八神太一に関する問題点

ページ名:八神太一

八神太一・アグモンに関する問題点

 


『選ばれし子どもたち』の中心人物として,類まれなる行動力とリーダーシップで彼らを率いてきた八神太一。


今作ではその面影もなく、思慮が浅いわりに戦うことを躊躇するヘタレキャラへ成り下がった。


 

八神太一 cv…花江夏樹

アグモン cv…坂本千夏

 

tri.における八神太一の問題点

 1章における葛藤

クワガーモンによって破壊されたお台場を目の当たりにして、戦意が鈍る。
「知らないうちにいろんなものを壊していた」
「人だって殺していたかもしれない」
と、アグモンとの会話で心境を明かす太一。

→しかし、この会話の後、目の前で人(芽心)が攻撃される寸前ですら迷いを振り切れずにいる。

→これでは「自分やアグモンが街や人を傷つけることは避けたい。そのためなら他のデジモンが暴れて人が死のうが街が吹き飛ばされようがどうでもいい」と太一が考えているように見える。
 

また、戦いによって生じる被害については小学生の太一自身が「このままでは一般人が巻き添えになる」と危惧し、応戦するコロモンに「一人で戦うな!いつも一緒にやってきたじゃないか!」と叫んでアグモンへと進化させたことがあった。

(デジモンアドベンチャー第21話 コロモン東京大激突! より)

小学生の頃に当たり前に解決出来ていたことを今更悩んでいるわけで、高校生になって退化してるとしか言いようがない。

(3章の丈「戻って来られないリスクなんて、小学生の時に経験した僕らに言いますか?(ドヤアッ)」)

 

また、その後この葛藤に対して悩んだり答えを出すような描写は特に見られず、うやむやになってしまった。

6章で完結しても、特に結論は描かれなかった。

 

ゴーグル

・無印当時のゴーグルは大輔に譲ったため、新たに光子郎が用意したもの。
→歪みを検知する機能があるのだが、劇中ではアルファモンが出現する直前で使うためイマイチ役に立っていない。
→また、危険予測のためというなら、全員に配布するほうが自然
無印当時の『ゴーグルを身に着けた太一』という絵面を作りたいがために光子郎にエンジニア的な能力を後付けしたというのもあまりにお粗末。


その後も歪みの発生は起こり続けるが、それを検知するこのゴーグルが役立つことは特になく、5章では持ち主の太一が地割れに巻き込まれて消息不明となる。
崩れた瓦礫の上にはなぜかゴーグルだけが残され、ヤマトがそれを遺品のように身に着ける。
→前述のとおり本作のゴーグルは光子郎が作ったものの碌に役に立たない付属品に過ぎず、それを受け継いだところであまり意味はない。
→地割れに巻き込まれた際、太一は首からゴーグルを下げていた。自然に外れることは考えにくい。

→6章でヤマトが引き継いだゴーグルを使用する場面はあるものの、その前にガブモンが歪みを察知しているためにやはり役に立ってない。


結論として、「ヤマトがゴーグルを受け継ぐという流れを形だけなぞりたかっただけ」と考えられる。
 

空との関係性

02ではヤマトに告白をする空を後押しし、アグモンから「大人になったね」と言われている。
しかし今作では未練があると思われても仕方のないような素振りを見せるなど、成長を台無しにされてしまっている。
→ヤマトと空の結婚については確定しており、今更空への未練を描写されても得るものは無い。

 

芽心・メイクーモンとの関係

5章にて、暴走を続けるメイクーモンに悩む芽心の心中を偶然耳にする。太一はかつて似通った経験=スカルグレイモンやイービルスパイラルの件があり、彼女にいくらでも語ってあげられることがあったはずだが、それを話したり彼女にフォローを入れることはなかった。

→tri.は02の主要人間キャラ主要パートナーデジモンを殆ど登場させないようにする方針があったようである。その割を食ってしまって02でのスカルグレイモンとイービルスパイラルについてのエピソードはtri.内で扱うことはできなかったのだと思われる。tri.での「02の主要キャラを殆ど登場させない方針」は、tri.作品全体を作るうえであらゆる意味で足枷になってしまったと言えるだろう。

→一方で彼女とボディタッチする場面は無駄に増加している。

そもそも恋愛要素が求められているのかは置いておいて、彼女のことを気にするような描写はあるものの、彼女の悩みに寄り添うこともできず、体に触るばかりというのはどうなのだろう…もっとも、恋愛要素と言っても芽心はずっとウジウジしているだけなので発展しようもなくどちらにせよ中途半端なのだが…

 

ホメオスタシスやイグドラシルの配下で戦うデジモンを睨み「あいつらの思い通りにはさせない」と発言。

→1章で戦うことに葛藤を覚えていた太一だが、「メイクーモンを守るために戦う」ことを決意した。

そして5章の終盤、ホメオスタシスからも見限られた極限状態の中で、最初に芽心の『メイクーモンを殺すことによる事態の終息』を受け入れた。

→直前までメイクーモンを殺さないために戦ってきただけに、この容易な方向転換は残念。
メイクーモンの殺害自体はホメオスタシスの目的であり、「あいつらの思い通りにはさせない」と言いながら結局自分たちを切り捨てた相手に同調してしまった。

葛藤を乗り越えたように見えた太一だったが、その直後に「メイクーモンを殺す」方向へと切り替えてしまったことで、せっかく葛藤を乗り越えたことが無駄になってしまった。


そして終盤、結局危機に陥った芽心はヤマトが助けるものの、太一本人は地面の崩落に巻き込まれ瓦礫の下敷きとなり退場

→これにより「メイクーモンを殺す」という決断すらも有耶無耶になり、6章で残された子どもたちは再びメイクーモンを殺すか殺さないかでダラダラと葛藤を続けることになる。

 

声優について

一部では担当の花江氏の声質が「八神太一」と合わない、という意見が見られた。

→この点については花江氏本人も第1章パンフレットのインタビューにて「自分の中の太一のイメージと自分のイメージが合わない気がしていて…」「光子郎とタケルもオーディションを受けた」と発言している。

 

ただし、演技方面においては太一らしいと好評意見も多く見られている。花江氏は自分で公言するほどのデジモンシリーズファンであり、その賜物と思われる。

→その熱意は高く、インタビューやイベントなどで熱い想いを語る場面が多々見られる。

→しかし、イベントで名場面を挙げる際に、自身が出演したtri.からの名場面は全く挙げなかった

 

2018年12月28日にTVシリーズで太一を演じた藤田淑子氏が死去。
これにより、今後デジモンアドベンチャーで何らかの関連イベントが行われるたびにtri.及び新劇場版の太一がメインとなる可能性が非常に高い。

→実際に2023年のスマホゲーム『コトダマン』とのデジモンアドベンチャーコラボの際には多くのキャストが無印準拠ながら、太一及び空の声はリメイクにあたる『デジモンアドベンチャー:』にて太一を演じた三瓶由布子氏となっている。

2019年2月8日の劇場版デジモンアドベンチャー(仮題)ツイッターアカウントに掲載された関氏の文章によると、tri.の企画が立ち上がった時点で若いプロデューサー達は藤田氏に声をかけたが、病魔と闘っていた藤田氏は辞退した、とのこと。

つまり子供達の声優が総入れ替えとなったのは藤田氏の都合に合わせたためと思われる。

 

 

LAST EVOLUTION 絆における八神太一の問題点

西島先生の最後の言葉から何を学んだのか

LAST EVOLUTION 絆の公式サイトにて、「勉強にもバイトにも明るくひたむきに取り組むが、実は将来どうするか決められていない。」とのこと。

大学4年生で将来が定まっていないことも問題であるし、tri.6章で西島先生からの最後の言葉が忘れられなくて進路を変えたことも何だったのかと思わざるを得ない。

→THE BIGINNING公開直前生放送の年表にてtriが正史から外された可能性が高く、その場合西島先生も死んでおらず特に将来に関する交流が無かった可能性がある。

 

 

tri.におけるアグモンに関する問題点

著しい知能低下

第3章から、食べることしか考えられず、「それっておいしいの?」「おなかすいた」などの言葉を脈絡も無く連発。

続く第5章では奇声を上げて転がりまわる、怪談を聞き流しながらお菓子を食べ散らかしたと思えば下記の「ぼくはメイちゃんが好きだよ」という問題発言など描写が著しく悪化する。

→思考力がほぼ消滅し、無印や02当時には考えられないほどに知能が低下。
→02にてブラックウォーグレイモンを諭すなど、アグモンはむしろ深い理解力を持っていただけにこの改変は非常に残念。

 

>アグモンは食べ物のことばかり言う子じゃなかった(笑) (2018年5月5日発売の6章パンフレット) 

>坂本は「アグモンがお腹へったばかり言っていません。ちゃんと活躍していますよ!」と、自身の演じるキャラクターが活躍することをアピールした。 (2019年7月28日開催のデジフェス2019)

2018年5月5日発売の6章のパンフレットにて、アグモンの声優である坂本千夏氏が「アグモンは食べ物のことばかり言う子じゃなかった(笑)」とコメントしている。冗談めかしてはいるものの、担当声優にここまで言わせる作品とは…。

そしてさらに、2019年7月28日開催のイベント・デジフェス2019にて、「LAST EVOLUTION 絆」の内容について語られた際に、「坂本は「アグモンがお腹へったばかり言っていません。ちゃんと活躍していますよ!」と、自身の演じるキャラクターが活躍することをアピールした。」とのこと。

こちらの外部リンクを参照。 (「坂本は「アグモンがお腹へったばかり言っていません。ちゃんと活躍していますよ!」とグーグル検索すると、このことを載せたニュースサイトが複数ヒットします。)

 

「ぼくはメイちゃんが好きだよ」

5章での問題発言。
メイクーモンを信じるべきか悩む芽心を励ますシーンで上記の発言を行う。
この一言に芽心は涙を流し、再びメイクーモンと向き合おうとする。
→しかしアグモンをはじめパートナーデジモンたちは全員リブートで記憶を失っており、メイクーモンとアグモンは言葉を交わしたことすら無い。

知能低下による認識力欠如があるとはいえ暴走を目の当たりにし、現実世界の状況を聞いているにも関わらず、である。
→したがって好きになりようが無い。

アグモンが特に根拠も無くメイクーモンを肯定することも問題だが、 リブートというただでさえ受け入れづらい展開を外ならぬ本編で軽視する制作姿勢には疑問を感じる。

 

ウォーグレイモンのデザインや作画

本作では一部のデジモンのデザインに独自のアレンジが施されている。ウォーグレイモンは特にその影響が顕著であり、賛否両論となっている。

  • 機械的なアーマーについて

→解像度を上げた結果、というウォーグレイモンXと方向性は同じデザイン。鋭角的なデザインが好評。

→一方でメタルグレイモンを経由こそしているもののウォーグレイモン自体にはマシーン要素は無いため不評。

ウォーグレイモン以外のデジモンは概ね無印の外観を遵守している中でのデザイン変更となり、良くも悪くも浮いてしまった感は否定できない。

デザイン面では機械的、かつ鋭利なデザインが為されている一方で、劇中の描写はそれに相反するものとなっていることは残念。

→爪部分が独立して可動する生物的なドラモンキラー。

→別に飛行ユニットでもないのに羽ばたくブレイブシールド

→仁王立ちでほとんど動くことなく発射されるガイアフォースなど、鋭角的なデザインのわりには動きにキレがない。

→tri.のデザインのウォーグレイモンのS.H.FiguartsシリーズやGEMシリーズのフィギュアが発売されていれば、デザインアレンジに意味を感じられたかもしれないが、現在までにそのようなフィギュアは発売されていない。(ラバーストラップは発売された)

 

「ジエスモンはデザインが線が多く複雑で、作画スタッフがジエスモンの作画に苦労している」「ジエスモンは作画泣かせ」といった公式発言がある。ならば、なおさらウォーグレイモンを線が多く複雑なデザインにわざわざアレンジする必要は無かったのでは?と疑問に感じざるを得ない。

 

→tri.第4章の後にデジモンユニバースアプリモンスターズ第45話で無印のとは別個体のアグモンが登場(CV.坂本千夏)。

短い時間でありながらその活躍で高評価を得ている。

→劇中ではウォーグレイモンへのワープ進化で参戦。

→無印当時と変わらないデザインでありながら美しいCGで、まったく色褪せない活躍を見せる。より迫力を増したガイアフォースも披露。

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コメント

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名無し
ID:NDA3MTMxZ

聖闘士星矢の例はちょっと違う気がする。
あっちは直前に(存命の)オリジナルキャスト集結で
十二宮編をやって、ファンにも大好評だったのに
その続きからいきなり声優を変えるとか言い出したから
唯一続投の打診を受けていた古谷さんからも反発されて
……ってもっとぐちゃぐちゃした話だし。
(その後本当に断られて全員新キャストへ)

返信
2023-03-26 04:19:26

名無し
ID:ZGYwYzkzZ

返信
2021-11-28 17:04:29

名無し
ID:NDgxYzdiZ

元からヤマトと空くっつけるつもりだったから無理だろ

返信
2020-02-02 16:02:29

名無し
ID:MGJmZWMwN

太一は空と結ばれてほしかった

返信
2020-02-02 11:07:49

ユリ
ID:NzRkMmY3M

>> 返信元

そうです

返信
2019-12-09 19:50:25

ユリ
ID:NzRkMmY3M

>> 返信元

そうです

返信
2019-12-09 19:49:57

名無し
ID:MjFmNTQ5N

>> 返信元

ほんとぉ?

返信
2019-12-03 18:43:48

ユリ
ID:OWEyYWE0N

太一は望月のことが気になる。

返信
2019-12-03 10:31:47

名無し
ID:M2EwMjRkO

デジモン卒業してアメコミの実写化映画でも見てろ

返信
2019-11-02 19:21:53

名無し
ID:ZjRhYzU0Z

最初の時点で「感染デジモンの鎮圧に駆け付けた部隊が太一たちのデジモン達ごと攻撃する」「親と思しき人の死体にすがりついて泣く逃げ遅れた幼い子供」「破壊されていくお台場にて逃げ惑う人々」「テレビで流れる猛烈な批判の声」等の描写があれば、「現実世界での被害を目の当たりにし、戦うことに葛藤を覚え始める」「デジモンに対する否定的な社会の風潮を当然であると受け入れる」等の描写にも整合性と説得力が生まれたと思う。あと、戦いに対する葛藤の要因となった「成長に伴って視野の拡大」もろくに描写されていないので説得力はほぼ皆無ですね。

返信
2019-11-02 16:36:00

名無し
ID:OWY3NjI1Y

>> 返信元

tri.は声優には罪のある人は一人もいないと思っている

返信
2019-10-25 21:46:51

名無し
ID:ZTRlZWMyN

これで花江夏樹が嫌な人だったら遠慮なくぶっ叩いてたかもしれない

返信
2019-10-25 00:39:00

名無し
ID:ZjRkMWE1N

小学生の頃に何ともなかった、いとも簡単に出来ていたことが、大人になると余計な考えが生じて出来なくなるところまでは共感できたけど、そこをどう乗り越えたかの描写が全くなかったし、ただヤマトと衝突させたかっただけな印象。
小学生の頃の太一の方が、よっぽどかっこよかったな。

返信
2019-09-24 01:48:05

名無し
ID:YTQxMTdkM

シビル・ウォーみたいに主人公側のチームの戦いに巻き込まれて死んだ息子の母親に避難される、ある戦いで多くの人的被害を出してしまった結果社会から批判を浴びるなどの描写があれば、「自分やアグモンが街や人を傷つけることは避けたい」という風な描写にも説得力が生まれたと思う

返信
2019-08-28 18:36:49

名無し
ID:ZGYwMDk3N

太一に限らず無印のキャラは
ギスる前に太一か空がうまいこと空気を和ませてるんだよな
それを最近のアニメ映画にありがちな月9ドラマや海外映画の劣化のような不毛な押し問答やウジウジ悩ませるようにしてるのはあまりにひどいと思った

返信
2019-07-31 15:30:09

名無し
ID:NDdmNjM5N

>> 返信元

移すにしても、「パートナーデジモンに関する問題点」って項目名じゃなくて、「アグモンに関する問題点」「ガブモンに関する問題点」…って8体分の項目を作って移すべきじゃないかな。けど8体の中には特に書き出す文章が大して無いデジモンがいるし、パートナーの人間とデジモンで問題点内容が直結してる内容も多い。(芽心とメイクーモンはそれぞれ問題点が多くて1人と1体で記事が成り立ってるけども。)だから「パートナーデジモンに関する問題点」って項目は管理人以外編集不可にして、8体の問題点は今と同じく対応する8人の項目に載せてればいいんじゃないかな。

返信
2019-02-26 23:16:15

名無し
ID:Njc3MDA5M

>> 返信元

もともとそっちにあったのが、アグモン以外記載されてないからってことで移されたんだよ
それするなら他のパートナーたちもそっちに書いた方がいいと思う

返信
2019-02-26 22:52:21

名無し
ID:NWU5ZTY4M

アグモンについての記述はパートナーデジモンの項目に写した方が良くないかな?

返信
2019-02-26 22:23:47

名無し
ID:OGUxY2VmN

空×太一ってのは正直個人的には好きなんだけど、今作はそういう描写がじゃああったのか、というとそうではない。
空×ヤマトという原作準拠のままだったのか、空×太一という改変が行われたのか、というのがはっきりと全然わからなかった。
関係性としてはそこが一番ひっかかったかな。改変するんならちゃんとすればいいし、しないんならしない。
よくわからないままふわふわと……釈然としないままおわったw

返信
2019-02-26 18:04:19

名無し
ID:MDhlNThjY

花江夏樹は流石に関係無いから

返信
2018-12-30 00:36:08

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