登録日:2022/09/03(土) 16:37:47
更新日:2024/06/27 Thu 10:24:48NEW!
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さぁ、始めよう。
“S”の復活
「貞子3D」は2012年2012年5月12日に公開された日本のホラー映画。
鈴木光司原作の映画シリーズ・リングシリーズの第5作目にあたる。
原作シリーズの5作目「エス」を元にしている。
タイトルの通り3D映画として公開された。
概要
ハリウッド版を覗けば「リング」の映画としては2000年公開の「リング0 バースデイ」以来12年ぶりに製作された映画となった。
2010年に「貞子が3Dで飛び出す」というアイデアから企画が始まり、それを最大の売りにした作品。劇中では貞子はもちろん、それ以外の物もこちらに飛び出す描写が多く出てくる。
監督・脚本は「ハンサム★スーツ」や「高校デビュー」などコメディ漫画の実写化映画を主に製作している英勉(はなぶさつとむ)がメガホンを取った。また、かつて「リング2」の脚本の一般公募に投稿、優秀作として書籍化された経緯を持つ小説家兼シナリオライター・藤岡美暢(藤ダリオ)が脚本を共同で担当、音楽は「リング」、「リング2」を担当した経験のある川井憲次氏が担当。再びリングシリーズに関わることとなった。
キャストには石原さとみ、瀬戸康史、山本裕典と現在においても高い知名度を持つ面々が参加する。
内容はヒロインがある怪事件に巻き込まれたことでその黒幕である貞子に執拗に襲われるというもので、よくある幽霊ものに海外のモンスター映画を足し込んだようなリングシリーズとしては異色の内容。描き方としてもエンタメ映画の色合いが強くなっているのが特徴で、やけに暗い私室やオフィス、貞子復活を目論むいかにもな黒幕や後半のトンデモ展開と、人物や風景の描写・演出は非現実的で恐怖がジワジワと近寄ってくる内容であった過去作とはかなり異なったものとなっている。特に後半は演出が演出だけあってニチアサっぽいという声も。
予告や宣伝...というかタイトルの時点で察するとは思うが、貞子のキャラクターを使った番外編か別作品として楽しむのが吉である。遊園地のアトラクション感覚で軽い気持ちで見るのがいいかもしれない。
「呪いのビデオ」も「呪いの動画」となり、ただ媒体を変えただけでなくそれを巡る展開も異なるものになっている。一応作中の事件の真相を探るミステリー要素もあり、リングの要素が皆無というわけでもない。
ある登場人物の存在や井戸のデザインなど過去作を彷彿させる要素もあるが、直接の繋がりはなくほぼ独立したストーリーとなっている。
パンフレットによると時間軸としては「らせん」と「ループ」の間とされている。続編の内容を考えると映画版「ループ」を製作してそこに繋げていく予定...なのかもしれない。
こうしたテイストの映画ではあるが、過去の映画を知らなかったりそもそもホラー映画が苦手な層やパロディ等で貞子のキャラクターしか知らない若者世代には好意的な評価を獲得している。
一方で単体のホラー映画としての怖さや過去作のテイストを大なり小なり期待していた視聴者からは過去作とかけ離れている内容やどこか現実離れした絵作りに否定的意見も出ている。
こうしたことが影響したのかどうかは不明であるが、次回作の「貞子3D2」は幾分かエンタメ要素が省かれ過去作に近い作風となった。
公開と同時期には脚本の藤岡氏によるノベライズ版が藤ダリオ名義で刊行されている。伊豆パシフィックランドや呪いのビデオなど過去作のキーワードや出来事が登場しており、映画よりも過去作の続編としての色が強くなっている。また、ノベライズ版オリジナルキャラが登場したり、映画と異なる展開も存在する。
原作は上記の通り「エス」であるが、本作は「エス」の発表後に製作がされたわけではなくマルチメディア展開として本作と同時進行で執筆された事実上便宜上の原作といえるものとなっている。また、「エス」とは呪いの動画や主要人物の要素が共通している程度でストーリー自体はほとんど別物に近いものになっている。
主題歌はシドの「S」。本作の雰囲気に合った激しくクールな曲となっている。
あらすじ
インターネットが普及した現代。
巷では見ると「お前じゃない」と言われて死ぬという呪いの動画の噂が立っており、パソコンで動画を見た人間が直後に自殺を遂げる事件が起きていた。
女教師の鮎川茜が勤務する女子校でも噂は広がっており、ある日に生徒の典子が謎の死を遂げてしまう。
彼女の友人の理沙は典子の死は呪いの動画によるものだと思って放課後に学校のパソコン室で呪いの動画を開いてしまう。そこに茜が駆けつげるが彼女が見たのはパソコンのモニターから飛び出し理沙を捕まえる長い髪で顔を隠した白い服の女だった。
理沙を引き離そうとする茜にも伸びる女の手。それに茜が叫んだ瞬間、モニターの液晶が割れて女は圧倒されたかのように消えていったのだった。女のものと思わしき声が聞こえる。それは「お前じゃない」ではなく「お前だ」という言葉だった。
それを機に女に付き纏われるようになる茜。事態は彼女の恋人・孝則や事件を追う刑事・小磯も巻き込み恐ろしい方向へと向かっていく...!
登場人物
■鮎川茜
演:石原さとみ、平祐奈(中学生時代)
主人公。女子高の教師。
教え子・典子の死が呪いの動画によるものであるとは信じていなかったが理沙を襲う貞子を目撃したことで呪いが実在することを確信する。
感情を爆発させることで衝撃破を発動させる超能力を持っており、中学生時代にこの能力で学校を襲撃してきた男を吹っ飛ばし撃退したが他の生徒から疎まれてしまった過去を持つ。
この能力故に貞子に復活のための器として選ばれてしまい、彼女に執拗に狙われた末孝則を連れ去られてしまうことに。やがて彼を救出するため小磯と共に貞子の手がかりである廃墟へ向かう。
原作では丸山茜という名前で孝則の子を妊娠している設定であった。
襲い掛かってきたクリーチャー貞子たちを超能力で全滅させるが、貞子に捕まったうえに体に入り込まれ、伸び出した髪の毛に覆われてしまう。しかし自身と引き換えに解放された孝則がショッピングモールにあったスマホを破壊したことで貞子が苦しみだし、解放された。
■安藤孝則
演:瀬戸康史、鈴木宗太郎(中学生時代)
茜と同棲している彼女の恋人でWebデザイナー。
貞子の器として狙われ気を重くする彼女を優しく励ます。
茜とは中学時代に知り合い、超能力を持っている故に他の生徒たちから疎まれていた彼女に唯一親しく接していた。
自宅のパソコンにまで現れた貞子から茜を連れて逃げるが道中にあったトレーラーの巨大モニターに現れた貞子に捕まり引き込まれてしまう。
原作では彼が主人公であり、役職はCG制作会社の社員となっている。
廃墟のショッピングモールで囚われており、体の自由を奪われナイフを喉に突き立てた状態にされていた。貞子が捕まえた茜を離すと同時に下の階に落とされ気絶していたが目を覚まし、ショッピングモールにポツンと置かれていたスマホを瓦礫の一部で叩き潰した。直後上から落ちてきた茜を介抱し意識を取り戻させ再会を喜ぶのであった。
ファンなら覚えているかもしれないが、彼は「らせん」に登場した安藤満男の息子・孝則が成長した姿...と思われるのだが、本作では「らせん」に関することは一切描かれなかった。(原作は当然同一人物である。)
ノベライズ版では7歳以前の記憶がなく、幼少期に海での事故で死亡したことになっていたが、死亡したのは別の子供で実際は記憶喪失の状態で漁師に助けられていたという過去を語っており「らせん」の要素を含んだ設定が追加されている。
■小磯勇吾
演:田山涼成
呪いの動画による怪死事件を追う中年の刑事。やや頑固な性格で呪いなどは一切信じず度々自殺事件を呪いであると言い出す中村に喝を入れる。インターネットの類には疎く柏田のネット上での活動の説明が全く理解できなかった。コメントが荒れる「炎上」を火事と勘違いして中村から分かりやすく言い直されることも。
孝則が貞子に連れ去られ貞子の目的を語る茜の言葉にも信じる姿勢は見せなかったが中村の怪死を間近で目撃し、さらに柏田の部屋から貞子復活に関する記録や道具類を発見したことでようやく事件がこの世のものではない力で引き起こされていることを確信する。
柏田の目論見を止めるため街を放浪していた茜を車で拾い共に柏田がいた廃墟へ向かう。
廃墟付近にある貞子が殺された井戸へ赴くが、そこから現れたクリーチャー貞子に喉を噛み潰されてしまう。意識が朦朧としながら茜に廃墟へ向かうよう促した。
■森崎典子
演:喜多陽子
茜の教え子の女子高生。
呪いの動画に興味をもっており授業中も調べていたため茜からスマホを没収される。
スマホを返してもらった後、自宅で調べ続け動画のページに辿り着くがエラーページであったため諦めてそのまま放置する。その後ページが変わり呪いの動画が再生され窓から突き落とされて死亡。彼女の死は自殺として扱われることとなった。この一件が茜が貞子に狙われるそもそもの遠因となることに。
■北山理沙
演:高良光莉
茜の教え子の女子高生で典子の親友。
典子の死が呪いの動画によるものであると考えて執着し、なぜか学校のパソコンで呪いの動画のページに辿り着き動画を見たことで貞子に襲われてしまう。助けに来た茜が超能力を発動して貞子を追い払ったことで助かるが貞子に選ばれた茜を不気味がって拒絶。精神病院に入院することになった。
ノベライズ版では貞子に襲われてはおらず家にこもって独自に貞子のことを調査し続けている設定で、物語後半茜と行動を共にすることになる。
貞子に半ば操られた状態で病院の屋上から飛び降りようとしているところを駆けつけた茜にすんでのところで助けられ、茜に泣いて礼を言って和解した。
ノベライズ版では最後の描写が大きく変更、踏切を渡る途中で貞子によって動けなくされ、そのまま急行列車に轢かれて死亡するという映画とは異なる最後を遂げた。
■榎木
演:染谷将太
孝則の同僚。
やや自己中心的な性格で自分の仕事のミスで孝則を巻き込んだり彼の家のパソコンを私的に使ったりしている。物言いもやや無愛想。
呪いの動画の噂をある程度知っており自身も動画を探す一方で茜と孝則に噂の概要を説明した。その後も動画にまつわる噂を調べ続け、新情報を勤務中の茜に電話で伝えたりする。仕事中なんだからメールで伝えろ
やがて孝則をさらわれた茜の前に突如現れるが...。
茜に孝則を助けに行くことを煽るよう促す一方で理沙が次の犠牲者になることを告げ姿を消す。直後に彼女がもう一度姿を見たときには首を吊ったゾンビの状態になって死亡していた。
終始茜を煽るような態度や理沙を知っていることから、既に呪いの動画を見たことで死亡し貞子の傀儡になっていたと思われる。理沙の危機をわざわざ教えてくれたのは茜の精神を擦り減らすためであったのかもしれない。話の都合とか言ってはいけない
■中村正彦
演:高橋努
小磯の部下の刑事。
頻発する謎の自殺事件を呪いの動画によるものだと考えるようになっているがその度に小磯から喝を入れられている。
呪いの動画事件の発端と柏田のことを調べ上げ小磯に説明した。
その後呪いの動画を見てしまい髪の毛が貞子のごとく伸びた状態で小磯の前に現れ呪いが本当に存在することを訴えた直後、拳銃で頭を撃って死亡した。
■カッターナイフの男
演:叶雅貴
茜と孝則が中学生だったころに、二人が通っていた学校をカッターナイフを持って襲撃した男。
止めようとした教師を切りつけた直後、一人廊下に立っていた茜を襲うとするが彼女が悲鳴と共に出した衝撃波に吹っ飛ばされた。この様子を他の生徒達が見ていたことで茜は恐れられクラスで孤立することになってしまった。
■校長
演:中山克己
茜が勤務する学校の校長。服装からしておそらくキリシタン。
呪いの動画の影響で校内で錯乱した茜に休暇をとるよう促す一方で、理沙が病院に入院することになったのは茜が原因なのではないかという疑いを彼女に向ける。
■坂田清美
演:おぞねせいこ
柏田の住んでいたアパートの管理人。訪れた小磯と中村を柏田が住んでいた部屋に案内する。柏田とは小磯たちが来る二週間前に見かけたきりになっている。
柏田同様ミステリアスな雰囲気を纏った女性で、部屋のデザインを見て「作り物のようだ」と語った小磯に対し「世の中みんな作り物だから...」と意味深に答えていた。
なお作中ではクレジットを含め名前が出てこない。
原作にも同名のキャラが登場するが役回りは大きく異なっている。
ポストクレジットにも登場。作中の事件が終わったと同じころに貞子の井戸を訪れており、上記のセリフを思い出しながらその場を後にした。柏田とは何かしら関わりを持っているようだがその正体が明かされることはなかった。
■柏田清司
演:山本裕典
呪いの動画に登場する白いスーツの男で冒頭では何人もの女性達を井戸に放り込んでいた。
元はネットで活躍していたアーティストであったがとあるアーティストを批判したことでネットで炎上、誹謗中傷を書き込まれるようになり、逆恨みにニコニコ生放送で自殺する様子をネットに流し呪いの動画が誕生するきっかけを作ったらしい。
呪いの動画の中で登場し、世間への呪詛と「S」という存在の復活を吐いた後、長髪の女に超能力で首を絞められて苦しむような様子を見せ倒れた。死体は発見されておらず生きているのか死んでいるのかは不明である。
原作ではファンなら誰もが知っているあの人物なのであるが、本作ではキャラが全く異なることから十中八九別人であると思われる。原作に登場した貞子の狂信的なファンにして憎悪を向けていたある人物の要素も取り入れていると思われる。
貞子を復活させることで自分を見下した世間への復讐を企てていた。
冒頭の行動は貞子復活(とクリーチャー貞子誕生)のための生贄を捧げていたのである。
何もないと思われたアパートの部屋には特殊なカモフラージュがかけられており、壁には実際には貞子に関する情報や彼女の復活のための情報がビッシリと書き込まれていた。
本作では最後まで姿を見せることはなく彼がどこで何をしていたのかもわからないまま物語が終わることとなった。
■井戸に落とされた女性達
演:不明
柏田が貞子の井戸に落としていた女性達。全員髪が長く白いワンピースを着用している。*1貞子復活のための生贄のようだが...。
■貞子
演:橋本愛
みんなご存じ長髪の怨霊。柏田が復活を目論んでいた「S」である。
この世に再誕するため柏田が生み出した呪いの動画を使って自分が体を乗っ取る「器」探しをしており適合しない相手は自殺に見せかけて殺していた。
自分と同じ超能力を持った茜を器に選び彼女を執拗に狙った末孝則を人質にし彼女を追い詰める。
本作では髪の毛で相手を拘束したり街頭モニターから巨大な姿を見せるなどやりたい放題過激な一面を見せた。
本作では享年が過去作の18歳から17歳に引き下げられ服装もフリルがついたドレスに近いデザインに。爪も怨霊時であるかどうかに関わらずあるため本作の貞子は井戸を這い上がろうとしていない可能性がある。
髪型は怨霊時は過去作と変わらない一方、生前の姿は髪が異常に長くなっている。性格は空虚な雰囲気で感情に乏しいものになった。また本作の独立性を強めるためか否か「山村」の名字は一切出てこない。*2
柏田からの呼び名である「S」は貞子のイニシャルであるが、「悪」そのものを現した言葉でもあり、「Satan(悪魔)」や「Serpent(蛇)」といった縁起の悪い存在も意味として含めている。
廃墟に来た茜を置かれていたスマホから捕らえて上の階に連れ込む。
生前の姿となって現れ「お前は私」と言って茜の体に入り込み乗っ取ろうとするが孝則が廃墟に置かれていたスマホを破壊したことで苦しみだす。その後どうなったのかは不明。消滅したか、茜の体に居続けているのか...。
登場用語
■呪いの動画
世間で噂になっている見ると死ぬ動画。
内容は柏田が「さぁ始めよう...」という言葉と共に始まり、柏田が世間への呪詛を吐いてそれが終わると貞子が出現、柏田は首を絞められて苦しみブラクラの如く彼の目のアップが大量に出現し目のアップが消えると同時に柏田は倒れ動画が終了する。
元々はニコニコ生放送で生配信されたもので、配信を見た5人の視聴者とサイトの管理人が謎の自殺を遂げている。
動画は削除されたがなぜか削除の有無に関係なくアップされた動画のデータが残るサーバーからも消えており、そしてネットのどこかにまだ存在、今も見た人間を呪っているらしい。
そのアドレスはネットの奥深くに存在するのだがアクセスしても「404 File Not Found」と表示されて何もない状態となっており、誰もが消されたと思ってブラウザバックしている。
しかしこれは事実上の見せかけであり、しばらく放置すると画面が乱れ画面がフルスクリーンになり動画が再生される仕組みになっている。
動画を見た人間は「お前じゃない」という女の声を聞いた後自殺してしまう。
原作にも呪いの動画に相当する動画が登場するが、柏田の死を捉えたものという点のみ共通しており自殺ではなく死刑の様子を捉えたものとなっている。
呪いの動画は貞子がこの世に介入し、自分が乗っ取り復活する「器」を見定めるために使うゲートのような物。「お前じゃない」という声は器ではないことを意味していた。超能力を持った茜は貞子には打ってつけの存在であったため「お前だ」になったのである。
■柏田の部屋
坂田清美のアパートにある、柏田が借りていた部屋。
オープニングクレジットでは井戸の写真、白いドレス、貞子に纏わる様々な物が部屋中に置かれていたが、現在では家具が最低限置かれているだけの状態となっている。部屋の作り込みは小磯をして「作り物」といった現実離れしたものとなっている。
どういう仕組みなのか不明だが真っ白な壁は白い蛾の大群が隠す形でカモフラージュが施されており実際にはオープニングに出ていたような写真や図、文字の羅列がビッシリと入っていた。
■井戸・ショッピングモール
貞子が殺された井戸。近くには廃墟となったショッピングモールがあり内部の奥には玉座の如く柏田が座っていたのと同じ椅子が存在し、椅子の上には孝則が映ったスマートフォンが置かれている。
井戸はフチの一部が欠けているなど過去作と同一のデザインとなっている。
■蛾
作中に度々現れる白、あるいは黒の体色をした蛾。
白い蛾は茜への典子の死を知らせる電話がかかるシーンや柏田の部屋のシーンなど物語が核心へ進んだ際に現れ、黒い蛾はクリーチャー貞子のシーンなど貞子の呪いが絡む展開に現れている。パンフレットでは「『らせん』と『ループ』の世界を補完する本作の世界観を象徴している」と表されているが、これが意味することとは...。なお続編には全く登場せず現状正体がわからないままとなっているが。
余談
■久々のリング映画ということもあってか様々なプロモーションが行われた。
- ニコニコ生放送で特番
「徹子の部屋」「貞子の部屋」が放送。奥浜レイラをMCに迎え、原作者の鈴木光司氏や英監督、現角川書店代表の井上伸一郎氏、そして主題歌を担当したシドがゲストとして出演。リングシリーズや貞子の裏話、コメント機能を使った質問コーナー、「貞子3D」の解説・宣伝を行い放送終了後には過去作の一挙放送が行われた。 - ニコニコ超会議で貞子が井戸を引っ下げて参加。
- 4月25日の東京ドームでの北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズ戦での始球式に貞子が参加。29日にはナゴヤドームでの中日ドラゴンズ対横浜DeNAベイスターズ戦の始球式にも参加した。なおこれ以降貞子の始球式イベントはリングシリーズの新作が公開される度に行われるようになり、貞子関連イベントの様式美のようになっている。
- 東京渋谷にはTVモニターから飛び出した状態の貞子が大量に現れ「呪いの手紙」を配るというイベントが実施。さらに巨大なメガ貞子がくっついたトラックが都内を走るといったことも行われた。
- 主題歌を担当したシドのライブに貞子が登場。
- GREEのソーシャルゲーム「秘録 妖怪大戦争」とのコラボイベントが実施。
- ソーシャルゲーム「ガメラバトル」でコラボイベント「謎のミュータント 貞子」が実施。
- 「くるねこ」とのコラボマナーCM「貞ね子」が製作。CVは過去作で高野舞を演じた中谷美紀氏が演じた。
■映像ソフトはいくつか存在。
- DVD
「貞子3D 2Dバージョン」として発売。特典映像は未収録。レンタル版DVDもこれと同一内容。
- BD:貞子の呪い箱
初回限定商品。本編ブルーレイと本編DVD、特典DVDの計3枚組。パッケージが入っている箱には貞子の髪の毛が内側から生えた形でこんもりと入っているというトンデモ仕様。「貞子の休日」という公式が病気な貞子の写真集の冊子も封入している。
本編ブルーレイは3D対応のテレビとブルーレイプレーヤー、映像ケーブル、3Dメガネを揃えることで3D映像を見ることが可能。レンタル版BDもこれと同一ないようである。本編DVDは上記の「2Dバージョン」と同一内容。
特典DVDにはメイキング、クランクアップ集、原作者・鈴木氏へのインタビュー、先述した「貞子の部屋」、「貞ね子」、劇中にちょいちょい出ていた架空のアイドル「Android」の曲「Dee Dee ESP」のMVと主題歌「S」のMV、予告編集を収録。また、上記の箱と冊子のメイキングも収録されている。
- BD:通常版
上記の貞子の呪い箱の本編ブルーレイと特典DVDのみを収録したもの。
- BD:廉価版
「貞子」公開時に発売。本編ブルーレイのみを収録している。
呪いの動画を見て「お前だ」と告げられた人は直ちに追記・修正をお願いします。
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さあ、もう一回、始めよう。
その恐怖は「らせん」につながる。
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- 柏田清司は原作においては上位世界から帰還したあの人物であり、そしてその出生の秘密が次回作「タイド」で明かされる -- 名無しさん (2022-09-03 17:32:03)
- 量産型っぽい貞子達が何となく「漂流教室」の未来人類に似てると思った -- 名無しさん (2022-09-03 19:21:38)
- マグロ食ってる方のジラと同じでそれまでのシリーズとは別物として見れば楽しめる -- 名無しさん (2022-09-03 20:45:56)
- モンスター貞子大活躍 -- 名無しさん (2022-09-03 21:38:08)
- DVDレンタルで見たとき原作のオマージュみたいな世界観でおっと思ったけど原作と同じ世界観の設定だったのか 面白かったかどうかは…うん… -- 名無しさん (2022-09-04 16:26:50)
- 「らせん」の後日談なら、「らせん」で貞子は蘇ったのになんでこの時になっても器を探してんの? -- 名無しさん (2022-09-05 14:46:07)
- ↑原作の「エス」だと高山竜司に計画を阻止された。 -- 名無しさん (2022-09-08 18:40:34)
- ↑そうなんだ、解説どうも。一応理由があるんだね。 -- 名無しさん (2022-09-09 15:38:55)
- Jホラーではなくポップコーンムービーとしてみれば面白い -- 名無しさん (2022-09-16 20:14:43)
#comment
*2 パンフレットでは山村貞子となっている。
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