メイクーモンに関する問題点
ここでは主にメイクーモンとその派生、及び関連する項目について記述する。
【基本情報】
名前...メイクーモン
レベル…成熟期(Ⅳ)
種族...不明
属性...不明
・技
→シャットクロー(鋭い爪でひっかく)
→トリコベゾアール(データを破壊する毛玉を吐く※劇中未使用)
→エクススクラッチ
→まもる(1章アルファモン戦で使用?)
cv…森下由樹子
選ばれし子どもの一人望月芽心のパートナーで猫のような容姿をしたデジモン。
デザイン及び名前は元永監督の飼い猫がモチーフ(名前は品種名メイクーンから)。
種族や属性、技の名前などはデジモン図鑑やゲームなどを通じて明かされた。
初登場は2015年5月6日配信の第1弾PV。
【通称】
・メイちゃん
→パートナーの芽心や他にアグモンなども使用。名前被りでややこしい
・ライブラ
→主にハックモンが使用。
・世界を壊すカギ
生まれてはいけなかったデジモン
→主に謎の男が使用。
【派生】
(プロットモン亜種→)メイクーモン⇔メイクーモンヴィシャスモード→メイクラックモンヴィシャスモード→ラグエルモン
ラグエルモン+オファニモンフォールダウンモード→オルディネモン
・プロットモン亜種は本編では登場せず公開記念の企業提携の一つNTTドコモのサービス「しゃべってコンシェル」にアグモンが登場した際にキャンペーンで配布されたナゾのデジタマを孵化させることで登場。
・この進化前の形態は今日に至るも未だ詳細が判明せずファンの間での呼称も便宜的に謎のデジモンという仮称のままである。なぜ生んだ。
→2018年4月20日に行われたコメンタリー付上映の席でメイクーモンの成長期に言及する下りがあったが、「設定はあったが世の中に出せなかった」という趣旨の発言が関係者からあり、上記のコラボの意義を完全に失う結果となった。 な ぜ 生 ん だ
・ヴィシャスモードはビジュアルで先行していたメイクラックモンの呼称が判明すると同時に登場した概念。
メイクーモンとメイクラックモンの見た目が似ているのと2章終盤で豹変した状態で終わったため3章のメインビジュアルで向き合っているデジモンは新しい進化形態なのかメイクーモンの暴走状態なのか設定が明かされるまでやや混同されていた。
【劇中での活躍】
1999年、選ばれし子どもたちがデジタルワールドでアポカリモンを撃破。その際に爆死・圧縮消滅したと思われていたアポカリモンの一部が混入したデジタマから産まれた。
同年の夏に鳥取の山中にて望月芽心の元へ現れ、そのままパートナーとなる。
2005年に理由は不明だが東京に出現。後を追って来た芽心とともにアルファモンに襲われている所を、太一たちに救われる。
新たな仲間として迎えられたのも束の間、突然豹変し、レオモンを殺害して失踪。
感染をもたらし世界に歪みを発生させる『tri.』における騒動の元凶であったことが判明。
デジモンたちを次々に『感染』によって暴走させ、自身もメイクラックモンへと進化して破壊の限りを尽くす。
この「世界そのものを歪めるほどの事態」にホメオスタシスが『リブート』を断行。
アグモンたちを含めデジタルワールドの全てが初期化してしまう。
しかしメイクーモンは何ら影響を受けず、再び世界は感染がもたらす危機に晒される。
そしてヒカリのパートナーがオファニモンフォールダウンモードへと進化し、暴走の果てにメイクーモンが究極進化したラグエルモンと融合。
オルディネモンとなって現実世界へ侵攻を開始した。
【6章にて】
【メイクーモンに関する問題点】
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全編を通した敵役としての描写
→レオモンの惨殺
→感染の根源である事実
→アポカリモンの後継者
→無印組のパートナーに攻撃
→リブート直後に世界を再び混乱に陥れる
→意思疎通さえも許さず破壊行動を継続する
→オファニモンフォールダウンモードを取り込み、如何にもラスボス風のデジモンへと合体
→重ねた罪に対して自覚も反省する様子も見られない
など、全編を通してゲストデジモンとは思えないほどに徹底した悪役描写を繰り返されている。
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リブートの元凶
メイクーモンへの対応が悉く後手に回った結果、リブートによってパートナーデジモンたちの記憶が消されてしまった。
リブートを受けてなおメイクーモンだけは記憶も成熟期の姿も保持しており、またそのようになった経緯も明かされていない。
総じてメイクーモンひとりによって引き起こされた惨状は無視し難い。
「1章であのままアルファモンがメイクーモンを踏み潰していればこんなことには…」
→そして5章、遂に芽心がメイクーモンの殺害による事態収束を提案するが、その反対意見も「芽心のパートナーだから」の一点張り。
太一たちから見てもメイクーモン本人には特に救うべき点が見出せないというあんまりな展開となってしまった。
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感情移入しづらい描写
全編を通して観る者の感情移入を妨げるような要素が多い。
・特殊な目のデザイン
→メイクーモンの目は十字や×印のようなデザインとなっているため眼球の動きが描写できず、「何を見ているのか、何を考えているのか」が分かりにくい。
・徹底して排除されている内面描写
→シーンによって一言二言喋るものの、メイクーモン自身が心情を語ったことは5章現在ほとんど無い。そのため感情が見ている側に伝わって来ず、単なる愛玩動物もしくは怪物でしか無くなっている。
→暴走状態では「だがーっ!」「だっがーん!!」等の叫びを上げるが、これらは鳥取弁における『〜です』『〜だよ』を意味しており心情を察することは不可能。
したがって劇中のセリフからは、一連の行動が完全な暴走なのか、それとも自分の意思なのかさえ判断がつけられない。
これはcvを担当している森下氏も同様だったようでアフレコの際に監督に質問したことが第5章のパンフレットから読み取れる。
それに対する監督の回答と思しき箇所は「メイクーモンは苦しくて鳴いている」「赤ちゃんだと思って演じてください」「(ラグエルモンは)某怪獣みたいなものだと思ってください」
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アグモンたちが感染したタイミングについて
メイクーモンは1999年に現実世界に現れてから第1章直前まで鳥取県に住んでおり、他のデジモンたちとは一切の接触が無かった。そのため、どのような経緯で他のデジモンたちに感染が広がったのかは不明。
※また、なぜこれまで感染の事例が無かったのかについても説明はない。
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デザイン面
原案:渡辺けんじ氏
デザイン・企画:元永慶太郎
→メイクーンをモデルとした理由は元永監督が飼っているから、という一点のみ。
→初期段階では「犬」の予定だったが、テイルモンと喧嘩しそうだから、との理由でネコ型へ変更
※ガルルモン系譜とデザインが被るから、ではない。
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テイルモンとの類似点
・メイクーモンとテイルモンには似通っている点が多い。
→成長期がプロットモンとその亜種
→同じ『ネコ』をモチーフとした成熟期
→同じ『座天使』をモチーフとした究極体
・最終的に両者はオルディネモンへと融合するものの、そこへ至るために『似通った存在である』必要性はなく、全編を通してこれらの類似点が活かされた描写も見られない。したがって単にテイルモンとキャラが被っただけに終わってしまった。
6部作に及ぶ劇場版続編作品のゲストキャラクターでありながら、その外観設定にはなんら意味は見出せない。
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第1章における行動
→冒頭のオープニングシーンですでにお台場に姿を現していた。
望月家が引っ越してきたのはその数日後であり、なぜメイクーモンが単独で東京に居るのかは不明。
→終盤のシーンでは芽心の声が明らかに聞こえる範囲に居ながら立ち去る描写もあり、行動に不可解な点が見られる。
→これらの行動については『このtri.という物語がなぜ起きたのか』に関わる謎でありながら、これまでまったく触れられていない。
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リブートの影響を受けない
リブートに巻き込まれ、他のパートナーデジモン諸共デジタルワールドへ消えた。
しかし、デジタルワールドで記憶を維持し、メイクーモン(=成熟期)の姿のまま再び姿を現した。
→デジタルワールドの歪みと危機は初期化によって回避されたものの、根源であるメイクーモンにはなんら影響は無かった。
→アポカリモンの因子が混入して産まれたとは言え、一介のデジモンに過ぎないメイクーモンがなぜリブートの影響を受けなかったのか、その詳細は不明。
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レオモンの惨殺
2章にて感染の兆しを見せたレオモンを殺害して逃亡。
→だがメイクーモン自身が感染源であり、(おそらく)自身に自覚が無いとはいえ、『自分が原因で感染させ狂わせたデジモンを、助けられた恩を仇で返す形で殺害』という取り返しのつかない失態を演じる。
→メイクーモンが殺害に至った動機は不明であり、突発的な物と思われる。
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デジモンカイザーとメイクーモン
2章後半、謎の男扮するデジモンカイザーに歪みの中へと連れ去られた。その際、特に抵抗らしい抵抗もせず始終おとなしく抱っこされていた。
→理由は不明。
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上記の数々の凶行にもかかわらずパートナーデジモンであることが免罪符扱いされている
パートナーデジモンが暴走や暗黒進化した際に子どもたちがどう向き合うか?については既に過去の作品でも描写されており二番煎じ、三番煎じ感が強い。
またそれらを乗り越えてきたはずの他の子どもたちから具体的なフォローやアドバイスが無い。
何をするにも芽心のパートナーデジモンであることが足を引っ張っており見ていて正直ストレスがたまる
【デジモンアドベンチャーtri.メモリアルブックによると】
2018年8月発売のデジモンアドベンチャーtri.メモリアルブックによると・・・
・「じつは「メイクーモンを殺す」という結末は、かなり早い段階で決まっていたんです。でも、書きながら悩むというか、本当にこの結末でいいのかという議論は制作中においても、ずっと残り続けていたんですね。でも、世の中の難しい問題の大半は、答えはひとつじゃないことが多いと思うんです。だから、この結論に納得がいかない子がいても当然なんだと思うようになっていきました。」(柿原氏の発言)
→なんのかんの言って正当化しているが、結局は納得のいく筋道を考えられなかったというだけの話ではないだろうか。例えメイクーモンが死ぬ結末だったとしてもそれがちゃんと意味のあるものならば、受け入れるとまでは行かなくとも納得はできたはずである。最初から子ども達に失敗させる、挫折を味わわせるためだけに殺されたというのではメイクーモンも浮かばれない。
・「「tri.」のベースとして何を描くかについては、新井修平プロデューサーや櫻井崇プロデューサーたちが作っていたんですね。大まかな流れが決まった状態から私は参加したのですが、その段階でメイクーモンは「忌み子」という呼ばれ方で存在していました。」(柿原氏の発言)
→自分達がそういう存在にしておきながら忌み子呼ばわりというのはあまりにも悪趣味。
・「実際にメイクーモンが生き残るというエンドは考えられましたか?」→「途中で「本当にいいのか」「いやいいんだ」という気持ちの行き来が凄くありました。第3章、第4章くらいから、脚本家たちとの話し合いも増えて、どうやって終わらせたらいいのかと悩み始めてしまったんです。ラストにメイクーモンがやられてしまう方向に進みつつも、「できない」という気持ちも強くなって、どうしたらいいのかと考えていたところに、プロデューサーの方から「結末はぶれちゃいけない」「甘いことはやってはいけない」と言われて、ようやく飲み込むことができました」(柿原氏の発言)
→メイクーモンを殺すことはかなり早い段階から決まっていたという一方、3章4章の時では生き残るエンドも考えていたとのこと。1章公開前のPVで「この世界が選んだ現実と選んではいけない未来」との台詞が使われた時点で結末や大まかな話の流れはまだ決まっていなかったようである。
→5章からは最初に決めていた結末に向かって進んでいたらしいが、やっていたことはああでもないこうでもないとろくに解決策も考えず引き伸ばしては最悪の結末にズルズルと落ちていっただけである。
【誤植】
tri.メモリアルブックでメイクーモンを「純真なポケモン」と誤植。その後アニメディア公式サイトでお詫びのページが公開された。
コメント
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某アマゾンズ二期に出てきた悲劇の主人公みたいな奴を出したかったのかな?
>> 返信元
少なくとも殺さないといけない判断や葛藤がくそだったってことだろう(無駄に同じ演出繰り返して煮え切らないだけで、何かしらの成長もないまま、結局そのまま雑にころしただけになったわけで)
まぁどっかのとってつけたような脱出が1人用だから!で無駄死にした人とかもそうだけど、
そういうのは丁寧にやらないと
せめて忌み子扱いしても、一定の救いやつじつまは合わせる努力はしろよと思うけどね
>「純真なポケモン」と誤植
そこまでひどい扱いしながら、この誤植は、
なんか悪趣味さを感じるな(棒)
猫の品種名はメイクーンではなくメインクーンではないでしょうか
出典にメイクーンと書かれている等の理由があるならそのままにしておくべきかもしれませんが
文字にして書くとヘイトを集めるために生まれた存在としか思えないな・・・
純真なポケモンwww
やっぱりポケモンが目の上のたんこぶなんやな
脚本の柿原は本作で描こうとしたことを上手く描けていたUCやネクサス、龍騎以降のライダーシリーズ(特に龍騎とファイズにカブト)あたりを見て、いかにこれらを見習うべきだったかを考えてもらいたい
>> 返信元
やるべき事って?
いや別にメイクーモン殺すって決めたならそれでいいんですよ
でもやるべきこともせずああでもないこうでもないとグダグダ引っ張った上に終わったらパートナーにヘラヘラ電話でしょ
メイクーモンが救えなかった事は、とても悲しかったです。
うーん…メモリアルブックにあるスタッフの意図についてはよく分かりますが、それを上手く表現できていなければほとんど無意味ですね。むしろ、その辺の描き方はガンダムUCや平成ライダーシリーズ(特に龍騎やファイズ、カブトなど)などの方が断然上手く出来ていますね。
>> 返信元
一応、テイマのメフィスモン的にはあながち間違いでも無いかな。
ただ、アポカリモンの因子云々はメフィスモンで終わってるし、わざわざ掘り返すまでも無いのは事実
そもそもアポカリモンは無印最終回で全てを巻き込んで自爆しようとした所を、選ばれし子供たちのデジヴァイスから格子状に照射された光の中に封じられた状態で爆発、消滅した筈ですからそんな設定自体成立しない筈です。
過去のデジモン映画作品中に同じ設定のボスキャラデジモンが登場したことはありましたが、アニメ本編と直接関係している映画作品は、細田守監督の手掛けた2作品のみであり、あれは結局パラレル作品だったと思います。
なんかスッキリしないし適当に作った感が残ったよなぁ。また映画やるらしいし、いっそのことキャラクターもストーリーも完全新作の奴作れば良いのに。
第二章のダイジェストのドアップ赤面で正直イラッて来た
節々にテイマーズのクルモン思い出す所があるな
斬られてザマァという反応か
あまりにむごい扱いで初めて同情されるか
どちらにせよスタッフは想定してなかったろうな
>> 返信元
確かにそうだな。全部メイクーモンの記憶残ってたせいだよな。
メイクーモンは最初可愛かったのにな〜
まずリブートの後、みんながデジタルワールドに行ったけど望月が来なければよかったんじゃね?
>> 返信元
映画での扱いの裏返しのような描写があるとか対比出来るとか映画と関係ある記述になるならいいと思うよ