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統合戦略2 エンディング4
劇作家がファントムの物語を書いている。
[劇作家]最高の脚本とは時間を割いて磨き上げる必要があります。
[劇作家]舞台はすでに書かれ、シーンはすでに織りなされました。
[劇作家]主役にはいまだ劇団の呼び声が聞こえ、主役は再びステージに上がります。
[劇作家]そして主役の背後には、「正義の味方」のロドスが必ずいるのです。
[劇作家]主役は劇団から逃げ、また劇団の呼びかけのもとに戻ってきました。
[劇作家]臆病者は劇団から逃げましたが、今また毅然と振り返り私たちに向き合いました。
[劇作家]少しばかりの繋がりを持つ者を救うためだけに……
[劇作家]それは見知らぬ者か? 仲間か? 親友か?
[劇作家]いずれにせよ、彼の勇気はすでに証明され、物語もこれにて終わりを迎えたのです。
[劇作家]主役と臆病者はロドスへと、彼らの家へと帰りました。
[劇作家]そして劇団は何も得られていません。
[劇作家]司会者は職責を放棄し、人形の糸を手にしたその瞬間――
[劇作家]あらゆるくだらない悪役のように、彼は地に倒れる定めとなりました。
[劇作家]彼の面目は丸潰れです。
[劇作家]このような結末で終わりを告げることは私個人に対する冒涜と言わざるを得ません。
[劇作家]だから私はいくつかの段落を加えました。
[劇作家]執筆は主役にとって障壁となり、創作者の苦難と憤慨を主役に押し付けました。
[劇作家]成長の代価として、主役は創作者への反抗を最後まで貫きました。
[劇作家]さらにはロドスの介入、私が期待した役の性格と個人の運命の転換点はいずれも変わってしまいました。
[劇作家]ゆえに、物語の終幕は私が書けるものではなくなったのです。
[劇作家]……
[劇作家]失敗した物語は書かれた後に焼き払われ、すべて初めからやり直されます。
[劇作家]創作の中で予期せぬ間違いは起こるものなのです、どうかご理解のほどを。
[劇作家]伏線を張っても、その役柄では回収する能力がないことに気付いたのです。
[劇作家]長きにわたり下地を作っても、主役は伏線を回収する手前で倒れてしまったのです。
[劇作家]現れるべきでない共演者、起こるべきでない出来事、直面すべきでない障壁。
[劇作家]それとすべきでない選択。
[劇作家]これは確実に私がここ数年で受けた中で、最もチャレンジングな脚本でした。
[劇作家]何より幸運だったのは、何度も何度も書く中で、きらりと光るものがいくつかあったことです。
[劇作家]あなたの要求からすれば、私はこちらをお薦めしたいと思います。
[劇作家]危険や困難の一掃、誰もが期待する美しい結末、そして心の奥深くに隠れる暗闇の種。
[劇作家]それが花開き実を結ぶ時、一切の素晴らしさがついには私たちが心から望む悲劇に変わるのです。
[劇作家]運命はすでに定まり、主役は何も知りません。
[劇作家]そして我々は暗がりで待つのです、結末が訪れる瞬間のこの上ない愉悦を待つのです。
[劇作家]あなたはいかが思われますか?
[劇作家]劇団長様。
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