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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】パッセンジャー
【性別】男
【戦闘経験】十六年
【出身地】クルビア
【誕生日】9月1日
【種族】リーベリ
【身長】187cm
【鉱石病感染状況】
体表に源石結晶の分布を確認。メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
【物理強度】普通
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
個人履歴
クルビア出身のパッセンジャーは、幼い頃からすでに頭角を現しており、十三歳の頃に学校を極めて優秀な成績で飛び級して卒業すると、すぐに源石工学及び応用学の専門家であるソーン教授に見込まれ研究の助手に抜擢され、ブライアン創生科学研究所に入所して勉学に勤しんだ。二十数年前、彼はあるプロジェクトのためにサルゴンの奥地へと向かったが、それ以来消息を絶った。のちに、イバト地区の闇市の主な顔役の一人としてロドスに接触し、闇市から身を引いた後は一感染者として治療のためにロドスに訪れ、また現在はエンジニア部所属のオペレーターとして各任務で活躍している。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】7%
額に少量の源石結晶の分布が見られる。出現箇所から考えるに、実際の感染状況は予想より深刻であると考えられる。
【血液中源石密度】0.29u/L
パッセンジャーは長期にわたって、過酷な環境下で源石機械の生産作業に従事していた。その上、感染が疑われた時期に必要とされる措置を一切行っていないため、病状の進行は楽観視できないものである。
検査は終わったわ。現時点まだ明らかな合併症の症状は見られていないけど、絶対油断してはダメよ。特に額に源石結晶ができてしまったのだから、ある時を期に一気に病状が悪化してしまう可能性が高いの。発生する可能性がある様々な症状を防ぐためにも、ちゃんと治療に協力してもらいたいものね。――医療オペレーター
第一資料
エンジニア部はパッセンジャーが持ち込んだ各種の自律式機械に対し、リバースエンジニアリングを行った。その結果は目を見張るものだった。
種々の状況から、客観的にも容易に想像がつく通り、サルゴンでパッセンジャーがクルビアのラボに提供されるような最先端工学材料を入手することは不可能であった。したがって彼が用いるアーツユニットも非常に原始的なものである。それでも、パッセンジャーは有用な機械構造を独自開発し、彼が持つとある技術知識と合わせることによってかなりのエネルギー放出を可能とする自律式兵器の数々を生み出している。
核となるその技術の由来を尋ねられた際、パッセンジャーは特にはぐらかしたりはしなかった。当該技術の原型はクルビアの、ある発掘実験を源としており、現地の研究者はサルカズの古い巫術と関わりがあると見ている。彼らは風変わりなアーツ形式を用いて源石にエネルギーを注入するのだが、周囲でエネルギー注入済の源石結晶体をいくつか発見した。クルビアの関連研究所はそこに革新的なエネルギー源の可能性を見出し、研究を行っていた。その後の顛末に関して、パッセンジャーは多く語らなかった。
しかし注目すべきことがひとつある。多くのエンジニア部オペレーターは、自らが作り出した存在に名前を付けることに熱心である。個人的な感情を注いでいる者もいれば、機能性を考えて番号を振り当てる者もいる。しかし、パッセンジャーは自らが作り出した機械に対してそのような考えを全く抱くことがないようである――彼の機械の扱い方は浪費にも近い。たった一度の模擬テストにでさえ躊躇なく数台の自律式機械を使い潰した。勿体ないと感じることは欠片もないのだろうか?
第二資料
ロドスにいるパッセンジャーはあまりにもおとなしすぎる。
もちろん、それが悪いとは言わない。いいことに決まっている!むしろ一部のオペレーターが騒がしすぎるんだ!
しかし、パッセンジャーはかつてサルゴンで「サンドソルジャー」の名で呼ばれていた人物だ。言ってしまえばただの闇市の顔格に過ぎない――サルゴンの闇市は数え切れるようなものではない――が、彼の手腕も積み上げてきた財も実際にすごいものだ。豊富な物資を安定して供給するルートも、イバト地区の、合法非合法を問わないほぼ全ての傭兵、トランスポーターや商隊への連絡手段も提供できるような人物なのだ。
そう、もちろんこれもいいことだが、彼はそういったものをほとんど対価なしに、タダに近い状態でロドスに提供したのだ。タダ!この意味がわかるか?安心して受け入れられるわけないだろう?
エンジニア部のオペレーターによれば、彼は別にそこまで狂熱的な機械マニアというわけでもないらしい。あれほど腕がいいというのに……それだけではなく、自身が感染者であることにも頓着していないようだし、趣味もろくに持っていないそうだ。まれに潔癖症があるのかと言いたいくらい部屋を塵一つ残さず整理整頓することもあれば、そんなのどうでもいいと言わんばかりに部屋で部品を弄ってあちこち鉄くずを散らかすこともある。まったくもって意味がわからない。
そういえば、唯一彼が名前を付けたものがある――例の特殊なエネルギー充填源石装置を積んだドローン、「ソーン」という名前だそうだ。
ああ、これほどに多く語ってきたが、結局問いたいのは一つだけなんだ。失礼かもしれないが――
――彼には生きていくなかで、大切だと思うものがあるのだろうか?
第三資料
パッセンジャー。
揶揄するにこの名を自身に宛てがった彼は、しかしその実自身の「故郷」が一体どこなのかさえ知らずにいる。
本人は、二十数年にわたるサルゴンでの蟄伏が、全ては復讐という単純な目的のためであったことも、サルゴンで発生し、世間を戦慄させた謀殺事件が自身と関係していることも潔く認めた。
確かに、復讐というものは多くの者にとって原動力になりうる。しかしそれを実現するために、クルビア出身の何の変哲もない若い研究助手だったエリオットは、二十年の時をかけてサルゴン人になりきった。イバト地区において、彼は相当の人脈、財産と権力を手にした。闇市という場の特殊性から、多くの地元の貴族と境外の商人が彼と密接な関係を保っていた――しかし復讐という目的を遂げた後、それら全てを、自身が二十数年をかけて築き上げたそれら全てを、彼はいとも簡単に捨て去ってしまったのである。
サルゴンで最下層の見習いから下積みをし、何もかもを耐え切ってようやく頂点へと至った闇市の主は、一切の執着を見せず何もかも放棄した。復讐を終えた彼はそのまま、イバトにおいて王族のような生活を享受することさえ可能だったというのに。そんなエリオットが名を変えてロドスに加入したことは、実は何か企みがあるのではないかと一部の人事部オペレーターから危惧されている。
それとなく真意を探ろうとした我々に対し、エリオット、つまりパッセンジャー本人は容易く我々の目論見を見破って、手にしたブラックコーヒーに視線を落とし、しばしの沈黙の後に答えた。
「……私はサルゴンが憎い。砂の一粒まで憎んでいるのです、ずっと。」
第四資料
ドクター。ケルシー。シェーシャ。
パッセンジャーがロドスについてからの動向を見ると、彼が興味を持つのはこの三人のみのようである。
彼は確かに礼儀正しく、仕事において妥協もしない。しかしエンジニア部の目標を達成した時も、危険な任務を遂行して凱旋した時も、その瞳には欠片も感情の揺れが見られない。
彼は自分のことをほとんど隠しない。一番に核心的な部分以外であれば、誰だろうと尋ねられれば事前に原稿を用意したかのように簡潔に自身の経歴と現状を述べる。誰も彼もが自らの過去に対してそのような態度で向き合えるわけではない。かの火災で最後の復讐相手を葬って以来、パッセンジャーは解放された。しかし、人生において一番輝いていたはずの歳月を、彼は全て復讐に捧げたのである。サルゴンの砂の海から抜け出した彼に残されたものはあるのだろうか?
パッセンジャーは、ケルシー先生は自身の命の恩人であると言っていた。その言葉を口にする時に、彼の象徴とも言えるその笑みからは、欠片も感激の意は見当たらなかった。しかし彼はある部分では確かにケルシー先生を信じている。二人がどういう形でサルゴンで出会ったのかに関しては、ケルシーが一文字も語らないというのなら、パッセンジャーもまたケルシー本人に対する情報を何一つ洩らさないというスタイルを貫いている。
一方、シェーシャに対しては――パッセンジャーのシェーシャへの関心は非常に危険なものである。シェーシャがクルビアのとある軍事工業企業について調べているということは、ドクターを含めて極わずかな者にしか知りえない情報である。不幸なことに、シェーシャの「未だ果たせぬ復讐」はパッセンジャーの関心を引く全ての要素を揃えてしまっている。彼はシェーシャが真相を解き明かすことができるように熱心に手伝っており、可能性のある様々な答えを示唆している。ロドスオペレーターという身分の制限がなければ、シェーシャとパッセンジャーはもしや本当に例の軍事工業企業に対して報復していたのではないかと、想像するだけでおぞましい。
パッセンジャーが今まで何一つ過激な手段に走らなかった重要な原因はドクターである。ドクターに対して抱いている感情がどのようなものであろうと、彼はドクターに対してだけ興味を顕にしており、ドクターが参加する各種任務に対してもより積極的に関わる意欲を見せている。彼の視点からは自身の今の奇怪な生活状態をドクターと重ねたのか、あるいは、単純に誰かが自分に命令を下し、方向を示してくれていることが心地よいと感じているのか。いずれにしても、より慎重に彼を観察しなければならない。
彼が言うように、クルビアを離れ、サルゴンを離れ、今ロドスに身を置く彼は、この大地のどこにいようとも、異郷の客――ただの通りすがりの部外者に過ぎないのである。
昇進記録
死を目前にする状況だったというのに、ケルシーさんから機会を、イシンさんから力をいただき、私の運命を掌握しようとした者たちへ復讐を仕掛けました。そして、私は成功しました。計り知れない時間と有り得たかもしれない未来を費やして、運命を壊滅させるという手段でもって主導権を奪い返しました。
そして今、私は過去と決着をつけなければなりません。しかしこの先はどうすればいいのでしょうか?どこへ向かえばいいのでしょうか?
ドクター、ケルシーさんに代わって教えていただきたい。私の命はすでに鉱石病によって残りわずかになっていませんか?残されたこのわずかな時間を、どのようにすれば効率的に使い、死すべき場所を見つけられるのでしょうか?
あなた様こそが今の私の指揮官ですので。
あなた様の仰せに従います。
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
あなた様のお役に立てるのは恐悦至極に存じます。 |
会話1 |
私の額にある源石結晶ですが、よく装飾品だと誤解されるのですよ。おかげで感染者であることを誤魔化す手間が省けるのです。とはいえ、額が痛む時には自分の愚かさを骨身にしみて感じるのです。サルゴンを離れると言っても、私の道は一体どこにつながっているのでしょうね。 |
会話2 |
シェーシャくんはまだ年若いのですよ。ええ、私とて彼よりほんの少し年嵩であるだけです。それでも彼の我慢の仕方はいささか愚直にすぎますし、恨みの強さも足りない。もし彼が復讐心を燃やすために真実を知りたいというのなら、喜んで力になりましょう……ああ、ドクターがするなと仰るならば、決して出過ぎた真似は致しませんとも。 |
会話3 |
私は闇市を恨んでいます。あそこにあるのは低劣でくだらない企みばかり。みな自分こそがもっとも練達なプレイヤーだと思い込んだまま悲惨な最期を迎えます。時には、少しばかり慎重に周到に行動するだけで、容易く人を死地に追い込むことができます――たとえパーディシャーが直々に任命した王族であろうとね。ふっ、ドクターはご興味がありますか? |
昇進後会話1 |
あの火事のこと、ですか?私に落ち度があると仰るつもりでしょうか。ええ、反論は致しませんとも。けれど無辜の者は誰一人あの火事に巻き込まれていませんし、身に覚えがある者は誰一人生き残っていません。サルゴンの闇市で善人と呼ばれるのはたった一種類だけ。それは生き延びた者です。そして、私は生き延びたのですよ。 |
昇進後会話2 |
私とケルシー……医師は、確かに旧知の仲ですね。厳密に言えば、彼女は私の命の恩人でもあります。ですがご安心を、私はあなた様のものでございます。おや、それがお心がかりではなかったのですか?これはなんともまた不思議な。まさかあの「ケルシー」と共にいて、これほど無防備でいられるとは。 |
信頼上昇後会話1 |
「もしクルビアに戻ったら」、ここ数年そのような考えがなかったとは言いません。心の揺ればかりを誘う仮定でした。ドクター、どうか私が持てる限りを尽くせるようお取り計らいをお願い致します。あの穏やかな民間向け技術の数々が、もはや見知らぬもののように感じられるのならば、私はいっそ全てを捨てましょう。 |
信頼上昇後会話2 |
エリオット?なぜその名を……ふっ、エリオット。両親を早くに亡くし、唯一に敬愛する恩師もサルゴンで失った人物です。信念をもって行っていた仕事すら、陰謀に使われる踏み台でしかなかった。彼は何もかも失い、今日に至る。エリオット・グラバーは、そんなただの滑稽な人生を示す名ですよ。 |
信頼上昇後会話3 |
私の知る科学者で、生まれながらの指導者の器を持った方がいたのです。温厚で雅な性格で、頭脳もずば抜けていた。私は彼のことを兄のように慕っていました。けれど彼の末路は良いものではありませんでした。ええ、決して。ですのでドクター、どうか御身を大事になさってください。これでも私たちはそれなりに楽しい付き合いをしているのですから。 |
放置 |
このように晴れやかな空を眺めるのはいつぶりでしょうか。 |
入職会話 |
あなた様のオペレーター、パッセンジャー。ドクター、あなた様と共に仕事ができる日を楽しみにしておりました。素敵な旅をしましょう。 |
経験値上昇 |
素晴らしい戦術です。あなた様の卓越した指揮あってのものでございますね。 |
昇進Ⅰ |
ロドスとあなた様のために、より完璧な仕事をお届けすることをお約束いたします。ご安心ください。沁礁闇市の「サンドソルジャー」はまだ他に切り札を隠しておりますので。 |
昇進Ⅱ |
私のこの滑稽なコードネームから、あなた様が何か感じ取ってくだされば良いのですが――ドクター、他人を信じる必要はありません。あなた様はお一人で何もかもやり遂げられるはずですから。ほう、どうやら異なる見解をお持ちのようですね。ならば、全ては仰せのままに。 |
編成 |
真に優れた戦争兵器がどのようなものなのか、私がご覧に入れましょう。 |
隊長任命 |
謀略も策も私の得意とするところですよ。無論、ご自分の考えがあるとすれば話は別ですが。 |
作戦準備 |
出ましょうか。 |
戦闘開始 |
さてさて、我々の布陣を完璧に致しましょう。 |
選択時1 |
なんなりとお申し付けを。 |
選択時2 |
仰せのままに。 |
配置1 |
お望みであれば。 |
配置2 |
準備はできております。 |
作戦中1 |
行きなさい。 |
作戦中2 |
罰を与えてやりなさい。 |
作戦中3 |
あなた様のお望みのままに。 |
作戦中4 |
塵ひとつ残さず消えてしまいなさい。 |
高難度作戦クリア |
お許しください。この低劣な兵器たちはどうやら辛うじて任務を処理しただけのようです。もしあなた様がさらに……極端な手段をとって良いと仰るのであれば、我々はもっと楽になれたのかもしれません。 |
★3で戦闘終了 |
雷撃も罰の一種に過ぎません。彼らは自分の行いの代償を支払っているのですから、それで良かったと思いませんか? |
★2以下戦闘終了 |
この視界から罪ある者が五体満足で逃れることなど許容できません。ドクター、どうか処理に向かうご許可を。 |
作戦失敗 |
甘美とは言えない失敗ですね。ですがドクター、ご安心ください。あなた様の手から勝利を掠め取っていった輩には、私が骨の髄まで後悔をすり込んで差し上げます。 |
基地配属 |
なんと魅力的な艦船でしょうか。ドクター、サルゴンはついぞ私にこのような待遇を与えたことはありませんよ。 |
タッチ1 |
おや、どうなされました? |
信頼タッチ |
ドクター、コーヒーを召し上がりませんか?私がこの手で植えた豆なのですよ。サルゴンでは唯一の気晴らしでしたのでね。 |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ごきげんよう、ドクター。 |
ボイス(Epoque/XVII - 玉響の今在) | |
---|---|
秘書任命 |
あなたは時の中で何を見出したのですか、神秘に包まれし闇市の主?過去です、エリオット。私は絶えず過去を探しているのです。あるいはサボテンと流砂の理法の中に終着点を見つけ出すことができるかもしれませんが、運命がもたらす答えはあなたも私も知るべくもない。 |
会話1 |
私はあの場所のすべてを憎悪しています。かの金貨の示す通りに進むことが、運命に頭を垂れることを意味するとしても、私はサルゴンを離れずにはいられなかったのです。でも僕はまだここにいますよ、サンドソルジャー。あなたが、己のすべてを捨てることは不可能です。運命という言葉は、あなたと僕の間では既に移ろうことのない定数なのですから。 |
会話2 |
サルゴンはあなたの身体に傷跡を残し、雇い主の目にはあなたは哀れな羽獣のように、か弱く映るでしょう。私はもう、鞭打たれる感覚を忘れてしまいました。彼らを恨んでいますか?いいえ。僕は彼らの最期を知っていますから。そう、あなたの眼差しを通して。幸い、あなたは後悔していないようです。 |
会話3 |
でも、あなたの表情からは何の答えも得られません。あの場所の一切を炎で葬ったのではないのですか?闇市には空を垣間見ることのできる広場がありましたね。夜があなたの記憶から揺り起したものを覚えていますか?私はあれを火葬だと称しましたが、筋書き通りに事が運び、猛(たけ)る業火を前にした時、思い浮かんだのは恩師の顔ではなかったのですよ。 |
昇進後会話1 |
「ソーンの賜物」。あれの初めてのパーツを覚えていますか?道徳を黄砂の下に埋め、折良くも息子を亡くした看守を騙して得た、質の悪いアーツユニットのことですか?それに……「ソーンの賜物」?先生が陰謀家に何を与えるというのですか、パッセンジャー。 |
昇進後会話2 |
教えてください、鉱石病は僕たちの生活を変えましたか?あなたは苦痛を感じますか?病は僕をどう変えてしまうんですか?あの黒幕たちの企みは失敗に終わったのでしょうか?震えていますね、哀れなエリオットよ。始まりに囚われることはありません。今はただ、鏡の前でこの結晶の美しさに見惚れるばかりですよ。 |
信頼上昇後会話1 |
春は商いの書き入れ時。夏は行事で彩られ、秋はイバトを離れ多くの利を手繰るのに良い時分。そして、冬は戦争の時節。これがサルゴンの四季――あなたがこれから骨の髄まで憎むことになる四季です。でも……イバトの夏の夜は、星が綺麗に見えます。 |
信頼上昇後会話2 |
作り上げられた夢なんて、不思議ですね。未来のドクター、僕はどうあなたと接したらいいのでしょうか。もし僕たちがもっと早く出会っていたら――いいえ。ドクターは、あなたと私の間のどの地点にも存在しないのですよ。あの方は私の今に属しています。あの方には自由に行動させるべきです。私は非常に期待しているのですよ。 |
信頼上昇後会話3 |
一人のヴイーヴルと、あの「ドクター」。彼らの慈悲を求めているのですか?いいえ。私は、自らを導く預言者の出現を、あるいは私自身が他者の預言者になることだけを望んでいます。病による苦痛よりも、とこしなえに続く虚無の方がはるかに呵責であるのです……聞いてください、エリオット。私は少し疲れました。 |
放置 |
……眠りなさい、私のエリオット。眠りにつけば、私たちは同じ夢にたゆたうことになるでしょう。あなたが私になる夢に包まれ、私がまだあなたである夢に沈むのです。 |
入職会話 |
私は在りし日の運命を紐解いたのでしょうか?いえ、これはただの夢です。あなたが避けてやまなかった夢ですよ、僕の未来。 |
経験値上昇 |
どうもよく謀が目に入って……ええ、そうですよ、エリオット。それだけでなく、争いや、物質主義も。あれらは遍在するのですよ。 |
昇進Ⅰ |
鉱石病に削り落とされた私の未来は幾ばくも残っていません。ロドスには是非とも機を逸さず利用してもらいたいものです。それは無理でしょう。あなたの自己破滅的願望を満足させることができる人は、ロドスにはいません。彼らが優しすぎるのではなく、あなたが厳しすぎるのです。これがエリオット・グラバーの判断です。 |
昇進Ⅱ |
瞼を開いた時、あなたの瞳にサルゴンの冬は映りますか?不変の盛夏に眠入るのですか?僕はあなたにならなければいけませんか?予言は運命の仮の姿に他なりません。安らかに眠りなさい、エリオット。あなたが私を形づくり、私があなたを意味のあるものとしましょう。予言に語られない時が来たるまでは。 |
編成 |
どうしてもっとたくさんの仲間を入れないんですか?その方が効率が良いのに。そのうち分かりますよ。多くと出遭うにつれ理解することになります。 |
隊長任命 |
エリオットならきっと私に問うでしょう。「空っぽの魂が、どうやって人を真摯に導いていくんですか?」と。 |
作戦準備 |
重傷の先生を背負(しょ)っていた時に得た背中の感触はいまだに記憶から消えてはいません。あれは戦争の感触です。けれども、戦争は利を図るには都合がいいのです。 |
戦闘開始 |
かつて、私の戦いはすべて一つの目的のためにありました。その目的を失った今、争いは過去に返しましょう。 |
選択時1 |
演習であると思えばよいのです。 |
選択時2 |
流砂の感触を覚えていますか? |
配置1 |
私の戦争兵器は、必ずやあなた様の望みを満たすでしょう。 |
配置2 |
しかして「人」こそが最後の兵器なのです。 |
作戦中1 |
これらの兵器がいかにして誕生したかは記憶に留まったままです。 |
作戦中2 |
恩師の名でもって戦うことで、何を得られるというのでしょうか? |
作戦中3 |
感情は勝利をもたらすことはありません。 |
作戦中4 |
復讐はもう終わったのです。 |
高難度作戦クリア |
闇市の冬に雪は降りません。また雪を見られるでしょうか。きっと機会はあるでしょう。けれども、その銀白の世界に、あなたが慣れ親しんできたものは何もありません。 |
★3で戦闘終了 |
あなたの策略は人々の上をいきます。そうやって闇市の主になったのですか?ええ、あなたもそうなりますよ、エリオット。私にはよく分かっています。あなたは誰一人逃しはしません。 |
★2以下戦闘終了 |
罪ある者たちが逃げる様をご覧になりましたか?はい。あのクルビア人たちも、同じような目で僕を見ていたのでしょうか。 |
作戦失敗 |
失敗が許された時間は過ぎ去り、戻ってはきません。私たちは、あまりに強大な敵に立ち向かっているのです。運命?いいえ、僕たち自身です。 |
基地配属 |
ロドスにいると安心できるんですか?カフェインのおかげですよ。 |
タッチ1 |
彼を起こさないように、気をつけていただけますか? |
信頼タッチ |
思い出を大事に扱いなさい。まだ感情が容易く揺れ動く時間を大切になさい。分かっています。少なくとも僕はまだ理解できます。 |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ある未来を夢に見たんです。四季が移り変わる景色の中で、すべてが無に還り、悪夢も、美しい夢もなく、ただ……暗闇だけが残りました。それはまさに運命の答えです、エリオット。その闇は何物でもなく……虚無そのものです。 |
逆理演算
未実装
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
Epoque/XVII - 玉響の今在
エリオットとパッセンジャーの私服。
EPOQUEのサブブランド、 [昔日/Passe]シリーズの厳選モデル/玉響の今在。記憶に残っていた二つの装いをパッセンジャーが筆の走るまま書き記したところ、偶然それを見かけた物好きなオペレーターに持ち去られ、勝手に仕立てられた。
イシンに影響されてか、エリオットとパッセンジャーは時折同じ夢の中に揺蕩う。一人はそこに未来を見据え、もう一人はそこに在りし日を見る……
モジュール
ORIGINAL / パッセンジャーの記章
パッセンジャーは機械による複数の敵への連鎖攻撃に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、連鎖術師の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
CHA-X / 電磁調節器
「水……」
砂嵐の中をかなり歩いた上、水も丸一日口にしていない。身体の限界が近づいていた。
ケルシーは水筒を出すわけでもなく、冷たく「もう少し我慢しろ。」と告げると、さっさと歩き出してしまった。
どれほど砂嵐の中を歩いただろうか? 三時間? 五時間? 砂嵐が絶えず服の中に差し込まれ、勢いそのままに顔を叩く砂に、目が潰れてしまいそうだった。しかし止まるわけにはいかない。後ろから執拗に迫るサルカズの傭兵は、その責務に駆られ、砂嵐でも歩みを止めることはないのだ。
水は……とうに飲み干してしまったのだろう。
砂漠には空の水筒に砂をつめて希望を絶やさないようにする伝統があると聞く。だがもう砂など飲み飽きた。水だ。水のことしか考えられない。手に入るのなら、手持ちの硬貨をすべて出したっていい。
しかしこの砂漠では、輝く金属には何の価値もないのだ。
銀色のトランクを抱きしめて、歯を食いしばりながら足を動かす。
耳に飛び込むすさまじいうなり声は、亡者の泣き声のようであり、亡霊の呼び声のようでもあった。ソーン教授もそれに混じり、僕の名前を呼んでいるのかもしれない。
だが、もうよく聞こえない。
頭の中ではそんな音が反響し続けている。どれほどになるだろうか? 三分? 三時間? それとも三年?
砂嵐に覆われた空からは、昼夜の表情すらうかがい知ることはできず、まるで時間が止まってしまったかのようだ。その下で生を求めてもがく人々だけが、刑罰に耐え続けているのだ。
僕はただ研究がしたいだけ――ただ科学の進歩の一助になりたいだけだ。こんな風に、砂の海に倒れて干からびるのは本意じゃない。
頭がもやもやしてガンガン痛む。身体はとうに知覚を失ったようだ。僕はまだ歩いているのだろうか? それともエリオットという名の肉体が蠢いているのを傍観しているだけなのだろうか?
いいや……もはや思考すら贅沢なものになってしまった。今頭にあるのは、「進め」という指令だけだ。
進め……進め……進め……
……しかし砂漠はどこまでも広がっている。
「エリオット、口を開け。」
口を?
無意識に唇と歯が緩み、口の奥への通り道を露わにしていた。
砂をまとった果実が口の中に飛び込む。
酸っぱくて渋い。いや、甘い? ああ、水、水だ。
水だ。
……
いつの間にか、耳元の風音は止み、大地は静寂を取り戻していた。そこにあるのは、太陽と、砂漠と、そこを歩む平凡な二人だけだった。
……
視線を上げると、どこまでも一面の砂が広がっていた。
一目で見通すことなど到底不可能だ。まるで地面に散らばり、濡れた革靴で何度か踏まれた技術資料のようだ。元通りに集めることも、揃えることもできない。
感情のままに砂を蹴り上げた。蹴られた砂は砂丘の傾斜を転がり落ち、何ごともなかったかのように砂漠の中に溶けてゆく。
砂、あるのは砂ばかりだ。
生まれて初めて砂を恨んだ。
「行くぞ。もうすぐ補給が得られる。」
ケルシーの言葉が思考を遮った。
だけど、もうすぐって、どれくらいの時間なのだろう。
補給といっても、どれほどの補給が得られるのだろう。
ケルシーは決して、余計な希望を持たせるようなことはしない。
だが、少なくとも……
視界の奥に、サボテンが一株見えた気がした。
CHA-Y / 王権の金貨
沁礁闇市は、私が生まれ変わった場所です。
――西の通路の果てにある、空の青が見える空き地。あの場所はかつて、ある武器商人の縄張りでした。
かの地を訪れてから数年間、私はさる天性の暴君の下で働いていました。
あの男の鞭は私の背に傷痕を残しましたが、私は彼を恨みはしませんでした。
なぜならそれは、酒に酔った彼が、憤る部下に喉を搔き切られ、崖から突き落とされたことと同じく、至極当然のことでしたから。
私は一枚目の金貨を、あの裏切り者たちの手の平に置きました。
金貨がほんのりと温かかったことを、この指先が覚えています。
――沁礁の北方、外縁部にあるオアシス。そこは、傭兵たちが長らく根城にしていた場所です。
兵士たちは日々目まぐるしく入れ替わりましたが、その主が変わることはありませんでした。
彼は私にとって最大の顧客であり、酒の飲み方を教わった人でもあります。
ですがあの冬の日、彼は死にました。
私の所有する倉庫の前で、身体に無数の穴を作り、なんとも無残に息絶えたのです。
彼は、私の作り出した物に目が眩み、私の防衛策によってあえなく命を落としました。
しかし……傭兵に忠誠心などはありません。
ですから私は彼の葬儀で傭兵たちに褒美をやりました。
悲しいことに、彼の命に付けられた値段は、まともな酒の一本すら買えないものでした。
――沁礁の南のとある町。トランスポーターと商人たちがひっきりなしに出入りするそこでは、値札と金が飛び交っていました。
恐らく、あの領主も町の持つ価値をはっきりと理解していたことでしょう。
そしてそれは、イバトの首長がかの地を特別視していた所以でもありました。
私はサルゴンの混沌を極める野蛮な政治には興味を持てませんが、権力者たる領主の後ろ盾は必要でした。
沁礁闇市の勢力図についてなどは、あまりにも退屈で話す気にもなれませんけれど、領主のこととなれば、我々の間では話題に事欠かなかったものです。
とはいえ、あのように脆い関係性が長く続いていたことには、正直なところ私も驚きました。
あの領主も案外見かけによらなかった……ということでしょうか?
ともあれ、ある種の尊敬の念から私はかの反乱には参加せず、領主の一族が傀儡に成り下がったあと、あの哀れな少年のもとを訪ねるだけに留めました。
その子はエリオットに――そう、私によく似ていたのを覚えています。
――沁礁闇市の中心部。そこには……かつてのパーディシャーが眠る、古びた墓があります。
イシンは毎晩、星空の下で古くなった記憶を磨き上げるように、昔を懐かしんでいたものです。
……ずっと昔、私は彼の富を使い果たしてしまったことがありました。
あとから数倍にしてお返ししましたが、イシンは気にも留めない様子でした。
日に日に老いてゆく彼は、時折他愛もないことを訊ねてくるものの、それ以外に大した交流はなく……
あの日イシンは、なぜ人々が私を「サンドソルジャー」と呼ぶのかを訊ねてきました。
虚無の砂粒を、悲しき兵士を表すその言葉は――まさしく、私の憎しみの象徴です。
だからこそ私は、人々にそう呼ばれることを喜んで受け入れました。
程なくして下される法無き審判の代償を、予め支払っておくためにも。
何しろ沁礁闇市も、ああした数々の町も、すべては燃え上がるのを待つ薪に過ぎないのですから。
私はイバト首長が彼の地を訪れるのを待ちました。
できることなら、この砂の海さえ焼き尽くしたいとすら思いました。
そうして、火を付けた最後の瞬間――
――私は、若きエリオット・グラバーが科学博物館の見学へと連れて行かれたとある午後を思い出したのです。
新型の源石エンジンが火を灯し、巨大な機械を動かす様に、彼は心を打たれました。
彼はその感動をいつまでも覚えています。……私は、いつまでも覚えています。
印
パッセンジャーの潜在能力強化に用いられる。
一枚の古いサルゴン金貨。永らく運命の手に弄ばれてきた。今はあなたのものだ。
指名券採用
彼の各種自律兵器は全部モデル名だけで固有名称がなく、世代交代の際には見分けがつきにくい。
エンジニアオペレーター・パッセンジャー。雷霆の如く手腕で敵を罰する。
紹介文
省略
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