極神編(デュエル・マスターズ)

ページ名:極神編_デュエル_マスターズ_

登録日: 2014/05/08 Thu 09:33:37
更新日:2023/12/18 Mon 10:39:50NEW!
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dm デュエル・マスターズ デュエル・マスターズのシリーズ 極神編 ゴッド dm-26 超絶vs究極 フェニックス ハイブリッド種族 ロスト・クルセイダー スカイライン・ブリッジ dm-24 dm-25 dm-27 人造神の創造 完全極神 スピリット・クオーツ


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神々にとって予想外だったのは、不死鳥との戦いを生き抜いた

この世界の生命達が、強い団結力で神々に立ち向かってきた事だった。





極神編バイオレンス・ヘヴンとは、TCGデュエル・マスターズ」6番目のシリーズ。



エキスパンション

  • DM-24「極神編 第1弾」
  • DM-25「極神編 第2弾 人造神の創造バイオレンス・クリエイター
  • DM-26「極神編 第3弾 超絶VS究極ドラゴニック・ウォーズ
  • DM-27「極神編 第4弾 完全極神パーフェクト・ヘヴン

概要

ゴッドの登場と多色カードの再フィーチャーによって環境の多色化を後押ししたセット。
多色は派手なカードになりやすいこともあり、この弾は前シリーズまでと違い明確にカードパワーが高い。
そのため、転生~不死鳥期のデュエル・マスターズの不振を救ったセットとして、戦国編と共に名が上がる。


セットの収録カードの大半が多色(60枚中52枚)というぶっとんだセットのDM-26を筆頭に、とにかく多色カードの目白押しである。
前2弾が多色カードを抑えていたことを考えると、収録カードのタイプがガラッと変わっている。
またその多色も聖拳編であった2色にとどまらず、3色や5色も登場。


一方で単色カードも実はインフレしている。
というか、《ボルシャック・大和・ドラゴン》、《封魔妖スーパー・クズトレイン》、《スーパー・スパーク》、《ダイヤモンド・ソード》と、元になったであろうカードがわかりやすい完全上位互換が登場している。
しかし、DM-24など初期の高レアリティはとんでもないハズレアが目立つ傾向もあり、不死鳥編から素直にインフレが加速したとは言いにくい面もある。


不死鳥編において一旦は排除された旧種族の大半が復活し、一部の種族は再プッシュを受けて存在感を取り戻した。
また、不死鳥編のハイブリッド種族も完全に切られることはなく、基本的にはメイン種族寄りの扱いを受けている。
前シリーズのメイン種族だったフェニックスは続投はしているが、超新星及び進化GV型のフェニックスではなくなっている。


評価

このシリーズは不死鳥編でのデフレ、それに伴う商業的不振により展開終了が現実味を帯びていたデュエマの衰退を救ったものであるという評価が一般的。
多色に取るカードパワーの上昇や派手な見た目が高い評価を得ることに成功し、旧種族の復活や人気カードのリメイク版も多く登場したことでユーザーも戻ってきたと思われる。
新種族のゴッドは環境的な視点では評価されなかったが、派手な見た目のカードギミックから人気は得た。


この時期のタカラトミー及びWotCは子供向けの新規TCGとして『ウズマジン』を展開し、デュエマとタイアップで連携している『コロコロコミック』にて積極的にプッシュした。
同雑誌で同社のTCGが二つ宣伝される形となった様子は「新旧」と雑誌内で表現されたこともあったが、デュエマの売上が大きく回復した一方でウズマジンは商業的に大失敗をして打ち切りになった。
ウズマジンの終了によってデュエマはコロコロにおけるTCGとしての立場を再度確固たるものにし、この状況はブシロードの『フューチャーカード バディファイト』が登場するまで長らく続くことになる。


背景ストーリー

フェニックスを倒したあと、世界には古代の種族が復活する。各文明は助け合い共に生き抜く道を模索した。
世界のそれぞれの地域をゴッドと呼ばれる存在が守りながら各文明は平和を謳歌した…


と思われたが、その一方で急激な世界改変による復興事業は少なからず混乱も与えた。
また、不死鳥の時代に東方血土を新世界として繁栄を極めていたハイブリッド種族はゴッドの粛清対象として壊滅させられてしまい、一部の者は神による新たな世界への移住を強いられたが、弱者は容赦なく命を奪われていった。


そんな中、平和よりも混沌を望む闇文明は密かに《悪魔神バロム》の復活に着手。機を見て各文明に戦争を仕掛ける。
それに呼応した自然文明は《極仙龍バイオレンス・サンダー》を生み出すがその影響で大地から力が失われる。しかし、力に酔いしれる彼らがそれらに気づくことはなかった…。


闇はバロム、そしてデス・フェニックスを蘇らせ、対するゴッドはロスト・クルセイダーたちと共に攻勢に出る。そして5文明の力を得た超獣の暴動。
そんな中で、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》は光文明に赴き、《龍聖霊ウルフェウス》と協議を行う…。


ストーリーの特徴

ストーリー的には空白期間が発生していた前2シリーズとは異なり、久々に前シリーズの直接の続編となっているのがポイント。
その割には、前作の旧種族全滅とは何だったのかというくらい不死鳥編からの新たな世界観は転生編までの世界観と統合されてしまっている。
コロコロコミックにおけるワールドマップでは、不死鳥編の世界観から極神編の世界観に移行した経緯がフォローされている。


前シリーズで「カタストロフィー以降の世界では文明など意味がない」と語っていたのに、文明間戦争の要素も大きく含んでいる。
一応、惑星型フェニックスなど不死鳥編を匂わせる雰囲気もなくはないのだが。


次シリーズの戦国編に繋がる期間は大きく空白期が生じており、背景ストーリー的には一つの区切りとなっている。
「基本セット~転生編」だとしたら、こちらは「不死鳥編~極神編」にまとめられた感じとなる。


勢力別の動き

ゴッド

不死鳥とハイブリット種族の戦争を経て荒廃した世界に現れた複合生命体。
どこかでの長き眠りから覚めるが、世界が最も嫌いな混沌の雰囲気を醸し出していたことに憤怒。
溢れる生命力によって荒れきった世界を修復し、豊かな物へとする神世界創世を敢行する。
世界の各々の地域をゴッド達が分担して護り、5大文明の文化と平和を取り戻すのに貢献した。


しかし、その動きに反感を抱いた闇文明や一部の種族に反感を抱かれクーデターをされてしまい、大きく動揺する。
その後はロスト・グルセイダーなどを率いて闇文明に立ち向かい、せっかくの築き上げた大地を元の荒廃に戻す羽目に。


不死鳥

この世界では不死鳥型のフェニックスと惑星型のフェニックスが登場する。
惑星型のフェニックスこそが不死鳥編のフェニックスの生き残りであるからなんともややこしい。


残存していた惑星型はゴッドによって闇文明への攻勢が始まった時についでのように全滅させられたという。…の割に戦国編でも不死鳥がいるけど
一方の不死鳥型は《暗黒王デス・フェニックス》が《暗黒凰ゼロ・フェニックス》として、《龍炎鳳エターナル・フェニックス》が《龍炎凰インフィニティ・フェニックス》として蘇っている。このシリーズでは不死鳥型のフェニックスは人型をしている。な、なにを言っているか(ry
ちなみに、ゴッド種族である龍神ヘヴィと龍神メタルはザキラ曰く「不死鳥から成り上がった神」とのこと。


ハイブリッド種族

不死鳥編における主要種族だったティラノ・ドレイクグランド・デビルグレートメカオードリームメイトアーク・セラフィムの5種族。
理由は不明*1だが、不死鳥と同様にゴッドの粛清対象として東方血土に築いた各領域と共に壊滅させられる。
一部の者がアーク・セラフィム領内の施設である「スカイライン・ブリッジ」の通過による新たな世界への移住を試みるが、そこでもブリッジの関所である「アルオスの塔」において弱者は容赦なく命を奪われていった。
生き延びた者は各文明の領内に住処を建設して勢力を保ち、世界の混乱に対応するために様々な生命と融合していくことになる。


ロスト・クルセイダー

ゴッドが混沌とした世界を滅ぼすために世界の一部を切り取って生み出した種族。
「ガイア・ピラミダル」という基地兼墓地の施設を本拠地とし、「言霊の神殿」でゴッドから指令を受けて行動する。
「神の使い」とも呼ぶべき連中で、早速神世界を創世するのに邪魔だった惑星型不死鳥を滅ぼしていった。
聖鎧亜キング・アルカディアス》などが闇文明との戦いで大きく貢献した。


スピリット・クオーツ

ゴッドが魔石に命を吹き込んで作り出した連中。
聖拳編のスピリット・クォーツとはよく似た別物らしい(「オ」か「ォ」の違いで差別化されている)。
でもゲーム的には同じだし、上記のフェニックスと言いこのシリーズはややこしい概念を作り出すのに定評がある。


闇文明

またお前らか。
平和になるとだいたいこいつらが戦争したくなるらしい。
今回もまたバロム様を復活させる。いい加減バロム様を休ませてやれ。
今回の《悪魔神バロム・エンペラー》が元祖バロムよりパワーが低いのは復活させた時若干弱体化したのか…と言いたいが、コストも軽くなったぶんこっちのが使いやすい。


自然文明

今回は意外にも、闇に対抗する際に大地の力を失ってしまうなど、彼らもまた正義vs悪という闘いをしているわけではないことを気付かされる。


今回は闇に味方せず光と協調するなど本来の友好色を無視している火文明である。
まあ正義といえば火と光なのだろう、子供に売るTCGだし。
それぞれの英雄、武者とウルフェウスが融合した《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》は《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と闘い、互いに倒れるのであった…




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  • デュエマの真のカードパワーのインフレはこのシリーズが始まり。 -- 名無しさん (2014-05-08 11:06:14)
  • この話から5文明の仲がよくなっていく -- 名無しさん (2014-05-08 16:17:27)
  • ↑と思ったら覚醒編で闇と光が…と言ってもこの段階では闇敵でしかないけどね -- 名無しさん (2014-05-08 16:48:45)
  • 平和→侵攻→共闘→平和のループしてるからね、仕方ないね。 -- 名無しさん (2014-05-29 11:07:32)
  • 闇文明がだまってたらループ止まるんだけどな -- 名無しさん (2014-05-29 11:26:39)
  • ↑闇文明が黙ったら黙ったで今度は自然文明が暴れ出したんですが・・・ -- 名無しさん (2014-10-14 02:34:26)
  • 自然が暴れた原因はモルトさんだし、今回の闘いの原因は勝手に乙った大王さんだし -- 名無しさん (2014-10-14 02:41:10)
  • ↑DSは闇だまってないですぐに壊滅状態の水に攻撃しかけたんですが… -- 名無しさん (2014-10-14 08:38:09)
  • てか結構時間立ってるんじゃないの?闇にも平和しか知らないやつとかいそうじゃん、そういうやつらはいろいろ暴れそう -- 名無しさん (2014-12-12 00:57:05)
  • ある意味、極神編は今に続くDMの新たなスタートだったな。この頃から戦国編までは色んなデッキが楽しかったわ。 -- 名無しさん (2016-01-16 17:06:57)
  • 覇王を復活させると一方的になり過ぎて詰まらないからってフレーバーからして、バロムは戦い好きだったな -- 名無しさん (2017-08-15 21:17:25)
  • 創作で迷惑扱いされがちな単語の響きのゴッドにしては、真っ当に善神をやってる。超獣自体が神に並ぶ、或いは以上の力の奴がレアアイテムくらいに居るから、超存在である驕りやズレが少ないんだろうか -- 名無しさん (2019-05-22 00:57:24)
  • 後にも先にも5文明がまともに結束したのはこの時だけ -- 名無しさん (2019-12-19 20:35:21)

#comment

*1 神が目覚めた際に世界に怒りを感じていたため、偶然そのタイミングで主要種族だった彼らに牙が向けられたのだろうか。また、極神編の世界が不死鳥編以前に雰囲気が回帰している辺りから察するに、ハイブリッド種族は戦争の末に世界が滅びたことで生まれた種族だったことも原因かもしれない。

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