サイコガンダムのバリエーション

ページ名:サイコガンダムのバリエーション

登録日:2012/06/10 (日) 00:20:52
更新日:2025/04/26 Fri 05:00:29NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



タグ一覧
ガンダム msv m-msv evolve ∀ガンダム ma ms 試作機 量産機 可変機 地球連邦軍 ティターンズ ゲミヌスの存在感 サイコガンダム サイコロガンダム 黒歴史




本項では、可変MA「サイコガンダム/サイコガンダムMk-Ⅱ」のバリエーションについて記述する。



○バリエーション機体一覧


■モビルフォートレス計画

書籍『マスターピース・ダブルゼータガンダム』にて、サイコガンダムの前身とされる計画。
一年戦争後、連邦政府や軍高官の間近にいた工兵科の要塞建設の専門家や砲兵科の長距離大口径砲信奉者を中心とした「拠点防衛」推進派は、敵の侵攻目標地点に強力な反撃力を配備する防衛思想を持っていた。
既に、アッザムビグザムによって「要塞や長距離大口径砲は自ら歩くことはない」という常識が覆された連邦軍内の「拠点防衛」派閥が、
巨大な箱型の機体に大型拡散メガ粒子砲3基と近接防御用のビーム砲が約10基、防御兵装にIフィールドバリアがそれぞれ装備された「モビルフォートレス」という新たな兵器体系を構想した。
既存のモビルスーツを部隊編成する「航空艦隊」派閥と競い合っていたとも言われ、
主流は「航空艦隊」であったが、
「地球を守る無敵の巨大移動要塞」は、ジャミトフの地球至上主義と合致し、U.C.0084年頃にティターンズの支持を獲得。研究開発体制は一気に拡大した。
当初は箱型の機体に大型メガ粒子砲3基と近距離用ビーム砲10基、Iフィールド、ミノフスキークラフトを装備するコンセプトで、
アッザムやビグ・ザムの戦術をそのまま踏襲する形で順調に進んでいたが、予算を巡って対抗派閥から
「接近させずに全ての敵を迎撃するには砲の数が不十分」「十分な数のビーム砲を搭載する場合の火器管制の問題」「想定以上の機動力を持つ敵機の出現の恐れ」
を指摘され、モビルフォートレスの余剰エネルギーを有線接続で使用する大型メガ粒子砲を装備した随伴機が研究されたが開発は難航し、
近接戦闘への対応のためにU.C.0085年に登場した可変MAアッシマーが可能としたMS形態への可変機構の適用が検討され、これがサイコガンダムの誕生へつながる。


■サイコガンダム試作1号機

型式番号:MRX-001
ジオングをそのまま再現し、ガンダムの擬装が行われた巨大モビルスーツであったとされる。
地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ(MS)開発計画の一環として開発された試作機で、
ムラサメ研究所が中心となり、RX-78系MSと旧ジオン公国軍のMSN-02ジオングの技術を融合させることを目指して設計された。
U.C.0082年、地球連邦軍はAE社との共同開発による「ガンダム開発計画」を進行させていたが、民間主導の新型MS開発に対して軍内部の反発が強かった。これに対抗する形で、連邦軍直轄の兵器工廠やニュータイプ研究所(NT研)が独自のMS開発計画を進めることとなった。
AE社の計画にはニュータイプ専用MSのカテゴリが含まれておらず、連邦軍上層部はニュータイプ専用機については軍内部で独自に開発を進める方針を採った。この背景には、AE社が軍の兵器調達に深く関与することを快く思わない地球派勢力との対立があった。
ムラサメ研究所では、ニュータイプ専用機の開発を進める中で、RX-78系MSにサイコミュを搭載する可能性を検討するためにMRX-001が開発された。この機体は、サイコガンダム計画の初期段階における試験機として位置付けられていた。
しかし、18~20m級の一般的なMSにサイコミュを搭載する技術は当時の技術では実現不可能であった。そのため、MRX-001は機体バランスを調整するための素体機として利用され、次世代MS開発のためのデータ収集が主な目的となった。
開発チームは、サイコミュを小型化してMSに搭載するか、サイコミュをそのままにしてMSを巨大化させるかで意見が分かれた。結果として、MRX-001はジオングサイズの大型機として設計されることとなり、サイコミュ搭載機の開発はその後の課題として残された。
詳細は不明であるが、アウターガンダムシリーズの第一作にあたる漫画『プログラムマスター』に宇宙世紀0083年にすでに破棄されているサイコガンダム系列機が登場している。
終戦までに間に合わなかった五台のAIを相互干渉させて人間の打ち込みなしで機動兵器のOSや自動パターンを書き換える自動プログラミングシステムや南極条約で使用不可になった核兵器と同時に基地ごと破棄されていたが、
宇宙世紀0083年に自動プログラミングシステムが再起動。戦時中に入力されていた「敵本拠地の破壊」を果たすべく
Gギガント(プロトサイコガンダム)と表記される巨人機のシステムに侵入し近づく者を攻撃していた。
同システムを開発したUAI社から派遣された、1989年の作品なのに何故かGP01似の実験機FX-705によって頭部を破壊されるが廃基地のシステムからコントロールされていたため尚も戦闘を継続し、
その間に基地に侵入したシステムの操作権限を持つ技術部長からの停止命令にも作戦中止の損害を理由に無視。
機密保持用の破壊装置の作動準備を確認し自身が必要とされていないと知ったシステムが侵入者阻止装置で機器を撃ち抜き自害したことで活動を停止した。


■プロトタイプサイコガンダム

型式番号:MRX-007


「究極のMSを造る」という目的で地球連邦・旧ジオン系技術を統合して開発されたニュータイプ専用の試作機
ガンダムMk-Ⅱの基本フレームを部分的に流用していて、頭頂高19.3mと後のサイコガンダムよりも小さい。また、装甲材質はガンダリウム合金ではなくチタン合金。


拠点防衛用機動要塞「モビルフォートレス計画」において、機動性が低く敵機との近接戦闘に対応できないとの対抗派閥からの指摘を受け、随伴機として、計画当初はジム・スナイパーⅡにモビルフォートレスと有線接続されたウェポンシステムを装備する案だったが、
モビルフォートレス級の大型メガ粒子砲と重装甲と近接戦闘の両立を可能とするためにモビルフォートレスとは独立した機体として次期ガンダムをベースにして建造された。


接収したジオングの設計図から得られたサイコミュ・システムを試験的に搭載しているが、小型化できなかったのか機体内部ではなく背中の大型バックパックに積まれている。その影響で本体重量は70tを超え、全備重量に至っては100tオーバーと滅茶苦茶重く、機動力はかなり低いなど問題点が多い。
一方で火力は優秀で、胸にはジェネレーター直結型のメガ粒子砲、腕には分離可能な有線制御式ビーム砲を装備している。


これがきっかけとなり、拠点制圧用としてサイコガンダムが産み出されることとなった。


当初は連邦軍のエースパイロットだったユウジ・シイナが乗り込んでいたが、後に強化人間のサード・ムラサメが搭乗して模擬戦を行った。
しかし、その最中にサードが暴走したため、彼ごと機体は破壊された。


ムラサメ研は次のステップとして大型化検討試作機を製作した。MRX-008である。同機はMRX-007のフレームをそのまま大型化させただけの機体だが、ここで初めて本格的なサイコミュの搭載が可能となった。
当初、サイコミュに合わせた大型化はコスト高騰や機動力低下を招くとされ、開発チームの間でも反対の声が大きかった。大戦末期、敗戦色濃いジオン公国軍がMAを投入したケースと違い国力に余裕があり、物量作戦を主とする連邦軍ではコストだけが掛かるMAクラスの機体を開発することは到底、考えられなかったのである。
しかし、機動力低下はサイコミュ誘導兵器によるオールレンジ攻撃やIフィールドでカバーできること、サイコミュ誘導端末による精確無比な攻撃であることから、高騰したコストもある程度は回収できると軍やティターンズの上層部は判断し、大型化へのゴーサインが出た。かくしてサイコガンダムは40m級の巨大MSとなったのだ。
ティターンズの地球防衛構想においては、地球へ降下した敵部隊を高い火力で掃討する重MSとして期待をかけられていたが、
40mクラスの大型MSを格納し、戦闘地域まで輸送する輸送機及びSFSが連邦軍内に存在しないため、
可変という要素と、浮遊システムにミノフスキー・クラフトを採用して、40mもの巨体を浮遊させて単機で長距離移動を可能とさせることが検討された。
ガンダムMk-Ⅱと同時期に後のギャプランに受け継がれる可変技術と、テム・レイの遺志を受け継いでミノフスキークラフトを改良した浮遊システムを揚力強化に使用しているRX-183シグマガンダムを開発していた技術陣が
ジャブロー(機動戦士ガンダム)からムラサメ研究所に移されて、次の機体は可変システムとミノフスキー・クラフトを搭載することが決定した。
ガルダ級超大型輸送機にて、「全長40m、ミノフスキークラフトを応用して飛ぶ新しいプロトサイコガンダム」と呼ばれるMRX-08と、4番目の強化人間の少女が運ばれてくるところで物語は幕を閉じるが、
それに該当しそうな機体は後述の通り二つある。


■ザナドゥ


型式番号:MRX-007X


『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』にてバックパックをn_i_t_r_oユニットに換装した『χプラン』の機体。


グリプス戦役時にスタートした同計画の最初期に建造されたものだが、
このナイトロユニットには計画の統括責任者であるロック・ホーカーの手によってアップデートが長年続けられており、
n_i_t_r_oシステムの他にも、ユニット下部のスラスターユニットは脚のように可動する。
ユニットの腕部に相当する3連装ハイメガ粒子砲はビームサーベル兼用で有線式のサイコミュ遠隔兵装としても使用可能。
ユニット両側にはディフェンサー・バインダーというウイングが備わり、基部にIフィールド・ジェネレーターが搭載されている。
さらにユニット自体にもコクピットが追加され、有線接続された本体との分離が可能な別のモビルスーツが覆いかぶさるような形で機体として完成した。


本体の外観は原型機と大差ないが、ジェネレーターは強化され、出力が大幅に向上している。
前腕部のサイコミュ・ハンドも原型機と同様のビーム砲に加えIフィールドジェネレーターとガンダムデルタカイの運用データをフィードバックした炸裂ボルトを
拳の前方に配置しパンチ力を強化する複合装備「サイコミュ・セスタス」に強化されている。


■プロトタイプサイコガンダム大型化試作機

型式番号:MRX-118(MRX-008説もあり)


サイコガンダムのプロトタイプに当たる機体の1つ。高さが40m近くある。
変形機構を取り入れるためにメインフレームのみで開発が凍結されたらしいが、
登場時には既に登録抹消されており詳細不明。


で動作テストを行っていたプロトタイプΖΖガンダムが本機と遭遇し、交戦したという。
その際、この機体のパイロットは戦う前からとっくに死んでいて、更にテスト中に突然行方不明になっていたフルアーマー百式改ジムⅡハイザックを何らかの方法で操っていた(こちらは無人)。
武装はプロトタイプサイコガンダムと同じであるが巨大な分パワーは凄まじい。
プロトΖΖの攻撃で顔が損傷しパイロットがとっくにミイラ化していることが判明したのだが、その亀裂がまるで口のように開いたり動くはずのないMSの残骸が起き上がったりと作者の画風も相まって出る作品を間違えたような絵となる。
台詞ではMRX-118だがモニターにはMRX-008と表示されており、(MRX-118は誤植で)試作8号機という位置づけだった可能性が高い。
(プロトタイプサイコガンダムの設定上「ガンダムMk-Ⅱをベースにサイコミュシステムを詰め込んだ本機の反省を踏まえ、機体自体を大型化したMRX-008」の存在が語られていた)


■サイコガンダム試作8号機

型式番号:MRX-008


その名の通り、サイコガンダムの試作8号機。
大型の可変MAとして造られていて、白い機体色から「冷蔵庫」と呼ばれている。
未完成なサイコミュ・システムを搭載しているせいでパイロットへの負担が非常に大きく、実験中に死亡事故も起きている。


アッシマーによる可変MAの成功により、モビルフォートレス自体に近接戦闘に対応する為の人型形態への変形機構が追加された。


当初はキョウ(後のフォウ・ムラサメ)が搭乗するはずだったが、彼女の代わりにジル・ラトキエが乗って実験を行った。
その結果ジルは死亡したが、この時に得られたデータによってサイコガンダムは完成した。


登場話では型式番号は語られていないが、プロトタイプサイコガンダムの設定内で語られた状況と一致するためそのMRX-008と思われる。
プロトタイプサイコガンダム大型化試作機と番号が被っているが、大型化試作機は登録抹消されているので、その後に同じ番号をこちらへ割り当てなおしたと解釈すれば矛盾はない。


■量産型サイコガンダム

型式番号:MRX-011


エースパイロット用にサイコガンダムMk-Ⅱを基にして造った量産仕様。
変形機構などをオミットしたことで機体が小型化されている(あくまでサイコガンダムよりは小さいというだけで、他のMSよりは大きい)。
多数のビーム兵器を搭載して高い火力を持たせている上、インコムでオールドタイプでも擬似的なオールレンジ攻撃を行える。
しかし、その弊害でしょっちゅうパワーダウンを起こしてしまうという欠点もある。


グリプスIIがコロニー・レーザー砲に転用されてグリプス工廠の生産能力が著しく低下していたことと、宇宙上の部隊への実戦配備と戦力化を迅速に行うために、アナハイム社の第4開発局へ委託して製造された。
エゥーゴとの関係の深いアナハイム社にサイコガンダムのデータを渡すことにはNT研から反対の声も上がったが、果たしてロールアウト直前にダカール宣言が起こり、上層部がティターンズへの出荷を躊躇。
「SD CLUB」に掲載された漫画『シークレット・フォーミュラー フルアーマー百式改』では、
契約違反と抗議するも微妙な立場に立たされたティターンズは、差し止められた本機を奪取し、アナハイム社とエゥーゴの関係を悪化させるために月面に特殊部隊を派遣。
ティターンズ特殊部隊は、ダカール宣言においてジオンの実子、キャスバル・ダイクンがエゥーゴの指導者として演説したことに反発してエゥーゴ主流派から離反したエゥーゴ内の反ジオン勢力リアル・エゥーゴを騙り、
月面のアナハイム社拠点を襲撃。第3開発局で開発されたフルアーマー百式改の奪取には失敗するも本機の奪取には成功。
2機が月面都市イプシロンにてクリフ・フレミングのフルアーマー百式改と交戦し、相手を破損させた。
その後、アイリッシュ級戦艦クークスタウンを攻撃したが、駆けつけたクリフによって撃破されている。


この事件の直後、AE社第四開発部はティターンズ傘下のNT研から入手したインコムなどの準サイコミュ兵器の技術をライバル関係にあったAE社第三開発部にリークしており、開発途上にあったMSA-0011Sガンダムへの装備化が実現している。
これは、一連のテロで大破してしまった第三開発部製である百式改に対する損失補填と、サイコガンダムを奪取されたという不祥事をもみ消すために行われた一種の政治的取引であった。その後、ティターンズ崩壊と共に第四開発部は力を失い、Z計画を成功させた第三開発部に吸収されてしまうのである。


GジェネだとOTでも使いこなせることやサイズがLで編成枠を圧迫しないことから本家より重宝されることも。


後述のガンダムMk-Ⅴは本来本機を「ガンダムMk-Ⅳ」とカウントして命名された。


■サイコガンダムMk-IV G-ドアーズ

型式番号:MRX-013-3


ティターンズの残党部隊が開発したサイコガンダムMk-IVの3号機(1号機と2号機の詳細は不明)。
サイコガンダムの系列機ではあるが、本体サイズはガンダムMk-IIなどの一般的なサイズと同等の19m級MSであり、武装もバルカンとビームサーベルビームライフルを主武装とするオーソドックスな機体であるが、最大の特徴は背部に搭載された全16基の「サイコプレート」にある。
これはリフレクタービットを防御兵装として発展させた装備なのだが、簡単に言えば「サイコフレームでできたシールドファンネル」と呼べるもの。




■フルバースト・サイコ・ガンダム

型式番号:KRX-00


ゲームガンダムトライエイジ』のオリジナルMSとして登場。ちなみに本機はこれまで単なるカラー変更だったオリジナル機体よりもインパクトを与えるために初めて新規デザインで描かれた機体であり、デザイナーはガンダムエース連載の『機動戦士Ζガンダム Define』でもメカデザイナーを担当している瀧川虚至氏によるもの。


カラバがホンコン・シティにてサイコガンダムを鹵獲し、アムロ・レイ用に改修したものとされる。
アムロ・レイに縁深いMSのカラーリングにしようという意向で、あのRX-78-2ガンダムに近いデザインと化した。


危険だったサイコミュには調整が加えられて問題点を克服、パイロットの力を最大限に発揮できる性能となった。
背部に「ハロファンネル」と呼ばれるビットを収納したコンテナを、右肩にバストライナーを転用装備し、左腕にはキャノン砲2門を内蔵したシールドを追加している。


ゲーム内での性能はビルドMS版がスピード重視のチューン傾向でありアビリティの「ファンネル」、そしてビルドアクションの「ラウンド1のみ敵全員のスピードを30%減少させる」能力で先行を取りやすい。
ビルド5弾よりアビリティスイッチが可能になった後はチューン回数30回で解放される「突撃」でさらに生かしやすいが、成長傾向が「クリティカル重視」なので受けに弱い点は注意したい。
専用補正が受けられるアムロはカードも豊富で色々運用方法で変えておきたい。


余談だが、ハロファンネルは瀧川虚至氏の提案であり、ゲーム側と共にデザインの方向性を決めていった様子が「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」の発売インタビューで語られている。


○関連機体


■ブラックドール

小説版「∀ガンダム」にてグエン・サード・ラインフォードが乗り込む機体。黒歴史の遺産の一つ。
黒歴史の遺産が多く眠る「マウンテンサイクル」…取り分けその中でも極めて危険性の高い兵器が眠る場所……「ロストマウンテン」に眠っていた機体。その外見がホワイトドールに似てる事や、色が単純に黒かった事から名付けられた。


非常に∀ガンダムに酷似した外見をしているものの、各部に応力センサーが見られ、電気系統にもモニターが多く見られる等作りかけ…というよりも廃棄されたプロトタイプといった方が正しい。
一応、∀には存在しない「飛行形態」という独自の形態を持つのだが、居住空間は考慮されておらず、通常のMA形態でも重力下なら『動くだけで手一杯』という有り様であり、おまけに当然ながら月光蝶も搭載されていない。
…とはいえ、こんな有り様でも旧文明が作った異物には変わりはなく、現代で匹敵する兵器等は、皆無。指の一本一本にまで搭載されたメガ粒子砲の火力は戦艦クラスであり、適当に乱射してるだけであらゆる者を沈黙させる。加えて装甲も古い火(原子爆弾)を耐え抜く*1等、恐ろしい堅牢さを持つ。


ちなみに前述した飛行形態ですら40mという巨体であり、直立したMA形態での大きさは想像を絶する。……圧倒的な巨体と圧倒的な火力で当初は外宇宙の脅威に対抗しようとしたのだろうか?
ナノマシンの搭載の有無については劇中では明かされていないが、恐らく搭載されていないだろう。
……しかし、発掘された場所は原爆の爆心地であった為、「爆破解体されて破棄されたが、長い年月をかけてナノマシンによって復活した」とも取れる。


…ここまで読んでおいて分かるだろうが、外見こそサイコガンダムであるが、中身は全くの別物である。(というかそもそもサイコガンダムは強化人間にしか乗れない)
…が、この機体のこともあってか、スパロボGジェネではグエンが敵になった際には、再現としてサイコガンダムに乗ってくることがよくある。




■サイコガンダムMk-Ⅲ

型式番号:MRX-012


ガンダム・ザ・バトルマスター」に登場するオリジナル機体。Mk–Ⅲと称しているものの、従来のサイコガンダムとの関連は不明。




■ゲミヌス

型式番号:QRX-006


GUNDAM EVOLVEに登場。
ティターンズの可変MAで、チャクラ研究所が開発したとされる。
通称「サイコ・シップ」。


項目をスクロールしてて『!?』となったあなた。大丈夫、あなたは間違ってない。
サイコガンダムの流れを汲んでいると言う者もいるらしいが、そんな風には全く見えない。
というかむしろこいつらの仲間にしか見えない。
共通点と言えばせいぜい変形機構があることとサイコミュを積んでいること、図体がデカいことぐらいか。


MS形態に変形できるが下半身には脚は無く、代わりに着陸用ランディングギアが展開する。
機体の制御などは全てサイコミュ・システムで行われ、パイロットとしてNTか強化人間が複数人乗り込む。


武装に多数のメガ粒子砲を内蔵している他、「ハスター」なるMS型ビットも装備。また、両腕は分離させてサイコミュでの無線コントロールが可能。


ティターンズから離反したチャクラ研究所への攻撃に投入され、超遠距離からのビーム攻撃を敢行。迎撃に出てきた3機のΖガンダム3号機も圧倒し、ユウリ・アジッサのレッド・ゼータに積まれたサイコ・ニュートライザーを通して精神攻撃を仕掛けた。
だが、ホワイト・ユニコーンの呼びかけもあって跳ね除けられ、逆にサイコミュ・ジャックで腕のコントロールを奪われてしまう。
最後はその腕で頭部を握り潰されて撃破された。




■サイコロガンダム

「SDガンダムワールド ガチャポン戦士」シリーズなどに登場。
デカいサイコロの上にサイコガンダムの頭を載っけているという何ともふざけた姿をしているが、それとは裏腹に凄まじい戦闘力を持っている。付いた渾名が「四角い死神」。
サイコロの1の目からは拡散メガ粒子砲、6の目からは6発のミサイルを発射し、Iフィールドで敵のビーム攻撃も寄せ付けない。


元々はゲームでサイコガンダムを出そうとしたところ、ファミコンのスペック不足で全身が描けなかったのが原因。
その後、Gジェネシリーズにも参戦したことで知名度が上がった。
ちなみに「SDガンダムワールド ガチャポン戦士」での性能は、格闘攻撃は出来ない上にビームを無効化する「Iフィールド」も無いが、拡散ビーム砲は1度で3方向にビームが飛び、使い勝手も良いので、アクションが下手くそな奴にとって救世主(メシア)たる存在である。
ネックはコストの高さと3ターンの生産期間がかかる点だが、それに見合っただけの強さを誇るのでぜひ生産したい。


本家サイコガンダムを指してサイコロ呼ばわりは放映当時のファンの間にあり、機動戦士ガンダムΖΖの番宣回の第1回「プレリュード ZZ」でクムがZガンダムに出てきたサイコガンダムを指して、「出たぁサイコロガンダム」と言うシーンがあり、公式での名称の初出はおそらくこれ。



■サイコロガンダムMk-Ⅱ

サイコロガンダムの頭をサイコMk-Ⅱに変更。
リフレクタービットも装備している。




■サイコガンダムMk-Ⅳ

型式番号:MOX-012


「機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ」に登場する機体。
外見はサイコMk-Ⅱによく似ていて、機体制御や火器管制などは全てサイコミュで行われる。


これまでのサイコガンダムは強化人間用だったが、本機は純粋なニュータイプの搭乗を前提としていて、以前よりも安定した性能を発揮できるようになった。
アルテイシア・ソム・ダイクン少佐の専用機となっている。


まぁ、全部嘘設定なんだけどな!そもそも企画からして嘘だし。



ガンダムMk-Ⅴ

型式番号:ORX-013


おそらく大型化前のプロトサイコのコンセプトに立ち戻り、
サイコガンダムの小型化を目指して作られた。詳細は単独項目。



■NT専用プロトタイプガンダム&ネティクス

型式番号:MRX-002&RX-78NT-X(MRX-003)


ガンダムNT-1のサイコミュ型であると同時に
サイコガンダムの原型とも言える機体。
詳細はガンダムNT-1のバリエーションへ。



■グルンドゥール

型式番号:MRX-006


ゲームブック機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」に登場する機体。
設定上はNT研究所本部がグリプス抗争時に、ティターンズからのオーダーで拠点防衛用にビグ・ザムに近いコンセプトで開発されていたが技術の進歩による通常サイズMSの火力の増加と政治的状況の変化により廃棄されたMAとされ、サイコガンダムとの関連は特に設定されていないが、
作中の描写では複数のメガ粒子砲を備えた30mクラスの巨体にガンダム系MSに近いフォルム、
元々の仕様にはなかったと明言されているとはいえ
無人状態の他のMSをファンネルのように操作するサイコ・コントロールシステム「エニグマ」の搭載と
どことなくサイコガンダムを意識させるものとなっている。


■サイコガンダムMk-V

雑誌企画『THE EVOLUTION OF GUNDAM ガンダム進化論 ΖΖへの道』に登場。
ムラサメ研究所からアナハイムのナガノ主任に移管されたサイコガンダム系列の開発部が担当した試作機で、「プロト・エプシィ・ガンダム」と呼ばれる。
サイコガンダムの出力はそのままにサイズを全高28mまで小型化しており、その分機動性は向上している。
機体各部を切り離してオールレンジ攻撃を行うという、ジオング(MSN-03)の構想と同様の運用方式を実現しており、全身に備えた計17基のビーム砲を攻撃に用いる。
コアユニットに加えて上半身がAパート、下半身がBパートとして高機動モビルアーマー(MA)形態に分離変形し、さらに合体してフォートレス形態を取ることも可能。
この機構を受け継ぎ、「サイコガンダムMk-V改」に相当するのがΖΖガンダムという設定で、小林誠の描く永野護版ΖΖガンダムというレアな画稿。
詳細はΖΖガンダムのバリエーションを参照。


■サイコゴーレム


SDガンダム外伝の「伝説の巨人」に登場する、サイコガンダムをモチーフにしたゴーレム
その大昔、戦乱のスダ・ドアカワールドに目覚めたときは敵味方関係なく虐殺してまわり、額の「心の水晶」を抜かれて眠りについた。


その後、サラサを襲い心の水晶を手に入れたジオン族によって再び目覚めさせられ、ラクロアの街と城を破壊する。
妖精キッカ曰く、本来は優しい心を持っているらしく、瓦礫に潰されそうになったジムヘンソン一家を助けたこともあった。


最期は騎士ガンダムによって光の矢を水晶に撃ちこまれ、再び眠りについた。
騎士ガンダムがゲスト出演しているガンダム無双3でもサイコガンダムがこのシーンを再現している。


その後はシャアが心の水晶を使い、サイコゴーレムの幻影を呼び出してムーア界に乗り込んだりスペリオルドラゴンの覚醒の時間を稼いだりとそれなりに活躍した。


SFC版「大いなる遺産」では第2章のボス。みんなのトラウマ



■暗黒玉璽サイコガンダム

BB戦士三国伝シリーズに登場。
その名の通り演者(=元ネタ)はサイコガンダム。
玉璽と対をなす暗黒玉璽から生み出された巨兵であり、並の武将とは一線を画した巨体となっている。



■蚩尤ガンダム

上記の暗黒玉璽と同様、BB戦士三国伝シリーズに登場。
読みは「シュウガンダム」であり、演者はサイコMk-Ⅱの方。
闇の軍神「蚩尤ノイエ・ジール」が、「司馬懿サザビー」の息子らの末弟である「司馬炎ザクⅡを始めとする司馬家の者たちを取り込んで戦神合身した姿。
具体的には、暗黒玉璽サイコガンダムが司馬炎ザクⅡを取り込み、長男の司馬師ペーネロペーを右腕に、次男の司馬昭クスィーを左腕に合体し、背中に蚩尤ノイエ・ジールが取り憑いたような形となっている。
5体セットとして大型キット化しており、小柄な司馬炎ザクⅡの可動は控えめ、司馬師ペーネロペー、司馬昭クスィーはほぼソックリではあるものの、破綻している部分は少なく、合体した時のボリュームは圧巻の一言。
また、蚩尤ノイエ・ジールは別売りの孫策サイサリスにも取り憑く事が可能。




追記・修正をお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,5)

[#include(name=テンプレ3)]


  • フルバサイコもここに入れていいのかしら -- 名無しさん (2014-03-19 23:22:38)
  • ↑いいでしょ 一応サイコガンダムなんだし -- 名無しさん (2014-06-23 21:40:53)
  • マークVってサイコの血族じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2014-06-23 22:38:51)
  • ゲミヌスみてるとキングピラミッダーを思い出すな -- 名無しさん (2014-07-15 16:51:31)
  • ドーベンウルフ「ガンダム顔じゃない俺は除外ですか、そうですか」 -- 名無しさん (2014-07-15 17:00:54)
  • ↑いや、あんたはMk-Ⅴの改良型だし… 一応、サイコガンダムのデータとか使ってるけどね。 -- 名無しさん (2014-07-15 17:59:53)
  • Mk-Ⅲの昇龍拳マジ最強 -- 名無しさん (2014-11-09 18:56:30)
  • 「マスターピース ダブルゼータ・ガンダム」での「次期ガンダムベースのモビルフォートレス随伴機」はプロトタイプサイコガンダムのこと? -- 名無しさん (2014-12-14 09:34:21)
  • Mk-IIIの武装はバトマスだと格闘と腕の赤いビームサーベル、肩部の連装ビーム砲にミサイル、あと機体各部からの拡散メガ粒子砲。Gジェネだとミサイル無いけど…。いつかHG化とかGジェネ再参戦とか欲しいです。 -- にょ (2015-09-06 13:02:23)
  • Mk-IIIはなぁ…かつてのGジェネFだとうまく活躍できるスペックだったけど、現状の大型MAに厳しい上にサイコミュ制御のメガ粒子砲が弱体化したゲームシステムだと…このまま出ない方がある意味幸せなんじゃないかって思える -- 名無しさん (2016-03-10 10:59:07)
  • サイコロ誕生の経緯マジかwww -- 名無しさん (2016-03-10 11:13:49)
  • Gドアーズって機体のコンセプトといいシルエットといいジャイオーンに通じるものがあるんだがもしかしてGレコの時代にリファインしたのか? -- 名無しさ (2019-01-12 22:23:30)
  • サイコハロってなかったっけ? -- 名無しさん (2019-03-24 21:29:43)
  • サイコゴーレムがあるならマッドゴーレムも。 -- 名無しさん (2021-03-23 02:29:11)
  • サイコゴーレムも入るなら武者斎胡頑駄無も入るような -- 名無しさん (2022-04-28 10:55:46)
  • サイコジムは入らなかったか。 -- 名無しさん (2022-05-15 02:26:54)
  • ↑4 サイコハロはあくまでハロのバリエーションだしな。 -- 名無しさん (2022-11-27 23:35:43)

#comment

*1 ∀世界の原子爆弾の威力は現実のソレよりも破壊力が恐ろしく、作中では月に迫る隕石を破壊している

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧