登録日:2010/12/27(月) 08:57:54
更新日:2023/10/20 Fri 12:27:12NEW!
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用心棒とは……
1.引き戸を開かないようにするための棒。 心張り棒、つっかい棒とも。
江戸時代には簡易鍵としてよく使われていた。
2.護身用棍棒。警棒。
棒術(武術)参照。
3.いわゆるボディガード。1.の棒が語源。
漫画やアニメ、テレビやゲーム等においては序盤でかませ犬(もしくはそれ以下)の扱いをされることが多い。
下っ端「先生!やっちまってくだせい!」
用心棒「子供を斬るのは趣味じゃないが、これも仕事だ。悪くおも」ドゴォ!
用心棒「」
下っ端「先生ーー!」
しかし中盤以降や映画で登場すると最強クラスのキャラクターとなることも少なくなく、
用心棒特有の渋い雰囲気と合わせて作中屈指の人気キャラクターになることも珍しくない。
また、逆に主人公がその力量を見込まれて用心棒を依頼される場合もある。
大抵は一時的なものであり、「寄り道してる暇はないけど、ほっとけないしなぁ」という理由で引き受ける事が多い。
酒場などで酔客などに対処する用心棒はバウンサー、バンサーなどと呼ばれる。
4.1961年に公開された黒澤明監督の映画。主演は三船敏郎。
主人公・三十郎の魅力的なキャラクターとリアリティかつ豪快な殺陣が現在でも人気が高く、あらゆる媒体で何度もリメイクやオマージュをされてきた名作。
名作揃いの黒澤時代劇の中でも屈指の名作で、『七人の侍』や続編にあたる『椿三十郎』と並び『黒澤明最高傑作』と称されることが最も多い作品の1つ。
《あらすじ》
2組のヤクザが対立し、抗争が続いている荒んだ宿場町。
ならず者以外は訪れないこの町に1人の浪人が流れ着いた。
桑畑三十郎と名乗ったその浪人は凄まじい剣術をヤクザ者達に見せつけ、対立する両方の組織に自分を売り込む。
三十郎はヤクザに味方するように見せかけ、巧みにヤクザ同士を潰し合わせて町のヤクザを壊滅させようとする。
《殺陣》
用心棒を語る上で欠かせないのが殺陣である。
それまでの大半の時代劇では歌舞伎由来の舞踏的な殺陣、いわゆるチャンバラ式の物を採用していた。
しかし黒澤はそれらの現実ではありえない立ち回りを極力排除し、リアリティを重視した殺陣を追求しつづけ、
さらに殺陣師が西南戦争経験者(刀同士で斬り合った最後の戦)の経験談を得たことで、黒澤の求めたリアルな殺陣は今作で1つの完成系へと至った。
その今までに見たことがない殺陣は当時の人々を驚愕させ、時代劇全体の方向性を大きく変化させることとなった。
《影響》
- 『ラストマン・スタンディング』
舞台を禁酒法時代のアメリカ西部に置き換えたリメイク作。ブルース・ウィルス主演。
ただし用心棒のリメイクと言われてもわからない。
- 『荒野の用心棒』
無許可の西部劇リメイク
大ヒット作でありマカロニウェスタンの名作だが、やはり盗作でありために訴訟問題となり、世界中で大きく取り沙汰された。
監督であるセルジオ・レオーネは「黒澤から個人的な手紙を貰い、そこには黒澤明個人としては『荒野の』を非常に評価していると書かれていた」と話していたが、
黒澤本人はそれを否定。 後に「あの時は胸糞悪くて観る気も起きなかった」とも語っているので、手紙はなかったと考えられる。
- 『座頭市と用心棒』
当時の二大映画スターを共演させようという安易な企画で生まれた映画。
全体的に評価は高いが、肝心の座頭市vs用心棒には物足りなさが残る。
- 『ボディガード』
ホイットニー・ヒューストンの主題歌が大ヒットしたことで知られるアメリカ映画。
映画館のシーンで『用心棒』が流れている
- 『旋風の用心棒』
現代を舞台にしたアニメだが、ストーリーはほぼ『用心棒』を踏襲している。
公式に認められたリメイクで、寡黙な主人公、抑えた演出、萌え要素なし、と一般受けせず、あまり話題にならなかったが、評価は高く、隠れた傑作。
その他にも『複数の悪人が巣くう町にふらっと現れた謎の男が町のワル達を全滅させてまたふらっと去っていく』というプロットは定番化するほどによく用いられている。
黒澤明自身、ダシール・ハメット(代表作『マルタの鷹』)が書いた『血の収穫』を原型にしている事を認めており、
これは「複数の犯罪勢力が台頭する街に、ふらりと現れた名無しの探偵が、たった一人で全勢力を敵に回して陰謀を張り巡らし、同士討ちのすえ皆殺しにする」という、
まさに『用心棒』さながらの展開で、ハードボイルド探偵小説の嚆矢だとされる。
先生!追記修正、やっちまってくだせい!
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▷ コメント欄
- 黒澤自身が「用心棒」と「血の収穫」の類似を指摘されて「(プロットだけではなく)本来なら(ハメットの)名前を出さなければいけないくらい使ってるよね」と認めている。 -- 名無しさん (2014-01-06 17:06:05)
- 東野英治郎がヒロイン -- 名無しさん (2014-06-21 07:16:48)
- 椿三十郎もそうだが、最近じゃ三船敏郎が低く見られていて悲しい。刺身にしてやる! -- 名無しさん (2014-06-28 10:54:02)
- 敵方に出て来るけど、食う為に仕方なく用心棒やってる的なキャラが、主人公に共鳴して後に共闘するパターンが燃える。「敵に回すと恐ろしいが、味方になるとこれ程頼りになるヤツはいないな!」みたいなパターン。 -- 名無しさん (2014-07-04 05:52:53)
- 英語ではBouncer(バウンサー) -- 名無しさん (2021-10-12 06:08:58)
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