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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】シャイニング
【性別】女
【戦闘経験】七年
【出身地】カズデル
【誕生日】10月7日
【種族】サルカズ
【身長】175cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
サルカズとして感染していないことは幸運だが、同時に不幸でもある。
能力測定
【物理強度】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】標準
【戦闘技術】優秀
【アーツ適性】卓越
個人履歴
サルカズの医師。サルカズ医療組織「聴罪師」の元構成員であり、現在は感染者援助団体「使徒」に所属している。アーツ、戦場救護、臨床医学などの分野において深い学識を有する。
現在は医療オペレーターとして作戦に参加して戦場救護を行ったり、ロドスの医療チームにアーツ理論の知識を提供するといった形でロドスに協力している。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
鉱石病の症状は見られない。
【血液中源石密度】0.1u/L
彼女は鉱石病が蔓延している地域に出入りすることが多いが、源石の影響はほとんどない。具体的な要因は不明。
第一資料
シャイニングは医療系アーツに造詣が深い。彼女はロドスで医療チームにそれらの体系化された理論を共有し、それによりロドスのアーツに対する理解は大幅に深まることとなった。
それらのアーツは全て、感染者の痛みを和らげるために仲間たちと共に開発したものだと彼女は語り、彼女の慈悲深さと忍耐強さには、多くの医療オペレーターや術師オペレーターが尊敬の念を抱いた。
また、その後の研究を通して、彼女のアーツで実現可能なのは、痛みを和らげることだけに留まらないことが明らかになっている。戦場報告書によると、シャイニングは仲間の傷を癒やすだけでなく、敵の攻撃から文字通り「仲間をかばう」ことができるという。
そのアーツの具体的な原理に関しては、術師オペレーターが更に踏み込んだ研究を進めるまで結論は出ないだろう。
第二資料
噂によると、シャイニングは身内のパーティーで不思議なアーツを披露することもあるらしい。暗くした部屋に暖かな光が現れ、それがゆらゆらと揺れながら大きさを変え、壁伝いに飛び回ったり色を変えたりするものだ。ロドスで育った子供たちはまたたく間にそのとりこになるという。
ニアールなどのアーツによる閃光とは異なり、彼女が生み出す発光現象は、実体を持った光の塊に近い。
彼女はその光の仕組みに関する質問に答えることは拒み、一族の下を離れた理由、どの様な感情の変化があったか、各政治組織におけるサルカズの地位に対する考えに関しても、同じ様に答えることを拒んだ。
第三資料
【記録番号Sec-J12】
教えてやる。
シャイニングは医療系のアーツが得意だからといって、身体の弱い天才医師ってわけじゃない。
確かに、彼女が直接戦う姿は誰も見たことがない。夕日のように優しく温かく、どこか浮世離れしたイメージの彼女が、戦士の様に戦うなんて想像できない。そうだろう?
お前たちはきっと、彼女が優れているのはその強い意志と、素晴らしいアーツ能力だと考えているのだろう。あるいは他の分野のアーツだって扱えるかもしれない、なんてくらいには考えが及んでいるか?彼女はそう見られるように振る舞ってるなんて知らずにな。
だがそれらは全て間違ってる。彼女は私の知る中でも最強の剣士だ。
あぁ、知ってるさ。強襲戦に長けたやつら、不穏因子と称されるやつら、皆間違いなく強い剣士だ。
だがシャイニングの実力は間違いなくそれよりも上だ。彼女が普段身につけているのは普通のアーツロッドだと思っていた自分が馬鹿みたいだ。
なぜ普段彼女が剣を使わないかなんて知らない……あのときの表情はまるで……憎悪?剣を見て胸糞が悪くなったのか……あるいは、剣を振るうという行為がそうさせたのか……私にはわからない。
とにかく、彼女はその剣術についてロドスに何か隠している。
証拠?
私がまだ生きていて、こうして話している、それが何よりの証拠だろう?お前たちを騙す意味だってないだろう?
彼女はまるで夕日だなんて言ったが……あれは決して比喩なんかじゃないんだ。
彼女は一太刀で昼と夜を分かつ事ができる存在だ。
確かに少し大げさになったかもしれん!だが分かって欲しい。これは自分の体験を述べただけなんだ。
あの戦場で私は重症を負った。意識を取り戻した私がなんとか周りを見渡すと、彼女が一人で武装した精鋭部隊の前に立ったんだ。
……待ち伏せによる奇襲を受けて倒れた私たちを、生かすためにだ。
彼女一人で。
初めて剣を取ったようには見えなかった。
本当に、一瞬だった。彼女がシャイニングと呼ばれる所以がわかったよ。
――某機密任務後、奇跡的に生き延びたオペレーターの口述
これはきっと……私が施した医療アーツの後遺症によって、彼は幻覚を見たんでしょう。
——記録を見たシャイニングの反応
第四資料
聴罪師とは、サルカズたちによる謎多き機関だ。この機関に関する情報は、この私でもあまり知らない。
シャイニングはただのサルカズの流れの医者ではないだろう。彼女がアーミヤを見た時の反応にそれが現れていた、小さく、そしてはっきりと。これについては我々の中ではもう結論付いている。
では、彼女はいったい「どちら側」の者なのか。
彼女は「聴罪師」をただのサルカズの医療組織というが、実体はそうではないだろう。再び「聴罪師」が何か事を起こした時、彼女がそれを見て見ぬふりするか否か、我々との共闘を選ぶか否かは、今後の我々との関係次第だ。
彼女の過去は彼女の心と同じく深い。普通の物事では照らせないほどに。
ドクターのように彼女の警戒心を解くことのできる者がいて初めて、我々は彼女の真の考えを知る機会を得ることができる。
彼女の考えを理解できる者であれば、彼女の情報を如何なる機関にも漏らさない。彼女もそう考えているはずだ。
—— ケルシー
昇進記録
シャイニングが医務室でケルシー医師と口論になった際の言葉は、今でも一つの教訓として多くの医療オペレーターの心に刻まれている。
「ロドスにとって、頼れるオペレーターが重要なのと同じです。医者にとっては自分の命を大切にする患者が一番重要なんです」
患者を治療するにあたり、彼らに命の尊さを知ってもらうことも医療オペレーターたちの願いなのである。
シャイニングは生きたいと言う人を治療するだけではなく、彼らに手を差し伸べて守ろうとする。彼女にとって、医術と保護は同類項なのである。
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
ごきげんよう、ドクター。……何か、お話しをしませんか? |
会話1 |
お顔の色が冴えませんね……胸が痛い、ですか?無理をせず、すぐにお休みください……安心して……私がそばにいます、大丈夫ですよ……。 |
会話2 |
私のヒーリングアーツ、どこかで見たことあると?……それは気のせいですよ、ええ、きっと……。 |
会話3 |
聴罪師……?どうしてその名を……。ごめんなさい、そのお話だけはできません……。 |
昇進後会話1 |
私たちサルカズは、生まれ持ったアーツの素質に源石の力を融合したヒーリングアーツを開発し、これまで積極的に難民の救助にあたってきました……。 |
昇進後会話2 |
今ですか?今はもう、何も残っていません。あの戦争が、全ての希望を奪っていきました……。 |
信頼上昇後会話1 |
私と、ニアールさんですか?そうですね……良き旅の仲間であり、互いに命を託した相手でもあります。 |
信頼上昇後会話2 |
苦しんでいる人を救うためなら、自分のすべてを犠牲にすることもいとわない……ニアールさんは、そんな人ですから……。 |
信頼上昇後会話3 |
かつて……光り輝く人を追いかけていました、その輝きが陰謀によって潰えるまで……。今度こそ、この輝きは消えさせません……たとえ命に換えても……。 |
放置 |
……この静けさ、故郷での日々を思い出します。 |
入職会話 |
旅医者の、シャイニングと申します。どこかでお会いしたことがあると?……旅の途中で、すれ違ったことがあったのかもしれませんね……。 |
経験値上昇 |
人を癒すだけの力では、足りないのです……。 |
昇進Ⅰ |
ただの医者のままでは、これ以上の人は救えません……。 |
昇進Ⅱ |
はい、医者としてだけでなく、守護者として生きるのはかねてからの目標でした……ドクター、この私の誓い、聴いていただけませんか。 |
編成 |
戦場に向かうのですか……。 |
隊長任命 |
これは私たち自身を救うための戦い……ですよね? |
作戦準備 |
争いは、避けられないもの……。 |
戦闘開始 |
戦いで救うことができるのなら……。 |
選択時1 |
始めましょう……。 |
選択時2 |
はい、聴いていますよ……。 |
配置1 |
繁栄か、あるいは滅びか……。 |
配置2 |
ただ、一瞬です……。 |
作戦中1 |
あなたは、私がお守りします……。 |
作戦中2 |
心配しないで……。 |
作戦中3 |
こんなの……悲しいです……。 |
作戦中4 |
苦しみを、忘れたことはありません……。 |
高難度作戦クリア |
敵が強大であればあるほど、闘争心、そして生きる意志が湧き上がってくるものです……。 |
★3で戦闘終了 |
どれほどの罪を重ねてきても、その命と共に塵に還るでしょう……。 |
★2以下戦闘終了 |
……いま戦場に戻っても、ここではもう、誰も救われません。 |
作戦失敗 |
勝利と……敗北……それは無限に連なる円環の一部に過ぎません……。 |
基地配属 |
一人で静かにしていられる場所さえあれば構いません……。 |
タッチ1 |
何か……? |
信頼タッチ |
久々に、静かで、穏やかな気持ちです。あなたの、鼓動さえ聞こえるくらい……。 |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ドクター、今日の気分はいかがですか? |
逆理演算
未実装
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
CoralCoast/I - 安息の午夜DN02
シャイニングの海辺の装い。
MARTHE[CoralCoast]「安息の午夜」モデル02。通気性がよく軽量で丈夫な材料を採用。尖ったデザインから醸し出される上品なミステリアスさが魅力。
夜の闇でも彼女の輝きは遮れない。
モジュール
ORIGINAL / シャイニングの記章
シャイニングは戦場でオペレーターを治療することに秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては医療オペレーターとして区分し、医師の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
PHY-Y / 枯れた鞘
それは不安になるほど静かな真夜中のことだった。邸宅に灯りは点されておらず、月明かりだけがひっそりと窓から差し込んでいた。
聡明な少女は薄闇の中を、母親を乗せた分娩台まで案内された。
その少女はまだ幼い身ながらも既に厳格な指導を受け始めており、剣と鞘を授かっていた。子は親の美徳を当然受け継いでいるものであり、血脈には力と知恵が刻み込まれている――聴罪師たちはそうした理念を信奉していた。
少女は自らの母親をじっと見つめた。白髪のサルカズの女性は両目を閉じて仰向けに寝かされている。その寝姿は静かで美しく、壁に投げかけられる影は慈悲深い山々のようだった。
彼女の身体の下にいる赤子もまた月明かりを浴びている。壁の上で引き伸ばされた赤子の影は、まるで怪物のように見えた。新たに産み落とされたその命は脆弱で無力だったが、普通の赤子のように本能的に泣き出すことはなかった。赤子が光を知らないその両目を開くと、月の光は雲によって遮られ、母親の腕はベッドの端から滑り落ちた。壁にいた影の怪物が、光とともに消え失せる。
少女は目の前で繰り広げられる生命の継承を、じっと見守っていた。
生命が消えゆく様をその目で見届けるのは、少女にとって初めてではない。少し前に彼女の父親が亡くなっていたからだ。そして今、再びの一つの生命の終焉と、一つの新たな生命の誕生を目の当たりにしている。生命の消滅と消失、生命の受胎と新生。そのすべてが、細部に至るまで少女の眼前に顕現する。しかし彼女のアーツは……聴罪師に属するアーツは、彼女の予想に反して何の感応も見せず、指先に収束することもなかった。
どうして?
少女は困惑した。
「生命」とは父が時折口にしていた概念である。それは聴罪師たちがその手に握る得物であると同時に、自らの頭で悟り、理解せねばならないと言い聞かされてきたものである。しかしその父の死の記憶はまるで薄いベールのようで、まるで厚さも重さも感じられなかった。母の死は、まるで一瞬ですべての生命力が奪われたように、突然であっけないものだった。そしてその静寂の中で、彼女の弟はひっそりと命を授かった。
生命とは一体何なのだろう?
彼女が感じたものは一体何なのだろう?
一族という枠組みの中に同じ長い白髪を持つ父と母がいて、その父と母によく似た自分がいて、そして産声も上げない弟が新たに生まれた。それらの生命の間に何か共通点はあるのだろうか?
「我々の生命はいずれ、より気高い形で一体となる。」父は息を引き取る前、少女にそう告げた。
それは決して崇高な理念ではないのだろうと、少女は直感していた。
生命は今も、最も純粋な血脈を有するこの一族の中を流れ続けている。その瞬間、彼女は何かが彼女の元に戻ってきたと感じた……あるいは、その何かは一度として彼女の傍を離れたことがないのかもしれなかった。
PHY-X / 「使徒」
黄昏と闇夜が入れ替わる時、再び人が倒れた。
彼らは戦場から必死に逃げ延びているところだったが、その途中で病魔に捕えられたのだ。
もはや、あとに待つのは死のみで、その淵へと瀕した青年は足掻く気力すら失っていた。
その傍らにうずくまる彼の母親にできることといえば、生まれたばかりの赤ん坊にそうするように、ただ彼を抱き締めてやることだけだった。
懐に抱く身体には二度と温もりが戻らないと知り、母親は声を上げる。
それは叫び声と言うよりは乾いた泣き声のようだった。
すると彼女の声が届いたかのように、青年の痩せ細った胸がかすかに脈打った。
直後にどくん、ともう一度、身体の奥底から響く音は次第に大きくなっていく。
まるで、消えゆく生命力が再び戻ってきたかのように。
母親はばっと身を起こし、いつの間にやら目の前にいた見知らぬ人の手を握る。
一目見てその二人がサルカズであることはわかったが、彼女らが生の福音をもたらす者だろうと、死をもたらす使者だろうと、彼女には懇願することしかできない。
白衣のサルカズが患者の胸に手を置いて、黒衣のサルカズが彼らへ視線を向ける。
すると、沈みかけていた日の光が夜空を離れ、今際の際にある人の暗い両目へと落ちた。
彼と母親の視線が、そこに再び重なる。
一人の人生の始まりから終わりまで、あらゆる場面を刻み込んだ記憶とそこに秘められた感情が、彼らの身体から滲み出て、薄い夕陽と共に二人を取り囲んでいく。
夕陽は温もりを持たず、流れゆくこともなく、ただ死者の元から生者の目の中へやってくるばかりだ。
一粒の涙が母親の枯れ果てた目から流れ落ち、闇夜があらゆる人を分け隔てなく包み込んだ。
シャイニングは、わずかに残った黄昏と夜の帳が溶け合う瞬間を、静かに見守っていた。
「古のカズデルには白い角を持つ魔王がいた、という伝説がある。」
冷淡な声が彼女の背後から響いた。
「魔王は時間を『織る』能力を持っており、黄昏を糸と成してサルカズの過去、現在、そして未来の栄光を空の上へと織り出したそうだ。戦場で殺し合う戦士たちは、それを見上げるだけでそこへ映り込む永遠を目にすることができ、それによって彼らは生死を気にも留めなくなり、魔王の指揮のもと不敗を誇ったという。」
「カズデルには、そうした物語がたくさんあるものですよ。」白い角の医師はそう答えた。
「生きている人間を生死の境界に触れさせることは、彼らに死へと突き進む勇気を与えるのみならず、命は決して無意味なものではないと実感させることもできる。ひいてはそれは、愛する人との別れをより良い形で迎えられるということだ。」
ケルシーは事実を述べていく。
「君とナイチンゲールの治療のおかげで死に際の患者が陥りかけていた鉱石病の発作を抑制することができた。彼の体内で急速に生長していた源石結晶が一時的な小康状態に入ったことで、患者を静かに見送り、彼の母親を救うことまでも実現したんだ。」
「だからあなたは、私に目を光らせていたあの刺客に手を出させなかったのですね。」
「――昨日君に会った時、君がアーミヤに向けた眼差しに気が付いてな。君は最初から彼女の正体を知っていた上、自身の秘密を打ち明けるつもりもなかったのだろうが、あの瞬間の感情を隠せてはいなかった。」
「その感情というのは?」
「憐憫だ。」ケルシーはシャイニングの目を見つめた。
「今この時そうであるように、君のまなざしは医者のそれだった。」
印
シャイニングの潜在能力強化に用いられる。
見た目は普通の白いネックレス。埃っぽい場所でも汚れない。
指名券採用
一見単純そうだが、実は分かりにくい。
サルカズ医師・シャイニング、全力を尽くしてチームに医療支援を行う。
紹介文
省略
登場ストーリー
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