エムラクール

ページ名:エムラクール

登録日:2010/04/09 (金) 19:59:13
更新日:2023/11/20 Mon 11:02:40NEW!
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mtg クリーチャー エルドラージ 伝説のエルドラージ 伝説 起源にして頂点 ラスボス ワルプルギスの夜 クトゥルフ神話 エルドラージ覚醒 イニストラードを覆う影 異界月 えむらくん エメリア 引き裂かれし永劫 約束された終末 エムラクール



トレーディングカードゲーム「Magic the Gathering」に登場したキャラクター。「エルドラージ覚醒」が初出。




MtGの舞台は、様々な次元の存在する多次元宇宙である。
そして、その多元宇宙に存在する様々な世界を自由に移動出来る存在こそがプレインズウォーカーである。
だが、これら次元と次元との間に何が存在するかは、今まで謎とされてきた。
そこにはただ「久遠の闇」が存在するだけとされていた。


エルドラージは、その久遠の闇で生まれた存在である。


エルドラージには魂が存在せず、その目的も不明である。
エルドラージは究極の捕食者であり、世界のエネルギーそのものを喰らう。彼らの餌は生命であり、呪文であり、自然であり、マナそのものなのだ


エルドラージに捕食された次元には、生命も魔力も宿らぬ亡骸となる。
『次元』に属さない彼らは、次元そのものを滅ぼす究極の邪悪であり、次元にいきるもの全てにとっての敵だといえる。
多次元宇宙の世界の狭間にあるとされる「久遠の闇」から産まれたとされる殺戮生物「エルドラージ」。
その中でも3体しかいない始祖にして伝説のエルドラージの内の1体。



引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn (15)
伝説のクリーチャー ― エルドラージ
引き裂かれし永劫、エムラクールは打ち消されない。
あなたが引き裂かれし永劫、エムラクールを唱えたとき、あなたは、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
飛行、プロテクション(有色の呪文)、滅殺6(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを6つ生け贄に捧げる。)
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
15/15


莫大なマナ・コストと強烈な能力を持ったクリーチャー、いや、まさに「化け物」と呼ぶのが相応しい生物。


滅茶苦茶重いものの、打ち消されず「時間のねじれ」のオマケ付き。飛行という回避能力を有し、なんの冗談かプロテクション(色のついた呪文)。とどめに滅殺6である。
戦場に出れば疑似速攻で殴りかかっていく上に飛行でパワー15。(ちなみにプレイヤーの初期ライフは20である。)
こいつをデザインした奴の正気を疑うような狂気のスペック。


チャンプブロックで時間を稼ごうとしても滅殺6がそれを許さない。対戦相手は数ターンのうちに場のカードもライフも綺麗に(あるいはズタズタに)奪われてしまうだろう。


しかし問題はやはりその重さ。この手の重いカードは墓地からの復活、リアニメイトが基本だが、このカードは墓地に置いてもすぐにデッキに戻ってしまうため、インスタントタイミングで使える釣り竿を使わなければならない。ドルイドの誓いなどコストを踏み倒す手段はいくつかあるが、その場合は唱えたことにならないので追加のターンは得られない。
追加ターンはかなり魅力的なので緑などマナ加速をして素出しを狙いたいところ。


プロテクション(有色の呪文)というかなり珍しい能力を持っており、「流刑への道」などのほとんどの単体除去を受け付けない。
…が、パーマネントの能力に対しては効果が無く、「叫び大口」などのcip能力でアボンしてしまう。
「忘却の輪」なども有効。出されたときの対処法として覚えておくと良いだろう。


1回でも攻撃できれば大きくアドバンテージを得られるし、破壊されても山札に戻るので除去されてもよいと開き直るのも手かも。このときクリーチャーサーチを見せたりすると対戦相手は絶望するだろう。




ストーリーにおいてもその存在感は凄まじく、それまで数多のエルドラージ相手に善戦してきたギデオン・ジュラでさえ、エムラクールを見てその強大さに絶望している。



スタンダード当時の現実的な使用法としては、


マナブーストからの召還の罠で追加ターン無視してその戦闘力で圧倒。
原始のタイタンによるマナブーストの上でウギンの目と寺院でコスト削減。
デッキのクリーチャーをこいつだけにして変身。
エルフの爆発的なマナ製造力で呼び出す。


など、強力であるぶん専用のデッキ構築が必要であった。
同時期の環境には他にも神ジェイスをはじめとする超強力カードがひしめいていたインフレ期であり、
これを出すためのマナを準備している間にさっさと殴り倒されたり、
追加ターンなしで踏み倒した場合はギデオンの-2効果で撃破されたり、ジェイスのバウンスで戻されたりといったことも多く、
強力ではあるが癖の強いカードとしてバランスのとれた立ち位置であった。



特にギデオンに撃破される展開は
エムラクール「スベテヲキョムヘ…」
ギデオン「例え何度絶望しようともくじけようとも、諦めない心と勇気さえあれば未来は切り開ける!」
エムラクール「ナン…ダト…グ…ズ…ギャァアム!」
という厨二な展開も妄想出来たりする。




しかし、幅広い使えるカードの使える他のルールでは状況が一変。
モダンでは大量マナを生み出すウルザトロンによって15マナを普通に支払われて追加ターンとともに降臨し、
レガシーではMTGの長い歴史からくる多種多様なコスト踏み倒し手段で速いターンから相手を戦場ごと滅殺するという、
いずれも対策を怠った相手を容赦なくなぎ倒すラスボスとして圧倒的な存在感を発揮している。


特に現在のレガシーにおいては、
実物提示教育/Show and Tell全知/Omniscience騙し討ち/Sneak Attack
という3つの踏み倒しカードを軸にした「スニークショー」や「オムニテル」と呼ばれるデッキが定着し、
グリセルブランド様と一緒に仲良くメタゲームの一角を形成している。


ヴィンテージの【オース】系のデッキに入っていることもある。
この場合は追加ターンに関しては完全に諦め、《ドルイドの誓い》で引き当てるのが前提。




因みに、墓地に落ちると他のカードも一緒にライブラリーに戻る能力からCaw-Bladeの肉体と精神の剣対策にもなる。
しかし
肉体と精神の剣を装備した戦隊の鷹で攻撃」
「フフフ…俺のデッキにはエムラクール様ら伝説のエルドラージがいる!そんな物怖くも無いぜ!」
落ちる10枚


原始のタイタン
召還の罠

ウギンの目
原始のタイタン

エルドラージの寺院

「ウボアー」
という事も実際にありえるというかあったので過信しないように。




余談だがこの重さはなんと歴代2位(銀枠を除く)。1位のドラコはコスト軽減能力を持つので実質的に1番重いカードといえる。
また、歴代最高タイのパワーとタフネスを持つクリーチャーでもある(当然銀枠は除く)。


ちなみにエルドラージのコンセプトは、「クトゥルフ神話に登場する旧支配者達とMARVELコミックに登場するギャラクタスを足して2で割ったもの」である。
余談であるが、公式サイトで「ワルプルギスの夜に似てる」と言われてしまった。






それから時は経ち、再びゼンディカーに焦点が合う時がやってきた。
ウラモグ、コジレックを相手に激闘を繰り広げるゼンディカーの民とわれらがゲートウォッチ……あれ?


エムラクールどこ行った?











「あれは 3体で 来たのだ それを 忘れる でない」











その疑問の答えは、続く「イニストラードを覆う影」「異界月」で明らかにされた。


Emrakul, the Promised End / 約束された終末、エムラクール (13)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
約束された終末、エムラクールを唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるカードに含まれるカード・タイプ1種類につき(1)少なくなる。
あなたが約束された終末、エムラクールを唱えたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、あなたはそのプレイヤーのコントロールを得る。そのターンに続いて、そのプレイヤーは追加の1ターンを得る。
飛行、トランプル、プロテクション(インスタント)
13/13


イニストラードの不吉数、13を纏って再登場したエムラクール。
そう、エムラクールだけはナヒリによってソリンへの復讐のため、イニストラードに呼び寄せられていたのだ。
アヴァシンがエムラクールの狂気にさらされながらもイニストラードへの直接の侵入は防いでいたのだが、ソリンがその狂気ゆえにもはや人類の敵となってしまったアヴァシンを破棄したため、とうとうイニストラードに乗り込んできたのがこのエムラクールである。


マナコストは13だがコスト軽減能力を持っているため、現実的には10マナ以下で唱えられることがほとんど。
イニストラードを覆う影ブロックには墓地のカードタイプが4種類以上あることによって有利になる「昂揚」というメカニズムがあったため、実際にはもっと低いコストで唱えられることもあった*1


さらに一旦出てしまえばプロテクション(インスタント)で出したターン中の相手の除去は跳ね除けることができ、また《精神隷属器》の効果を内蔵しているため、事実上相手はボロボロになってしまう。
実際、スタンダードではフィニッシャーとして複数のデッキで活躍した。






…………というか、し過ぎた。
実際、一旦出されるとほぼ対抗手段がなく、ターンを乗っ取る効果は対戦相手にとっては不愉快で*2、その上コストが軽すぎた。
さらに後続のカラデシュで登場した《霊気池の驚異》での踏み倒しとも相まってトーナメントを席巻。とうとうスタンダードで禁止カード指定と相成ったのであった。



下の環境では先代エムラクールと共存する形になるが、単体で滅殺6を持つため唱えなくともアドバンテージがとりやすい先代と異なり、こちらは唱えないとちょっとしたプロテクションを持つだけのファッティ止まりであるため、踏み倒しを用いるデッキでは引き続き先代が用いられる。
一方でコスト軽減効果を活かしやすい点はメリットであり、青単トロンなどの大量マナを出せるタイプのコントロールデッキや墓地を活用する昂揚系デッキではこちらが使われる。
そういう状態なので、「元々のマナ・コストが軽くコスト軽減もある方より、重いほうが早いターンで出て来やすい」という状態である。







ストーリー上では、最終的にタミヨウの支援を受けたジェイスが《月への封印》を成功させたことにより、ひとまずその脅威は去った。


……はず。
…………なの、だが。




歓喜に沸く人々の中、タミヨウは恐ろしい真実をジェイスに告げる。
それは、エムラクールがタミヨウを乗っ取り、自身を封印させたというものだった。





『これは何もかも間違い。私は不完全で、足りなくて、始まったばかり。不毛の怨嗟ではなくて、花が咲くべき。土は受け入れてくれない。私の時じゃない。今はまだ』――エメリア




その後、アモンケットを探索するニッサの精神にも「エメリア」の姿*3で現れている。
エムラクールはきっと休んでいるだけなのだ。「時」が来るまで。



最近は次の出番までの余暇を使って超獣世界プレインズウォークしているというウワサ。


追記・修正はエムラクール相手に生き残ってからでお願いします。


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*1 ちなみに一般的な構築戦で使われるカードタイプは土地、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、インスタント、ソーサリー、プレインズウォーカーの7種類。たまに部族が入って8種類となる
*2 開発部のサム・ストッダード曰く、「最初の1~2回はとてもクールだが、3~4回目になると驚異的に腹立たしくなる」
*3 エルドラージの三巨人はゼンディカーに封印されていた間に「神」として崇められるようになった。エムラクールは「エメリア」という女神として崇められており、ジェイスやニッサの精神世界に現れた時はその姿を取っている。長身で茸のように広かった翼と二本の剣を持ち、天使のような容貌と歌うような声を持つとか。

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