クモ

ページ名:クモ

登録日:2023/06/18 Sun 11:04:19
更新日:2024/07/05 Fri 13:58:29NEW!
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フハハハハハハ!! ごきげんよう、愚かな地球人諸君!
たった今、このアニヲタWiki(仮)は我ら鉄十字団が支配した!
さあ恐怖せよ! 今から地球は我らが支配するのだ!!


しかしモンスター教授、現代の地球人達は我々の事はすっかり忘れているそうです。
なんでもスーパー戦隊や仮面ライダーとかいうヒーロー達に守られているから安心だとか……


何!? そうなのか!?
うーむ、我々の存在をアピールする為にはどうすればよいものか……


ご安心ください。こんなこともあろうかと我々の項目を作成しておきました。
こちらをご覧ください。




クモ(蜘蛛)とは、節足動物門・鋏角きょうかく亜門・クモガタ綱・クモ目に属する生物である。
よく昆虫に近い生き物といわれ、実際どちらも節足動物ではあるのだが、その中でも近いかと言われるとそうでもなかったりする。
というのも、現生節足動物は口の構造で「鋏角類」と「大顎類」に大分されるのだが、クモはサソリ「ダニィ!?」ダニ、カブトガニとともに鋏角類に分類される。
虫っぽい生き物でも昆虫やムカデ・ヤスデ・ダンゴムシ等はエビ・カニ等と同じ大顎類で、同じ節足動物とはいってもかなり離れた存在なのである。


目次



【概要】

基本的にほとんど肉食の捕食者で、糸で相手を捕らえ毒で動きを封じてから食べるという方法で獲物を狩る根っからのハンター。
しかし実際には糸を使うものは半分であり、更には人間に危害を加えるものはめっちゃ少ないというのが現状である。


生息域は基本的に陸上性の動物で、多くの種類が砂漠、高山、森林、草原、湿地、海岸などあらゆる陸上環境に分布しているというすごい奴。
こんなに生息域を拡大しているのはこいつとダニしかいない。
一応水中にも後述のミズグモが生息しているのだが、そちらはダニの方が多い。
捕食対象は生き物であれば何でもよく、昆虫類から他のクモガタ類などの節足動物、軟体動物、小型の脊椎動物まで多岐にわたるという大食漢。
すなわち生きている奴なら何でも食っちまう奴なのである。
自分より大きな生物も食べてしまうようで、南米には稀に鳥の死骸をも食べてしまうことから「ゴライアスバードイーター」という異名で呼ばれているタランチュラがいる。日本でもオオジョロウグモが網にかかったシジュウカラやコウモリを捕食する姿が目撃されたことがある。


獲物の狩りかたとしては、主にネット状の巣を張り相手が引っ掛かるのを待ち、その後かかった相手を糸でぐるぐる巻きにしてから食べるのがほとんど。
皆さんも昔森の中や建物の間を歩いて蜘蛛の巣に引っかかってしまい、不快な思いをした経験があるのではないだろうか?
尤もタランチュラやハエトリグモの様に巣を張らないで捕食を行う奴らもいる。
ちなみに生物学では、網を張るものを「造網性」、張らないものを「徘徊性」と呼んでいる。
捕らえた獲物の体組織を消化液でドロドロに溶かして吸収する、所謂「体外消化」を行う。
「バギーラ・キプリンギ」というハエトリグモの一種は、植物の芽にできる構造物を主食とする。つまり、広義での植物食のクモである。


クモは4対(8つ)の目(単眼)を持つ種類が多いが、中にはこれより目が少ないクモや目が無いクモもいる。
そんだけたくさんある目だが、基本的に視力が低い。
特に造網性の種はその傾向が強い場合が多く、たいていは網にかかった獲物がもがいた時の振動を脚で感知して反応する。
一方で比較的目が良いクモもいる。ハエトリグモはその大きな目に見合った視力を備え、視覚に頼った狩りを行う。メダマグモも発達した目を持ち、こちらは暗視能力に優れている。


見た目から不快害虫扱いされ、クモの巣ごと消し去る殺虫剤で駆逐されていることが多いが、ハエやゴキブリといった害虫を駆除してくれるありがたい益虫でもある。
特に農業の方面では、害虫駆除の効果が様々に研究され、一定の評価を得ている。
皆も「夜のクモは縁起が悪いから」とか言って踏みつぶしたりするのはやめよう!



【クモの糸について】

クモの代名詞と言えば、彼等の武器でもあり生活を支えるである。
糸の組成はタンパク質分子の連鎖で、体内では液状で存在し、腹部先端の「糸いぼ」(出糸突起)から体外へ排出される際に空気と応力によって繊維状=糸となる。これは不可逆反応で、空気中で液状に戻ることはない。
しかしある種のクモは使用した糸を蛋白源として食べ、消化して再び糸などに利用するという、いわば糸のリサイクルをしている。


よく見掛ける網の目の巣の作成では、放射状に延びた直線の非粘着性の糸を蜘蛛自身の足場として配置、そこを起点に獲物を引っ掛ける粘着性がある糸を一周ずつグルグルと設置する中々に器用な方式になっている。
巣一枚の作成につき凡そ数時間掛けるが、種類によっては十数分で作ってしまう。


糸は造網性のクモの専売特許と思われるかもしれないが、徘徊性のクモも糸は使用しており、例えば高いところから降りるとき命綱のように使うことがある。
また種類によっては、この糸を使って気流に乗り遠くへ移動する「バルーニング」を行うクモも存在する。
一例として、インドネシアのクラカタウで火山活動により新たな島が誕生した時に、生物の移住について調査したところ、最初にやってきた生物はクモだったとか。食うものあったんだろうか
すごいぞー!カッコいいぞー!


糸の強度は同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍もある。理論上では鉛筆くらいの太さがあれば飛行機を止められるという結果が出ている。


我々人類はこの糸を活用しようと様々な研究をしており、アメリカでは防弾チョッキの素材に使おうとするなどの努力を重ねてきたが、コスト面や生産性からの問題でなかなか実現しなかった。
しかし、2013年5月に日本の山形県のベンチャー企業スパイバーが世界初となる人工クモ糸の量産技術を開発し、人工クモ糸の工業原料としての実用化が現実のものとなる目処がたったというニュースが報道された。
2017年には理化学研究所もクモの糸を再現したポリペプチドの合成方法を開発したと発表している。…日本ってやべぇな。


文学や俳句・和歌においては、クモの巣が張られている事は誰も来ないこと、すなわち時間の経過を現す表現として用いられている。
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』では儚く、そして脆い希望の象徴としても表現されている。



【クモの毒について】

クモと言えばも注目されるが、実は人間を命の危機に陥らせるような毒を持っているやつらは意外に少ない。
一応

  • セアカゴケグモといったゴケグモ類(特定外来生物)
  • シドニージョウゴグモなどのオーストラリアに生息する一部のジョウゴグモ類(特定外来生物)
  • ドクイトグモなど南北アメリカに生息する一部のイトグモ類(特定外来生物)
  • クロドクシボグモなど一部のシボグモ類

このへんは人間を殺す毒を持っている。
このうちゴケグモ類は90年代に西日本の港湾部で目撃されニュースを騒がせ、00年代頃までには日本でも定着している。
また日本の在来種にも「カバキコマチグモ」という毒グモが生息しており、時折噛まれた事例が報告される。


が、日本で注意しなければいけない毒グモはこれくらい。
だいたいは人間に危害を加える存在ではないのである。
タランチュラも強い毒を持つものは稀であり、不用意に手を出したりしなければ噛み付かれることはない。
ONE PIECE』のウソップがクモを手懐けているシーンがあるのは、こちらから手を出さなければ攻撃されないことを熟知しているからだと思われる。



【主な種類】

●コガネグモ
黄金蜘蛛。
日常でよく見かけるクモ。腹に黄色と黒の縞模様が特徴で、日本でクモと言えばこいつの印象が強い。なお脚は白黒の縞模様になっている。
地方によっては「ジョロウグモ」とも呼ばれるが後述のクモとは別種。
林の周辺や草原などに、X字形の白い隠れ帯をつけた円網を張り、その中央部に脚を2本ずつそろえて獲物を待ち伏せする。


●ジョロウグモ
女郎蜘蛛。
こちらもクモの代名詞。こっちは腹に黄色と灰色、脚に黄色と黒の縞模様がある。
人家周辺から山間部まで、いたるところで普通に見られ、目の細かい複雑な円網を張る。


●オニグモ
鬼蜘蛛。
日常でよく見かけるクモその3。太い脚にゴワゴワした毛が特徴で、そこそこ大きいので網を張っているとすごく目立つ。
夜行性で昼間は網を回収して葉の陰などでじっとしている。
夕方の窓にいつの間にか蜘蛛が増えていたら大抵こいつ。


●トリノフンダマシ
鳥の糞騙し。
文字通り鳥のウンコに擬態したクモであり、こうすることで天敵からの眼を逃れている。
林縁や草原などで見られ、夕方から夜にかけて活動し、大きな円網を張る。


●ゴミグモ
芥蜘蛛。
文字通り、まるでゴミの塊で出来たようなクモ。
黒褐色で、灰白色や黒色の複雑なまだら模様があるのが特徴。
円網を張り、中央部分に、ゴミや食べかす・脱皮殻などを縦に重ねた太い帯(隠れ帯)を作り、その中央に身を潜めることで天敵から逃れる。


●クサグモ
草蜘蛛。
植え込みや壁の隅に複雑な巣を作るタナグモの仲間。
巣の奥に筒状の出入口を設けて、外敵が来ると引っ込んで最悪そこから逃げ出す。
雨の日には真っ白になっていたりする。


●ハエトリグモ
蝿取蜘蛛。
その名の通りハエを主なターゲットとして捕食する小さいクモ。
眼が大きく発達しているのが特徴で、前列に4つの眼が正面を向いて配置するその姿は、まさに対ハエ専用のモビルスーツならぬモビルスパイダーといったところか。
徘徊性の性質を持ち、短い脚でちょこまか動いたり、大ジャンプをしてハエを捕らえる。
繁殖期にオス同士が出会うと、前脚を掲げて威嚇しあい、組み合って争うカブトムシに負けず劣らずの相撲を繰り広げる。


●アリグモ
蟻蜘蛛。
ハエトリグモの仲間で、その名の通りアリそっくりの姿に擬態した凄い奴。
見た目はアリだが、よく見ると一番前の前足を上げて触角に見せている。オスは大きな顎を持っている。


●ミズグモ(絶滅危惧種)
水蜘蛛。尚、忍者の道具はクモではなくアメンボが名前の由来らしい。
クモの仲間で唯一水中で暮らすクモ。
第3・第4脚の腿節内側に長い毛が密集しており、これで水中に空気を抱え込みながら持ち運ぶことで水中での呼吸が可能。
空気は水面に出て、後ろ足の間と腹部の微毛の間に通常より厚い空気の層を抱えるようにして潜り、巣内に放すことを繰り返して集める。
水中に糸を重ねてできた膜によるドーム状の巣を作り、ここに空気を蓄える。
アニヲタの諸君も昔NHKで放送していた「むしまるQ」で見たことがあるのではないだろうか。


●トタテグモ
戸閉(戸立)蜘蛛。
地中に生息する「ジグモ」というクモの仲間で、穴を掘った後入口に糸で裏打ちしたフタを付ける姿がまるで戸のように見えたのが名前の由来である。
入り口近くに虫が通りかかると飛び出して捕まえ、巣穴に引きずり込んで食べてしまう。
「かかったなアホが!」「アーッ!♂」
ただし大きい奴が近づくと戸を閉めるチキン野郎。


●コモリグモ
子守蜘蛛。
コモリグモ科のクモの総称で、その名の通り雌が卵や子グモを背中に乗せて運ぶ習性を持つ。
卵嚢を背中に乗せたり吊るしたり近くで見守ったりといった蜘蛛は少なくないが、子グモの世話までするのは珍しい。
集合体恐怖症及び蜘蛛恐怖症の人にはかなりキツイ絵面なので、画像検索する際は要注意。
ちなみに後述する「タランチュラ」の伝説の元になったのはこのコモリグモの仲間だが、猛毒を持つというのは誤解で(人間にとっては)無害なクモである。


●コガネヒメグモ
小金姫蜘蛛。
子グモ一匹ずつに溶かした獲物を与えるという、鳥類のような育児を行う。
これをスパイダーミルクと言うらしい。ちょっと嫌だ


カバキコマチグモ
樺黄小町蜘蛛。日本在来種では珍しい強毒性のクモ。
その育児は……


●オオツチグモ(タランチュラ)
大土蜘蛛。
主に南米などの南半球に生息する手のひらサイズの巨大グモ。
俗称の「タランチュラ」とはイタリアの港町「タラント」に伝わる毒蜘蛛伝説を由来とし、そこからヨーロッパ人が巨大なクモをタランチュラと呼ぶようになったとされる。
デカさに加えて全身毛だらけ、更に大きく鋭い牙を持っていることから怖れられ、モンスター映画に登場することが多い。
しかし実際はこちらから手を出さなければおとなしいので、近年ではペットとして飼われている奴も多い。


●セアカゴケグモ
背赤後家蜘蛛。
黒いお腹に赤い模様が特徴。
オーストラリアが原産だが、外来種として世界各地に分布域を広げており、日本もその例外ではない。
神経毒「α-ラトロトキシン」を持ち、麻痺や呼吸困難などの症状を引き起こす。
人工的な環境を好むため、住宅街や公園など人間の生活圏に住み着くことが多いのも厄介なところ。
実際に死亡例も存在する危険な毒グモではあるが、性質はおとなしく、誤って素手で触れたりしない限りは噛みついてこない。
また毒性も世間一般のイメージほど強いわけではなく、噛まれたとしても健康な成人であれば命には関わらないことがほとんど。
とはいっても幼児や老人であれば重症化のリスクは高まるし、アナフィラキシーショックを引き起こす場合もあるので甘く見てよくはないが。
ちなみに日本では本種と後述のクロゴケグモにハイイロゴケグモを加えた3種のゴケグモが外来種として確認されており、その全てが毒性を理由に特定外来生物に指定されている*1
見かけても絶対に素手では触らず、駆除するなら靴で踏み潰すか殺虫剤を使おう。


●クロゴケグモ
黒後家蜘蛛。
アメリカに生息するセアカゴケグモの近縁種。見た目もよく似ている
日本でも米軍岩国基地やその周辺地域で外来種として確認されている。
アメリカでは半ば毒グモの代名詞となっており、英名“Black widowブラックウィドウ”は夜間戦闘機P-61やステルス戦闘機YF-23等の米国製兵器の愛称にも用いられている。
アニヲタ的にも『HELLSING』のウォルター・C・ドルネーズの技や『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の同名キャラマーベル・シネマティック・ユニバーススカーレット・ヨハンソンが演じたヒーローなど、その名を目にする機会は多いだろう。
ゴケとは「後家」つまり「未亡人」のことであり、交尾後に妻が夫を食い殺す習性を有する*2
その習性ゆえに『キン肉マン』の大魔王サタンが世界一好きな生物らしい。
といった感じで良くも悪くも名の知れた毒グモではあるが、実際のところセアカゴケグモ同様性格はおとなしく、噛まれた際の死亡率も1%以下と「言われているほどは」恐ろしいクモではない。
これもセアカと同じく人工的な環境を好むため、「身近なクモなのに、噛まれると稀にとはいえ人が死ぬくらいの毒を持っている」という点が実態以上に恐れられる原因になっているのかもしれない。


アシダカグモ

「私が訓練教官のアシダカグモ先任軍曹である。」
「話しかけられたとき以外は口を開くな! 口でクソたれる前と後に“Sir”と言え!分かったか、ウジ虫ども!」


「Sir, yes, sir!」


「貴様ら幼虫どもが成虫まで生き残れたら 各人が対ゴキブリ専門の兵器となる。ゴキ狩りに命を賭ける地獄の狩人だ。」
「その日まではウジ虫だ!この地球上で最下等の生命体だ!貴様らは昆虫ではない!イヌやウシのクソにまみれた下等生物だ!分かったか、ウジ虫ども!」


「Sir, yes, sir!」


●ユカタヤマシログモ
浴衣山城蜘蛛。
創作のクモは口から糸を吐くやつが多いが、実際のクモは上記の通り腹部先端(尻)から糸を出す。
では、口から糸を吐くクモは実在しないのか? 否、このユカタヤマシログモこそ糸(粘液)を口から吐くクモである。
獲物を見つけると忍び寄り、射程に捉えるや糸を吐きかけて動きを封じ捕食する。


●ナゲナワグモ
投縄蜘蛛。
北アメリカ出身のクモ界のカウボーイ。
まるで投げ縄で牛を捕まえるが如く、飛んでいる獲物を粘液付きの糸で捕らえる事からその名がついた。
実は、獲物は特定の種の蛾の雄がほとんどである。
これは、雌の蛾が交尾相手を呼び寄せるのに使う匂い、いわゆる「求愛フェロモン」と似た匂いを投げ縄から発しているからである。


●メダマグモ
目玉蜘蛛。
ハエトリグモのような正面を向いた大きな目を持ち、視力の悪い種が多いクモの中でも高い視力を誇る。
その見た目に違わず狩りの仕方も独特で、木の枝などからぶら下がりながら、自分の糸で編んで作った網を獲物に被せて捕獲する。
狩りの方法がよく知られている一方、繁殖などの細かな生態には依然として謎が多い。


●シドニージョウゴグモ
シドニー漏斗蜘蛛。
名前の通りオーストラリアに棲息する強力な毒蜘蛛。
脚を広げた大きさは手のひらほどもあり、咬まれれば命の危険すらある。
ただ本来の獲物である昆虫にはこの毒はさほど効かないらしく、にも関わらず何故人間などの霊長類など対してのみ有効な猛毒を持つようになったのかは不明。
まあオオスズメバチだって虫に対しては毒針を使わないので、何らかの仮想敵がいたんだろう。多分。
ちなみに漫画『金田一少年の事件簿』で凶器として使用されたこともある。(どうやって持ち込んだんだこんなでっけえ蜘蛛大量に)


●クロドクシボグモ
黒毒絞蜘蛛。
中南米に棲息する世界最強クラスの毒蜘蛛。
上記のタランチュラなどとは違い性格は凶暴で、特に手を出さなくても人間に噛み付いて来るほど。
男性が噛まれると全身の痛みや血圧上昇に伴い勃起状態が数時間も続く。こりゃもう抜くしかねえ!
が、ガラガラヘビのおよそ30倍とも言われる強力な神経毒なので、1匹につき人間80人を殺す力がある。魂が抜けちまったねえ……
ただ最近はこの毒を利用したED治療薬の研究も行われているそうな。
またバナナの中に潜む性質があり、別名「バナナグモ」とも。実際にイギリスやドイツでは輸入品のバナナに卵が付着していた事例があった模様。




【クモをモチーフとしたキャラクター】

クモはその見た目から怖れられ、B級映画に出てくるモンスターのモチーフとして多く用いられ、日本では『仮面ライダー』シリーズの悪の怪人としてたくさん登場している。
一方で相手を糸で捕らえる=「相手を殺さず行動不能にする」事から不殺の信念を持つヒーローのモチーフとしても起用されている。
クモを模したメカもよく登場するが、足の数は8本と限らない。多脚(機体)も参照。


有名なのはマーベル・コミックスのヒーロー・不死身の男スパイダーマッ!スパイダーマンだろう。



◆フィクションにおけるクモ、クモをモチーフにしたキャラクター・アイテム及びクモに何らかの関係がある人物

●伝説・神話

●アトラク=ナクア
ハイパーボリア大陸の深淵で巣を張る巨大グモ。
狩りのためでなく何の為に巣を張り続けるのかは不明だが、一説ではこの巣が出来上がった時が世界の終焉の時なのだとされている。


マンガ


●アニメ


●特撮

●クモンガ
南米で発見された巨大グモ。
ジグモに近い生態を持ち、糸で相手を捕らえて捕食する。近年、日本で複数の亜種が発見された。









●小説・ライトノベル


ゲーム


●バラエティ番組

  • 女郎グモ(『はねるのトびら』内のコーナー「ギリギリッス」)

●その他



【余談】

クモが入っていることわざに「蜘蛛の子を散らす」「蜘蛛は大風の吹く前に巣をたたむ」がある。
前者は大勢の人があちこちに逃げる、後者は災難に備えるという意味である。
ちなみに成熟したメスのクモを叩き潰すと、腹の中のクモの子が一斉に出てくるリアル「蜘蛛の子を散らす」状態となる。
地獄を見たくなければ塵取りに誘導するなりして慎重に外に逃がそう。


また、古くからの言い伝えに「朝のクモは金だが、夜のクモは災いの予兆だから殺せ」という物がある。
クモの妖怪が夜中に襲撃してくる昔話が各地でこの諺の由来とされているが、朝の蜘蛛が縁起が良い理由は語られていないことが多い。


韓国にも「朝のクモは嬉しいお客さんが来る、夜のクモは泥棒や嬉しくないお客さんが来る」と似たような俗信があり、こちらは「クモがいる→部屋が散らかっている→お客さんに備えて部屋を片付けろ」という話がいつしか「クモ→お客さんが来る」となり、そこからさらに「夜にクモがいる→夜に来るのは泥棒や嬉しくないお客さん」と変化していったと考えられている。


一方でフランスには「朝のクモは悲しみ、昼のクモは心配、夜のクモは希望」と逆の諺が存在しているが、
これは「朝クモが巣を張るということは、夜のうちに露が降りなかったということで、これから雨が降る可能性がある。夜、クモが巣を張るということはよい天気が続くだろう」という意味の天候についての諺らしい。
晴れとか雨とかでなく「悲しみ」とか「希望」とかいう表現なのは語呂合わせのためだとか。


クモ恐怖症のことを「アラクノフォビア」と言う。




追記・修正をこまめにする男、スパイダーマッ!




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いかがでしょうか教授、これでこの星の人間でも少しは我々の恐ろしさを…
愚か者!別の項目になっているではないか!
いつの間に!


おのれぇ…いったい誰がこんなことを…


\HAHAHAHA…/

ん?


\HAHAHAHA…/

こ、この声はまさか…!


\HAHAHAHA…/

ええい、出て来いスパイダーマン!いるのは分かっているのだぞ!


俺はここだぁ!


{\   \ヾ、   <):::::\_ .  ∠__:::::::`> _           -─‐-、          \::::::::::::::`ヽ _    |:::::::::::::::::|           \::::::::::::::::::::::: ̄ ̄:{:::::::::::::::::|                ̄` <___j:|{\ ::/}|_                   \:: | ̄::::: ̄:|::::::`ヽ                     、\:::::: /:::::::::::∧                      ∨::::ii::::::::::::::::::: ∧                      ∨::||:::::::::::::|:::::: ∧                      ∨||:::::: /¨|::::::::::::!                           ∨:::: 〈: : ! :::::::: |              _ -=ニ二≧z___|::::::::::\|:::::::::: |\_____                イ : : : : : : : : : : : : :`ー一'"|:::::::::::|: : : : : : : : : : : `ヽ             i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : !:::::::::/: : : : : : : : : : : : : : \             | : : : : :厂 `ヽ: : : : : : : : ::/`ヽ,/: : : : : : : : : ___ : : : : :\             ト── }.    \: : : : :.:〈二二/>一 ´ ̄ ̄   `ヽ : : : :∧             |:::::::::::/         ̄ ̄ /: ̄∨                 \_/:::::\             |::::::::::′          ./::::::::: {                  \:::::::::\             |:::::::: i         {::ハ::ハ:::!                    \:::::::::\

すり替えておいたのSA☆



貴様ッKISS★SUMMER



悪の野望を粉砕する男、スパイダーマッ!!!





クモについての項目を作成する男、スパイダーマッ!


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\許せるッ!/
#vote3(time=600,12)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 地獄からの使者 -- 名無しさん (2023-06-18 11:37:20)
  • タランチュラの毒が副作用のない鎮痛剤や -- 名無しさん (2023-06-18 11:55:03)
  • ↑特定の害虫だけを殺し早く分解される農薬作りの研究が行われている -- 名無しさん (2023-06-18 11:56:15)
  • 蜘蛛の足は非常にユニークな構造で、なんと伸筋が存在せず屈筋しか付いてない。じゃあどうやって足の関節を伸ばすかというと胴体の筋肉で体液に圧力をかけて足に流し込み、その水圧で足を伸ばすという液圧式の駆動方式を採用している。この方式を採用してる動物は蜘蛛以外では棘皮動物(ウニとかナマコとかウミユリとか)などくらい。なぜそうなっているかというと、伸筋を無くした分だけ重量やスペースに余裕ができるので屈筋を増やして足を曲げる力を強くするためだろうと考えられている。そのおかげか、蜘蛛の足は体格のわりに曲げる力がとても強くて獲物を力強く捕まえることができるほか、足を曲げる力で大ジャンプができる。 -- 名無しさん (2023-06-18 12:45:56)
  • ↑ちなみに蜘蛛が死ぬと足を曲げてしまうのは液圧の力よりも屈筋のほうがずっと力が強いので、死んだ際に屈筋の力が液圧の力よりも後まで残るから -- 名無しさん (2023-06-18 12:55:24)
  • 家で見かけたら毎回おちょくってるな自分。一度母が殺虫剤で殺した事があるが、正直かなり可哀想に思った -- 名無しさん (2023-06-18 14:25:21)
  • 家に出るクモはわざわざ人間の体這ってきたりしないし、他の虫食べてくれるしでかなりいい子なので、見かけても見逃してあげてる -- 名無しさん (2023-06-18 14:38:12)
  • 蜘蛛の糸の人工化・量産化に成功すればマジで繊維業界に革命が起こるとの事。防弾チョッキのみならず、現在のものより遥かに軽くて丈夫な宇宙服も作れるとか。 -- 名無しさん (2023-06-18 15:41:25)
  • アラクニドの藤井アリスや蜘蛛なんかは蜘蛛の能力を用いて(模倣して?)戦うスタイルだったな -- 名無しさん (2023-06-18 15:56:12)
  • 実害はともかく身近にあるトップクラスの異形で生態も特殊だから、古来から様々なネタに使われてるね。 -- (2023-06-18 18:02:46)
  • これほど快・不快が両立する生物もそういないんじゃなかろうか。 -- 名無しさん (2023-06-18 19:05:18)
  • アシダカみたいなデカい蜘蛛が昔からかなり苦手なんだがなぜかタランチュラだけは平気だ。飼える生き物だって刷り込みがあるからだろうか… -- 名無しさん (2023-06-18 21:01:51)
  • アシダカ軍曹wwww -- 名無しさん (2023-06-18 22:11:24)
  • モチーフキャラクターの欄は畳んでもいいんじゃないかと思った 特撮はキャラ多いから長いし -- 名無しさん (2023-06-19 00:09:02)
  • モチーフの欄見てて思ったけど、ドンキーと違ってマリオシリーズにクモをモデルにしたキャラっていないんだな -- 名無しさん (2023-06-19 01:18:03)
  • ↑ガサゴソがいるね。あとペパマリにはパイダース系統もいる -- 名無しさん (2023-06-19 01:51:14)
  • ロード・オブ・ザ・リングでも終盤で蜘蛛のモンスターがいたような気が -- 名無しさん (2023-06-19 09:15:34)
  • 西洋圏 -- 名無しさん (2023-06-19 10:08:40)
  • マザーグースの童謡にあるぐらい、西洋圏だと、独立した恐怖の象徴みたいになってる気がする -- 名無しさん (2023-06-19 10:16:16)
  • シャーロットの贈り物 蜘蛛のシャーロットがコブタが食肉加工されないよう協力するアニメ映画 実写板はリアル寄りで蜘蛛が苦手な人には恐怖でしかない描写アリ -- 名無しさん (2023-06-19 20:04:58)
  • 日本で身近なクモというとクサグモ。個体群を作るので、トンネル状の緻密な巣がイヌツゲの植え込みを丸ごと覆ってたりする -- 名無しさん (2023-06-19 22:13:18)
  • ↑5ウンゴリアントのことかな -- 名無しさん (2023-06-19 22:46:57)
  • ジョロウグモのジョロウは女郎ではなく大奥の女官の中でも高級に位置する上臈 説がある -- 名無しさん (2023-06-20 20:15:35)
  • 雲ではない -- 名無しさん (2023-06-20 20:47:07)
  • 姉様 -- 名無しさん (2023-06-21 16:58:09)
  • 蜘蛛の怪人は多いがクモの怪獣は少なめ。元々の姿が十分迫力あるから弄りにくいんだろうけど -- 名無しさん (2023-06-22 04:25:25)
  • クモがいるならその餌もいる そのクモがアシダカならほぼアイツ こまめな掃除はマジ大事 -- 名無しさん (2023-06-27 17:37:17)
  • ジョロウグモみたいなのはビビるが小さいクモは丸っこい体形やちょこまかした動き、指でつつくと慌てて逃げる様が可愛らしいので好き。 -- 名無しさん (2023-06-27 23:33:43)
  • 蜘蛛の糸って蜘蛛が益虫であることを示唆してたんかな -- 名無しさん (2023-07-02 07:12:01)
  • 貴様のために、ワシは鉄十字団の項目を味噌鰤だぞ!許せる! -- 名無しさん (2023-07-05 20:42:03)
  • タランチュラの体毛は皮膚に刺さると危険 痒い -- 名無しさん (2023-07-12 19:42:33)
  • 虫に生まれ変わりたくないと思うのは大体こいつのせい……まあ他におぞましいのなんて探せばきりないけど -- 名無しさん (2023-11-10 12:38:41)
  • ↑5 自分だったらジョロウグモでも平気でちょっかい出せるぞ。タランチュラは無理かもしれないが -- 名無しさん (2024-02-24 19:54:17)

#comment(striction)

*1 ヨーロッパ原産のジュウサンボシゴケグモも特定外来に含まれているが、今のところ国内では未確認
*2 正確に言えば必ず食べるわけではない。繁殖期の雌は産卵のために栄養を付けなくてはならず気が立っているため、身近にいる自分より小さな動くもの、つまり自分と交尾した雄だろうと見境なく食べてしまうのである。なので運よく逃げ切れた雄が別の雌と交尾する事もある。

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