国立情報処理局に在籍する人物の問題点
主だった構成職員がいずれも大人げが無く、事態解決どころか悪化を助長し、中には黒幕の手先に利用された者も。
特殊部隊による感染デジモンへの対処も申し訳程度の描写にとどまり、会議を開く描写はあれど意味のある議論はなされず、デジモンに対する政治的な対応も見られない。
なによりも、彼らが『組織』として動いている描写が著しく欠如している点は問題と言える。
→6章でtri.が完結。オルディネモンに対して通常兵器は無力であり、攻撃自体も自衛隊と思われる軍隊が敢行。その中で情報処理局は何ら役目を果たすことなく物語の本筋から離れていった。
西島大吾
概要
独立行政法人国立情報処理局情報通信戦略課情報管理科二級管理担当官兼月島総合高校書道科担当非常勤講師。
『古代の選ばれし子どもたち』の中心人物であり、四聖獣の一角バイフーモンのパートナー。
ラフなシャツの上に白衣という出で立ちの青年。甘党で猫舌。
第1章冒頭から登場し、太一に進路調査票の提出を求める。
その後、クワガーモンの出現に際し太一を羽田の現場まで護送。情報処理局職員として感染デジモンの情報を伝えた。
第2章では温泉に出掛けた子供達を護衛。その後、自衛隊と思われる部隊が感染オーガモンへ攻撃する場へ立ち会う。
第3章以降「メイクーモンが感染の根源」「本宮大輔らの失踪」という事実を子供たちに公開する是非について姫川と意見が対立し始める。
その最中ホメオスタシスがリブートを断行し、姫川が失踪。
彼女のパソコンや、ハックモンからの情報により真相に迫っていくこととなった。
しかし不用意に前線に飛び出した芽心を庇う形で太一が危機に陥り、それを助けようとして共に地割れに飲み込まれる。その後の消息は5章現在不明。
→6章では地割れに巻き込まれた先で、太一と共に『02組の子どもたちと謎の人物1名が、現実世界への転送装置付き生命維持装置に繋がれた自爆装置付きの密室』で意識を取り戻す。
腹部を中心に重症を負い、瀕死の状況で02組失踪と姫川の秘密を語り、残り1人分の転送装置に太一を閉じ込める。
『姫川の傍に寄り添えなかったこと、救えなかった後悔』を語り、希望の未来を太一に託して02組と謎の人物1名と共に太一を現実世界へと転送。その最中に力尽き息を引き取る。
遺体は謎の小部屋の爆発に巻き込まれて失われたと思われる。
cv…浪川大輔
問題点
- 無印組への情報隠匿
彼は一連の事件に関する重要な情報を数多く得ていながら、選ばれし子どもたちへ開示していない。
いずれも自体把握・解決のために必要不可欠な重要事項であり、また、非公開とするだけの論理的理由は見られない。
- 02組について
→現有戦力では対処不可能であることが分かりきっている中で『4名もの選ばれし子どもとそのパートナーが消息不明である』という重大な事実を太一らに伝えない。
- 姫川について
→彼女がイグドラシルと内通し、バクモンと再会するためにリブートを画策していたことを突き止める。また、姫川が失踪していることについて太一らに伝えない。
- ホメオスタシス派から得た情報について
→2度に渡りホメオスタシスのエージェント・ハックモンから接触を受ける。その中で「メイクーモンとアポカリモンの関係」「ゲンナイの現状」などの重大な事実を知るが、これらについても同様。
→死の間際、02組失踪と姫川暗躍の事実をようやく太一に伝える。
しかし太一からすればあまりにも遅いタイミングであり、事実作中で太一は姫川やブイモンたちの捜索まで手が回らない事態にまで追い詰められていた。
また、メイクーモンとアポカリモンの関係やゲンナイの消息など肝心の情報は伝えられることなく、選ばれし子どもたちは事件の真相を知らぬままオルディネモンを排除してしまった。
総評
第1章パンフレットにて元永監督は、彼を「大人の役割を担ってもらう」「大人のしがらみで動く人」として設定したと語っている。
しかし、ただ状況に流され情報共有を怠り、自身の意思で行動しない彼については描かれるべき「大人」としての描写が著しく欠如しているのが実情。
→5章でようやく姫川マキの抱えた闇と向き合う決意を固めた。
しかし直後に彼は重症を負い、そのまま退場してしまうこととなる。
何をすることもできず、そればかりか肝心な情報を伝えず命を落とした彼は、間違いなくtri.の結末に大きな影響を与えた。もちろん、悪い方にである。
彼が大人である必要はあったのか、あれが大人の行動だったのか。
そして、彼がかつて選ばれし子どもだったという必要性があったのか、それが活かされた展開が果たしてあったのか?
その答えは、明らかである。
姫川マキ
概要
独立行政法人国立情報処理局情報通信戦略課情報管理科に所属する管理官。
西島大吾同様『古代の選ばれし子どもたち』の中心人物としてダークマスターズを退ける戦いに参加。その際パートナーデジモンのバクモンを喪った。
学生時代にリブートについて知った彼女は、以降パートナーとの再会に固執するようになる。
大学卒業後に情報処理局へ入局。1999年頃鳥取でメイクーモンの暴走を目撃。この頃にはすでに「メイクーモンと感染」そして「引き起こされるリブートとの関係」について知っていたようにも見える。
tri.の舞台である2005年には太刀川ミミの護送や望月芽心の転居手配を含め情報処理局職員として活動する。
その裏で『本宮大輔らの失踪』や『メイクーモンが感染源である事実』の秘匿を西島に指示。
泉光子郎らが感染に対して悉く後手の対応を強いられるよう仕組み、リブートを誘発させた。
そして選ばれし子どもたちにゲートを開かせ、復活したバクモンと念願の再会を果たした。
しかし初期化され、記憶を喪ったバクモンに拒絶された姫川は失意のままデジタルワールドを彷徨い、暗黒の海で失踪する。
→消息不明のまま、6章には一切登場せず。
→後に死亡していたことがデジモンアドベンチャーtri.メモリアルブックにより発表される。
cv…甲斐田裕子
問題点
- リブート
バクモンとの再会のため画策。しかし彼女がリブートについてどのように認識していたのかは不明。
→彼女自身がバクモンというあまりにも大きな代償を払って退けたダークマスターズを、彼女自身がリブートによって復活させてしまった。
→デジタルワールドが初期化される、というリブートの基本概要を理解していながら、自分のことを覚えていないとして拒絶したバクモンにショックを受ける。
- 黒いD-3
一乗寺賢の物と思われるD-3を持って太一らの元へ現れる。
→デジタルワールドで倒された賢のデジヴァイスをなぜ彼女が持っているのか、その点について説明は無く、また太一らも疑問に思わなかった。
※1章冒頭や進化バンクのD-3と著しく形状が異なることや、暗黒の海で作られた物でありながらアルファベットが印字されていることから、一乗寺賢の物では無い可能性もある。
→差し替えられた進化バンクでは、タケルとヒカリのD-3にもアルファベットで同様に印字されていた。
→彼女が席を置く組織が「独自に解析を進めていた」とされている。
→なぜ姫川がD-3を所持していたのか、そして太一たちがその件について疑問を感じなかったのか、一切説明のないまま物語は完結した。
- デジタルワールドに持ち込んだ重火器
3章から4章でバクモンに出会うまで、姫川は丸腰でデジタルワールドに来ていた。
しかし5章で何の説明もなく現実世界の対デジモン用重火器を所持。また暗黒の海では拳銃一丁のみを携行していた。
これらは特に発砲することもない(=作劇上持たせる必要もない)ため、ただ無駄に章ごとの矛盾が発生しただけにとどまっている。
総評
イグドラシル派の人物(謎の男)に唆され、姫川はリブートを画策した。自身の半身にも等しいパートナーデジモンを失ったことは同情に値する。
しかし、バクモンが記憶を失っていることに衝撃を受けたことなどをはじめ、彼女の行動は著しく一貫性を損なっている。
なにより彼女について八神太一らが何も知らないまま、『姫川マキとリブート』が物語の本筋から外れてしまったことは問題である。
→6章作中で、彼女は一切登場しなかった。暗黒の海で失踪したまま、完全に物語から外れてしまった。
彼女がリブートを画策したこと、その経緯は西島から太一に伝えられたものの、それ以外の描写はない。
姫川マキは事実上利用されただけに過ぎないが、そもそも黒幕であるとされるイグドラシル自体が不在のこの作品で、最も明確に決着をつけるべきキャラクターであったことは疑いようがない。
デジモンアドベンチャー tri.メモリアルブック
『デジモンアドベンチャー tri.メモリアルブック』(アニメディア編集部・編、2018)によると「姫川は死んでしまった……と考えていいんでしょうか?」という問いに対して、「そのまま量子に分解されて消えていくだろうと思います。ただ、そこを描いても残酷なだけなので描きませんでした。」という返答が記載されている。
→残酷なだけかはともかく、ここではっきりと描写せず、彼女の末路に関する言及も全くなかったために、6章放映後には「姫川はどうなったの?」「なんで姫川放置したの?」という疑問の声が多く上がった。
西島大吾と姫川マキに共通する問題点
年齢の矛盾
『選ばれし子どもたち』と呼ばれる「デジモンとパートナー同士の関係にある人物」は、1年ごとに総数が2倍となる。
角銅氏の構想(資料本・ドラマCD・twitter発言等)より。
氏の構想によれば、1995年の光ヶ丘爆弾テロ事件の翌年から、世界中に選ばれし子ども(=パートナーデジモンを持つ人間)が現れたとされている。
- 1996年…計2人 (最初の1人は八神ヒカリ)
- 1997年…計4人
- 1998年…計8人
- 1999年…計16人(無印)
- 2000年…計32人(ぼくらのウォーゲーム!/ただしこの映画は角銅氏の設定の管轄外)
- 2001年…計64人
- 2002年…計128人(02)
氏の構想に基づくなら、西島大吾ら5人の選ばれし子どもがデジタルワールドを冒険したのは世界中に選ばれし子どもが8人(八神ヒカリと他7人)いる1998年の出来事であると考えられる。1997年に世界中にいる選ばれし子どもは4人(八神ヒカリと他3人)である。
→しかし第5章冒頭における回想シーンでは、翌年の1999年秋において2005年と全く変わらない姿の姫川が登場。
この矛盾を解消するためには1998年以前に選ばれし子どもたちが5人存在した、という既存の設定を根底から覆す解釈が必要となる。
→6章にて完結した現在、一切説明はされなかった。
第4章冒頭の回想シーンによると、冒険の時に西島大吾と姫川マキは小学校5年生~6年生程度の年齢だったと思われる。
→1998年に10~11歳=1988年前後生まれとなり、城戸丈とほぼ同じ年齢となる。
tri.全体の舞台である2005年(八神太一が17才)に、西島大吾と姫川マキは4年制大学を卒業した後の社会人で20代中盤~30代程度の見た目に見える。また、ある程度社会人として地位を確立している点も不自然ということになる。
戸籍上は高校生~大学生程度の年齢だが実際の心身はそれ以上に年をとっている、という可能性がある。
→1999年8月まではデジタルワールドの1日が現実世界での1分に相当していたが、最後の戦いでアポカリモンが出現した影響により現実世界とデジタルワールドの時間の流れが同じになる。
1998年においてもデジタルワールドの時間の流れがデジタルワールドの1日=現実世界の1分であるとするならば、デジタルワールドに数年単位で滞在すれば可能性としてはあり得る。いわゆる「ウラシマ効果」。
→しかし、当然現実世界に戻れば異常な成長に周囲は大きく困惑することとなる。
→少なくともそのような可能性を示唆する内容や補足などは今のところ存在しない。
第4章の西島の回想シーンにて、時期は不明だが姫川が4年制大学の資料室のようなところでリブートについて調べている様子が映っており、姫川自身も「私、来年就職したら思う存分研究するつもり」と西島に発言している為、この時の二人は大学卒業を控えていると推測できる。
西島は姫川の発言に対して「もうさ、やめたら? 見てられない。見てるの辛いよ」と返しており、姫川がバクモンを亡くして以降、長きにわたりバクモンの復活に執着し続けていること、その様子が尋常ではないことが窺えるセリフにもなっている(西島個人の姫川に対する感情も含まれているとは思われるが)。
これをもとに考察すると、二人はバクモンを失った後、使命を果たしたことによりデジタルワールドでの冒険を終えて現実世界へ帰り、その後は普通に成長して進学していったと見て取ることができる。
→そうなると上記のウラシマ効果状態ではなく、順当に時を過ごして今の見た目に落ち着いているのだろうと思われるが、どちらにせよ角銅氏の構想とは矛盾してしまう。
tri.制作スタッフがこれらの設定が存在することを知らずに、1980年頃に彼らが選ばれたと設定している可能性の指摘が多数されている。
tri.制作スタッフは「ヤマトが宇宙飛行士を目指すシーンが最大の山場になる」などと発言した6ヶ月後に、過去作制作スタッフが設定し一般ファン達も把握していた「ヤマトが宇宙飛行士になった理由」をファンの妄想呼ばわりしたり、
過去作作中内でしっかりと語られた「選ばれし子どもたちが選ばれた理由」を答えられないような制作スタッフである。
角銅氏のブログ「錆びた館分館」でtri.6章上映期間中の2018年5月30日の記事に
>そしてツイート中でも触れてるとおり、現在上映中のものだけでなく放映当時作られた劇場版でもその設定どおりに作られてるものばかりではありません。最初の劇場版はまだテレビとほぼ同時だったのでいくらかは歩調を合わせテレビに反映させる頃が出来たのですが、次の劇場版2作は完成するまで内容を知ることもスタッフと打ち合わせすることもありませんでした。
と記載がある。「現在上映中のもの」、つまりデジモンアドベンチャーtri.はテレビ版の「その設定どおりに作られて」いないと角銅氏により明言されている。
望月教授
概要
望月芽心の父親。名前は不明。
鳥取県の研究所と思われる場所で1999年の時点で『デジタルモンスター』の研究を行っていた。
2005年前後には東京で独立行政法人国立情報処理局関連研究施設にて研究を続けているとされている。
cv…青山穣
問題点
- デジモンの研究者である時点で過去作と矛盾している。
芽心の発言によれば、メイクーモンと彼女が出会う以前から何らかの施設で研究に携わっていた。
しかしデジタルモンスターの現実世界出現は少なくとも1995年前後とされ、分かっているだけでも1999年以前に出現した実例は僅か2件である。
→1件はサマーメモリーに出現した双子のデジタルモンスター。
※ただしデジモンハリケーンは角銅氏の設定の完全な管轄外で設定を作られた作品で、デジモンアドベンチャーテレビシリーズ2作(無印本編・02本編)とは設定が明確に矛盾しているという事や、テレビシリーズ2作の設定とデジモンハリケーンの設定を合わせた上でデジモンアドベンチャーシリーズ続編を作ることは不可能である、という事が公言されている。
→1件は光が丘爆弾テロ事件におけるコロモンとパロットモン。
→また、恐らく1980年代(正確な年代は不明)に、中学生時代~高校生時代の及川悠紀夫と火田浩樹(火田伊織の父親)の2人が、他の人々には見えない沢山のデジモン達やデジタルワールドの存在やピピモンを認識していた。だがこの事実を知っていたのは及川悠紀夫と火田浩樹と火田主税(火田伊織の祖父/火田浩樹の父親)の3人だけであり、国立情報処理局が設立に至るまでの情報源とは一切関係無いと思われる。
→以上から、少なくとも「メイクーモンが特別なデジモンである」との見解を得るだけの研究は不可能であると言える。
それだけでなく、デジモンアドベンチャー02第39話でのゲンナイの発言から、デジモンの存在が全世界に広く知れ渡るようになったのは、無印におけるアポカリモンとの最終決戦を世界中の人々に目撃されたことが切っ掛けであるとされている。
そして、各国の軍の研究所や各諜報機関でデジモンとデジタルワールドの研究が秘密裏に行われていたこと、デジモンたちを悪用される危険性からゲンナイ達エージェントがそれとわからないようデジモンやデジタルワールドを隠蔽するように、スーパーコンピューターに保存されていたそれらの研究データを改竄していたことも明らかになった。
→これらをもとに考察するとメイクーモンが出現する以前からデジモンそのものを研究しているという設定自体ゲンナイの発言と矛盾する内容であり、鳥取に専用の研究所が存在していることもおかしい。
→6章にて完結した現在、一切説明はされなかった。
所属者全員に関する問題点
過去作の設定との齟齬
第1章にて西島が太一とヤマトに正体を明かした際、下記の発言をしている。
「光が丘やお台場の事件以降デジモンを知る人間は増え続けている。我々はゲンナイと名乗る存在から接触を受けてデジタルモンスターに関して組織的に研究を行っている」
何ということもないセリフのようだが、この発言は以下の問題が含まれている。
- 光が丘の事件について
光が丘の事件は世間的には"光が丘爆弾テロ事件"の名で報道されており、デジモンのことは全く触れられていない。
事件当事者である太一は事件から4年後に再び光が丘へ訪れるまで、かつてそこでコロモンに出会ったことやパロットモンが現れたことを忘れていた(同じく当事者であるヒカリは当時3~4歳程であるにも関わらず寸分違わず覚えていたが)。
その為、当時の大人たちが当事件を『表向きは犯人不明の爆弾テロだが、実際はデジモンなる未知の生物が引き起こしたものである』と認識しているとは考えにくい。
→例として、
「ほんとにかいじゅう、みたんだよ?」「怪獣なんかいるわけないの! 夢よ、夢!」(無印第29話「マンモン光が丘大激突」よりタケルと奈津子)
という会話が存在している。これを基にすると、当時の大人たちがそもそもデジモンをちゃんと視認しているかどうかも怪しい状況である(した上で見なかったことにした可能性もあり得るが)。
→少なくとも、無印本編で『光が丘爆弾テロ事件』にデジモンが関わっていることを認識している大人は描かれていない為、子供たちしか知りえない事実であると捉えた方が自然ではある。
→また無印及び02において、現実世界でデジモンをカメラなどで撮影することがほぼ不可能である為、記録として残されている可能性は少ないと思われる(しかしtri.では『デジモンをまともに撮影できない設定』は無視されている)。
→以上のことから『光が丘の事件からデジモンを知っている人が増えている』というのは過去作を鑑みると、無理のある設定に思われる。
- お台場の事件について
上記の通り、無印におけるお台場での戦い以降はデジモンを知る人が増えているが、国を挙げての研究に至る為の重要な情報は事件から3年後の2002年頃にはゲンナイ達により全て消されてしまっている為、2005年まで続けるには無理が生じてしまう。
→仮にtri.独自の設定として、光が丘或いはお台場の事件から情報処理局にのみ情報提供されていたとするならば、02のゲンナイの発言と矛盾する上に、選ばれし子供は日本以外にも数多く存在するにも拘らず、日本だけ依怙贔屓しているということにならないだろうか?
→無印第1話で世界中に異常気象が起こっていることが語られ、後の第21話においてデジタルワールドの歪みによって現実世界に現れたデジモンの所為で起こった現象であると判明した。これによりデジモンによる被害が日本だけに起きることではないということが確定している。02後半においては世界各国にダークタワーが建ち、迷いデジモンが現れるという事件が起き、日本の子供たちが事情を知らない各地の子供たちのところへ救援に行くという展開が存在した。これらと併せて考えると、日本にだけ情報を与えるよりも他国と提携する方が有事の際の対処としては確実だと思うが…。
→またこの場合、他国の軍や諜報機関にはデジモンのことを伏せているのに、何故日本の情報処理局には明かしても良いのか?という疑問が発生する為これに関しても説明が必要になるが、これといって当てはまる理由はtri.本編では確認できない。
- "ゲンナイと名乗る存在"について
西島は上記のセリフに続いて「向こうから情報をもらっているだけ」と発言しており、“ゲンナイと名乗る存在”と直接対面したことはないようである。
→tri本編においてゲンナイ本人が登場したのは、西島の発言を聞いた際の太一によるイメージ(逆光を浴びた後ろ姿)のみであり、あとはゲンナイに似た謎の男が現れただけである。
→謎の男が姫川を通じて"ゲンナイによるもの"として情報を流した可能性もあるが、いつから謎の男と姫川が関りを持ったのかは不明なまま全6章が終了。
実際のところ"ゲンナイと名乗る存在"が誰なのかは明かされないままだった。
→2018年5月25日のコメンタリーにて、第6章で生命維持装置に収容されていた5人目の人物は本物のゲンナイであると公言。どのような経緯で収容されていたのか等は一切不明。本物のゲンナイは生命維持装置に収容されなくても「死亡する」といった概念は無いはずなのだが…。
02での発言から、デジモンに関わる一切を様々な組織から隠蔽しているゲンナイが、国立情報処理局という大掛かりな組織に自ら情報を流すとはとても考えにくい。
少なくともtri.本編においてはゲンナイ本人が情報処理局へ情報提供を行っている、ということを決定づけるシーンや説明は存在しない。
もしゲンナイ本人がこの組織に情報提供していたとするならば、わざわざ情報処理局にだけ情報を与え子供たちには教えない理由が一切不明。
→そもそもゲンナイは過去作の時点で光子郎と個人的に連絡を取り合っているので、重要なことを伝えたいのなら光子郎を通して直接子供たちに伝える方が確実であると思われる。
→国立情報処理局自体、tri.本編においてまともに活躍する場面が与えられておらず、子供たちを差し置いて情報処理局にのみ情報が与えられる利点が全6章中これといって見受けられない為、『国立情報処理局がデジモン及びデジタルワールドの情報を提供してもらっている』という設定の必然性が感じられない。
- デジモン研究機関としての発足時期
国立情報処理局がいつからデジモンに関する研究を始め、ゲンナイらしき存在から情報を提供され始めたのかは定かではないが、1999年秋の時点で鳥取に専用の研究所を構えていること、研究所などの設備を整える為の期間や費用の問題、西島や姫川の所属した時期などから、ここ数年の間に急激に行われ始めたことではないことは確かである。
→研究所の件から、無印の時点でデジモン研究組織として存在していると推定できるが、その場合やはり02におけるゲンナイの発言と矛盾してしまう上に、何故無印や02の戦いにおいて協力せず、tri.になってからようやく子供たちと接触し始めたのかという新たな疑問が生じてしまう。これらに関しても妥当な理由がtri.本編及びメモリアルブックなどでは確認できない。
→tri.全体を通して「無印・02で選ばれし子どもたちが闇の勢力と戦っている間、幾度もデジタルワールドは崩壊の危機に遭ってきたのに何故ホメオスタシスはそれまでに一度もリブートを発動しようとしなかったのか。何故2005年での戦いになって初めてリブートを発動させようとしたのか。」「無印・02でホメオスタシス配下のジエスモンは何故選ばれし子どもたちに協力して闇の勢力に立ち向かわなかったのか」という似た疑問点が発生している。それら全てに一切の説明が無い。
- 『02 THE BIGINNING』にて
東京上空に現れた巨大なウッコモンのデジタマに対し謎の存在として扱うような報道がなされていた。太一や光子郎が対応に追われている様子だったが、光子郎が「デジモン研究の第一人者」と紹介されており発足間もないかのような扱いがなされており、生放送で公開された年表でtriが正史から外されていることからこの機関そのものが無かった事になっている可能性がある。
コメント
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可能があるとかずいぶんと曖昧な情報を載せるようになったな。
もう「公正公平かつ客観的視点から、事実たる問題点を記載してください」って規定もあってなきものだな。
ザビギで登場した大和田ルイが世界で初めてデジモンとパートナー関係を結んだ事に、そしてルイ以降のパートナー関係はウッコモンがルイの願いを叶えた為だと説明されていますが
続編出る度にどんどん設定が歪められてますね…
作品に矛盾があるのは事実だろう。でも、それを無理やりに解決する姿勢は公正公平ではなく、客観的でもない。ただの書いた人間のわがままだ。
真面目に対応してると、恥ずかしくなってくるよ。
>デジモン研究機関として発足した時期
ゲンナイが嘘をついていたから。
>無印や02の戦いのとき選ばれし子供たちに協力しなかった理由(発足時期による)
情報処理局が関知しないことには動けない。
>tri.で子供たちと関わるようになった理由(↑の理由が存在する場合)
関知するようになったから。多分姫川西島の取り計らい。
>情報提供者が本当にゲンナイ本人なのか
どうでもいい。
可能性は事実足り獲ない、消すか
1980年代に選ばれたってところ、監督が設定を把握せずに作っているってところ。
赤で書かれているところは消したいなぁ。偏っているよな?
西島姫川の子供の姿はアバター。
デジモンカイザーは彼らに対する何らかの当てこすり
>> 返信元
塵は塵、灰は灰、幻は幻。
>> 返信元
このwiki自体結構否定的な内容なのですが?
>> 返信元
私はこんなコメントをするあなたの常識と正気を疑っています。
毎回triやラスエボに対して否定的なコメントを書くとあなたみたいな人が湧くのですが、このwiki自体けっ
>> 返信元
私はこんなコメントをするあなたの常識と正気を疑っています。
毎回triやラスエボに対して否定的なコメントを書くとあなたみたいな人が湧くのですが、このwiki自体けっ
>> 返信元
死んだ者が生き返るという現実ではあり得ないことが起こることをまともと言い張れる人の常識と正気を疑う。
ストーリーがまともなら
五人全員登場。
四聖獣がバクモンを復活。
復活したバクモンがデジタルワールドの中央を守護するファンロンモンに進化。
姫川が改心。
というストーリーにも出来たのでは?
アドベンチャーの小説に出てきたのかパートナーが四聖獣に進化した先代の選ばれし子供達の登場。
実は五人目がいて他の四体が四聖獣に進化するのを守る為にパートナーが犠牲になっていた。
その五人目は犠牲になったパートナーを甦らせる為に今回の黒幕に利用されていた。
これだけのいい要素があったのに、登場したのは二人だけ、その二人も悲惨な末路を迎え、かつてのパートナーがピンチなのに問題の四聖獣は一切出てこず、バクモンもどうなったのか…
天之河宙の父さんは、どうなるかな?
西島は犠牲になったのだ
シリーズが進んで生まれたお約束…その犠牲にな
恐らくtriスタッフは西島と姫川とが選ばれて光ヶ丘事件以前の選ばれし子供という設定で作ったんだと思う。
>> 返信元
無印02の監督はデジアド03があれば宇宙からの敵との戦いをやる予定だったという、空白の25年間を埋める続編を作る人間なら全員が絶対に知らなければならない公式設定を、監督が2章の後に全く知らないと暴露。ファンが教えてくれた公式設定をファンの妄想呼ばわり。1章パンフレットでヤマトと宇宙飛行士のことに触れてから半年間経っていたのにシリーズ構成もプロデューサーも脚本家も誰も監督に教えてあげていなかった。この一件の時点で、tri.制作スタッフは過去作への知識が致命的に不足していることが「明確な事実」っていうのは明確な本当のことだ。
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