aklib_story_OPOD_OD-2_防衛範囲拡大_戦闘後

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OP:OD_OD-2_防衛範囲拡大_戦闘後

感染生物と奇妙な傭兵たちはロングスプリングの感染者地区を襲撃した。レインボー小隊は感染者たちが難を逃れられるように手を尽くすが、状況は急変した。


[Ash] 攻撃やめ! 一般人に注意!

[Tachanka] 奴らが逃げるぞ、コーエン!

[Ash] 構わなくていい、他の人を守って!

[Frost] 誰か手伝って、こっちにケガ人がいる。

[Blitz] まずは彼らを安全な場所へ運べ。

[Ash] 先生はどこ!? 大丈夫!?

[ミアロ] ここです! 僕は大丈夫です!

[感染者の町民] 足がっ、足が折れた!! ううっ!

[ミアロ] 落ち着いてください! 脱臼しただけです。折れてませんからすぐ入れなおします。少しだけ我慢してください。

[感染者の少女] ママ……ママ……

[ミアロ] 誰か! アルガーのお母さんを見ませんでしたか!

[重傷の町民] ……助けて……たす……

[ミアロ] 包帯が足りない……

[Ash] クソッ! *スラング*

[Blitz] あっち、火の手が上がってないか?

[Ash] あの方向は……町の中心?

[Tachanka] 襲われたのはここだけじゃないようだ。

[ミアロ] どうしてですか? 領主の衛兵隊はどこでなにをしてるんですか?

[Tachanka] そんな奴らなど、あてにするな。

[Tachanka] いたる所から争いの音が聞こえてくる。面倒なことになった。こんな開けた場所に留まってるわけにはいかない。

[Tachanka] まずはそのケガ人数名を、建物の後ろへ!

[感染者の町民] モンスターだ! モンスターがまた来たぞ!

[感染者の女性] 助けて!

[Ash] ッ! 次から次へと!!

[Ash] アレクサンドル! 屋根に登って援護を!

[Tachanka] 了解!

[Ash] ……時間がない! 先生。ここを離れるぞ。

[ミアロ] でも、どこへ?

[Ash] まずは先生の診療所に行きましょう。

[ミアロ] ケガ人と患者さんたちを……

[Ash] ここで対応してたらキリがない、動ける人たちは自分で先生の診療所に向かわせる。

[ミアロ] ……わかりました。

[ミアロ] 誰か手を貸してください! 動けない人がいます!

[Ash] ケッツ、ほかに家の中に隠れてる人がいないか見て来て。この地区の人たちを、全員診療所に向かわせて。

[Ash] ちゃんと安全も確保するのよ!

[Blitz] 了解。

[Ash] ……

[Ash] ……ほんとにひどい災難ね。

[Ash] 40人ちょっと……見つかった人たちは全員ここにいるのね?

[ミアロ] はい……

[ミアロ] 見つけていただいた人たちは……みんなここに。

[Ash] どれくらい減ったか、わかる?

[ミアロ] 結構な数だということだけは。町の方に逃げた人もいるはずです。

[ミアロ] それに一部のお年寄りたちは……間に合いませんでした……

[Blitz] 今は気にするな。先生のせいじゃない。

[Blitz] モンスターたちは、どっから来た? 訓練されてる戦闘用のものなのか?

[ミアロ] すいません、わかりません。……僕も初めて見ました。

[Ash] 暴徒たちが武器を出した途端、呼吸を合わせてモンスターたちが地面から現れた。

[Tachanka] そもそもどこから来たかなどどうでもいい。それより数が多すぎる方が問題だ。

[Ash] 周囲の状況は?

[Tachanka] めちゃくちゃだ。

[Tachanka] 町の方から戦闘の音が聞こえていたが、何が起きたかはまだ確認できていない。

[Ash] 弾薬の残量は?

[Frost] 多くない。私はマガジン四個だけ。アレクサンドルの弾を使い切ったら、面倒なことになる。

[Frost] 弾薬よりもこの建物の方が心配。もう持たない。

[Frost] あのモンスターの大きさなら、1、2匹仕留め損なっただけで、ここの壁をぶち破られる。私たちじゃいずれは防ぎきれなくなる、なんとかしないと。

[Ash] 先生、患者の状況は?

[ミアロ] 多くの人がケガをしていますが、こんな状況では簡単な手当てしかできません。

[ミアロ] 包帯と消毒用アルコールが足りません。

[Frost] 町を離れるという選択肢は?

[Tachanka] 町を離れるとしてどこへ向かう? しかもこんなにたくさんの人を連れて?

[Ash] そもそも食料と水がない。これで町の外へ出るなど自殺行為だ。

[Ash] モンスターたちがあたしたちを見逃してくれるとは思えないわ。荒野へ行けば状況はもっとひどくなるだけ。遮蔽物も身を隠せる場所もない、それにモンスターは地面に潜れる……

[ミアロ] とある場所を知っています……。そこなら安全といえるかもしれません。

[ミアロ] 町の南に、特殊な建造物があります。恐らくは町で一番安全な場所でしょう。堅牢性だけなら領主の屋敷と大差ないかと。

[Ash] 詳しく聞かせてもらえるかしら?

[ミアロ] 以前、ロドスという医療組織が、町外れの土地を借りたんです。

[ミアロ] その後ロドスは労働者を雇い、土や石をたくさん掘って、そこに頑丈な建物を建てたんです。

[ミアロ] ……もしかしたらこの辺りでは最も頑丈な建物かもしれません。要塞のような見た目です。

[Ash] どうして「ロドス」とやらがあたしたちを助けてくれると?

[ミアロ] あそこには一人の見張りが常駐しているだけです。僕は彼と知り合いで、彼から医療品を買ったこともあります。

[Tachanka] 土や石をたくさん掘ったってことは、地下室もあるんだろうな。

[Tachanka] 傭兵のセーフハウスってところか?

[Ash] 当てにならなそうだけど。

[Tachanka] 俺たちにもっと良い選択があるならともかく、今は行ってみることを提案する。

[Tachanka] 食料も水もないんだ、この日干しレンガ製の建物にいても、ただ死を待つだけに等しい。

[ミアロ] その建物は町の外れにあります。一度、町の外に出てから大回りしましょう、そうすれば町の中からは見つからずに済みます。

[Ash] ……そうね。

[Ash] ケッツ、盾はまだ使える?

[Blitz] 半分はなくなっちまったが、殴り飛ばすことぐらいはできる……多分な。

[Ash] あたしと一緒に、もう一人誰かついてきてもらう必要がある……。先生の護衛をする人がいないと。

[Blitz] なら、俺が行こう。俺が先生の代わりに弾を受けてやるよ。

[Ash] バカなことを言わないで。

[Ash] あたしとケッツは先生について、その「セーフハウス」を確認してくる。ティナはここに残ってアレクサンドルのサポートをしてちょうだい。

[Frost] 了解。

[Ash] 先生、今からしばらくは何が起きても、あたしの指示を聞いて。

[ミアロ] わかりました。

[Ash] ケッツ、先生をお願い。

[Blitz] すべてうまくいくさ。俺がいるんだからな。

[Blitz] 明かりが見えないが……誰もいないってことか?

[Ash] まだ近付かないで。扉が壊されてる。

[ミアロ] ……ここも?

[Blitz] この暴徒たちの目的は何だ? 強盗や盗賊と同じように、破壊や略奪か?

[オクフェン] た……助けてくれ……

[オクフェン] 頼む! 誰でもいいんだ! 助けてくれ!

[オクフェン] わ……私はまだ死にたくない……。くそ……

[ミアロ] ここの見張りの人です。

[Ash] 待って!

[Ash] あたしが見てくるから。

[オクフェン] ……こうなるって知ってれば、こんな仕事受けなかったのに……

[オクフェン] こんな所で死ぬのはいやだ……

[オクフェン] だ……誰だ!

[Ash] 動かないで、足が折れてる。

[オクフェン] よ……傭兵!?

[オクフェン] 殺さないでくれ! お願いだ! 鍵がどこにあるかなんて本当に知らないんだ! 私はただの見張りなんだ!

[オクフェン] 信じてくれ! 私は本当に知らない!

[Ash] 落ち着いて! あたしはあんたを助けにきた。

[オクフェン] あ……あなたはあいつらの仲間じゃない……?

[オクフェン] 助けて! 頼む……助けてください!

[Ash] 落ち着いてって言ってるでしょ!?

[Ash] ケッツ! 先生を連れて、こっちへ!

[ミアロ] オクフェンさん……足が……

[オクフェン] あ……先生!

[オクフェン] あぁ……よかった!

[ミアロ] 落ち着いてください。僕があなたの足を診ます。

[Blitz] クソ、部屋がメチャクチャだ。

[Ash] 部屋の中は、随分狭いのね。

[Blitz] 隠し扉に、仕切られた部屋、強化された外壁……。これぞセーフハウスって感じだな。

[Ash] ……これは?

[Blitz] これは無線? 全部壊されてるな。

[Blitz] 俺たちのよりずいぶんレトロな感じだな……バカでかい。この世界にもこういった通信手段があるとは思わなかった。

[Ash] 車があったんだもの、無線があってもおかしくはない。バカにしたものじゃないわ。

[Ash] 住んでたボロ屋にも「廃棄家電」があった。おそらくは冷蔵庫、扇風機、ケトル……共通点として、通電の必要性がない。

[Ash] ここの無線設備や、前に乗った車のようにね。

[Blitz] こちらの機械には、どれもこれも黒い結晶が付けられているか、それを付けるための設備がある。これが恐らくこちらの世界のエネルギー源なんだろうな。

[オクフェン] いててて! 先生、優しくしてくださいよ!

[ミアロ] 大したことはないですから、ちょっとだけ我慢してください。

[ミアロ] ……よかった。それほどひどい状態ではありません。骨も折れてないようです。

[Ash] あんたがここの責任者?

[オクフェン] ここは……ロドスの駐在事務所で、私はただの見張り役です。

[Blitz] 暴徒たちがここに押し寄せ、お前に地下室の扉を開けさせようとしたが、ここを守る義務があるお前はしらばっくれた。その結果、連中にぶちのめされたってところか?

[オクフェン] ……大体はそんなところです。

[オクフェン] 待ってください。どうしてあなたたちが地下室のことを?

[Blitz] かかったな? 実は俺たちはその暴徒の黒幕だ。お前に口を割らせるためにわざわざ来てやったのさ。

[オクフェン] なっ??

[Ash] ケッツ!

[Blitz] 怒るなよ、場を和ませようとしただけだ。というわけで、今の話は冗談だ。本気にしないでくれよ。

[オクフェン] あ……あなたたちの目的は何なんですか?

[ミアロ] 安心してください、コーエンさんたちは良い人たちですから。皆さんがずっと感染者地区を守ってくれていたんです。

[オクフェン] か……感染者地区も襲われていたんですか??

[オクフェン] め……めちゃくちゃだ。

[オクフェン] 領主の衛兵隊は? トゥラ領主の衛兵隊は?

[ミアロ] 領主の衛兵隊は来てくれませんでした。何かトラブルがあったのだと思いたいです……

[Ash] オクフェンさん、あたしたちはあんたの助けを必要としているの。

[オクフェン] 私に何ができるというんです? 今は、立つことさえままならないのに。

[Ash] 患者たちも襲われたの。感染者地区の人と建物はすべて見るも無残な状態よ。

[Ash] このセーフハウスを開放してほしいの。彼らをここに避難させたいのよ。

[オクフェン] それは……

[Blitz] その代わり、俺たちがお前の安全も確保してやる。俺たちを信じていい。

[オクフェン] でも……ですが……

[オクフェン] ロドスとの契約で、このセーフハウス周辺の土地と、建物内のすべてがロドスの所有物扱いなんです。

[オクフェン] ……だから、私にはこの建物を開放する権利が……

[オクフェン] ……

[オクフェン] いや……感染者たちか……

[オクフェン] ……いいでしょう。彼らを連れて来てください。命を失うよりは仕事を失う方がましですからね。

[ミアロ] オクフェンさん、ありがとうございます!!

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