スクレボエンド(リトルバスターズ!)

ページ名:スクレボエンド_リトルバスターズ__

登録日:2012/11/10(土) 18:55:42
更新日:2023/10/30 Mon 11:03:14NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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key リトルバスターズ! どうしてこうなった エクスタシー ドm keyの本気 学園革命スクレボ ギャグに見えて実は…



「切り刻まれるのもちょっとずつ、気持ちよくなってきたような…」


「あたし、Mなのかしら?」




スクレボエンドはkey制作のゲーム「リトルバスターズ!」のエンディングの一つ。
筋肉エンドと並ぶリトバスのギャグエンドの一つなのだがあちらに比べるとルートの決定が遅く内容も短い。
だが、ルートそのものよりもそこに至るまでの経緯の方がとてつもなくぶっ壊れており、そういった面も全部含めてこそのエンディングと言える。



◆概要(軽くネタバレ含みます)
このエンドの主役はエクスタシー版で追加された実質的なもう1人のメインヒロインとでも呼ぶべき朱鷺戸沙耶である。
彼女のルートは非常に異質なものとなっており、学校に地下に眠るとされる秘法を目指してダンジョン探索や敵対する闇の執行部との戦いが繰り広げられる。



そして最奥部に辿り着き闇の執行部部長である時風瞬と対立した後、一旦ダンジョン探索が終了。
沙耶の過去のエピソードを挟んで、今度は彼女の視点でのダンジョン探索がスタートすることになる。



…が、理樹の時とは違ってダンジョンの内装が変化しており先に進む為の仕掛けや妨害用のトラップも
理樹視点の時は多少の危険はあれど遊び要素に満ちたものだったのだが、沙耶視点の時は一歩間違えれば即座に死亡する危険なものへと変わっている。
沙耶視点のダンジョン探索は死ぬとその階層の最初からやり直しとなる。中には仕掛けを解くのに強制的に死ぬ必要がある場合も。



で、再び最奥部へと進むとまた時風との決戦となり、そして感動の沙耶ルートラストへと繋がっていくのである。





…何だか沙耶ルートの解説みたいになってしまったが、これらの前提を踏まえた上でこのスクレボエンドの解説をすると
まず最初に一度正規の手順で沙耶ルートのエンディングを見て再び沙耶ルートを沙耶視点のダンジョン探索まで進める必要がある。



◆ハッスル沙耶さん
ここからがミソで、ダンジョンの中にはトラップ部屋というものが存在し入った瞬間に死亡するという類のものなのだが
スクレボエンドの最大の条件の一つとしてこのトラップ部屋に入りまくって沙耶をMに目覚めさせる必要がある。



…ん?何かおかしいって?オーケーもう一度言ってみよう。





ト ラ ッ プ 部 屋 に 入 り ま く っ て 沙 耶 を M に 目 覚 め さ せ る 必 要 が あ る





…うん、おかしいとは思うだろうが事実だから解説を続けさせてもらう。



トラップは階層によって様々でありどれも即死級の代物である。
通常は有無を言わさず死ぬだけなのだが、同じトラップ部屋に何度も入って死にまくると沙耶が段々ノリノリになってトラップに突っ込んでいくようになってしまう。


  • 以下、全容


B1F:毒ガスのトラップ
「そうそう。あたし最近毒ガスにはまってんのよね〜…って、はまるかよ!!」というノリツッコミをかます。


B2F:毒ヘビの大群のトラップ
「よっしゃ、こいやーーーっ! へびカモーーーーン!!」と、意気揚々に毒ヘビと戯れる。


B3F:突如として飛んでくる鎌に上半身を真っ二つにされるトラップ
「おら、こいやーーーーっ!!」と、迎撃する気満々だがあっさり体が真っ二つ。


B4F:沸騰する程煮えたぎる温泉の仕掛け
(この階層だけ仕掛け部屋も対象となる)
→さて、入るかと理樹の目前でさも当たり前の様に服を脱ぎだし「熱湯、いやっっっほーーーーーぅ!!」と、ノリノリでダイブ。


B4F:密室に水が流れ込んで窒息死させられるトラップ
「水、カモーーーーーン! クロール、クロール! 死ぬ寸前にバタフライ! あはははははは!」といった感じに満面の笑みで水泳を楽しむ。


B5F:氷のスロープと底が見えない大穴のトラップ
「いっちょ、滑ってくるわ最高に気持ちいいわよ。いやっほーーーーーーーーーぅぅ…」と、大はしゃぎで氷のスロープを滑り降りていく。かなりぶっ壊れてきている。


B6F:棺を開けた瞬間に何かに斬殺されるトラップ
「さあ、死ぬわよーーっ! ヘイ、トラップカモーーーーン!」と、この時点で既に死ぬこと前提になってる辺り完全に壊れている。


B7F:仕掛けを間違えると三本の鋭利なレーザー線で体をバラバラにされる。
→一回目の時点で「あー、死ぬのも慣れてきたわよ、はいはいバラバラ」と、完全に感覚がマヒし始め
二回目では「切り刻まれるのもちょっとずつ、気持ちよくなってきたような…あたし、Mなのかしら?」と自覚を持ち始める。
そして三回目になると「よっしゃあ、レーザー、カモーーーン!」と自分から突っ込んでいき
「これから死ぬのに切り刻まれてもまだ意識がある、この一瞬が…最高に気持ちいい…」完全に覚醒。



この時点で闇の執行部とのシューティングバトルがOFFになっていない時に限り
(←ここ重要)
シューティングバトルの時にエクスタシーゲージというものが出現する。
このゲージ、敵の攻撃を受ける度に溜まっていきMAXになると沙耶がエクスタシーに包まれて体力が全回復する。



この状態で最後の時風戦まで進めると一週目の時と同じ時風との決戦が始まる。
通常時風にはどうやっても攻撃が当たらず強制敗北してしまうのだがエクスタシーモードに入った状態だと何故か攻撃が当たるようになり、上手く行けば時風を倒せてしまう。
(体力が全回復するのでよほどのことが無ければ負けないとは思うが、エクスタシー状態で負けても通常の沙耶ルートが進行してしまうので注意)



ゲームマスターである時風を倒し、これからは自分がこの世界のマスターであることに歓喜する沙耶。



理樹くん、待っててね。


すぐ会えるから。


行こう、新たな世界へ。




◆僕らのリーダー朱鷺戸沙耶
そして場面は唐突にOP前のリトバス初期メンバー5人が渡り廊下で語らうところへと切り替わる。
が、真人の「でも、就職決まったら遊び放題なんだろ? いいねぇ」という問いに「そんな気楽なもんじゃないわ」と答えたのは何と沙耶。
沙耶がマスターの世界ではリトルバスターズのリーダーは恭介ではなく沙耶ということになっており、
他の誰もがそのことに疑問を抱いていないという世界になっている。



で、理樹が通常のストーリーと同じように昔みたいにみんなで何かしないかと問いかける。
それに対して沙耶はスカートの下に隠されたハンドガンをすっと取り出し高らかに宣言する。



「じゃ…」


「…諜報活動を行おう」


「機関名は…学園革命スクレボよ」









…その宣言と共にOPテーマが流れて画面がブラックアウトしそのままタイトルへと戻されるという本当にそれだけの内容である。



だが沙耶がドMになったり、その果てに無敵の筈のゲームマスター時風を倒してしまったり、理樹と一緒にいるという願いだけでなくリトバスメンバーとまで繋がりを求めたり
諜報活動って何をするつもりなのか?思ってしまったり、鈴との関係はどうなっているのか? 名前が棗沙耶、はたまた朱鷺戸鈴になっているのか?といった疑問が浮かんだりと、たったこれだけなのにツッコミ所満載のエンディングとなっている。
ここで終わらずに是非とも続きを見たかったものである…



以下、重大なネタバレ含めたネガティブな考察。





















しかし沙耶ルートを攻略済み=世界の秘密を知っているプレイヤーにはこのED、見ようによっては物凄いバッドエンドに見えてしまう。



そもそもゲームマスターである時風=恭介が虚構世界を作った目的が「理樹と鈴を外の世界で生きていけるように強くする」というものである。
しかし沙耶=あやの目的は「駆け抜けられなかった青春を駆け抜ける為に虚構世界に身を寄せる」という、恭介とは対極に位置する物。
そしてスクレボエンドではイレギュラーである沙耶がマスター権限を乗っ取った挙げ句、恭介の存在を抹消してしまったのである。



つまり沙耶の目的がそのままなら誰も外の世界のことを気にかけずやがては閉じ行く虚構の中で終わりを迎えていくなんて考えも出来てしまうのだ。



沙耶が恭介の真の目的を知っているのかは定かでは無い上、外の世界で理樹と鈴が奇跡的に無事だなんて知らないだろうし、この世界の結末が明るい物となるとは考え難いということになってしまうのである…






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