通貨「タイラス」を発行した(1クレジット=100タイラス)。
…が、一気にタイラス普及を進め過ぎたせいで借金すら無意味化する程の超インフレが発生。それにも構わずタイラス紙幣の表示額だけ上げて刷り続けた結果、最終的に「ギガタイラス」に進化してもなおインフレは続いた。
もちろん不平不満は相次いだが、当のタイラーは自らの責務を「銀河系滅亡の危機解決」においており、批判に対し「世界の危機から目を逸らすためならインフレくらいいいだろ(意訳)」と軽くいなしていた。
そして世界の危機がとりあえず何とか回避されインフレも終わり、やるべき事を終えたタイラーが統治者の座を自ら降りた後も通貨は変わらず「ギガタイラス」のままであり、未来世界でも「GT」と略称で呼ばれながらも残り続けている。




【その他特殊な通貨】

日本円(及びその他の実在する通貨)と併用してオリジナルの通貨が使われたり、流通を題材にしている都合上通貨が特別視されたりしている例など。


貨幣は存在するが通貨単位が不明だったり、枚数・分量の方を重視して取引しているケースもこちらに含む。
一方、金銭以外の品を通貨として用いるケースについては別項に譲る。


金貨・銀貨・銅貨・鉄貨などの硬貨

登場作品:多数
タイプ:通貨単位不明


細かい通貨単位が設定されておらず、ダイレクトに「金貨何枚」のみの作品や、「銀貨××枚で金貨1枚に相当」などの作品で取引している。
ゲームでも黎明期の作品では『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などを始め、金貨が基本である。
また、貨幣と明言せずに自然金等もひっくるめて重量制の「金塊=gold piece」として扱う作品もある。もっとも、処理を簡単にする為か大抵は「金貨1枚=金塊1個」となるのだが。
通貨単位のG(ゴールド)がこれに当たる可能性もあり、例えば所持金が「○○g」と一見ゴールドと見せておいて「グラム」だった『魔導物語』などがある。
他の硬貨として琥珀金貨(エレクトラム)*26・白金貨・ミスリル貨・アダマンタイト貨など色々ある。


スレイヤーズでは「銅貨は国毎に異なるものが流通しているが、金貨・銀貨はそれそのものに価値があるので国を跨いで通用する」という設定であり、「単位が無い」というよりリナ達が複数の国家を跨いで冒険しているので「金貨何枚」の方が取引しやすいというのが実情のよう。


(単位不明)

登場作品:『スーパーロボット大戦シリーズ』他
タイプ:通貨単位不明


通貨は間違いなくあるのだが、その具体的な単位や取引の方法は示されず、単に「資金が幾ら」とだけ表示される作品。
恐らく、複数の国家どころか作品の枠すら飛び越えて取引する事がある作品なので、何かしらの通貨単位で統一すると違和感が生じる為だろう。
世界観的には、「換金可能な財産の絶対量を示す指標で、実際に取引する際は現地の通貨に変換している」などと解釈できる。


ポイント

登場作品:多数
タイプ:日本円などとの併用


「お金」ではなく、あくまで「ポイント」で取引する作品。
金金していると生々しすぎてゲームのイメージに合わない場合に採用されやすい。
ただゲーム中の扱いとしては基本的には単なる「通貨」である。


特徴的なのは、『遊戯王』などの一部のゲーム作品でも「相手に勝利してポイント(デュエリストポイントなど)を稼いでカードを購入する」というシステムが取られているケースがある事。
これらの原作漫画で普通に「円」が登場していても、である。
理由としては、「カードで相手を負かして現金を巻き上げる」という行為はそのまま描写するともろギャンブルそのものになってしまうから。
要はレーティング対策として「あくまでカードショップで使えるポイントを貰っているだけですよ」という形式をとっているのである。


カスタムロボGX』でも同様にロボやパーツや購入する用のポイントは大会で上位入賞すると貰えるのでほとんど賞金と大差ない扱いになっている。
この作品では「本物の金銭を使用した賭博試合を開催した」という理由で逮捕された人物が居る事も作中で説明されるので、「あくまでも主人公が貰っているのはポイントですよ」と強調している感がある。


……しかし、前述のポケモンシリーズのように、「一般人相手にバトルを仕掛けて、現実と同じ通貨で賞金を受け取る」というシステムは現在まで普通に用いられていたりする。
ポケモンバトルと遊戯王の違いを考えると、「現実に存在しうるホビーで現金を受け取る」だとダメなのかもしれない*27


『FRONT MISSION 2nd』では登場人物が軍人であり「兵士が兵器を購入する」という絵面が不自然になってしまうからか、作中の通貨は「軍が発行したポイントと引き換えで装備の支給を受けている」という描写がある*28
『FRONT MISSION 5th』でも、作中使用する通貨「RP」は主人公が所属するUSN軍が採用するポイントシステムという扱いになっている。


マニー

登場作品:『THE IDOLM@STER』シリーズ(『アイマス2』以降)
タイプ:日本円との併用


現実世界と同じ世界観が舞台となるこちらの世界でも「円」が通貨となっているが、ゲーム内アイテムを購入する時にはこちらが使われる。
また、仕事の報酬などで得られるのもこちらであり、あたかも日本円と同じくアイマス世界の通貨として機能しているような描写がかなり見られる。
但し、アイドルたちがマニーを使って金銭のやり取りをしている描写は皆無であり、後述するマニー関連のライブの存在から、おそらくは業界のスタッフや上層部あたりが使っていると思われる。

ナスさん「500マニー拾っちゃいましたー。運営の人に返しておきますねっ」


「円」と「マニー」が別物として扱われている作品も多く、ピヨちゃんからさらっと「マニー」の言葉が出たり、『プラチナスターズ』『ステラステージ』ではマニーが沢山貰えるライブが存在しており、ライブ名に「マニー」と名が付いている。
外伝作『マストソングス 赤盤・青盤』ではやよいが「1マニー=1円」というレートから、10万マニー=10万円で1袋37円のもやしがどれくらい買えるかを計算*29していた。
ちなみに、作品によってはリアルマネーでマニーを購入できるDLCも存在している。
モバマスのフリトレではドリンクが通貨のように使われていた。つまりちひろさんは…


硬貨の形は、基本的には両面の内側が凹んでおりその部分に星印が描かれているが、ミリシタではその模様が「M」の文字になっており、逆にエムマスでは模様が描かれていない。
紙幣はあまり登場しないがデレステでは「1万マニー札」が登場しており、1万円札に近いデザインがされている。


ちなみに『キングダムハーツ』でもこの通貨が使われているが、こちらは前述した他作品たちと同じ様にその世界オリジナルの通貨として使われている。


登場作品:『ヒーローバンク』
タイプ:そのまんま日本円、但し実在する通貨と価値が異なる


子供向けゲームでありながら徹頭徹尾「金が全て」という世界観を貫く異色のバカゲー。
ゲームバランスも大味で、文字通り金さえあれば苦労せずにクリアできてしまうリアリティ溢れる血も涙もない仕様である。
そのためか作中で扱われる金銭単位も日本円。
なぜ分類がここなのかというと、作中の日本円がインフレを起こしすぎているから。
人のお使いを引き受けるだけでウン百万円のお礼が貰える一方、うまい棒はそのまま10円と無茶苦茶極まりない。
作中の日本経済は機能しているのだろうか?


両・文

登場作品:多数
タイプ:実在する通貨と価値が異なる


和風作品の定番。
「両」は特に良く使われる。作品によっては「文(もん)」が使われる事もある(『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』など)。しかし、中間単位の「分(ぶ)」や「朱(しゅ)」を扱う作品は基本的に無い。
本来存在する段階貨幣制度や江戸と上方での貨幣体系の違いと、それによる換算システムが反映される事も稀。


一応実在通貨だが、ゲーム的都合故か、両換算だと実際の価値とは比べ物にならないぐらいインフレしているのが特徴。


但し厳密にいうと、「リアル貨幣がインフレしている」というのが正しい。
両と円のレートは明治4年に円制度ができた際にはっきり決められており「1両=1円」なのだが、同年の月給が右大臣・岩倉具視で600円、参議・板垣退助で500円だった。
よってインフレの値を考慮すると江戸時代の1両は、大体現代の価値で2万円~10万円位とされるのだが、ゲーム作品では取り扱い最低単位が1両になっている(ちなみに現実での取り扱い最低単位は「文」)。
そのため、『桃太郎伝説』や『がんばれゴエモン』では宿屋1泊数十両というどこのお大尽様かと言いたくなる生活になってしまっている。『戦国無双』だと最高級の軍馬が100000両だったり、『戦国BASARA』では最高級の食料品(おにぎりやうどん)が20000両だったりする*30
なお実際は1990年代以降の現代の千円札や一万円札の様な扱いを受けていたのは「(数)朱金しゅきん」「(数)分銀ぶぎん」の小型硬貨であった*31
扱いとしては「ゴールド」などに置き換えればそうメチャクチャではないのだが、実際の通貨単位を使ったが為に妙な不整合が生じてしまっているパターンと言える。
ちなみに三重県伊勢市のテーマパーク・伊勢忍者キングダムでも円の事を「両」と呼称していたりする。前述のように本来のレートだと間違ってはいないが……。


戦国時代を舞台とした『太閤立志伝』シリーズでは、当時の日本が貫高制を採用していたことを反映し貫が通貨単位となっている(1000文=1貫)が、やはりゲームバランスの都合上物価はあまり現実に即しておらず、酒場で売っているお土産用の酒が下級武士の給料数か月分だったりする。


登場作品:『SEKIRO』他
タイプ:実在する通貨と価値が異なる


フロム製の和風ソウルライク『SEKIRO』では単位は「銭」だが、貨幣は戦国時代相当の四角い穴が開いた硬貨である。
この時代の小銭なら現実では上記の様に「文」のはずだが、そうなっていない。
かといって、明治以降の通貨単位「円/銭/厘」を用いているとも考え辛い。
「銭(ぜに)」=貨幣そのものの枚数で勘定しているか、もしくは「銭(せん・ぜに)」という名の架空単位であると思われる。


マリンちゃんの絵の描かれたお札

登場作品:『パチンコパラダイスシリーズ』
タイプ:日本円のパロディ


パチンコ玉を買う時に登場する子供銀行券みたいなお札。
本物のお札の画像を使えなかったのか、ただキャラクターを目立たせたかったのか。
作品によってはクジラッキーや大工の源さんが描かれている。


同シリーズでは「玉」が使われる作品もある(後述)。


金/ジュエル

登場作品:『ロマンシング サ・ガ
タイプ:特殊な流通方法


マルディアスにおける通貨。換算単位は「10000金=1ジュエル」。
両替の方法が非常に独特で、ジュエルは宝箱などから直接入手するケースを除いては、店にアイテムを売った際に所持金の10000金を超えた分が自動でジュエルに換えられるという方法でしか入手できない。
主人公パーティーは金を9999までしか所持できず、上限を超過すると戦闘報酬の場合は消えてしまい、ダンジョンの宝箱の場合は手つかずのまま残される。
そこで財布が重くなってくると換金用のアイテムをわざわざ購入したり、ダンジョン突入前に所持金をギリギリまで少なくする*32冒険者が続出した。


また「金」「ジュエル」というのは通貨として使われている金貨や宝石の事を指すのか、そういう名前の通貨なのかというのも判然としない。
そんなこんなで、ロマサガの大味な世界観を演出するのに一役買っている。


なお続編『ロマサガ2』では「クラウン」、『ロマサガ3』では「オーラム(Aurum)*33」という単位が使われている。
更にその後の『サガフロンティア』では、通貨の「クレジット」と貴金属の「金」を個別に管理できる様になった。
そして初代『ロマサガ』のリメイク作品である『ミンストレルソング』では、ジュエルはキャラクターやスキルを鍛える用の品に変更され、入手もほぼイベント限定となった。
それに伴い通貨は「金」に一本化されている。


狼と香辛料に登場する通貨

登場作品:『狼と香辛料
タイプ:特殊な流通方法


ダイレクトに「経済」をテーマにした異色ライトノベルであり、お金の扱いもまたかなり特殊。
まず、通貨単位が非常に多い。
作中登場した代表的な貨幣は「トレニー銀貨」だが、これ以外も多数の通貨が存在し、『狼と香辛料』全巻合わせればなんと27種類もある。
また、「通貨の貴金属の割合によって信用度や交換レートが変わる」「交換レートを悪用した詐欺行為」なども描写されており、
作中通して通貨単位が完全固定である事が多い他の作品とは一線を画している。


さすがにそこまでではないにしろ、架空の世界の背景や雰囲気までを作りこんでいく作品においては複数の通貨単位が設定されている事も多い。
国力を基準にした品質と「(国名)貨」といったシンプルな名前をつけるだけでそれなりに見栄えもする。


  • ヌマイ金貨
  • ピレオン金貨

2大金貨。1巻でミローネ商会が合言葉に使用。


  • リマー金貨

プロアニア王国西方の沿岸地域やエンベルク、クメルスン周辺で流通している金貨。
トレニー銀貨で20枚程度の価値。


  • リュミオーネ金貨

ロレンスが行商をしている地域で流通している金貨。帆船が刻印されている。
金の純度と信頼度が高いために様々な貨幣の計算基準となっており、どこの地方でも価値がそれほど変動しないため、「最強の金貨」とも呼ばれる。
トレニー銀貨で30から35枚程度の価値。


  • トレニー銀貨

トレニー王国が発行している、第11代トレニー国王の横顔が刻まれた銀貨。
ロレンスが行商する地域で流通しており、作中の登場回数も多い。
銀の含有量と信頼性が共に高いために市場で人気があり、これ1枚でつつましく生活すれば7日(北の貧困地域ならば、節約すれば1か月)は生きられるほか、2000枚あれば町に自分の店を持てる。


  • イレード銀貨

クメルスンを所有する貴族の第7代当主の肖像が刻まれた銀貨。
イレード銀貨10枚=トレニー銀貨4分の1枚程度の価値。


  • フィリング銀貨

パッツィオから南下して川を3つ渡った先にある国が発行している銀貨。
銀の含有量が多いため、市場ではトレニー銀貨と並んで人気。


  • リュート銀貨

かつては「偽トレニー銀貨」と呼ばれていたが、数の多さから後に独立した貨幣になった。銀の含有量が低く、細かい支払いに使用される。
リュート銀貨32枚で薄めたリンゴの果汁1人分とパン2人分を買えるほか、5枚でちょっとした夕飯を食べられる。また、40枚で古着を1着購入できる。
パスロエ村では麦の生産量が大幅にアップしたため、リュート銀貨に代わってより価値の高いトレニー銀貨での支払いがされる様になった。


  • ラデオン司教領銀貨
  • 後期ラデオン司教領銀貨
  • 偽マリーヌ銀貨
  • ファラム銀貨
  • ランドバルト禿頭とくとう王銀貨
  • ダンデレン大公即位銀貨

いずれもロレンスが行商する地域で流通している銀貨。


  • ミッツフィング聖誕祭銀貨
  • ミッツフィング大聖堂銀貨
  • 聖ミッツフィング銀貨

ミッツフィング司教区で発行された銀貨。
ミッツフィング司教区からは多くの銀貨が発行されている。


  • 偽ミッツフィング大聖堂銀貨

ミッツフィング大聖堂銀貨の偽造貨幣。


  • デバウ銀貨

デバウ商会がプロアニア以北の経済支配を狙って発行を行った貨幣。
発行後十数年で北の大地で広く普及している。


  • エニー銅貨

主に釣銭などの細かい支払いに使用される小額の銅貨。多くがウィンフィール王国に輸出されている。
コミックスではトビウオの紋章が刻まれていた。


  • トリエ銅貨

主に釣銭などに使用される小額の貨幣で、3枚の若葉が刻まれている。リュート銀貨の3分の1の価値。
レノスでは1トリエでジョッキ2杯のビールが買える(アニメでの描写)。
ノーラがロレンスから買ったサンダルは5トリエ。


  • シュミー銅貨

主に釣銭などに使用される小さくて肉厚の銅貨。
狼の紋様が刻まれており、狩人や樵に狼除けのお守りとして利用される。


  • プラーズ銅貨

ロレンスがレスコで支払いに使用した銅貨。


  • リゴット硬貨

ウィンフィールでのみ用いられる硬貨。
材質は不明だが、駆け出し商人のフルールがそれなりの量の商売を行った際の取引額が20リゴットである事から、銀貨の可能性が高い。


  • 太陽の貨幣

デバウ商会がプロアニア以北の経済支配を狙って発行を決定した貨幣。
金・銀・銅の3種類があり、いずれも「北の地に温もりと喜びをもたらす太陽」の図柄となっている。
発行から十数年後、銀貨についてはデバウ銀貨と称されて流通している。
銀貨・銅貨ともに既存の貨幣の貴金属含有率を遥かに超えており、鉱山を文字通り山の様に保有するデバウ商会の信用から、発効前から異常な投機熱に見舞われた。
そのため、需要と供給の均衡が大きく崩れ、デバウ商会の手持ちの地金が両替商からの予約だけで底をつくほどの注文が殺到し、安定供給の方法を巡って商会内で内紛が勃発してしまう。
当初は金貨発行の予定はなかったが、スヴェルネル攻防戦後にデバウ商会とスヴェルネルの絆を内外に示すため、記念硬貨的な扱いで定期的に少数だけ作られる。
なお、金貨はリュミオーネ金貨を鋳つぶして打ち直すものであり、金の含有量はリュミオーネ金貨と同じ。


ゴールド

登場作品『アリス・ギア・アイギス
タイプ:大人の事情


ゲーム上の表示では「ゴールド」となっているが、舞台となる東京シャードの通貨は「円」、つまり日本円と同一という事になっている。
ギア売却費やギア強化費用からして1ゴールド=1円ではないと思われるが、ゴールドでの取引の描写が少ないため1ゴールドが何円相当かは不明。
なお設定によると汎用ギアの値段は200万円~1000万円、専用ギアなら抑えても2000万円を下らない、といった所である。
ゲーム内では汎用★3ギアの売却価格が600ゴールド、専用ギアなら3000ゴールドである事を鑑みるなら1ゴールド≒1万円といった所であろうか。
何らかの事情*34によってゲーム内通貨単位に円が使用できず、このような措置が取られたとの事。
ちなみにSteins;Gateとのコラボに際して「100コイン」なるガチャ用アイテムが用意されたが見た目は完全に100円玉。
なおまゆしぃ☆はボイスにて「100円を切らしてしまっているのです」と発言しているのでボイスとしての実装は問題無いらしい。


ルピ

登場作品:『グランブルーファンタジー』を始めとしたCygames系ゲーム
タイプ:作品間による価値の違い


Cygamesのゲームで共通して使われている通貨。
但しその価値はゲームによってマチマチで、グラブルでは割とポンポン貯まるが、『Shadowverse』では100でも大金である。
プリンセスコネクト!Re:Dive』においてはキャラの強化などに「マナ」を使うため、ルピはギルドハウスの家具購入にのみ使われる。こちらではそれなりにレア。
例外的に『ウマ娘 プリティーダービー』ではルピは使われず、代わりに上述の「マニー」となっている。世界観が現代に寄っているからか?


全ての作品において日本円に直すとどれくらいになるかは不明。
グラブルに関してはドロッセルというキャラがルピを使って買い物をしてくるので、ある程度予測できるようになっている……のだが、そちらだとおにぎりが100ルピなどおよそ1ルピ=1円前後に見えるのに対し、イベント「ハンサム・ゴリラ」だと同人誌が1冊50ルピ(1ルピ=10円?)になっており、結局あやふや。
ドロッセルはお嬢さまキャラなので、実は全部高級品だったりするのかもしれないが……。


コードギアス 反逆のルルーシュ』とのコラボイベントシナリオでは、騎空艇に搭載されたルルーシュたちのナイトメアフレーム維持費用名目で額面100万ルピの請求書が登場。
主人公が一瞬絶句するほどの額面であり、事情を知ったルルーシュたちが独自に金策を試みる展開がある。
他にも各種ストーリーやイベントを見るに、とりあえずどの作品でも「ウン百万ルピ」だの「ウン千万ルピ」だのは大金に相当するらしい。


なお、この世界では空に浮かぶ島々によって文明が分かれているが、かつて「星の民」によって支配・統一されていた過去があるため、同一の通貨がほぼ全ての国で使える。


石のお金

登場作品:『はじめ人間ギャートルズ』他
タイプ:特殊な通貨


本物の石そのもの。原始時代を舞台にした作品で共通通貨として使われがち。
大抵は穴あき円盤型に加工されており、厚ぼったい硬貨程度のものから人間以上にデカいものまでサイズは様々。
実は100年ぐらい前までヤップ島で実際に使われていた通貨でもある(とはいえ、後述する使い方はギャグとして誇張されたものだが*35)。


具体的な通貨単位は大抵は不明瞭だが、ギャグマンガの「原始時代編」のような外伝では石そのものなのに妙にシステマティックに管理されている事が多い。



ヴァナ・ディールのギル以外の通貨

登場作品:『ファイナルファンタジー11
タイプ:特殊な流通方法


『FF11』におけるギルは「ジュノ大公国の通貨で世界的に用いられている基軸通貨」という扱い。
そのため、ギル以外の通貨が多数存在している。


  • 三国の旧貨幣

ギルが広く用いられるようになったのは主な冒険の舞台になる時代の16年前と比較的最近であり、それ以前には中の国三国においてそれぞれ独自の通貨が用いられていた。


サンドリア王国ではノワ貨幣が、バストゥーク共和国ではバイン紙幣が、ウィンダス連邦ではムム貝貨が用いられており、それぞれ1、100、10000単位の記念貨の存在が確認されている。
さらにウィンダスでムム貝貨以前に用いられていたが、贋金が出回ったせいで使われなくなったコインの古銭も存在している。
通貨統合以前を舞台にした「アルタナの神兵」のクエストでは、報酬をわざわざ気を利かせてギルで支払ってくれるNPCがおり、冒険者は皆「余計な気を使わなくていいのに」と思ったそうな。


  • 獣人貨

人間と対立する獣人たちの間で流通している硬貨。
単位は不明だが様々な金属で鋳造されており、冒険者にとってみれば通貨として使えない以上、単なる金属塊でしかなく、鋳つぶしてインゴットにするのが主な用途。
過去には獣人金貨より純金に近い貨幣も鋳造されており、これらは「獣人古銭」と呼ばれ中東のコレクターの間で高値で取引されているらしい。


  • アトルガン貨幣

中東の大国・アトルガン皇国の通貨。単位は不明だがこちらも様々な金属で鋳造されている。
アトルガンでもギルは通用するのだが、アトルガン貨幣でしか料金支払いを受け付けないサービスもあるため、それらを利用する際、傭兵会社サラヒム・センチネル社の傭兵として給与*36を稼ぎ、戦績と交換でアトルガン貨幣を手に入れるしかない。


  • ゼニ

極東の国・ひんがしの国の通貨。単位はモン。
但しひんがしの国で行ける場所が経済活動どころではない醴泉島しかないので、実際に手にする事はない。
ひんがしの国の侍の戦利品で手に入る「銀銭」というアイテムのグラフィックをみるに、和同開珎に似た四角い穴の開いた円貨のようだ。


その他世界の危機や開拓の最前線などの理由で経済活動が成立していない地域においては、アビセア世界の「クルオ」、東ウルブカ大陸の「ベラルド」、エスカ世界の「エスカシルト」のように、希少資源が通貨代わりに通用している事も多い。


超人ドル

登場作品:『キン肉マン
タイプ:日本円などとの併用(多分)


キン肉マン ゼブラによって唐突に持ち出された謎の通貨。
100億やら50億やらのとんでもない金額が飛び交うが、人間にも使えるのか、そもそも地球やキン肉星で流通しているのかなど全く不明。ちなみにキン肉星では「キン肉円」が使われている。
シマウマの毛皮は10億超人ドルだが、動物の毛皮は高くても100万円くらいである。


クズ鉄

登場作品:『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章
タイプ:特殊な通貨(多分)


ウーラ世界で使われている紙幣で、まんまただの鉄の塊。
ただ、これとは別に武器になるクズ鉄を押し付けられたり、ウーラマーケットがどう見ても物々交換(クズ鉄と一緒にアチチの実などを要求してくる)ので、描写がないだけでただの資源という扱いなのかもしれない。


ジャリ銭・札巻・札束・トランク・宝箱

登場作品:『サタスペ』
タイプ:通貨単位不明


アジアンパンクTRPG『サタスペ』の舞台となるオオサカでは、世界各国の勢力が混在しており、世界中の通貨がなんとなく出回ってしまっている。
一応J$(我々の世界の1円)が基本通貨ではあるのだが、知らなくても不利になるような事は全くないという時点でお察しである。
そんなわけでお金の単位も上記の通り非常に大雑把。ありあまる金とスキルに物を言わせ多数のトランク乱れ飛ぶ売買により豊富な機材を揃える富豪亜侠プレイも、ジャリ銭で簡単にサイフを補充し「サイフを消費しての情報調査」を繰り返す生活1の極貧亜侠プレイも可能。


オニキス/ベゼッタ

登場作品:『Wondrous Magic』
タイプ:特殊な流通


SFCのRPG『Wondrous Magic』では、幻獣(モンスター)を倒すとオニキスという宝石を落とし、それを街の施設でベゼッタという通貨に換金する。
交換レートは1オニキス=10ベゼッタ。


NPCの台詞の中に、オニキスで取引する商店とかオニキスなら割引される商店とかの噂があった……ような気もするが、実際には特にそんなものは無い。


ラチナム

登場作品:『スター・トレック』シリーズ(特にDS9)
タイプ:特殊な通貨


フェレンギ人が通貨として用いる特殊な物質で、作中世界で存在する原子などから物質類を合成する機械「レプリケーター」で生成できない複雑高分子物質。
純粋なラチナムの見た目は液体*37だが、そのままでは取り扱いが不便なので通常は金と混ぜて固めた状態で流通しており*38、インゴット・板(バー)・コインの3種が登場する。
換算体系は「延べ棒1本=板20枚=コイン2千枚」。純粋な液体ラチナムは小さなグラス1杯の量で延べ棒100本分相当の価値。


ちなみにスタトレ世界の宇宙ではレプリケーターの普及によって貨幣経済がほぼ衰退しており、商取引には物々交換もしくはレプリケーター使用のためのエネルギーが主に用いられている。
そのため(レプリケーターで複製できないとはいえ)社会で貨幣を用いるフェレンギは珍しい部類に入る*39


氷楽通宝

登場作品:『落第忍者乱太郎(忍たま乱太郎)』
タイプ:特殊な流通


実在の貨幣である永楽通宝に似ているが、「永」の字が「氷」になっている銅銭。
歴史上実在した商習慣にのっとって作中で普通に流通していたニセ金のひとつである。


『乱太郎』の舞台である室町時代の日本では、畿内の都市部を中心に貨幣経済が発達してきていた。
しかし当時の幕府や朝廷は自前の通貨発行をやめてしまっており、商取引にあたっては中国の貨幣を輸入して使っていた。
同時代だと、明代の洪武通宝や永楽通宝、それより古い銭などが流通している(いずれも銅銭)。


だが輸入貨幣だけでは経済活動をまかないきれず、民間で製造されたニセ金が貨幣流通に入り込むようになる。
私鋳銭しちゅうせんとも称されるこのニセ金は往々にして品質が低く、悪銭あくせんあるいは鐚銭ビタせんなどと呼ばれていた。
(ここでの「悪銭」は貨幣としての品質を指しているので、慣用句の「悪銭身に付かず」の悪銭とは意味が異なる。一方、「ビタ一文いちもん」は鐚銭の「ビタ」と同じ意味、つまり粗悪な銭で一文分のわずかな価値という意味合いである)
また私鋳銭でなくとも、宋の時代(10~13世紀)の銭を室町時代末期(16世紀)まで使い続けてたら傷む物も出てくる訳で、そうした傷物も悪銭として扱われた。


『乱太郎』作中で例示されている悪銭には以下の様なものがある。

  • 割れ銭:文字通り割れている銭
  • 欠け銭:文字通り欠けている銭
  • 打ちひらめ:小さな銭を叩き伸ばして面積を広げた銭

当時の銅銭は中央に穴が開いており、この穴に紐を通して複数の銭をまとめた銭の束をそれなり以上の価格帯の取引ではやり取りしていたので、銭の表面に欠陥があっても束のまま使う限りは露呈しにくかった……という事情もある。
(この銭束は、たとえば百文であっても銭が正確に100枚束ねられていたとは限らず、銭をバラバラにして数え直せば価値が異なる場合でも束1つを百文として扱う奇怪な風習があったらしい)
とはいえやはり悪銭は良銭りょうせん、あるいは精銭せいせんと呼ばれる高品質な銭と比べると見劣りするので、実際の取引では複数の悪銭を1枚の良銭に相当させるレートを取り決めたり、悪銭による支払いが拒否されたり(撰銭えりぜにという)していた模様。


『乱太郎』作中では、割れ銭や欠け銭は3枚で良銭1枚、打ちひらめは5枚で良銭1枚というレートがキャラ同士の掛け合いの中で示されていた。


氷楽通宝は粗悪なものが多いニセ金の中では例外的に品質が高いのだが、製造者が漢字に弱い事をうかがわせる出来になっている。
また時を同じくして銅製の仏像の盗難が相次いでおり、乱太郎たちはニセ金と仏像盗難の関係性を調べるべく学園の外で行動する事になる。


ちなみに「買い物しようとしたら氷楽通宝は20枚で良銭1枚だと言われた」と発言している人物がいるが、この異様なレートは「法外なレートでの撰銭」くらいに考えたほうがよさそうである*40


リーグペイ

登場作品:『ポケットモンスターシリーズ』
タイプ:円との併用・大人の事情


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で運用されている、ポケモンリーグが管理・発行する電子マネー。本来の通貨である円とは別個に運用され互換性を持たない。
ショップのアイテムはどちらでも支払いができ、どちらを使うかも自由に選択可能で円とは等価である。


等価なのに、「なぜわざわざシステムを複雑にしてまで2つの通貨単位を用意したのか」についての公式な説明はなされていない。
仮説として、本作では「野生のポケモンを襲って体の一部を強奪し、それを売買する」ことができるため、これを現金で行ってしまうのは倫理的にマズいからではないかと言われている。


なお、このリーグペイ、いくら天才とはいえ個人のハッカーによりシステムがクラッキングされ不正利用された上に犯人は逮捕されず世間的に事件がもみ消されたりして、どうにも良くない印象が付いてしまっている。


ぬ円

登場作品:『ボボボーボ・ボーボボ
タイプ:ギャグ、日本円のパロディ


ハレクラニにより敵を1円に変える技を受けてしまったところ天の助だが、なんと『ぬ』と書かれた謎のコインになってしまった。ちなみにぬ円は様々な『ぬグッズ』と交換できる。
恐らくこの漫画特有の意味不明なギャグの一環であり、詳しい設定などがあるわけではないのだろう。




【金銭以外による流通】

貴金属や宝石など、金銭以外の物が通貨として流通しているもの。
(記事冒頭の『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』のどら焼きもこれに近い)
現実世界においても何らかの理由で貨幣の信用が低下するとモノが事実上の通貨として流通する場合があり、
ソ連崩壊前後のロシアではマルボロ(煙草)が、北朝鮮ではロッテのチョコパイが通貨扱いされていたそうな。


エメラルド

登場作品:『minecraft』『Ultima Savage Empire(ウルティマ:恐竜王国)』


お馴染み緑色の宝石。
村人や現地人との取引で通貨として使える。


マイクラの場合、村人は、マップにたまに生成される村に住んでいる。
主に村人の要求する品物(肉、小麦、革など)を渡してエメラルドを受け取り、エメラルドと引き換えに欲しい物を交換する形。
肉や小麦などの大量に手に入れやすい代物から、貴重なダイヤ装備を手に入れたりもできるので重宝する。
しかし村人は放置するとあっさり死ぬので、プレイヤーからは保護という名の監禁をされる場合が殆ど。
一応マップ上でも生成されるが、条件が「山岳バイオームに稀に存在する鉱石」や「マップにたまに生成されるダンジョンのチェスト」などかなり貴重な上、どちらも見つけるまでに苦労する為割に合わない。


登場作品:『パチンコパラダイスシリーズ』


正確にはパチパラシリーズの「パチプロ風雲録」というRPGモードに登場する通貨。
通貨と言うか、ゲームジャンルからわかる通りパチンコの玉である。
なのになぜか日本円と同じ様にゲーム内に登場するあらゆる店で通貨の代わりに通用しており、服・車・家などなんでもパチンコの玉で購入できる


……そりゃあ業界的に玉を現金に交換されてしまうと色々困るのは事実であるが、ある意味だいぶギリギリを突いた風刺ネタである。


なお、玉がどこでも通じるなら世界観的にパチプロが容認されているかというとそうでもなく、世間の目からは主人公は基本無職扱いである。


HP

登場作品:『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』『バーコードバトラー戦記 スーパー戦士出撃せよ!』


『MYSTERY OF TRIANGLE』はタッチ(漫画)悪名高きゲーム版。異次元での買い物の際にHPを消費する
おそらくは上記の「モンスターを倒して手に入るもの」をHPに一本化しているゲームシステムのためだろうが、あの『タッチ』のゲーム版として色々とおかしいのは気のせいではない


『バーコードバトラー戦記』でも同様にお金そのものがなく、HPを消費して武器・防具・魔法を買う。
売却するとHPを回復できる。


ジェムリンゴ

登場作品:『みんなで!カービィハンターズZ』『スーパーカービィハンターズ


上記の、従来の『星のカービィ』シリーズとは違う世界観における流通手段。
店主マホロアから武器や防具を買うのにリンゴが必要となる他、やる気(体力)を全回復するのにもこれが必要となる。
ジェムリンゴは専用の木から実るが、リアルマネーで購入したジェムリンゴの数に比例して実る数がアップする。


ちなみに『星のカービィ デデデでプププなものがたり』の末期では、普通のリンゴが通貨として用いられるシーンが散見される。
(それ以前は日本とほぼ同じ「円」が用いられていた)


Az

登場作品:『セブンスドラゴンシリーズ』


ドラゴンの襲撃により人類が滅びる間際。そんな状況で貨幣の信用が保たれているはずもなく、取引は資材によって行われている。
……というのが設定面での話。
流石にゲームシステム上物々交換で成り立たせるのは難しいので、ドロップアイテムや装備品をショップに売却する事でAzという単位になり、実質的に通貨の様に使用できる。
Dzというドラゴンからのみ取れる資材もあるが、こちらは拠点の改築用のそのままの意味での資材であり、Azの様に使う事もAzに換金する事もできない。
名前の由来は不明。「D(ragon)z」に対する「A(nother)z」と思われるが、zが何なのかは明らかになっていない。


初代のみ世界観設定や割と人類が生き残っている事から、Azではなく「G」が使われている。


QP

登場作品:『Fate/EXTELLA』『Fate/Grand Order


見た目は青い宝石めいたもの。
現実世界が舞台なので一応現実の通貨も存在するのだが、ゲーム上では基本QPが使われる。
正式名称は「クォンタムピース」で、多くの可能性を許容する霊子のゆらぎだという。
サーヴァントの強化に使用する「燃料」という設定。
……なのだが、カルデア内では普通に通貨としても使用されており、イベントにてこれを賭けるカジノが大量に出現したり(しかも演出ではなく実際に稼ぐ事が可能)、
某パイセンの幕間の物語でも主人公が面白がってボッタクってたりする*41
但し意外にもゲーム上ではこれでアイテム売買などの取引がされる事は稀。あくまでも強化用のコストとして扱われれている。


EXTRA』ではムーンセルが管理していたマスター用通貨「PPT」、『CCC』ではBBが違法改造した「sm(サクラメント)」が登場する。
QPが使われだしたのは『EXTELLA』から。こちらではQPを消費してレベルを上げるシステムの名前が「マネーイズパワーシステム」なので、もはやお金扱いでしかなかったりする。


第6異聞帯こと妖精國ブリテンでは王であるモルガンにより「モルポンド」という通貨が流通していた。
しかもモルガンから予言の子一行へ褒賞として与えられる際には1億QPという大金*42に換金され、イベントの都合などで没収される事もなかった。実に律義かつ太っ腹である。


また、一部イベントにおいては特殊な通貨が登場する事もある。
例として「BB$」。いわゆるイベントアイテム交換用素材なのだが、某円卓の騎士が「66億2000万BB$」払ったのは語り草である。
「あんたそれが言いたかっただけだろ」


鬼玉

登場作品:『妖怪ウォッチバスターズシリーズ』


RPGシリーズの「鬼時間」を発展させた本シリーズでは、敵妖怪が落とす鬼玉が通貨の役割を担う。
それだけではなく、「レベルーム」で妖怪に注ぎ込む経験値としての役割も兼ねている。
『Fate』と同じく、通貨と経験値が完全互換のパターン。
ちなみにRPGシリーズでは現実と同じく「円」が使用され、『3』ではUSAが舞台となるので「ドル」も加わった。レートはきっかり1ドル=100円。


血晶

登場作品:『剣の街の異邦人


「倒した魔物から変化する」という形で入手できる、血の様に赤い結晶。ゲーム中での略記は「C」。
舞台となるエスカリオに信用される通貨を発行できる勢力が存在しない為、それに代わる通貨として使われている。


なお、血統種という魔物からは純血晶というものも別で得られるが、こちらは『選ばれし者』と呼ばれる才能の持ち主でないと倒してもすぐ復活するため、通貨扱いはされない。


クッキー

登場作品:『Cookie Clicker』『魔導物語 はなまる大幼稚園児』


前者はクリックして焼いたクッキーを支払い、自動でクッキーを作る設備を購入できる。
物々交換・或いは売り上げを省略していると考えればそうおかしくは見えないが、
問題は高額で生産効率の高い設備ほど意味がわからなくなっていく事だろう。


後者は「ちっちゃいアルルのおっきな冒険」と言うちびっこアルルのファンシーな物語に合わせて、通貨をクッキーで代用している。
説明書によれば『はなまる』にはお金と呼ばれているものが無いらしい。


こく

登場作品:『新SD戦国伝 大将軍列伝』『新SD戦国伝 機動武者大戦』


武者頑駄無を代表とする『SD戦国伝』シリーズを題材としたSRPGに登場。
「いし」ではなく「こく」。現実においてはお米の生産量を表すのに使われていた単位である「石高こくだか」の「こく」である。
アイテム売買の他にユニットの出撃コストとしても使われるのだが、そのコストを表すパラメータが「消費」なので確実にお米である。
ちなみに現実における「一石いっこく」は成人1人が1年間に消費する米の量に等しいとされるが、『大将軍列伝』では後半になるとユニット1人につき30とか40とかのコストが発生する。大食いってレベルじゃねーぞ。


一応補足しておくと、このコストは「1シナリオ毎に」消費される。
なので例えば消費米20のユニットを5回出撃させるとそれだけで100石の消費となる。
現実の合戦においては騎馬武者1人に対して馬丁や武器持ちなどの随伴する臣下も居たので、もしかしたら武者頑駄無世界でもそういった者達がいる可能性がないではない*43が、それを含めたとしても消費量が尋常ではない。
SDガンダムは一応生身の生物であるのだが、我々よりも余程燃費が悪いのだろうか*44


お店での売買も「石」で取引されるのだが、買えるアイテムの中に「にぎりめし」がある。米を払って米を買う意味とは。
『機動武者大戦』では出撃コスト制が廃止され、アイテム売買にのみ使われるようになった。それなら単位も「両」などに変えてよかったのでは……。


登場作品:『天穂のサクナヒメ


こちらは文字通りの「お米」。
ゲーム中盤頃から、主人公サクナヒメが拠点とするヒノエ島と都の間にタマ爺の仲介を置いて、「米」を代価としたアイテムの物々交換が可能となる。
入手できるアイテムのレートは決まっているが、サクナが稲作を通して入手した米の種別に応じて、どれだけの対価で入手できるかが変わってくる。
具体的には

  • 玄米=米1(数値通り)
  • 分搗米=米2
  • 白米=米3

といった具合。
物々交換の効率としては白米が一番だが、玄米も食卓の素材とする事でアクションパートの能力値を劇的に向上させる効果がある為、
プレイヤーの慣れに合わせて精米を見極めるのが肝となっている。


ソウル/血の遺志/ルーン

登場作品:『ソウルシリーズ』『Bloodborne』『ELDEN RING


最早物体ですらない。
ソウルシリーズでは「ソウル」、ブラッドボーンでは「血の遺志」、エルデンリングでは「ルーン」と呼ばれる概念が通貨の役割を果たしている。
同作ではこれらは「ソウル(血の遺志、ルーン)を力に変換する」という形で主人公のレベルアップに必要な経験値でもあり、通貨というより何かの力の源的なものと推測される。
灼眼のシャナの『存在の力』に近いか。


なお、いずれの作品にも本来の通貨であろうコイン類も登場しているが、ドロップ率の向上や地面に置いて目印とする補助アイテム扱いである。
特にブラッドボーンではコインの説明欄に「獣狩りの夜に商いをする商人など居ない」と書かれており、朝が来るまでは地面に撒く以外の使い道が無い模様。
血の遺志で購入する事も売却して血の遺志に変換する事もできるが、どちらにせよ価値は非常に低い。


実は「ソウルとかが通貨として通用する理由」についてはあまり情報が無い。
最初に登場した『Demon's Souls』では「ソウルを摂取し続けないと正気を失ってしまうため、力づくでソウルを奪えない者はアイテムや鍛冶技術を提供してソウルを分けて貰わねばならない」といった旨のセリフがあるが、以降の作品群ではほとんど触れられていない。


カレンシー

登場作品:『Path of Exile』


Diabloライクなハクスラゲーム『Path of Exile』には貨幣が存在せず、「カレンシー」と総称される消耗品のマジックアイテムが通貨として用いられている。
敵ドロップなどでたまに得られる他、装備をまとめてNPCに売却した際に、装備の種類や付与されていたMOD(付与効果)の強度等によって貰えるカレンシーが変わる。
低位のカレンシーは例えば「鑑定の巻物」や「ポータルの巻物」などとなっているが、高位になると装備の質や性能やソケット(宝石をはめ込む穴)・MODなどを変化させるブツが目白押し。


但し効果のランダム性が高いカレンシーも多い。そのため、プレイヤーはPC間取引などを駆使して目当てのカレンシーを大量にかき集め、より良い装備を求めて装備改良に挑戦するのである。


Scrap(鉄くず)

登場作品:『FTL-Faster Than Light-』


宇宙船を操舵して銀河を旅するローグライクRTS『FTL』では、雑多な鉄くずや鉱物、電子部品などをひっくるめて「Scrap」という単位の通貨として扱われている。
本作の戦闘は宇宙船同士の砲撃や切込み戦であり、敵船を破壊するとその残骸や、船内に保管されていた物資がそのままScrapとして回収されるというシステム。
つまり上記のパターンでは①に相当する。勿論民間人や友軍を助けた際の報酬もScrap(や燃料)で支払われる。
また中には「金属加工が得意な種族に要求された量のScrapを与えると、それを武器や装備パーツに加工してくれる」というイベントも。


自船の強化や各種イベントに用いるのはまだしも、店での買い物にまで鉄くずを使うのは……と疑問に思うかも知れないが、本作の舞台である銀河系は銀河連邦軍と反乱軍による内戦の真只中であり、そんな混乱状態ではどの勢力にとっても利用価値のあるものとして鉄くずが用いられているのだと考えられる*45
敵船を降伏させて燃料や弾薬をせしめた後、ついでにそのまま沈めて鉄くずに変えられないのか?と思ったら立派なFTLプレイヤーの証です。


レッドオーブ

登場作品:『デビルメイクライシリーズ


デビルハンター・ダンテの敵である悪魔たちを倒すと手に入る赤い結晶体。
登場する悪魔の血液が空気に触れる事によって発生するものであり、オーブ系アイテムは共通して変な顔みたいな形をしているのが特徴。通称「ブチャイク」。
悪魔を倒す以外にもステージ内に隠されたレッドオーブの塊を連続で攻撃する事でも手に入る。


手に入れたレッドオーブはステージ内に点在する「時空神像」と呼ばれる守銭奴オブジェを使って消費アイテムの購入や新技の習得などに充てる。
しかし、アイテムなどは購入する度に値段が吊り上がっていくというぼったくり屋不思議な特徴がある。
また、結界によって封印された扉に一定量のオーブを消費する事で封印を解除する事も可能。


最新作の『5』では「Dr.ファウスト」と呼ばれる装備で所持しているレッドオーブを消費して攻撃を行う一種の「ぜになげ」的なアクションが行えるようになった他、体力がゼロになると復活アイテムのゴールドオーブと同じ様にレッドオーブの消費量に応じてその場で復活できるようにもなった。


シリーズディレクターが同じ『BAYONETTA』にも「ヘイロウ」という類似品が登場する。「悪魔」を「天使」に置き換えればほぼOK。


アサリ(CLAMS)

登場作品:『OMORI』


ご存じ二枚貝綱・マルスダレガイ科に属する海産の二枚貝。しかしひきこもりホラーRPG『OMORI』の冒険の舞台の一つである夢の世界では通貨として使われる。


原文の「CLAMS」が「ドル札」というスラングがあるからかどうかは定かではないが、本作では普通に貝殻がお金代わりとなり、主におやつ(回復アイテム)やおもちゃ(補助アイテム)を購入するために使われる。メニュー画面のアイコンではリアルなアサリの貝殻の形をしているが、ゲーム内の一部アイテム*46公式ホームページの隠しページなどではむしろ真珠貝やホタテ貝に近い。


一方でもう一つの舞台である現実世界では普通にドルが通貨になっている。当然と言えば当然だが。


ハート

登場作品:『パルテナの鏡シリーズ』


回復アイテムではなく、アイテムを買うためのアイテム。
新作ではパルテナ様に捧げるものと描写されている。


ビル

登場作品:『バトルテックシリーズ


星間連盟崩壊後に継承権戦争が起き、覇権を争う五大国家は自国で通用する通貨を発行。
それに対しコムスターという光の速度よりも早い通信技術を持つ継承権国家から独立した宗教団体が通信を利用するためにの信用貨幣であるコムスタービル(ComStar=Bill)と呼ばれる通貨を発行。
超光速通信はこの時代では貴重であり、地域経済に左右されない絶対的な単位として浸透。
通信利用だけでなく、ワープ航法で数日で十数光年を距離を飛ぶ航宙船の利用料やメック・武装の購入に用いられる。
一方、コムスタービルは地域経済に浸透しているわけではないので、食料や日用品の購入ではハウスビルという継承権国家が発行した通貨や地方惑星政府の独自通貨が用いられる。


軍用弾薬

登場作品:『METRO 2033


核戦争で文明・工業基盤が大幅に後退した『METRO 2033』の世界における通貨に相当するモノ。
貨幣経済が崩壊した世界観のため取引は物々交換が主であるのだが、特に価値が高いのが核戦争以前の工業水準で製造され、再生産不能となった精密加工品の類。その中でもAK-74用の5.45x39mm弾…通称「軍用弾薬」は残存数がそれなりに多いためか作中の多くの地域で通貨として使われ、値札代わりに「軍用弾薬◯個」とか書かれたり、通行料として軍用弾薬を要求されるくらいには一般化している。
当然銃に装填して撃つことも可能で、その場合の破壊力は折り紙付き。それにしても凄まじいまでの銭投げである。


一応、核戦争後も同規格の弾薬が生産されてはいるのだが質が悪く、実際に射撃した際の性能が軍用弾薬に遠く及ばないのでその価値は大きく劣る*47
あくまで「高性能かつ再生産不能であること」が軍用弾薬の価値を支えており、通貨自体が持つ実用品としての能力が貨幣価値に繋がっている、変わった例と言える。


doodoo

登場作品:『リヴリーアイランド』


「ドゥードゥー」と読む。
錬金術で生み出された不思議な動物「リヴリー」が体内で生成する宝石。要するにである。
黄<緑<青<赤<白<ピンク<紫の順に価値が高く、餌ショップや箱庭ショップなどの各種施設ではこれらが通貨として用いられており、飼い主(プレイヤー)はリヴリーが餌を食べて排泄したdoodooを拾い集めて貯金する事になる。
リヴリーの餌は昆虫であり、毎日食べさせるだけで宝石を出してくれる非常にお得な存在なのだが、かつては宝石を採るためだけのずさんな飼育が横行していた時期があるらしく、背景ストーリー的にも割と曰くのある代物だったりする。


ちなみにゲーム中敵として出現する巨大昆虫「モンスター」はリヴリーを捕食する事でdoodooも一緒に体内に貯め込む性質があり、このため倒すとレベルに応じたdoodooを落とす。
これも一応金策の手段ではあるのだが、倒す手間の割に実入りが多いとは言えず、倒したところで「早い者勝ち」なので同じマップ内の他プレイヤーに搔っ攫われる可能性が高くあまり効率的な稼ぎ方とは言えない。
何よりモンスターの反撃でリヴリーが死ぬ恐れがあるので、サービス中無理に狙う人はそう多くはなかった模様。
逆に言えば頭数させ揃えば反撃させる前に倒せるという事でもあるので、ローズウッド(オオカマキリ)が固定で居る「パーク建設予定地ブルー」やウォーターグリフォン(タガメ)が住み着く「ウォーターグリフォンパーク」は毎日処理落ちするくらいには盛況だった。


リブート版となるスマホアプリ版では、いわゆる課金通貨である「GP」が追加され、箱庭の家具やホム(アバター)のアクセサリはそちらを使ったガチャでの入手がメインになっている。
doodooも課金通貨であるGPに対する非課金タイプのゲーム内通貨という位置付けで続投しており、餌の購入やdoodoo限定の「ヤミショップ」などで利用できる。
なお「リヴリーの死亡」という要素が無くなったためか、現状モンスターは実装されていない(2024年2月現在)。


価値

登場作品:『メイドインアビス


深界六層に存在する集落「イルぶる」内で適用されている経済概念。
即物的な物だけでなくその者が持つ技術や好きな物も価値として捉えられ、「価値」のやりとりがなされている。
何にどれだけの価値が置かれているかはイルぶるが人の魂の信号を見て判断しているので誤魔化しは利かないようである。


また、価値をボタン状の硬貨に変換して取引されたりもしている。硬貨の単位は作中でガブールンが説明した価値の名称「シイ」「クウ」「グツ」「メイ」「ハク」と思われる(交換レートなどは不明)。
他者の価値を不当に奪う事はイルぶる内で最も重い罪とされ、どこからともなく現れる黒い触手に自身の価値を奪われる「精算」の対象となる。


琥珀

登場作品:『Against the storm』


降りやまない雨と定期的にやって来る大嵐で殆どの文明が滅びたこの世界では、琥珀が通貨として流通している。
人が唯一定住出来る首都「スモルダリング・シティ」の周りには深い森がどこまでも広がっており、そこで採取出来る「美しいが他に利用手段がない」琥珀がお金として用いられるようになったのだと思われる。


ゲーム的には資源の一つで、主に交易所での取引やイベントで用いる。
だが木材や食料など他の資源と違い、プレイヤーがどれだけ木を切ろうと石を掘ろうと樹脂を集めようと手に入らず、

  • 放棄物資の木箱を開封する
  • 女王の指令のお小遣い達成報酬として貰う
  • 商人に物資を売って交換する
  • 他の入植地と交易を行う

といった方法で入手する事になる。
いずれも道具や物資が必要なため開拓スタート直後に安定した量の琥珀を確保するのは難しい。
かといって商人との売買で稼ごうにも、向こうは基本かなり足元を見た価格設定をして来るので、売れるだけの資源を生産出来るようになるのはだいぶ先になる。
ついつい「商人を襲撃する」ボタンを押したくなるが、長期的に見ると物資を強奪するメリットよりデメリットのほうが大きい*48ためグッとこらえる事。
どうしても襲撃するなら相応の準備と覚悟をしておくように。






追記・修正は、現実の世界でもこれらの通貨で買い物ができる人にお願いします。


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*1 この因果関係は作中で明言はされておらず、あくまで「主人公の活躍を応援してくれているパパが個人的な判断で金額を決めて送金している」かのように描写されている。
*2 『Echoes』では「武器を鍛える」際に「金貨」「銀貨」を用いるが、これらは「そういう名前のアイテム」となっている。
*3 勿論代替手段の依頼をこなせばチャラにしてくれる。
*4 一説には、昔のイギリスでは身分制由来の多種の通貨(ポンド・ペニー・シリング・ギニーなど)が氾濫し、交換レートが混乱していたという逸話が元ネタとも。
*5 金庫に保管されている分だけだが。
*6 通常のコインサイズだったとしても数十万円はくだらない。
*7 2万ゼニーを「一生遊べる金額」として基準にすると色々と矛盾する(「見習いハンターの初期費用が1500ゼニー」など)ので「ハンターが売却した際には特別の税金がかかるのでは」「そもそもハンターが購買するアイテムはすでに課税されていて高額であり、2万ゼニーは一般人にとっての大金」など。
*8 但し世界政府直属の「王下七武海」に加盟した時点で懸賞金のカウントはストップするので、加盟時点で億を超えていなくても実際はそれらに比肩する猛者という可能性も高い。クロコダイルがいい例である。
*9 ゲーム中重量あたりの単価が最大のアイテムは「イェイョ」というアッパー系の薬物
*10 これで借金の額を計算すると「1億100万円」となる。
*11 ちなみに、実際の紙幣はインクが盛り上がる形で印刷されているため表面がヤスリの様にデコボコである。このため紙幣で本当にケツを拭こうものなら肛門を傷つけてしまう。
*12 (原作初登場はGOLAN編冒頭部で、強盗の大男を倒した報酬が「食料1日半分」。また牙一族編でも野盗のボスが「(アイリは)食料1か月分と引き換えに買った女」と言っている。
*13 結局アインはゲイラが侍らせていた女たちの「身に着けているもの」を要求。
*14 両替商に1円玉を渡して「この硬貨と同じ重量の金は何マッカですか」と尋ねた。1円玉は1gなので「1gの金=何マッカなのか」を突き止め、円に換算。その結果200万マッカ=2億円である事を知って驚愕するというオチ。
*15 もっとも『7』にてライトットが作成してくれるアイテムは全てステージに隠されている・埋まっているため、慣れれば全てライトットに頼らずとも収拾可能。とはいえ初見プレイでは難しく、S缶などは集める事すら困難なので、やはりライトットに頼るプレイヤーは多かった。
*16 地面に1~3メセタを置き、置いたメセタの金額をグー・チョキ・パーに見立ててジャンケンを行う事で、ドロップしたレアアイテムの獲得者を決める。
*17 例えに使っただけの可能性もあるが、一応本編作品でも『ウルトラマン80』では矢的猛(80)が「昔バイトしてお金を稼いで楽器を買った」と言及している。
*18 名前や劇中で「1ドルク札」という紙幣が登場している事などから現実のドルやマルクなどに近い1ドルク=100円前後と思われるが、後述の整理券のくだりなど1ドルク=1円程度と思われる描写も多い。
*19 その代わり、1つ1千万ドルエンかかる特別製の地雷を大量購入して使ってはいる。
*20 ……を装っていた、伝説の剣デルフリンガーである。
*21 日本で戦国時代まで使われていた中国銭も、「古い方が信用度が高い」という理由で、新しい明銭より、錆びた宋銭の方が好まれた。
*22 後にラインハルト自身が回顧する際、「はした金で娘を売った愚か者」と唾棄される程度。ただし彼は姉の事を強く慕っており、父と皇帝を憎悪しているという背景はあるため多少は割引いて考えるべきか
*23 『アルスラーン戦記』では「デーナール」表記。
*24 これ以前で機械文明が発達していた次元が機械というよりは金属生命体の世界のミラディン、電気が部分的に用いられているラヴニカ、スチームパンク世界のカラデシュぐらい。
*25 一応、それらしきものが後期OP「バカサバイバー」のハレクラニが出てくるシーンで一瞬だけ映る。他に見つけられた方は追記・修正をお願いします。
*26 金と銀の合金。色は琥珀を連想させる淡黄色。自然金の中にも、銀を多く含みエレクトラムとして産出するものがある。
*27 実際m同じポケモンシリーズでも現実と同じポケモンカードをテーマにした『ポケモンカードGB』には通貨の概念が存在しない。
*28 主要キャラクターからは「過去の戦果に応じて装備が決まるなんて平和ボケしてる証拠」とこき下ろされていたりする。
*29 答えは「2631袋+お釣り22円」。数が膨大であるためか、やよいはそこまで計算ができなかった。
*30 漫画・アニメ作品となるが、『NARUTO』『BORUTO』の場合は「1両=10円」というレートが公式で設定されている。
*31 1両=4分=16朱。文の方は公式には1両=4000文とされていたが、実際には変動相場制に近い状態だった
*32 とくに「魔の島」は脱出すると再訪できず、高額な金の宝箱があり、敵シンボルも多いので取りきれない事態になりやすい。
*33 ラテン語で「金」の意味。
*34 おそらく資金決済法絡み。
*35 本来は冠婚葬祭における贈り物として使われ、また大型のものは定位置に据え置かれたまま所有権のみがやりとりされる代物だったという。
*36 アトルガンミッションなどの報酬として皇国から莫大な報酬を貰っているはずなのだが、マージンとしてそのほとんどすべてをサラヒム・センチネル社に持ってかれる。せちがらい。
*37 我々の世界で言う所の「水銀」に近い。
*38 金自体はこの世界の多くの星では先述の「レプリケーター」で生成できるので現代の地球より価値が低い。
*39 但しレプリケーターは作中の24世紀の惑星連邦での標準技術なので、それ以前の時代や連邦周辺から離れた文明が舞台の話ではこの限りではない。
*40 他の悪銭のレートが折り畳み部分の通りなら、氷楽通宝の「氷」がわからない様に割ったり欠けさせる事で利益を上げられる事になってしまう。但し、後の話でドクタケ城が銅製の大砲の材料として悪銭をかき集めていた例があり、何か別の思惑があっての事である可能性もある。
*41 あくまで面白がっていただけなのでマシュにバレた際しっかりと返却した。
*42 稼ぎ用クエストを最高効率で25~35周程分に相当、カンストは10億-1QP(後に20億QPに拡張)のため、ゲーム的に見ても中々の額。
*43 もっとも、プラモの説明書などを見る限りは、武器などは使う本人が背中にマウントしたりして全部自力で持ち運べるケースが大半なので、そういった随伴者がいる可能性は限りなく低いが。
*44 但しコストの高低がそのままユニットの性能に直結しているわけでもなく、強いのに低コスト・弱いのに高コストというのもザラにいる。大食いという設定のとあるキャラは弱い割に高コストなので、やっぱり食べてる?
*45 現実の紛争地帯などでも、政府によって発行される貨幣の価値が保証されなくなった場合、弾丸や煙草がお金の代わりとして扱われる事はままあるため、あり得ない話ではない
*46 装飾品「アサリコイン(CLAM COIN)」などで確認できる。
*47 ゲーム「METRO LASTLIGHT」では軍用弾薬1発で通常弾薬5発を買える。逆に買い戻す場合は通常弾薬10発を売って軍用弾薬1発を買う。不条理だ。
*48 商人の反撃に遭い住民が2~3人死亡する、襲撃の噂が広まり長期間次の商人が開拓地にやって来なくなる、ゲームオーバーまでのタイムリミットである女王の怒りが蓄積する

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