連続テレビ小説(朝ドラ)

ページ名:連続テレビ小説_朝ドラ_

登録日:2017/04/24 Sun 21:30:00
更新日:2025/08/11 Mon 11:54:18NEW!
所要時間:約 99 分で読めます



タグ一覧
nhk ドラマ 現代劇 連続テレビ小説 朝ドラ 帯番組 1930年代以降生まれホイホイ 女優の登竜門 明治 大正 昭和 平成 令和 ピンからキリまで 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 所要時間90分以上の項目



     連     
     続     
     テ     
     レ     
     ビ     
     小     
     説     



連続テレビ小説とは、NHKが制作・放送している帯形式のテレビドラマである。
初回が朝に放送されているため「朝ドラ」の通称があり、この項目でも以降便宜上朝ドラと表記する。


+ 目次-

【概要】

1961年から放送が開始され、大河ドラマよりも長い歴史を持つシリーズである。
地上波では毎週月曜~土曜の朝8時から放送しているが、NHKBS・BS4Kでは7時半から先行放送されている。
再放送はNHK総合で同日12時45分から実施。地味に1日3回視聴可能なので、お好きな時間を選ぼう*1


最大の特徴は月曜~土曜まで毎日15分放送されているという点である。現在、月曜~土曜まで中断なく放送されているテレビドラマは朝ドラが日本では唯一。
なお、2020年前半クールより新作の放送は月曜〜金曜に短縮され、土曜日は1週間の総集編になっている。
また、1975年に放送された『水色の時』以降、余裕をもって制作に取り組めるようにするため、前期(4~9月)を東京の放送センター(東京局)が、後期(10~3月)を大阪放送局(大阪局)が交代で製作しているのも特徴である(但しこれ以降も編成の都合などでローテンションが崩れたケースがそれなりに存在する)。


50年以上休みなく放送され続けたため、作品数が非常に多く2019年の『なつぞら』で100作目に突入するといった具合である。


朝ドラの源流は戦後にラジオで放送されていた小説の朗読番組である。この番組の名前が「連続ラジオ小説」で、その枠が小説の朗読からラジオドラマになり、テレビ放送開始によって「連続テレビ小説」となった。


朝の8時という家事の忙しい時間帯であることから音声だけでもストーリーを追えるよう、作中では語り部と呼ばれるナレーションも設けられており、こちらは別途俳優や歌手・タレントが起用される*2ことが多い。


歴史ある番組のためか、視聴率が非常に高い。
60年代から80年代辺りは平均視聴率が40~50%が当たり前であり、その中でも1983年に放送された『おしん』はとある話の視聴率が62.9%という驚異的な数値を叩き出した。
現在は娯楽の多様化で視聴率がその頃の半分程度までに落ち込んでしまったが、それでも現在放送されているほぼ全てのドラマの平均視聴率と比べたら圧倒的に高い。


中には例え賛否両論あってもほぼ義務…もとい一家のルーチンワークとして欠かさず見ている視聴者層も少なくなく、良くも悪くも印象に残りやすい基盤が整っている枠である。
現在はSNSの隆盛期だけあってトレンドに毎日のように朝ドラの名前が並ぶこともよくある話である。


過去作の再放送も電波と局を問わず頻繁に行われており、NHKで放送する場合は当該作品の主演俳優などに新規のインタビュー映像を追加収録して放送することがある。


【内容】

100作品以上あるので、実在の人物の生涯を描いた作品*3と、架空の人物の物語を描いたオリジナルの作品とに内容がそれぞれ分かれる。
しかし近代~現代の日本を舞台とした話である事はどれも共通している。


世界観も作品ごとに異なり、明治から現代までのどの時代の事を書かれるかは作品によって変わってくる。
なお、『あさが来た』は序盤だけとはいえ、朝ドラ史上初めて江戸時代を舞台にして話題を呼んだ。
1990年代から2000年代にかけては現代物の比率が高かったが、2010年以降は再び近代から始まる作品が多くなった。


ほとんどの作品は主人公が女性で、2023年現在男性主役だったのは13作品*4
最近の作品では2014年後期の『マッサン』*5と、2020年前期の『エール』(作曲家の古関裕而がモデル)、2023年前期の『らんまん』(植物学者・牧野富太郎がモデル)。


【舞台】

上記の通り日本国内で話が展開されているが、『マッサン』のようにごく稀にストーリーの一部で海外を舞台としている作品もある*6


47都道府県すべてが朝ドラの舞台に選ばれているのが大きな特徴である。2008年まで埼玉県が唯一舞台になっていなかったが、翌年放送された『つばさ』で埼玉県が舞台に抜擢され、放送開始から48年目にしてようやく全都道府県がコンプリートされた。ただし持ち回りではないため舞台の選定には偏りがあり、1981年前期に放送の『まんさくの花』以降秋田県が舞台になった作品は無く、逆に福島県は1986年前期の『はね駒』、1996年前期の『ひまわり』、2020年前期の『エール』と昭和・平成・令和と3元号にまたがって舞台となっている。
また、実在する都道府県を舞台としてもメインキャラが住んでいる市町村が架空というパターンがある。*7


実在する場所を舞台としているため、その舞台となった地域に経済効果が発生する。その作品が大きな話題を呼べばそれに比例して高い経済効果が発生し、知名度アップや聖地巡礼などでその地域は多くの恩恵を受ける。
あまちゃん』では岩手県を始めとする東北地方が空前のブームに沸いた。


また、先ほどの『マッサン』のような実在する企業の創業者の話だとその商品にも当然のように経済効果が発揮され、ニッカウヰスキーの製品が放送中に品切れが相次いだ事がある。
また、『あさが来た』では、ヒロインを演じた波瑠が後年モデルとなった大同生命のCMキャラクターに就任している。


舞台となった都道府県の数で断トツのトップは東京。その次に大阪。
これは地方に住んでいる主人公が都会に出て色々と行動を起こすという内容が多いため、多くなるのも必然と言える。
ちなみに地理的な関係か東京局製作は作品の舞台が東日本のものが多く、大阪局製作は作品の舞台が西日本のものが多い。


基本的に世界観は作品ごとに独立しており、明確なつながりは設定されていない。
過去の作品の小道具が流用されるなどしてメーカー・商品名が再登場する事例はいくつかある*8が、世界観としてのつながりが言及されることはほとんどない。
中には2011年後期の『カーネーション』や2021年後期の『カムカムエヴリバディ』のように連続テレビ小説シリーズが放送された世界であることが示された事例もあったりする。
そんな中で2024年前期の『虎に翼』では前期『ブギウギ』の固有ワードである「梅丸少女歌劇団」「福来スズ子(『ブギウギ』主人公)」が登場しており、さらには『ブギウギ』のレギュラーキャラである茨田りつ子(演:菊地凛子)が同一人物設定でそのまま登場したことで話題に上った。


【キャスティング】

主役のキャスティングはオファーによるものとオーディションによるものがある。
オーディションのキャスティングは非常に倍率が高く、枠が1つしかないのに対し、応募者数が2000人を軽く超える。この事から、いかに倍率が高いのかがうかがえる。


とはいえ選ばれる役者はこれといった代表作がない全くの無名の新人からちょこちょこドラマや映画などで活躍しており知名度がそれなりにある若手まで幅広くいるので、選ばれるかどうかは本人の努力と運次第である。
選ばれる役者のジャンルも大河ドラマ同様に、本業の俳優・女優だけでなく、タレント、お笑い芸人、ミュージシャン、声優、文化人など幅広いジャンルでキャスティングされている。
大阪局制作分では地理柄なのか、吉本興業や松竹芸能所属の芸人が出演することがある。普段関西ローカルタレントとして活躍している人や吉本新喜劇の座員など、意外な人物が全国放送に登場することも。
そして見事選ばれると知名度が圧倒的に高まり、そこからさまざまな映画やドラマのオファーが来て売れっ子になる道が開けるようになるパターンが多い。
また、キャスティングによっては明らかに中の人ネタだと思わせるネタもいくつかある*9


朝ドラのオーディションは何回でも受ける事ができ、3回目にしてようやく主役を勝ち取ったという場合もざらにある。
『まれ』の土屋太鳳のように、以前に朝ドラで脇役として出演していた役者がオーディションを再度受けて別の作品で主役になった例も存在する。


一方、オファーについてはプロデューサーや原作者がこの人が良いと思ったらそのまま選ぶといったもので、ある意味オーディションよりも難しいかもしれない。
そしてオファーで選ばれる役者についても、何年も前からドラマや映画で実績を積み、すでに知名度が高まっている若手の役者ばかりである。
その中には『ひよっこ』の有村架純のように、昔朝ドラのオーディションに受けたものの落ちて、別の役として出演していたような人もいる。


【主題歌】

朝ドラの魅力と言えば、何と言っても爽快感溢れる主題歌である。
作品の雰囲気や朝から見るという事情に考慮した結果、ゆっくり目な曲調の歌が圧倒的に多い。


ちなみに最初から主題歌を使っていたわけではなく、1作目から途中までは大河ドラマのような歌詞の無い、いわゆるインスト曲を使い続けていた。
しかし1984年に放送された『ロマンス』で初めて主題歌が起用される事になった。


それ以降はずっと前と同じようにインスト曲を使い続けていたものの、1992年に放送された『ひらり』で主題歌が復活。
これ以後は朝ドラに主題歌が根付き、様々なアーティストの歌う曲が朝ドラのオープニング曲として流れていくこととなった。
「春よ、来い」「Best Friend」「365日の紙飛行機」など、曲そのものも教科書に採用されるなどの高い評価を得たものが揃っている。


主題歌が根付いてからは、インスト曲を起用した作品はめっきり減ったものの、『あまちゃん』のようにインスト曲をオープニングテーマとした作品もごく稀ではあるが存在している。


【関連番組】

開始から60年以上経過した国民的知名度を誇るシリーズであり、歴代特集番組やバラエティ番組などとのタイアップ企画も不定期に放送される。
本項では現在定期放送中で朝ドラに関わりの深い2番組について紹介する。


  • あさイチ

2010年から開始した朝ドラ直後の生活情報番組。
2015年頃からオープニングで司会者達がその日の朝ドラの感想を言い合うコーナーが自然的に発生し、いつの間にか「朝ドラ受け」という名前が付き、現在では本編+朝ドラ受けを見るのがルーティーンという人も少なくない程の人気コーナーとなった。
現在の司会である博多華丸は、毎回BSの先行放送を視聴したうえで本番に臨んでいるという。
このコーナーは災害発生時や重大ニュース報道の際に休止となるが、とある作品の放送中にはコーナーを休止ではなく中止していたことがある(詳細後述)。


  • 我が心の大阪メロディー

毎年11月頃に放送される大阪局制作の音楽特番。
大阪局制作のため、放送中の朝ドラ出演者が司会やゲストで出演することが恒例となっており、作品に関連した楽曲を歌うアーティストも登場する回も少なくない。


【保存状況】

テレビの放送開始から十数年間は記録媒体に非常に高価な2インチVTRが使われていたことや、二次利用に関する著作権制度が整備されていなかった為、局側が録画したテープを消去した上で再利用したといったパターンが多かった。
その為、残念ながら初期の作品はたったの数話しか現存していない。特に『たまゆら』(1965年)、『信子とおばあちゃん』(1969年)の2作品に至ってはNHKに映像が全く残っていない。


1976年に放送された『雲のじゅうたん』が全話現存される作品の中で最も古く、それ以降の作品は録画技術が進んだので全話現存している。
それ以前の作品は数話だけしか現存していない作品も少なくなく、NHKは制作関係者や一般視聴者に向けて放送テープの提供を呼び掛けている。


【作品紹介】

こちらでは各作品の簡単な紹介をしていく。
舞台、時代はNHKが運営する朝ドラ全史のご当地マップ、及び舞台マップを参考にした。
演者の中には放送終了後に芸名を変更した人もいるが、ここでは全て出演当時のクレジットで記載する。


1960年代

5作目までは有名小説家の作品をドラマ化、或いは朝ドラのために書き下ろした作品ばかりで、主役も男性が多かった。
だが、「おはなはん」の大ヒットにより女の一代記といった作品が続き、その後の朝ドラの方向性を定めた。
テープの使い回しが当たり前の時代だったため、映像が全話保存されていないというのが当たり前で、映像自体も存在していない作品も珍しくない。
そのため、NHKではこれらの作品の映像募集を呼び掛けている。


1作目 娘と私

【放送期間】1961年4月3日~1962年3月30日
【原作】獅子文六
【脚本】山下与志一
【主役】 私(役名はない)(演:北沢彪)
【舞台】東京都
【時代】1925年~1951年
【ナレーション】北沢彪


1958年にラジオで放送され好評を読んだ「連続ホームドラマ・娘と私」の映像化作品である。
出演者もこのラジオドラマの出演者を同じ役柄でそのまま起用している。
主人公である目線で娘の成長を描くといった作品であり、娘である麻里は主役でもなく主人公の恋人役ではないものの初代朝ドラヒロインとして位置づけられている。
ちなみに麻里の少女時代を演じた北林早苗は100作目「なつぞら」にて57年ぶりの出演を果たした。
記念すべき1作目だが、上述した事情から166回、179回、最終回の3話しかテープが現存しない。
最初の作品とあってか、後の作品にもドラマのキャラがこの作品をテレビでリアタイしているという設定で映像の一部が流用されている。
また唯一の1話20分で構成された作品であり、8時40分スタートの作品でもある。


2作目 あしたの風

【放送期間】1962年4月2日~1963年3月30日
【原作】壺井栄
【脚本】山下与志一
【主役】安江(演:渡辺富美子)
【舞台】香川県、東京都
【時代】1945年~1963年
【ナレーション】竹内三郎アナウンサー


初めて女性が主人公となった作品。そのため主役としての朝ドラヒロインはこの作品が初と言ってもいいだろう。
また1話あたり15分に短縮され、開始時間も8時15分からとなり、開始時間に関しては81作目の「ウェルかめ」まで続いた。
二十四の瞳」で知られる壺井栄が原作でクレジットされており、氏の複数の短編小説を脚本家が1つの作品として纏めあげた。
放送開始1年前の1961年にも単発作品として同局でドラマ化されていた。
声優デビューする前の大塚周夫が出演しており、彼はその後も23作目の「マー姉ちゃん」、44作目の「凛凛と」、50作目の「かりん」に顔出し出演している。


3作目 あかつき

【放送期間】1963年4月1日~1964年4月4日
【原作】 武者小路実篤
【脚本】山下与志一
【主役】佐田正之助(演:佐分利信)
【舞台】東京都
【時代】1960年~1970年
【ナレーション】平光淳之助アナウンサー


朝ドラ初の現代を時代設定とした作品。
原作者である武者小路実篤が本人役でゲスト出演。しかし、残念ながら映像は残されていない。


4作目 うず潮

【放送期間】1964年4月6日 ~1965年4月3日
【原作】林芙美子
【モデル】林芙美子(作家)
【脚本】田中澄江
【主役】林フミ子(演:林美智子)
【舞台】広島県、東京都
【時代】1922年~1949年
【ナレーション】白坂道子


朝ドラ初の実在人物の人生を元に描いた作品。
主演の林美智子はこれまでの主演3名とは違い芸能界デビューしたばかりの新人を起用。ここから朝ドラヒロインは新人が努めるという風潮ができあがった。
また初めて大阪放送局が制作に携わったが、これは東京放送局がこの年に行われた東京オリンピックの中継に注ぎ、朝ドラを制作する余裕がなかったというイレギュラーなものである。
ちなみにこの作品から視聴率の記録が開始された。


5作目 たまゆら

【放送期間】1965年4月5日~1966年4月2日
【原作】川端康成
【脚本】山田 豊、尾崎 甫
【主役】直木良彦(演:笠智衆)
【舞台】宮崎県神奈川県、東京都、奈良県京都府
【時代】1960年~1970年
【ナレーション】坂本和子


後にノーベル文学賞を受賞する川端康成が朝ドラ用に書き下ろした作品。
彼自身原作を書くだけでなく、時間があれば撮影現場にも顔を出すなど積極的に携わっており、更にはこの作品にカメオ出演もしたが残念ながら映像は(ry。
というかそもそも川端康成の出演シーンどころか映像自体が一切残ってない幻の作品である。
1960年代当時は宮崎県への新婚旅行がブームとなっていたが、このドラマの放送の影響でさらにその人気が加熱した。


6作目 おはなはん

【放送期間】1966年4月4日~1967年4月1日
【原作】林謙一
【モデル】林ハナ(原作者林謙一の母)
【脚本】小野田勇
【主役】浅尾はな(演:樫山文枝)
【舞台】愛媛県青森県鹿児島県、東京都
【時代】1903年~1966年
【ナレーション】永井智雄


朝ドラ初の大ヒット作。
視聴率は最高視聴率で56.4%と当時の朝ドラ史上最高記録を叩き出しただけでなく、放送が始まった瞬間洗い物をしていた大勢の主婦達がテレビの前でくぎづけになったので、放送している間は水の出がよくなったという話があるほど。
高橋幸治演じる速水謙太郎は物語中盤で亡くなる予定だったが、彼への助命嘆願が局に殺到したため結果的に亡くなるエピソードが予定より遅らせることとなった。なお、高橋幸治自身このような経験は大河ドラマ「太閤記」*10に次いで2回目だったりする。
また朝ドラとしては初の1人の役者が少女期から老人期までメイクを活用しながら演じきった作品でもある。
この作品が朝ドラのターニングポイントとも言われており、以後女の一代記という作品が続々と作られるようになり、朝ドラのブランド力もさらに高めることとなった。


7作目 旅路

【放送期間】1967(昭和42)年4月3日~1968年3月30日
【原作】平岩弓枝
【脚本】平岩弓枝
【主役】室伏雄一郎(演:横内正)
【舞台】北海道三重県
【時代】1915年~1962年
【ナレーション】山内雅人


国鉄職員とその妻の愛を描いた作品。
原作者である平岩弓枝が脚本も担当しており、原作者が脚本を務めるケースは初めて。
1967年当時、モノクロテレビからカラーテレビへの転換が激しく進んでおり、朝ドラ自体もその流れに飲まれるかのようにこの作品をもって白黒放送を終了することとなった。
大ヒットした前作よりも高い視聴率の56.9%を叩き出し、31作目の「おしん」が放送されるまで15年近くも朝ドラ歴代最高視聴率を保持し続けた。


8作目 あしたこそ

【放送期間】1968年4月1日~1969年4月5日
【原作】森村桂
【脚本】橋田壽賀子
【主役】香原摂子(演:藤田弓子)
【舞台】東京都
【時代】1959年~1966年
【ナレーション】川久保潔


朝ドラ初のカラー放送作品。
また後に様々な朝ドラ作品を手がけることになる橋田壽賀子の初の朝ドラ脚本作品である。


9作目 信子とおばあちゃん

【放送期間】1969年4月7日~1970年4月4日
【原作】獅子文六
【脚本】井手俊郎
【主役】小宮山信子(演:大谷直子)
【舞台】佐賀県、東京都
【時代】1969年~1970年
【ナレーション】青木一雄アナウンサー


獅子文六が手がけた「信子」と「おばあちゃん」の2作品を1つの作品として纏めあげた。タイトル名がまんますぎる。
「たまゆら」同様映像が全く残されていない幻の作品である。


1970年代

この年代から1作品につき半年放送、東京制作局と大阪制作局が交互に作成するようになった。
また世間では社会進出する女性が多くなったため、次第に社会進出した朝ドラヒロインも多く描かれるようになった。
男性の主役作が存在しない年代の1つ。


10作目 虹

【放送期間】1970年4月6日~1971年4月3日
【脚本】田中澄江
【主役】三谷かな子(演:南田洋子)
【舞台】鳥取県、京都府、東京都
【時代】1943年~1964年
【ナレーション】白坂道子


初めて原作無しの作品である。以後この作品を皮切りに原作無し作品が続々と作られるようになった。
本編映像は残っていないが、当時の広報番組で使われた撮影現場を撮った映像が少しだけ残されている。


11作目 繭子ひとり

【放送期間】1971年4月5日~1972年4月1日
【原作】三浦哲郎
【脚本】高橋玄洋
【主役】加野繭子(演:山口果林)
【舞台】青森県、宮城県、広島県、東京都
【時代】1971年~1972年
【ナレーション】石坂浩二


三浦哲郎が手がけた同名の小説の2度目のドラマ化作品である。
かつては5作目の「たまゆら」、9作目の「信子とおばあちゃん」同様映像が一切残されていない幻の作品と呼ばれていたが、2015年に出演者のひとりである杉良太郎が所有していたUマチックテープをNHKに提供したため125話の一部を発掘することができた。さらにその2年後には24話の後半2分が発掘された。


12作目 藍より青く

【放送期間】1972年4月3日~1973年3月31日
【脚本】山田太一
【主役】田宮真紀(演:真木洋子)
【舞台】熊本県福岡県、東京都
【時代】1943年~1966年
【ナレーション】中畑道子、丹阿弥谷津子


戦中に結婚した夫を戦地で亡くし、戦後に忘れ形見である息子を育て上げつつ商売を始めていく戦争未亡人を描いた作品。
その息子役を演じるのは後に吹き替え声優として活躍する原康義であり、20歳の時に出演を果たした。
脚本担当の山田太一は放送中に同作の小説を執筆し放送中に刊行した。
放送の翌年には映画化されたが、キャストはヒロインの夫役を演じた大和田伸也以外は総入れ替えとなっている。
ナレーションは当初中畑道子が担当していたが、放送中の1972年10月16日に心機能障害により急逝。以降は丹阿弥谷津子が担当することになった。
大和田伸也から提供された1回と、イメージソングを担当した歌手の本田路津子から提供された最終回の末尾の数分間のみ映像が現存する。


13作目 北の家族

【放送期間】1973年4月2日~1974年3月30日
【脚本】楠田芳子
【主役】佐々木志津(演:高橋洋子)
【舞台】北海道、石川県、神奈川県、愛媛県
【時代】1971年~1974年
【ナレーション】緒形拳


函館に住む主人公一家の長である父の起こした事故が全てのきっかけで主人公に大きな困難が待ち受ける話。
主人公にとって辛い展開が立て続けに起こるせいで、視聴者達から「苦しめないで」という苦情がNHKに殺到したそうだ。
兄役の清水章吾は後にアイフルのくぅ〜ちゃんのcmで父親役を演じ話題となった。


14作目 鳩子の海

【放送期間】1974年4月1日~1975年4月5日
【原作】林秀彦
【脚本】中井多津夫
【主役】鳩子(演:藤田美保子)
【舞台】山口県茨城県、東京都
【時代】1945年~1975年
【ナレーション】藤田美保子


広島の原爆のショックで記憶を失ってしまった戦災孤児の鳩子を描いた作品。
初めて主演がナレーションと兼任することになった作品である。
また主人公である朝ドラヒロインの幼少期が描かれた初の作品でもあり、この作品を皮切りに主役は幼少期から描かれていくというパターンが増えていくこととなった。
そして主人公の幼少期を演じた斉藤こず恵はこの作品がきっかけでブレイクし、一躍人気子役の仲間入りを果たすことができた。
朝ドラ内で初めて原爆が描かれた作品。これを見た広島在住の老人がNHK中国本部に訪れたことがきっかけで原爆の絵運動が毎年のように行われることとなった。


15作目 水色の時

【放送期間】1975年4月7日~1975年10月4日
【脚本】石森史郎
【主役】松宮知子(演:大竹しのぶ)
【舞台】長野県、東京都
【時代】1974年
【ナレーション】岸田今日子


これまで1年放送をし続けてきた朝ドラだが、役者や脚本家、その他スタッフの大きな負担になっていると度々問題視されていたため今作から半年放送、東京局と大阪局の交互制作に変更された。
ヒロインを務めた大竹しのぶは当時まだ17歳の現役女子高生。当時歴代朝ドラヒロインの中では最年少で抜擢された。


16作目 おはようさん

【放送期間】1975年10月6日~1976年4月3日
【原作】田辺聖子
【脚本】松田暢子
【主役】殿村鮎子(演:秋野暢子)
【舞台】大阪府
【時代】1975年~1976年
【ナレーション】秋野暢子


大阪放送局が4作目「うず潮」以来制作した朝ドラ作品。以後、下半期は大阪放送局が制作というパターンが定着する。
意外にもこの作品で初めて大阪が主な舞台となり、それに伴い朝ドラヒロインが関西人なのも初となった。
オープニング曲はヴィヴァルディ「四季・春」の第1楽章をポップス調に編曲したもので、朝ドラのオープニング曲で唯一既存楽曲を使用している。手抜きと言ってはいけない


17作目 雲のじゅうたん

【放送期間】1976年4月5日~1976年10月2日
【脚本】田向正健
【主役】小野間真琴(演:浅茅陽子)
【舞台】秋田県、東京都
【時代】1913年~1952年
【ナレーション】田中絹代


女性としては非常に珍しい飛行機操縦士になるために奮闘する主人公を描いた話。
初飛行の時、真琴が上空からおみやげを自宅に向かって落とし屋根を破損させるシーンは今も話題にされている。
全話現存する朝ドラ作品の中では最も古いものである。


18作目 火の国に

【放送期間】1976年10月4日~1977年4月2日
【脚本】石堂淑朗
【主役】桜木香子(演:鈴鹿景子)
【舞台】熊本県
【時代】1975年~1977年
【ナレーション】渡辺美佐子


家業の造園に興味を持ち大学中退した主人公が造園家としての修行を行う話。
大阪放送局制作作品の中で唯一関西が舞台になっていない。


19作目 いちばん星

【放送期間】1977年4月4日~1977年10月1日
【原作】結城亮一
【モデル】佐藤千夜子(歌手)
【脚本】宮内婦貴子
【主役】佐藤千夜子(演:高瀬春奈、五大路子)
【舞台】山形県、東京都
【時代】1897年~1968年
【ナレーション】三国一朗


日本の流行歌手第1号と呼ばれた佐藤千夜子の半生を描いた作品。初めて19世紀が作品の舞台となった。
中山晋平、野口雨情等といった音楽の授業で習うような音楽家達が物語に登場している。
当初の主演は高瀬春奈だったが、体調不良により降板。61回から五大路子が代役として登板している。


20作目 風見鶏

【放送期間】1977年10月3日~1978年4月1日
【脚本】杉山義法
【主役】松浦ぎん(演:新井春美)
【舞台】和歌山県兵庫県
【時代】1915年~1980年
【ナレーション】八千草薫


日本人の主人公とドイツ人のパン職人との国籍を越えた愛を描いた作品。
朝ドラ初の国際結婚を描いた作品だが、ドイツ人のパン職人であるブルックマイヤーを演じる蟇目良は純粋な外国人ではなくロシア人とのハーフである。
舞台のひとつとなった神戸北野にある異人館街がこのドラマきっかけで話題を呼び異人館ブームを起こした。
1978年3月3日から3月26日まで、配役を一部変更した舞台版が上演された。
本作は脚本家である杉山が2話から152話までを録画で残しており、その後視聴者から153・154話(最終回)のテープが提供され、NHKに残存していた第1話と合わせて全話のコンプリートが実現した。


21作目 おていちゃん

【放送期間】1978年4月3日~1978年9月30日
【原作】沢村貞子
【モデル】沢村貞子(女優)
【脚本】寺内小春
【主役】大沢てい子(演:友里千賀子)
【舞台】東京都
【時代】1908年~1950年
【ナレーション】相川浩アナウンサー


舞台女優として活躍する一方、左翼演劇運動に加わったことにより2度逮捕され、10ヶ月も刑務所生活を送った後映画やドラマでも活躍の場を増やした女優沢村貞子の半生を描いた作品。
主人公の父役の長門裕之は沢村貞子の甥っ子にあたり、このドラマで自身の祖父を演じることとなった。
母役の日色ともゑは7作目「旅路」にて朝ドラヒロインを務めており、朝ドラヒロインを演じた人が朝ドラヒロインの母役を演じるのは初となる。そして姉役の幼少期を演じたのは子役時代の笠原弘子である。
モデルとなった沢村貞子もこのドラマでほんの少しだけ出演を果たしている。


22作目 わたしは海

【放送期間】1978年10月2日~1979年3月31日
【脚本】岩間芳樹
【主役】川村ミヨ(演:相原友子)
【舞台】広島県、京都府、福岡県
【時代】1920年~1946年
【ナレーション】倍賞千恵子


身寄りのない戦争孤児を育てながら家事手伝い、カフェの女給、保育士など様々な仕事を奮闘する主人公を描いた作品。


23作目 マー姉ちゃん

【放送期間】1979年4月2日~1979年9月29日
【原作】長谷川町子
【モデル】長谷川毬子(漫画家長谷川町子の姉。イラストレーター・姉妹社社長)
【脚本】小山内美江子
【主役】磯野マリ子(演:熊谷真実)
【舞台】福岡県、鹿児島県、東京都
【時代】1934年~1957年
【ナレーション】飯窪長彦


サザエさんの作者長谷川町子が発表した自伝エッセイ漫画「サザエさんうちあけ話」を元に、太平洋戦争で夫を喪うも戦後裏方として同居する妹を支えた長谷川の姉毬子を主役としている。
主人公一家の苗字はズバリ、サザエさんの磯野一家から由来している。
長谷川町子の師匠で「のらくろ」の作者田河水泡もドラマに登場しており、それを演じた愛川欽也がモデルそのまんまと漫画ファンの間で話題となった。
長谷川町子がモデルの磯野マチ子を演じた田中裕子は32作目「おしん」の主役に抜擢されることとなる。
声優の島本須美が画塾の学生役としてレギュラー出演していた。
録画技術が大きく発展したというのもあってか今作以降、全ての朝ドラは総集編含め全話保存している。


24作目 鮎のうた

【放送期間】1979年10月1日~1980年4月5日
【脚本】花登筐
【主役】浜中あゆ(演:山咲千里)
【舞台】滋賀県、大阪府
【時代】1929年~1952年
【ナレーション】フランキー堺


幼くして母を失った主人公が船場の糸問屋に奉公し、一人前の御寮になるまでを描いた作品。
滅多にドラマには出演しない吉永小百合の数少ないドラマ出演作であり、彼女が朝ドラに出演したのはこの作品のみ。主人公が8歳の時に亡くなった設定なので主に回想シーンで登場する。


1980年代

この年代以降の作品はNHKに全話保存されており、不定期に再放送も実施されるようになった。



25作目 なっちゃんの写真館

【放送期間】1980年4月7日~1980年10月4日
【モデル】立木香都子(写真家・立木義浩の母)
【脚本】寺内小春
【主役】西城夏子(演:星野知子)
【舞台】徳島県
【時代】1930年~1952年
【ナレーション】川久保潔


写真家の立木義浩の母・立木香都子をモデルに当時女性では珍しかったカメラマンを志し、やがて家業の写真館を引き継ぐ主人公を描いた作品である。
主人公を演じた星野知子は三菱自動車「エテルナ」のCMに起用され、その際ドラマになぞらえて「なっちゃんのエテルナ」というキャッチコピーが採用された。


26作目 虹を織る

【放送期間】1980年10月6日~1981年4月4日
【脚本】秋田佐知子
【主役】島崎佳代(演:紺野美沙子)
【舞台】山口県、兵庫県
【時代】1937年~1965年
【ナレーション】井上善夫アナウンサー


宝塚歌劇団に魅せられた少女が日々厳しいレッスンをこなしていき、やがて宝塚歌劇団の団員として活躍していく作品。
宝塚歌劇団が題材なだけあって新珠三千代、大地真央、鞠谷友子、五月梨央等の宝塚歌劇団現役・OGがドラマ出演を果たした。
ちなみに主役オーディションの参加者の中には若手の歌劇団団員も複数いたそうだが、選ばれたのは宝塚歌劇団とは関係ない若手女優の紺野美沙子であった。


27作目 まんさくの花

【放送期間】1981年4月6日~1981年10月3日
【脚本】高橋正圀
【主役】中里祐子(演:中村明美)
【舞台】秋田県、東京都
【時代】1980年~1982年
【ナレーション】中村明美


秋田に住む主人公とその家族を描いたホームドラマ。
当時の朝ドラでは異例となる(放送時点での)現代~近未来を描いた作品。
前述したように、秋田県が舞台になった最後の朝ドラである。
ヒロインは物語中に結婚するというのが当たり前となっていたが、こちらの作品は誰かと結婚しないまま物語を終えるという今までの朝ドラの常識を覆したような作品となった。


28作目 本日も晴天なり

【放送期間】1981年10月5日~1982年4月3日
【脚本】小山内美江子
【モデル】近藤富枝(NHKアナウンサー・作家)
【主役】原日出子
【舞台】東京都
【時代】1944年~1973年
【ナレーション】青木一雄


NHKの女性アナウンサーとして活躍したものの終戦の関係でわずか1年で退職し、その後はルポライターを経て作家として活躍する近藤富枝の半生を描いた作品。
タイトル名は近藤富枝がマイクテストの際に「本日は晴天なり」と言うべきところを「本日も晴天なり」と言い間違えてしまったことから由来している。
この時期は普通なら大阪局が担当するパートだが、この年のみ東京局が制作を担当している。


29作目 ハイカラさん

【放送期間】1982年4月5日~1982年10月2日
【脚本】大藪郁子
【主役】野沢文(演:手塚理美)
【舞台】神奈川県、静岡県
【時代】1882年~1905年
【ナレーション】川久保潔


明治時代、海外留学生としてアメリカの空気に触れて帰国した主人公が当時珍しかった外国人を泊めるためのホテルを作り上げていく作品。
初めて1880年代が舞台となった作品であり、93作目「あさが来た」が登場するまでは時代設定が1番古い作品でもあった。


30作目 よーいドン

【放送期間】1982年10月4日~1983年4月2日
【脚本】杉山義法
【主役】浦野みお(演:藤吉久美子)
【舞台】大阪府
【時代】1927年~1947年
【ナレーション】真屋順子


陸上選手としてオリンピックを目指したものの家業の倒産で挫折、その後結婚出産店経営を経て再び陸上を再スタートする女性を描いた作品。
朝ドラ初のスポーツを題材とした作品で、主役を演じた藤吉久美子も学生時代は陸上競技に打ち込んでいた。
ランニングフォームの指導は1932年のロサンゼルスオリンピック陸上女子やり投4位入賞を果たし、ドラマ撮影当時は大谷女子大学の教授をしていた真保正子が担当した。


31作目 おしん

【放送期間】1983年4月4日~1984年3月31日
【脚本】橋田壽賀子
【主役】田倉しん(演:田中裕子 幼少期:小林綾子 老年期:乙羽信子)
【舞台】山形県、東京都、佐賀県、三重県
【時代】1907年~1983年
【ナレーション】奈良岡朋子


三重県内で複数のスーパーを経営する田倉しんことおしんが、新店オープンの日に突如失踪。彼女を探し当てた血の繋がりのない孫に自分の生い立ちを話すとともに自身に縁のあるさまざまな地を訪れていく話。
久々の1年作品だが、これは半年という尺ではどうしても足りないと橋田壽賀子が要望したことによるものである。
朝ドラ史上最大のヒット作と言っても過言ではなく、実際に平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%と日本のテレビドラマ史上最高視聴率を記録した。
その大流行っぷりに「おしんドローム」という流行語まで生まれ、海外でも大ブームとなり世界73ヶ国で放送された程。
NHKが時折行う朝ドラ特集では毎回必ず取り上げられることから昭和を代表する朝ドラとして今なお高い知名度を誇り、JR山形駅には今でも外国人観光客向けにおしんのポスターが貼られている程。
特に幼少期編が大きな人気となっており、後にそのエピソードだけ劇場アニメ化、映画化、舞台化されている。
ただし全ていい事ばかりではなく、役と現実を混同してしまった一部の視聴者達のせいでおしんに辛くあたるキャラを演じた役者がプライベートで被害にあったり、佐賀県に大きな風評被害をもたらしてしまった。*11


32作目 ロマンス

【放送期間】1984年4月2日~1984年9月29日
【脚本】田向正健
【主役】加治山平七(演:榎木孝明)
【舞台】北海道、東京
【時代】1912年~1920年
【ナレーション】八千草薫
【主題歌】芹洋子・榎木孝明「夢こそ人生」


1人の青年が仲間と出会い映画作成に取り組む作品。
7作目「旅路」以来17年ぶりの男性主人公である。
朝ドラ初のOPに主題歌が起用された作品であり、歌唱者は主役を演じた榎木孝明と歌手の芹洋子のデュエット。ただし次回作以降はインスト曲が続いていたため、再び主題歌が使われるようになるには48作目の「ひらり」からとなる。


33作目 心はいつもラムネ色

【放送期間】1984年10月1日~1985年3月30日
【脚本】冨川元文
【モデル】秋田實(漫才作家)
【主役】赤津文平(演:新藤栄作)
【舞台】大阪府、東京都、鳥取県
【時代】1928年~1955年
【ナレーション】ミヤコ蝶々


昭和の大阪を舞台に2人の青年が漫才コンビとして活躍する様子を描いた作品。
真野あずさが演じる福本裄乃は吉本興業の創業者である吉本せいをモデルとしており、モデル元の吉本せいは後に97作目「わろてんか」にて朝ドラヒロインのモデルになる。
主役を演じた新藤栄作は元キックボクサーでこの作品が俳優デビュー作である。


34作目 澪つくし

【放送期間】1985年4月1日~1985年10月5日
【脚本】ジェームス三木
【主役】古川かをる(演:沢口靖子)
【舞台】千葉県
【時代】1926年~1946年
【ナレーション】葛西聖司アナウンサー


千葉県銚子市にてしょうゆ醸造店の陸者と漁師の海者が対立していた中、しょうゆ醸造店の娘かをると網主の長男惣吉がそんな対立を乗り越えながら愛を育む作品。
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」から着想を得ているが、原典通り互いが自殺するという悲劇的な終わり方にはならない。
明石家さんまがオファーを受けてレギュラー出演したものの、拘束時間は長い割にはギャラが安いということに不満を持ち、どうせ自分が演じるキャラはいなくても話が成り立つだろうと考え、脚本担当のジェームス三木に自分の演じるキャラを自殺させて欲しいと直談判したら数時間かけて説教されたというエピソードがある。
舞台となった銚子を走る銚子電気鉄道では、本作にちなんだトロッコ列車「澪つくし号」が運行されるほど人気を呼んだ。
放送年の紅白で完結記念のコラボ企画が行われたのだが、その中の「出演歌手の一部が海女として踊る」場面には当時バリバリのアイドルで後に『あまちゃん』に出演する小泉今日子も参加していた。


35作目 いちばん太鼓

【放送期間】1985年10月7日~1986年4月5日
【脚本】井沢満
【主役】沢井銀平(演:岡野進一郎)
【舞台】福岡県、大阪府
【時代】1965年~1975年
【ナレーション】加藤治子


大衆演劇の劇団の元に生まれた主人公が8歳の頃自身の出生の秘密を知り、自分の本当の母親を探しつつ劇団員として活躍していく話。
OP映像は飛騨山脈を映したものだが、日本航空123便墜落事故が発生して間もない時期に放送されたせいか「墜落現場を連想する」と視聴者から苦情が寄せられたため、年明けには南紀白浜の映像へと変更された。


36作目 はね駒

【放送期間】1986年4月7日~1986年10月4日
【脚本】寺内小春
【モデル】磯村春子(新聞記者)
【主役】橘りん(演:斉藤由貴)
【舞台】福島県、宮城県、東京都
【時代】1890年~1912年
【ナレーション】細川俊之


明治時代から大正時代にかけて活躍した女性新聞記者、磯村春子の半生を描いた作品。
主演を務めた斉藤由貴は本作の前年にスケバン刑事で主役を務めその人気を急上昇させており、アイドル歌手としても人気を博したが、今回の朝ドラヒロインは意外にもオーディションによって選ばれた。
なお、このことがきっかけで未成年ながらもその年の紅白歌合戦の紅組司会に抜擢された。
相手役を務めた渡辺謙はその翌年に大河ドラマの「独眼竜政宗」にて主役の伊達政宗を演じる。
本編には主人公の初恋相手の教師役として沢田研二が登場しているが、2度目の登場時には諸事情から当時存在しなかったソバージュのヘアで登場して話題を呼んだ。


37作目 都の風

【放送期間】1986年10月6日~1987年4月4日
【脚本】重森孝子
【主役】竹田悠(演:加納みゆき)
【舞台】京都府、大阪府、奈良県
【時代】1944年~1956年
【ナレーション】藤田弓子


京都の繊維問屋に生まれた主人公が跡継ぎを拒否し家出、大阪の大衆食堂や嫁ぎ先の旅館で働きやがてファッションの世界で活躍していく話。
ナレーションを務めた藤田弓子は8作「あしたこそ」にて朝ドラヒロインを演じた。朝ドラヒロインが後年別作品でナレーションを務めるというのは初めてのことである。


38作目 チョッちゃん

【放送期間】1987年4月6日~1987年10月3日
【原作】黒柳朝
【脚本】金子成人
【モデル】黒柳朝(黒柳徹子の母)
【主役】北山蝶子(演:古村比呂)
【舞台】北海道、東京都
【時代】1927年~1949年
【ナレーション】西田敏行


黒柳徹子の母、黒柳朝の自叙伝「チョッちゃんが行くわよ」を元に黒柳朝の半生を描いた作品。
北海道も舞台となっていることもあって北海道弁である「……っしょ」が度々登場しており、これが話題となった。
当然ながら主人公の娘という役柄で黒柳徹子をモデルとしたキャラクターも登場しており、また行商のおばさん役として黒柳徹子自身もカメオ出演している。
2025年度に再放送が行われたが、相手役を演じた世良公則の参院選出馬の関係で3週間も放送が休止されることとなった。なお、出馬しただけで休止になる理由は43作目「和っこの金メダル」の項を参照。


39作目 はっさい先生

【放送期間】1987年10月5日~1988年4月2日
【脚本】高橋正圀
【主役】早乙女翠(演:若村麻由美)
【舞台】東京都、大阪府、滋賀県
【時代】1931年~1948年
【ナレーション】樫山文枝


東京生まれの男勝りの主人公が大阪の男子校で教師として奮闘していく作品。この作品を一言で表すならば女性版「坊ちゃん」と言えるだろう。
放送当時は受験教育の過熱化が問題視されていたので、そのアンチテーゼとしてこの作品が誕生したと思われる。
ナレーションを務めた樫山文枝は6作「おはなはん」にて朝ドラヒロインを務めていた。


40作目 ノンちゃんの夢

【放送期間】1988年4月4日~1988年10月1日
【脚本】佐藤繁子
【主役】結城暢子(演:藤田朋子)
【舞台】高知県、東京都
【時代】1945年~1954年
【ナレーション】中村メイコ


戦後上京した主人公が女性のための雑誌を作るために紆余曲折を経て刊行を叶える物語。
オープニング映像のイラストは「ハートカクテル」の作者であるわたせせいぞうが担当した。
またオープニング曲は2011年~2012年に年末年始にかけて放送された富士フイルムのテレビCM「お正月を写そう♪2012」にも使用された。


41作目 純ちゃんの応援歌

【放送期間】1988年10月3日~1989年4月1日
【脚本】布勢博一
【主役】小野純子(演:山口智子)
【舞台】和歌山県、兵庫県、大阪府
【時代】1947年~1962年
【ナレーション】杉浦直樹


野球好きな主人公が甲子園近くの旅館の女将となり、高校球児達を支え後に高校球児の母と呼ばれるようになる経緯を描いた作品。昭和最後にして平成最初の作品でもある。
野球指導は元阪神タイガースの選手である本屋敷錦吾が担当した。
主役を演じた山口智子は義理の弟を演じた唐沢寿明と後に結婚する。


42作目 青春家族

【放送期間】1989年4月3日~1989年9月30日
【脚本】井沢満
【主役】阿川咲(演:清水美砂)、阿川麻子(演:いしだあゆみ)
【舞台】東京都、静岡県
【時代】1989年
【ナレーション】杉浦圭子アナウンサー


漫画家志望の娘と、育児と家事を両立させるキャリアウーマンの母を中心に描いた作品。
平成にスタートした作品としてはこれが初で、時代設定が平成なのも初である。
朝ドラ史上初のダブルヒロイン制度を取った作品で、母役のいしだあゆみは撮影当時41歳と朝ドラヒロインとしては登場最年長であった。
オープニング映像のペーパークラフトは、当時放送されていた子供向け工作番組「できるかな」の工作担当が手がけた。
ちなみにCDデビュー前のSMAPのメンバー6人全員が主人公の弟役のオーディションに参加し、当時15歳の稲垣吾郎が本作でドラマデビューし、ジャニーズ事務所所属タレントで初の朝ドラ出演者となった。
そして同グループは86作目「梅ちゃん先生」にてOP主題歌を担当する事になる。


43作目 和っこの金メダル

【放送期間】1989年10月2日~1990年3月31日
【脚本】重森孝子
【主役】秋津和子(演:渡辺梓)
【舞台】山口県、大阪府
【時代】1958年~1990年
【ナレーション】立子山博恒アナウンサー


実業団のバレーボール選手として活躍した後、地域医療の道へと進んだ女性を描いた作品。
実業団でのバレー部練習シーンは、東京オリンピックで金メダルを獲得した「東洋の魔女」の異名を持つバレーボールチームの主力選手たちが実際に使用していたコートで撮影された。
バレー部のモデルは名門だったカネボウおよびユニチカフェニックスで、放送終了後前者は廃部、後者はセミプロリーグの東レアローズ滋賀に移管という道を辿っている。
また、最終回ではヒロインが家族を連れて当時開幕したばかりの花の万博に行くシーンが登場する。


本作のヒロインは当初別の女優に決まっていたが、撮影開始後に民社党の広報ポスターに起用されており、特定政党のイメージキャラクターを起用するのは公共放送の性質上そぐわないとの判断から降板。そして最終候補の中から再オーディションが行われ渡辺梓が選ばれた。
このように放送前に主役の役者が交代されるのは初めてで現在のところ唯一。


1990年代

この年代からオープニング主題歌が完全に定着するようになった。


44作目 凛凛と

【放送期間】1990年4月2日~1990年9月29日
【脚本】矢島正雄
【モデル】川原田政太郎(工学者)
【主役】畠山幸吉(演:田中実)
【舞台】富山県、東京都
【時代】1912年~1932年
【ナレーション】荻野目洋子


テレビジョンを研究した第一人者、川原田政太郎の半生を描いた作品。
朝ドラ史上初海外でのロケが行われ、イギリス・フランス・アイルランドと各国で撮影された
また主役ではない朝ドラヒロインがナレーションを務めるパターンも地味に初めてのことである。


45作目 京、ふたり

【放送期間】1990年10月1日~1991年3月30日
【脚本】竹山洋
【主役】中村愛子(演:畠田理恵)、中村妙子(演:山本陽子)
【舞台】京都府
【時代】1990年~1991年
【ナレーション】野際陽子


130年以上も続く漬物屋を舞台に、舅、嫁、娘三世代にわたる葛藤を描いた作品。
主人公一家の営む漬物店は、朝ドラ初のオープンセットとして京都地方裁判所近くの空き地に建設されており、撮影期間中は観光名所の1つとして多くの見物客が訪れていた。


46作目 君の名は

【放送期間】1991年4月1日~1992年4月4日
【原作】菊田一夫
【脚本】井沢満、横光晃、宮村優子、星川泰子、小林政広
【主役】氏家真知子(演:鈴木京香)、後宮春樹(演:倉田てつを)
【舞台】東京都、北海道、新潟県、三重県、静岡県
【時代】1945年~1955年
【ナレーション】八千草薫


朝ドラ初の女と男のダブル主人公である。
年々視聴率低下に悩まされていた朝ドラだったが、起死回生としてラジオドラマ、映画で一世を風靡し、その後数回もドラマ化されてある名作「君の名は」を朝ドラ化。
放送期間は31作「おしん」以来となる1年、初めて複数人の脚本家を起用、千葉県野田市に1億円をかけ数寄屋橋のオープンセットを造る等スタッフ達から大きな期待を込められて放送されたものの、蓋を開けてみたら平均視聴率が29.1%と当時の歴代朝ドラ最低視聴率を叩き出してしまい失敗に終わってしまった。
スタッフもそれに気付いたのかオープニング曲を明るめにしたりストーリーも暗さをなくすなどテコ入れを行ったが、途中で切った視聴者が戻ってくることは無かった。
長崎県島原市が舞台のひとつとして使われる予定だったが、この年に発生した雲仙普賢岳の噴火により急遽静岡県西伊豆に変更された。


47作目 おんなは度胸

【放送期間】1992年4月6日~1992年10月3日
【脚本】橋田壽賀子
【主役】山代玉子(演:泉ピン子)、花村裕子(演:桜井幸子)
【舞台】大阪府
【時代】1980年~1992年
【ナレーション】奈良岡朋子


大阪南部の廃れた温泉旅館を舞台に、東京から後妻として嫁いできた嫁と、義理の娘を中心とした女同士の対立などを描いた作品。
3回目となるダブルヒロイン制の作品だが、今作は前2作と違い義理の親子という関係である。
橋田壽賀子3回目の脚本登板となったが半年間放送の作品を手がけるのはこれが唯一。
この作品を一言で言い表すならば「渡る世間は鬼ばかり」を朝ドラに持ってきたようなもので、ドロドロした展開が多い。
ブレイク前のシャ乱Qがバンドマン役として登場している。


48作目 ひらり

【放送期間】1992年10月5日~1993年4月3日
【脚本】内館牧子
【主役】藪沢ひらり(演:石田ひかり)
【舞台】東京都
【時代】1992年~2005年
【ナレーション】倍賞千恵子
【主題歌】DREAMS COME TRUE 「晴れたらいいね」


両国に生まれ育った大の相撲ファンの主人公が相撲に関わる仕事をするために栄養士になり、相撲部屋専属の栄養士として活躍していく話。
32作目「ロマンス」以来OPに主題歌が使われた作品であり、この作品からOP主題歌が定着していくこととなる。
ちなみに主題歌を担当したDREAMS COME TRUEのダチョウ倶楽部肥後中村正人はこの作品の音楽担当もしている。
脚本担当の内館牧子が相撲ファンなため相撲が題材の1つとなっており、放映当時偶然にも若貴ブームが巻き起こったため、その恩恵を受けて視聴率が一気に上がった。


49作目 ええにょぼ

【放送期間】1993年4月5日~1993年10月2日
【脚本】東多江子
【主役】宇佐美悠希(演:戸田菜穂)
【舞台】京都府、兵庫県
【時代】1989年~1993年
【ナレーション】室井滋
【主題歌】中山美穂「幸せになるために」


新人医師の主人公が家庭問題もありつつもそれを乗り越え一人前の医師として成長していく話。
朝ドラ初の医療を題材とした作品であり、臓器移植やがん告知などの医療問題も取り上げられている。


50作目 かりん

【放送期間】1993年10月4日~1994年4月2日
【脚本】松原敏春
【主役】小森千晶(演:細川直美)
【舞台】長野県、東京都
【時代】1948年~1964年
【ナレーション】松平定知アナウンサー
【主題歌】井上陽水「カナディアン アコーディオン」


老舗みそ店の一人娘の主人公が男女共学となったばかりの新制高校での出来事を経て、自分の人生を切り開いていく姿を描いた作品。
タイトル名は舞台となった長野県諏訪地方で多く植えられているかりんから来ており、タイトル名=主人公の名前かと思いきやそうではないパターンである。


51作目 ぴあの

【放送期間】1994年4月4日~1994年10月1日
【脚本】冨川元文、宮村優子
【主役】桜井ぴあの(演:純名里沙)
【舞台】大阪府、京都府、大分県
【時代】1994年
【ナレーション】都はるみ
【主題歌】純名里沙&JOE'S PROJECT「ぴあの」


4人姉妹の末っ子の主人公が様々なアルバイトをしながら童話作家を目指していく作品。
主人公を演じた純名里沙は当時宝塚歌劇団の雪組娘役として活躍しており、主題歌も担当している。
現役の宝塚歌劇団員が宝塚と無関係の作品に出演する例は映像作品全般では極めて異例。
宝塚歌劇団を運営している阪急電鉄*12の協力によって、クランクアップ後の打ち上げ会場に阪急ホテルが提供されたほか、回想シーンに登場する主人公一家の思い出の遊園地としてかつて阪急電鉄が運営し2003年に閉園した宝塚ファミリーランドがロケで使われている。


52作目 春よ、来い

【放送期間】1994年10月3日~1995年9月30日
【脚本】橋田壽賀子
【モデル】橋田壽賀子(脚本家)
【主役】高倉春希(演:1部 安田成美 2部 中田喜子)
【舞台】大阪府、東京都
【時代】1943年~1989年
【ナレーション】奈良岡朋子
【主題歌】松任谷由実「春よ、来い」


脚本家橋田壽賀子の半生を描いた作品。
朝ドラ最後の1年放送の作品であり、橋田壽賀子が朝ドラで最後に手懸けた作品である。その内容も自身の半生を描いたものなので彼女にとっては朝ドラの集大成のようなもので書き上げたものだろう。
放送70周年記念番組として制作されたこともあり、主題歌は松任谷由実、音楽担当はその夫の松任谷正隆、朝ドラヒロインはこれまでのフレッシュ路線ではなく何作かの主演経験があり知名度が高かった安田成美を起用したりとキャスト陣にも気合いが入ったものだったが、視聴率は想定していたよりも低かった。
そのうえ、当初1年間演じるはずだった安田成美が撮影途中の1995年2月に「肉体的精神的な疲労による体調不良」を理由に突如降板し、すぐさま後任として橋田壽賀子ファミリーの中田喜子が選ばれるなど出演者間のゴタゴタも起こった。*13
本当の降板理由は「台本の仕上がりが遅く長ゼリフのため負担を感じていた」、「戦時下の描き方に不満を抱いていた」、「太平洋戦争肯定に抵抗感があったから降板した」、「先に別のベテラン女優が橋田の脚本に馴染めずに意見が対立するようになり、安田がそれに同化していった」、「そもそも視聴率が伸びず現場のムードが悪かった」等の説が挙げられていたが実際どれが正しいのかは不明。
現在ではもはや主題歌の方が有名かもしれない。実際楽曲としての「春よ、来い」を小説化して、それをドラマ化するという何次創作?って感じの展開もしているし。


53作目 走らんか!

【放送期間】1995年10月2日~1996年3月30日
【原案】長谷川法世
【脚本】金子成人
【主役】前田汐(演:三国一夫)
【舞台】福岡県、大阪府
【時代】1995年
【ナレーション】三国一夫
【主題歌】Dual Dream「I Say Hello」


人形師の家に生まれた高校生の主人公の青春を描いた作品。
長谷川法世の漫画「博多っ子純情」をモチーフとしており、作者が放映当時の現代を舞台にして原案を書き下ろした。
橘朔也/仮面ライダーギャレンを演じた天野浩成の俳優デビュー作で、主人公の腹違いの兄の少年時代という俳優デビュー作にしてはそこそこ美味しいポジションの役をいただいた。


54作目 ひまわり

【放送期間】1996年4月1日~1996年10月5日
【脚本】井上由美子
【主役】南田のぞみ(演:松嶋菜々子)
【舞台】東京都、福島県
【時代】1991年~1996年
【ナレーション】萩本欽一
【主題歌】山下達郎「DREAMING GIRL」


主人公の弟が窃盗事件を起こしたことで出会った弁護士をきっかけに自身も弁護士を目指していく作品。
平成初期に起きたバブル崩壊が描かれており、これが主人公が弁護士を目指す過程の1つにもなっている。
OP主題歌を務めた山下達郎は本作の音楽も共同という形で担当している。
主人公を演じた松嶋菜々子は当時「とんねるずのみなさんのおかげです」のコントコーナーの1つ、「近未来警察072」にレギュラー出演し、とんねるずからイジられる役柄を演じていたが本作のオーディションに受かったことで無事その役目から解放された*14


55作目 ふたりっ子

【放送期間】1996年10月7日~1997年4月5日
【脚本】大石静
【主役】野田麗子(演:菊池麻衣子)、野田香子(演:岩崎ひろみ)
【舞台】大阪府
【時代】1966年~2005年
【ナレーション】上田早苗アナウンサー
【主題歌】NOKKO「Natural」


朝ドラ初の主人公が双子の作品だが、主人公を演じた菊池、岩崎の両名は双子ではなく血の繋がりもない若手女優である。
一方その幼少時代を演じた三倉の両名は双子で、放送中大きな人気を博しマナカナとして大ブレイクし、その人気っぷりから麗子の双子の娘役として終盤に再登場した。マナカナは後に79作目「だんだん」にて朝ドラヒロインとして再登板を果たす。
実在の演歌歌手・叶麗子をモデルとした演歌歌手・オーロラ輝子(演:河合美智子)が現実でも大きな話題を呼び、発売されたCDが75万枚のヒットを飛ばしこの年の紅白歌合戦出場も果たした。


将棋が題材の1つとなっていることもあってか、棋士の羽生善治をはじめ、内藤國雄、谷川浩司等の数々の人気棋士が本人役として出演していた。
更には当時ヤクルトスワローズの選手として活躍していた古田敦也の趣味が将棋という繋がりでか、本人役ではなくプロ棋士役として出演している。


現実から少し先の近未来を最終回に置いた最初の朝ドラである。


56作目 あぐり

【放送期間】1997年4月7日~1997年10月4日
【原作】吉行あぐり
【脚本】清水有生
【モデル】吉行あぐり(美容師)
【主役】川村あぐり(演:田中美里)
【舞台】岡山県、東京都、山梨県
【時代】1907年~1954年
【ナレーション】堀尾正明アナウンサー


作家の吉行淳之介と女優の吉行和子の母で、明治生まれの美容師である吉行あぐりの半生を描いた作品。
狂言師の野村萬斎が演じる夫が大きな人気を呼んだものの、史実通り急死してしまい彼を応援していた視聴者に大きな衝撃を与えた。そしてNHKに「実は生きていたということにして欲しい」という助命嘆願が多く寄せられたが当然ながら実際にあった話を元にしてるのでそういう訳にはいかなかった。
彼女の2番目の子供である吉行和子が作家役として出演しており、2人目を身篭ってる主人公に対して「次は女の子だと思う」という分かる人には分かるお遊び的な展開があった。


57作目 甘辛しゃん

【放送期間】1997年10月6日~1998年4月4日
【脚本】宮村優子、長川千佳子
【主役】神沢泉(演:佐藤夕美子)
【舞台】兵庫県
【時代】1960年~1995年
【ナレーション】上田早苗アナウンサー
【主題歌】原由子「涙の天使に微笑みを」


自然豊かな農村で育った主人公が親の再婚の関係で酒屋の娘となり、やがて女人禁制の酒蔵に足を踏み入れ女当主として成長していく話。
朝ドラとしては初めて阪神・淡路大震災が描かれた作品である。
義理の弟との禁断の恋愛模様が中盤まで大きなテーマとなっていた。


58作目 天うらら

【放送期間】1998年4月6日~1998年10月3日
【原案】門野晴子
【脚本】神山由美子
【主役】川嶋うらら(演:須藤理彩)
【舞台】栃木県、東京都
【時代】1970年~1998年
【ナレーション】有働由美子アナウンサー


女性としては珍しい大工を目指しつつ、とある出来事をきっかけにバリアフリーに取り組んでいく様子を描いた作品。
高齢者介護という現代の家族が抱える問題についても取り上げられている。


59作目 やんちゃくれ

【放送期間】1998年10月5日~1999年4月3日
【脚本】中山乃莉子、石原武龍
【主役】水嶋渚(演:小西美帆)
【舞台】大阪府
【時代】1979年~1999年
【ナレーション】中川緑アナウンサー
【主題歌】ウルフルズ「あそぼう」


造船所の元で生まれた主人公が退学、離婚、実家の倒産などの危機を乗り越え、造船所再建を目指す姿を描いた作品。
ボート競技が題材の1つであり、事前に猛特訓した上で大阪を流れる大川(旧淀川)や琵琶湖で主人公がボートを漕ぐ様子が撮影された。


60作目 すずらん

【放送期間】1999年4月5日~1999年10月2日
【脚本】清水有生
【主役】常盤萌(演:遠野凪子、幼少期:柊瑠美)
【舞台】北海道、東京都
【時代】1923年~1999年
【ナレーション】倍賞千恵子


赤ん坊の頃北海道の小さな駅に棄てられた主人公がやがて自身の母親を探していく様子を描いた作品。
駅舎のセットを北海道(留萌本線恵比島駅)に組み、蒸気機関車の撮影のために栃木県の真岡鐵道からC12形蒸気機関車を借り受けて走行させた、NHKの本気が伺える作品。
これがきっかけで北海道川上郡標茶町の桜町児童公園に静態保存されていたC11形蒸気機関車が動態復元され、1999年5月1日より留萌本線にて臨時列車「SLすずらん号」として運行を開始し、2006年9月10日まで運行された。
また、1999年7月に運行を開始した寝台特急「カシオペア」の出発式にはヒロインの養父役である橋爪功が本編の駅員役の格好で上野駅の出発式に登場。朝ドラでは関連する鉄道でタイアップが行われる例も少なくないが、ここまで大規模な例は本作が唯一だろう。
2000年には「すずらん 〜少女萌の物語〜」として映画化されており、サブタイトル通り主人公の少女時代を掘り下げた話となっている。
2002年に実施された札幌放送局での再放送を最後に、再放送が一度も行われていない。
ヒロイン役の変わりようを考えると残当と考える人も少なくないとか


61作目 あすか

【放送期間】1999年10月4日~2000年4月1日
【脚本】鈴木聡
【主役】宮本あすか(演:竹内結子)
【舞台】奈良県、京都府
【時代】1959年~2000年
【ナレーション】有馬稲子


京都の老舗和菓子店の娘とその和菓子職人が駆け落ちして生まれ、故郷の「奈良県明日香村」から名前を貰った主人公が、父親に弟子入りし和菓子職人へと活躍していく話。
ドラマの舞台となった老舗和菓子店「扇屋一心堂」「正直屋」や、「扇屋一心堂」の看板菓子である「おかめまんじゅう」は63作目の「オードリー」にもセリフのみで登場している。


2000年代

現代劇率が圧倒的に高く、大正時代以前を時代設定にした作品が1つも存在しない唯一の年代である。
男性の主役作が存在しない年代のひとつ。
全都道府県を朝ドラの舞台にしようとスタッフ間でも目標にしていたのか、沖縄や愛知、岩手等今まで朝ドラ舞台にされてなかった都道府県がハイペースで朝ドラの舞台となっていき、ようやく2008年で全都道府県が朝ドラ作品の舞台となることができた。


62作目 私の青空

【放送期間】2000年4月3日~2000年9月30日
【脚本】内館牧子
【主役】北山なずな(演:田畑智子)
【舞台】青森県、東京都
【時代】1993年~2000年
【ナレーション】久保純子アナウンサー


結婚式途中、夫に逃げられた主人公がその時にお腹に身篭っていた夫との子供を出産。世間への偏見に負けずにシングルマザーとして我が子を育て上げていく話。
主人公がシングルマザーというのは朝ドラ初。
また朝ドラヒロインの髪色が黒ではないというのも地味に初。
視聴者の反響が高く、また主演の田畑が熱心に希望したことにより、朝ドラ初の続編制作が決定。これ以降、別枠で朝ドラ続編が作られる作品が増えるようになった。
ちなみに息子役を演じた子役についてだが、主役を演じた田畑曰く歯科医師になってるとのこと。


63作目 オードリー

【放送期間】2000年10月2日~2001年3月31日
【脚本】大石静
【主役】佐々木美月(演:岡本綾)
【舞台】京都府、熊本県
【時代】1953年~2001年
【ナレーション】岡本綾
【主題歌】倉木麻衣「Reach for the sky」


主人公が産みの母と奔放な育ての母の間で揺れながらも成長していき、女優として活躍していく話。
ちなみに育ての母の職業が「旅館の女将」なのは、脚本担当の大石が実際に旅館の女将の養女だった事から来ている。
京都市にある東映京都撮影所が全面協力しており、太秦映画村や東映専属の役者、殺陣指導と余すことなく提供。また演劇が題材なだけあって、数々の劇中劇が登場している。
その中でも宇宙刑事ギャバンをモチーフにしたと思わしき「未来刑事ダイナー」という作品は劇中で取り上げられるのがほんの少しながら、やけに主人公や敵怪人の造形に気合いが入っており本家と比べてもそれほど謙遜ないものとなっている。
ちなみに沢田研二が『はね駒』から14年振りに「育ての母の旅館を一時主人公に押し付け同居を優先する程に好きな想い人」役で朝ドラに顔を見せたのだが、テレビから距離を置いていた彼の普通に加齢してメタボ体形になった現状に賛否両論が出たとか…。


64作目 ちゅらさん

【放送期間】2001年4月2日~2001年9月29日
【脚本】岡田惠和
【主役】古波蔵恵里(演:国仲涼子)
【舞台】沖縄県、東京都
【時代】1991年~2001年
【ナレーション】平良とみ
【主題歌】Kiroro「Best Friend」


沖縄県八重山列島の島で生まれ育った主人公の通称“えりぃ”が那覇へ移り住み、やがて上京して看護師を目指す成長物語。
初めて沖縄が朝ドラの舞台になっただけあって、沖縄要素が強く描かれた作品となっており、主役の国仲涼子をはじめガレッジセール、ダチョウ倶楽部の肥後克広、BEGIN、川平慈英等数多くの沖縄出身者が起用された他、主題歌担当のKiroroも沖縄出身者である。
おばぁ役の平良とみはナレーションも担当しており、その朴訥とした喋りが好評を博して、沖縄の高齢女性を「おばぁ」と呼ぶようなブームも起きた*15
また、本作のマスコットキャラクターである沖縄土産の「ゴーヤーマン」が現実でも反響を呼び、急遽商品化した*16
ゴーヤーマン人気は凄まじく、派生キャラとして家族も作られたり、ガレッジセールが歌うキャラソンも作られた。
その他にも外部展開は成されており、えりぃが東京で住まうことになるアパート「一風館」の隣人であるメルヘン作家・城ノ内真理亜(演:菅野美穂)が書いたという体で「ガジュマルの樹の下で」という小説が発売されている。
その人気ぶりから放送終了後も続編が7年かけて4作目まで制作されており、この年代を代表するヒット作となった。
えりぃの弟役を演じた山田孝之が売れっ子になって続編を経るごとに出番がなくなっていったり、2作目最終回でおばぁは再婚したのにその旦那は3作目では完全に姿を消したり、色々とスケジュールや展開の都合的なものも感じられるが……
新世紀エヴァンゲリオン」のアスカを演じた声優の宮村優子が女優として顔出し出演している。


65作目 ほんまもん

【放送期間】2001年10月1日~2002年3月30日
【脚本】西荻弓絵
【主役】山中木葉(演:池脇千鶴)
【舞台】和歌山県、京都府、大阪府
【時代】1992年~2001年
【ナレーション】野際陽子


生まれつき鋭い味覚を持つ主人公が精進料理と出会い、京都の尼寺で修業を積んでいく話。
次作からハイビジョン撮影作品に移行したため、この作品が朝ドラ最後の非ハイビジョン撮影作品となった。
OPテーマ曲は様々な番組で使用されていたこともあり、この作品を見た事なくても聴いたことあるという人もいるのでは。


66作目 さくら

【放送期間】2002年4月1日~2002年9月28日
【脚本】田渕久美子
【主役】エリザベス・さくら・松下(演:高野志穂)
【舞台】岐阜県、東京都、ハワイ州ホノルル
【時代】2002年~2003年
【ナレーション】大滝秀治


日本にルーツを持つ日系四世の主人公が自身のルーツを探るため日本へ向かい、中学の英語教師となり、日本の風習や考え方に戸惑いつつも乗り越え成長していく作品。
朝ドラ初の外国出身者が主人公となった作品である。
主人公を演じた高野志穂はイギリスなどで海外生活を通算10年以上経験していたこともあって英語が堪能であり、おそらくそれがオーディションに選ばれた大きなきっかけと思われる。
朝ドラ初の海外が舞台となった作品でありホノルルのロケも行われたが、時期がアメリカ同時多発テロが発生した直後だったということもありあわや海外ロケが中止にという危機になりかけた時があった。
2002年9月20日に本来149回を放送する予定だったが、間違えてその次の話である150回を放送するという大ヤラカシをしてしまった(BSでは通常通り放送)。
当然ながら大量の苦情が寄せられ、同日中にNHKはニュースと12時44分の特設枠にてお詫びのアナウンスを行った上で、12時45分からの再放送枠は予定通り149回を放送し、翌21日のNHK総合本放送は149回・150回を2回連続で放送する措置が取られた。
後日談が舞台化され(先輩教師役の野口五郎が音楽を担当)、2003年に上演された。


67作目 まんてん

【放送期間】2002年9月30日~2003年3月29日
【脚本】マキノノゾミ
【主役】日高満天(演:宮地真緒)
【舞台】鹿児島県、大阪府
【時代】1997年~2009年
【ナレーション】藤村俊二
【主題歌】元ちとせ「この街」


屋久島に住む主人公が大阪に移り気象予報士となり、やがて宇宙飛行士となり宇宙からの天気予報を伝えていく話。
宇宙を題材にしており、監修は宇宙飛行士である毛利衛が担当している。また本人役として主人公を導く役柄で出演している。
奇しくも放送中の2003年2月にスペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故が発生し、乗組員全員が亡くなってしまう
哀悼の意を込め、コロンビアの乗組員を追悼するカットが挿入され、爆発事故発生日の放送回にてコロンビアの乗組員を追悼するテロップが最後に表示された。


68作目 こころ

【放送期間】2003年3月31日~2003年9月27日
【脚本】青柳祐美子
【主役】末永こころ(演:中越典子)
【舞台】東京都、新潟県
【時代】2000年~2003年
【ナレーション】岸惠子


客室乗務員の主人公がバツイチ子持ちの男性と結婚し、血の繋がらない子供2人を育て上げ浅草と新潟の人々に囲まれて成長していく話。
朝ドラヒロインとしては初のステップファミリーでの結婚である。
放送期間中に上越線越後湯沢~長岡間で、本作にちなんだ臨時快速列車「こころ」が運行されていた。


69作目 てるてる家族

【放送期間】2003年9月29日~2004年3月27日
【原作】なかにし礼
【脚本】大森寿美男
【モデル】石田ゆり(歌手)
【主役】岩田冬子(演:石原さとみ)
【舞台】長崎県、大阪府
【時代】1946年~1971年
【ナレーション】石原さとみ
【主題歌】RYTHEM「ブルースカイ・ブルー」(103回から)


作詞家のなかにし礼の小説「てるてる坊主の照子さん」を元に、彼の妻の石田ゆり一家をユーモラスに描いた作品である。
主人公の姉と深く関わるキャラクターとして即席ラーメンを開発中の男性が登場するが、その人物の元となったのが日清食品創業者の安藤百福であり、彼の人生を題材にした作品が後に99作目「まんぷく」として作成された。
朝ドラヒロインを演じた石原さとみは歴代朝ドラヒロイン史上最年少で抜擢されており、放送開始当時16歳の女子高生であった。
「リンゴの唄」や「憧れのハワイ航路」等、様々な楽曲を出演者達がミュージカル調に歌い上げるというのは朝ドラ初の試みとして話題となっており、最終話での最後数分は今までの出演者達がステージ上で「若いってすばらしい」を歌い上げ大円団を迎えた。


70作目 天花

【放送期間】2004年3月29日~2004年9月25日
【脚本】竹山洋
【主役】佐藤天花(演:藤澤恵麻)
【舞台】宮城県、東京都
【時代】1994年~2004年
【ナレーション】
【主題歌】MISIA「名前のない空を見上げて」


主人公が保育士を目指し、やがて理想の保育園づくりという夢にむかって進む話。
主人公を演じた藤澤恵麻は「non-no」の専属モデルであり、演技経験は全くないにもかかわずオーディションで主役を勝ち取った。
だが、演技経験が全くなかったのが仇となったのか演技力が取り沙汰される事が多く、これがきっかけで全くの素人が朝ドラヒロインに選ばれることはなくなった。


71作目 わかば

【放送期間】2004年9月27日~2005年3月26日
【脚本】尾西兼一
【主役】高原若葉(演:原田夏希)
【舞台】宮崎県、兵庫県
【時代】2000年~2005年
【ナレーション】内藤裕子アナウンサー
【主題歌】福山雅治「泣いたりしないで」


震災で宮崎に移り住んだ主人公が亡き父の約束を果たすため神戸へ戻り造園家を目指していく話。
2005年に東京都の明治座で舞台版が上演され、2006年2月には、NHK教育の番組「劇場への招待」でテレビ放送された。


72作目 ファイト

【放送期間】2005年3月28日~2005年10月1日
【脚本】橋部敦子
【主役】木戸優(演:本仮屋ユイカ)
【舞台】群馬県
【時代】1996年~2005年
【ナレーション】柴田祐規子アナウンサー


ソフトボールと馬が大好きな主人公が競走馬・サイゴウジョンコと出会ったことで、大好きな馬を育てる牧場経営を目指していく話。
舞台となった高崎市には厩舎は存在しないので厩舎のシーンは東京世田谷区にある馬事公苑にてオープンセットが作られ撮影が行われることになった。
本作のメインキャラであるサイゴウジョンコは元競走馬ダンスアワルツが起用されている。そしてその騎手役として現役の騎手武豊が本人役で起用されている。
毎週のように由紀さおりが演じる女将が歌を歌うシーンがあり、その中でサイゴウジョンコを応援するためのオリジナルソングも歌われた。
題字とタイトル画は漫画家の西原理恵子が担当した。


73作目 風のハルカ

【放送期間】2005年10月3日~2006年4月1日
【脚本】大森美香
【主役】水野ハルカ(演:村川絵梨)
【舞台】大分県、大阪府
【時代】1988年~2005年
【ナレーション】中村メイコ
【主題歌】森山直太朗「風花」


父が湯布院でレストラン経営するもすぐ廃業となった影響で父子3人で貧しい生活を送ることとなった主人公が、短大卒業後に幼少以来会ってない母親と再会し家族の再生を目指す話。
幼少時代のメインとなったレストランは実際に湯布院の高台に造られた。


74作目 純情きらり

【放送期間】2006年4月3日~2006年9月30日
【原案】津島佑子『火の山―山猿記』
【脚本】浅野妙子
【主役】有森桜子(演:宮﨑あおい)
【舞台】愛知県、東京都
【時代】1928年~1948年
【ナレーション】竹下景子


幼少期からピアノが好きだった主人公が、芸術を愛する若者たちと共に第二次世界大戦を乗り越えながらピアニストを目指していく話。
原案は太宰治の次女が母の実家の歴史を元に綴った小説で(なので主人公の姉の夫が「津軽出身の画家で作中で1男2女に恵まれる」なんて太宰を意識した設定となっている)、2000年代の朝ドラでは唯一、戦前戦中が主な時代設定になった作品である。
主役の宮崎あおいは6作目の「おはなはん」以降朝ドラで必ず行われてきたヒロインオーディションではなくオファーで選ばれた。朝ドラヒロインのオファーという試みは「おはなはん」以降では初めてのことで、以後一部の作品でも朝ドラヒロインがオファーで選ばれるようになった。
ちなみに今作の朝ドラヒロインの役者発表は次作「芋たこなんきん」の朝ドラヒロイン役者発表と同時に行われた。2作品の朝ドラヒロインの役者が同時に発表されるのは史上初の試みであると同時に本作が唯一である。
この作品のヒットの影響か、舞台のひとつになった愛知県岡崎市八帖町にある市道に「きらり通り」という愛称が付けられ、そこに出演者である塩見三省、戸田恵子、八名信夫、福士誠治、室井滋の手形が点在している。


75作目 芋たこなんきん

【放送期間】2006年10月2日~2007年3月31日
【原案】田辺聖子
【脚本】長川千佳子
【モデル】田辺聖子(小説家)
【主役】花岡町子(演:藤山直美)
【舞台】大阪府
【時代】1965年~2007年
【ナレーション】住田功一アナウンサー
【主題歌】Fayray「ひとりよりふたり」


小説家の田辺聖子の半生を描いた作品。
主役の藤山直美は撮影開始当時47歳で歴代朝ドラヒロイン史上最年長となった。ただ、後にそれより数歳年上の女優が朝ドラヒロインとなったのでこの記録は破られてしまったものの、「単独での朝ドラヒロイン」という括りでいえば未だに保持し続けている。
この作品も制作側のオファーによるものだが、オファーをかけた時点で既に藤山に沢山の舞台仕事が入っており通常の朝ドラヒロイン26週分のスケジュールを押さえられなかった。このため現代パート、小学生時代、女学生時代の三段階にわけることで藤山の出演シーンをカバーした。
放送当時は前作の「純情きらり」の勢いがまだ強かったのか、残念ながらヒットとはならなかった。
その後、2022年にBSプレミアムで再放送した際SNS上で話題となり、関連ワードがトレンド入りするなど異例の盛り上がりを見せた。
再放送終了後も「芋たこロス」で録画を見直すなど人気は続き、有志によるイベント「芋たこなんきん感謝祭」が企画され、プロデューサーの尾中美紀子と脚本家の長川千佳子も自腹で出席している。
生涯一貫してNHK嫌いだったやしきたかじんも、藤山とは友人だったことから本作は必ず見ていたというエピソードもあり、自身の番組内で「芋たこなんきんをよろしくお願いします」と挨拶したほど。


76作目 どんど晴れ

【放送期間】2007年4月2日~2007年9月29日
【脚本】小松江里子
【主役】浅倉夏美(演:比嘉愛未)
【舞台】岩手県、神奈川県
【時代】2005年~2007年
【ナレーション】木野花
【主題歌】小田和正「ダイジョウブ」


横浜の洋菓子店で働く主人公が横浜のホテルで働くパティシエと婚約したものの、婚約者の実家である岩手の老舗旅館を婚約者が継いだことにより、彼女自身もパティシエから仲居として孤軍奮闘しながら成長していく話。
岩手が舞台なだけあって「遠野物語」と県の偉人である宮沢賢治の要素が作品に溶け込んである。
2011年4月に「どんど晴れ スペシャル」という名で続編が放送。東日本大震災発生から僅か1ヶ月での放送だったので、東日本大震災の被災者へ向けたメッセージが放送された上、番組の最後には「今回被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます」という字幕も添えられた。
OP主題歌の「ダイジョウブ」は2019年11月1日から盛岡駅の11番~14番線の駅メロに採用された。当初は2021年10月31日までの期間限定曲だったが、好評を受け継続使用されている。


77作目 ちりとてちん

【放送期間】2007年10月1日~2008年3月29日
【脚本】藤本有紀
【主役】和田喜代美(演:貫地谷しほり)
【舞台】福井県、大阪府
【時代】1982年~2007年
【ナレーション】上沼恵美子


ネガティブ思考な主人公が落語と出会い落語家として活躍していく人情溢れる話。
今までの朝ドラヒロインは根が明るくピンチに陥っても持ち前の明るさで乗り越えるというパターンが当たり前となっていたが、今作はそれとは逆に心配性でマイナス思考という意外と今までになかったキャラ付けがされている。
落語が題材なだけあって数多くの落語家が起用されている。
また福井県が舞台のひとつとなっている関係で出身者の五木ひろしが本人役で出演。中盤以降物語に大きく関わるなど今までの本人役キャラとしてはかなりの高待遇であった。
ナレーションを務めた上沼恵美子は50代の主人公が過去を振り返っていくという設定でのナレーション起用で、朝ドラでは数少ない一人称視点でのナレーション作品の1つである。
視聴率は残念ながら歴代でも下から数えた方が早いものであったが、DVDの売り上げに関しては一転して過去最高の売り上げを記録しており、この作品に関しては「作品の面白さと視聴率とは相関しない」 結果となった。
キャラ人気も強く、兄弟子3人を主役とした朝ドラ初のスピンオフ「ちりとてちん外伝 まいご3兄弟」も放映されている。
OPテーマ曲のピアノパートを演奏した松下奈緒は後に朝ドラヒロインに抜擢されることとなる。


78作目 瞳

【放送期間】2008年3月31日~2008年9月27日
【脚本】鈴木聡
【主役】一本木瞳(演:榮倉奈々)
【舞台】東京都
【時代】2007年~2008年
【ナレーション】古野晶子アナウンサー


ヒップホップダンサーを目指している主人公が里親養育をしている東京に住む祖父と共に里子育てをしつつ、里親としての生活を通して、祖父と母、離婚した父を結びつけていく作品。
ストリートダンスが題材の1つとなっている関係で、エンディングはプロのダンサーによる「ストリートダンス図鑑」のコーナーとなった。
声優デビュー前の田野アサミがダンサー役で出演。


79作目 だんだん

【放送期間】2008年9月29日~2009年3月28日
【脚本】森脇京子
【主役】田島めぐみ(演:三倉茉奈)、一条のぞみ(演:三倉佳奈)
【舞台】島根県、京都府
【時代】2000年~2011年
【ナレーション】竹内まりや
【主題歌】竹内まりや「縁(えにし)の糸」


赤ん坊の頃両親の離婚により島根、京都とそれぞれ離れ離れになった双子の姉妹が高校3年の頃縁結びの地、出雲大社で偶然再会。様々なきっかけでデュエット歌手として活躍し、やがてそれぞれの道へと旅立つ2人の様子を描いた作品。
55作目「ふたりっ子」以来の朝ドラヒロインが双子の作品。そして同作で朝ドラヒロインの幼少期を演じた2人が今作で朝ドラヒロインとなっており、このようなパターンは朝ドラ初で今のところ唯一。ちなみにこの作品は双子が主人公という設定によるものか役者もオファーによって選ばれた。
後に2人がデュエット歌手になるという設定もあってか「あの素晴しい愛をもう一度」や「赤いスイートピー」等の昭和のヒットソングを2人一緒に歌うシーンが度々登場した。
今作は主題歌担当とナレーション担当が一緒という初のパターンであり、それらを担当した竹内まりやは今作の舞台になった島根県出身である。
2009年には舞台化され東京、大阪、名古屋などで公演された。


80作目 つばさ

【放送期間】2009年3月30日~2009年9月26日
【脚本】戸田山雅司
【主役】玉木つばさ(演:多部未華子)
【舞台】埼玉県
【時代】1995年~2008年
【ナレーション】イッセー尾形
【主題歌】アンジェラ・アキ「愛の季節」


老舗和菓子屋の娘である主人公が10年振りに突如帰ってきた母親と彼女が持つ莫大な借金のおかげで、地元のコミュニティー放送局の開局に巻き込まれ更にはラジオのパーソナリティーになってしまう話。
朝ドラヒロインを演じる女優として初めて平成生まれが起用された作品であり、ようやく全都道府県が朝ドラの舞台となることができた。ちなみに埼玉県が最後だったのは東京都と街の雰囲気が似てるから後回しにされた説があるとかないとか。
ラジオが題材となっているので、NHKのラジオ番組で例年以上に宣伝が行われ、作中でもナレーターのイッセー尾形が主人公のラジオが擬人化したように現れる「ラジオの男」として登場した。
また主人公の母の初恋相手にして主人公がラジオの仕事に就く切っ掛けとなる社長役として西城秀樹が登場し、回想内で西城が(役の高校生時代として)持ち歌『薔薇の鎖』を披露するなんてシーンもあった。
スピンオフドラマが2009年12月19日に2作品放送された。
なお演出面で様々なゴタゴタがあったようで、今までの朝ドラとしてはアウト寄りな演出が多かったそうである。
それが関係したかどうか分からないが、音楽担当の住友紀人の公式ホームページによると、クランクアップの打ち上げの席で、NHK局長が本作について「よい意味でも、悪い意味でも、歴史に残る作品でした」と語ったそうである。


81作目 ウェルかめ

【放送期間】2009年9月28日~2010年3月27日
【脚本】相良敦子
【主役】浜本波美(演:倉科カナ)
【舞台】徳島県
【時代】1992年~2009年
【ナレーション】桂三枝
【主題歌】aiko「あの子の夢」


ウミガメが産卵に来る海辺の街で生まれ育った主人公が雑誌編集者として活躍していく話。
8時15分 ~8時30分の枠での放送が最後となった作品である。
放送終了後の2010年12月22日より、主人公とその他の登場人物たちのその後を描いたスピンオフ小説がNHK徳島放送局のホームページで発表されていたが、残念ながらそのホームページ自体の消滅で現在は見ることができない。


2010年代

この年代から実在の人物の半生を描いた作品が急増することとなり、その影響か現代劇の数が減っている。同時にヒロインのオファーも急増しており、この年代の後半のオファー率が非常に高いものとなっている。
この時期になるとSNSの普及に伴い、本編とは違った意味でも話題になる作品が多くなったのも特徴。


82作目 ゲゲゲの女房

【放送期間】2010年3月29日~2010年9月25日
【原案】武良布枝
【脚本】山本むつみ
【モデル】武良布枝(漫画家・水木しげるの妻)
【主役】飯田布美枝(演:松下奈緒)
【舞台】島根県、鳥取県、東京都
【時代】1939年~1986年
【ナレーション】野際陽子
【主題歌】いきものがかり「ありがとう」


ゲゲゲの鬼太郎』などの作品を生み出した漫画家の水木しげるとその妻、武良布枝の半生を描いていく作品。
武良布枝のエッセイ本を基にしており、この年の10月には全く違うスタッフと出演者達による映画が公開され、2011年9月23日には水木しげるの故郷の鳥取県境港市にて舞台が上演されるなどメディア化に沸いた。
主人公を演じた松下奈緒は77作目「ちりとてちん」のOPテーマ曲のピアノ演奏として参加しており、それから数年の時を経てこの作品にオファーで抜擢されることとなった。
また布美枝の夫であり水木しげるをモデルにした「村井茂」役の向井理の出世作でもあり、向井は水木の「戦争での怪我で左腕を喪った」史実を再現するため、常に左腕を使わず見えないようにする難易度の高い長期撮影をこなしている。
OP映像やラストシーンなどの作品内のそこかしこに水木しげるが描いた妖怪キャラがアニメ調で散りばめられており、実写とアニメを合成させるという試みは朝ドラ初である。そのため水木プロと、様々な水木しげる作品をアニメ化してきた東映アニメーションの著作クレジットが記載された。
水木しげるのアシスタント経験のある池上遼一やつげ義春をモデルにしたキャラが登場するのも特徴で、そちらも好評を博した。
中には実写版ねずみ男としか思えないような人物も……
ここ数年の視聴率低下を打破するため、開始時間を朝8時00分スタートに変更した。
その効果があったのか視聴率は番組後半から一気に回復しただけでなく
・連続テレビ小説で初めてザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞を受賞
・2010ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に「ゲゲゲの〜」が選出
・2011年第83回選抜高等学校野球大会の開会式入場行進曲に本作品の主題歌が選出
等様々な実績を出し、まさしくこの年は「ゲゲゲの女房」一色となり、改めて朝ドラが再評価されるきっかけを作った。そのため2010年代以降の朝ドラのターニングポイントとして位置づけられた作品であるといっても過言ではないだろう。
また「あさイチ」での朝ドラ受けが始まったきっかけとなった作品であるが、注目されるようになったのはそれから数年後に放送された88作目の「あまちゃん」である。


83作目 てっぱん

【放送期間】2010年9月27日~2011年4月2日
【脚本】寺田敏雄、今井雅子、関えり香
【主役】村上あかり(演:瀧本美織)
【舞台】広島県、大阪府
【時代】2008年~2011年
【ナレーション】中村玉緒


主人公の母と祖母がかつて営んでいたお好み焼き屋を主人公が祖母と共に復活させ、様々な人との交流を経て主人公と祖母との絆を深めていく庶民派ホームドラマである。
OP映像は葉加瀬太郎が作曲しバイオリン演奏をした音楽をバックに、主人公含め様々な人々がダンス、通称「てっぱんダンス」をするといったもので、主人公以外の人は地元のエキストラ、及び一般公募により選ばれたものが使用されている。ちなみに花屋の前で黒いエプロンをして踊っている店員は「てっぱんダンス」の振り付け担当である。
出演者の中で特筆すべき点といえば、52作目「春よ、来い」で朝ドラヒロインを演じたものの、途中で降板した安田成美が主人公の母役で起用されていることだろう。
この騒ぎからその後15年の時を経て、朝ドラに再登板となったので彼女の顛末を知るものからすれば大きな驚きとなったことだろう。
東日本大震災が発生した影響で1週間丸々休止となった。そのため、最終週が1週間延ばされ次作が予定日より1週間遅く放送されることとなった。


84作目 おひさま

【放送期間】2011年4月4日~2011年10月1日
【脚本】岡田惠和
【主役】須藤陽子(演:井上真央)
【舞台】長野県
【時代】1932年~1953年、2011年
【ナレーション】若尾文子
【主題歌】平原綾香「おひさま~大切なあなたへ」(7月16日放送回以降土曜日放送限定)


東京に住む主婦が長野県安曇野市にある蕎麦店で出会ったその店の主の老婆から自身の半生を聞かされ、そこから老婆こと主人公の幼少時代から描かれていく作品である。
従来の朝ドラOPは1分10秒ほどの尺が用意されているが、この作品は珍しく45秒しかない。これはストーリー上書くことがたくさんあったため本編の尺稼ぎとしてOPを数十秒削ったことによるものである。
前述したとおり震災の影響で1週間遅く始まっただけでなく、朝ドラヒロインバトンタッチという恒例行事が行われなかった。
放送がスタートした時はまだまだ震災の爪痕が強く、心が癒されない人が多くいた。製作スタッフたちはそんな人たちを元気づけるために、戦後の復興期という題材に重ね合わせ、希望につながる作品にしたいという思いを込めて制作が続けられた。
またOPテーマは45秒しか尺がないということもありインスト曲が採用されていたが、視聴者からこの主題曲についての問い合わせが多かったこと、戦後編とこれからの震災復興という現実がシンクロするということから急遽、岡田惠和作詞・渡辺俊幸作曲・平原綾香の歌で歌詞が付き、「おひさま~大切なあなたへ」というタイトルで同年6月29日発売のドラマのオリジナルサウンドトラックのCDに収録されることとなった。
また本編のほうでも7月16日の放送回から土曜日のみ*17同曲が使われることとなった。


85作目 カーネーション

【放送期間】2011年10月3日~2012年3月31日
【脚本】渡辺あや
【モデル】小篠綾子(ファッションデザイナー・コシノ三姉妹の母、ファッションデザイナー)
【主役】小原糸子(演:尾野真千子 老年期:夏木マリ)
【舞台】大阪府
【時代】1924年~2011年
【ナレーション】尾野真千子、夏木マリ
【主題歌】椎名林檎「カーネーション」


ファッションデザイナーとして活躍するコシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの「コシノ3姉妹」の母であり、自身もファッションデザイナーである小篠綾子の半生を描いた作品。
朝ドラとしては初めて全編にわたりプログレッシブカメラによる撮影を行い、近年の大河ドラマを含む同局の歴史ドラマなどに見られる映画フィルム調の画質にした映像が使用されている。
年明けの2012年1月に主人公の老年期は夏木マリが演じると発表された。本作ではナレーションと朝ドラヒロインを兼任するスタイルであるので、ナレーションも夏木マリに交代することになった。これに対しいきなり主人公の役者が交代してしまうことに反発してしまうファンも多かった。
1週分ずれていた放送日程を元に戻すという狙いがあったためか東日本大震災の影響で1週分(6回分)話数が削減された。
朝ドラとしては初めてギャラクシー賞テレビ部門の大賞を受賞した。


86作目 梅ちゃん先生

【放送期間】2012年4月2日~9月29日
【脚本】尾崎将也
【主役】下村梅子(演:堀北真希)
【舞台】東京都、大阪府
【時代】1945年~1961年
【ナレーション】9代目・林家正蔵
【主題歌】SMAP「さかさまの空」


優秀な兄と姉にコンプレックスに感じていた末っ子の主人公が医者である父の姿を見て医者を目指しやがて町医者として活躍していく話。
主題歌を担当したのはSMAP。ジャニーズ事務所所属タレントでは初めて初の朝ドラ主題歌を担当で、2025年現在もこれが唯一である。
朝ドラとしては東日本大震災の復興支援プロジェクトの一環として位置づけられた最初の作品で、地震の液状化による被害が大きかった茨城県高萩市にある製紙工場跡地を利用して戦後すぐの蒲田の町を再現した。
特定のモデルが存在しない作品であるが、ヒロインと同年代に入学した蒲田医師会の女医たちの当時の実体験が台本づくりに反映されている。
また、シンケンレッド/志葉丈瑠役でブレイクして間もない松坂桃李が演じる幼なじみと、ボウケンレッド/明石暁役でお馴染みの高橋光臣が演じる医学生との三角関係もSNS上で話題になった。
本作の続編としてスペシャルドラマ「梅ちゃん先生〜結婚できない男と女スペシャル〜」が作成され、前編が同年10月13日に、後編が10月20日にNHK BSプレミアムで放送された。


87作目 純と愛

【放送期間】2012年10月1日~2013年3月30日
【脚本】遊川和彦
【主役】狩野純(演:夏菜)
【舞台】沖縄県、大阪府
【時代】2012年
【ナレーション】夏菜
【主題歌】HY「いちばん近くに」


宮古島に生まれ育った主人公が実家のホテルを継ごうとしたが父に反対され家で同然で大阪へ、そこの一流ホテルで出会った他人の心が分かる青年「待田愛」(演:風間俊介)と出会い結ばれ、実家のホテルを再建しようと活躍していく話。
しかし、開始から1か月程度で「内容が朝ドラ向きではない」という意見がNHKに寄せられた。
その例を挙げると、主人公と結ばれる待田愛は人の心を読めるエスパーという朝ドラ初の超能力者であるが、現実的な作風をモットーとしている朝ドラでエスパーという非現実的な要素を持つ彼の設定は相応しくないといったものである。
そして後味の悪い展開が連続して続いていくというのも大きなマイナス点となっている。本編では後味の悪い形で終わってしまったが、単発続編の純と愛スペシャル「富士子のかれいな一日」では本編のフォローが入っている。
結果、朝ドラヒロインを演じた夏菜はかなりやさぐれてしまい、後年様々なバラエティ番組に本作の不満をぶっちゃけるような発言をしている。一方、風間俊介は今でも夏菜とは役名で呼び合う程に親しく、『ZIP!』で夏菜の結婚報道時には「純さん起きてますかー?」と呼びかける一幕があった。
何気に本作は朝ドラ作品の中で最初にアニヲタWikiにて項目が立てられた作品である。


88作目 あまちゃん

【放送期間】2013年4月1日~9月28日
【脚本】宮藤官九郎
【主役】天野アキ(演:能年玲奈)
【舞台】岩手県、東京都
【時代】2008年~2012年
【ナレーション】宮本信子(故郷編)、能年玲奈(東京編前半)、小泉今日子(東京編後半~震災編)


東京で孤独に過ごしていた主人公が祖母の策略で母と共に母の故郷・岩手県北三陸へ訪れ、海女との交流を経て北三陸の海女になり、やがてそれがきっかけでアイドルになっていく作品。
現段階では最後のOPがインスト曲の作品であり、また地味に朝ドラ史上初の「紅白歌合戦歌手出演者」による脚本作品でもある。
朝ドラで初めて東日本大震災を描いた作品。
初期の企画コンセプトは「小さな田舎の、地元アイドルによる村おこし」で脚本担当の宮藤官九郎曰く、舞台も長野県にしようと考えられていたそうである。しかし、具体的な題材を探す中で岩手県の様々な取り組みを見て取材を行った結果、舞台が岩手県になった。
岩手県は東日本大震災で非常に大きな被害を受けた県の一つであったことから、東日本大震災の描写を書くのに宮城県出身の宮藤自身抵抗感があったが、「(実際にあったことなのに)やらないのは嘘」と考え執筆した。
朝ドラ初のナレーションが3人制となっており、祖母→孫→母の3世代リレーとなっている。ちなみに母役を演じた小泉今日子は80年代の人気アイドルの一人である。
そして朝ドラとしては初めてパロネタをふんだんに使った作品で、実際の名称はNHKの決まり事の関係で出すことはなかったが、ジョジョの奇妙な冒険スーパーマリオブラザーズなどわかる人にはわかるネタをさりげなく、あるいは思いっきりぶっこんでくる。そもそも本作のキー要素である「潮騒のメモリー」も出来の悪かった80年代アイドル映画の特徴をパロってる。
朝ドラとしては初めてアイドルを題材としており、若者向けのジャンルとあって今まで朝ドラに触れてこなかった若者をファンにつけるなど朝ドラの若年層の新規開拓に成功したといえよう。
特にキーキャストとして小泉今日子と薬師丸ひろ子を置き、彼女達が一世を風靡した80年代の実在する様々なアイドルの楽曲や歌唱映像などのあれこれを本作で使用したことにより80年代のサブカルを謳歌した中年世代ホイホイ、さらに60年代の曲『いつでも夢を』をもフィーチャーし歌い手の一人橋幸夫がゲスト出演した事で壮年世代にも分かるネタが入った作品ともなった。
ちなみに数多くいるアイドル役の中には、若手声優水瀬いのりの姿も。
21世紀以降の朝ドラの中では爆発的に世間に流行った作品であり

  • ギャラクシー賞、ザテレビジョンドラマアカデミー賞、エランドール賞などの演劇に関する賞を総なめ
  • 第55回日本レコード大賞作曲賞として本作のさまざまな楽曲が受賞
  • 流行語大賞の大賞の一つとして本作を代表するワード「じぇじぇじぇ」が選出
  • OPテーマ曲が高校野球のブラバン演奏曲として定着

等々書ききれないほど様々な実績を残している。
そしてSNS人気も非常に強く、「〇〇絵」「〇〇ロス」といったワードを生み出し次作以降の朝ドラ作品に定着させた。
それから、朝ドラにおいて初めてスマホが登場した作品でもある。


89作目 ごちそうさん

【放送期間】2013年9月30日~2014年3月29日
【脚本】森下佳子
【主役】卯野め以子(演:杏)
【舞台】東京都、大阪府
【時代】1911年~1947年
【ナレーション】吉行和子
【主題歌】ゆず「雨のち晴レルヤ」


料理店の娘として生まれ、食べることが大好きな主人公が小姑からのいびりにあいつつも、食を通じて次第に家族のわだかまりを解いていく様子を描いた作品。
食が題材の作品なだけあって他の朝ドラ作品以上に食に力を入れており、スコッチエッグや牛すじカレー等の様々な料理が毎週のように登場するのでまさに飯テロ作品である。
Eテレの料理番組、「きょうの料理」にて本作にちなみ「大阪の味で“ごちそうさん”」のテーマ名で大阪料理のレシピを紹介する回があった。
∀ガンダムマクロスF等のアニメ作品の音楽を担当してきた菅野よう子が本作の音楽担当に選ばれた。「焼氷有り〼の唄」、「いちごの唄〜源太出征の日」の挿入歌の作曲も手掛けている。
主人公を演じた杏と相手役を演じた東出昌大はこの作品で結婚。本作のファンから大きな祝福の声が捧げられた。だが数年後、どうしてこうなった……
主人公の長男が主役のスピンオフコメディドラマ「ごちそうさんっていわしたい!」が放送終了から僅か数週間後に放送された。


90作目 花子とアン

【原案】村岡恵理
【放送期間】2014年3月31日~2014年9月27日
【脚本】中園ミホ
【モデル】村岡花子(翻訳家)
【主役】村岡花子(演:吉高由里子)
【舞台】山梨県、東京都
【時代】1900年~1952年
【ナレーション】美輪明宏
【主題歌】絢香「にじいろ」


「赤毛のアン」を初めて日本語に翻訳した村岡花子の半生を描いた作品。原案は村岡花子の姪の娘である村岡恵理が執筆した。朝ドラの主人公はモデルから少々ひねった名前にするのが基本だが、本作は珍しくモデルと完全に同一の名前に設定されている(結婚前の旧姓はオリジナル)。
村岡花子の半生と赤毛のアンを重ね合わせた作風となっており、随所に赤毛のアンを彷彿とさせる場面をちりばめられている。例えば、教室で妹が泣かされたので怒って同級生に石盤をぶつけるシーンは、アンが自身の赤毛の髪を「にんじん」とからかわれたので怒って同級生に石板をぶつけるシーンから来ている。
村岡花子の腹心の友である柳原白蓮を元にした葉山蓮子というキャラクターが大きな人気を博し、その人気っぷりは柳原白蓮の生涯を小説にした「白蓮れんれん」が急遽完売するほど。さらに彼女の2番目の夫である伊藤伝右衛門と共に10年間生活した旧伊藤伝右衛門邸の入場者数が急激に伸びていった。
魔法少女まどか☆マギカ鬼滅の刃等のアニメ作品の音楽を担当してきた梶浦由記が本作の音楽担当に選ばれた。このため前作から2作続けてアニメ作品をメインに手掛けてきた人が音楽担当することになった。


91作目 マッサン

【放送期間】2014年9月29日~2015年3月28日
【脚本】羽原大介
【モデル】竹鶴政孝(ニッカウヰスキー創業者)
【主役】亀山政春(演:玉山鉄二)
【舞台】広島県、大阪府、北海道、スコットランド
【時代】1920年~1971年
【ナレーション】松岡洋子
【主題歌】中島みゆき「麦の唄」


ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝とその妻・リタの夫婦の半生を描いた作品。
『走らんか!』以来久々となる男性主演作品であり、朝ドラ史上初となる外国人ヒロインである。
放送から数週までは外国人キャラの話す英語は恒松あゆみや比嘉久美子等の声優による吹き替えが行われていたが、視聴者たちには賛否両論となった。これが関係したのかどうかわからないが、途中から字幕対応となった。
66作目「さくら」以来の海外が舞台となった作品だが、予算的な関係かスコットランドでは一切ロケが行われていない。
このドラマのヒットの影響で、「鴨居商店」のモデルであるサントリーが販売する「山崎」「白州」「響」、「ドウカウヰスキー」のモデルであるニッカウヰスキーを傘下とするアサヒビールが販売する「竹鶴」「余市」「宮城峡」、それぞれの会社の主力商品が大きく売れ品薄状態が続いた。
さらに2015年、イギリスのウィスキー品評会「ワールド・ウィスキー・アワード」において、「竹鶴17年ピュアモルト」が2年連続でグランプリに当たる「世界最高賞」を獲得し、NHKのニュース番組やサイトにおいて「マッサンウィスキー世界一」と紹介された。
まさにサントリー、アサヒビールにとっては「マッサン」様々となったことだろう。
スピンオフ作品として放送終了後の2015年4月25日に前編が、2015年5月2日に後編が放送された。


92作目 まれ

【放送期間】2015年3月30日~2015年9月26日
【脚本】篠﨑絵里子
【主役】津村希(演:土屋太鳳)
【舞台】石川県、神奈川県
【時代】1994年~2015年
【ナレーション】戸田恵子
【主題歌】土屋太鳳 他「希空〜まれぞら〜」


石川県能登地方に移住した主人公がパティシエを目指す作品。
本作はスイーツが題材であるので、シュークリームやミルフィーユ等毎週のように何らかのスイーツが登場しており、言うなればスイーツ版「ごちそうさん」。スイーツの監修は舞台となった石川県の出身者である、世界的に有名なパティシエの辻󠄀口博啓が担当している。その中には「しっぱいおっぱい世界一ケーキ」というその名称に物議を醸した番組オリジナルスイーツが登場している。
OP主題歌の歌詞の1番は主人公を演じた土屋太鳳、2番は一般公募によるものである。このようになったきっかけは、本人のブログに「輪島塗を見ていたら能登の夕日が見えた」という記載をスタッフが発見。センスを見込んで依頼したことによるものである。2番の応募総数は12722作もあり、その中から1つ選ばれた。
同曲の歌唱者も土屋太鳳が起用されており、朝ドラとしては初の合唱スタイルの楽曲となった。
ちなみにナレーターの戸田恵子は過去に『チョっちゃん』等朝ドラ3作に出演しており、4年後の『なつぞら』にも参加している。
…なおその後、メイン出演者の中から強姦による逮捕者、某宗教団体絡みで表舞台から消えた人が現れたため、再放送は絶望的かと囁かれている。
また2024年の能登半島地震とそれによる輪島朝市火災により、輪島市に本作記念として建てられた『輪島ドラマ記念館』がオブジェ「まれケーキ」を遺して全焼してしまった。
2015年10月24日、2015年10月31日に前後編のスピンオフ作品が公開された。それぞれの本編終了後に、土屋がドラマのクランクアップ後に能登を訪れて取材した「まれ能登紀行」という4分のミニコーナーが放送された。


93作目 あさが来た

【原案】古川智映子
【放送期間】2015年9月28日~2016年4月2日
【脚本】大森美香
【モデル】広岡浅子(事業家・教育者)
【主役】今井あさ(演:波瑠)
【舞台】京都府、大阪府、福岡県
【時代】1857年~1911年
【ナレーション】杉浦圭子アナウンサー
【主題歌】AKB48「365日の紙飛行機」


教育者で実業家でもあり、大同生命を創業した広岡浅子の半生を描いた作品。
朝ドラ史上初となる明治時代以前を描いた作品である。そのため、物語がスタートしてしばらくは衣装や髪型、街の雰囲気などから朝ドラというよりは大河ドラマ感が強い物であった。
実際に大久保利通や大隈重信、福沢諭吉など、大河ドラマの題材であってもおかしくない歴史上の偉人たちが続々登場している。その中には新選組でお馴染みの土方歳三もおり、配役も大河ドラマ「新選組!」以来の再演となる山本耕史と注目を集めた。主人公の店に貸付を強要するという悪役みたいな役回りだったが
OP主題歌はAKB48。発表された際、「AKBでは硬派な朝ドラとは合わない」と批判的な意見がSNSなどで多く見られたが、「朝ドラの主題歌」を前提に置いた歌詞と曲調で、いざ放送されるや作品の雰囲気に溶け込んでいると大きな反響を得て、放送終了後も音楽教科書に載る等定番ソング化した。
平均視聴率は23.5%と、21世紀に放送された朝ドラ作品の中ではナンバーワンを記録。そしてNHK主催の、100作品突破を記念した視聴者投票による朝ドラ作品ランキングでは、世間で大きく流行った「おしん」や「あまちゃん」を差し置いて1位を獲得した。
また薩摩の実業家で主人公の憧れの存在である五代友厚が大きな人気を呼び、そのあまりにも大きな人気っぷりから2015年末の放送で亡くなる予定だったのを、2016年1月放送まで寿命を延ばしてもらったほどである。
彼が亡くなった回は視聴者たちから多くの悲しみの声が上がり、「五代ロス」の言葉もしばらく流行したほど。演じたのは日本人ながら、台湾でデビューし中華圏で人気を確立していたディーン・フジオカで、この作品をきっかけに日本でも注目され、一躍人気俳優の仲間入りを果たした。
ディーンもまた2021年の大森脚本の大河「青天を衝け」で五代を再演。こちらでは朝ドラでは見せなかったダーティーな姿も見せつつ、主人公の渋沢栄一のライバルとして存在感を示した。
人気キャラの延命は大河でもよくあることだし、よくよく大河ドラマと縁のある作品である。というか「あさが来た」放映開始時の大河は評判がよろしくなかったので、「あさが来た」こそ今年の大河とまで言われてたし……
2016年4月23日には単発のスピンオフ作品も放送された。


94作目 とと姉ちゃん

【放送期間】2016年4月4日~2016年10月1日
【脚本】西田征史
【モデル】大橋鎭子(暮しの手帖社創業者・編集者)
【主役】小橋常子(演:高畑充希)
【舞台】静岡県、東京都
【時代】1930年~1988年
【ナレーション】檀ふみ
【主題歌】宇多田ヒカル「花束を君に」


暮しの手帖社の創業者で同社が発刊している生活総合雑誌「暮しの手帖」の創刊者の1人である大橋鎭子の半生を描いた作品。
OP主題歌を担当した宇多田ヒカルは5年ほど歌手活動を休業していたが、今作をきっかけに音楽活動を再開することとなる。
本作の放送中、「暮しの手帖」にかつて存在した「商品テスト」のコーナーのヤバさっぷりがSNSにて紹介されており、その内容はというと

  • トースターで食パンを43088枚焼き、その結果から薦められる製品、薦められない製品を実名で書いた
  • 石油ストーブでの火事が問題となっていたので、消火方法を調べるため古い住宅を実際に燃やした

等々である。
こちらも単発のスピンオフドラマが2016年11月19日に放送された。


95作目 べっぴんさん

【放送期間】2016年10月3日~2017年4月1日
【脚本】渡辺千穂
【モデル】坂野惇子(ファミリア創業者)
【主役】坂東すみれ(演:芳根京子)
【舞台】兵庫県、大阪府
【時代】1934年~1984年
【ナレーション】菅野美穂
【主題歌】Mr.Children「ヒカリノアトリエ」


子供向けアパメルメーカー「ファミリア」の創業者の1人、坂野惇子の半生を描いた作品。
劇中に登場する子供服や日用品などに施された刺繍は実際にファミリアで40年以上働いていたベテランのファッションデザイナーが担当。ちなみにこの作品の放送の前年に退職している。
ファミリア初代社長を務めた元田蓮がモデルとなった靴職人役を演じた市村正親は神戸の現役靴職人に一から靴作りを教わるなど役作りに力を入れていた。
脚本担当の渡辺千穂の夫はフリーアナウンサーの羽鳥慎一で、朝ドラの裏番組である「モーニングショー」(テレビ朝日)の司会である。そのため放送前にはある意味夫婦対決になっていると一部で話題となった。
放送終了後、本編スペシャルとスピンオフ(テレビ・ラジオ)3種類が製作・放送。朝ドラのスピンオフでラジオドラマが製作されたのはこれが初となる。


96作目 ひよっこ

【放送期間】2017年4月3日~2017年9月30日
【脚本】岡田惠和
【主役】谷田部みね子(演:有村架純)
【舞台】茨城県、東京都
【時代】1964年~1968年
【ナレーション】増田明美
【主題歌】桑田佳祐「若い広場」


東京へ出稼ぎに行った父が失踪したことがきっかけで集団就職した主人公がさまざまな出会いと別れを重ね、高度成長期をひたむきに生きていく作品。
朝ドラ作品では久々の高度経済成長期が描かれた作品で、作品コンセプトは「高度成長期を支えた名もなき人たちの物語」。これは93作目「あさが来た」以降実在の人物の半生を描いた作品が続いていたことが大きな理由である。
60年代中期の様々な楽曲が主人公や周囲の登場人物によって歌われており、その中にはハウス「印度カレー」や森永「エールチョコレート」のCMソングも。その性質上民間の商品に関する事柄は出さないNHKとしては珍しい選曲である。
畳を田んぼに見立てたり、ラジオなどの家電をビルに見立てたりしていた、ミニチュアで構成されたOP映像が話題となった。
当初続編の作成は考えられていなかったが、続きが見たいという視聴者たちの声が多く寄せられたことから、本編から2年後を描いた続編「ひよっこ2」が2019年3月25日~2019年3月28日に計4話放送された。OP映像は新規に作成されている。


97作目 わろてんか

【放送期間】2017年10月2日~2018年3月31日
【脚本】吉田智子
【モデル】吉本せい(吉本興業創業者)
【主役】藤岡てん(演:葵わかな)
【舞台】京都府、大阪府
【時代】1902年~1946年
【ナレーション】小野文惠アナウンサー
【主題歌】松たか子「明日はどこから」


吉本興業の創業者である吉本せいの半生を描いた作品。
吉本せいがモデルの作品といえば「花のれん」(山崎豊子)が有名だが、本作は「花のれん」と異なりせいの幼少期からを描き差別化が図られている。
放送時期に再販された「花のれん」は帯がちゃっかり朝ドラに便乗していたけどね!
吉本興業を描いた作品なだけあって、藤井隆や内場勝則等、吉本所属タレントが数多く出演している。
なお史実では巨大暴力団と関係しておりそこをどうするか放送前から朝ドラファンからやきもきさせていたが、ドラマ内ではそれ自体をなかったことにしたという大胆な改変を行った。
吉本興業自体が巨大な暴力団だから問題ないとか言ってはいけない
「ラブ&マンザイ〜LOVE and MANZAI」のタイトルでスピンオフドラマが4作も制作された。


98作目 半分、青い

【放送期間】2018年4月2日~2018年9月29日
【脚本】北川悦吏子
【主役】楡野鈴愛(演:永野芽郁)
【舞台】岐阜県、東京都
【時代】1971年~2011年
【ナレーション】風吹ジュン
【主題歌】星野源「アイデア」


小学生の時突然片耳が失聴した主人公が両親や幼馴染との支えにより立ち直り、後に漫画家や店舗開業などで活躍していく作品。
朝ドラヒロインとしては初めて障害を持っており、タイトル名の「半分、青い」の半分の部分は主人公の耳が半分しか聞こえないことからも由来している。
主人公のクラスメイトの父役として声優の高木渉が顔出し出演している。
平成が終わろうとしている今、昭和平成史を振り返るというコンセプトにより数々のトレンディドラマを手掛けてきた北川悦吏子が選ばれた。岐阜が舞台となったのは彼女が岐阜出身だからである。だが、彼女が選ばれたことによりTwitter上では様々な騒動が勃発することとなった。
実際に本人がTwitter(現:X)にて、「神回」と頻繁にツイートしたため「神回と感じるのは脚本家ではなく視聴者達からではないのか?」と疑念の声が多く挙がっていた。
そしてアンチタグである「#半分白目」が話題となっていたころ、北川は「否定的な意見を見たくないために自らハッシュタグ『#北川プラス』をつけて応援コメントを送ってほしい」とツイートし、これが火に油を注ぐ形となった。そしてついには自身に意見するアカウントを次々とブロックしていくなどさらに騒動を拡大させていった。流石にNHKはこれら一連の騒動を見て見ぬふりできなかったようで、直接北川に注意した模様。
主人公が「マグマ大使」のファンでその実写版の映像が一部使われていたことが話題となったが、1971年生まれの主人公が1966年に放送された同作を知っているのはおかしいという批判もあった。しかしすぐ後の回で父親の影響ではまったというフォローがされている。
主人公が就職活動で落ちてしまった企業は2012年~2017年の朝ドラ作品の主人公の名前とその作品が題材となった物から取られている。

下村医療器 下村梅子(梅ちゃん先生/2012前/医療)
狩野旅館 狩野純(純と愛/2012後/ホテル業)
天野海産 天野アキ(あまちゃん/2013前/海女)
レストランにしかど 西門め以子(ごちそうさん/2013後/食事)
村岡書店 村岡花子(花子とアン/2014前/児童文学)
亀山飲料販売サービス 亀山政春・エリー夫妻(マッサン/2014後/ウイスキー)
津村食品 津村希(まれ/2015前/スイーツ)
白岡信用金庫 白岡あさ(あさが来た/2015後/銀行)
コバシ印刷 小橋常子(とと姉ちゃん/2016前/出版業)
坂東織物工業 坂東すみれ(べっぴんさん/2016後/衣料)
谷田部精工 谷田部みね子(ひよっこ/2017前/工場)
藤岡企画 藤岡てん(わろてんか/2017後/エンタメ業)


99作目 まんぷく

【放送期間】2018年10月1日~2019年3月30日
【脚本】福田靖
【モデル】安藤仁子(日清食品創業者・安藤百福の妻)
【主役】今井福子(演:安藤サクラ)
【舞台】大阪府
【時代】1938年~1971年
【ナレーション】芦田愛菜
【主題歌】DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」


日清食品創業者である安藤百福とその妻仁子の半生を描いた作品。なお、69作「てるてる家族」にも百福をモデルにしたキャラクターが脇役で登場している。
朝ドラヒロインを演じる安藤サクラは前年の6月に子供を出産したばかりであるが、その数か月後の10月にオファーが来たという。
朝ドラヒロインは彼女にとって憧れだったが、当時の演者は育児の両立ができるかどうか不安だったため当初は断ろうかと考えていた。しかし、夫である柄本佑を筆頭とした芸能一家である家族の強い勧めや、NHKが育児へのサポートを約束したことからオファーを受け入れ、朝ドラヒロインを演じる役者としては史上初となる「ママさんヒロイン」となった。
OP主題歌を担当したDREAMS COME TRUEは48作目「ひらり」でも担当していたことから、朝ドラ主題歌2回目の起用も彼女たちが史上初となった。
ナレーションを担当する芦田愛菜は史上最年少の14歳での起用となった。
なお、史実の安藤百福が台湾出身の帰化者でかつ離婚歴の持ち主なのは作中で完全にスルーされたが*18、台湾の地上波テレビ局である民視で2021年2月1日より「泡麺之王」のタイトルで放送されていた。
次回作である「なつぞら」と111作「おむすび」に、本作のキーアイテム「まんぷくヌードル」が小道具として使われている。


100作目 なつぞら

【放送期間】2019年4月1日~2019年9月28日
【脚本】大森寿美男
【モデル】奥山玲子(アニメーター)
【主役】奥原なつ(演:広瀬すず)
【舞台】北海道、東京都
【時代】1946年~1975年
【ナレーション】内村光良
【主題歌】スピッツ「優しいあの子」


敗戦直後の日本で戦災孤児となった主人公がやがて「漫画映画」こと、アニメーションと出会いアニメ業界へ飛び込んでいく話。
平成最後の作品であると同時に令和最初の作品。そして記念すべき朝ドラ100作目。
そのため放送開始前から朝ドラ100作をアピールする施策を行っており、朝ドラ全体の公式サイト「朝ドラ100(現:朝ドラ全史)」を開設。「チコちゃんに叱られる!」とのタイアップでスペシャル番組を放送したり、「朝ドラ100作 ファン感謝祭」ではNHKとしては初となる朝ドラ作品人気投票を行ったりした。
この作品の発表が行われたのは前作「まんぷく」の発表から僅か1週間足らずで、通常よりもかなり早い発表となった。これはNHKの働き方改革の影響によるもので、従来よりも数か月早くクランクインすることになったためである。
本作は特に気合の入ったキャスティングがされており、当時大ブレイク中だった若手女優の広瀬すずを朝ドラヒロイン役としてオファーで起用しており、その他脇を務める役者はイケメン若手俳優ばかりだったり、北海道が舞台故「TEAM NACS」のメンバー全員がバラバラで出演したり、ナレーションは今なお高い人気を誇るお笑い芸人「ウッチャンナンチャン」の内村光良を起用したりと様々な年代の人気者を集めた布陣だった。
この他角野卓造が出演しているが、当時の裏番組だった「スッキリ」(日本テレビ)にハリセンボンの近藤春菜がレギュラー出演していたことから「角野卓造が裏被りしている」とSNSで話題となった。春菜はこの年から同じNHKの「土曜スタジオパーク」(現:土スタ)の司会に就任したため、番組で「なつぞら」特集をした際には(例のフリを振られたうえで)この件に言及している。


本作には歴代朝ドラヒロイン(幼少期を演じた元子役も含む)計15名が脇役として出演している。その中には前作の朝ドラヒロインだった安藤サクラが声のみの出演であるが早速この布陣に名を連ねている。これは意図的にやったことであり、過去99作品を製作した先人達への「リスペクト」であるとともに、見続けた視聴者への「カーテンコール」であるとしている。言うなれば、朝ドラ版「アベンジャーズみたいなものである。

北林早苗 1作目「娘と私」(少女期役)
藤田三保子 14作目「鳩子と海」
浅茅陽子 17作目「雲のじゅうたん」
原日出子 28作目「本日も晴天なり」
小林綾子 31作目「おしん」(幼少期役)
田中裕子 31作目「おしん」
山口智子 41作目「純ちゃんの応援歌」
戸田菜穂 49作目「ええにょぼ」 
松嶋菜々子 54作目「ひまわり」
岩崎ひろみ 55作目「ふたりっ子」
三倉茉奈 55作目「ふたりっ子」(幼少期役) 79作目「だんだん」
藤澤恵麻 70作目「天花」
比嘉愛未 76作目「どんど晴れ」
貫地谷しほり 77作目「ちりとてちん」
安藤サクラ 99作目「まんぷく」


また、アニメが題材なだけあって、ナレーター含め5作目の出演となる戸田恵子を始め数々の声優が顔出し出演or声での出演をしている。役柄は本業通り声優役から業界人役まで様々である。

戸田恵子 クラブシンガー
山寺宏一  元活動弁士の大物声優
高木渉 番組ディレクター
田中真弓 福祉事務所の職員役 「わんぱく牛若丸」の主役
沢城みゆき 声優初挑戦の若手女優
真柴摩利 犬の洋画作品の吹き替え
ならはしみき 本作オリジナルアニメ「魔法少女アニー」の主人公役
須藤祐実 本作オリジナルアニメ「魔法少女アニー」に登場する女の子役
真殿光昭  本作オリジナルアニメ「キックジャガー」の主人公役
岩崎ひろし 須藤沙織 本作オリジナルアニメ「ヘンゼルとグレーテル」に出演した声優で顔出し出演も果たした


ちなみに、OP映像等のアニメパートは本作のアニメーション監修者である舘野仁美のスタジオ「ササユリ」と「東映アニメーション」が担当し、「シンエイ動画」、「スタジオカラー」、「コミックス・ウェーブ・フィルム」、「オープロダクション」、「スタジオパブロ」など名だたるアニメ制作会社所属のスタッフが参加している。
また、アニメーションの時代考証は主人公のモデル奥山玲子の夫であり同じくアニメーター・キャラクターデザイナーの小田部羊一が行っている。
2019年11月2日に「なつぞらSP 秋の大収穫祭」のタイトルで2作のスピンオフドラマが放送された。番組の合間に、本編より反響の多かったシーン「なつぞら名場面10選」や未公開映像もあわせて放送されている。


101作目 スカーレット

【放送期間】2019年9月30日~2020年3月28日
【脚本】水橋文美江
【モデル】神山清子(陶芸家)
【主役】川原喜美子(演:戸田恵梨香)
【舞台】滋賀県、大阪府
【時代】1947年~1987年
【ナレーション】中條誠子アナウンサー
【主題歌】Superfly「フレア」


女性陶芸家であり、白血病により自身の息子を亡くしたことがきっかけで骨髄バンク設立運動にも奔走した神山清子の半生を描いた作品。
令和にスタートした作品としてはこれが初。
NHKの働き方改革の影響により本作が最後の月~土曜放送作品となった。
本作の舞台地である滋賀県出身者である西川貴教が演じる芸術家のジョージ富士川のモデルは岡本太郎ではないかと視聴者から推測されている。その根拠として「自由は、不自由や」という格言で有名になったという設定があるが、岡本太郎も「芸術は爆発だ!」の格言が有名であることと、岡本太郎は近江の陶器と関わりがあったということである。
本作の終盤が放送された時期はコロナウイルスが日本にも蔓延し始め、爆発的に流行する前の2020年2月29日にクランクアップとなったものの、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から、報道陣を集めての取材会は行われず非公開となった。そして次作以降からしばらくの間、コロナウイルスが朝ドラそのもののスケジュールに大きな影響を与えることになる。


2020年代

NHKの働き方改革により、月~金曜放送へと変更。土曜日はその週の総集編を放送することとなった。
2020年代は新型コロナウイルスの影響を大きく受けてしまい、長期間の放送中断やそれに伴う複数作品の話数縮小などマイナスな出来事が起こってしまった。
だが、様々な工夫を凝らしながら撮影を続けていき、無事後の作品へとバトンを渡していくことができた。


キャスティング面では声優の顔出し出演が定着し、東京局制作分でもお笑い芸人の出演が一般化した。NHKも民放同様コア視聴者層*19を重視するようになった時代の変化が伺える。


102作目 エール

【原作】林宏司
【放送期間】2020年3月30日~2020年11月28日
【脚本】清水友佳子、嶋田うれ葉、吉田照幸
【モデル】古関裕而(音楽家)
【主役】古山裕一(演:窪田正孝)
【舞台】福島県、愛知県、東京都
【時代】1909年~1977年
【ナレーション】津田健次郎
【主題歌】GReeeeN「星影のエール」


日本初のオリンピックである東京オリンピックのテーマソング等を手掛けた作曲家の古関裕而と、その妻で声楽家の古関金子の半生を描いた作品。
この作品から月~金曜放送&4K制作となった。
放送開始の6年前に古関裕而の出身地である福島県福島市が、その2年後には古関金子の出身地である愛知県豊橋市も合流し、共に古関夫妻の朝ドラ化の活動を行っていき、ようやく東京オリンピックの開催される2020年に放送されることが決まった。自治体の誘致活動により制作が決まるのはこれが初。
収録開始前に脚本担当の林宏司が何故か原作に回ってしまうなどちょっとしたトラブルもあったが無事に収録は開始。
しかし2020年、新型コロナウイルスが日本で大流行し、撮影における「密」を避けるためドラマや映画に舞台、アニメなど様々な作品が延期或いは中止が相次いてしまう。当然ながらこの枠も例外ではなく6月29日~9月11日まで丸々放送が休止してしまった。
悲劇はそれだけに留まらず、山田耕筰をモデルにした小山田耕三というキャラを演じた志村けんが新型コロナウイルスに罹り死去。まだまだ彼の出番はあったようで、代役を立てるか否か注目されていたが、代役を立てると全く違う人物になってしまうと番組側が考えた結果、代役は立てなかった。そして「第三者からの伝言」、「小山田からの手紙を受け取った裕一自身が読む」「NGシーンにたまたま映り込んでいた映像を活用する」などの手法が用いられ、「代役は立てない」、「小山田をその後も物語に絡ませる」という相反するこの2点を無事両立させた。
音楽を題材してるためか、森山直太朗や野田洋次郎(RADWIMPS)等の歌手、山崎育三郎や古川雄大等のミュージカル俳優が起用されているのが特徴。
そして声優の津田健次郎をナレーションとして起用。俳優として数々のドラマにも出演実績のあった氏だが、朝ドラは今作で初めて携わる事になる。なお終盤ではモブキャラの一人として顔出しでの出演も果たしている。
最終回は一部の出演者がNHKホールにて「モスラの歌」、「栄光は君に輝く」等、古関裕而の楽曲を歌うコンサートを行った。そのため1つ前の119回が物語としての最終回であると言えよう。
中断の影響で放送期間としては半年を大幅に越えてしまい、枠を徐々に元に戻すためか2週分回数が削減された。以後の作品でもしばらくの間回数が削減されることになった。


103作目 おちょやん

【放送期間】2020年11月30日~2021年5月14日
【脚本】八津弘幸
【モデル】浪花千栄子(松竹新喜劇女優)
【主役】竹井千代(演:杉咲花)
【舞台】大阪府
【時代】1916年~1952年
【ナレーション】桂吉弥
【主題歌】秦基博「泣き笑いのエピソード」


松竹新喜劇に所属する女優、浪花千栄子の半生を描いた作品。レトロな街並みにあるホーロー看板で見かけることもある、笑顔でオロナイン軟膏を持っている和服姿のおばさんと言えば分かるだろうか。
大阪制作局が手掛け、彼女が出演したラジオドラマ、「アチャコ青春手帖」と「お父さんはお人好し」を本作の制作統括がアーカイブで聴いたことがきっかけで朝ドラの題材にすることとなった。
松竹新喜劇のことも題材にしているので、桂小春団治や3代目渋谷天外、前田旺志郎などといった松竹所属の落語家や芸人、俳優達が起用されている。
また今作のナレーションは黒子役としても大胆に顔出しで出演しており*20、本作の解説役や登場人物のツッコミ役等狂言回しの役割も持っている。


104作目 おかえりモネ

【放送期間】2021年5月17日~2021年10月29日
【脚本】安達奈緒子
【主役】永浦百音(演:清原果耶)
【舞台】宮城県、東京都
【時代】2014年~2022年
【ナレーション】竹下景子
【主題歌】BUMP OF CHICKEN「なないろ」


天気予報士になるため上京した主人公がやがて故郷の島に戻り気象予報士として地域に貢献していく作品。
初めて令和が時代設定になった作品であり、新型コロナウイルスが描かれた作品でもある。描写としては「日本で初めて新型コロナウイルスに関連する可能性がある肺炎患者が報告されたという知らせが届いた」というもので、以降のパンデミックは描かれていない。
漫画家・石ノ森章太郎の出身地、宮城県登米市が舞台のひとつとなっていることもあり、「石ノ森章太郎ふるさと記念館」が劇中に登場しただけでなく、大の石ノ森ファンという設定のキャラも登場する。なお、NHKのルールに従ったためか、グッズコーナーで売られていた商品は全て番組内のオリジナル作品で、実際のふるさと記念館には販売されていない模様。
宮城県出身である山寺宏一が朝ドラ作品2度目の顔出し出演を果たし、「アンパンマン」のかまめしどんを彷彿とさせる東北訛りのセリフを披露している。


105作目 カムカムエヴリバディ

【放送期間】2021年11月1日~2022年4月8日
【脚本】藤本有紀
【主役】橘安子(演:上白石萌音)、雉真るい(演:深津絵里)、大月ひなた(演:川栄李奈)
【舞台】岡山県、大阪府、京都府
【時代】1925年~2025年
【ナレーション】城田優
【主題歌】AI「アルデバラン」


大正~令和の4つの時代を母、子、孫の3人の主人公が紡いでいく100年間の話。
これまでもダブルヒロイン制の作品が極わずかにあったが、この作品はさらに1人追加のトリプルヒロイン制の作品で朝ドラ史上初。母の安子→娘のるい→孫のひなたと物語が進むにつれメインとなるヒロインが交代していき、その度に舞台となる場所や題材も交代していく。ただし、ラジオが物語のメインになっているのはどのヒロインにも共通している。
ヒロインを演じる3人はオーディションとオファーによって決まった。そのうちオファーで選ばれたのは深津絵里で撮影開始当時は48歳と、それまで75作目「芋たこなんきん」のヒロインを演じた藤山直美の持っていた朝ドラヒロイン最年長の記録を更新した。ただし単独ヒロインではないので、その点に限っていえば依然として藤山直美が最年長のままである。
ひなた編は時代劇俳優を題材にしてる関係で、63作目 「オードリー」 以来、東映京都撮影所が全面協力しており、東映太秦映画村が主なロケ地になっていることもあり、期間限定でロケ地巡りツアーが園内で行われていた。
時代の流れを感じさせる演出として、様々な楽曲やラジオ、テレビ番組がテレビやラジオ、有線放送などで流れており、その中には歴代の朝ドラ作品も流れている。そしてその流された朝ドラ作品の中にはまさかの本作のオープニング曲も。


1作目 「娘と私」 39回
15作目「水色の時」 63回
16作目「おはようさん」 66回
17作目 「雲のじゅうたん」69回
31作目 「おしん」 71・72回
32作目 「ロマンス」 79回
47作目 「女は度胸」 86回
48作目 「ひらり」 91回
51作目 「ぴあの」 98回
59作目 「やんちゃくれ」 100・101回
63作目 「オードリー」 102回
105作目 「カムカムエヴリバディ」 108回


3世代にわたる濃密な内容と、細かい伏線が多数散りばめられ丁寧に回収されていく様は放映当時から注目されており、朝ドラとしては異例な楽しみ方をされたことが話題に上った。
「ちりとてちん」以来の参加となった藤本有紀による脚本の評価は非常に高く、藤本は放送文化基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを本作で受賞している。
脚本以外の作品全体の評価も高く、特に第111回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では最優秀作品賞のほか、主演女優・脚本・ドラマソング賞を受賞し、初代ヒロインの相手役の松村北斗と2代目ヒロインの相手役を務めたオダギリジョーとで助演男優賞の2トップを飾るなど、大絶賛と言える評価を受けている。


本作は2025年で締めくくったためか、現実の2025年に再放送された。その際、本作の名シーンのランキングを発表する特別番組も公開された。
ちなみに音楽担当の金子隆博による書籍『日向の道をまっすぐ行こう』には、本作の裏話が掲載されている。


106作目 ちむどんどん

【放送期間】2022年4月11日~2022年9月30日
【脚本】羽原大介
【主役】比嘉暢子(演:黒島結菜)
【舞台】沖縄県、東京都、神奈川県
【時代】1964年~202X年
【ナレーション】ジョン・カビラ
【主題歌】三浦大知「燦燦」


沖縄県のやんばる地方で生まれ育った主人公が沖縄を出て料理人修行を積み、東京で沖縄料理店を経営していく作品。
本作が放送された2022年は沖縄が本土復帰してから50年経っており、その記念のために放送された。また朝ドラ内で本土復帰前の沖縄が初めて描かれた*21
202X年と曖昧な形で終わってるのは新型コロナの影響によるもの。当初2022年5月で話が終わる設定だったが、現実のコロナ禍に合わせてみんなでマスクして集まる描写に主演の黒島が難色を示したため、いずれ2020年代にコロナが収束するという思いから202X年に変更した*22
さて、本作は悪い評価が何かと目立ってしまった。主に「大半の登場人物の倫理観が破綻している」、「食を題材とした作品なのにそれを粗末にしている」という点がツッコミどころとして挙げられており、それに伴いTwitterにて公式のハッシュタグである「#ちむどんどん」よりも「#ちむどんどん反省会」の投稿数が多く、トレンドによく入るという記事が掲載された。
そしてこの「#ちむどんどん反省会」が2022年度の流行語大賞の候補となり、ネガティブなワードを候補入りしたことに対し外部からも大きな批判が湧き上がった。
当のNHKでも6月以降終了まであさイチの「朝ドラ受け」を中止するという異例の対応を実施した点でも、事の重大さが伺えよう。
ニーニー「荒~れ~る~ぜ~!止めてみな!!」
一方、舞台となった沖縄県では「当時の沖縄県人をきちっと再現していた」と非常に評判が良く、最終回では沖縄県各地でパブリックビューイングが行われるほどの人気を博した。
本土人と沖縄県人は様々な点で価値観が異なると言われがちだが、その違いが番組の評価に大きく現れたと言ってよいだろう。
ちなみに音楽を担当したのはMONACA所属の岡部啓一・高田龍一・帆足圭吾の3名。岡部・帆足はNieRシリーズ等で、高田はアイマス等でお馴染みの方も多い筈。何かと批判の多い作品ながら、アニヲタ的には馴染みのある音楽の布陣となった。


107作目 舞いあがれ!

【放送期間】2022年10月3日~2023年3月31日
【脚本】桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
【主役】岩倉舞(演:福原遥)
【舞台】大阪府、長崎県
【時代】1994年~2027年
【ナレーション】さだまさし
【主題歌】back number「アイラブユー」


幼少期に祖母が住む長崎県五島列島に訪れた際、そこの伝統工芸品である「ばらもん凧」が空に舞う姿を見て空に強い関心を持ち、やがてパイロットになるため邁進していく話。
中盤で行われた町工場物への突然の路線変更が話題になった。
主演の福原遥は小学生~中学生時代、Eテレで放送されていた幼児向け料理番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん」の主役として数年間務めていたことで有名。NHKの番組で数年間メインを張っていた子役が朝ドラヒロインとして凱旋出演するというのには当時大きな話題となった。そしてその番組で演じたキャラの名前が「まいん」で今作のキャラの名前が「舞(まい)」とどちらも名前がめちゃくちゃ似ているということにも話題になったとか。
大学生時代編に「イカロスコンテスト」という人力飛行機の記録を競うコンテストが登場する。
本作をもって新型コロナウイルスの影響による放送休止に伴う話数削減が行われなくなった。


108作目 らんまん

【放送期間】2023年4月3日~2023年9月29日
【脚本】長田育恵
【モデル】牧野富太郎(植物学者)
【主役】槙野万太郎(演:神木隆之介)
【舞台】高知県、東京都
【時代】1867年~1958年
【ナレーション】宮崎あおい
【主題歌】あいみょん「愛の花」


植物学者の牧野富太郎の半生を描いた作品。実在の人物をモデルにした作品としては103作目「おちょやん」以来4作ぶりである。
そして朝ドラ2作目の明治時代以前を描いた作品であり、物語のスタートである1867年には大河ドラマでもお馴染み坂本龍馬が幼少期の主人公を導く役柄として登場する(演:ディーン・フジオカ)。ただし、この時期は実際は下関を本拠地としていたという記録が残っており、主人公の住む土佐には戻っていたという記録は残されていない。しかし、「この時期土佐に戻っていないという記録は残されていない」と逆手に取り、敢えて彼を土佐に登場させることにした。なお、龍馬を迎えに来た侍が「下関にいることになっているのに何をしてるんですか」と発言したことで史実に対するフォローが為されている。
本作放送中に「ゴジラ-1.0」の出演者の情報が解禁され、その主人公役は神木隆之介、ヒロイン役は浜辺美波だが、奇しくも本作の主人公、ヒロイン役と全く被っており、らんまんコンビだと当時大きな話題になった。ちなみに、キャスティングはゴジラの方が先でらんまんで被ってしまったのは単なる偶然である。
声優の宮野真守が顔出し出演しており暑苦しい土佐弁を披露した。また高知県出身で同じく声優の小野大輔も顔出し出演しており、ネイティブな土佐弁を披露した。
ナレーションは74作目「純情きらり」でヒロインを務めた宮崎あおいが担当した。


109作目 ブギウギ

【放送期間】2023年10月2日~2024年3月29日
【脚本】足立紳、櫻井剛
【モデル】笠置シヅ子(歌手)
【主役】福来スズ子(演:趣里)
【舞台】大阪府、香川県、東京都
【時代】1926年~1957年
【ナレーション】高瀬耕造アナウンサー
【主題歌】中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」


戦後に活躍し、「東京ブギウギ」等の代表曲を持ち「ブギの女王」の異名を持つ歌手の笠置シヅ子の半生を描いた作品。
本作の音楽担当の服部隆之は、本作のキーパーソンであり「東京ブギウギ」等の曲を手がけた服部良一の孫である。ちなみに彼は最終回、オーケストラの指揮者役としてカメオ出演している。
笠置シヅ子が「OSK日本歌劇団」の前身である「大阪松竹歌劇団」に所属していた関係で当劇団も取り上げられており、OSK日本歌劇団の劇団員が複数出演している。そしてドラマの影響でOSKの知名度が一気に上がり、ライバルである宝塚歌劇団の大やらかしも追い風となって満員御礼の公演が続くようになるなどファンも急増することとなった。
榎本健一や淡谷のり子等戦前~戦後に活躍していた様々なスターをモデルにしたキャラクターが次々登場している。その中で淡谷のり子をモデルにした茨田りつ子を演じた菊地凛子は次作「虎に翼」でも同役として引き続き出演することとなった。
…ただ放送開始前の2023年4月25日、滋賀県東近江市にある百済寺でロケ撮影中、国の重要文化財に指定されている本堂の一部を破損させるというとんでもない失態を起こしてしまった。


110作目 虎に翼

【放送期間】2024年4月1日~2024年9月28日
【脚本】吉田恵里香
【モデル】三淵嘉子(弁護士)
【主役】猪爪寅子(演:伊藤沙莉)
【舞台】東京都、神奈川県、新潟県
【時代】1931年~1974年、1999年
【ナレーション】尾野真千子
【主題歌】米津玄師 「さよーならまたいつか!」


日本初の女性弁護士、三淵嘉子の半生を描いた作品。
実話に基づいた法に関する作品なので、1934年の「帝人事件」、1939年の「チフス饅頭事件」、1955年の「原爆裁判」などの実際にあった様々な事件や裁判が作品内であった事件のモデルとなっている。
朝ドラで初めて月経が取り扱われており、今まで何となくタブー視されていたものがガッツリと出てくることについては驚きの声が多く挙がった。昭和初期の月経事情などは現代人にはあまり知られていないので勉強になったという好意的な声も。
そして前作の「ブギウギ」とは年代が被っておりその要素が本作に所々出ている。上述した茨田りつ子の他にも、前作の主人公やその主人公が所属していた歌劇団、レコード会社が名前だけ登場している。
これまでも朝ドラ作品同士のクロスオーバーはあったものの、61作目の「あすか」の和菓子や99作目の「まんぷく」のまんぷくヌードル等その作品に関連する物止まりであった。しかし本作は前作主人公の名前をガッツリ出している他、キーキャラの1人を出演させるなどさらに1歩踏み込んだ形となっている。そして本作の主人公も112作目の「あんぱん」と年代が被っているためか、名前のみ登場している。
ナレーションは85作目「カーネーション」でヒロインを務めた尾野真千子が担当。


111作目 おむすび

【放送期間】2024年9月30日~2025年3月28日
【脚本】根本ノンジ
【主役】米田結(演:橋本環奈)
【舞台】福岡県、兵庫県、大阪府
【時代】2004年~2025年
【ナレーション】リリー・フランキー
【主題歌】B'z「イルミネーション」 


伝説のギャルである年の離れた姉を持つ主人公が、姉のギャル仲間と出会いギャルとなり、やがてギャル仲間や高校野球を目指すクラスメイト等、一生懸命に生きる人を支えるため栄養士を目指す話。
2022年に放送された第73回NHK紅白歌合戦にて、大河及び朝ドラ主演といった実績がないのにも関わらず司会の1人に選ばれたことに大きな話題を呼んだ橋本環奈であるが、その半年後朝ドラヒロインに抜擢された事でも大きな話題を呼んだ。
平成文化のひとつであるギャルがテーマの1つとなっているが、硬派な朝ドラとしては珍しくその対極にある物が取り上げられている。
しかしながらそれが高齢者層に響かなかったのか、全話平均視聴率13.1%と81作目「ウェルかめ」の13.5%よりもさらに下回り、朝ドラ歴代最低の全話平均視聴率を出してしまった。
福岡編では『ゴリパラ見聞録』(テレビ西日本)でおなじみのゴリけんとパラシュート部隊(斉藤優・矢野ペペ)も登場。
当初はゴリけんと斉藤のみ出演が予告されていたため「『めんたいぴりり』の再来か*23」と一部のキッズから心配されたりされなかったりしていたが無事に矢野も出演。この3人はその後福岡で行われた本作関連のイベントや番組に出演している。
意外にも紅白に出演経験のなかったB'zが本作の主題歌を担当したことがきっかけで、2024年に放送された第75回NHK紅白歌合戦にて特別枠で出演した。


112作目 あんぱん

【放送期間】2025年3月31日~
【脚本】中園ミホ
【モデル】小松暢(漫画家・やなせたかしの妻)
【主役】朝田のぶ(演:今田美桜)
【舞台】高知県、東京都
【時代】1927年~
【ナレーション】林田理沙アナウンサー
【主題歌】RADWIMPS「賜物」


アンパンマン』などの作品を生み出した漫画家のやなせたかしとその妻、小松暢の半生を描いていく作品。
ただし、「史実では職場結婚だった2人の出会いを幼少期に前倒しする」という大胆な改変を行っていることもあり、ストーリーはややオリジナル色が強め*24
本作はアンパンマンの生みの親を題材としているからか、ナレーションはアンパンマンの戸田恵子かばいきんまん中尾隆聖がやるのではないかと予想がされていた。結局NHKのアナウンサーが担当することとなったのだが、ばいきんまんの中尾隆聖、めいけんチーズカバオくん等の山寺宏一、しょくぱんまんの島本須美とアンパンマンでメインを務める声優がまさかの顔出し出演を果たしている。ちなみに島本は『マー姉ちゃん』に顔出しで出演しており、実に46年ぶりとなる朝ドラ顔出し出演となったことが話題に上ったほか、高知県出演であるためネイティブな土佐弁を披露している。
当然、戸田恵子も弱い者に手を差し伸べる信念を持つ代議士役として出演する。
また、102作目「エール」ではナレーションを務めた声優の津田健次郎も俳優として再び出演を果たした。
一部のキャラの名前はアンパンマンのキャラから取られているのではとアンパンマンファンから考察されている。*25阿部サダヲ演じるパン職人のヤムおんちゃんなんかは見た目からして完全にジャムおじさんだが……
ヒロインも着物が橙と緑を配したドキンちゃんカラーだったりと、こうした隠れアンパンマン要素を探すのも面白いかもしれない。
本作は朝ドラ恒例の5秒間のEDコーナーが廃止されており、このことは後番組の「あさイチ」でも軽く触れられていた。


113作目 ばけばけ

【放送期間】2025年後期~(予定)
【脚本】ふじきみつ彦
【モデル】小泉セツ(作家・小泉八雲の妻)
【主役】松野トキ(演:髙石あかり)
【舞台】島根県、熊本県、兵庫県、東京都
【時代】
【ナレーション】
【主題歌】


「耳なし芳一」等の怪談を広めたことで知られる作家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と、その住み込み女中から心を通じ合わせて結婚したセツをモデルに描く作品。
地味に2作連続で「実在のクリエイター夫婦」をモデルにした朝ドラとなる。
105作目「カムカムエヴリバディ」以来の国際結婚した夫婦が主役であり、小泉八雲をモデルとしたレフカダ・ヘブンも「SHOGUN 将軍」で日本語が堪能なポルトガル人司祭を演じたトミー・バストウがオーディションで抜擢された。ちなみにオーディションに参加したきっかけは、日本でも俳優として活躍したいと長らく思ったことと、その作品の共演者から朝ドラオーディションがあると教えて貰ったことである。


114作目 風、薫る

【放送期間】2026年前期~(予定)
【原案】田中ひかる
【脚本】吉澤智子
【モデル】大関和、鈴木雅(看護師)
【主役】一ノ瀬りん(演:見上愛)、大家直美(演:上坂樹里)
【舞台】栃木県
【時代】
【ナレーション】
【主題歌】


田中ひかるの「明治のナイチンゲール 大関和物語」を原案として、明治時代に看護師となった2人の女性を描く作品。
ダブルヒロイン制であり、大関和をモデルにした一ノ瀬りんには大河ドラマ「光る君へ」での藤原彰子役の名演から見上愛がオファーされた。
一方、見上愛のキャスト発表時にはもう一人の主人公である鈴木雅をモデルにした大家直美役は未定であった。その後、こちらはオーディションで上坂樹里が選ばれ、発表にラグが発生している。
ダブルヒロイン制の朝ドラ作品として初めて家族や血縁関係がない設定である。


115作目 ブラッサム

【放送期間】2026年後期~(予定)
【脚本】櫻井剛
【モデル】宇野千代(作家)
【主役】葉野珠(演:石橋静河)
【舞台】山口県
【時代】
【ナレーション】
【主題歌】


エッセイストとして活躍しながらファッション雑誌を創刊し、戦後には「おはん」で知られる作家となった宇野千代の半生を描く。
タイトルは「開花」や宇野のトレードマークでもある「桜」を意味しており、ファッションや小説で幸せを運んだ宇野の生き方を「花咲かおばあちゃん」に擬えてつけられたという。
宇野千代は男性に奔放で4度以上の結婚離婚を繰り返していたため、これをどう料理していくのか気になるところである。



【余談】

最終回前には次回作の主演俳優が前作の収録現場を訪れ、前作の主演俳優から白いバトンを受けとる「バトンタッチ」のセレモニーを行うのが恒例行事となっている。



追記・修正は毎朝8時からお願いします。




&link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー}
項目変更&link_copy(text=項目コピー )&link_diff(text=項目変更点 )&link_backup()&link_upload(text= アップロードページ)


この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,11)

[#include(name=テンプレ3)]


  • てっぱんのOP好き -- 名無しさん (2017-04-23 21:47:23)
  • 純と愛は面白さがよく分からなかった… -- 名無しさん (2017-04-23 22:26:42)
  • これはドラマに限らないけど、出来不出来が激しい。今のひよっこは面白い方だと思う。仮面ライダーゴーストのアランが出てるぞ!w -- 名無しさん (2017-04-23 22:44:45)
  • 最近じゃスーパーヒーロータイムの主役・準主役級の若手俳優女優の第二の登竜門になってるな -- 名無しさん (2017-04-23 22:51:19)
  • 大河ドラマの項目同様に作品リストが欲しいところ。難しいかもしれないけど… -- 名無しさん (2017-04-24 17:57:21)
  • ↑2 確か伝説のてつをも朝ドラ経てなかったっけ? -- 名無しさん (2017-04-24 21:04:25)
  • ↑『君の名は』だね。(無論あのアニメ映画は関係ない)なんでも戦後の恋物語とのことだが、あまり受けなかったらしい…-- 名無しさん (2017-04-24 21:08:23)
  • 純と愛で一度落ち込んでそこからまた復活したようなイメージが強い -- 名無しさん (2017-04-24 22:34:16)
  • 視聴率的には07年下半期の「ちりとてちん」から平均20パー割り込んで、09年下半期の「ウェルかめ」までそれが続いてた -- 名無しさん (2017-04-25 03:43:12)
  • 再放送も何度かやってる中、純と愛は未だ再放送が一度も無いという奇跡 -- 名無しさん (2017-04-25 20:39:23)
  • 実在人物係で第二次世界大戦が入るのはやはり大きなターニングポイントになるからか、あるいは風化させてはいけないと言う想いからか。 -- 名無しさん (2017-04-25 21:25:14)
  • ↑「風化させてはいけない」のは確かなんだが、半年ごとに朝からクソ重たい話やられると正直げんなりするんだよな…… -- 名無しさん (2017-04-25 21:51:15)
  • ちりとてちんが好きだったなぁ。再放送と言えば、まれは再放送出来るんだろうか -- 名無しさん (2017-04-25 23:06:22)
  • おれも家族共々ちりとてちん大好き ああいう職業ものまたやってほしい -- 名無しさん (2017-04-26 12:01:44)
  • 第二次世界大戦は当時の日本人全体が何らかの形で関わっている(巻き込まれている)でかい出来事で別離、死の恐怖、物資不足とエピソードに事欠かない。重い描写が続いても「いずれ戦争は終わってあっという間に復興する」ことがわかってるから安心できる。朝ドラの王道は主人公が困難を乗り越え前に突き進む型だから戦争からの復興と相性いいんじゃないかな -- 名無しさん (2017-04-26 14:56:38)
  • 視聴率的な理由としては第二次世界大戦は主な視聴者層である高齢者の共感を得やすいんだそうだ。おしんが大ヒットしたのもその辺りが理由みたいだ(無論シナリオの出来もあるが)。 -- 名無しさん (2017-04-26 20:40:42)
  • 視聴率高いんだけど、あまり話題にはならないよな。 -- 名無しさん (2017-04-27 17:38:12)
  • 「まれ」は戦争や震災と言った大きな事件が一度も出て来なかったような・・・。 -- 名無しさん (2017-04-27 21:04:02)
  • ↑12 光太郎「おのれクライシス帝国!!ティアマト彗星を糸森に堕とそうなど、この俺がゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!!!!!」とか脳裏に浮かんでしまった… -- 名無しさん (2017-04-28 20:56:44)
  • ↑2現代が舞台なら戦争とか出てこないよ -- 名無しさん (2017-04-30 20:19:58)
  • ↑5姑の嫁イビリも視聴者から共感されやすいと聞いたな -- 名無しさん (2017-04-30 20:24:25)
  • ↑ごちそうさんの食べ物リスペクトが好きだったんだけど、嫁いでから姑が食べ物粗末にしてイビリ始めたのがつらくてリタイアしたのを思い出した -- 名無しさん (2017-05-05 12:55:21)
  • ひよっこにアランが出てると書いたが、まさか進ニーサンやらキョウリュウレッドやらゼロスペクターの人まで出演して特撮ファンホイホイな状態になっているなw -- 名無しさん (2017-07-07 21:22:12)
  • とと姉ちゃんが好きだった。朝ドラでいろんな家族が出てきたけど、あの一家ほど絆の強い家族はないんじゃないかな -- 名無しさん (2017-07-07 22:29:57)
  • 個人的には今期の半分、青い。ワースト候補なのにやたら視聴率いいなぁ -- 名無しさん (2018-08-21 02:13:01)
  • 脇役にも意外と目玉候補がいる(あまちゃん:松岡茉優、ごちそうさん:高畑充希、あさが来た:吉岡里帆、とと姉ちゃん:川栄李奈)とか有名になるための登竜門? -- 名無しさん (2018-08-21 02:29:47)
  • ↑2家庭によるけど朝ドラは内容の良し悪しに関わらず惰性的に見てしまう物なのよ、今の朝ドラで高視聴率=高評価は当てはまりにくい物よ -- 名無しさん (2018-08-21 02:39:18)
  • 決まった時間にやるから時計代わりになる、というのは確かにあるだろうね。自分も下手したらある意味純と愛超えるんじゃないかって思ってるけど -- 名無しさん (2018-09-25 17:18:04)
  • 「まんぷく」のラストシーンは萬平と福子の霊がかぐや姫やウサギさん達とともに月面から地球を眺めつつ「宇宙食ラーメン」をすすっている…てのを見たいけどアカンよね。 -- 昼太郎 (2019-03-09 15:02:22)
  • (『まんぷく外伝・紀元前100万年篇』原人セラ「あかんてマンペイ君、山火事で焼けた獣の死骸なんて誰も食わへんやろが!」原人スズ「私は族長の娘!その私が何でこんなゲテモノ試食せんとあかんの!?」原人マンペイ「だが美味しいという事実はどうする!?それを解き明かせば人類の食生活に革命が起きる…」原人フクコ「まあまあ皆さん、ここはマンペイさんの直感を信じましょ!」(*ちなみに以上の会話は意訳で、現代人の耳には「ウパァ!」としか聞こえません) -- 昼太郎 (2019-03-10 12:44:53)
  • 「風見鶏」はよりによって最終回のみ散逸したため再放送もソフト化も無し…状態だったのが近年ようやく発掘されたらしい(画質その他がどうなってるか知らんけど見たい!蟇目さんのブルックさんが懐かしい!)。 -- 昼太郎 (2019-03-11 19:03:06)
  • 瀧さんよ…テメエの不始末のせいで「とと姉ちゃん」の再放送が数年先になりかねんじゃないか! -- 昼太郎 (2019-03-13 12:53:39)
  • ケンシロウ「お前の命はあと3秒!」鈴さん「あ?おもろいやないの、そなこれからその三秒数えたるわ!ひとぉ~つ!ふたぁ~つ!みぃ~っつ!フ…フハハハハハ‼」 -- 昼太郎 (2019-03-19 11:24:27)
  • どうでもいいけど何で小説ってついてるん? -- 名無しさん (2020-01-01 01:48:43)
  • ↑「毎回 -- 名無しさん (2020-04-29 10:56:56)
  • ↑2(すみません、誤操作です)「新聞の連載小説を毎朝楽しむノリでドラマを楽しんで下さい」という意図だったと思います、たしか… -- 名無しさん (2020-04-29 10:58:39)
  • 古関先生ご夫妻の場合、史実の方が遥かにぶっ飛んでいたというのが凄過ぎる(ジョセフ「あ~ッ、あいつら真顔であんなラブレター送りやがったぜェ~!!どうなってるんだこの国のやつらはァ!!」) -- 名無しさん (2020-04-30 12:42:50)
  • 大河の項目と違って各作品の紹介は無いのか。もっとも作品数が多いから難しいかな? -- 名無しさん (2020-04-30 15:23:49)
  • 杏さんと東出くんがああなった以上、「ごちそうさん」を見ても皮肉な気分にしかならん。 -- 名無しさん (2020-05-02 15:04:36)
  • 「エール」も「麒麟がくる」も短縮はやむを得ないとはいえ、内容までもが尻切れトンボになる気配が…やっぱり今回の東京オリンピックって呪われてるんだ…そもそも嘘八百で掠め取った招致だから自業自得なんだが… -- 名無しさん (2020-05-09 15:04:03)
  • 7月からの空白期、いっそのこと最初期からの現存回の再放送をやっては?「おはなはん」以前のやつを見たい人は多いはずだ! -- 名無しさん (2020-05-10 16:55:39)
  • 相談所に報告のあったコメントを削除 -- 名無しさん (2020-08-27 12:55:21)
  • 竹内結子ォ…子供残して死んでんじゃねえよ… -- 名無しさん (2020-09-27 11:15:01)
  • 「エール」の「君の名は」では、真知子役俳優・根岸恵子(とか)として鈴木京香に登場して欲しいけど…ちょっと歳かなあ(その一方で沢口靖子の不老不死ぶりはもう驚異に値する)。 -- 名無しさん (2020-10-17 14:55:50)
  • バコさん…テメエよくも音を… -- 名無しさん (2020-11-04 18:08:30)
  • うちの学校の子らが修学旅行で長崎に行って平和教育も受けるらしいが、「エール」の「長崎の鐘」回を見てから行った方がいい気がする。 -- 名無しさん (2020-11-05 20:20:50)
  • よくできたドラマは変な記事書かれて叩かれて、駄作はなぜか提灯記事がやたら出ることが多い気が。 -- 名無しさん (2021-09-07 17:15:39)
  • 今回の朝ドラは凄まじい賛否が湧いてるが、良くも悪くも話題になってるなあ。最終的な評判はどう落ち着くやら -- 名無しさん (2021-12-22 20:00:35)
  • 「憎めない屑」枠のキャラがヒロインの身内に出てくるのが近作のお約束になってる感があるけど、今週のあれは流石に天元突破してしまった気がする -- 名無しさん (2022-05-10 20:40:29)
  • 再放送とメディア化は出演俳優が1人でもNG出したら不可能と言われてる。 だから一部作品はDVDがなかったりする。 -- 名無しさん (2022-05-10 22:11:58)
  • 「つばさ」だっけ、滅茶苦茶評価低くて朝ドラ自体を見直すきっかけになったの。結果ゲゲゲの女房で持ち直したんだからすごいけど。 -- 名無しさん (2022-05-10 22:39:27)
  • 近年は東京放送局制作の作品より、大阪放送局制作の作品の方が名作が多い傾向にあると思う。(純と愛から目を逸らしながら) -- 名無しさん (2022-05-12 20:24:18)
  • ↑名作多いけど外れもとんでもないのがね…ちむどんどんもちょっとヤバい気がする。 -- 名無しさん (2022-05-25 21:47:47)
  • ↑ごめん、ちむどんどんって大阪であってたよね? -- 名無しさん (2022-05-25 21:52:15)
  • 朝からおっさんどもの夢小説を見せられてる気分 -- 名無しさん (2022-07-17 11:32:07)
  • 2↑ちむどんどんは、東京制作の朝ドラだよ -- 名無し (2022-08-09 13:32:25)
  • ちむどんどん主要人物は初めから非常識な設定で真面目に見たら駄目なやつだよね…?批判意見が多すぎて逆に関係者が病まないか心配になってくる -- 名無しさん (2022-08-09 14:53:18)
  • 「地獄披露宴」があまりにパワーワードすぎて吹いたw -- 名無しさん (2022-08-12 21:42:13)
  • 流石にあまりにも無茶苦茶な展開過ぎて週刊誌やスポーツ新聞まで取り上げてたなあ。記事作りしてもヤバい事態になるから取り扱い禁止にした方が良さそう。 -- 名無しさん (2022-08-21 20:28:59)
  • 「ちむどんどん」の脚本家の人は「マッサン」で「情熱だけでは商売は失敗する」という展開をいやというほど描いたから、暢子の商売が惨憺たるものになることは分かっているとは思うし、しばらく様子を見た方がいい...と信じたいんだけどね。 -- 名無しさん (2022-08-23 23:14:59)
  • ↑マッサンの挫折は時間が解決してくれる(時間が経てばウイスキーは自然と熟成されて商品価値が上がる)レベルのものだったけど…あの基地外ヒロインはただ「店さえ開けばカネが儲かる」と信じてる時点でもう猟奇と恐怖の対象なんだよな。 -- 名無しさん (2022-08-23 23:29:27)
  • もはや皆「怖いもの見たさ」で視聴してるんだよ、きっと。 -- 名無しさん (2022-08-23 23:51:41)
  • おしんは世界規模で売れた別格中の別格だよな(海外で放送された当時は日本人女性が大歓迎されたらしい) -- 名無しさん (2022-08-23 23:52:01)
  • ↑そしt海外旅行中の伊東四朗が身の危険を感じたとか…現実と空想の世界の区別がつかないやつって世界中にいるのね。 -- 名無しさん (2022-08-24 00:44:31)
  • もう巻き返し無理やろこれ… -- 名無しさん (2022-08-26 17:02:36)
  • NHKのお偉いさんが本腰を上げてテコ入れするってさ、きっと大丈夫 -- 名無しさん (2022-08-26 22:50:55)
  • ちむどんどんは関東の方だし予告の段階で悪い予感がして見てないけどニュースになるぐらいひどいのか…。なつぞらに比べてどれぐらいひどいのか気になる -- 名無しさん (2022-08-27 00:01:53)
  • 比べる事すらおこがましいレベル -- 名無しさん (2022-08-27 16:36:33)
  • 同じ沖縄メインなのに「ちむどんどん」は「ちゅらさん」と比べてどうしてそんなに評判が良くないんだ? -- 名無しさん (2022-08-27 16:45:44)
  • 比較するなら純と愛やで -- 名無しさん (2022-08-27 18:31:22)
  • 悪い評判ばかり市井に流れ過ぎててやや過剰に叩かれてる面もあるのではないかなという気はする。 -- 名無しさん (2022-09-01 22:53:36)
  • チンピラと不良多すぎて世紀末 そりゃ子供が見る時間帯じゃないけどさ -- 名無しさん (2022-09-05 11:17:43)
  • 歌子の熱の扱いが作風の全てを物語っている 医者が原因不明で手を尽くしたと匙投げるのに祈って治るとか… -- 名無しさん (2022-09-30 11:01:33)
  • 「純情きらり」の最終回は当時見てた自分もかなり主人公が可哀想だとしか思えなかったな…何で最後の最後で絶命するのか。あの最終回の後抗議の電話が結構来たらしい -- 名無しさん (2023-03-26 19:35:13)
  • 三作連続で初っ端から病弱設定お出しするの何なの -- 名無しさん (2023-04-08 05:18:10)
  • シコキアヌスほんま草 -- 名無しさん (2023-08-04 15:14:07)
  • 明確に過去作と世界観が繋がった例って、虎に翼が初めてか? -- 名無しさん (2024-07-05 23:57:28)
  • 東京放送局より大阪放送局が制作した朝ドラの方がホームラン級の名作が多い印象。偶にデッドボール級の迷作も出すけど。 -- 名無しさん (2025-01-12 16:32:03)
  • ↑ 「純と愛」とかね… -- 名無しさん (2025-02-02 11:54:27)
  • 2022/02/06 (日) 08:08:24、2022/04/28 (木) 15:27:59、2022/08/26 (金) 17:02:36、2022/09/01 (木) 21:45:14、2025/02/02 (日) 12:18:15のコメントを差別発言及び愚痴コメントとそれに反応しているコメントとしてコメント整理の方に提出させていただきました。相談から24時間以上反対が無かったため当該コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2025-04-02 23:30:20)
  • 一旦1960~2000年代まで投下しました。残りの年代は少なくとも今月中には投下しようと思います。 -- 名無しさん (2025-05-06 00:36:47)
  • ↑お疲れ様です。量が多いので目次に対応できるように編集しましたので、お手数ですが追加分も同じような形にしていただけると幸いです -- 名無しさん (2025-05-07 12:05:24)
  • ↑文字編集ありがとうございます。こちらも上記の形のように文字編集しますね。ちなみにそれぞれの年代が出来次第順次追加していく予定です。 -- 名無しさん (2025-05-07 18:35:42)
  • 実在人物の変名ってなんとなくウマ娘の偽名オリウマを思い出す(サッカーボーイ→ディクタストライカ・タイキブリザード→スノウインハザードとか) -- 名無しさん (2025-05-14 15:38:55)
  • ちむどんどん、評判良くないけど劇伴の人が好きなんだよな…(NieR好き) 見た事ないけどそこだけ気になる -- 名無しさん (2025-05-15 17:28:47)
  • 第5作の「たまゆら」は本編の映像自体は現存しないが、番組宣伝を兼ねた数分程のニュース映像(メイキング映像みたいなもの)だけが現存する。そのニュース映像では出演者と川端康成本人が映っている。 -- 名無しさん (2025-05-16 23:07:19)
  • ようやく現在放送中のあんぱんまで書きました。未放送の2作品についてはまだ未確定事項が多いので敢えて書いてませんが、もしこの2作品について追記したいという人がいればお願いしますというスタンスです。 -- 名無しさん (2025-05-27 21:10:18)
  • 一回が短いのにあらすじにそこそこ時間かけるから、週初めと週終わりだけ見てもわりと理解できるっていう。見逃しに優しい作りといえる。 -- 名無しさん (2025-06-06 11:01:12)
  • ダメな朝ドラは「どれだけクズでも親族は絶対に見捨てるな」みたいなパターンが多い。 血の繋がりが絶対な時代は過去のものだし、自分を平気で裏切るような親族とは絶縁しても許されるだろ。 -- 名無しさん (2025-07-02 07:14:48)
  • さすがに、歌丸師匠と六代目円楽師匠にスポットを当てた奴しないかなあ。局違うから無理かな、、、 -- 名無しさん (2025-07-02 18:16:18)
  • ↑ラストは、天国で円楽師匠が歌丸師匠に再会するシーンで -- 名無しさん (2025-07-02 18:17:44)
  • 竹内結子に続き遠野なぎこも・・・ しかも、すずらんとあすかは隣り合わせの作品というのも -- 名無しさん (2025-07-10 14:10:49)
  • ↑3 現在放送しているあんぱんは普通にアンパンマン要素ゴリゴリ入っているので可能性としては0ではない -- 名無しさん (2025-07-10 15:03:38)

#comment

*1 かつてはBSプレミアムでも23時から再放送を実施していたが、2022年上期から廃止されている。
*2 作品によっては出演者が兼業する例もある。
*3 厳密には「実在の人物をベースにした架空の人物のドラマ」であり、近い名前で代用されたりあえて史実とは違う描写をしたりする事がよくある。
*4 しかもうち一つはヒロインとのW主演だったラジオ原作の『君の名は』。アニヲタ的にはてつを。
*5 ヒロイン役は朝ドラ初の外国人女性が起用されている。
*6 しかしロケ自体は海外で行っているわけではなく、日本国内の「その国っぽさが感じられそうな場所」を利用している。
*7 『あまちゃん』の岩手県・北三陸市、『ひよっこ』の茨城県・奥茨城村がその例。
*8 例としては『まんぷく』のまんぷくラーメンや、『エール』のコロンブスレコードなど。また『おむすび』では『まんぷく』と同じ「まんぷく食品」という会社の存在が示されている。」
*9 例として、『わろてんか』ではドラマ版の『釣りバカ日誌』で浜崎伝助とみち子夫妻を演じた濱田岳と広瀬アリスが次回予告の漫才を披露しており、その時のやり取りが『釣りバカ』を連想させるものになっている。
*10 こちらでは織田信長役を演じていたが、助命嘆願が局に殺到したため本能寺の変の放送を当初の予定より1か月程度延期させた。
*11 結婚相手が佐賀県民だったため結婚が破断し、この風評被害に対し佐賀県が制作陣に抗議したという話がある。
*12 2025年7月から阪急傘下から阪急全面出資の独立会社に転換予定。
*13 主役交代の記者会見で橋田壽賀子が飼い犬に手を噛まれたと怒りのコメントを出していた。
*14 とんねるず側も松嶋を快く送り出しており、コント内では「祝!朝ドラ主演決定」なるテロップを出している。
*15 ただし、普通「おばぁ」呼びするのは親族のみとされており、他人が他の家の女性を「おばぁ」呼びするのは失礼とされる。
*16 劇中ではゴリが演じるえりぃの兄が開発した土産物で、最初は売れていなかったのだが、現実でのヒットを受けてなのかやがて劇中でも大ヒットするに至った。
*17 最終週のみ月曜日で使われた。
*18 安藤の台湾での結婚時に生まれた息子が、一時期だが日清の社長に就任していた時期がある。
*19 局によって微妙に異なるが概ね13~49歳の年齢層を指す。
*20 尤も、氏はこれに限らずNHK大阪局制作番組に多数出演しているためこの演出が使えたと言える。
*21 64作目「ちゅらさん」は主人公が沖縄本土復帰の日と同時に生まれた設定。
*22 現実には翌年の2023年5月に5類感染症へ移管したため、これが事実上の収束となる。
*23 辛子明太子の創始者・ふくやの創始者を描いたテレビ西日本のドラマ作品で、ゴリけんと斉藤は舞台版に出演している。
*24 一応、暢が前夫を病気で亡くした未亡人だったという部分等は反映されている。
*25 例:主人公の母朝田羽多子(はたこ)はバタコさん、主人公の祖父朝田釜次(かまじ)はかまめしどん

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧