名前の記載の順番は基本的に作中での登場順となっています。
○第壱話から登場
・来宮節子(きのみや せつこ)
一人っ子。来ている服は亡き母・茉莉が作った形見である。綱場町に住む。スタアライクに関わる前は大人しかったが、戦いの中で内に秘められていた闘争心に気付いてゆく。戦争で4年生のころ学校が中断し、星歴2607年に再開した学校では六年生となる。主人公ハムスタア♂の「臨死応戦・再臨」発動後は瞳が琥珀色に染まる。星工を続ける中で瞳の虹彩の形が変化しており、第漆話時点では既に形が変わっている。
・主人公ハムスタア♂
三月に雨の日の道端で節子に拾われた。星歴2606年5月5日の時点では星工房画面での体重0.061ポンド、ストーリーパートでは29gと書かれている。6月2日の時点で体長は0.497ft。スタアライクでは悪役で通り、通り名は"黄泉帰り"。星検儀では三等星を授かる。真面目で素直な性格をしている。臨死応戦・再臨発動後は瞳が琥珀色に染まり、体が赤く輝く。ナトリは節子の星を「瞬き揺れる朱き流星」と表現した。
・黄萓五郎(きすげ ごろう)
"黄萓の親方"と呼ばれる駅家町の新聞配達所の責任者。戦中は正造と同じく兵隊だった。茉莉のことも知っている。博奕好きで数々の武勇伝があるという。
・ニコライ・ルドニコフ
燈連邦領・白教軍の准将で鏑駐屯軍司令官。節子の靴磨きの常連客。鏑では地図を作るのが仕事であったという。学生時代から鏑の風土に興味があり、昔からフィールドワークを続けていた。軍人の家系の生まれだが、学者志望だった。軍では仕事にかこつけて自身の研究を進めていた。スタアライクでは"鉄鎖将軍"ウールヴヘジン。桔梗座の秘密を知ったことで桔梗座に協力をしなければならなくなり、余興としてスタアライクの舞台に立つが、節子が星工になった頃にはスタアライクの表舞台からは姿を消していた。舞台から消えたのは星歴2606年時点で数年前。桔梗座に単に協力するだけではなく、『真の一等星』を作り上げようとしていた。また、一等星とは言うなれば『希望』であるとも話していた。鏑は燈に支配されるべきではないと考えており、南神馬戦役での命令無視の責任やスパイ容疑で白教本国から召還を受ける形で退場する。
・来宮茉莉(きのみや まつり)
節子の母。正造が戦争から帰還する前に病死する。婦人団体の会報には優秀な服飾技師として紹介されていた。正造は出征前に節子を連れ疎開するよう茉莉に言ったが、機屋の地に拘りがあったらしく茉莉は同じ土地に留まった。集団疎開の時点で既に病気を患っており、星歴2605年の「緋の四月」以後に?亡くなっている。茉莉については黄萓の親方曰く、「いい女だったが正造と鞘当てする勇気は奴と違って無かった」とのこと。生前、正造に一番星を作れと言っていた。旧姓は月紫野。元々は月紫野家の長女で、活子の姉。星奉についても知っていたが、正造には話さなかった。「見霽かす くず星愛でる 尽野の 白洲染め做す 問はずの語り」とは、茉莉がよく口ずさんでいた子守唄。なぜか、茉莉と直接関係のない人物の夢にも現れ「一番星を作りなさい」と語りかけていた模様。
・作延莞爾(さくのべ かんじ)
あだ名はカンちゃん。ガキ大将で靴磨きの子供を仕切る頭。駅家町という地区に住んでいる。五人兄弟で姉、兄、妹、弟がいる。節子は靴磨きの縄張り争いで出会う。「じっちゃん」曰く、星工の奮うハムスタアは「戦士」になるのだという。
・来宮正造(きのみや しょうぞう)
節子の父で星工。終戦後茉莉の死で気落ちし飲んだくれる。借金がある。主人公ハムスタア♂と赤十字の仕合以来、酒を控え仕事に復帰する。茉莉の「一番星を作れ」という言葉を達成したいと思っている。
・中司・メイアー・千春(なかつかさ・めいあー・ちはる)
スタアライクの司会。土倭夫。本業は教師で、星歴2607年度に再開した節子の学校で古典教師に。スタアライクの髪型はカツラ。
・夜気憂(やき ゆう)
獣医師免許持ちで保健所の動物管理の担当職員。専業の獣医のいない機屋の土地で臨時で獣医の仕事をする。黒慧瑠夫。学歴は中学までで、その後軍の獣医師養成所に入った。スタアライクに検疫などの関係で出入りするが、趣味?で司会の助手的な役も務める。地図が読めない。田舎から出てきたばかりの頃、知人もおらず金もなく途方に暮れていた時、通りすがった正造に金を借りた恩がある。少数民族なので昔学校ではいじめられたが、仕返しに不穏な物体をこさえたりしたらしい。学生時代に学校にエアガンを流通させた。
・赤十字(せきじゅうじ)
柳川の星。"不死身"。五等星。ジャン・ガリアンとはライバル。主人公ハムスタア♂との仕合後に死亡。得物の名は十字鎚。胸に古傷を抱えていた。
・柳川維慶(やながわ いけい)
赤十字の星工。星工を始めたのは近年。自宅は駅家町にある。正造には幾度となく借りがあるらしい。主人公ハムスタア♂対赤十字の仕合後、節子との再戦を目標にしていた。第捌話にて肺炎で死亡したことが判明。無宗旨で写真嫌い。慶維川柳というペンネームで『蒼竜の志士』を執筆していた。生まれつき体が弱く、手負いの獣こそ最強の星になりうると信じ、傷を負った星を選んで育てた。
○第弐話から登場
・ロボロフスキー
ニコライのハムスタア。ドワーフハムスタア。主人に無断でたびたび外出しており、節子の星工房にもやって来る。町の事情にそれなりに詳しいらしい。スタアライクの星としての名はジェネラル・ロボ。星歴2606年時点で唯一の二等星で、主人公ハムスタア♂との仕合をあわせて31連勝で無敗。主人公ハムスタア♂との仕合後に、節子の星工房で会って別れた後で黒猫に襲われ死亡。
・天野秀嗣(あまの ひでつぐ)
得物屋「アモルフィス」のオーナー。工藤陣八は弟子。かつてジョーカーの親戚?の男の墓から琥珀色の左目を奪いとっている。機屋市には「青い目」?の力を求めて留まっていた。赤い瞳に青い瞳が加われば、「下賤なる底の世界から抜け出すどころか、すべての上方世界を手中に収めることも」などと話す。自身のことを「三界の仰視者」といっていた。節子の星虹を奪おうと襲い来るが、琥珀の左目を晒した直後に存在を感知したジョーカーに消され退場。
・加賀美(かがみ)
加賀美精肉店店主。
・ジョーカー
節子と森で初めて出会う。琥珀色の瞳を持つ。節子にジョーカーのカードをくれる。星奉について知っており、猫神に匹敵する星を探している。忌名への対抗策として、ジョーカーの力を見込みのある星工にばら撒いてテストしていた。道化の一族というものの一員らしい。「親戚」の男について「暗愚なる時の僭王」と称していた。
・阿鼻兄弟 兄
野良ハムスタア・地獄の阿鼻兄弟の兄貴分。ドングリを常に齧る。まともに言葉を発しないが、弟分など一部のハムスタアは彼の言いたいことがわかるようである。視線を動かすと眼の光沢・ハイライトに見える部分が動くことから、「黒目」に見える部分は実は「白目」なのだろうか?
・阿鼻兄弟 弟
野良ハムスタア・地獄の阿鼻兄弟の弟分。口が悪く喧嘩っ早い。本来は体毛が白いが、「女々しい」と嫌ってわざと薄汚れた外見にしている。
いつも主人公ハムスタア♂に因縁をつけるが、本当は彼のことが気になっていた。本当は妹分で名前は銀子、あだ名は“銀ちゃん”。猫に襲われ記憶喪失で倒れていたところを淡島に保護され、秘密基地で匿われる。やがて伊座谷、淡島と星虹の共鳴を発現。本当のことを思い出せないながらも唯一名前だけを憶えていた主人公ハムスタア♂になりきり、蓬沢からの遺言を預かっていた淡島、闘争を求める星霊・鳴矢の因縁に引きずられる形で節子達と対決する。
・ジャン・ガリアン
黒藤聖の星。通り名は"殺し屋"。五等星。体長:0.485フィート、体重:0.059ポンド。スタアライクの悪役。得物はガリアン・テイル。赤十字とはライバル関係にあった。主人公ハムスタア♂との仕合で死亡。
・黒藤聖(こくとう ひじり)
ジャン・ガリアンの星工。「狂獣の奏者」なる異名をもつ。ロックバンド「デスネル」のギターヴォーカル。「デスネル」はスタアライクの余興も担当するバンドである。工藤貴金属加工の居酒屋の方でバイトをしている。
・クリスチアーノ
ひろぽんの星。十等星。仕合でジャンに秒殺される。
・海老原ひろ子(えびはら ひろこ)
通称”ひろぽん”。生物の研究をしている大学生。憂の保健所の後輩で受付窓口の担当のバイト。小遣い稼ぎにハムスタアを改造し、やられ役としてスタアライクに投じている。保健所のサプリ「フール・ダンサー」の効果はひろ子によって実証済みらしい。
○第参話から登場
・味埜次郎(あじの じろう)
通称”アジ”。莞爾の友人。駅家町という地区に住んでいる。「緋の4月」の後から2607年4月も瓦礫の後始末が続いているため、父親が土木関係で出稼ぎに出ている。
・ジョスリーン
飼い猫で首輪をつけている。ハムスタアを甚振るのが好きだが、殺意はないらしい。阿鼻兄弟はジョスリーンのお気に入りの玩具であるため、他の猫は手を出さないという。
・八房客人神(やつふさまれびとがみ)
柴様。東人(はるひと)と名乗る。軍神。本来の姿は八房の尾を持つ大狗。柴様は犬の姿をした八房客人神の御神体。八房客人神は現世利益を重視しており、様々な御利益をもたらしてくれるという。人間の女を孕ませたことがあるなどと話す。全国の柴神社を巡っている。また、人やハムスタア、猫などと話せる。祭りの夜などに力を取り戻すと尾が増え体が大きくなる(本来の姿に近づく)。人間の姿にも変化する。八房客人神が何者であるかは彼自身にもわからないらしい。自分自身について「女傑の尻に敷かれる運命なのか」などと嘆いていた。
・燕黒(つばくろ)
天狗。柴様に仕える巫女。神の代弁者らしい。露骨な営業が特徴。節子が来宮と名乗ったときは面白い縁だと言った。柴様とともに全国の柴神社を巡っている。歯は鉄漿にしている。柴様の暴挙に対しては神具による直接攻撃も辞さない。
・スター★ダム子
方分横丁の占い師。節子に占いのアシスタントを頼む。占いは『星の巡り合わせ』を鍛えるらしい。夏祭り以降は保健所の連中とつるんでいる。"方分横丁の母"と呼ばれているなどと話すが真偽は不明。
・公太郎(きみたろう)
"特公"。鮫島オーランドの星。四等星。体長:0.479フィート、体重:0.060ポンド。モチモチした体で女性にも人気らしい。処刑時のお約束のコールは「絶・対・量・刑」。主人公ハムスタア♂との仕合で死亡。
・鮫島オーランド(さめじま おーらんど)
公太郎の星工。元特別公安所属軍人。白慧瑠夫と天数夫との半慧瑠夫。スタアライクの法の番人を自称し、仕合でマイクパフォーマンスを行う。元々は軍で出世街道を歩むも、種族的な理由からか特公に飛ばされる。家は軍人の家系。軍服と腕章スタイルは普段からで、「プライベートがない星工」で通っているらしい。
・八代目松風(はちだいめまつかぜ)
松永の星。弩を装備。弩を四連射する星奮『荒神松』を使う。公太郎との仕合で死亡。
・松永士文(まつなが しもん)
スタアライクでは噛ませハムを作る星工として定評がある。文筆家を志している。慶維川柳の熱心なファンで、柳川の影響で星工を始めたらしい。
・スサノオ
莞爾とアジが育てたハムスタア。猫に追われて重傷のところを二人に拾われる。主人に言われ渋々主人公ハムスタア♂との決闘の真似事をするが、現れた鮫島オーランドに莞爾が反抗したため、保健所に未登録だった点に付け込まれ見せしめとして公太郎に殺害される。
○第肆話から登場
・月紫野活子(つくしの かつこ)
通称”活火山夫人”。桔梗座の座長を務める。嫁いで家を出た姉の茉莉とその娘である節子を憎んでいると話す。スタアライクのテントにはあまり来ないらしい。独特の衣装は7年前にも身に着けていた描写がある。主人公ハムスタア♀の星検儀での激闘の末、来宮家と和解。
・九代目松風
松永の星。ソードブレイカー『松笠無礼怒』装備。星検儀を受け、カラクリに得物ごと首を刎ねられる。
・木村耕助(きむら こうすけ)
星検儀の星検役。土倭夫族。カラクリの製作者であり操者。元物理学者で、元陸軍先端技術開発局顧問。
○第伍話から登場
・鮒森金造(ふなもり きんぞう)
らんちうの星工。金魚屋。
・らんちう
鮒森の星。四等星。主人公ハムスタア♂との仕合で死亡。
・媛菊(ひめぎく)
白い雌ハム。身体能力が高く、野良では襲い来る同族を次々殺し孤立していた。有力な雄に狙われて死闘を繰り広げていたところを美那に拾われた。スタアライクの星としての名はベガで、無等星。迷いながらもやがて覚悟を決めて伊座谷の計画通り主人公ハムスタア♂と戦うが、最後の瞬間に戦意を喪失し、主人公ハムスタア♂の手によって死亡する。
・伊座谷美那(いざや みな)
飴細工職人。スタアライクでは香具弓(かぐゆみ)を名乗る。借金の形で親に売られた過去があると語っており、仕合で大番狂わせをして賭け金を得て自分を買い戻すために、対戦相手に節子を選び事前に交友関係を持つことによって動揺を狙った。左目に青い星虹を持ち、媛菊の左目と繋がっている。
自分を捨てたと信じ込んでいた母が殺されていた真相を知り、仇で育ての親でもある興行師の男性を銃撃したあと、潜伏していた「秘密基地」で淡島と出会う。ここでは「白神」と名乗る。「伊座谷美那」は母の血筋の傀儡子が代々受け継ぐ名前である。貝殻山での節子達との対決の後は、桔梗座の筋書きに従う代わりに逃亡犯である伊座谷の自首など今後について執り成すとナトリから取引を持ち掛けられる。
・タキ
天狗。柴神社の宮司。正造や茉莉とは知り合い。正造とは恋敵だったらしい?
○第陸話から登場
・スサノオ二世
莞爾のハムスタア二代目。雌。チワワのようなつぶらな瞳が特徴。
・溜まり場の店のママ
方分横丁のハムスタアの溜まり場の店のママ。キセルをふかしている。阿鼻兄弟の兄と話ができる模様。
・月紫野守矢(つくしの もりや)
旧姓・斉藤。月紫野家に入り月紫野守矢となった。天数夫。鏑陸軍特務中佐、軍の将校だった。活子の夫で、ニコライや正造と親交があった。正造とは学生時代の友人で、守矢について「世話になった人物」と話す。星歴2607年から三年前の戦争開始前に事故死とされているが、実際には星奉にカラクリの星工として挑んだ際に幽世に引き込まれ、帰還が叶わず失踪、「帰らぬ人」となっていた。親類はいなかったらしい。活子が買収した孤児院の出身。窮鼠病の原因調査のため特務調査部隊を率いて機屋を訪れた。特務調査部隊の使命は、そもそもが軍事力への応用を可能とする「希少事例」の探索であった。第陸話では名前のみ登場し、第玖話の回想で姿が初登場する。
・ナトリ
星観役。月紫野や来宮の家系が見える霊体を見ることができる。呪術が使え、戦闘能力も高い。正造はナトリについて以前に見覚えがあるらしい。
○第漆話から登場
・月紫野日向(つくしの ひむか)
活子の養女。白慧瑠夫。「猫神憑き」と呼ばれる、桔梗座の祭神が顕現するための依代となる月守の巫女。忌名に憑依されている影響で?言葉を発することが少ない。数学が得意。普段の目の色は少し青みがかった灰だが、猫神憑きの「発作」で瞳が琥珀色に変化する。「託宣」の際には目から血のようなものが出て、それが文字のようなものに形を変える。星奉の際?にも目から出た血が文字のような模様の結界をなす。猫神憑きの存在は月紫野家によって世間の目から隠されている。もともと堂摩地方東岸でさまよっていた伽藍帝国からの漂着民であり、活子が発見し保護した。無感情に見えるのはその頃から。養女になってから巫女として捧げられるまでの間には次第に人間らしさを取り戻していたが、養女となった1年後に巫女となる。耳がかなり利く描写があり、身体能力も高い。
・淡島遥(あわしま はるか)
節子の同級生。節子とは戦争前の学校で同じクラスだった。戦争後に貝殻山の集団疎開から帰ってきた。駅の向こうの市街地に住んでいる。再開した学校では学級長になる。節子は以前淡島に、将来は文筆家になりたいと話していた。淡島は、疎開先は畑仕事も多かったが、学校もあったと話していた。
仲が良かった蓬沢とかつて秘密基地を共有していて、疎開でも一緒だったが、疎開先で蓬沢が節子宛ての手紙を遺して亡くなってしまう。大切な存在だった蓬沢がなぜ節子に手紙を遺したのか、と苦悩し、向き合うことができなかった。銀子を拾った際に、避けていた秘密基地を止むを得ず再訪し伊座谷と出会うが、秘密基地で淡島は銀子と会話ができることに気が付く。秘密基地で過ごすうちに淡島の言動には蓬沢が重なっていく。その後手紙を節子に渡そうと決心した修学旅行先の貝殻山で、節子と対決する。対決のあと、銀子との会話はできなくなった。
・小早川千里(こばやかわ ちさと)
学校で節子らA組の担任。担当学科は地理と歴史。担当教科については個人的な趣味でも学んでいる。
・卯浪・糸井
節子の右隣の席の人。名前のみ登場。
・泉水(いずみ)
桔梗座の女中。三年ほど前から桔梗座で日向の世話係となる。医者に診せていない日向の「病気」について精神医学方面から個人的に調べていた。日向の世話は泉水に任せきりで、座長の活子はほとんど関わろうとしなかった。また、先任は頻繁に入れ替わっていたらしい。
・入尾(いりお)
数学教師。剣道部顧問。
・浅生(あそう)
美術教師で物理兼任。
・篠田
莞爾の隣席。名前のみ登場
・須谷礼男(すだに れお)
スパルたんの星工。須谷酒店の若旦那。千春とは幼馴染。
・スパルたん
須谷の星。三等星。約一年かけて仕込まれ、第漆話仕合の直近に三等星に昇格。一年で七勝を上げる。主人公ハムスタア♂とはデビュー時期が重なる。打倒鉄鎖を目標としていた。主人公ハムスタア♂対策として須谷からHPの特訓を受けた。
・シューティングスター
"鉄砲玉"。三等星。対戦相手を次々と葬っている。得物の名は妖刀・彗星。星工の合田が星検儀を無視しており、等星にそぐわぬ強さから「等星詐欺」と言われ問題視されていた。第玖話で星検儀を受けた際に、カラクリ・神威によって殺害される。
・忌名(いむな)
桔梗座が祀る、人々の記憶から消え、名前すら忌避された古き名もなき神。琥珀の瞳を持ち、化け猫のような姿をしている。通常の猫より巨大で、尻尾が2本で背中に羽、足8本を持つ。月紫野一族はその名を避けて「忌名」と呼んできた。月紫野の一族は代々忌名を祭神として祀ってきた。縁起は古く、一族の最古の記録にも明確な始まりは記されていない。忌名の存在は土地と深い関わりをもちながらも、月紫野一族がひた隠しにしてきたため一般に知られていない。星奉において生贄を要求する疫病神で、逆らえば疫病を齎す。「月浦」とよばれる彼岸に住まい、偏移結界で通常攻撃を受けつけない。
○第捌話から登場
・ララ
ラララ子とも呼ばれる。煙草屋。節子の住まう長屋の共同電話の電話番も担っている。店の奥で複数の毒物を保管しており、毒手の育成をする柳川に裾分けしていた。毒商人の合言葉は「死ぬまで踊ろよタランテラ」。店のひらがなの看板から、本名は「羅浦」であると推測されている。羅浦吾潟は彼女のことを遠い親戚にあたる存在だと確信しており、憑依することができる。かつて軍で電気関係の仕事をしていたと話す。また、羅浦吾潟の憑依が解けた際には状況に取り乱し、「自分は帰還命令を遂行しただけ。少尉殿は自決した」などと軍役時代の申し開きのようなことを始めた。
・ハム公
"忠ハム"。第捌話では方分新報の紙面に名前だけ登場。鮫島オーランドの三等星。ハチマキをして、日本刀を装備している。「りとる・ろーど」とも称される。第拾話のマリアのスタアライク観戦の際に姿が初登場する。
・マイティー・デスティニー
ひろぽん海老原の星。鉄砲玉との仕合で死亡。
・合田硝(ごうだ しょう)
シューティングスターの星工。ドス使いの星を育て"匕首の硝"の異名をもつ若手。スタアライクに関わる他の人間は見下しており、仕合に勝って金を得る為だけに星工業を営んでいる。
・主人公ハムスタア♀
垂れ耳のハム。雌。スタアライクの観客によると垂れ耳のハムスタアは珍種らしい。標準体重0.056ポンド。元々柳川が育てていたハムで、柳川は名前をつけず番号の83で呼んでいた。柳川の死後に節子が引き取り星として鍛える。節子と声を出して話すことができる。かつてハムスタアの王国の近衛騎士団隊長だったころに姫に陥れられ目を潰されて国を追放されている。その後の放浪で漁火と出会い夫婦関係となるが、骸組の襲撃によって漁火を殺害されたことによって激昂し、漁火の形見の包丁でその場の骸組組員を殺害。それ以来世の中の理不尽に対して憎悪を抱くようになる。節子が星乗を開眼した際に、主人公ハムスタア♂の額の十字傷を受け継いだ。
・桐子(とうこ)
維慶の妻。煮豆が得意。柴様とも知り合い。
・レボルチオンヌ
"革命児"。五等星。赤十字との仕合に敗北。
・テツ
"鉄火場"。赤十字との仕合に敗北。
・おそ松
松永の星。仕合で死亡。
・朱房丸(しゅふさまる)
正造の星。シューティングスターとの仕合で死亡。
○第玖話から登場
・漁火(いさりび)
主人公ハムスタア♀の元夫。包丁人。
・萬堂怜子(まんどう れいこ)
夜気、海老原が務める保健所の所長。元研究者で超常的な症例を追究していた。「サプリ」関連では「ドクトル・マンドレイク」などと名乗る。
・工藤陣八(くどう じんぱち)
「工藤貴金属加工」の工匠。天野は師匠にあたる。天野の助手をしつつ技術を吸収して、星歴2605年に独立開業した。天野の技は認めていたが、人間的には合わないと感じ軽蔑していた。かつて窮鼠病流行の際に窮鼠病を患った生き残りで、その後遺症で左目がやや琥珀色を帯びている。星虹の影響で色々変なものを見たりしたと話している。
・羅浦吾潟(らうら あがた)
神威に搭載された星工の霊。「月浦」時空との接触を試みた際に、星霊達と共に棚ぼた的に落ちてきたという。伝説の名工らしい。星霊の存在を感知することができる。本人によると享年24くらい。自分自身でも自分が何者かよくわかっていない。霊体の憑代は神威のパーツ。ハムスタアを口に含むなど奇行が目立つ。
・七枝(ななつさや)、九尾(きゅうび)、望(もち)、鳴矢(なりや)
神威に搭載された星霊。それぞれ七支刀、薔薇鞭、丸鋸、奇環砲の制御を司る。かつて星奉で奉げられた一等星の霊魂であるとされ、名前もそこから取られた。羅浦と同じく存在の発端は謎。七枝の姿は第拾話、望の姿は第拾壱話、鳴矢の姿は第拾弐話で初登場。
○第拾話から登場
・鮫島マリア(さめじま まりあ)
鮫島オーランドの実娘。機屋第二小学校には伊那地方の陸軍初等養成所の寮から転入。制度改変に伴い養成学校が解体となったため、半年間機屋第二小学校に在籍することとなったらしい。得意科目は本人曰く戦史と狙撃。故人の母が海影流抜刀術の家元であったため、マリア自身も海影流抜刀術の心得がある。応急処置について教官に褒められたことがあり、カイシャクも手伝えるらしい。兄弟はおらず一人っ子。オーランドとは同居しておらず、母方の祖父母の家から通学。マリアには慧瑠夫の耳の特徴はない。陸軍初等養成所には父オーランドが真っ当な軍のキャリアを積ませるために所属させたらしい。陸軍初等養成所では剣術の才を買われ、少年兵を教導する立場、通称「空色部隊」に抜擢された。そこで当時は意識しないながらも、非人道的な行いに加担してしまう。そのせいで不名誉が残る結果になった。
・シリウス
痩躯の星。元々柳川が鍛える星であったが、柳川が83以外の星を手放した際にマリアが譲り受けた。脱走した七枝に憑依される。
・松崎
松永の星。ハム公に殺害される。
・鮫島マリアの母(海影家)
病気で他界。写真で姿が登場。
○第拾壱話から登場
・グッピー・コールドフィッシュ
ひろぽん海老原の星。限界ギリギリのドーピングハムスタア。シュトゥルム・ガリアンとの仕合で死亡。
・シュトゥルム・ガリアン
黒藤の星。二刀流ガリアン・テイルを扱う。シュトゥルムは恐らくドイツ語で「sturm」(嵐)の意。技名は「ツヴァイ・ドラッヘン」。恐らくドイツ語で「zwei drachen」(双竜)の意。
○第拾弐話から登場
・「興行師の男性」
ラジオの報道と会話中に登場。伊座谷の育ての親にあたる人物だが、運営する興行の裏で銃器の密売、麻薬や人身売買に手を染めていた。伊座谷に対して母親は伊座谷を捨てて里帰りしたと教え込んでいたが、実際は伊座谷(母)に星奉で得た大金目当てで近づき殺害していたことが伊座谷に知られ、銃撃される。その後病院で取り調べを受け、自身の犯罪が明るみに出るが、病院3階の窓から脱走を図った際に誤って滑落し頭部を打撲、即死した。
・伊座谷美那(母)(いざや みな)
会話中に登場。伊座谷(香具弓)の実母で、貝殻山の傀儡子。柳川が古書店で入手した一等星の星工の手帳の筆者。桔梗座が起ち上げた最初期のスタアライクで血筋による傀儡の才と左目の青い星虹を活かし、選手として活躍。星歴2588年、一等星の星工として星奉の舞台に上がり、敗北。伊座谷(母)のことはかつて活子も見たという。スタアライクを去った後に傀儡子の襲名はしなかった。娘を産んだ後、青い星虹の力を急速に失っていき、同じく青い星虹を発現した娘に衰えの理由を求め疎ましく思っていたらしい。その後、伊座谷(娘)の育ての親の興行師に星奉で得た報酬に目を付けられ殺害されてしまう。
・蓬沢晶(よもぎさわ あきら)
回想に登場。戦争前の学校で節子と同じクラスだった男の子。節子とは図書館で顔を合わせることがあった。蓬沢と淡島は複雑な家庭環境にあったらしく、「避難場所」として森の中の秘密基地を淡島と共有していた。戦時中、淡島と共に貝殻山集団疎開に参加。疎開地で物資の枯渇と流行り病が重なり、蓬沢も罹患し命を落とす。亡くなる直前に、秘密基地の本棚の、野鳥図鑑のホトトギスのページに挟んでおいた節子宛ての「大事な手紙」を淡島に託していた。
○名前だけ登場の星
天婦羅ダイバー(第参話でモブキャラクターがダム子に対して占いが外れて苦情を言った星)
白魔きたる(第伍話で夜気がダム子に対して占いが外れて苦情を言った星)
めらぞう(製品版の父探編のスタアライク会場)
虞美人SAW(製品版の父探編のスタアライク会場)
オカマパトロン(製品版の父探編で黄萓の親方がダム子に対して占いが外れて苦情を言った星)
改造ボルト繁幸(製品版の父探編で黄萓の親方がダム子に対して占いが外れて苦情を言った星)
ダイク・カーペンターの「なぐりまくり鉋」(第漆話でひろぽんがダム子に対して占いが外れて苦情を言った星)
シュモクヘッズ(第捌話5月30日の仕合観戦。持ち技は「辻頭突き」)
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