石田ヤマト・ガブモンに関する問題点
他の選ばれし子供たちに比べ、精神的な劣化は比較的少ない。
しかし重大な問題はそれ以外の部分にあった。
石田ヤマト cv…細谷佳正
ガブモン cv… 山口眞弓
tri.における石田ヤマトの問題点
「最大の山場」
※「石田ヤマトが宇宙飛行士になった理由に関する問題点」の項目に詳細が載っているためそちらの項目も参照。ヤマトが宇宙飛行士になった理由を監督が長期間知らなかった事と深く関連するため「監督・元永慶太郎に関する問題点」の項目も参照。
「ヤマトは今はまだバンドを続けていきたいと思っているはずです。でも『02』の最後では宇宙飛行士になっていて……(笑)。僕たち製作陣も、その変遷が最大の山場になると思っています(笑)。」(tri.第1章パンフレット)と元永氏は発言している。
また、ベリアルヴァンデモンとの戦いから02最終回ラストシーンまでの空白の25年間を埋める物語が作られるのであれば、ヤマトが宇宙飛行士になった理由である「宇宙からの敵」にまつわる物語が描かれる事を期待したファンも少なからず存在していた。
ファンからは積年の期待を寄せられ、制作陣が「最大の山場」と認識していた、バンドから宇宙飛行士への変遷をtri.はどのように描いたのか。
tri.第6章で(太一が予備校に通い始めた事を受けて)ヤマトは「だったら俺は宇宙でも目指すか」と唐突に一言呟いた。
この台詞を除いてtri.本編内では宇宙に関する事柄は一切扱われていない。
バンドを続ける事より宇宙飛行士を目指す事を選ぶまでの変遷など描かれているはずもなく、当然山場と呼べるようなシーンもない。
作中に描かれた事柄とは何の関係もない、ヤマトの唐突な台詞一つが、デジモンアドベンチャーtri.の「最大の山場」の全てである。
キャラクターデザイン
無印、02と比較的大きな髪形の変化を続けていた彼だが、今作では無印と02の中間的な髪型となった。
→外見に年齢的な差が無くなったこともあり、髪色・髪形が近いタケルとの描き分けに乏しい。
→無印02では顔立ちにも明らかな違い(ヤマトは父親似の切れ長の目、タケルは母親似の丸目)がみられたが、その点もキャラクターデザインの描き分けに乏しい。
3章でバイクに二人乗りするシーンをはじめ、同じような表情をすると特に区別がつかなくなる。
空との恋愛関係
02では空がヤマトに想いを寄せるようになり、中2のクリスマスの日に告白をして付き合うことになっている。その点について本作では恋人関係と思われる描写が見られない。
→劇場版『ディアボロモンの逆襲』ではデート中の写真が流出。ドラマCDでもデジモンたちから認知されているほどの恋人関係になっていた。
→ヤマトと空が最終的に結婚することは関弘美氏が公言しており、02の最終回には二人の子供も登場している。
→本作の大前提として明言されている『02の最終回に繋げる』ための要素を削る形となっている。空にスポットが当たる章である4章や、その後の5章や6章でも太一や空との三角関係は決着が付いていない。
→最終的に婚姻関係に至るとしても交際の過程で波乱が無かったとは限らないため、02からtri.までの3年間の間に一度別れ、tri.から02最終回ラストシーンまでの22年間の間にまた付き合うことになると考えることは可能。
しかしその場合、「tri.時点では恋人関係が解消されている」という説明が為されるべきであり、恋人関係を維持している描写と解消した描写のどちらも無いのでは、02最終回に繋がる物語としてだけでなく02から続く物語としても説明不足の謗りは免れない。
怪談話が苦手
5章で判明した設定。無印や02では怪談話が苦手という場面は一切無く、本作で追加されたオリジナルの設定である。
→5章の状況の中で怪談話をしたこと自体が場違いな為、何の為に作ったのか必要性の分からない設定である。
「太一!オメガモンだ!」
→1章と5章で発言。頭の悪そうな台詞である。
2章にて、文化祭のキモカワコンテストで「ガブモンは何位だ?」と発言。
→02までのヤマトが他人の評価を気にする、コンテストに関心があるようなキャラではない為、キャラ崩壊した発言。
「簡単に究極進化できる奴が増えればオメガモンに頼る必要もなくなる。お前も楽になるんじゃね」
→1章、2章で戦うことに葛藤を抱く太一と正面から向き合っていたが、ヤマトはこの発言を境にそれ以上の話し合いを放棄。
→彼が出した結論は「太一は悩んでていい。戦わなくてもいい。他のやつらにやらせればいい」という、太一の葛藤に対して無関心なものとなった。
→「究極進化」という単語を過去のデジモンアニメシリーズ本編において最初にして唯一使用したデジモンであるインペリアルドラモンのことにも触れてほしいと思わざるを得ない。
ナイフ
・高校生のヤマトが新に始めたバンドのバンド名は「KNIFE OF DAY」。第3章ED曲「僕にとって」は「KNIFE OF DAY」の曲となっている。
・1章のキービジュアルでアルファモンが持っている王竜剣の柄(ナイフのような部分)に悠々とした顔で座っているヤマトが描かれている。
→無印のヤマトのキャラソンの「ナイフの上だろうが歩いてやる」との歌詞を意識しているのだろうか。視聴者からあまり求められていない要素のように思える。
02組への配慮
他の選ばれし子供たち同様、02の選ばれし子供たちが行方不明であることに対して無関心すぎる。
→3章でようやく姫川の元に事情を聴きに訪れるが、「彼らの安否は確認している」という姫川の嘘を疑いもせず信じ、「連絡がつかないから心配していた」と今の今まで全く心配していなかったのに安心する。その後も彼らのことを心配している素振りは一切見られない。
→「ではどこで何をしているのか」といった追及もなく、あっさりと引き下がる。また、一家全員で蒸発していることについて聞くのならば「安否は確認している」という発言だけでは不十分。
→この行動は主役の太一が本来やるべきでは?という声も。
→この奇妙な状況に対して、一切の説明が無いまま6章が完結。「無印組は02組についての記憶を敵により抹消されているのでは?」「tri.は無印の冒険の後に、02とは別の歴史を辿ったパラレルワールドなのでは?」といった考察が多かったが、そうではなかった模様。
LAST EVOLUTION 絆における石田ヤマトの気になる点
理工学部の4年生とのことだが…
LAST EVOLUTION 絆公式サイトによると
>理工学部の4年生。バンド活動は休止し、音楽は趣味の枠のなかで楽しみ、今はバイクが楽しい。自分をはっきり見つける時間と勉強のために、大学院への進学を決めている。
とのこと。
ここから宇宙飛行士に繋がるまでの過程は描かれるのか。描かれるのならばどうような過程で描かれるのか。注目される。
tri.におけるガブモンの問題点
「太一の代わりになれるのはヤマトしかいないよ。太一もそれを望んでるんじゃない?」
6章でのガブモンの台詞。
→無印にて、みんなからどこか一歩引いていたヤマトは、友情に厚くみんなを引っ張る太一と自分との違いに壁を感じ、「どうして自分の紋章が友情なんだ」と悩んでいて、それがヤマトにとって一つの大きな課題だった。
「なにも、太一みたいに突っ走るだけが正しいわけじゃない。きっと、ヤマトにはヤマトにしかできないことがあるはずだよ!」(無印44話「迷いの森のジュレイモン」より引用)
ガブモンはそう言って、ヤマトにしか出来ないことを二人で探そうと、選ばれし子どもたちから離れたヤマトの傍にずっと付き添い続けた。
それを他でもないガブモンが「太一の代わりになれる」などと言い出す。
→また「ずっと一緒にいるよ」など、ヤマトとの絆を感じさせるような話もしていたが、リブートされて記憶はないはずなのでまるで重みがない。
コメント
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tri見たことないけど、ひどい作品なのはわかった
ホントこのガブモンのセリフ考えたやつ誰だ
マジで許さん
「このセリフを除いてtri.本編内では宇宙に関する事柄は一切扱われていない。」
これも答えとして扱うべきなんじゃない?
訂正
「バンドから宇宙飛行士への変遷をtri.はどのように描いたのか。」かな?
「バンドから宇宙飛行士への変遷をtri.はどのように描いたのか。」?
>ヤマトは「だったらオレは宇宙でも目指すか」と唐突に呟いた。
これ、何に対する答えなん?
訂正
×参照先書いてあるし必要ないだろうね
○参照先書いてあるし「元永氏は、登場するツイキャス内で~」の記述必要ないだろうね
>> 返信元
参照先書いてあるし必要ないだろうね
【今作における彼の問題点】が監督のページのコピー過ぎない?
「角銅氏の設定をファンの妄想呼ばわりした。」とか太字赤見出し3で書いてあるけどこれ完全に【今作における彼の問題点】じゃなくて監督の問題点だよね
「「監督・元永慶太郎に関する問題点」の項目も参照。」の後から「→そして6章、」の前までの部分ごっそり削ってよくない?
もうね、ファイアーキャンプとかで資金集めして細田守とかにやらせた方がよかったんだよ
クレジットに名前のるとかムネアツなのに
他のみんなが究極体云々は、まぁ、究極体相手に戦えるのが太一達だけじゃないから一人で思い詰めるなよっていう、かつてのスカルグレイモン化みたいなのを防ぐ気遣いって解釈が出来るけど、肝試しはホントどういうつもりなんだローな?
後、宇宙飛行士妄想とかな。
>> 返信元
本来、ヘタレた太一の尻を叩き、腹を括って戦う方向に諭さなければならない立場にいながら、太一の変化と向き合う事を避け続け、やっとこさ出した結論が、太一が戦わなくてもミミと丈が戦ってくれるよ!という何の解決にもならない融和策だった事が問題なのでは?という意味です。
ミミと丈が戦いを拒否して太一が肩代わりするという無印と真逆のポジションになっている事は少し面白いですが、恐らく監督側にこうした意図はないでしょう。
>「究極体に進化出来ればオメガモンに頼る必要が無くなる」。
→自分たちはいちいちザコ敵とは戦わなくてもよいとも捉えられる発言。
前後の脈絡を考えれば、戦うことに疑問を持って苦悩している太一の精神的な負担を減らそうとした励ましの言葉だと思うので、さすがにザコ敵云々という解釈は穿っているように思います。
ただ三章の時点で性懲りもなくウダウダしている太一と、同じく三章に至るまでその太一と距離を置き放置し続けたヤマトの描写自体は問題だとは思います。
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