羽川翼

ページ名:羽川翼

登録日:2009/07/02(木) 22:48:28
更新日:2023/08/07 Mon 15:52:56NEW!
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『なんでもは知らないわよ、知ってることだけ』


物語シリーズの登場人物。


CV堀江由衣


概要

私立直江津高校三年生。クラスでは委員長を務めている。


阿良々木暦にとって、高校生活において初の友人であり、彼の命の恩人。


きっちりとした三つ編みに前髪を揃えて、見るからに優等生というスタイルを貫いる、見ただけで頭がいいと確信できる人物。
事実、小学生の頃から、成績という点において人後に落ちたことが一度もないという化物。全国模試でもトップの成績を治めている。


その知識の量・幅は一般人はおろか辞書をも凌駕しており、雑学・スポーツ・言語・サブカルチャーに至るまで網羅している。冒頭のセリフは、暦の「お前はなんでも知ってるな」という感嘆に対するお決まりの返答。
しかし、暦と同様に自己評価が低く、自分のことを『ちょっと真面目なところが取り柄の普通の女の子』だと思っている。


また、作中トップクラスのナイスバディを誇り、彼女の胸が世界を救った(?)ことがしばしばある。


人物像

『誰にでも優しい』暦をして、「彼女以上に善良な人間というのに、生まれてこの方あったことがない」と言わせるほどの品行方正な善人である。
そして、終始ボケてばかりの女性陣においては珍しくツッコミ役。暦でさえ翼との会話中はほとんどボケている。


自分のことを省みず、ひとの苦境に手を差し伸べることができ、そのための自己犠牲も厭わない(忍野メメはその人間性に対して気持ち悪いとまで言っていた)精神面が異常に強い人物。この人格は家庭環境により形成されたものだそうだが……。
ただ、それ故に負の感情を内に溜め込んでしまう所がある。実際、それが原因で何度も怪異を呼び寄せている。


暦曰わく『本物』、ひたぎ曰わく『化物』。
"関わった問題は必ず解決する"が、"そもそも関わらなければ問題が起きない"という困った性質を持っており、究極のマッチポンプと称されたこともある。


大の子供好きであり、最近では暦の妹たち八九寺真宵とも仲が良い。


実は、というかやはり暦のことが好きで、彼を副委員長に任命するなどして少しずつ距離を縮めようとしたが、戦場ヶ原ひたぎに先を越されてしまった。


本人は善人だがアニメ・漫画などのキャラクターは悪役が好き。


ブラック羽川

別名『障り猫』。彼女のストレスが限界に達した時、二重人格のような形で現れる怪異
聡明な翼に対し頭は悪く、1より多い数や3行以上の文を理解できないが、素体が素体なだけに知識量は並外れており、忍野メメをも苦戦させている。*1
エナジードレインの能力を持ち、接触しただけで対象の力を吸い取る。
その目的はストレスの解消であり、ストレス原因の排除もしくは、気がすむまで暴れ続ける。


一度目の出現は三年のゴールデンウィークの時。
翼は実母の再婚相手の再婚相手である女性と、その再婚相手である男性の子供で、血の繋がりの無い両親と同居という複雑な家庭環境で暮らしており、家族の仲は冷えきっている(翼が休日“散歩”しているのはこの為)。
その家庭環境に対するストレス、そして、そのことを暦に知られてしまったことが引き金になり、怪異を呼び寄せた。


二度目は暦がひたぎと付き合い始めた失恋のショックが原因。
一度目は生まれてから十数年間積み重ねたストレスだが、二度目は非常に短い期間で限界に達している。
それほど翼にとって、暦に対する想いは大きかった。


羽川翼の名(迷)言

「ざーんねん、友達、できちゃったね」


「あっはー。そうなんだ、いいね、暇潰し。することないのは、いいことだよ。自由ってことだもん」


「私のパンツ、見た癖に。しかもじぃーっと見た癖に」


「本当の私を知ったら、阿良々木くん、きっと幻滅するよ」


「自殺は罪だよ」


「阿良々木くんは、私を食べていいと思う」


「相手のために死ねないなら、私はその人のことを友達とは呼ばない」


「阿良々木くんだから、してるんだよ?」


「……っ、はいっ、私はとてもエッチですっ、ごめんなさいっ」


「お……、大きさとっ、柔らかさ……が、これ以上ないいやらしさだとっ……、自負してますっ!」


「……チキン」


「いいじゃない、一回くらい」


「誰にでも優しいってやっぱり無責任だしね」


「にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ」


「私は本物じゃなくって、人物でありたい」


「約束するわ、阿良々木くん。私と一緒に行ってくれればおっぱいを触らせてあげる」


「ゼロは数えなくていい。私の勝ち」


「ケアレスミスとか憧れる」


「おい阿良々木」


「私との友情よりも私に恩返しをすることの方がずっと大事だなんて一一そんな寂しいこと、言わないでよ」



本編での活躍

高校2年生から3年生の間の春休み、直江津高校前にて強風で暦にパンツを見られることから物語が始まる。


初期のニヒルな暦に積極的に話しかけ、2年間閉ざしていた彼の心を開き、
吸血鬼と化した暦の日常生活のケア、及び戦闘のアドバイスとパンツをあげる&おっぱいを揉ませる事により、3人の吸血鬼ハンターと戦う暦の支えとなった。


傷物語における羽川は紛うことなきヒロインであり、ファンからは「ここまで良い関係になってなんで負けたのか」が真剣に議論されている。
この時の羽川は何故かテンションが高く、異常な献身性も相まって若干の狂気を醸し出している。


+ ネタバレ注意-

今作での行動は全て、暦に自分を好きにならせる為の行動である可能性が忍野メメによって示唆されている。
メメは「(もし暦やキスショットの真意を理解してそれをねじ曲げたとしたなら)人としてどうかしている」といった主旨の発言をしている。
暦にアドバイスをして心の支えになり、体育倉庫で手を出させようとしていたものの、暦が想像以上のチキンだったのでお預けに。
じっくり確実に距離を詰めていこうと画策した1ヶ月後にひたぎにかっさらわれたのは可哀想と言うしかない……。


ただ、暦側からすると、もう異性としての魅力も友好度も愛情度もカンストしている。たった一つ足りなかったのは、双方の自分が相手に好かれているという自覚・自信
故に彼女のアプローチは悉くが意味がない。既にカンストしているものを上げることなどできない。
それこそひたぎ同様「I love you」と告げれば交際に至った可能性が高い。絶対にできないだろうが。
万が一振られでもしたら今後の関係に支障をきたしかねず、人生唯一のよりどころを放り出すなんて選択は取れるはずもない。つまり、どうあがいても絶望である。


「居場所が無い」と言っていた羽川翼の、家庭でのあまりに悲惨な扱われ方が明らかになる。


表札に記されている家族の名前には、両親の名前に、距離を置いて、平仮名で"つばさ"と表記されている。
羽川が幼少期にやってきた時のものから変えられていないと思われる。


家は普通の一軒家で、部屋は多数あるが、羽川翼の部屋は存在せず、ダイニングの壁に制服を掛け、教科書類は書庫に、下着類はバスルームに仕舞い、廊下に布団を敷き、階段のコンセントで携帯を充電し、玄関の脇に学校鞄を置いていた。


虐待以外の何物でもない。


そのあまりの悲惨さにも関わらず本人は無理なく笑っており、暦は恐怖で発狂している。


ついに暦以外で初の語り部に。


序盤も序盤の五章(全六十五章)で家が火事で焼け落ちる。
すっかり更生したガハラさんと一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりする。


そして色々あって、自分の嫉妬から生まれた放火魔『苛虎』を、ストレスの権化であるブラック羽川と共闘(?)し、吸収。


ごく普通の女の子(吸収の影響で髪の毛が白と黒の虎柄になったこと以外は)になり、遂に自分の口で暦に告白。


「結婚を前提に、私と付き合ってくれないかな」


振られることでケジメをつけ、両親にも歩み寄りを見せ、とうとう自分の部屋を手に入れた。


忍野扇に纏わる一連の問題を解決するため、忍野メメを探し世界中を旅していた。
ドイツに渡った際はドラマツルギーと共闘し、体内に眠るキスショットの血を活性化させることで一時的に吸血鬼化している。


その後も旅を続け、日本に一時帰国した際は、貝木とも接触している。
その後は、老倉育の元を尋ねたり、メメの趣味から将棋会館を訪ねるなどするもの空振りに終わり、


再び国外で探索を行い、終物語(下)では彼を日本に連れ戻し物語に介入させることに成功している。


高校卒業後はドラマツルギーと共に怪異退治の旅を行っていた。
経緯は不明だがブラック羽川も復活したらしい。


その後の詳細は不明だが、平和のために活動を行いNGOに参加して、地雷原を軍用車で走り回ったりしている。
23歳になる頃には革命家「ツバサ・ハネカワ」として世界的に知られ、世界中の紛争地域にふらっと現れては片っ端から和平協定を結ばせ、何十本もの国境線を消しているため、世界の救世主、もしくは国際犯罪者のような扱いを受けている。
結物語では過去を抹消し名前も捨て去ったが、暦に対しては未だ強い執着を抱いている模様。


   ____   _/    \  /  ク     丶 `/ / ∧ 丶  丶 丶 ||/ー\ \ | || | レr=丶 \≧\尸|| ||ヒOノ)^( ヒOノ/ /)| |\>ー´、`ー/イ‾ 丶 丶 \ ー  /  | >>  丶ー イヘ _ノ ( _/|_ _/ ( ノ< `/ / |__/ ( ))\ | > 丶 / <( ソ) | / /\/[フ\/>< | ヘ| <//|\> ( ハ)ヘ) L_∧ 〈/(|」  )ノ_/ | |  |  / /

なんでもは書かれてないわよ、追記・修正できることだけ。


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  • 回想シーンが最初と二回目で明らかに別の話と化していたな -- 松永さん (2013-06-22 23:18:17)
  • シャフトのオサレ演出のせいで廊下寝の虐待感がツタワンネw -- 名無しさん (2013-07-15 14:39:53)
  • 頭撫で撫で可愛かったなぁw -- 名無しさん (2013-08-05 02:18:05)
  • ↑2あのシーン原作じゃかなり怖かった。流石西尾 -- 名無しさん (2013-10-07 09:25:13)
  • 羽川、お前はなんでも知ってるな -- 名無しさん (2014-06-14 04:21:02)
  • 何でもは知らないわよ。知ってることだけ。 -- 名無しさん (2014-08-02 02:18:02)
  • 羽川の部屋がないことにアララギ君が怯えて逃げたシーン、初見では「そんなにビビることか?」って思ったけど、よく考えてみたら凄くエグい。撫子の本性といい、こういうエゲツナサって西尾維新上手いよね -- 名無しさん (2014-08-02 02:28:53)
  • 終でついに忍野を連れて帰ったバサ姉ぱない -- 名無しさん (2014-08-19 18:24:27)
  • ↑2 ただ部屋がないだけなら相手の苦境に同情も出来ようけれども、それで尚普通に無理なく笑ってる羽川っていうのは普通に怖い -- 名無しさん (2016-02-06 01:56:39)
  • ↑本人が気付いてないだけて無理はしてたと思う -- 名無しさん (2016-03-15 22:53:29)
  • 業物語でまた属性が割増されてる…… -- 名無しさん (2016-04-24 17:14:18)
  • ついに化物クラスになってしまったちょっと可哀想次の恋人作ったれや西尾先生 -- 名無しさん (2017-01-15 16:56:38)
  • やる気のあるマンハッタンみたいになりつつあるな。なまじ、なんでもできる分とんでもないところに行きつきそうな気がする -- 名無しさん (2017-01-17 21:36:23)
  • そのうち彼女をモデルにした怪異が生まれそう -- 名無しさん (2017-02-15 19:23:48)
  • 革命家ハネカワ・ツバサにとって過去の全てが些末なことになり、初恋の相手阿良々木暦は最大の足枷となっていたわけだ -- 名無しさん (2017-02-27 20:39:31)
  • 彼女ならジャンヌ見たくむざむざ死なないだろうな -- 名無しさん (2017-05-10 17:06:00)
  • あんまり関係はないだろうが、ハガレンで好きなキャラをキンブリーだって言ってたけど両方共根っこの部分がまともじゃないな -- 名無しさん (2017-07-16 07:33:52)
  • 結局、掟上今日子とは同一人物なのか? -- 名無しさん (2018-01-18 21:53:27)
  • ある意味一番のカイブツ。彼女と正気を保って付き合い続ける事ができる人間はそういない -- 名無しさん (2018-03-28 23:30:36)
  • 怪物になってしまった羽川だけどやっぱりだいすき。幸せになって欲しいけど、暦が断った時点でそれは無理なんだろうな、って気がする。 -- 名無しさん (2018-06-17 22:33:15)
  • 一番かわいそうな子だと思う。幸せになって欲しいけど無理なのが見えてて辛い -- 名無しさん (2019-03-19 15:21:52)
  • 傷物語の副音声は羽川ファンなら必聴。怖い... -- 名無しさん (2019-05-07 01:06:56)
  • 正しいことは正しいと、言うが安しやるは難し、なまじそれしか知らないから、人間としてあまりかみ合わない。周囲と馴染めない。型にはまった生き方をしていようが。本来いびつな人間の関係性の中に四角いピースははまらない。 -- 零崎無為式 (2021-11-20 23:52:58)
  • 漫画でより異常さが浮き彫りになったな……。 -- 名無しさん (2022-11-19 20:25:47)
  • 戦場ヶ原より先に告ったとしても付き合えたとは思えないけどなぁ -- 名無しさん (2023-05-16 20:43:57)

#comment

*1 ちなみにこれはメメが羽川を救うために手加減した結果であり、手段を選ばなければどうとでもなったらしい

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