バーザム(MS)

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登録日:2011/12/23(金) 19:25:17
更新日:2025/04/26 Sat 16:17:38NEW!
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バーザムは、『機動戦士Ζガンダム』に登場するMSである。


●スペック


形式番号:RMS-154
開発:地球連邦軍ニューギニア工廠
高さ:24.2m
重量:40.1t
出力:1670kw
推力:80.400kw



武装
ビーム・サーベル×2
専用ビーム・ライフル
バルカン・ポッド・システム
グレネード・ランチャー(劇中未使用)


パイロット
ティターンズ一般兵
ハミル中尉



●開発経緯


~グリプス戦役中盤~


エゥーゴ「Z計画が実りだしたぞ!」
ティターンズ「なんの!ゆけ!可変機!」


と、両軍のMSの性能向上競争は急加速。
エゥーゴでは、主力にはネモ、高性能量産機リック・ディアスで戦線を維持。
対するティターンズは、次世代の兵器である可変MSや傘下のニュータイプ研究所製の強化人間を続々と世に送り出した。


ティターンズ「サイコガンダムテラツヨスww」
「ニタ研最高wwwww」
「可変機最高www量産すればヌルゲーやんけww」 



が、


エゥーゴ「数える程しかない可変機で我々に勝てるとでも思っていたのか?」
カラバ「可変機ってコストも整備性も汎用性も悪いんじゃない?そんなのをザクみたいに量産できるの?」


ティターンズ「」


戦局は拮抗。


いくら超兵器が活躍して戦闘には勝てても戦争には勝てない。
この時のティターンズの数的主力MSはハイザックジムⅡ(あるいはジム・クゥエル)であり、リック・ディアスはおろかネモにも見劣りするものだった。


量産機最優良のマラサイは性能・操作性・価格で量産機としては最良だったが、製造を開発したアナハイム・エレクトロニクス社に依存しており、アナハイム社とはイデオロギー的に敵対しているのと製造コストが比較的高いため主力に成りきらず。


しかし、エゥーゴのネモはハイザックより性能が高く、リックディアスに至ってはガンダムMk-Ⅱと互角の性能。そんなエゥーゴの優れた量産機によってティターンズのMSは次々に撃破され


エゥーゴ「ハイザック、マラサイ、ゲットだぜ!」
と鹵獲され元の持ち主であるティターンズに牙を向けることもあったとか。*1


そこでティターンズ独自の量産型MSを手にするべく、連邦軍のニューギニア工廠*2で開発したのが本機である。


開発は急ピッチで進められる事になったため、開発陣はガンダムMk-Ⅱの設計を流用、Mk-Ⅱの簡易量産機とまで言える機体となった。*3
結果として、第2世代MSとしての条件を満たし、性能もそこそこ優秀な*4量産機が仕上がる。



ティターンズ「さあ!反撃だ!」



●劇中の活躍


















無し


ジェリド・メサやカクリコンやサラが搭乗したハイザックやマラサイとは違い、名有りパイロットも見せ場も無かった上に終盤からの参戦なのも相まって、当時の存在感は皆無。
ちなみに初登場のキリマンジャロ攻防戦(35話)は0087年11月、最終決戦のコロニーレーザー攻防戦は0088年2月と、僅か4ヶ月の短い生涯であった。


まさに「不遇の名機」である。


また「キリマンジャロ基地崩壊とダカール演説によって財政とかヤバくなってそれ程生産出来なかったのでは?」という説もある。


しかし、後述するように一部ではカルト的人気を誇っている。



●バリエーション機


・バーザム(近藤版)

漫画版Ζガンダムに登場した、我等が御大・近藤先生版。
バーザムのTV版デザインに初めて手が加えられた、元祖アレンジバーザムである。
全体的な異形感が抑えられた他、各部パーツがガンダムMk-Ⅱと同じ形状になり、顔もデュアルアイかつアゴ付きになっている。
そもそも「Mk-Ⅱの量産機」という有名な設定も、漫画版の掲載誌であるコミックボンボン1985年10月号のZガンダムMS発展史というコーナーの系統図で、「ガルバルディβ、ガンダムMk-II、マラサイ」の集大成であるように描かれたのが最初だったりする。
漫画のようにデザインのアレンジを踏まえていれば齟齬も生じなかったかもしれないが、情報の混乱からかTV版のバーザムにもこの設定が付いてしまう。


以降、多くのデザイナー・設定ライターが、Mk-Ⅱと似ても似つかないバーザムをなんとしてでもMk-Ⅱと結び付ける仕事に奔走することとなった。


・バーザム改

所謂「カトキ版バーザム」*5
ガンダム・センチネル』のメカデザインを担当したカトキハジメ氏によるリファイン版。ゼク・アインは勘弁な!
フィギュアシリーズ『GUNDAM FIX FIGURATION』にてリファインされ、 Z版に比べてよりMk-Ⅱの量産型という設定に近付いた姿となっており、腰が生えたりバックパックが完全にMk-Ⅱの物になるなどの変更点が見られる。
専用のビームライフルが存在し、形状はバーザムよりMk-Ⅱのほうに近い。
ただしEパックの部分が弾倉付きのグレネードランチャーになっているという独自仕様である(グレネードの弾倉はおそらくハイパーバズーカと共用)。
ムック版のカトキ氏により漫画では、腰部ラッチもあるらしく、バズーカも携行出来るようになっている模様。


なおバーザム改以外にも様々な呼び方があり、また『ガンダム・センチネル』版バーザムとも外見が異なるため同一機(俗にいう解像度の違い)なのか、それとも見た目通り異なる機体なのかという謎が存在していた。


機動戦士ガンダム U.C.0096 星月の欠片

『ガンダムUCエース Vol.3』に掲載された、OVA版『機動戦士ガンダムUC』episode 4「重力の井戸の底で」におけるトリントン基地での戦いの裏側を描いた漫画。
バイアラン・カスタム1号機と2号機を起動する間、無人機のバーザム改が時間稼ぎのとして登場。
所々パーツが不足している。
登場したのは4コマで、格納庫に侵入してきたザクマリナーに撃破されたが、ザクマリナー自身も起動した2号機に倒された。


やっぱり不遇…。


なお、機体の損傷具合等から本機はアクロス・ザ・スカイの機体と同じ物の可能性が高い。



◆機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ

本作においてTV版バーザムと本機との共演が実現。
作中では、ティターンズ残党が潜伏する巨大倉庫「デビルズ・ネスト」に保管されていた機体が登場。
また、本作中にて、同じセンチネル出身かつコンセプトが近い兄弟機のような存在でもあるヌーベル・ジムⅢと交戦している。


◆A.O.Z Re-Boot

バーザム周りの系譜図を初公表している。
これによりバーザム改は「高級化先祖帰り」であるとバーザムの別仕様機として明確に位置付けられた。


・バーザム(A.O.Z版)

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』以降のA.O.Z.シリーズにて登場。所謂「藤岡版バーザム」。
アレンジは近藤版やカトキ版よりも少なく、プロポーションや胸部装甲などを除けばTV版のデザインに準じている。


開発経緯の設定が大胆に再編され、ヘイズル・アウスラの素体をジム・クゥエルからガンダムMK-Ⅱに変更した「次世代主力機」の簡易量産機、すなわちMk-ⅡとTRシリーズの合いの子とされた。


◆ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに


貴様には殴られた借りがある
戻ってきたら 倍にして返させてもらう


行け!手遅れになる前に!
………頼む!


漫画版の最終巻ではアスワン所属機がまさかの活躍
カールに第一巻で因縁をつけていた(そしてボコられていた)フリージアン小隊のパイロットが搭乗し、ファイバーⅡを装着したカールのヘイズル・アウスラの死角に飛び込んできたネモを一太刀で斬り捨てた。
その後、戦域を離脱したエリアルドのTR-6を追跡する命を受けたカールを上記の台詞とともに送り出し、キャッビー小隊のハイザックと共に沈みゆくアスワンを守った。
アスワン轟沈後の消息は不明。


◆ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者

作者である神野氏がバーザム好きであり、敵味方合わせて7名もの名有りパイロットが搭乗する事となる。


◆A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-

火星に流れ着いたティターンズから接収した鹵獲機がレジオンにて運用されている。
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]にバーザムの四肢を装着した、TR-6のバーザム形態である「バーザムⅡ」が登場。
「バーザム」でありながらついにガンダムタイプになり、某ガンダムのような角割れまで披露した。また、水中戦用の強化ユニットを装着した「アクア・バーザム」も登場している。
また、バーザムのパーツはTR汎用強化パーツであるとされ、TR-6の様々な形態で用いられる他、バーザム自身にも他の対応MSに比べ汎用強化パーツとのより高い親和性があるとされた。


・バージム

~グリプス戦役終了後~


連邦軍「アクシズが危険で対抗したいからジムⅢくれ」
エゥーゴ&カラバ「んな余裕あるか!」
連邦軍「でもこっちはハイザックとかモノアイ系モビルスーツをジオン共和国や民間に売っちゃって今量産機がジムⅡ位しか無いんだよ!頼む!」
エゥーゴ&カラバ「ったくわかったよ!それをゴーグルに改造して使えそれ!(つバーザム)」


と、連邦軍が余剰となったバーザムを再利用したのが本機である。流石にそのままだとマズいと踏んでか、センサーはゴーグル式に改められている。


地球連邦軍内におけるエゥーゴとティターンズの立場が逆転したダカール宣言後、一部のティターンズMS部隊はエゥーゴ指導の地球連邦軍への恭順を示し、投降後に査察を受けた際、配備されていたRMS-154バーザムが調査名目で接収された。また、ティターンズ主導時代に正規軍MS部隊に供給されたバーザムがそのままエゥーゴ指導下に移行するケースもあり、エゥーゴはティターンズの新型主力機を手中に収めることに成功する。この過程でバーザムがRGM-87バージムへと改修された。
改修はジェネレーター換装および頭部ユニットの改修を中心に行われた。ジェネレーターはMSA-003ネモと同タイプに変更され出力が向上。さらに、廃熱システムの更新が施され、効率の改善が実現された。頭部はRGM系を模したデザインとなり、バイザー付きメインセンサーが装備され、トサカ形ブレードアンテナは撤去された。その結果、外観は連邦軍のMSとしての特徴を持つものとなった。


0087年末より改修されたバージムの部隊配備が開始される。同時期にはRGM-88AヌーベルジムIIIの生産も始まり、両機は内戦で疲弊した連邦軍の戦力再建に貢献。特にバージムは既存のバーザムをベースにした改修機であったため、生産の手間を省き、即座に戦力化が可能だった。
バーザムからバージムへの改修にはAE社も関与しており、AE社はこのタイミングで連邦軍向けMS製造のシェアを拡大した。
改修作業は0088年前半に終了し、改修されたバージムは旧ティターンズ系部隊やエリート部隊に優先的に配備された。第一次ネオ・ジオン抗争後、ネオ・ジオン残党の掃討戦でも活躍。中隊長機として活用され、ジムIIIやヌーベル・ジムIIIを率いる場面が多く見られた。


ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』で初登場。
機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』にもまさかの登場。この作品では藤岡建機版バーザムがベースになっているという二重の意味で斜め上な登場となった。
機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』及びその劇中誌である『月刊モビルマシーン』では第一次ネオジオン抗争時、ティターンズによって既に地球各地の連邦軍工廠で生産ラインの構築と製造が始まっていたバーザムはネオジオン軍と戦う現場の連邦軍が使用可能な数少ない第二世代MSの一つであり、ティターンズ排斥という政治的理由だけで目の前で据え置かれているにはあまりにも惜しい存在であった。
これをMS開発技術者とノウハウ獲得を目的に後にサナリィへ吸収されるブッホ・エアロダイナミクスと連邦軍研究機関ナスムド研(後にサナリィへと吸収された)が共同でバーザムの先祖であるジムカスタム系に似せた頭部を設計、装着したものとされ、既存バーザムの頭部を交換したA型、GMⅢとの部品共用を進めたB型、再設計としてベースをA.O.Ζ版バーザムに統一しジェガンとの部品共用を進めたC型とジェガンJ型の配備に合わせて更なるアップデートを施したC2型ブッホ・コンツェルンが製造し運用するバージム・マハウスが設定された。
更には宇宙戦国時代となる宇宙世紀140年代においてもサイド2等の後方地域においては連邦軍が配備していたものを独立コロニーが自衛戦力として配備し続けているなど非常に息の長い量産MSである事が明らかとなった。


・ヴァケ・ザム

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場。
バーザムをベースにした(と思われる)ミキシングビルド機。
といっても、バーザム要素はボロボロの頭部くらいで胴体はメタス、腕部は明らかにバーザムのそれではない……というかハイザックで、両肩にはそれぞれマラサイザクⅡのシールドが取り付けられている。


胴体部はマントで隠れているので詳細不明だが、股間部からチンコのように大きな刃がつき出ている。そのホラーな見た目から威圧感は充分だが、ボロボロの見た目通り戦闘能力は低い。
ただ、ヴァケ・ザムの後ろにはとんでもないものが潜んでいた。


ちなみに読者公募機である。わざわざバーザムをベースにするあたり、投稿者はかなりのバーザムファンなのかもしれない。


バーザム ブラックヘアーズ特殊任務仕様

ジャミトフ直属の部下トリスタンが率いる「ブラックヘアーズ」に配備された先行量産型バーザム。
RMS-154Aバーザムのブラックヘアーズ特殊任務仕様はB型で区分される。
脚部ホバーユニット装備の建機版バーザムを基底としながら、複数のバーザムの要素を組み合わせたキメラじみた外観を持つ。
基本的な性能の違いはなく、モノアイが剥き出しになっていた頭部メインカメラがRGM-79ジム系MSと同様のバイザーによって保護されるなどの一部設計の修正が施されている程度である。
0087年末から生産が開始された機体は全てブラックヘアーズ特殊任務仕様に切り替わったが、A型に比べて生産数は少なく、多くの機体がダカール宣言後、エゥーゴ指導下の地球連邦軍に接収を受けている。
ティターンズ指導下時代の地球連邦軍は僅かながらもティターンズからRMS-154の供給を受けており、ペズンやコンペイトウなどの親ティターンズ系の拠点に限定して配備されていた。しかし、ティターンズとエゥーゴの立場が逆転したダカール宣言によって連邦軍はエゥーゴ支持に回り、配備されていた多くの連邦正規軍所属のバーザムがエゥーゴに流出するという現象が起こった。
エゥーゴはティターンズ敗北前より、ティターンズ秘中の秘である新鋭機バーザムの詳細なデータの入手に成功しており、これらのデータは後発機であるRGM-88A/BヌーベルジムIIIへフィードバックされたとも言われている。
こうして、ティターンズはダカール宣言によって引き起こされた政治的地殻変動により、自軍の最新鋭量産機の詳細をむざむざ敵軍に渡してしまうという失態をおかしてしまうのだった。ショートリリーフのマラサイでさえ製造元のAE社を通じてエゥーゴはその詳細を熟知していたと言われており、独力によるガンダムMkIIの量産化に躓いたティターンズは一般パイロット用の主力作戦機施策においては失政が続いたと言えるだろう。
また、ニューギニア基地の兵器工廠で生産が開始されたブラックヘアーズ特殊任務仕様も、0087年12月末に行われたエゥーゴとカラバによるニューギニア基地制圧作戦によって生産ラインが連邦軍に差し押さえられ、多くのブラックヘアーズ特殊任務仕様が連邦とエゥーゴの手に落ちた。残るC型も翌年初頭のゼダン・ゲート壊滅によってこれまた生産中止を余儀なくされている。
ニューギニアなどのバーザムの主要生産拠点がエゥーゴによって押さえられたことによって、ブラックヘアーズ特殊任務仕様の大半が前線に届けられることなく、連邦軍の管理下に置かれた。
その後、これらのブラックヘアーズ特殊任務仕様は連邦軍/エゥーゴバージョンであるRGM-87バージムのベースとなった。


バーザム スター・シップ・ダウン実験仕様

グリプス戦役後にエゥーゴによって鹵獲され、改修されたバーザム。
敗戦後エゥーゴに接収されたティターンズの衛星軌道基地「スター・シップ・ダウン」で開発されていた大気圏内降下運用実験仕様。ブラックヘアーズ特殊任務仕様のバイザーと胸部装甲を装備している。
カラーリングはグレーと紺に変更され、頭部はバイザータイプに変更され、背部にはフレアユニットが追加されている。


バーザム・ラーⅡ・アクア

型式番号:RX-154+ARZ-124HBⅡM
A.O.Z Re-Boot版バーザムとアクア・ハンブラビⅡとドッキングした水中用形態。別名アクア・バーザム。アクアユニットとドッキングしたままプリムローズを分離した場合、アクア・プリムローズとなる。
ティターンズカラーと赤いレジオンカラーが存在し、背部から左右に大きなバインダーが伸びたその姿は、水中戦版スーパーガンダムともいえる。


バーベイン

スペック
型式番号:RMS-154HMC
サッヤード・ライフル:フェダーイン・ライフルをベースに開発された長銃身のビーム・ライフル。火力強化型はツインタイプEパック、ロングバレル、精密狙撃用センサー、ハイパー・ナパーム、鎌用サーベルなどのオプションを装着した仕様で、総合的な戦闘力が強化されている。
拡散ビーム:胸部追加装甲に内蔵されている拡散ビーム砲。
脚部クロー・アーム:脚部を変形させることで使用可能な大型クロー・アーム。中間形態で使用される。

『A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場。
ティターンズが開発したバーザムのバリエーション機。宇宙空間における近接格闘戦能力を強化した高機動仕様である。
通常のバーザムにも装着可能な汎用装備として、頭部にはマラサイと同系列の大型センサー・ブレード、胸部にはブラックヘアーズ特殊任務仕様と同様の拡散ビームを備えた追加装甲、背部のバックパックにはプロペラントタンクなどの強化パーツを装着している。脚部はハイゼンスレイII形態用の脚部強化パーツに換装されており、ハイゼンスレイIIと同様に脚部のみを変形させた中間形態をとることが可能。宇宙空間ではデッドウェイトにもなりえる脚部をクロー状に変形させることで近接格闘能力が強化され、効果的に運用する手段ともなっている。
胴体部を構成するプリムローズIIはハイゼンスレイII形態用の脚部強化パーツを装着したままMA形態に分離・変形が可能であり、その際の形態はハイゼンスレイIIの下半身を構成する「ニルドルハインII」と呼応した命名法則により「ニルドルハイン」と呼称される。この場合、腰回りを構成する前後のスカート、テール・バインダー、プーストポッド等の一部の強化パーツが装着されていない点も「ニルドルハイン」と「ニルドルハインII」の違いとなっている。
本機では新たに主兵装としてフェダーイン・ライフルをベースとしたサッヤード・ライフルが装備されている。これはガンダムTR-S用として開発されたビーム兵器とオプションの互換性を持つ武装で、火器の中核となるビーム発生器部分の機関部を中心に、バレルなどの各パーツの交換を可能とした構造となっている。ロングバレルや速射用バレル、ショートバレルに加え、Eパックやグレネード・ランチャー、ビーム・サーベル、精密狙撃用センサーなどのパーツを組み合わせることで、遠距離狙撃から近接戦の他、水中戦等のあらゆる戦局に対応できる武装である。


バーベイン・ラーⅡ

型式番号:RMS-154HMC。バーベインにガンダムTR-6[ハンブラビⅡ]の強化Gパーツを装着した形態。ウイング・バインダーやブーストポッド、ビームキャノンなどが追加され、よりアドバンスド・ウーンドウォートに近いシルエットとなった。


ムーシカ

スペック
型式番号:NRX-044BZ
分離・合体:素体のバーザムとムーシカ・ベースの分離・合体が可能。ただし、分離時の設定画はなく、ゲーム内にも未実装となっている。なお、背部のムーシカ・ベース部分にはSFS用と見られるグリップが確認できる。
60mmバルカン・ポッド:側頭部ラッチに装着するオプション装備。
大型ビーム・ライフル:本機の主兵装。アッシマーのものと同様の武器で、右腕に装着した外装部分と一体化しており、横向きに付いたグリップを掴んで使用する。
ビーム・サーベル:近接戦闘用のビーム兵器。左右の前腕部に1本ずつ内蔵されている。

スマホゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場。
アッシマーの変形機構を基に、バーザムを素体として開発されたプロトタイプ。分離・合体機能を持ち、内耐性と機動性を強化。
機体名はヒンドゥー教の神「ガネーシャ」の乗り物であるトガリネズミ「ムシカ」に由来する。
オークランド研究所で開発された可変モビルアーマー、NRX-044 アッシマーは、円盤状のリフティング・ボディ構造により、大気圏内での高高度飛行時の機動性と低空での安定性を両立している点から高い評価を得ていた。しかし、通常のモビルスーツと比較した場合の生産コストの高さが課題とされ、その解決策として別モビルスーツとの連携運用が検討された。その僚機として選ばれたのが、ニューギニア基地で開発された次期汎用主力モビルスーツ、RMS-154 バーザムである。
バーザムはムーバブルフレーム機構を持つRX-178 ガンダムMk-IIの汎用量産計画機とも言われ、次世代の主力機として様々な発展プランが検討されていた。その一環として、本機、NRX-044BZ ムーシカの計画が組み込まれた。
ムーシカは、アッシマーの変形機構として採用されていたドラムフレーム構造をムーバブルフレームに置き換えるため、バーザムを素体として利用している。これにより独自構造を廃し、生産効率の向上を図る狙いがあった。機体の特徴として、アッシマーのパーツを流用した有人機のサブ・フライト・システム「ムーシカ・ベース」とバーザムが状況に応じて分離・合体することで、耐弾性の向上と機動性の強化が図られている。


・バーザムコマンダー・カスタム

スペック
型式番号: RMS-154R(01)
重量: 35.1t(空重量)/46.3t(全備重量)
出力: 1810kW
姿勢制御バーニア: 10基
センサー有効半径: 13700m
武装
ガルダ級超大型輸送機用のものを改造した連射リニア・レールガン
バルカン砲
メガ粒子砲(出力5.4MW)

雑誌企画『Zionの星 MOBILE SUIT in ACTION』に登場。
RMS-154は宇宙空間での可変モビルアーマーに対抗可能な汎用量産機として開発されたが、地上戦タイプの開発は中止。本機はその試作段階でのプロトタイプを大幅に改造した指揮官用モビルスーツである。
高機動ジェットノズルとホバリングノズルを増設し、短期間ながら極めて高い機動性を発揮。
機体調整により総合性能が向上。
ツノ状の装備は士官識別用ではなく、強力な複合センサー・ユニット。
Σガンダムのプロトタイプ。
一年戦争時にジオン公国軍「突撃機動軍第13MS中隊」として活躍した部隊が、戦後に地球連邦軍の捕虜となり「第13独立機動戦隊(DRAGOON13)」として再編成。この部隊がバーザムの試作機を隊長機として改造したカスタム機。
パイロットは第13独立機動戦隊隊長、ラス・ハンニバル大佐。


・シェイプアップされたバーザム

ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3 エニグマ始動』に登場。
ゼダン・ゲート工廠で生産されたタイプであり、前線からの根強いバーザム配備要求に応じる形で生産性を高めるため、独自の改良が施された。
バーザムの少々珍しいバージョンで、胸から腰にかけてのボリュームが減少し、全体的にすっきりとした印象を与える。
エゥーゴやアクシズに対抗するために次々と機体を配備した結果、連邦のモビルスーツ隊は混成部隊となり、補給態勢が逼迫。これを解消するため、マラサイとバーザムにパーツの互換性を持たせる案が採用され、一部のバーザムが動力系をマラサイと同じものに換装された。
機体と比較して大き過ぎる1810kWもの動力系を積んだバーザム試作機の反応炉とジェネレーターを出力の低いものに換装し、
火力やスラスター出力は低下したが、機体が軽量化され、バランスが改善されたことで機動性が向上。
元々設計に無理があった胴体の膨らみが解消され、前線のパイロットたちにも好評だった。


質よりも数を優先した改設計が特徴で、ジェネレーター換装や一部仕様の簡略化が行われた結果、動力系がマラサイと同一のものに変更されている。
また、エゥーゴ向けの量産が頓挫しティターンズへも一時的に供与されたのみで採用されなかったマラサイの在庫品活用も行われた。
これによりジェネレーターが小型化され、特性がマラサイに近いことから、コンパクトな設計で小回りが利くと評価されている。
頭部ユニットはニューギニア製のA型と同設計で、固定式モノアイが露出する構造であるが、ガンダム系量産機であることを示す顎部センサーユニットが撤去され、徹底的な簡易化が行われた。他にも、頭頂部ブレード・アンテナの小型化および後頭部への移設が行われた。これらの改造により、センサー性能はA/B型よりも低下したが、これはコストダウンを図った結果である。
簡略化によるセンサー有効範囲などの性能低下はあったものの、マラサイ系MSに慣れ親しんだティターンズのパイロットにとっては取り扱いのしやすさや運動性の高さが好評を得た。
簡略化されたC型は一種の戦時簡略仕様と言える機体であり、先発のA/B型より性能は低いものの、旧来のRGM系MSから転換したパイロットには好評を得ていた。0087年後半からニューギニア工廠他で生産されたB型と共に部隊への配備が開始され、RMS-108マラサイを主力とする部隊の機種転換用に配備されていた。また、ゼダン・ゲート駐留のハイマン元帥親衛部隊にも多数配備され、防衛戦力として使用された記録も残っている。
0088年初頭、ゼダン・ゲートがアクシズと衝突し、基地機能を喪失すると、生産は停止した。生産数そのものは正統進化系であるB型より若干多いものの、ゼダン・ゲート周辺での戦闘や、その後のメールシュトローム作戦において、その大半が失われた。
さらに、内戦後の0089年9月に発生したスウォンジー事件では、行政府直轄軍が中心となった決起部隊が少数ながらも残存していた同機を使用した記録が残っているが、これがC型最後の実戦投入記録とされる。またC型はA/B型と出力が異なることから、RGM-87バージムへの改修対象外とされ、バージムとして新生地球連邦軍に再配備されることはなかった。



ガンダムTR-6[バーザムⅡ]

型式番号:RX-124 / ARZ-154BZ2
『A.O.Ζ Re-Boot』に登場。
ARZ-154バーザムの中隊長機仕様として、一部仕様変更が施された機体がII型である。部隊指揮のために頭部の通信能力や指揮管制能力が大幅に強化されている。
バーザムなどの連邦軍系主力機の後継機として計画されたガンダムTR-6の形態のひとつ。ティターンズによる本来の計画では、素体であるウーンドウォートにガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]の四肢を装着する予定だったが、後にレジオンで再生産された機体ではバーザムの四肢を装着する形に改められた。
通常のバーザムの上位機的存在で、頭部には固有の「エレノアサテライト・リンクシステム」が搭載されている。
基本性能そのものはA/B型と変わらないが、頭部センサーがモノアイ式から、ガンダム系のデュアル式センサーへ変更されているのが大きな特徴である。ジオン系の技術が色濃いモノアイから、連邦系のツイン・アイに換装されたことでよりガンダム系MSに近い印象を与える。
II型はA型の生産ラインにおいて一定の割合で生産が行われた。また、A/B型からII型への換装が行えるように追加パーツの生産も行われ、前線でのII型へのバージョンアップも可能となっている。
II型はその生産数が改装キットを含めてB型以上に少なく、ティターンズMS部隊の中隊長クラスに支給された。ティターンズ内のバーザムを装備する艦載機部隊において、A型やB型、C型を率いて行軍するパターンが見られた。ティターンズのバーザムパイロットの間ではこの「ガンダム」顔のバーザムを受領できることは、一種のステイタスでもあった。



RX-123 ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]

ティターンズが進めた「TR計画」に基づき開発された試作型モビルスーツ(MS)。次世代主力機として設計され、単機であらゆる任務に対応可能な万能機を目指して開発された。
TR計画では、RX-121 ガンダム[ヘイズル]を基にした強化装備の換装技術や、RX-178 ガンダムMk-IIのムーバブル・フレーム技術が反映された。しかし、開発の遅延により、簡易版として[ヘイズル・アウスラ]やRMS-154 バーザムが暫定的な主力機として生産された。最終的に計画はRX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]の開発へと移行した。
ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]は、ドラムフレーム構造や「プリムローズ」と呼ばれる胸部増加装甲ユニットを採用し、各種強化パーツの装着が可能な万能化換装システムを備えている。この設計により、あらゆる局面への対応が可能な機体として開発された。
本機は、グリプス戦役末期において試作機として数機が製造されたが、正式採用には至らなかった。その一方で、TR計画の成果はバーザムやウーンドウォートなどの後続機に受け継がれ、次世代MSの基盤となった。
A.O.Z版バーザムは、本機に採用されていたMAへの変形機構の省略などを行った*6簡易型として開発され、ティターンズの主力機として限定生産、配備された。
TR計画の一環である「機種統合計画」に基づき、既存機との互換性を高めた設計が特徴。
ガンダムMk-Ⅱを強化パーツの装着母体としながら、胴体ユニットを[プリムローズ]に換装されているほか、両肩もウェポンラッチを装備したタイプに変更されるなど、多用なオプションパーツが用意されており、様々な任務に対応可能となっている。



刃亜坐武バーザム

『SD戦国伝 武者七人衆編』に登場。闇軍団の下忍軍団長。真面目な性格らしい。


刃斬武将軍バーザムしょうぐん

『武者烈伝 武化舞可編』に登場した、鉄機武者軍団を率いる闇の武者。正体は摩亜屈マークツー三兄弟の次男「逞鍛ティターン」であり、バーザム面の下にはティターンズカラーなガンダムフェイスが隠れている。


ボーナスパーツの組み込みと一部塗装でキットでも再現可能であり、オマケとはいえ貴重な『キット化されたバーザム』だった。


・戦士バーザム

『SDガンダム外伝3 アルガス騎士団』に登場。ムンゾ帝国の戦士。クロスボウの使い手。


・モンスター バーザムドール

『SDガンダム外伝8 円卓の騎士』に登場。ダンジョンに2匹で登場し、いきなり踊り出す。


邪騎士エビルナイトバーザム

『SDガンダム外伝 円卓の騎士SP レジェンド・オブ・ブリティス』に登場。偽の闇騎士ガンダムマークⅡに化けている。


・クロウナイト ヤクトバーザム

『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語Ⅰ 最強の魔竜剣士』に登場。ヘルアクシズ団のメンバー。平和ボケしたユニオン族に自分達の恐ろしさを教えようとしている。



【扱いなど】


この機体、ネット上ではその不遇さもあってかよくネタにされている。
特にふたばちゃんねるでは住人の多い二次裏mayにてバーザムスレが定期的に立てられており、一時期ほどではないが現在も稀にコラ画像が作られたりしている。
ちなみにいわゆるザムコラなどは元々dat発祥で膨大な数が作られたが、今はdat自体過疎っている。
更に当時のザムコラ師は模型誌の編集者になったとか。だからモデグラに作例が載るんですね


そしてROBOT魂で発売されたり『アクロス』でも出番に恵まれたりしていることから、バーザムは不遇であるという認識も多少は改められたのかもしれない。多分……。



【股間の謎】


股間のアレはビーム砲やバーニアとの説があったが、いずれにせよ使用描写や公式からの解説が無いので詳細は不明だった。更には「窪みではなく平面なのではないか?」という説もあり、アニメ内の作画では凹・平面どちらでの描かれ方もされているため謎であった。


だが、メカデザインを担当した岡本英郎氏の監修で草刈健一氏がスクラッチした作例では股間のアレはまっ平になっており、2013年に本人がTwitterで言及したことからも、「平面の隅に出っ張った円形パーツが乗ったような形状」がデザイナーの本来意図したところのようである。


更に2015年、氏がラジオに出演し、このパーツはエネルギーチューブの接続口ということが新たに判明した。


ただし、あくまでデザイナー設定と言えるものであり、作中での使用が漫画作品やノベライズ等を含めてもない以上謎なパーツのままである。
また、平面であるといった後にカトキ氏が連絡を取って作られたROBOT魂では平面と凹の選択式である。
(あと岡本氏はバーザムが可変機で変形機構がバウ(MS)に流用されたかのような発言もしてるし…)


『A.O.Ζ Re-Boot』においてはティターンズ仕様は平面型、レジオン仕様は窪み型と、明確に作中に2種類存在している。


なお、Ζ劇中におけるバーニア状の股間の作画の担当(=間違えて描いちゃった人)は、後に平成ガンダムシリーズを支えるアニメーター西村誠芳であることが2017年に当人のTwitterで判明し、これを機会に、岡本・西村両氏のバーザムを縁にした対談(?)も行われた。


【立体化】


活躍がほとんどないためか非常に少なかった。
放送当時のプラモデル化はされておらず、00年代までは、2003年に発売された『GUNDAM FIX FIGURATION』(G.F.F.)のガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)がバーザム改とのコンパチ仕様となっていた程度。


2013年になり、『ROBOT魂』(Ka signature)で製品化された。魂ウェブ商店限定でお値段はお高め。
カトキハジメ氏がこのバーザム用にTV準拠の設定画を改めて描いており、設定上存在するグレネード・ランチャーも付属する。
股間パーツのデザインの解釈については、付け替え可能な2種類のタイプを用意することで解決している。


その後は2015年にセンチネル版となるバーザム改も発売した。
『アーマーガールズプロジェクト』のMS少女 ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)はバーザム改にアーマーチェンジできる。


なお、ガンダムビルドファイターズの世界ではHGUCで市販されている(トライでパッケージが登場)。うらやましい。
ちなみにパッケージアートの元ネタはHGUCガンダムMk-II。




……なんて言ってたら遂にHGUCでキット化決定、2017年5月20日についに発売された


色分けは多色成型ランナーで本体の色分けは完璧、武装などがわずかにシールを必要とする程度で素組でも十分なものとなっており、可動に関してはとても動くように見えないデザインからは考えられないほどの気持ち悪いくらいの可動域を誇っており、ネタキットだと高をくくっていたユーザーを驚愕させた。


スタイルは設定画よりΖ劇中の人間らしいスタイルに近い。具体的には脚が脇腹ではなく股から生えている。股間はエネルギーチューブタイプのみが付属する。また、取説ではΖ劇中のバーザムの活躍(?)をなんとかピックアップしてかっこよく文章化するという離れ業も行われている他、武装も原作で出てきた物は全部完備、AOZのT3部隊への言及やBFトライでのMk-II風パッケージを逆輸入しているなど、ファンサービスもバッチリ。


なんのパーツかよくわからないものを組み合わせているうちに腕が出来上がっていましたなど、組む上での楽しさもバッチリな良キットであり、更に値段も比較的安く全国の子供でも金を貯めれば手をつけやすいと2017年のガンプラを代表する名作のひとつ。
また、Mk-Ⅱの量産型という設定を受けて、バックパックをMk-Ⅱの物に付け替える事も可能。Gディフェンサーを装備する事だって出来るぞ!


というかバックパックの接続穴やポリエチレンのパーツは最近のHGで共通の規格になっている為、少し改造すれば上記のザムコラすら容易に再現可能
まあ、ザムコラは頭とカラーリング以外コラ元と同じなので他キットの頭だけバーザムに替えた方が早いんですけどね。何?頭だけの為にバーザムいっぱい買うのはキツイ?そこに説明書があるじゃろ?……と思ったら、下のコメント欄によると説明書でパーツ注文しても頭のパーツだけ在庫が無いらしい。やっぱり皆考える事は同じ。


その本編から考えられない完成度の高さからガンプラファン・マニアを仰天させ発売日当日から完売する店が続出し、その後再入荷してもすぐに在庫切れし現在も人気があるほどの人気キットとなった。


おまけに割と節操ないことで有名なモデグラから最初で最後と銘打ったバーザム特集に40Pも設ける暴挙、キット製作に携わった関係者のインタビューや編集者が収集していたバーザム立体化一覧など読みごたえ十分な内容となっている。


このように気合の入ったプラモ化→バカ売れ と実績を出した、アクシズ・ショックならぬ『バーザム・ショック』*7と呼ばれるこの事変以来、バンダイ社内で『量産機は売れる』『ガンダム以外にもチャンスはある』という風潮が出来上がったとされ、「量産機」をテーマとしたオリジナルプラモシリーズである30MINUTESシリーズの開始の契機になったり、ガンプラのラインナップはかつてのそれから斜め上に突き進み続けたりしている。


さらに2021年にはプレミアムバンダイで『A.O.Ζ Re-Boot』版のバーザム(ティターンズ仕様/レジオン仕様の2種類)が予約開始。
藤岡建機氏のデザインとTV版とでは体型から細部に至るまで丸っきり異なるので、HGUC版から流用なしの完全新規造形となっている。頭おかしい


そして、告知が4月1日だったのでSNS等では「エイプリルフール企画か?」と困惑されることとなった。
結果?勿論開始した直後に完売しましたよ?


【ゲーム作品での扱い】

エゥーゴVSティターンズDX(ガンダムVSΖガンダム)

コスト200。何故かビームライフルがチャージ可能であったり(以降の作品におけるチャージ武装の開祖とも言える?)ビームサーベルが逆手持ちで忍者のようである。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

ごく普通の量産機。開発でMk-IIやゼク・アインに繋がる。
開発・鹵獲どちらにしてもやや入手が遅くなりがちなのはネック。


スーパーロボット大戦シリーズ

旧シリーズではよくDC所属の敵機として登場していたが、何故か初期配置は水中であることが多い。頭のヒレのせいだろうか?
第2次α』ではバーザム名義のバーザム改が登場し、アラド編序盤では味方であるゼオラヤザン隊も搭乗する。
これは本作において大人の事情でバーザム改の出演元となる作品の参戦が実現せず、Ζガンダム枠としてバーザム改だけが登場してしまったことに起因すると思われる。


ガンダムバトルシリーズ

バーザム改しか出ていない。誠に遺憾である。
しかしながら改造すれば最大9連射できるビームライフル付属グレネードで弾幕形成できたりと面白いポイントもある。


・NEWガンダムブレイカー

発売後の無料DLCで登場。


・SDガンダムGCENTURY

X・GX・GNEXTではこれといった特徴は無かったが、GCENTURYではティターンズの他の量産型がTECレベル1で弱めの設定になってしまったのでTEC3になり強力なMSが出てくるまで戦線を支えるティターンズの縁の下の力持ち的な役割を担うことになった


・バトルオペレーション2

450コストの汎用機。
射撃補正が高く耐久値や防御性能もそれなりといった具合。
ガンダムMk-Ⅱの系譜に繋がるという設定に影響されてか、所持していればMk-Ⅱ用のビームライフルやハイパー・バズーカを携行可能。特に前者は即よろけ性能を持つので、それを頼りに射撃戦を展開するのはかなり理想的な戦い方になる。
しかし体格が大きく、脚部が露呈しているのでとにかく敵の攻撃に当たりやすい。シールドを持たず、腰部が無いという設定がそのまま脚部の大きさに繋がっているので脚部損傷が起こりやすい。
更に格闘補正が低く、武装もビームライフル、バルカン・ポッド、ビームサーベルの3種類しかないのでリロードにはかなり気を使わないといけないのが欠点。
ただ450コスト相応のガンダムMk-Ⅱと見れば悪くない性能をしているので、あまり無茶をせず立ち回れば活躍の機会はある。
のちにバーザム改も500コストの汎用機として実装。
こちらもガンダムMk-Ⅱの武装を携行可能だが、初期兵装のグレネード付き専用ビームライフルが非常に優秀なのであまり選ばれない。
性能的にはまさにバーザムとガンダムMk-Ⅱの中間で、射撃が強く格闘もそこそこ火力が出る。バーザムより細身かつシールド持ちなので耐久も優秀。
しかし同コストのガンダムMk-Ⅱと比較すると耐久では勝っているが機動力が微妙に低いので接近戦は得意というほどではない。
ガンダムMk-Ⅱ同様武装などのクセが少ないのだが、微妙に低い足回りが災いして2022年の上方修正を受けるまであまりパッとしない機体だった。
それに加えて500コスト汎用機はジェガンD型やリゲルグ、ギラドーガ、ガズアルなど尖った部分を持っている機体が多く、
ジムカスタムよろしく「特長がないのが特徴」なバーザム改の使用頻度は非常に低かった。
現在では機動力や武装性能アップにより扱いやすい汎用機としてそこそこ使われている。
ビームライフルは連射速度が上がり、グレネードのリロードが短くなったおかげで優秀な射撃機体となっている。





・ガンダムオンライン

バーザム改が参戦。
コストは340。ガンダムやガンダムMk-Ⅱ(白)と同じ(ちなみにティターズ仕様Mk-Ⅱはコスト320)。
武装は頭部バルカン、三点式マシンガン、単発式ビームライフル、フルオートビームライフル、ビームサーベル、ビームサーベル(二刀流)、グレネードランチャー、ハイパーバズーカ後期型、グレネイド、着発式グレネイドの10種類。ビームコーティングの施されたシールドも抱えているが、ビームサーベル(二刀流)装備時には機能しない。
装備の種類は多いがそれぞれの装備バリエーションは二種類しかない。
ビームライフル系武器からグレネードランチャーに装備変更、もしくはその逆を行った場合持ち替えが発生せず、即盾を構えたり、ビームライフルでよろけを取り即追撃でグレネードランチャーの火力が映える。


実装当時はガンダムの上位互換機のような性能であったが、ガンダムは大型アップデートの度に強化された一方、バーザム改は共通装備以外全くと言っていい程手が加えられなかったため2020年現在は使用する価値がほとんど無くなってしまっている。


後に素のバーザムも参戦している。
コストは320。武装は頭部バルカンポッド、速射式ビーム・ライフル、チャージ・ビーム・ライフル(電磁弾)、ビーム・ライフル(短距離ブラスト弾)、着発式グレネイドG、着発式フラッシュ・グレネイド、ビームサーベル、ビームサーベル(二刀流)の8種類。盾は持っておらず、ダウンゲージもLv1のため撃たれ弱い。


実装当時は相手をスタンさせるチャージ・ビーム・ライフル(電磁弾)とそこからの追撃が猛威を振るったが、2020年現在はバーザム改と同じく武装がほとんど強化されていないため火力不足に陥っており、スタンそのものは現在も強力なものの追撃はどうしても味方頼りとなってしまう。それでも電磁弾がオンリーワンである点、短距離ブラスト弾でダウンを取りやすい点から局地的ながらも打たれ弱さに注意すればまだ利用価値はある機体である。




追記・修正はHGUCバーザムを胴上げしながらお願いします。


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  • アクシズの脅威ではやたらとコスパが良くてお世話になった覚えがある -- 名無しさん (2013-09-26 22:05:22)
  • 腰があればカッコいいのに… -- 名無しさん (2013-09-26 22:57:29)
  • 腰があったらバーザムじゃない -- 名無しさん (2013-11-07 09:51:43)
  • Gジェネではゼクアインのやられ役くらいの印象しか無い -- 名無しさん (2013-11-07 10:33:09)
  • 武者列伝の魔亜屈のコンパチが唯一のキットか -- 名無しさん (2013-11-07 12:10:24)
  • 一応当時の大量量産型としては最強の性能で整備性良好、他の機体の部品や武装を使えると良いことずくめなんだが不遇や……。 -- 名無し (2013-11-07 19:26:08)
  • ビームライフル バズーカ ビームサーベル の三種の神器をきっちり持っていたにもかかわらず… -- 名無しさん (2013-11-07 19:31:47)
  • ↑残念盾が無い -- 名無しさん (2013-11-08 07:03:37)
  • 「優秀だが登場するのが遅すぎた」という点ではゲルググに似ているな。いや、ゲルググは活躍があった分だけまだ優遇されてるのかも…。 -- 名無しさん (2013-12-26 18:32:16)
  • シロッコがシロッコ専用バーザムとかに乗ってたら歴史は変わってただろうに… -- 名無しさん (2013-12-26 18:39:54)
  • バーザムは神懸ったコラ画像が多いけど、AGEマークを例の場所に持ってったバーザムAGE-1やカラーリングが無駄にかっこよかったバーザムAGE-2が個人的なお気に入り。本体のカラーリングは好きだけど、腰があればかっこいいは同意だし、腰があるとバーザムじゃないって意見もわかる…… -- 名無しさん (2014-02-10 02:40:16)
  • ガンダムMk-Ⅱの何をどうしたらこの姿になるんだろう -- 名無しさん (2014-02-10 03:39:26)
  • ↑多分奪われた機体のデザインをそのまま流用するのはまずいと思ったんじゃなかろうか? -- 名無しさん (2014-03-03 09:11:03)
  • デザイン的にはガンダムMk-II→バーザム改→バーザムなんだよな……あまりに体型違いすぎてムーバブルフレーム積んでるのかすら疑問 -- 名無しさん (2014-03-12 20:53:35)
  • 後半の奇抜なモビルスーツが増えるなか、いきなり現れるバーザムの普通さ -- 名無しさん (2014-04-13 18:29:43)
  • ↑いやぁバーザムも結構奇抜だぞ? -- 名無しさん (2014-05-31 07:28:45)
  • ↑x4 AOZ1~リブートでMk-IIとは無関係な設定がされた。ヘイズルアウスラのモンキーモデル -- 名無しさん (2014-06-30 03:38:06)
  • 他の金型流用できないからhgucでは出ない と思ってたが、最近の新作ラッシュでこっそり混じって出てこねえかな・・。ネタ抜きでデザイン好きなんすよ! -- 名無しさん (2014-06-30 07:32:24)
  • 武者ガンダムでもザコ役…と思いきや、ブカブカ編では敵ボスというまさかの大出世。まあ当時Zの最初の映画をやってたから、MK-IIとその類は優遇したんだろうけど。…その割に剣豪Zは扱いが空気気味だったけどな。 -- 名無しさん (2014-06-30 07:35:41)
  • 通常バーザム、バージム、近藤バーザム、センチネルバーザムとプラモ化して欲しい。 -- 名無しさん (2014-06-30 08:15:06)
  • デスティニーバーザムのカッコよさは異常 -- 名無しさん (2014-07-31 12:14:47)
  • スパロボでは4次で登場。ランバ・ラルの部下のクランプが乗る。でも武器威力がマラサイと同じ、ライフルはグラフィック無しという手抜き仕様。出演できただけ御の字か? -- 名無しさん (2014-10-14 22:13:04)
  • BFTの世界じゃ普通にHGUC化されてるのがなあ。 -- 名無しさん (2015-02-01 10:21:49)
  • モノアイが二重丸なもんで、SDだとヤンデレみたいな顔付きになってて怖い。 -- 名無しさん (2015-05-18 17:38:27)
  • 第二次スパロボαではかのゼオラ・シュバイツァーの初期機体だったはず。カトキ版だけど -- 名無しさん (2015-06-22 22:35:15)
  • せっかくのネタ記事なんだからストライクフリーダムバーザムとかゴッドバーザムとかも紹介しなさいな -- 名無しさん (2015-07-11 18:49:35)
  • まさかバーザムの美少女フィギュアが発売するとは思わなんだ -- 名無しさん (2015-10-29 12:37:22)
  • 煙のなかから出てきてzにサーベル降ってたバーザム。 ヤザンに機数だけはあるって言われたバーザム。 全く見せ場がないわけではない。 -- 名無しさん (2015-11-27 13:33:56)
  • Z本篇見るまでは水陸両用機だと思ってました -- 名無しさん (2015-11-28 14:42:02)
  • ダンバインでいうと活躍が一切なかったビランビー -- 名無しさん (2016-02-06 21:15:13)
  • RE100の候補に出てる… -- 名無しさん (2016-02-06 21:34:19)
  • バーザムIIなる機体が出てきたと聞いて -- 名無しさん (2016-05-19 07:35:55)
  • 一応武者ではプラモ出てる。組み換えだけど。 -- 名無しさん (2016-05-19 08:49:19)
  • 遂にHGUC化決定、おめでとう! -- 名無しさん (2016-11-19 20:26:10)
  • エウティタでも空気機体。 -- 名無しさん (2017-03-07 00:07:20)
  • ガンダムvsZガンダムでこいつのチャージ攻撃を魔貫光殺砲と呼んでいた -- 名無しさん (2017-03-07 01:14:47)
  • HGUCバーザム触った人によるとすごく良く動いて、腰がないのに腰を捻って片膝付いたり出来るらしい。何を言ってるのか分からねーと思うが俺も -- 名無しさん (2017-05-13 02:35:44)
  • 股間はエネルギーチューブのソケットだっていう設定なら、バーザム用ロングライフルとか出ないかな それかジムスナ系のロングレンジライフルを接続するとか -- 名無しさん (2017-05-22 19:42:47)
  • ノーマルも改もカッコよすぎだろ・・・ -- 名無しさん (2017-05-22 20:59:37)
  • うちの地元じゃ定価販売の模型屋ですら売切れるほどの人気商品で笑う、でもふたばあたり見るとコラみたいにあまり手を加えずにいろんな機体に改造できるみたいだからそら人気出るわな -- 名無しさん (2017-05-23 15:17:37)
  • そうか、ゲルググと違って名のあるパイロットが載ってないのか。単純にデザインが好き -- 名無しさん (2017-05-23 16:48:26)
  • ネタ半分でHGUCバーザム3体買ったけど凄く出来良いねえ、買ってよかったよ -- 名無しさん (2017-05-24 11:21:09)
  • ネタとか他のマイナーMSキット化のためのお布施として買った人たちが「あれ?これガチの良キットじゃね?」ってなっていってるの笑う。可動も色分けも無茶苦茶スゴいよね -- 名無しさん (2017-05-24 14:07:12)
  • HGUC組んだけど、価格考えると関節可動域と色分けのレベルが良い意味で異常。シルエットは好みがあるだろうから一概に言い難いが、個人的には格好良さと野暮ったさを上手いこと両立できていると思った。そして眺めて弄ってしている内に可愛く感じてくる不思議。 -- 名無しさん (2017-06-01 19:50:07)
  • 発売からだいぶ経って再入荷もあったのに全然見なくなって草、おまけにパーツ注文しようとしたら頭のランナーだけ在庫なくて大草原 -- 名無しさん (2017-09-07 15:05:19)
  • GUNDAMBASEの種運命トークショーで「キットの発表時に本命扱いだったREハンマハンマが霞むくらいバズった」「売れに売れてバンダイ内部でもバーザムショック扱い」「ラインナップが斜め上になった原因はこいつのヒット」とか言われたらしい、スゲェ…… -- 名無しさん (2019-07-09 23:21:50)
  • センチネルではバズーカ積んでたりしたんだっけ -- 名無しさん (2019-07-10 17:18:15)
  • ↑×2そして「本命がハンマ・ハンマなのもどうなんだよ」とツッコミが入るまでが様式美 -- 名無しさん (2020-06-23 15:51:54)
  • SDガンダムバインドで立体化してたな -- 名無しさん (2020-07-22 15:27:01)
  • あのハサミみたいなビームライフルって何気に開放型バレルの最初期の例? -- 名無しさん (2021-08-11 16:08:44)
  • ある意味青バンダイを未知の方向にいざなった狂気の機体とも言えなくもない。 -- 名無しさん (2022-07-28 14:59:18)
  • 0080年代末以降の混迷した戦場のどこかではたまに、ガンダムMk.Ⅱの別アプローチで開発された量産型同士と言えるジムⅢとの共闘あるいは対決の場面もあったのだろうか -- 名無しさん (2023-01-06 21:41:37)
  • ガチャポン戦士2だとマラサイとの差が『バルカンの段数がちょっと多い』『当たり判定がやや小さい』だけだったな -- 名無しさん (2023-05-24 12:44:46)

#comment

*1 なお、これはゲーム「エゥーゴVSティターンズのミッションモードの設定でストーリーを進めると貰える。最もこのゲームのエゥーゴはハイザックやマラサイだけではなく試作機のガブスレイやモビルスーツテスト襲撃して奪った量産機の中でも生産台数が少ないハンブラビやギャプラン等もいる上1年戦争のV作戦の機体や陸戦型ガンダムまで持っている等戦力が原作以上に充実しているツッコミ所もあるが。
*2 ティターンズ直轄ではなく連邦正規軍の開発拠点ではあるが、ルナツー等と同様にティターンズに協力的な拠点であり、依頼を受けて開発した。
*3 というのが過去の設定であり、はっきり「MK-Ⅱの量産機」と記述する資料もあるが、最近の設定では専ら「参考にした程度」となっている。
*4 ガンダムMk-Ⅱのフィードバックされたムーバブルフレームが全身に使われた第二世代MSの量産機としてはグリプス戦役中マラサイとバーザムのみであり、性能も発電量は少ないものの推力と姿勢制御スラスターの数は群を抜くものだった
*5 後述のROBOT魂の発売により、この呼び名もわかりづらくなってきたが
*6 ちなみに、デザインを手掛けた岡本英郎氏は、バーザムに分離・変形要素を追加する案が検討されたが、それが最終的にバウの原型になったと証言している
*7 ガンダムSEED DESTINYイベントなどでバンダイスタッフが発言。

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