登録日:2012/03/16(金) 00:18:45
更新日:2023/08/18 Fri 10:27:43NEW!
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゙わたじに「翼」があったなら
もっと戦うことができただろうか?
デルタガンダム(Delta Gundam)
型式番号:MSN-001
分類:TMS(Transformable Mobile Suit)
宇宙世紀の試作型可変モビルスーツ。
百式の本来の姿であり、Ζガンダム以降の技術により可変機として開発される予定だった「真のδガンダム」。
全領域での運用を想定しており、巡航形態「ウェイブライダー」への変形が可能。
大気圏突入能力があるかは不明。
「MSZ-006-X1/X2/X3 プロトΖガンダム」とは、X1型の頭部とシールドが酷似している。
色的にはデルタプラスがこの機体に近いかもしれない。
金色の装甲は耐ビーム・コーティング効果のあるエマルジョン塗装。
軽量化や「フレキシブルバインダー」の採用で高い機動性と運動性を持っており、総合性能もΖガンダムに引けを取らないという。
2006年末に発売された、サンライズ監修であり『GUNDAM EVOLVE』のスタッフによるCG等が特徴のビジュアルブック『ガンダムMSグラフィカ』にて姿が明らかとなった。
しかしアナハイム社のデータには姿が無く、登場したのはマニアのファンサイトのCGだった。
そのため、デルタガンダムは実際には開発されていないことが示唆されている。
詳細は、解説+会話形式の文章・アニメイラストの写真・細かいCGで語られている。
また、シミュレーション内でウェイブライダーに変形させた際に、「ムーバブルフレーム」の強度不足によるエラーが起きている。
結局この問題は解決されず、デルタガンダムは再設計されて「百式」として完成することとなった。
百式の背中にある「フレキシブルバインダー」は翼の名残であり、機動力の確保に繋がった。
デザインはカトキハジメ氏が担当しており、後にMS・WR両形態の画稿が発表された。
◇武装
○60mmバルカン砲
頭部に2門装備。
○ビーム・ライフル
可変機用に用意された。高出力と射程の長さが特長。
後にガンダムMk-Ⅲにも同じ物が装備されている。
○ビーム・サーベル
シールドの裏に2本マウント。
ビーム・ガンにもなる。
○シールド
ウェイブライダーの機首にもなる盾。
センサーを内蔵していて、どちらかというと「変形用パーツ」と言った方が正確らしい。
◇バリエーション
○デルタプラス(Delta Plus)
型式番号:MSN-001A1
『機動戦士ガンダムUC』に登場する試作型可変MS。
設計を可変機のデルタガンダムまで戻して再設計・開発された。
詳細は項目を参照。
○ガンダムデルタカイ(Gundam Delta Kai or Chi)
型式番号:MSN-001X
PS3版『機動戦士ガンダムUC』に登場する試作型可変MS。
ニュータイプ能力を得ることができる新型サイコミュ「ナイトロ(n_i_t_r_o)」を搭載している。
ちなみにこのナイトロ、使用する度に脳内を強制的に書き換え、システムに最適化した存在「強化人間」へ変質させてしまうシステムである。
名前が「改」なのかギリシャ文字の「Χ(カイ)」なのかは不明。
攻撃力を重視しており、プロト・フィン・ファンネルやロング・メガ・バスターなどを装備。
シールドにもメガ・マシン・キャノンやハイ・メガ・キャノン、炸裂ボルトのどれか一つを選択して装着できる。
どことなくスパロボの機体に似ている。
◇ゲームでの活躍
○ギレンの野望
『アクシズの脅威V』にデルタガンダムが登場している。
生産可能になる時期としては基本性能は高いが耐久値が非常に低く、それでいて限界性能が250%という滅茶苦茶ピーキーな機体に仕上がっている。
まさに「当たらなければどうという事は無い」を体現したかのような機体で、エースを乗せてやらないと簡単に撃墜される。
ウェイブライダーに変形出来るのは魅力だが、百式に改造した方が活躍出来るかもしれない。
○PS3版UC
デルタとデルタカイがDLCとして登場。
デルタガンダムはゲーム用の画稿が新しく発表され、全体的に細長い。
以前の画稿とは違いビーム・ライフルとシールドが描かれていない分、より百式に近い外観に見える。
○Gジェネ
『WORLD』にデルタプラスが初登場。
『OVERWORLD』と『GENESIS』には、デルタガンダムとデルタカイも参戦した。
◇漫画での活躍
「ガンダムUCエースVol.2」に掲載された『デルタの鼓動 -U.C.0087~U.C.0096-』に登場。
作者の虎哉孝征氏は、小説版UCの挿絵を安彦良和氏に代わり担当している。
後に虎哉氏が被災したため、応援を込めて「ガンダムエース 5月号」にも掲載された。
また、氏は現在までにシャア(とフル)の機体・ドム・ジム・フルアーマーを題材にしたモノローグ形式の漫画を描いている。
上記5作品は、2012年発売の『機動戦士ガンダムUC テスタメント』に収録されている。
『デルタの鼓動』は副題が無くなった。
本作ではデルタガンダムから百式に変わり、デルタプラスが開発されるまでの経緯が明かされ、意志が゙わたじと表現されたデルタガンダムの視点で話が進む。
「翼」を持つΖガンダムと共に戦い、アッシマー、ギャプランといった可変機やジ・O、キュベレイといった強敵と対峙する中、自分が生まれた意義を考え、「翼」を求め、そしてデルタプラスとして「翼」を得た姿は、どこか切なさがありつつも感動的である。
また、゙わたじの「兄弟」として百式改系列の4体(改、陸戦型、量産型、フルアーマー)が登場。
コマの中には、過去のガンダム作品で百式改系列が繰り広げた戦いの場面がモチーフのものもある。
終盤、シミュレーション内でデルタプラスがΖガンダムと戦う場面があるが、『テスタメント』の解説によると相手はΖガンダム3号機とのこと。
この"わたし"という存在はHGUCデルタプラスのストーリーにも登場している。
◇ガンダムUC-MSV
新たに企画された『UC-MSV』でも登場。
リディ・マーセナスがデルタプラスで戦闘シミュレーションを行った際の仮想敵として本機が現れた(開発者が遊びで機体のOSにデータを入力していたらしい)。
しかも、パイロットに設定されていたのは「あの男」だった…。
ちなみにこの話は後述のHGUCの説明書に記載されており、初回封入特典のプロダクトコードは本エピソードを元にしている。
◇商品化
ガンプラがHGUCで発売された。
武器を装備したMS形態とWR形態のパッケージに魅了された人も多い。
付属する装備はビーム・サーベル、ビーム・ライフル、シールド。
変形+金メッキ仕様なためか、4,410円とかなり高額。
アマゾンで買っても約3,000円もする。
塗装モデラー&プロダクトコード目当ての人涙目である。
百式と同じく、成形色版も出ると思われる。
…が、出ない……!*1
デルタプラスがHGUCやMGで発売された時期には、「ホビージャパン」や「電撃ホビーマガジン」にデルタガンダムの作例が掲載されていた。
そしてHGUCデルタガンダム発売後は、金メッキを取った作例やガンダムデルタカイの作例が掲載された。
後にHGUCガンダムデルタカイも発売されている。
◇余談
『武者七人衆編』では武者百士貴にシャアのイメージが反映され「父の名は字音太君」と設定されていたのだが、
後の『天下統一編』で若き日の百士貴の父・百ノ進が登場したため、「ジオン・ダイクン=デルタガンダム」というシュールな配役となっている。
めざめの刻は近い…
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