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模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG | |
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OVA | |
監督 | 松尾衡 |
キャラクターデザイン | 寺田嘉一郎 |
メカニックデザイン | 大河原邦男、重田敦司 海老川兼武、阿久津潤一 |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | サンライズ |
話数 | 全3部 |
コピーライト表記 | ©創通・サンライズ |
■テンプレート使用方法 ■ノート | |
ウィキプロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』(もけいせんしガンプラビルダーズ ビギニングジー、GUNPLA BUILDERS BEGINNING G)は、ガンプラ30周年を記念して制作された日本のアニメ。全3部構成。
本稿では公式外伝『模型戦士ガンプラビルダーズJ』と『模型戦士ガンプラビルダーズD』に関しても記述する。
ガンダムシリーズに登場するMS(モビルスーツ)やMA(モビルアーマー)などの兵器を立体化したプラモデル、通称「ガンプラ」を題材とした作品。自分で組み立てたガンプラを仮想世界で操縦して戦うゲームが流行しているという設定の2009年の日本[1]を舞台に、謎のガンダムを購入したガンプラ初心者の主人公が、ガンプラの楽しさや工作技術を学んでいくという内容になっている。実在のガンプラやイベントが登場する一方で、物語の中心には架空のゲームが据えられており、また劇中で「ガンダムのアニメ」として流される映像が実際の放映作とは異なる新作映像となっているなど、虚実を混ぜ合わせた物語世界が構築されている。
全3話のエピソードは、いずれも10分から15分弱程度の短編となっており、それぞれ第1部「パーツA」、第2部「パーツB」、第3部「パーツC」と呼称される。各エピソードは2010年8月から12月にかけて、BS放送の特別番組やインターネット番組として公開された(詳細は「#放送情報」を参照)。2010年12月22日には全3部作を収録したBlu-rayとDVDが発売された。
2009年の東京お台場。父親に連れられ、潮風公園に建てられた「実物大ガンダム立像」を見学しに来た少年イレイ・ハルは、そこでテレビでも漫画でも見たことのない謎のガンプラ「ビギニングガンダム」を手に入れる。この頃巷では、製作したガンプラを専用のシミュレーションマシンでCG空間上に再現し、製作者自らが操縦して戦うゲーム「ガンプラバトル」が流行していた。ハルは親友のサカザキ・ケンタに誘われ、自ら組み立てたビギニングでガンプラバトルに参加することになる。
初戦でハルはビギニングの希少さに目をつけた挑戦者、コウジ・マツモトやその取り巻きの女性たちと対戦し、ガンプラ初心者ゆえのハンデに苦しめられつつもこれに勝利する。しかしその直後に究極のガンプラ製作者「ガンプラマイスター」の称号を持つボリス・シャウアーに勝負を挑まれ、ビギニングはボリスのガンプラ「フォーエバーガンダム」に撃破されてしまう。しかしフォーエバーに施された技巧の高さを認め、ボリスからの批判を真摯に受け止めたハルは、ケンタや女友達のノヤマ・リナに見守れられつつビギニングを丁寧に組み直し、その後ケンタとペアを組んで、模型店の店長の知り合いであるタツ・シマノとの勝負を制する。
その後ビギニングを改造・強化するための新たなパーツを手に入れ、身に着いた技術でこれを組み上げて「ビギニング30ガンダム」として完成させたハルは、ケンタやリナとチームを組み、全国の参加者が集うガンプラ選手権に参加する。それぞれ登場作品が異なる多種多様なガンプラが入り乱れて戦うバトルの舞台で、ハルは再びボリスのフォーエバーと遭遇し、死闘を繰り広げる。
始まりから1年後の2010年、新たに実物大ガンダム立像が移設された模型の世界首都 静岡ホビーフェア会場を訪れたハルは、ガンプラ初心者の子供たちに希望を与えるガンプラマイスターとなっていた。物語の締めくくりでは、謎のガンプラであるビギニングの出自にハルの父親が関係していたことが示唆され、ビギニングという名前に込められた真意が明かされたところで幕を閉じる。
本作で描かれるガンプラバトルは、自分で組み立てたガンプラを操縦し仮想空間上で対戦するゲームとして描かれている。作中に登場するホビーショップ「AXIS」の店舗に設置されている専用の筐体は、ガンダムシリーズに登場する全天周囲モニターの操縦席を模したもので、パイロットスーツを模した服とヘルメットを着用して乗り込むものとなっている。使用するガンプラは、ガンダムシリーズに登場するマスコットキャラクター・ハロを模した「ガンプラスキャナー」に格納され、堅牢さや関節の可動範囲、塗装などを判定し評価した上で、プレイヤーがゲーム上で使用する上での性能へと反映される。具体的には、作中のモニターに表示されている「素材剛性」「関節可動性」「関節保持力」「工作精度」「表面処理精度」「塗装/印字精度」といったパラメータで表され[2]、こうしたガンプラの技巧がゲーム上の有利不利を左右するものとなっている。
ガンプラバトル内のMSやMAの機体サイズはスキャンされたガンプラのサイズによって決まり、スケールは無視されるため、必ずしも原作設定には批准しない。第3話のガンプラ選手権では、大型のガンプラを収容できる大型のガンプラスキャナーが登場する。
ガンプラバトルはチーム対戦を行うことができ、第1話では3対3のチーム戦が描かれており、また第2話では1対1、2対1の対戦が、第3話では6組のチームが入り乱れて戦う対戦が描かれている。ゲーム内容はガンダムシリーズの戦闘を模した内容となっており、操縦席からの一人称視点で描かれた、三次元的な広がりを持つ市街地や宇宙空間などの仮想空間の中で、ガンプラが所持する銃火器やビームサーベルなどの武器を使用して戦う。操縦するガンプラが可変MSである場合、変形や分離といった動作も可能である。敵チーム側の機体に自分が搭乗するガンプラを撃破され、操縦席のある部位(腹部など)を破壊されるとゲームオーバーとなるが、大きなダメージを受けても致命傷ではなかった場合は、一定期間行動不能になった後に復帰できる。
自分で組み立てたガンプラを携えてガンプラバトルに参加する者は、「ガンプラビルダー」と呼ばれ、その道を極めた者は「ガンプラマイスター」という究極の称号で呼ばれるようになる。ガンプラバトルを勝ち抜く上ではガンプラに関する知識や技術の高さが欠かせないが、ガンプラビルダーの間では、ガンプラに対する思い入れの深さもまた勝敗を左右する重要な要素であると信じられている。
本作に登場する機体は、あくまでもプラモデルであり、設定上のスペック・仕様などは機体名のリンク先にある原典の記述を参照されたい。 諸元中の全高・頭頂高・重量は仮想データ上のものを記す。
当節で解説するガンプラ達は、作中の設定と同じ現実にも市販されているキットをベースに、新規パーツの追加や成型色の変更を行った(ビギニングのみ完全新規)「HGGB (HG GUNPLA BUILDERS) シリーズ」として実際に商品化されている。なお、ケンタが使用する「白式」と「サザビー GPBカラー」のキットは、プレミアムバンダイでの通信販売限定商品となっている。
テンプレート:機動兵器
GPB-X80 テンプレート:Visible anchorハルがお台場で購入したガンプラ[注 6]。彼が購入したキット以外どこにも流通や販売はされておらず、その存在には謎が多い。その希少さから、機体を奪おうとバトルを挑んでくる者もいる[9]。各部に角を切り落とした三角形状のパーツが配置されており、バトルでは推進・姿勢制御用のIフィールド発生器として機能する[9]。頭部のブレードアンテナは黄色のクリアパーツで成形されており、バトルではバルカン砲を兼ねたビームアンテナとなる[9]。その他の武装はビームライフル、ビームサーベル、シールドとMSとしては標準的だが、サーベルの装備数は背中の左右とシールド裏に各3基、計9基にも上る。ハルはこのサーベル3基を片手で一度に引き抜いて使用する戦法を多用している[注 7]。関節の可動範囲や保持力に優れており[2]、初心者のハルが組み立てただけでも充分高い戦闘力を発揮する。反面、塗装や表面処理などの技術的パラメータは低く[2]、ボリスとのバトルではこの欠点を指摘され完敗を喫する。敗北後はシールを使用した部分をガンダムマーカーで塗り直し、モールドにスミ入れを施し、はめ込みの甘かった部分をしっかりと作り直し、機体の追従性を上げることに成功する。機体デザインは重田敦司の原案を元に、阿久津潤一が行った。漫画版最終回では一般商品化され、ハルより年下の少年が購入するシーンがある。公式外伝シリーズの主人公達も、この機体をベースにした改造機を作り上げる。テンプレート:機動兵器
GPB-X80-30F ビギニング30ガンダム(ビギニング サーティー ガンダム)第3話に登場。ヒノデが製作した多色成形ランナーパーツを組み込んだ強化形態であり、ビギニング本来の姿と言うべき形態[10]。成形されたランナーは匿名でAXISに送られ、ハルの手に渡った。最大の特徴は、全身各所に配置された赤と青のクリアパーツ「ifs(イフス)ユニット」。「ifs」とは「i-field control sys-tem(Iフィールドコントロールシステム)」の略だが、宇宙世紀の世界観に登場するIフィールドとの関連性については不明確であることから、「仮定」という意味での「if」も込めたダブルネーミングとなっている[10]。このifsユニットによってフィールドの制御機能が高まり、攻防全ての能力が大幅に上昇する。新規武装としてifsユニットが追加された強化型ビームライフル、Iフィールドの盾を形成するフィールドシールド(ビームシールド)を装備。ビームサーベルは腰部に6基が増備され、Iフィールドを媒介とすることでファンネルのような遠隔操作(オールレンジ攻撃)兵器としても使用可能。ランナーには推進時の噴射光を再現したクリアグリーンのエフェクトパーツも付属しており、バトルでは光の翼のように演出される。ハル自身の製作技術の向上もあり、ガンプラ選手権ではかつて敗北した相手であるボリスのフォーエバーと互角の戦いを繰り広げる。テンプレート:機動兵器
RX-93-ν2 Hi-νガンダム GPBカラー第1話、3話に登場。ビルダーはコウジ・マツモト。「HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー) Hi-νガンダム」に映画版のνガンダムを髣髴とさせる白・黒・黄色のオリジナル塗装を施している。なおコウジ本人はカラーリングを考案しただけで、実際の製作はマネージャーに任せている。そのマネージャーも製作はあまり得意な方ではなく(本人いわく不器用)、左脚付け根のポリキャップのはめ込みが甘いという弱点を抱えている。色以外はほぼ無改造だが、キットには可動するフィン・ファンネルが2基しかないため、コウジはアイドルとしての財力にものを言わせ、同じキットを3個買いして6基全てが可動するようにしている[11][注 8]。バトルでは地上でフィン・ファンネルを展開している。ビーム・サーベルは劇中では水色のビームを発振する。第1話ではフィン・ファンネルやニューハイパー・バズーカなどの武装を駆使し、アッシマーやビギニングと激闘を繰り広げるが、自分で組み立てなかったためにポリキャップの不具合に気が付かず、接近戦にもつれ込んだところで左脚が分解し敗北する。第3話のガンプラ選手権では、コウジが自ら組み直した機体でビギニングに再戦を挑むものの、サザビーのファンネルにフィン・ファンネルを足止めされ、ビギニングに再び敗北する。なお、アニメ作品にHi-νガンダムが登場するのはこれが初めてである[12]。テンプレート:機動兵器
GPB-X78-30 テンプレート:Visible anchorビルダーはボリス・シャウアー。「HG ガンダム Ver.G30th(バージョン ジーサーティース)」をベースに[7]、オリジナルデザインの青い追加装甲(フルアーマーユニット)を施している。各装甲にはスラスターが内蔵されており、重量増加による機動性の低下を抑えている。オリジナル武装として、ビーム・キャノン型ファンネルを背部に4基装備。このファンネルは通常の砲塔としても使用されるほか、分離状態では4基の間に防御用のビームバリアを形成する。また、ファンネル射出後の各ジョイント部分には小型のビーム砲が内蔵されている。その他の武装は、ビーム・ライフルやシールドなど、元のキットに付属している物をほぼそのまま使用する。なお、ビーム・サーベルは本来の装備位置が胴体装甲の固定に使用されているため、前腕の追加装甲に格納されている。高度な工作や丁寧な塗装、ウェザリングなど、ガンプラマイスターであるボリスの卓越した技巧がふんだんに盛り込まれており、バトルでは全てのパラメータが最大に近い数値となっている[13]。第2話では素組み状態のビギニングを圧倒し、第3話で大幅な強化を遂げたビギニング30に対してもなお互角の戦いを見せる。機体デザインは大河原邦男が担当した。デザインコンセプトは「現代のフルアーマーガンダム」[6]。テンプレート:機動兵器
MSN-00100 百式 GPBカラー「白式」(びゃくしき)第2話に登場。ビルダーはサカザキ・ケンタ。「HGUC 百式+メガ・バズーカ・ランチャー」のキットに[13]白のオリジナル塗装を施した機体で、「白式」の名もこれに由来する。肩には本来の「百」に代わり「白」のマーキングが施されている。武装は、劇中未使用のメガ・バズーカ・ランチャーを除いて[注 9]元のキットと同じだが、銃口の穴開け工作や丁寧な合わせ目消しによってバトルでの性能が向上している[3]。ハルの僚機としてスーパーカスタムザクF2000と対戦し、脚部を破壊されつつも、相手の弱点を突いた支援砲撃で勝利に貢献する。テンプレート:機動兵器
GPB-06F テンプレート:Visible anchor第2話、3話に登場。ビルダーはタツ・シマノ。「HGUC ザクIIF2型」をベースに[8]、パテやプラ板、流用パーツを用いて大幅な重武装・重装甲化を施した改造機体。全身に多数のミサイルポッドやマシンガンを所持した副腕といった武装、追加装甲が増設されており、長柄の超大型ヒート・ホーク「デッドエンドG(ジャイアント)ヒート・ホーク」[8]を主武装とする。火力と防御力に優れる一方で機動性は大きく低下しており、パテによる改造部分の接着が甘く破損しやすいという弱点を持つ。「F2000」とは「ザクF2の1000倍強い」というタツの設定によるもので、他にも「世界のありとあらゆる武術、戦術、戦闘パターンがインプットされている」「開発チームには魔術師や祈祷師まで参加していた」「強過ぎてアクシズの最下層に封印されている」といった設定を附記している[8]。第2話では弱点を露呈して白式とビギニングに敗れるが、第3話のガンプラ選手権ではプラ板を用いた改造によって弱点を克服して参戦し、オーキスから分離したガンダム試作3号機ステイメンを撃破する。機体デザインは海老川兼武が担当した。機体に附記された設定の多くも彼が考えたものである[5]。テンプレート:機動兵器
GPB-04B テンプレート:Visible anchorハルやケンタに触発されてリナが購入した「HGUC アッガイ」[13]を改造した機体。第2話で「プロトベアッガイ」[4]として完成した際には熊のぬいぐるみのようなフードやリボンで装飾されており、左手には木彫りの熊からの流用パーツである鮭[4]が持たされていた。第3話では店長やケンタを無理矢理に協力させて大幅な改造を受け[4]、ぬいぐるみの熊を模した耳や目鼻のパーツが造形された頭部を持つ「ニューベアッガイ」へと改造される。本来のモノアイはそのままで、両目の部分にはメガ粒子砲[注 10]、背部には通学用ランドセルの形状そのままのミサイルランチャー、縦笛状のビーム砲などで武装され、外見から想像できない高火力機へと変貌している。作品としての完成度も高く、ハル、ケンタの僚機として参加したガンプラ選手権では、ダイアンが駆るケンプファーと互角以上に渡り合う。機体デザインは阿久津潤一が担当した。漫画版最終回では一般商品化され、リナより年下の少女が購入するシーンがある。テンプレート:機動兵器
MSN-04 サザビー GPBカラー第3話に登場。ケンタが自分の思い描く究極の機体として作り上げたガンプラ[14]。「HGUC サザビー」のキットをベースに、明度の異なる2種の白で塗装している。元の成形色が派手な赤であるため、隠ぺい力の低い白をきれいに発色させるのに大変な苦労を要した[14]。バトルでは設定通りのファンネルの展開が可能。ガンプラ選手権では、戦いに不慣れなリナのベアッガイを援護したり、遅れて参戦したビギニング30と連携したりしつつ、1/550ビグ・ザム、ヅダ、コウジのHi-νガンダムGPBカラー、サムのジム・ブルーディスティニーと連戦を繰り広げる。漫画版最終回では一般商品化され、ケンタより年下の少年が購入するシーンがある。主要人物達の僚機として登場し、ビルダーの描写がある機体を記載する。プレミアムバンダイでの通信販売限定商品として商品化が行われているものもある。
MS-05L ザクI・スナイパータイプ GPBカラー第1話でコウジの僚機として登場。ビルダーはIWAMOTOという名前の、コウジの取り巻きの女性の一人。淡い青系の塗装が施されている。戦闘開始直後にビギニングを遠距離から狙撃するが、接近され脚部を破壊される。AMX-107 バウ GPBカラー第1話でコウジの僚機として登場。ビルダーはOO-IGAWAという名前で、コウジの取り巻きの眼鏡をかけた女性。ピンク色の塗装が施されている。分離したバウ・アタッカーとバウ・ナッターの連携攻撃でドムを撃破するが、ビギニングの3連ビームサーベルによる攻撃を防ぎ切れず、撃破される。MS-09 ドム第1話でハルの僚機として登場。ビルダーはONOという名前の男性。バウをジャイアント・バズで攻撃するが撃破される。NRX-044 アッシマー第1話でハルの僚機として登場。ビルダーはURUSHIBATAという名前の、眼鏡をかけた男性。一時行動不能になったビギニングに代わってHi-νガンダムと交戦するが、フィン・ファンネルによる猛攻を浴びて撃破される。RX-79BD-1 ジム・ブルーディスティニー(GPBカスタム)第3話でボリスの僚機として登場。ビルダーはサム。「HGUC ブルーディスティニー1号機(ジム・ブルーディスティニー)」に、2号機のキットに付属する宇宙用バックパックとビームライフル、シールドを移植している[5]。カラーリングは改造前と同様。ケンタのサザビーから射出されたファンネルを撃墜する。MS-18E ケンプファー第3話でボリスの僚機として登場。ビルダーはダイアン・リー。リナのベアッガイに接近戦を挑むも、不用意に近づいたためベアッガイの「目が粒子砲」を避け損なう。第3話の舞台であるガンプラ選手権には、数多くのMSやMA以外のガンプラが登場し、宇宙世紀シリーズ以外の世界観に登場する機体(ガンダムアストレイ レッドフレーム)も登場する。
一般公募によるカラーリングのガンプラ[]アニメの放送に先駆け、ガンダム関連の雑誌や模型誌でカラーリングの公募が行われ[15]、採用されたものが第3話に登場する。
RX-77 ガンキャノン(GPBカラー)『ガンダムエース』での公募作で、白・青・橙のトリコロールで塗装されている。第3話冒頭ではドダイYSに搭乗してハイゴッグとの戦闘を繰り広げ、接近戦に持ち込まれつつもこれを撃破する。MS-06 量産型ザク(GPBカラー)『ケロケロエース』での公募作で、黄色・黒・橙で塗装されているほか、左腿部に「虎」の文字がマーキングされている。量産型ガンキャノンやガンキャノン(通常カラー)で構成されたチームとの交戦を繰り広げる。MSM-07 ズゴック(GPBカラー)『モデルグラフィックス』での公募作で、赤・ピンク・橙・青・水色・紺といったカラフルな色で塗り分けられている。頭部の6連装24cmロケット弾は180度のターンが可能な誘導ミサイルになっており、両腕を破壊されつつもギャン、ゲルググGPBカラーを撃破する。MS-14 ゲルググ(GPBカラー)『電撃ホビーマガジン』での公募作で、全身に銀色の鏡面塗装が施されており、バトルでは周囲の背景と同化する光学迷彩のような効果を発揮する。片腕を損傷したズゴックGPBカラーと交戦しもう一方の腕を破壊するものの、背後に回り込まれた誘導ミサイルを防ぎきれずに撃破される。PMX-003 ジ・O(GPBカラー)『月刊ホビージャパン』での公募作で、ダークブラウンを地色に金の細部塗装が施されている。ガンダムアストレイ レッドフレームと交戦し、両腕でガーベラ・ストレートによる斬撃を受け止めつつ隠し腕を用いてレッドフレームを撃破する。その他の出場ガンプラ[]以下にはガンプラ選手権に登場する、ビルダー不詳のガンプラを記載する。基本的には設定通りのカラーリングが施されているが、設定にはない装備の追加や改造を施されているガンプラも確認できる。劇中での扱いはさまざまで、ギミックを駆使した立ち回りが描かれるガンプラもある一方で、登場してすぐに撃墜されるだけのガンプラもある。
この他にも劇中の模型店やイベント会場で販売されている多種多様な商品や、第1話におけるガンプラバトルの舞台となった仮想世界上の静岡バンダイホビーセンターで展示されているリアルタイプ武者頑駄無鎧など、劇中にはさまざまなガンプラが登場している。またガンプラバトルの開始時にはビギニングが発艦する艦船として、第1話にホワイトベース、第2話にアーガマが登場しており、第3話ではラー・カイラム、レウルーラ、リーンホースJr.、ザムス・ガルなど多様な宇宙艦船による艦隊戦が描かれている。登場した艦船がゲームの一部として用意された背景や障害物なのか、あるいはビルダーによって組み立てられ操船されている大型ガンプラなのかは明らかにされていない。
ガンプラ以外にも、第1話に登場する劇中アニメでは、初代ガンダムとそのコアファイター、∀ガンダムなどが登場している。
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1部 | パーツA 「ビギニングガンダム」 |
第2部 | パーツB 「フォーエバーガンダム」 |
第3部 | パーツC 「ビギニング30」 |
第1部「パーツA」から第3部「パーツC」までの各話は、BS11での特別番組『ガンプラ作ろう!!』内で放送され、またインターネット番組がバンダイチャンネル提携の動画配信サービスや、Yahoo! JAPANの動画配信サイトであるGyaO!で配信された。
このうち第1部(パーツA)は2010年8月15日に『ガンプラ作ろう!! Part1』内で放送された。また、8月20日から9月上旬にかけてインターネットで配信された。10月24日にはBS11で再放送され、2010年12月10日から12月17日にかけてインターネットでの再配信が行われた。
第2部(パーツB)は2010年10月15日から10月29日までインターネットで配信され、10月31日には『ガンプラ作ろう!! Part2』内で放送された。12月12日にはBS11で再放送され、12月17日から12月24日にかけて再配信が行われた。
第3部(パーツC)はBD/DVD版の発売日の直前に当たる2010年12月19日に、『ガンプラ作ろう!! Part3』内で放送され、2011年1月30日に再放送された。
全3部作は2011年1月21日からバンダイチャンネルで有料配信されている。
2010年8月10日から19日に東京ドームシティプリズムホールで開催された「ガンプラ30周年記念 ガンダム SUPER EXPO」では、第1部(パーツA)が放送や配信に先駆けて先行上映された[16]。
2010年12月18日から2011年1月10日にかけては、作中に登場するイベントでもある静岡ホビーフェアにて美術設定や原画の特別展示や物販が行われており、2011年1月8日から10日にかけては同会場にて全3部の上映会が行われた[17]。
『ケロケロエース』2010年8月号から2011年4月号まで岩本佳浩作画によるコミカライズ作品『模型戦士ガンプラビルダーズA(エース) 』が掲載された。また、本作の公式外伝として、『月刊ホビージャパン』2011年7月号より『模型戦士ガンプラビルダーズJ』、『電撃ホビーマガジン』2011年7月号より『模型戦士ガンプラビルダーズD』が連載中。
本編のBlu-rayの初回限定版『COLLECTOR'S EDITION』の特典CDには、黒田洋介脚本によるオリジナルエピソードを描いたドラマCDが収録された。
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