登録日:2019/08/24 Sat 06:20:00
更新日:2024/04/19 Fri 11:19:08NEW!
所要時間:約 3 分で読めます
▽タグ一覧
松本幸四郎 歌舞伎 歌舞伎役者 俳優 ナレーター 東京都 ふたば☆ちゃんねる 松本白鸚 ラ・マンチャの男 koushirou
松本幸四郎(九代目)は日本の歌舞伎役者。屋号は高麗屋。
現在では息子に松本幸四郎の名を譲り、父の最晩年の名跡である二代目松本白鸚を襲名している。本名は藤間昭曉
1942年8月19日生まれ。東京都出身。
概要
本業の歌舞伎においては重厚で野太い声を持ち味としており、現役の歌舞伎役者の中で勧進帳の最多上演記録(1000回越え)を持ち*1、主に忠義に篤い悪僧である武蔵坊弁慶を演じる。
他にも一谷嫩軍記では情緒ある武人の熊谷次郎直実もこなすなど、父初代松本白鸚や母方の祖父である初代中村吉右衛門の芸風を継いでいる。
また、歌舞伎以外にも映画、テレビドラマ、ミュージカル、CM出演、吹き替え、ナレーションと各方面でも活躍しているとてつもないマルチタレント。
九代琴松という別名義で舞台演出にも関わっている。
これらの活動は旧芸名の「市川染五郎」時代から実施しているため、「松本幸四郎」という名前だけではどの世代かわからないという人も居るかもしれない。
ミュージカルの分野においては「」ラ・マンチャの男」が最も有名。
1969年から50年以上という想像を絶する長期間に渡って主演のドン・キホーテ/ミゲル・デ・セルバンテスを務めた。
円熟した高い演技力と表現力で複数の賞を受賞しているほか、日本国外での上演経験もある。
本人もドン・キホーテにはかなりの思い入れがあり、現実と理想の狭間で苦しむ姿に歌舞伎役者と舞台俳優という2つの側面を重ねていると語ったことも。
現代劇では「アマデウス」における鬼気迫るサリエリの評価が非常に高い。
モーツァルトの才能と人格の乖離を認められず、狂気の嫉妬と苛みに走るサリエリを見事に演じ切る。
アマデウス(映画)と共に、後世の作品におけるサリエリ像に大きく影響を与えている。実際にDVD等で鑑賞するとほぼそのまんまである
テレビ作品では「王様のレストラン」(フジテレビ)の主役、千石武役が有名。
ユーモアとプロフェッショナルを高レベルで両立させた演技はお茶の間の心を掴んだ。
レストランに出向いた際も歌舞伎役者の松本幸四郎ではなく、千石武役の松本幸四郎として認識されることが多いとか。
CMでは1984年から1989年までトヨタ自動車のハイソカー・マークⅡのCMにも出演。5~6代目と歴代屈指のセールスを記録したモデルに連続して出演したので、氏のCMと言えばこれを思い浮かべる人も少なくない。
他には2000年代前半のバンテリンのCMが有名。肩でも腰でも現場で効いてくれる…ありがたい…
またYoutubeで時折流れたソニー損保のCMにもよく出演しており、名前は知らずとも顔を見れば合致するアニオタも多いかもしれない。
音楽への関心も強く、自身で作詞・作曲・歌唱を担当した『野バラ咲く路』というレコードを出したこともある。この曲は娘で女優・歌手の松たか子もカバーしている。
他にも趣味としてギター演奏・絵画・競馬ととにかく手広い万能タイプの人物。
その反面私生活では妙なネタも目立ち、一家そろって甘党、堅あげポテト*2を野菜として食べている、白米を温野菜として扱うなどアメリカ人めいた食生活を送っている。
家族
息子は上述の様に十代目松本幸四郎、孫は八代目市川染五郎、娘は松たか子。
祖父に七代目松本幸四郎と初代中村吉右衛門、父は初代松本白鷗、実弟に二代目中村吉右衛門と歌舞伎界のサラブレットともいえる家系である。
このうち先代に当たる父と弟は重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝である。
こうした事から彼はサラブレッドでありながらタレント活動にかまけて歌舞伎を疎かにしている…というふうに誤解されることもある。
しかし彼は本来庶民の娯楽であった歌舞伎が、一部の人にしか分からない崇高な芸能と化してしまったことに危機感を覚えており、歌舞伎をより身近なものにするために宣伝するという目的もあってこうした活動をしている。
その活動が認められ、2022年には文化勲章を受章している。
主な当たり役
勧進帳(武蔵坊弁慶)
松王丸(菅原伝授手習鑑)
大星由良助(仮名手本忠臣蔵)
一谷嫩軍記(熊谷次郎直実)
歌舞伎以外の出演作品
テレビドラマ
NHK大河ドラマ(黄金の日日/納屋助左衛門、山河燃ゆ/天羽賢治、花の乱/酒呑童子、真田丸/呂宋助左衛門)
ナイフの行方(根本拓自)
王様のレストラン(千石武)
古畑任三郎 すべて閣下の仕業(黛竹千代)
ミュージカル
ラ・マンチャの男(ドン・キホーテ/ミゲル・デ・セルバンテス)
舞台
アマデウス(アントニオ・サリエリ)
カエサル -「ローマ人の物語」より-(ユリウス・カエサル)
映画
HERO(蒲生一臣)
天地明察(保科正之)
吹き替え
ジャングル・ブック(バギーラ)※2016年版
CM
トヨタ自動車「マークⅡ」
キリンビバレッジ「別格」
伊藤ハム「伝承」
興和「バンテリン」
ソニー損保「自動車保険」
他多数
追記・修正はマークⅡに乗ってバンテリンを肩に塗ってからお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
聞いているのかね!?ピピニーデンくん!? -- 名無しさん (2019-08-24 08:01:12)
- ナイフの行方 -- 名無しさん (2019-08-24 09:15:00)
- この人が某画像掲示板でなんであんな扱いになってるのか知りたい 調べても今一的を射らなかった -- 名無しさん (2019-08-24 10:00:47)
- けおおおお! -- 名無しさん (2019-08-24 14:38:11)
- なるほど良記事がスイと出た -- 名無しさん (2019-08-24 15:16:13)
- まろ子!たか茶を用意しなさい! -- 名無しさん (2019-08-24 15:25:10)
- 実際の人物像と某怪文書内での人物像にそれほど相違が無いのがひどい -- 名無しさん (2019-08-24 16:48:05)
- ↑×5しらない 吊り広告がやった -- 名無しさん (2019-08-24 21:14:06)
- うん…(イヨーッ、ポンッ)プリングス!! -- 名無しさん (2019-08-25 18:00:34)
- まだ息がある!!!きちんと息の根を止めないか!!!!!!たろ子!!!!! -- 名無しさん (2019-08-26 10:56:18)
- ただ俺が悪い!ただ俺が悪い! -- 名無しさん (2019-08-26 11:04:00)
- なんで幸四郎さんの項目にとしあきがいるんですかねぇ… -- 名無しさん (2019-08-26 20:36:12)
- 2ちゃんねるの伝統芸能板ってとこがやったと思う -- 名無しさん (2019-09-06 20:36:25)
- ↑×11 ふたばのクソコテに似てたからという酷い理由だったはず -- 名無しさん (2019-10-15 21:18:59)
- ↑×12 当時ふたばで暴れてた糞コテ荒らしのぴるすという男に(吊り広告で見た顔が)似ているという理由で今に至るまでKOUSHIROUさんがそのぴるすを殺戮する怪文書が作られ続けた -- 名無しさん (2019-12-15 12:16:49)
- 去年初めてラマンチャの男見たわ。パンフに寄せられた有名人からのコメントのメンツが豪華だった。自分は大泣きした -- 名無しさん (2020-01-29 20:26:56)
- ナイフの行方とずっと会いたかったというリアルふたばの怪文書ドラマで主演した男 -- 名無しさん (2020-12-16 11:20:41)
- 大河「山河燃ゆ」で主演。当時自分は小学生だったが、ストーリー・役柄と共に演技にも終始動揺させられ、役者の凄さというものを知った。本業が歌舞伎というのは、その後 10 年くらい経ってから知った。 -- 名無しさん (2022-06-22 12:05:45)
- (イヨーーーーー、ポン)うん、…プリングス!! -- 名無しさん (2023-04-10 20:04:14)
- ラ・マンチャの男を観に行ったんですが、お年を召しても声の張りが凄かった若い頃の声を是非とも聞きたかった -- 名無しさん (2023-04-17 23:00:34)
- 2019年で「ラ・マンチャの男」が上演50年を迎えたため修正しました。動くのきつそうだったけど、ちゃんとラ・マンチャの男は生きてるんだって思って泣いてしまった。 -- 名無しさん (2023-04-23 16:38:31)
#comment
*2 この話が伝わったのか2023年からは長男の十代目松本幸四郎が製品のイメージキャラクターに起用されている。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧