登録日:2017/01/08 (日) 21:40:38
更新日:2024/02/02 Fri 11:01:53NEW!
所要時間:約 5 分で読めます
▽タグ一覧
小説 物語シリーズ 西尾維新 講談社box ライトノベル 業物語 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード うつくし姫 吸血鬼 忍野忍 羽川翼 阿良々木火憐 山籠もり ドイツ 講談社
“キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってぇ名前は、俺様が考えてやった”
青春は、童話のように残酷だ。
概要
『業物語(ワザモノガタリ)』は講談社BOXより刊行されている、100%趣味で「かかっ」れた小説。
西尾維新による物語シリーズの通算20冊目にして、オフシーズンの第二弾にあたる。
挿絵はVOFAN。
映画『傷物語Ⅰ 鉄血篇』の公開を記念して、同作のヒロインであるキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードにちなんで、
彼女の過去をテーマにした物語と、忍野忍や吸血鬼キャラを主題にした物語を中心にした中短編集である。
冒頭には『物語シリーズヒロイン本3 忍野忍』に収録していた掌編『残酷童話 うつくし姫』も再録されている。
第零話 あせろらボナペティ
大吸血鬼スーサイドマスターは、最上の食事として自分の国を滅ぼしたほどの傾国の美女「うつくし姫」を頂くことを思いつく。
しかし、その「うつくし姫」―――アセロラ姫は、自分に危害を為す者を自殺に追い込むほどの呪いの美貌の持ち主だった。
幾度も自殺させられたスーサイドマスターは、アセロラ姫を食うため、彼女に内面の美しさを隠す方法として下品な態度をさせようとする。
登場人物
- アセロラ姫
見る者全てを狂わせる美貌を持つ「うつくし姫」にして、のちの吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
真名は「ローラ」で、即位時に改名した。
自分の内面を見てくれないことに嘆いた彼女の願いを聞く形で魔女に美しい内面を可視化する呪いをかけられ、
彼女に危害を加えようものなら心の輝きにより自責の念にかられ、彼女の意思とは無関係に自殺に追い込んでしまう。
そのために自分の国を滅ぼし、各地を放浪しながら、自分が助けられるかもしれない人間を探し歩いている。
自分を食いたいというスーサイドマスターに出会い、死人を増やさずして自分も死ぬ方法を模索するため、死体城で共に暮らす。
その際、「美しさを隠す方法」として粗野な振る舞いや笑い方を習うこととなる。
廃城「死体城」に居を構える決死にして必死にして万死の吸血鬼。
食糧である人間を自ら殺して食うポリシーを持つ吸血鬼の中の異端の「美食家」。
アセロラ姫を次の食事と定めるが、彼女の美しさにやられて自殺して埒が明かなくなったため、城に連れ帰り彼女を食えるように性格改善=調理しようともくろむ。
しかしその調理の中で彼女に妙な思い入れが…?
- トロピカレスク・ホームアウェイヴ・ドッグストリングス
スーサイドマスターの眷属。
次々と眷属が死ぬ中で唯一スーサイドマスターの元にいる唯一の吸血鬼で、マスターに忠実を誓う忠臣。
元人間の魔術師であり、うつくし姫の伝承や魔法にも心得がある。
アセロラ姫の世話に現を抜かすようになった主人に危機感を抱いている。
第零話 かれんオウガ
師匠から免許皆伝を受けた火憐は、次の課題として、師匠に逢我三山での山籠もりを命じられる。
余裕綽々で逢我三山へと向かった火憐だったが、山を甘く見たことと碌な装備もなかったために早速ピンチに陥る。
そこへ彼女を救ったのは、金髪外国人の少女/幼女一族だった…?
登場人物
ファイヤーシスターズを卒業し、日々鍛錬に尽力する中で、師匠の言いつけで山籠もりに挑む。
しかし、ろくな装備も持ってこなかった上に登山の心得すら理解しておらず、行く先々でピンチに直面。
だが、その度にどこからともなく現れた金髪外国人の一族に助けられる。
詐欺師に感染されたスズメバチが未だにトラウマとなっている。
登山開始時に火憐に地図と非常食のチョコレートをプレゼントした、中学生くらいの金髪少女。
鬼会山で熊に襲われた火憐を眼光一閃で助けた、20歳くらいの金髪女性。
熊除け用の鈴とストック代わりの日本刀をプレゼントする。
千針岳で岩に落ちかけた火憐を助け、脱臼を治癒した十歳くらいの金髪幼女。
ロッククライミング用の手袋をプレゼントする。
カチカチ山で食糧もなく空腹の火憐に食べられる野草を獲ってきてくれた、高校生くらいの金髪少女。
初めての山籠もりに挑戦する火憐を心配し、山籠もりに反対する。
説得には折れたが、安全策を講じるという。
火憐に登山のためと出鱈目なアドバイスをし、結果彼女を間接的に危機に追いやる。
- 火憐の師匠
武道を上達した火憐を認め、次のステージに進むための試練を課す。
その山籠もりの末には、自分を見つけることができるというが…。
第零話 つばさスリーピング
1月~3月、世界中を旅して遂に忍野メメを見つけ出した羽川翼。
彼女は忍野から、これまでの旅の体験談について尋ねられ、一つの物語を語りだす。
それは、翼が因縁の吸血鬼と再会し、図らずも彼に協力することになった物語だった。
阿良々木暦の周囲に出没する忍野扇の対策のため、忍野メメを探して(高校の制服で)世界中を旅していた。
ようやく見つけた忍野に協力を申し立てるが、自分の体験談と引き換えと言われ最初の冒険譚を語ることに。
最初に訪れたドイツで双子の吸血鬼に捕らえられ、かつての敵、ドラマツルギーに協力することとなる。
その際、自決用として「茨の棘」という毒をもらう。
かつてキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードとその眷属の阿良々木暦を退治するために彼らと戦ったヴァンパイア・ハンター。
双子吸血鬼を退治すべく、潜入捜査のために地下牢に捕らえられていたところ、翼と対面。
忍野の情報を代価に、翼に任務の手伝いをさせる。
- ハイウエスト/ローライズ
ドイツで猛威を振るう双子の男女の吸血鬼。
高校生くらいの少年少女で、女が「ハイウエスト」、男が「ローライズ」。
旅行者を次々とさらっては、アジトの城塞都市に連れ帰り、嬲り殺していた。
行方不明中の怪異専門家。
翼に協力を求められるが、相変わらずの「人は勝手に助かるだけ」の信条であり、翼の体験談を代価として求める。
追記修正は餓死して復活してからお願いします、するのじゃ。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧