登録日:2018/03/14(月) 18:26:52
更新日:2024/02/19 Mon 13:16:28NEW!
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麻雀 役満 圧倒的な美しさ 緑 アメリカ 目に優しい 緑一色 アオコではない 全緑 総緑 染め手 混一色 清一色
麻雀の役の一つ。役満。
読みは「リューイーソー」。
元々の中国ルール・日本ルールには存在せず、アメリカ西海岸で考案され逆輸入された役である。潜水艦が潜行するとき艦内の照明が緑の蛍光灯(Goサイン)になることから考案されたという説が有力。
よって、英名はAll Greenであり、日本でも「オールグリーン」と呼ばれることがある。麻雀格闘倶楽部の某作品とのコラボでは「あー一面のクソミドリ」とも
また、かつては「全緑」「総緑」と呼ばれることもあった。
中国麻雀では最高位である88点役。
なお、日本では「役満」が最高点数であり(W役満などは別として)他の役は複合しないが、中国麻雀では複合した役の点数の単純な足し算で精算されるので混一色や清一色などがこれに加わる。詳細は後述。
さて、この役は呼んで字のごとく緑色の牌によって作られる。
その牌は、二索、三索、四索、六索、八索、發の6種類である。
デザインによっては緑以外の色が混じっている場合もあるから、この6種類は覚えておきたい。
二索、三索、四索、六索、八索で対々和の形にするか、あるいは二索、三索、四索の順子と六索、八索の刻子(槓子)、そして雀頭を併用すれば清一色の形、つまり發なしで作ることも可能。
だが、發を必ず含めなければならない、とする場合や(昔はこちらの方が主流だった)、發を含むものをW役満とする場合もある。ルールは予め確認しておこう。
これに対して、先述していた中国麻雀での点数だが、發があるときは緑一色(88点)、混一色(6点)、箭刻(2点、日本の飜牌に相当)で計96点に対し、發がないときは緑一色(88点)に清一色(24点)と断幺(2点)が加算されて計114点となる。
碰碰和(日本の対々和に相当)や双暗刻など、テンパイ形を考慮しなかった場合には發がない方がある方よりも点数が高くなる。
面子として順子が使えることから、テンパイ形が両面待ちになるケースが存在し、高目緑一色、安目混一色(清一色)……という形になることもまれによくある。
例えば、23344666888發發……といった牌姿の場合、アガリ牌は二索と五索である。
二索でアガれば混一色+一盃口で満貫役満が成立するが、五索でアガっても混一色のみ・40符三飜(5200/7700点)*1の手にしかならない。
234の順子をチーしていたり、六索や八索をポンしている場合はさらに打点が下がり、30符二飜(2000/2900点)にしかならず、いわゆるバカホンになってしまう。
このように鳴きが入っているケースでは、高目(32000/48000点)と安目(2000/2900点)で16倍もの落差がある。
最終的に満貫(8000/12000点)の手になっているなら妥協してアガっておくことも考えられるが、それでも打点は1/4にまで激減する。
場合によっては、安目のアガリを蹴って高目をツモる覚悟でフリテンに構えるのも手。
上記のような牌姿であれば、後々三索、四索、發のいずれかをツモるかポンするかしてシャボ待ちに構え直すことでフリテンを解消できる可能性もある。
また、麻雀クイズなどで、「(槓および副露のない状態で)何を切っても役満聴牌となる牌姿を作れ」という問題が出されることがある。答えは二つあり、一方は大四喜/小四喜にかかわるものだが、もう一方が意外にもこれ。
I I I I Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ W W W
I I I I Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ M M M 發 發 發
ここからは何を切っても3索聴牌となる。
ちなみに、緑一色には多くの派生役がある。以下の役は全てローカルルール。
- 紅一点
役満。
緑一色の發を中に置き換えた和了形。
緑一色は發がなくても認められることがあるが紅一点は中がないと發ナシの緑一色と同じになってしまうので、中のない紅一点は認められない。
北宋の文人王安石の作とされる漢詩「石榴詩」の一節、「萬緑叢中紅一點」が役の由来となっているため、「万緑叢中紅一点」、「万緑叢中一点紅」、「一点紅」などの別名もある。
実は緑一色より歴史が長い。にもかかわらず忘れられちゃったかわいそうな子
- 紅孔雀
役満。
索子の1、5、7、9(緑一色で使用されない残りの索子)と中を使った和了形。全て赤が含まれているので、紅一色の名で紹介される場合もある。
1965年頃に横浜市の近藤修太郎という人物が考案したといわれる日本生まれの役である。
- 緑一色輪
役満。
緑一色の雀頭を五索に置き替えたもの。
出来上がった牌姿を花にたとえ、雄しべと雌しべに見立てた五索の対子を中心として牌を円形に並べ替えると美しく見えることからこの名が付いたらしい。
元々かなり特殊なローカルルールだったため、殆どお目にかかれない。
- 黒一色
役満。
緑一色が緑色の牌のみで作られるのに対して、こちらは黒色の牌のみで作られる。
すなわち、筒子の黒丸のみの牌 (2・4・8) と風牌(東南西北)で構成された和了形。
筒子三つに連続性がない為、必ず刻子(槓子)4つ+雀頭2つの役(対々和・四暗刻・四槓子)か七対子のどちらかの形になる。
二筒、四筒、八筒が必ず入っていなくてはいけないとする場合もある。
- 断紅和
門前3飜、食い下がり2飜。
赤色を含まない牌(2・4・8筒、2・3・4・6・8索・東・南・西・北・白・發)のみで構成された和了形。
ここまで来ると、若干無理やり感が否めない。
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- 途中の牌姿發が一枚足りなくね? -- 名無しさん (2018-03-14 21:05:16)
- 初心者だったころ一回だけあがったことあるけど普通にホンイツ狙いだったからびっくりした -- 名無しさん (2018-03-15 04:27:49)
- 遊戯王の魔法カードだらけのデッキを【緑一色】と呼んでたこともあったっけ -- 名無しさん (2018-03-15 13:45:12)
- いまでも、發 -- 名無しさん (2018-03-16 13:06:29)
- いまでも「發」がないと認められないところがほとんど -- 名無しさん (2018-03-16 13:06:58)
- 萬子が無い3人麻雀なら比較的狙いやすい役満 -- 名無しさん (2018-03-16 13:28:29)
- ドラクエのモンスターかと思った -- 名無しさん (2018-03-16 20:10:12)
- ムダヅモ無き改革ではいまピンチのおっさんが出す役満だったなぁ・・・。 -- 名無しさん (2018-03-29 09:43:32)
- 今は發あってもなくてもできる方が一般的じゃね? -- 名無しさん (2018-04-05 21:58:57)
- 某這いよる混沌は緑の白板でこの役を作ったらしいが…… -- 名無しさん (2019-04-04 04:16:44)
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