戦闘シーン

ページ名:戦闘シーン

戦闘シーンに関する問題点

 

歴代指折りの疎放でぞんざいな扱の戦闘描写

 

概要

デジタルモンスターシリーズは「戦うたまごっち」というコンセプトを起源としていた。

故に戦闘シーンは派手な技や美しい進化バンクによって大きな見どころのひとつとして、デジモンアニメシリーズの重要な要素の一端を担ってきた。

しかし今作デジモンアドベンチャーtri.では、仮にも劇場で公開する作品でありながら、極めて低品質かつ非効果的演出な戦闘描写が散見され、また日常パートに対して戦闘パートが極めて少ない。

今作のドラマ部分はお世辞にも良い出来とは言い難く、戦闘シーンという見どころでカバーする必要があった。

だがtri.の戦闘シーンが作品の魅力を押し上げるに足るものであったかについては、疑問を感じざるを得ない。

本作全体にわたって共通する問題点

公式にて見どころと推されてはいるものの、

  • 章を重ねるごとに遠景が多用されるようになり、状況が分かりにくい。
  • エフェクトが異常に強くかかっており、肝心のデジモンや背景がほぼ見えない。
  • 戦闘中デジモンと選ばれし子供達とのコミュニケーションが皆無。
  • 戦闘中のデジモンたちが無言。息遣いを含めた音声が一切無い。
  • 子供たちは碌に指示や助言、提案をしない。(たまに喋ったかと思えば芽心の心配をする)
  • 上映時間が1時間越え×6章分もありながら全進化形態の戦闘シーンが無い。
  • 基本的にクライマックスでしか戦わないこともあり、戦闘シーンまでに到達する時間が長い。
  • 戦闘自体が著しく短い

などが問題と言える。

特にデジモンに音声が無いことと子供たちがデジモンとコミュニケーションを取らない点は大きな問題。

→攻撃を受けても苦痛の声もなく、渾身の一撃を放つ気合も無いため非常に淡々とした機械的な戦闘

→戦闘中は子供たちが一切関わらないため、存在自体に意味がなくなっている。

過去作では様々な手法で丁寧に改善してきた要素だっただけに非常に残念。

※ジョグレス進化におけるパートナーの精神のシンクロや、カードスラッシュ・マトリックスエヴォリューションなど

 

またこれまでに戦った相手を列挙すると

  • クワガーモン…街で暴れた個体はアルファモンが撃破
  • アルファモン…撤退
  • オーガモン…敗北の上レオモンがデジタルワールドへ連れ去る
  • インペリアルドラモン…撃破するが、どう見ても味方
  • メイクラックモン…総出で立ち向かうもリブートに巻き込まれ事実上の敗北
  • ムゲンドラモン…人間に傷ひとつ負わせられない相手を究極体三体がかりで撃破
  • メタルシードラモン…撃破
  • ラグエルモン、ジエスモン、アルファモン…オメガモン以外が瞬殺。オメガモンもラグエルモン相手に防戦一方

はっきりと敵を倒した例は僅かにメタルシードラモンのみであり、それ以外は敗戦や敵の取り逃がしなど苦い戦績が多い。

多くの戦闘は章の最後を飾っていることもあり、作品そのものにおける爽快感を著しく損なう結果となっている点は問題。

 

各章ごとの問題点

 

第1章「再会」

戦績

×グレイモンvsクワガーモン〇(約2分半)

〇エンジェモン&テイルモンvsクワガーモン×

〇カブテリモン&バ―ドラモンvsクワガーモン×

×ガルルモンvsクワガーモン〇(上記と合わせ2分)

×無印成熟期組vsアルファモン〇(約1分)

△オメガモンvsアルファモン△(約2分)

 

問題点

  • 本編に対して異常に短い尺

本編が89分近くありながら全体合わせ7分半の戦闘(進化バンク除く)。

本編の1割も戦闘シーンに割かれていない。


  • デジモンとのコミュニケーションをとらない

戦闘中にコミュニケーションを交わしたの初戦の太一とグレイモンのみで他メンバーは名前を呼ぶだけに留まる。

戦闘そっちのけの行動をとる子供達も。


  • 戦闘中の声

デジモン達が戦闘中必殺技名はおろか、ダメージを受けた際のうめき声や気合の声も含め、まったくと言っていいほどに声を出さない。

そのため緊迫感が薄く、優勢なのか劣勢なのか状況が非常に分かりにくい。

 

総評

第1章時点では派手な肉弾戦が多く、近景で戦っている為見ごたえはある。

しかし説明パートに時間を割きすぎたために戦闘パートの尺が短くなった上、戦闘中もデジモンと子どもたちがコミュニケーションを取らないため、両者の間に距離感を感じてしまう結果となった。

台詞が少なく戦闘中の発生もないため緊迫感に欠ける。

 

 

第2章「決意」

戦績

△トゲモン&メイクーモンvsオーガモン△(約2分)

×トゲモン&ゴマモンvsインペリアルドラモン〇(約2分)

〇ロゼモン&ヴァイクモンvsインペリアルドラモン×(約1分半)

 

問題点

本編88分に対して約5分の戦闘

1章よりさらに減り、戦闘回数も激減した。


  • 活躍しない完全体

リリモンとズドモンの出番が10秒もなく、完全に究極体へのただの繋ぎとして扱われてしまっている。

また、メインのメイクーモン組とパルモン組、ゴマモン組以外の戦闘は一切無い。

本編が88分ありながらこの扱いであり、非戦闘パートに時間をかけすぎているように考えられる。


  • 戦闘

1章と異なり技名を言うようになった。アークティックブリザードとミョルニル、ハンマースパークとハンマーブーメランを間違てはいるが

しかし1章と異なり、オーガモン戦以外は飛び道具による遠景の戦闘が増え、肉弾戦をせず即必殺技を撃って戦闘が終了してしまう形となった。

1種同様戦闘シーンにてゴマモンと丈が多少言葉を交わすものの、相変わらず生き物が戦っているという表現が乏しい。
 

総評

1章と比べ戦闘回数と尺が激減し、遠景での戦闘が増えたため単調な戦闘になっている。

ただオーガモン戦での肉弾戦はトゲモンが良く動くため見ごたえがあり、戦闘も序盤と終盤とで2回ある。


第3章「告白」

戦績

×無印成熟期組vsメイクラックモン〇(約3分)

 

問題点

本編106分に対して約3分の戦闘

ついに本編において戦闘が1回となり、その尺もさらに短くなった。

戦闘開始も本編開始から70分経過した段階であり、待ちに待たされてこの出来であるため非常に残念なものとなっている。


  • 各個体の活躍

2章同様完全体が究極体への繋ぎでしかなく出番が皆無。

各個体の戦闘も遠景がさらに増え状況が分かりにくく、完全体へ進化しない個体も多数。

また、究極進化したヘラクルカブテリモンですら出番はものの20秒程度である。


  • 戦闘

再び技名を言わなくなる。

相変わらず被ダメ声、気合声もない。

コミュニケーションは子供たちからデジモンに対して一方通行であり、後半は会話しようとすらしない。

2章と比べ、近景の肉弾戦が若干増したものの、後半は遠景が多く状況が分かりにくい。

総評

複数vs1体という状況であるがために場面が分かりにくく、異常に短い尺も相まって見にくい。

本編で戦闘が1回と言う状態にまでに激減し、倒すことを目的とせず捕獲を目的としている為、決定打が無い場面が続き見ていて爽快感が無い。

本編の95%以上を非戦闘パートに割いたうえでこの出来の為、戦闘シーン目当てで見る章ではない。

 

第4章「喪失」

戦績

〇ウォーグレイモン&メタルガルルモンvsメタルシードラモン×(約1分)

〇ホウオウモン&セラフィモン&ヘラクルカブテリモンvsムゲンドラモン×(約1分)

※ムゲンドラモンから逃げているシーンは含めず

問題点

本編82分に対し約2分の戦闘

全体を通しムゲンドラモンから逃げているシーンがほとんどであり、戦闘とは言い難いシーンが多い。

やっと究極体に進化し、戦闘が出来ると思った次の瞬間即必殺技を撃ち戦闘が終了するため見ごたえもない。


  • 各個体の活躍

プロットモンが逃走の際善戦するが究極体であるムゲンドラモン相手に張り合うパワーバランスはあまりに不自然。

今までの章同様成熟期、完全体の出番は皆無であり、戦闘を行う究極体の出番も1分もないまま終了している。


  • 戦闘

進化してから苦戦するわけでも、肉弾戦をするわけでもなく即倒してしまうため、今までの章で苦戦が多かったこともありあっけない状況のまま終了する。

デジモンと子供たちののコミュニケーションも前回に引き続いて激減。

1回の戦闘が1分もなく、進化バンクの方が長いという異常な状況になってしまっている。

 

総評

本編2戦共に即終了するため、3章以上に見ごたえが無い。

今までの章と異なり苦戦するわけでもなく、ただただ必殺技を撃って終わる。

遠景も多く、状況が分かりにくいのは前章から同様である。

戦闘中に空をホウオウモンが振り落としても気づかない、進化バンクが延々と流れる、ムゲンドラモンがあまりにも弱すぎて撃破しても達成感が無い、やっと勝ったと思ってもラストシーンではメイクーモンが再び暴走して終了、など悉く戦闘シーン前後の質が悪い。

 

第5章「共生」

戦績

×全完全体vsメイクラックモン〇(約5分)

パートナーデジモンvsジエスモンvsアルファモンvsラグエルモン(約17分、回想シーンなど全て含む)

※ドリモゲモン、ドクグモン戦は描写が無さすぎる上に勝敗も描写されていないため計上していません。

 

問題点

  • 進化こそするものの画面にすら映らないデジモン
  • 瞬殺される究極体たち

ラジエルモン・アルファモン・ジエスモンの戦闘に巻き込まれ、オメガモン以外のパートナーデジモンたちが瞬殺され幼年期へと退化。

せっかくできるようになった究極進化にも関わらず、あまりに一方的かつ連鎖的な爆発が空に浮かぶだけの極めて簡素な描写は目に余る。


  • 戦闘前に終わらせておくべきだった描写が多い

ラグエルモン(メイクーモン)の処遇、姫川に対する西島の葛藤など、クライマックスの戦闘中にするべきではない会話があまりに多い。

→直前の余計な怪談シーンも相まって大きなマイナス点。


  • 退場するアルファモン、ジエスモンとオルディネモン

5章はオファニモンフォールダウンモードとラグエルモンがオルディネモンへと融合、現実世界へと侵攻して終了となる。その際アルファモン並びにジエスモンはいつの間にか退場している。

事実上の勝ち逃げであり、太一の退場やヒカリのパートナーが暗黒進化したこともあって、またしても敗北色が濃厚な結末となってしまった。

 

総評

TVシリーズでは果たせなかった究極体進化を、まったく物語に活かせていない点が浮き彫りになった。

進化しても碌に戦いに参加もせず一方的に攻撃を受け続け負ける等、爽快感どころか不快感を感じる戦闘が続いている。

キービジュアルにもなったラグエルモンはひたすら暴虐の限りを尽くす悪役、一方オファニモンフォールダウンモードは一瞬登場してすぐにオルディネモンへ融合するなど不満点も多い。

また、とうとう戦闘シーンまで止絵に頼った手抜き仕様になってしまったことは大きな問題と言えるだろう。

 

第6章「僕らの未来」

未公開のため編集されていません。

→特報PVにも特になし

 

 

 

各デジモンごとの戦績一覧

※〇…該当するパートナーの勝ち。×…該当するパートナーの敗北もしくは撃破失敗。印無しは戦闘参加のみを示す。

※感染したパートナーによる同士討ち、謎の男に対する攻撃は含まない。

→連続進化中の一撃については現在カウントしていません。(リリモンVSインペリアルドラモンやワーガルルモンVSアルファモン等)

 

オメガモン(ジエスモン×、ラグエルモン×)

アグモン(クワガーモン)

グレイモン(クワガーモン×)

メタルグレイモン(メイクラックモン×)

ウォーグレイモン(メタルシードラモン〇)

 

ガブモン(メタルシードラモン)

ガルルモン(クワガーモン×、アルファモン×)

ワーガルルモン()

メタルガルルモン(メタルシードラモン)

 

ピヨモン()

バードラモン(クワガーモン〇、アルファモン×)

ガルダモン()

ホウオウモン(ムゲンドラモン〇、ラグエルモン×)

 

テントモン()

カブテリモン(クワガーモン〇、アルファモン×、メイクラックモン×)

アトラーカブテリモン()

ヘラクルカブテリモン(メイクラックモン・感染パートナー×、ムゲンドラモン〇、ラグエルモン×)

 

ゴマモン()

イッカクモン(インペリアルドラモン、メイクラックモン×)

ズドモン(メイクラックモン×)

ヴァイクモン(インペリアルドラモン〇、ラグエルモン×)

 

パルモン()

トゲモン(アルファモン×、オーガモン×、インペリアルドラモン×)

リリモン()

ロゼモン(インペリアルドラモン〇、ラグエルモン×)

 

パタモン()

エンジェモン(メイクラックモン×)

ホーリーエンジェモン()

セラフィモン(ムゲンドラモン〇、ラグエルモン×)

 

プロットモン(ムゲンドラモン)

テイルモン(クワガーモン〇、アルファモン×)

エンジェウーモン(メイクラックモン×)

オファニモンフォールダウンモード()

 

 

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コメント

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名無し
ID:YWU1YTA3M

遊戯王ZEXALとは何だったのか。
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yugioh-zexal/index2.html
http://w.atwiki.jp/kizuna1999/
http://www.nicovideo.jp/watch/so36847474
http://yugioh-wiki.net/
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1693819948/l50

返信
2023-09-17 14:10:42

名無し
ID:NzQ2NWRlZ

こういう煽りなだけのコメントは削除しませんか?見てて不愉快なだけです。

返信
2019-07-08 13:56:10

名無し
ID:NzQ2NWRlZ

>> 返信元

こういう煽りなだけのコメントは削除しませんか?見てて不愉快なだけです。

返信
2019-07-08 13:03:15

名無し
ID:MTY1NGQxN

>> 返信元

このwikiの方針に文句があるなら見る必要もないしああだこうだと書き込む必要もないと思います
「考え方の一致しない方の閲覧はご遠慮いただければ幸いです。」というスタンスなので

返信
2019-07-08 11:38:49

名無し
ID:ZTFhMTM4N

ああだこうだと文句を言うくらいなら、見る必要はないと思います。自分も多少気になる所はありましたが、最後はどうなるか気になるので、他の人が色んな不満を抱いてようが、最後まで見ます

返信
2019-07-07 17:58:58

名無し
ID:NWM2NWEzZ

>>→戦闘中は子供たちが一切関わらないため、存在自体に意味がなくなっている。
過去作では様々な手法※で丁寧に改善してきた要素だっただけに非常に残念。
ここの部分なんだが、間違ってないけど間違っているというか、理解が足りて無い所があるな。勿論、tri劇中で太一たちの活躍や行動力、思考が足りていないと言う意味では合っているが。
ただ前提としてモンスターとモンスターの戦いで人間が無力なのは当たり前であって、このことで子供達が無力=悪い描写にはならない。むしろ怪物同士の戦いの中でたとえ無力であっても、それでもパートナーを支えることの出来る資質が一番必要な描写だと分かって欲しい

返信
2018-07-04 16:54:44

名無し
ID:MzRlZTgxM

戦闘シーンは最後に持ってくるのがお約束だと思ってるのかな?日朝じゃあるまいし
映画なんだから序盤中盤終盤に入れるでしょ普通

返信
2018-07-01 16:15:19

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