登録日:2009/06/07 Sun 10:26:06
更新日:2023/08/08 Tue 13:56:04NEW!
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ゲッターロボ ゲッター 石川賢 ドワォ スパロボ ダイナミックプロ 原点にして頂点 トマホーク ドリル 大雪山おろし マント ゲッター線 主役機 主人公機 自爆 流竜馬 神隼人 巴武蔵 早乙女博士 斧 元祖ゲッター 元祖合体ロボット ゲッタービジョン 独創的な合体 チェンゲでは量産機 空陸海 三人乗り サッカーボール 寸胴 コーウェン スティンガー 変幻自在 適材適所 陸海空 ゲッター理論 ゲッタービーム
『ゲッターロボシリーズ』に登場する、3機の戦闘機型マシンが合体することによって完成する巨大ロボット。
シリーズを通して「ゲッターロボ」の名を冠する機体は数多く登場している中でも、その元祖・初代にあたる存在。
同時に言わずと知れた変形・合体ロボットの元祖でもある。
(単純な合体のみならキングジョーが初だが、変形・合体となるとゲッターである)
漫画、アニメ、OVAによって細かい設定が異なるが、ここでは主に漫画版について説明する。
概要
宇宙から降り注ぐ未知のエネルギー、「ゲッター線」を動力とするスーパーロボット。
宇宙開発用のロボットという名目で早乙女博士のもと開発されていたが、実際には迫りくる爬虫人類の脅威に対抗するための兵器である
(宇宙開発用から改造されたとの設定が採用される場合もあるが、ゲッターロボG以降は完全な戦闘専用である)
ゲットマシン
普段はイーグル号、ジャガー号、ベアー号という3体のゲットマシンという戦闘機形態に別れており、戦闘時に合体する。
合体する順番によって形態を変え、どんな状況でも臨機応変に対応することができるのが大きな特徴。
合体時にはパイロットが「チェンジゲッター スイッチオン」、分離時に「オープンゲット」と合図を出す。
また、合体する際に常軌を逸した変形*1をすることも大きな特徴である。(※通称「ゲッターの原理」)
これは、機体を構成している「ゲッター合金」という一種の形状記憶合金にゲッター線を照射することで、この独特の変形を可能としているのである。
なんと同じマシンが組み替えられているだけなのに、1が220トン、2が200トン、3が250トンと重量まで変わり、質量保存の法則を無視してしまっている。
もっともこれはアニメ版のみで漫画版やOVA版では全形態220トンで統一されている。ちなみに全高は1・2が38メートル、3が20メートル。
ゲットマシンには機関砲とロケット弾・ミサイルが搭載されており最低限の戦闘も可能。恐竜戦闘機ぐらいなら撃墜できる。
アニメではイーグル号には小型ビーム、ジャガー号には速射ミサイル、その他ゲットマシン形態での活躍の場面がかなり多い。
操縦は自動化されており、動かすだけなら自転車にも乗れないド素人の機械音痴だろうと誰でも簡単に出来る。
ただしゲットマシンの加速に耐えられるのは、常人離れした身体能力を持つ者だけという問題がある*2。
三人目の正式なパイロットが見つかるまでは早乙女博士がベアー号を操縦していたが、無理が祟り鼻血を出して倒れてしまった。
自動操縦では性能が出ないため、3つの心を1つに合わせなければ機体の真価を発揮させることは出来ない。
このためゲッターロボの真価を発揮できる貴重なメインパイロットはゲッターチームと呼ばれる。
最期は巴武蔵がゲッター1を一人で操縦し、腹部のゲッター炉心を抉り出して炉を暴走させ、大量のメカザウルスを道連れに自爆。武蔵共々その役目を終えた。
アニメ版では無敵戦艦ダイによってゲットマシン3機が全滅し、武蔵はコマンドマシンで特攻し、『ゲッターG』で武蔵の葬儀に合わせてわざわざゲッター1に合体させて火葬されている。
後に大破したゲッターを回収、修理した後に浅間山ゲッター博物館に納められた。
だが、ゲッターロボGを敵に奪われた際、Gを取り返す為に再度駆り出されることになる。
形態
◆ゲッター1
上からイーグル号、ジャガー号、ベアー号の順番に合体した姿。出力75万馬力。
真っ赤な体と大きな猫耳のようなパーツが特徴。
つぶらな顔で可愛いと言う視聴者も中にはいる。
メインパイロットは流竜馬。
ゲッターロボといえば誰もがまずこの形態を思い浮かべるのではないのだろうか。
それほどまでに有名で、見せ場の多い形態なのである。
主に空での戦闘を得意とするが、その気になれば陸でも海でもいけるオールマイティ型。
顔の形は亀の甲羅を参考にしてるんだとか、サッカーボールがモチーフだとか
(※だから敵がゴールとも。……更に言えばゲッターロボの名称はポイントゲッターからである)
ちなみに顔のエメラルド色の窓?の数は媒体によって変わる。
地味に脚部がミサイルというとんでもないロボットだったりもする(後述)。
●主な武装
- ゲッタートマホーク
ゲッター1の代名詞的存在でもある両肩から出る二対のトマホーク(投げ斧)。なんかイボイボがついてる。
主に手に持ってメカザウルスの首をチョンパしたりする。ビームより確実にダメージを与えられ、信頼性が高い。
ブーメランのように投げれば7kmも飛び、敵を切り裂いた挙句もちろん手元に戻ってくる。
これにより『トマホークは投げたら戻ってくる』という認識を植え付け、様々なフィクションに影響を与えた。
アニメOPでゲッターロボがこれを振りかざして走る姿は、もはや猟奇殺人鬼のそれである。コワイ!
- ゲッターレザー
両腕についている三枚刃。殴るついでに切り裂く。ほとんど使用されない。OVAでようやく日の目を見た。
- ゲッタービーム
腹部から発射される必殺ビーム。なんと30,000度の超高熱光線兵器。
ゲッター線を凝縮して照射しているものなので、爬虫人類には効果ばつぐん…と思われがちだが、実際は「効かない!?」フラグ係。
漫画では序盤ではしっかり活躍していたが、アニメでは第一話から効いていない*3。
というか色々な媒体で結構効かないシーンが多く、意外に頼りない。他の方法でボッコボコにしてからトドメに使う。
余談だが初期のスパロボ*4では何故か人差し指を突き出したポーズで指が腹部と重なっていた為
指先から出していると誤解していた人も多く、アンソロでも間違って書かれたりした。
ちなみにアニメでトドメに使う場合は「ゲッタービーム・フルパワー」で倒す。最初からフルパワーを出せと言ってはいけない
- ゲッターウイング
ゲッター1の背中に装備されている反重力マント。飛行時に展開される。
また、体にまとう事である程度の衝撃を緩和できる。形状が完全にマントなのにウイングとはこれいかに。
OVA『世界最後の日』では体に巻き付けてゲッタービームを拡散させたり、目隠しに使ったりと多彩な描写がある。
- スパイラルゲッタービーム
OVA版で使用した、ゲッタービームの派生技。
上述のゲッターウィングで広げたマントを身に纏い、その状態で発射したゲッタービームをマント内で反射・拡散してマントの隙間から放つ技。
見た目は非常にカッコいいが、拡散されて放つので威力は然程ない。ゲーム等ではその分射程が長いなどの特徴がある。
- ゲッターキック
原作でもアニメでも多用されていた単なる飛び蹴り。サッカーがモチーフだからだろうか。
厳密には武装ではないが、大体あいさつ代わりに取り合えずコレをぶちかます。
まあ飛行形態で上空からマッハ2の速度で200tを超える物体をぶちかますのだから、ある意味もっとも特性を活かした武器とも言える。
一応、OPの歌詞のようにゲッターパンチもあるがこちらはただのパンチ。
- ミサイルマシンガン
スピンオフ漫画版で敷島博士によって開発された追加装備。その名の通りミサイルの機関銃。
ミサイル一発一発がホーミング仕様で、逃れる事は難しい。鬼畜兵器。
- ゲッターマシンガン
OVA版で使用した二挺のマシンガンで、こちらはミサイルではない。
上位互換であるゲッタードラゴン軍団を蜂の巣にした地味に凄い武器。
- ゲッター大まほう
ゲッタートマホークを投げつける攻撃。
一見トマホークブーメランだが、ゲッター線の魔術的な力を秘めた大技。ぶっちゃけ「大まほう→大マホウ→トマホーク」の誤字と思われる。
◆ゲッター2
上からジャガー号、ベアー号、イーグル号の順番で合体した姿。
細長い足と、男のロマンが特徴。
メインパイロットは神隼人。
だれだダイオウイカとか言ったのは。
スピード戦を得意とする形態で、地上でのスピードはマッハ3を超える。
地上・地中での戦闘形態だが脚に小型ブースターをつけてあり、ごく短時間なら飛ぶこともできる。
反面、パワーは66万馬力と最も低く、ドリルが通じない敵には決め手に欠けてしまう。
●主な武装
- ゲッタードリル
左手に装備された男のロマン。使う時は「ドリルアーム!」と叫ぶ。
敵を貫いたり、地面を掘ったりする。掘った土はロマンパワーで消滅する。
このドリルをロケットパンチの如く敵に発射する「ドリルロック」なる技もある。
……が、なぜかあまり成功しない(と言っても漫画版では一度しか使ってないのだが)。
尚、発射した後は自分で回収して付け直す必要がある。ドリルミサイルとかドリルパンチとか呼ぶ時もある。
その他にもドリルを使って謎の竜巻を発生させる「ドリルストーム」(ゲッターハリケーン)という派生技もある。
アニメ版では他にも本体ごと錐もみ回転して突撃する「ゲッターストーム」という技を一度だけ出した。
- ゲッタービーム
原作漫画版で一度だけ目から発射した。
しかも地中をドリルで掘って進んでいる最中、その地中の向こう側にいる敵のドリルを破壊。
もはや忘れ去られた過去である。(一応ゲッタービームはジャガー号から放射するので構造としては至極真っ当だが)
- ゲッターアーム
ドリルがメインなので忘れられがちな右手。でも結構活躍の場は多かったりする。
アニメ版では再生能力を持つメカザウルスを一発で消滅させるゲッター線銃を内蔵された。
作品によって万力型だったりペンチ型だったりハサミだったり結構いい加減な扱いをされる可哀想な子。
- ゲッタービジョン
超高速移動により残像現象で分身を作りだす技。ただ加速するだけの場合はゲッターマッハという。
実は後継機のライガーよりゲッター2の方が速い。(ただしライガーは長時間飛べる)
ゲームでは回避技として扱われるが、敵を中心に高速周回軌道からのヒット&アウェイによる攻撃技である。
◆ゲッター3
ベアー号、イーグル号が垂直に合体し、水平のままのジャガー号のボディに突き刺さるような形で合体した姿。
戦車のようなキャタピラの下半身、蛇腹の腕、あと出番が少ないのが特徴。
メインパイロットは巴武蔵。地上、海中で力を発揮する。
3形態の中で最もパワーのある出力90万馬力で、最も出番が少ない……。
だが、代わりにアニメ版や学年誌版では異常に愛されており、活躍も出番も主役エピソードも一番多い。
ところが、原作漫画版では後年の番外編まで登場したシーンは早乙女博士操縦で、武蔵が操縦するゲッター3は未登場だった。
基本的に出番もそうだが武装も少ないので、戦闘はもっぱら接近戦である。
番外編では主役を張ったりもした。
名誉挽回、汚名返上である。
なお、この形態でゲッタービームを撃った作品は単独ではないが、チェンゲの前日談『クレーターバトル』では一人乗りのゲッター1・ゲッター2・ゲッター3が連結してゲッタービームを撃った際はゲッター3から撃っているので
ゲッター3もゲッタービームを撃てる可能性はある。
なお、ビームが発射されるのは案の定ジャガー号の部位からだが、ジャガー号の先端が開かれて主砲を展開するその姿は、ぶっちゃけゲッター1がゲッタービーム撃つよりも強そうである。
ちなみに超合金のおもちゃの中古価格は3種の中で一番高い。
マニアの間で人気が高いから……というわけではなく、単純にゲッターロボを3種全部買ってもらえるブルジョアな子供が少なかったから。
一番人気のゲッター1と二番人気のゲッター2の出回り数に比べ、市場に出回っている数が極端に少ないためである。どこまでも報われない…。
●主な武装
- ゲッターパンチ
主題歌の一番でも出てくるゲッターパンチ。
蛇腹状の腕が伸縮自在に伸び縮みし、離れた敵でもぶん殴る。
その他、その伸縮性を利用して伸ばした腕で敵を雁字搦めにして捕えたりもする。
- ゲッターミサイル
両肩に装備されたミサイル。
破壊力はゲッタービームに次いで高く、敵の基地を破壊したりする時によく使う。
ちなみにこれ、ベアー号の推進部であり、ゲッター1の脚でもある。
でも大丈夫。撃った後で生えてくる。*5
- ゲッター機関砲
戦車部になってるジャガー号の機首に元々ついてる機関砲。出番はほぼない。
- 大雪山おろし
柔道家である武蔵ならではの技。敵の力を受け流しつつ回転、遠心力を利用して相手を上空へ投げ飛ばす。
ゲッター3の蛇腹アームの特性を活かし、人間では到底不可能な縦横無尽に振り回して投げるというパターンもある。
作品によっては大雪山おろし二段返し、真大雪山おろし、大雪山おろしパンチなどもある。
スパロボシリーズでは、一時的に旧ゲッターを使う事になった際に「大雪山おろしの無いゲッター3は不完全」と、
隼人とミチルに投げられた車弁慶も使えるようになった(以後の後継機でも使える)。
このことから隼人も使えるらしい。
作品によっては武蔵直々に教えて貰えるような会話もある。
ちなみチェンゲの弁慶の大雪山おろしは「直伝」である。
◆番外形態
短編漫画『ガンバレ!ムサシ』にて、武蔵以外の全員が食あたりで倒れてしまい、イーグル号とジャガー号に犬とジャンボマシンダー(ゲッターロボのオモチャ)を乗せて発進。
当然まともに動くはずもなく、合体事故でゲッター3への合体に失敗して上記とは違う形態に変形したことがある。
●イーグル号、ベアー号、ジャガー号の順
ゲッター1の肩の横からゲッター3の腕とミサイルが生え、ジャガー号が機首を下にして股間から出ている。
●ジャガー号、イーグル号、ベアー号の順
3形態の上半身が順に積み重なった形態…というかもはや合体自体成立しておらずモニターで見ていたゴールも困惑するしかなかった。
●ベアー号、ジャガー号、イーグル号の順
ゲッター3の上半身がジャガー号の後部にはまり込み、さらにジャガー号がキャタピラごとイーグル号にはまりこんでイーグル号からゲッター1と2の腕が生えている。
3連続で失敗した武蔵はひとまずこれで戦ってみることにし、メカザウルスの動揺もあって結構戦えていた。
しかしその不気味な戦いに、便意が限界を超えた早乙女博士と竜馬と隼人は立ったまま漏らした。
シリーズでの扱い
◇OVA
『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』
本編の三年前まで繰り広げられた月世界戦争でインベーダーたちを撃退したスーパーロボット軍団の一角。
月世界戦争中に量産化されており、本編時にも複数のゲットマシンとゲッターロボが登場する。
既に後継機にあたるゲッターロボGも投入されていたため「旧式」扱いになっているが、竜馬たち元ゲッターチームの面々が巧みな操縦を見せている。
ただし、本編中は基本的に単独操縦で運用されており、一度竜馬と武蔵が互いのオープンゲットしたゲットマシンを入れ替える形で合体を行ったが、隼人は乗り込んでいなかったため結局三人揃って搭乗する機会は無かった。
改造機であるブラックゲッターも登場する。
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』
恐竜帝国との戦いに投入されており、本編の五年前のニューヨーク決戦で真ゲッターロボ起動の時間稼ぎを行うため武蔵が単独操縦でメカザウルス軍団と交戦。
善戦するも数に圧され、最期は漫画版同様ゲッター炉心を使った自爆によって敵を道連れにニューヨーク諸共消滅した。
出番は第一話冒頭の6分程度と短いが、三形態を使い分け熱いバトルを見せている。
『新ゲッターロボ』
ゲッターロボ(新)の試作機である「プロトゲッター」の一体として登場。
他のプロトゲッターは形が様々で装甲が白一色だが、達人が搭乗する機体のみアニメや原作のゲッターロボとほぼ同じ色形になっている。
その他、達人機以外にも同じ形で装甲が白いプロトゲッターが一機登場している。
第一話冒頭他のプロトゲッター軍団と共に鬼獣に立ち向かうが攻め切れず、僚機がなんとかゲッター炉心の誘爆で道連れにするも中破した達人機以外はパイロットを含め全滅。
その後、達人機は修復され早乙女研究所を鬼たちが襲撃してきた際に達人が単独操縦し鬼獣の足止めを試みるも、直前に鬼噛まれていた達人が鬼化してしまい研究所への攻撃を始めてしまう。
しかし、なんとか意識を取り戻した達人が鬼獣を羽交い絞めにし、其処へ竜馬の乗ったイーグル号(新)の突撃体当たりを行わせ、達人諸共鬼獣を道連れにボデイを真っ二つさせ爆散した。
派生機・関連機
◆真ゲッターロボ
『ゲッターロボ・サーガ』に登場するゲッターロボの一体。
ゲッターロボGの後継機であり、デザインなどは初代ゲッターロボをベースにしたリファイン的ポジション。
◆ブラックゲッター
『チェンゲ』に登場するゲッターロボの改造機。
ゲッター1をベースにしているが、ボディは黒く独自武装が追加されている。
ゲーム『ゲッターロボ大決戦!』にも同名の機体が登場するがデザインや設定が異なる。
◆ゲッターロボ(新)
『新ゲッターロボ』に登場する主役機。
初代ゲッターロボをベースにデザインされている。
◆ゲッターロボ(DEVOLUTION)
『ゲッターロボデヴォリューション-宇宙最後の3分間-』に登場するゲッターロボ。
初代ゲッターをモデルした機体だが、全体的によりメカニカルに盛られたデザイン。
また、同作では試作機を改造し初代ゲッターロボに近づけた機体も登場してる。
◆ゲッターノワール
『スパロボシリーズ』に登場するオリジナルゲッターロボ。
別次元から現れた謎の黒いゲッターで、ブラックゲッターに似たイメージ。
1号機、2号機、3号機が存在し、合体は行わないままそれぞれがゲッター1・2・3に相当するロボット形態をとっている。
ゲームでの扱い
スパロボシリーズでは3人分の精神タンク、しかもそれぞれ役割特化していることから、序盤のボスキラーとして活躍する。
シリーズに置いて避けのガンダム、守りのマジンガー、攻めのゲッターが通例。
原作とは違い、ゲッター1はスパロボではバランス型とはならない。
射程距離の長い武器が少ないことと回避能力が低めなこと、特殊な変形合体を考慮してか、スーパー系の中ではわりと打たれ弱いことからである。
やはり空中戦か、威力の高いゲッタービームを用いた、ボスキラーとしての運用が主だろう。ENや弾数が低めなので継続戦闘能力はやや低い。
それでもゲッタートマホークは大体弾数無制限だし、各形態を上手く使えば継続戦闘能力は飛躍的に上昇する。
尚、多くの作品では地形適応も各タイプ宇宙A・地上Aである事が多く、場所を選ばず戦いやすいという利点がある。
打たれ弱さに関しては、近年の作品では分身のごとく分離して攻撃を避けるオープンゲットにより活路を見い出しつつある。
特にゲッター2は運動性が下手なMSよりも高く、隼人の回避能力の高さもあってスーパー系随一の回避率を誇る。
ただしその分脆さもスーパー系随一なので、過信すると次ターンにド根性を使う羽目に陥る。最悪ドカン。
まあ地上面ならヤバくなったらゲッター2になって即地中に潜れば一切敵の攻撃を受けずに済むけど。
オープンゲット採用以後は、気力130以上のゲッター2には向こうの攻撃が当たるかどうか……
→一定確率でゲッタービジョン(マッハビジョン/マッハスペシャル)+発動しない時、更に一定確率でオープンゲット+スーパー系随一の回避率
途中でゲッターロボGに乗り換えてしまうため出番は少ないが、改造レベルは引き継がれるので序盤からガンガン育てていい。
1人用として余った武蔵が乗り続けたり、ミチルさんや鉄甲鬼達が乗り換えできたこともあるが、基本的に乗り捨てられるのが寂しいところ。
ゲッターチームが初代ゲッターに乗り続けることが可能な作品はスパロボDくらいであった。(それでも趣味の機体の領域を抜けられてないが)
しかし第2次スーパーロボット大戦Z破界篇にてこれまでの雪辱を晴らすかのような活躍を魅せる。特にその戦闘アニメの手の込みようは圧巻。
また、もともとが宇宙開発用のロボットとして造られた事もあってか、宇宙適応がAとスーパー系の中では宇宙戦が得意なのも嬉しい。
F完結編などではその宇宙適正格差社会により、ほとんどのスーパー系が使い物にならなくなる為、ゲッターは常に第一線で戦う事になる。
特に大体のスパロボ作品が最終的に宇宙での戦いがメインになるので、その恩恵は顕著である。
そしてゲッター3の出番の無さはスパロボでも健在。
ジオン水泳部員、海底要塞ブードやドラゴノザウルス、第六使徒ガギエルを投げ飛ばさせてもらえればいい方だろう。
やはり初期の作品で宇宙空間では大雪山おろしが使えなかったのが響いた。
α以降はそんな事はないし、ゲッタービームより高威力かつ低燃費だったこともあるのだが。
だが、大雪山おろしを弁慶に覚えさせる為だけにわざわざ1シナリオ用意された事もあるので、案外愛されているのかもしれない。
初代スーパーロボット大戦では、パイロットが存在しないためマシンが喋る。
説得をしようすると
「きみ いいからだしてるね。ゲッターチームに はいらないか」
と誘う。
ちなみにスーパーロボット大戦Wではネタにされ、『機動戦艦ナデシコ』のミスマル・ユリカがこの台詞をゲッターチームに言い放ち、困惑させた。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇では竜馬、隼人、武蔵の元祖ゲッターチームの愛機として参戦。
機体の特徴その物は以前と変わらないものの、パイロット、機体ともに育てると際限無く強くなるシステムの為にかなり強力になる。
フル改造すると変型が移動後にも可能になる為、原作通りに正に変幻自在の戦闘行動を行う事が出来る(ゲッター2で長距離移動、ゲッター1(竜馬のエースボーナス)で強烈な一撃を加える事も可能)。
正直なところ、わざわざ真ゲッターに乗り換える必要なくね?と思ってしまうほどの強さを持っている歴代最強の旧ゲッター。
殺伐さと信頼が入り交じった独特の掛け合いは、ゲッター線に呪われた者達を悶えさせる事は必至だろう。
代わりに地形適応は各自の得意分野以外はBになっているので、より各形体への変形やパイロットの強化が重要になっている。
シリーズを通してボスキラーであり、同時に玄人好みの運用にも適しているという、非常に便利で出番の多い機体と言える。
「悪ぃな! 俺達ゃ目ェ瞑ってても追記・修正できるんだ!」
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▷ コメント欄
- 最初はただの宇宙開発用から対恐竜帝国用兵器だったのにシリーズが進むにつれてどうしてこうなった… -- 名無しさん (2013-10-19 06:30:58)
- 仕方のない事と解ってはいるけど、シリーズが進むごとに「正義の味方」から「侵略の悪魔」に変わっていくのが悲しかった。「悪を許すな、ゲッターパンチ」の歌詞が何だか今では物悲しく響く -- 名無しさん (2013-10-19 12:12:25)
- ↑×2 よくあることさ、気にするな! -- TEAM R-TYPE (2013-10-19 16:27:56)
- ↑2 強すぎたんだなあ・・・突出したパワーは新たな火種にしかならない・・・専守防衛が一番正義にはあっているということか -- 名無しさん (2013-10-19 16:31:34)
- 進化の象徴としてのゲッターもいいけど、一番好きなゲッターは三つの心を合わせて平和を目指すゲッター。
何も漫画版だけが唯一の正解じゃあないんだ。 -- 名無しさん (2014-01-07 23:33:34) - ↑x4ガンダム「僕も当初は『地球を救う新兵器』だったのに、いつの間にか『宇宙の民の迫害者』になっちゃったしなぁ。歴史は繰り返すんだなぁ」 -- 名無しさん (2014-04-12 17:53:05)
- ↑ウイングゼロ「平和な時代が来れば俺達は自爆すればいい。ただそれだけの存在だ」 -- 名無しさん (2014-06-13 01:47:45)
- ↑イデオン「お前らそんなんで悩んでたらやってけないぜ?」 -- 名無しさん (2014-06-13 01:50:43)
- ↑x2ダグラム「乗り手と心が通じていれば、身を引くべき時に引導を渡してくれるはずだ」 -- 名無しさん (2014-07-13 00:44:36)
- ロボットアニメの宿命かもしれんなぁ… -- 名無しさん (2014-09-14 23:45:37)
- ↑片や正義の味方、片や戦場の汚れ役と正反対ながら、マジンガーZとスコタコのブレなさ加減は異常。 -- 名無しさん (2014-09-14 23:56:02)
- ゲッタービジョン+オープンゲットで回避率75%くらいか? 確かに過信は出来ないな。 -- 名無しさん (2014-09-15 00:08:11)
- 媒体によって太る -- 名無しさん (2014-11-03 10:13:26)
- チェンゲ以降は目つきが悪くなってるな -- 名無しさん (2014-11-03 11:18:48)
- 俺だけなんだろうかw結構スパロボだとゲッター3で水中とか地の敵を大雪山したりしてたのw -- 名無しさん (2014-12-16 08:27:55)
- 操縦系はどうなってるんだろう? 真での描写を見ると、左右のレバーが左右の腕の動きに連動してるっぽく見えるんだけど、完全マニュアル? -- 名無しさん (2015-05-19 18:48:19)
- ↑ネオゲッターの場合、音声でレバーがマルチ入力になる(武器名を叫ぶのもそのため)。あとチェンゲ版の操縦系は重機をイメージしているそうな -- 名無しさん (2015-11-02 22:16:44)
- その気になれば世界なんぞ一瞬で滅せる力を持ちながらも、敢えてそれを私利私欲のために使わず、巨悪から弱い立場の者達を守るために使う。僕はマジンガーやゲッター達のそんなところに魅せられたんだな。 -- 名無しさん (2015-12-24 18:52:33)
- 漫画の予告編には何故か『ゲッター2がとぶ!』とか書かれてる。 おまえ飛べないだろ -- 名無しさん (2016-08-22 06:10:48)
- ↑「跳ぶ」かも知れない。 -- 名無しさん (2016-08-22 06:24:50)
- ゲッター線に縛られないゲッターロボが見たいけど、devolutionの時点でお察しくださいだよなぁ… -- 名無しさん (2016-09-13 19:43:26)
- ↑ゲッター線のないゲッターロボ…名前はロボかな -- 名無しさん (2016-12-12 16:50:25)
- ↑プラズマ式を完成に持ち込んだ男がいてだな・・・ -- 名無しさん (2016-12-13 00:10:31)
- ↑3 ゲッターロボ號も知らないのか -- 名無しさん (2017-06-22 21:52:35)
- というか、みんな號終盤以降のゲッターのテイストに取り込まれすぎてる気がする。個人的にはあくまでそれは一面で、ダイナミックなバトルと人間の強さを描く合体ロボのお話がゲッターロボだと思うんだけどなぁ -- 名無しさん (2018-01-17 10:26:41)
- ↑2 アニメ號はなあ…マジンガーのリメイクだの版権だの大人の事情を差し引いても時期が悪すぎた。ガンダムF91(あとSDガンダム)・勇者・エルドラン・ジェットマン・メタルジャックといった面子と食い合いすぎてあまり人気が出なかったのが痛い。あと放送地域と知名度… -- 名無しさん (2018-01-17 11:56:12)
- 個人的な感想だけど、メタボや力士体型のゲッター1こそ本当のゲッターだ!とか言われるとすごいもにょる。いや石川先生の描くゲッター1は四肢の太いマッチョ体型だし、チェンゲ版も寸胴なだけで太くはないでしょ・・・(スリムなヒーロー体型のTVシリーズは言わずもがな) -- 名無しさん (2018-03-24 11:14:57)
- しかしよく考えるとメカとして考えた場合すごい欠陥機な気がする。合体でさえコンマ二桁ミリ、コンマ二桁秒のズレでさえ死の危険が出るって普通に使ったら運用さえできないレベルだろ・・・ -- 名無しさん (2018-03-29 13:19:04)
- ロボット乗りの中でもゲッターは特にいいからだしてないと合体すら出来なさそう -- 名無しさん (2018-06-20 06:52:38)
- デビルマンと合体したロボット(デビルゲッター) -- 名無しさん (2018-08-23 14:52:15)
- 偽書版なら初代でも十分スパロボで戦えそう…機体もパイロットも -- 名無しさん (2019-01-19 10:24:00)
- とうとうあのトンデモな番外編の合体事故のまで載せちゃったかww -- 名無しさん (2020-04-30 12:36:30)
- ↑あんなメチャクチャでも一応組み上がっちゃうのがゲッターのすごいところだな -- 名無しさん (2021-02-16 08:22:39)
- スパロボ30でガンダムやマジンガーZと並んでくれると思ってた頃が私にもありました…どうしてハブられたの -- 名無しさん (2021-11-07 12:30:14)
- ゲッター3だけは出てくるから… -- 名無しさん (2021-11-07 12:40:58)
- ↑2スパロボ30は初代どころか真ゲッターすら出なかったからなあ…… -- 名無しさん (2022-03-22 01:25:56)
- 初代御三家で並べたいからINFINITISMで出してくれないかなぁ。 -- 名無しさん (2022-10-18 15:58:24)
#comment
*1 どこからともなく手が生える、機体が伸びたり縮んだりする、等々……
*2 TVアニメ版では自動操縦以外でそこまでの設定はないが、卓越した運動神経と精神力が必要な事は変わりない。
*3 これはメカザウルスに最初から装備されていたゲッター線防御壁のせい。ちなみに単純な高熱のダメージはメカザウルスがマグマの熱にも耐えるという理屈で効果が薄い。
*4 具体的には『F』と『64』。当初は右手でトマホークを振りかぶり左手は敵につかみかかろうとするポーズだったのがシリーズを重ねるごとに微修正されてこうなった。
*5 多分、マジンガーZのミサイルパンチと同じ原理だろう。
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