aklib_story_相思相殺_2-1_龍門_戦闘後

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相思相殺_2-1_龍門_戦闘後

龍門第五区の外に置かれた検疫所で、ロドス一行は龍門近衛局の隊長、チェンと顔を合わせた。 彼女に導かれ、ドクターとアーミヤは、龍門の長たるウェイの執務室へと向かうが、そこではすでに会談が始まっているようだ。


p.m.10:14 / 晴天 / 視界:19km

龍門第五区外 検疫所

[???] 隊長。

[???] ロドスの人員が到着しました。

[???] ......

[アナウンス] ――繰り返し、龍門からのお知らせをお伝えいたします。

[アナウンス] 天災の影響により、龍門全域が停泊状態となっております。また、龍門第五区のゲートはすべて、2時間後に封鎖される予定です。

[アナウンス] 皆様、ゲート通過の際には、鉱石病の検疫にご協力くださるようお願いいたします。

[アナウンス] 合わせまして、未登録の感染者を発見されましたら、付近の警備員まで直ちにお知らせください。

[アナウンス] 『緊急事態管理法』に基づき、近衛局が速やかに対応し、対象の人物を捕縛いたします。

[アナウンス] 繰り返し、龍門からのお知らせを――

[アーミヤ] 聞いていた通り、ですね……

[アーミヤ] 行きましょう、ドクター。

[アーミヤ] ――お待たせしました。

[???] ロドスとの面会は10時の予定だと聞いていた。

[???] だが、今は10時14分だ。

[???] この遅刻で、私の時間を14分も無駄にさせられたことになる。

[アーミヤ] ……申し訳ありません、チェン隊長。先ほどこの近辺でレユニオンと――

[チェン] 説明は不要だ。事情はわかっている。それより、本題に入ろう。

[チェン] ――そちらの人物は?

[アーミヤ] ロドスの顧問、Dr.{@nickname}です。ケルシー医師のほうから、龍門側のみなさんにお伝えしてあるかと思いますが……

[チェン] ……ふん。

[チェン] まあいい、これで人員は揃ったというわけだ。では、私と共に――

[近衛局隊員] ――隊長! 緊急のご報告です! 感染者が、また――

[チェン] 狼狽えるな!

[チェン] 第一部隊、警戒態勢を! 狙撃手は配置につけ!

[一般市民] な、なんだなんだ……!?

[感染者] 放せ! 放せよ!!

[チェン] ――何事だ。状況を報告しろ。

[感染者] 俺が何をしたっていうんだ! 頼むよ、通してくれ!!

[感染者] 俺たちは化け物なんかじゃないんだぞ!!

[近衛局隊員] この感染者たちが、我々の指示に従わないものでして……

[チェン] ……そのくらい、見ればわかる。

[チェン] もういい。

[チェン] 一度ゲートを封鎖し、奴らを全員拘束しろ。

[チェン] 対応を終え次第、30分後に検疫所を再び開き、ゲートを解放するように。

[チェン] それから、検査エリアを40メートル前倒しにしておけ。

[チェン] さて……ロドスの人員は、アーミヤとDr.{@nickname}のみ私に同行してもらう。ほかの者は、ここに残って龍門国境警備隊の補佐に当たれ。

[チェン] そのくらいの任務もこなせないようでは、話にならんからな。

[チェン] ――「PC94172」。彼らに指示を与え、今夜はこれ以上騒ぎが起こらないように努めろ。

[近衛局隊員] 了解しました!

[近衛局隊員] それでは、ロドスの方々。警備任務についてご説明を……

[アーミヤ] ……

[アーミヤ] (小声)チェン隊長は、想像以上に厳しい方のようですね……

[ドクター選択肢1] (頷く)

[チェン] さあ、行くぞ。

[チェン] ついてこい。

[チェン] ――ここだ。

[アーミヤ] わあ~……! こ、こんなに高いビルがあるなんて……!

[チェン] ……

[アーミヤ] ……あっ……

[アーミヤ] す、すみません、つい……

[チェン] ――キミたちロドスが、見どころのある組織だということは知っている。

[アーミヤ] えっ……?

[アーミヤ] ええ、と……ありがとうございます。

[チェン] だが――

[チェン] チェルノボーグでの事件後、生き残った人々は一様に、必死で龍門に向かってきているようだ。

[チェン] 感染者が龍門へ来たらどうなるか……そのくらい、当事者たちは理解しているだろうにな。

[???] ――念のため、もう一度申し上げます。

[???] このままでは、龍門が次のチェルノボーグとなることは確実です。

[アーミヤ] ! これは、ケルシー先生の声ですね……

[チェン] ああ。キミたちロドスの交渉役として、ウェイ長官と会談している最中だ。

[チェン] では、ここで待っていてくれ。

[チェン] のちほど案内しに戻る。

[アーミヤ] ふぅ……チェン隊長って、なんというか少し……とっつきにくい人ですね……

[アーミヤ] 何はともあれ、交渉については、ひとまずケルシー先生にお任せしましょう。

[アーミヤ] 大丈夫です。先生を信じてください、ドクター。

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