ガンダムTR-6(ウーンドウォート,ハイゼンスレイⅡ)

ページ名:ガンダムTR-6

登録日:2012/07/21(土) 19:44:43
更新日:2025/04/27 Sun 10:18:11NEW!
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メディアミックス企画『ADVANCE OF Ζ』に登場する兵器体系である。初出は雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』であり、続編『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』では火星に持ち込まれた別の個体が物語の鍵を握る存在として描かれている。
ティターンズの「TR計画」で生まれた「TRシリーズ」を再現できる集大成的機体であり、次期主力型モビルスーツとして開発された。TR-6は単体の機体を指すのではなく、素体MS「ウーンドウォート」もしくはそのコア「プリムローズII」を中核とした兵器体系を示すコードネームである。

■RX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

ウーンドウォートは、ティターンズの「TR計画」によって開発された試作機群「TRシリーズ」の最終型であり、万能化換装システムを採用している。この仕組みにより、さまざまな形態への柔軟な切り替えが可能であり、運用特性を強化するための拡張機能を備えている。
さらに、機種統合計画を反映した設計が施されており、TR-6の中核となる素体MSとして機能する。


強化人間人格OS(BUNNyS)

BUNNySは、OVER THE MIND計画で開発された人工知能OSであり、MSの性能を次世代クラス以上にアップグレードする役割を担う。このOSは、「思考」「学習」「成長」を特徴とし、複雑な換装制御や戦略構築を可能にしている。さらに、「人格の再現」や「パイロットへの人格の憑依」も行える技術が搭載されている。
開発経緯は極めて非人道的で、多数の強化人間の命を犠牲にした結果完成したものである。


FF-X39A[フルドドⅡ]

フルドドはTR-1用の実験機として開発された強化装備であり、そのデータを基にTR-6用の[フルドドII]が完成した。[フルドドII]はTR-6本体に組み込まれる形態を取ることで、MS自体の能力を拡張する。

特徴
ドラムフレームを核とする設計
  • プリムローズIIやサブアームを含む中核パーツで構成。
  • マルチコネクターポッドにより多様な武装やオプションの接続が可能。
互換性と汎用性
  • ティターンズや連邦製MSとの幅広い互換性を持ち、合体により各機体の性能を一世代引き上げる能力を有する。
  • ドラムフレームを介して超重装備を運用可能。
Gパーツの延長
  • 初代Gアーマーのコンセプトを継承し、単体戦闘機としても運用可能。
  • MSと合体して戦闘力を強化する「ラー」形態や巡航形態を実現。

RX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート・ラー]

[ウーンドウォート]が両肩と両腰部に2機の[フルドドII]を装着した形態が[ウーンドウォート・ラー]である。この形態では突出した機動性とパワーウェイトレシオが強化され、一撃離脱戦術に特化した性能を持つ。また、[フルドドII]は後方に備えられたドラムフレームにより、巨大武装の接続や運用を可能にするジョイントハブとしても機能する。

巡航形態(Cruiser Mode)
MSの航続距離の短さという欠点を解決するため、TR-6では巡航形態が導入された。この形態では[フルドドII]にブースターを装着し、戦闘空域の迅速な移動と高高度迎撃を可能にしている。過去のサポートメカ(GアーマーやGディフェンサー)の発展形態として、航続距離の延長を果たしつつ戦闘力の向上も実現している。

RX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコ・ガンダムII ギガンティック・アーム・ユニット形態

サイコガンダム系機動兵器の腕部や脚部を装着した形態で、「巨神」と形容される威容を持つ。この形態は、巨大な機動兵器に対抗するための強化パーツを装備し、格闘戦で目標を制圧・殲滅することを主目的としている。
TR計画の進化系として、大型MS「インレ」の部品ともなり得るユニットとして設計された。


TR-6は、対抗兵器としての概念を基に開発されている。本形態のようなギガンティック形態は、ジオングやサイコ・ガンダム系大型機動兵器に対応する形態として想定された。この「巨神」同士の戦闘は、40mを超える巨大機動兵器同士の格闘をも視野に入れたものであり、TR計画は将来的な脅威に備えるビジョンを持っていた。
第一次ネオ・ジオン戦争末期、NZ-000 クィン・マンサのような巨大機が実際に戦場に登場したことで、TR-6の進化形態が持つ重要性は証明された。


MRX-009 サイコガンダムやMRX-010 サイコガンダムMk-Ⅱの大型腕部・脚部をドラムフレームに装着。
ギガンティック・アーム/レッグユニットとして機能し、近接格闘兵器や砲台として使用可能。

多目的コンテナ
マルチウェポンコンテナユニットを搭載し、外付けサイコミュ、ファンネル、Iフィールドユニットなどを格納。
外骨格として本体を補強。
武装の切り離しや再接続が可能な運用構造。
強化人間人格OS(BUNNyS)が操作を支援し、ニュータイプが搭乗することで「巨神」の性能を最大化。
レジオン建国戦争ではティターンズ残党が運用し、多大な戦果を挙げた。
ダイダロス・ユニット(DEADALUS UNIT)
ダイダロス・ユニットは、背部に装着される球形飛行ユニットである。ミノフスキー・クラフト技術を用いており、TR-6に搭載されることで、重力下でも複数の強化パーツを装備した状態での自由な飛行を可能にしている。このユニットは、サイコ・ガンダムのモビル・フォートレス形態と同様の巡航能力を備える。

ARZ-124WDM ガンダムTR-6[アクア・ウーンドウォート]

ARZ-124HBII[M] アクア・ハンブラビIIを装着した水中用代替機である。この形態は、TR-6の「万能化換装システム」による性能強化プランの一環であり、水中戦に特化した性能を持つ。

特徴
  • 水中戦能力の付与:- ハイドロジェットパックやフリージーヤード技術を用いて、水中での推進力と運動性能を向上。
  • 水中用の武装としてハープーンガンやシートーピード(魚雷)を装備。
全局面対応の設計
  • コンポジット・シールド・ブースターのように水陸両用で使用可能な装備を採用。
  • 耐圧性・耐熱性を持つプリムローズIIを中核とし、深海での活動にも対応。
MSとMAの両形態での運用
  • MS形態では水中作業や近接格闘に対応。
  • MA形態では潜水艇的な隠密行動や巡航性能を発揮。
火星での活躍
  • 戦後、ティターンズ残党やレジオンによってRMS-106 ハイザックやRMS-154 バーザムの水中用装備として活用され、ジオンマーズ系MSを圧倒する戦果を挙げた。

■RX-124HS ガンダムTR-6[ハイゼンスレイII]

ハイゼンスレイIIは、ガンダムTR-6[ウーンドウォート]を素体として開発された高速戦闘形態であり、ティターンズのフラッグシップ機として設計された。エゥーゴ陣営の「Z計画」系後継機(ΖΖガンダムEx-Sガンダムなど)への対抗機として開発された。
ガンダムTR-6は本来、各種強化パーツの組み換えによる柔軟な運用が特徴である。しかし、軍上層部の理解不足から柔軟性を失わない設計に加え、従来のMS仕様に沿った「ガンダムタイプMS」としてこの形態が用意された。

  • 高速戦闘と領域支配:戦場での単独突入と制圧を可能にするエリアドミナンス(領域支配)機としての役割。
  • 合体分離機構:上下のドラムフレームにより機体を分離し、上半身「Gトップファイター」と下半身「Gボトムファイター」として運用可能。
  • 中間形態:脚部をクローアームに変形させることで格闘戦に対応。

ハイゼンスレイIIは複雑な変形機構を備え、機動性と運用の柔軟性を最大化している。胴体は背部ポッドに収納され、脚部はクローアームへ展開することでMA形態を取る。また、機体分離時の各部分は独自の形態として機能する。

  • Gボトムファイター:下半身が変形した重MA形態。クローアームと各種兵器による高い火力が特徴。
  • Gトップファイター:上半身が変形した高速戦闘機形態。肩部コンテナと胸部装甲に火力を内蔵。

RX-124HS ガンダムTR-6[ハイゼンスレイII・ラー]

ハイゼンスレイII・ラーは、ハイゼンスレイII形態と強化Gパーツ[フルドドII]が合体した形態であり、その圧倒的な戦闘力から「エリアドミナンス(領域支配機)」として分類される戦略兵器である。MS形態、MA形態、分離合体形態を駆使し、多様な戦術や戦略に対応可能である。

  • 領域支配:敵陣への単独突入と制圧を主任務に、戦場での単機運用を想定。
  • 脚部クローアーム変形:宇宙空間での接地やホバーユニットとして機能し、格闘戦にも対応。
  • 翼部/ウインチキャノン変形:格闘戦時に後方配置、射撃時に前方展開することで柔軟な攻撃。
  • ドラムフレームが上半身と下半身に分離。
  • 上半身は高速戦闘機「ストローベリーⅡ」、下半身は重格闘戦機「ニルドルハインⅡ」に変形。
  • 分離時は最大3名での運用が可能。

:MA形態:
クローアームとメガ粒子砲を併用し、高火力と高速戦闘能力を発揮。大気圏離脱・再突入能力を備えるなど、大型汎用ブースターによる長距離運用も可能。


RX-124 ガンダムTR-6[アドバンスド・ウーンドウォート]ハイゼンスレイII形態/ブラックヘアーズカラー

アドバンスド・ウーンドウォートは、ハイゼンスレイII形態の一種であり、最強の万能機として設計された形態である。主に高速戦闘や領域支配を目的とした設計がなされ、分離合体機構を搭載することで柔軟な運用を実現している。
火星に渡り、ジオン残党軍によって鹵獲された後はリハイゼへと改装された。このリハイゼはアリシア・ザビ総帥の専用機として運用され、ブースターを増設し機動性を強化した仕様となっている。さらに、流線形の装甲へ換装されるなど、原型機とは異なる意匠が施されている。



TR計画の互換性

TR-6は「機種統合計画」に基づき、既存機の代替交換機の役割を担っている。このため、[フルドドII]をはじめとする強化パーツの多くが地球連邦軍機との互換性を持つ。これにより、ティターンズ機を含む様々な機体に対して強化装備を提供することが可能となっている。


機種統合計画と万能化換装システム

連邦軍エゥーゴアクシズに対抗するため多様な機体を配備してきた結果、モビルスーツ隊が種々雑多な混成部隊となっていた。
機種統合計画は、ティターンズ・連邦全軍をTR-6に一本化する構想であり、規格の乱立や整備性の改善を目的としていた。
これにより、TR-6や[フルドドII]といった装備は、ティターンズ・連邦全軍機種の後継機となり得る互換性や柔軟性を備えた万能兵器として進化を遂げた。
結果として、柔軟な換装と運用を特徴とする兵器体系が生み出され、各種オプション・強化パーツの換装によって多様な形態を取ることが可能となった。このシステムは過去の技術をブラッシュアップし、規格共通化を進めることで汎用性を高めた。



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  • ティターンズの旗の下に戦った男たちが「葬った」TR-6は火星の女たちによって「蘇る」こととなる… -- Mr・H (2015-02-02 18:33:25)
  • 運用方法や火器が複雑すぎて、オーパーツ級強さのMSながら、戦況をひっくり返す位の活躍はできなそうなイメージ -- 名無しさん (2015-02-02 20:05:52)
  • 戦いは物量だからな、例え一か所の戦場で勝っても残りで負けちゃねぇ -- 名無しさん (2015-06-09 09:55:57)
  • 一言で言うならば、正に 【 狂気の産物 】 だな......。 -- 名無しさん (2015-06-09 12:07:14)
  • もし完全体で出陣したとしても、当時NT として完全にキれてたカミーユとぶつかって瞬殺されてたとしか思えない -- 名無しさん (2015-06-09 15:48:22)
  • ウーンドウォート(ラー)、ハイゼンスレイII、 -- 名無しさん (2015-09-23 22:02:32)
  • ↑ミス ほかのバリエーションの項目も改めて作成してもらいたいな -- 名無しさん (2015-09-23 22:04:52)
  • これが大量に軌道上の拠点に配備されててそれが瞬時にあらゆる場所にすっ飛んでくるみたいな運用プランだっけ。このSSD計画はエゥーゴがパクったみたいだが… -- 名無しさん (2016-01-19 19:04:36)
  • ファイバーIIとダンディライアンIIの二つ以外のキハールII(小説版初登場時)、フライルーII(アドバンスドフライルーの装備)とすべての装備が実際に作られてるのでペーパープランに終わった装備は実はなかったり -- 名無しさん (2016-01-19 19:09:16)
  • クインリィとどっちが上なんだ? -- 名無しさん (2016-01-19 22:05:14)
  • やけっぱちの最終兵器ではなく壮大な構想の一部ってのが恐ろしい -- 名無しさん (2016-01-24 15:27:38)
  • 素体tr-6ってずっと四つ目(あるいは二つ目をスリットで分割してる)と思ってたけど、設定画よく見ると上段の目みたいなのは単に下段の本来の目の発光を反射してるだけだったのか。bftでは四つ目だったし完全に勘違いしてた。 -- 名無しさん (2016-03-04 13:32:27)
  • 本機といいディープストライカーといい、グリプス期の設計班はクレイジーな連中しかいないのか!? -- 名無しさん (2016-05-08 02:57:34)
  • サイコインレの見た目の禍々しさが好き -- 名無しさん (2016-10-10 09:03:40)
  • ジェネシスのインレの戦闘アニメ滅茶苦茶気合入ってるな -- 名無しさん (2017-01-26 17:34:58)
  • ↑3 サイコシップ「ゲミヌス」といい色々おかしいよなw -- 名無しさん (2017-02-08 15:13:22)
  • ご注文はINLEですか? -- 名無しさん (2020-08-30 14:25:48)
  • 昔はこういうのにロマン感じたけど今は集約しないでそれぞれ担当する機体作って分散させたほうが効率いいだろ、って思っちゃう -- 名無しさん (2021-06-26 01:56:22)
  • ↑これ各基地にパーツレベルで分散させておいて必要に応じて組み替えて突っ込ませるって計画です。めっちゃ分散してます(予定) -- 名無しさん (2021-08-04 21:48:06)
  • 「想定できるレベルのエースが搭乗したZガンダム」には圧勝するかもしれんが、[覚醒状態のカミーユにはねぇ... -- 名無しさん (2021-08-15 00:00:35)
  • スパロボでVと一緒に出たら、サイキッカーの脳髄を搭載してパイロットの負荷を軽減させて運用しそう -- 名無しさん (2021-11-19 20:41:29)
  • 最近このシリーズの立体化も増えたし、『UC』の続編にでも出番があるんじゃないかと期待している。『NT』で求めてた永遠の命は「トライステラー計画」とも繋がるし -- 名無しさん (2022-01-04 21:09:16)
  • ↑3事象を歪ませるほどのNTには、現実的な兵器は勝てんよな -- 名無しさん (2023-12-19 16:13:56)
  • インレとディープストライカーの比較は流石に違う。ディープストライカーがデンドロの延長であるなら比較すべきはクィンリィ(通称デンドロ2)。インレは本来の目的は惑星制圧用の機動要塞。 -- 名無しさん (2024-01-15 01:55:24)
  • ↑5 AIのBunnys がAlice同様NTAI でAliceとの違いは TRシリーズ開発のもう一つの目的であるティターンズMSの同一規格化のためのAIであること。つまり物理規格さえ合えばいくらでも増設できる。あとBunnysは複数存在しワイアード下で互いを教育、成長させるのが違い -- 名無しさん (2024-01-15 02:37:07)
  • でOTが運用すればNT兵器の支援、NTが運用するとサポートに回りその能力を増幅する。0091の段階(サイコインレ)ではシャアの能力を再現していたとも -- 名無しさん (2024-01-15 02:41:23)
  • 「投入されたら」と言うが、こんなトンデモ兵器現実的に投入なんてできるんかいな… -- 名無しさん (2024-08-10 23:46:49)
  • インレどころかサイコ・インレに勝てる奴っているのか・・・? -- 名無しさん (2024-08-15 00:22:26)
  • ↑2恐ろしいことにインレの実機は建造済みだ -- 名無しさん (2025-04-08 10:12:03)

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