貝木泥舟

ページ名:貝木泥舟

登録日:2009/08/22(土) 15:21:03
更新日:2023/08/08 Tue 13:41:18NEW!
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化物語 偽物語 花物語 恋物語 物語シリーズ オカルト研究会 詐欺師 偽物 守銭奴 金の亡者 鬼畜 教訓 不吉 元陸上部 三木眞一郎 トリックスター ダークヒーロー ツンデレ デレデレ 金を払え 肉を食え 天敵 ゴーストバスター バイオハザード級 ツンデレ←戦場ヶ原に デレデレ←神原に 貝木ストライド 棒読み謝罪 貝木泥舟




俺の事を知りたいか。教えてやる。金を払え。



貝木かいき泥舟でいしゅうとは、物語シリーズの登場人物。


CV:三木眞一郎



初登場は『偽物語』。葬式帰りの喪服を思わせるような漆黒のスーツを身に纏った中年の男。
出会う人物の悉くに「不吉」と称される吸血鬼のような風貌で、そもそも名前からして貝木(→怪奇)泥舟(→どろぶね)と不気味さ満点。
忍野メメとはまた違うベクトルで怪しい人物。


そんな彼の正体は怪異退治を生業とする『ゴーストバスター』であり、各地を転々としながら怪異に悩まされている人間を助けて生計を立てている。
過去には怪異に苦しむ戦場ヶ原ひたぎを救おうとし、根本の問題の解決には至らなかったものの当時の彼女の大きな支えになった。


怪しい見た目に反して、本人は弱きを助け強きを挫く正義の心の持ち主。
何かにつけて冒頭のような具合で「~したいか?~してやる。金を払え」と、行動の対価として金を請求こそする(通称「貝木三段活用」)ものの、
これは彼なりの照れ隠しのようなもので、実際は無償で働くケースが殆ど。そのためいつも生活には貧窮している様子。


また、忍野メメ、影縫余弦とは大学時代の同級生。揃ってオカルト研究会に所属しており、臥煙伊豆湖は彼らの先輩にあたる。
しかし忍野のことは苦手だったようで、貝木に苦手意識を持たせたという一点においてのみ、阿良々木暦は忍野を本気で尊敬している。



以下、各作品における活躍。 ネタバレ注意









上記の内容を信じたwiki篭り諸君、お前達は一人残らず騙された。

今回の件からお前達が得るべき教訓は、『信じる』ということは『騙されたがっている』のと同じだということだ。







彼が正義の心を持ったゴーストバスターだというのは真っ赤な嘘であり、その真の正体は詐欺師


怪異に悩む人々を助けるどころか、中学生相手に怪異を利用した『おまじない』を流行らせて金を巻き上げていた。千石撫子はこれの最大の被害者。
さらに阿良々木火憐に怪異を植え付け、阿良々木月火の秘密を余弦に売った張本人でもあり、つまりは『偽物語』における黒幕。


怪異に精通していること自体は真実であり、貝木が専門とするのは「嘘」や「作り話」に端を発するような『偽物』の怪異。
ただし、怪異の存在については商売道具としてしか捉えておらず、忍野や余弦のように退治や交渉などはしない。
自身についても『偽物』と称し、「怪異など俺は知らない。しかし怪異を知る者を知っている」と話す。


そんな貝木の行動原理はズバリ「」。並外れた守銭奴であり、金にならない仕事は極力しないし、逆に金を得るためならば手段を択ばず努力も惜しまない。
彼の金銭への執着は最早「守銭奴」という言葉で片付くようなものではなく、*1
「俺にとって金儲けとは損得ではない」と語り、「命よりも金が大事」を本気で信念にしているほど。


悪人であることは確かなのだが、彼の場合は「他者を苦しめるため」に悪事を行っているわけではなく、
あくまで「金を手に入れるため」の手段として悪事を用いている…というのが正確。


そして戦場ヶ原についての記述も全くの真逆で、実際は彼女を救うどころか戦場ヶ原家を騙した5人の詐欺師の内の最初の1人。
彼女の両親を離婚に追い込んだ張本人でもあり、『ゴーストバスター』という肩書きは戦場ヶ原家に近付いた際に使っていたもの。


また、彼の言を信じるならば、当時の戦場ヶ原は貝木に惚れていたとのことだが…?


作中で阿良々木・戦場ヶ原の2人と直接対峙した後は、棒読みの謝罪と共に二度と姿を現さないことを約束して町を去っていった。




……というのも嘘であり、その後「二度とは来ない、だから一度来た」という脅威の屁理屈を以て再登場。
阿良々木とミスタードーナツの店内で遭遇し、彼をなんとも微妙な気分にさせた。
そして、全く盛り上がらないトークと高い情報料で阿良々木をさらに微妙な気分にさせた後、今度こそ町から去った。


なんとこの男、月火の情報を余弦に売った後、その余弦の情報を阿良々木に売っている。流石の銭ゲバっぷりである。



『偽物語』のおよそ八ヶ月後を描いた『花物語』にて、まさかの再登場。
アニメ版では新たに銀縁の丸眼鏡をかけて口周りに髭を生やしており、胡散臭さが増した。


神原駿河の母親、旧姓・臥煙遠江に好意を持っていた過去が語られ、その忘れ形見である神原に対しては、昼間から焼肉を奢ったり、困った事があったら電話しろと名刺を渡したりと尽くし放題。
前回の悪人っぷりが嘘のように、さながら不愛想だけど親切な親戚のおじさんと化していた。*2


一方の神原は貝木について阿良々木と戦場ヶ原から「もし会ったら口を利かずに逃げろ」と言われていたようで、全力で逃走を図るも失敗。
このとき「加速装置」「縮地法」「Bダッシュ」など数々の異名を持つ神原をも超える俊足、通称・貝木ストライドを披露してくれる。*3


ちなみに最初は「本来そんなことは天変地異が起ころうともあり得ないのだが」と前置いた上で、喫茶店にでも入ってお茶くらい奢ってやると神原を誘うが、
その後ちゃっかり「予約していた貝木だ」と言って焼肉屋に入店している。



物語シリーズセカンドシーズンの最終章となる『恋物語』にも登場。
その表紙の通り、本作の主人公兼語り手である戦場ヶ原視点から見た彼の姿が描かれ……



「戦場ヶ原ひたぎの語りで物語が開けると思ってこの本を開いた読者諸君、お前達は一人残らず騙された。」
「この件からお前達が得るべき教訓は、本に書いてある文章なんてすべてがペテンだということだ。」



なんとまさかの本作の主人公。物語の一行目から多くの読者達が度肝を抜かれることとなった。


アニメ版ではOP「木枯らしセンティメント」を戦場ヶ原と共にデュエットで熱唱。
そのどこか懐かしい曲調と、80年~90年代アニメ風に描かれたイケメンっぷりで視聴者の腹筋を攻撃した。笑ったな?金を払え
さらに四話では誰得のシャワーシーンまで披露してくれる。


戦場ヶ原からの依頼を受けた貝木は、前々作の『囮物語』で「神」となった千石撫子を騙すこととなる。
当初は「沖縄にいる」と嘘を吐いて依頼を断ろうとするが、戦場ヶ原が「じゃあ沖縄へ行く」と宣言したため、急遽本当に沖縄に飛ぶことに。
この際、戦場ヶ原に主導権を握られないようにとアロハシャツサングラスを着用して彼女に会っている。いい大人が何やってんだ


また、このとき彼が因縁の相手である戦場ヶ原、そして阿良々木を助けるという内容の依頼を受ける決断を下した理由だが、
自問自答形式で書かれる心理描写によれば、戦場ヶ原や阿良々木と交流があるであろう「神原駿河のため」ということになっている。


念入りに撫子のことを調べ上げた貝木は、彼女を騙すために行動を開始。
一ヶ月間毎日撫子が祀られている神社に参拝し、あやとりなどを通じて彼女との交流を深めていく。*4
途中、何者かに尾行されたり、差出人不明の手紙によって脅迫されたり、臥煙先輩の使いとして現れた斧乃木余接からこの件から手を引くように言われるも、彼は計画を続行。*5


そして迎えた一ヵ月後、「阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎ、そして忍野忍は昨日の夜、交通事故に遭って死んだ」と彼女を騙そうとするが……



「貝木さんも私を騙すんだね」



事は順調に進んでいるかに見えていたが、撫子の「誰のことも相手にしていない」という本質を見極めきれなかった貝木は計画に失敗。
そのまま撫子に殺されそうになるが、そこで彼は”神様”を騙すことは諦めて”ひとりの女子中学生”を騙すことを決意する―――



「じゃあお前、漫画家になりたいのか?」



撫子の部屋の閉ざされたクローゼットの中に隠されていた、書き溜められた漫画のことを暴露した貝木は、
それに動揺して逆上する撫子に対して似合いもしない綺麗事を語り、もう一度夢を追ってみろと、自分の人生を歩いてみろと諭す。



「ああ。お前ならきっとなれるさ。騙されたと思って、チャレンジしてみな。」
「わかった。騙されてあげる」



最終的には『蛞蝓豆腐』という怪異を使い、彼女を人間に戻すことに成功。
その場に現れた阿良々木には「お前が千石にしてやれることなんか何もない」と切り捨てた上で、彼女を神格化させた”札”を彼に託した。



依頼を終え、町を去ろうとする貝木。そんな彼の後頭部を不意に強い衝撃が襲い、その視界を赤く染める。


鉄パイプを握りしめてそこに立っていたのは、かつて彼が広めた『おまじない』…『蛇切縄』の呪い返しにあった中学生。
扇さんの言った通り、町に戻って来ていたんだこの詐欺師…」と口にしつつ、その中学生は何度も貝木を殴りつける。


そのどこか聞き覚えのある名前の主を思い出せないまま意識を失ったところで、彼の物語は幕を閉じる。





――地獄の沙汰も金次第という。
貯金の無い俺だから、最期にいくらか小銭を稼いでおいて本当に良かったと、心から思った。




前述した『花物語』は時系列的にはこの後の話になるので、彼が存命していることは確定である。一部では幽霊説なんかもあるらしいが。




貝木と戦場ヶ原、この2人の関係性については、読者・視聴者から様々な主張・推測がされている。


2人の関係はあくまで加害者と被害者、詐欺を働いた人間と、それに騙され苦しんだ人間であり、
「戦場ヶ原が貝木に惚れていた」という話も、単に戦場ヶ原と阿良々木への嫌がらせのために貝木が吐いた嘘である。そう結論付けてしまうのは簡単だが……



「俺は彼女を『脆そうなガキ』だと思った。脆く、危ういと思った。だからこそ今のあいつは奇跡だと思う。」



『恋物語』の中で、貝木は出会った頃の戦場ヶ原についてこう想起している。


また、同作品の中で余接は丁度その時期に貝木が大規模な悪徳宗教団体を詐欺に引っ掛けて潰したことを挙げ、
大した金にもならないのに彼がそんなことをしたのは、宗教にハマる母親とその娘を救う為だったのではないか、
彼が戦場ヶ原の両親を離婚するよう促して家庭崩壊させたのも、”もうそれしかなかった”から、母親を家族から切り離さない限り一人娘に未来が無いと判断したからなのではないか?と指摘する。


結果的には戦場ヶ原の母親は同系列の別団体に移ってしまったため、『化物語』にて阿良々木と忍野が彼女の前に現れるまで戦場ヶ原が救われることはなく、
そして母親を想う娘の気持ちを理解できなかった貝木は、彼女から強い恨みと憎しみを一生持たれてしまうこととなった。


貝木は余接の推測を「面白い見方をするな、お前」と否定したが、もしかすると彼は本気で『脆そうなガキ』を助けようとしていたのかもしれない。


『偽物語』においても、貝木が戦場ヶ原に「昔お前を乱暴しようとしていた男が車に轢かれて死んだ」と伝えるシーンが存在するが、
意図的なのかそれとも単なる偶然なのか、これは『恋物語』で彼が千石を騙そうとした際に用いた手法と同じ内容である。


その場では続けて「お前が気に病む過去など、その程度の決別すべき価値もないものだ」と吐き捨てているものの、
これも本当は彼なりの心配の表れであり、同時に戦場ヶ原へのメッセージだったのかもしれない。



他者を騙し、自分も騙す。
外に放つ言葉も内に抱く言葉も、その全てが嘘だらけである貝木の真意など、結局は精々各々で推し量ることしかできない。
彼は戦場ヶ原を本気で救おうとしていたの「かもしれない」し、宗教団体含め哀れな金ヅルとしか見ていなかったの「かもしれない」。
自分への憎しみを彼女の生きる理由にしようとしたの「かもしれない」し、単に自分の悪意に左右される彼女を見てほくそ笑んでいたの「かもしれない」。
彼女がその『脆さ』で壊れはしないかとずっと気にかけている「かもしれない」し、この先どうなろうと知った事ではないと思っている「かもしれない」。


ただ、上述した彼の想起はこう締め括られている。



「これからどうなるのかはわからないが、しかし少なくとも、今、このときに壊れることはない。俺が千石撫子を騙すからだ。」



そしてここからが本題。
結局のところ、戦場ヶ原は本当に貝木に惚れていたのだろうか?


結論から言えば、これもまたこちら側の想像に委ねるしかない。



『恋物語』において貝木は、


「俺の知っている女はな、俺のよく知っている女はな、今している恋が常に初恋だって感じだぜ。
 本当に人を好きになったのは今が初めてって感じだぜ。そしてそれで正しい」


と、やはり「本当は阿良々木の他に初恋の相手がいた」とでも言わんばかりの台詞を語っているが、


対する戦場ヶ原も「お前、阿良々木のどこが好きなんだ」と貝木に聞かれた際には「貴方じゃないところよ」と即答。


終盤にも


「貴方、本当に私が貴方のことを好きだったと思っている?」
「俺はそう思っていたな」
「そう、それはいいように騙されたわね。私に」「これからは悪い女には気を付けなさい」


というやり取りが存在する。


一体どちらが負け惜しみを言っているのか、それともどちらが勘違いをしているのか……
それはこの2人のみが知ることなのだ。もしくは、2人共知らないのかもしれない。


いずれにせよ、戦場ヶ原との約束通り、貝木が彼女の前に現れることは今後二度とない。分かっていることはそれだけである。



「安心しろ。俺は約束を破ったことがない」
「そうだったわね。今も昔も、貴方は私に嘘を吐いたことは無かったわ」




◆偽物語


「俺は貝木という。そう、貝塚の貝に、枯れ木の木だ」


「お前は善行を積むことで心を満たし、俺は悪行を積むことで貯金通帳を満たす。そこにどれほどの違いがある?」


「この世は金が全てだ。俺は金のためなら死ねる」


「悪かったな、実にすまない。お前たち、とても反省している。悔いるばかりだ」


「偽物の方が圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意志があるだけ、偽物の方が本物より本物だ」


「今回の件からお前が得るべき教訓は、人を見たら詐欺師と思えということだ」
「今回の件からお前が得るべき教訓は、正義で解決しないことがないよう、金で解決しないこともないということだ」
「今回の件からお前が得るべき教訓は、人生に劇的なことを期待してはいけないということだ」


「阿良々木。お前も中々どうして隅に置けんではないか。俺も悪だがお前も悪だな。 
 こんな素晴らしい真夏の晴天の下、そんな金髪のロリ少女を我が物顔で連れ回しているとはな」


「知りたいか。教えてやる。金を払え」


「もっとも俺にとってはした金などという金はないのだがな。一円を笑う者は一円に泣くとは、実は俺が考えた言葉だ」


「阿良々木よ。俺も先ほどその言葉を口にしたが――お前に対して偶然会ったのも何かの縁だと言いはしたが、
 しかしその、いわゆる一般的な意味での偶然って奴は、これがなかなかどうして曲者でな――大抵の場合、偶然というのは何らかの悪意から生じるものだ」



◆花物語


「この件からお前が得るべき教訓は、逃げるだけでは解決しない物事もあるということだ」


「好きな奴がお前のことを好きになってくれるとは限らないのと同様、嫌いな奴がお前のことを嫌いになってくれるとは限らない」


「嫌なだけの人間はいない、悪いだけの人間はいない、どの方向から見ても同じ性格の奴はいないし、どの時点でも同じ性格の奴もいない。
 お前は走るのが得意なようだが、しかし常に走りはしないだろう?歩きもすれば、寝もするだろう。同じことだ。俺は金が大好きだが、その金を使いもする。
 特に思い入れがなくっても、誰かに親切にすることもあるさ」


「肉を食え」


「若造でも老人でも、人生に悩みは尽きない。がしかし、美味しい肉を食えばそんな悩みはすべて解決するのさ」


「牛、牛、豚、鶏、牛、牛、内臓、内臓の順で食え」



◆恋物語


「信じるな。疑え」


「真実を知るにはまず嘘を知れ」


「たかが神様を騙すのに自信なんかいらん。俺に騙せない相手はいない」


「お前は誰にも言わなかった。それはつまり、お前にとってそれが、本当の夢だからだろ」


「お前のことはお前しか知らないんだから――だから、お前のことはお前しか大切に出来ないんだぜ。そしてお前の夢も、お前しか叶えられない」


「唯一の人間なんて、かけがえのない事柄なんてない。人間は、人間だから、いくらでもやり直せる、いくらでも買い直せる」


「俺は金が好きだ。
 なぜかと言えば、金はすべての代わりになるからだ。
 あらゆるものの代用品になる、オールマイティーカードだからだ。
 物も買える、命も買える、人も買える、心も買える、幸せも買える、夢も買える――
 とても大切なもので、そしてその上で、かけがえのないものではないから好きだ」


「恋は人を強くすることもあれば、人を駄目にすることもある」












この件からお前達が得るべき教訓は、アニヲタWikiに書いてある文章なんてすべてがペテンだということだ。
何が追記で、何が修正なのか、気を付けながら、つまりは常に疑いながら、心に鬼を飼いながら、読むことをお勧めする――
もっともその時点で、Wiki篭りの罠に嵌っているのかもしれないと、付け加えておくことを忘れる俺でもないが。


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*1 そもそも貝木は金を稼いだ分だけ浪費するので、 厳密には”守銭奴”という言葉のイメージはあまり的確ではないのだが。
*2 『偽物語』で阿良々木が最初に貝木と出会うのは神原の家の前であり、その際にも彼は神原を気にする様子は見せていた。神原の様子を見るついでに町で詐欺行為に及んだのか、それとも詐欺行為を働くついでに神原の様子を見に来たのかは不明。本人は後者だと言っているが。
*3 独自に編み出した走法らしいが、そのフォームとネーミングセンスの無さにツッコんではいけない。神原には伝授しようとするも断られていた。
*4 賽銭は毎回一万円。賽銭額だけでも総額三十万円近く出費していることになる。そしてこのあやとりも、糸ではなく撫子が創り出した蛇によるもの。
*5 もっとも、手紙と余接については共に「手を引けと言われると引きたくなくなる」という貝木の性格を逆手にとっての策略だった模様。貝木は結果的に資金援助という形で臥煙先輩から300万円を受け取っている。

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