aklib_story_紅炎遣らう落葉_CF-5_猛る荒くれ者_戦闘後

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紅炎遣らう落葉_CF-5_猛る荒くれ者_戦闘後

一行は再びリオレウスと相まみえた。だが、装備を変えたにもかかわらず、彼らの攻撃に目覚ましい結果は伴わない。結局、ヤトウは老狩人を庇ってリオレウスの攻撃を食らい、ノイルホーンと学者アイルーはリオレウスによって空へと連れ去られてしまった。


[ヤトウ] ――!

[ヤトウ] どういうことだ……?

[ノイルホーン] ヤトウ、無事か?

[ヤトウ] ああ。……妙だな、この双剣……リオレウスにもダメージを与えられはしたが、そこまでの威力は出ないようだ。

[ヤトウ] 私が扱いを間違えたのか……?

[ヤトウ] もう一度試してみよう。ノイルホーン、援護を頼む!

[ノイルホーン] 了解! ってそうだ、盾がねえんだった……! この太刀で一体どうやって――

[ノイルホーン] ちょっ――と、待てっての! ああもう、今行く!

[ノイルホーン] 学者先生、なんか対策思いつかねえか?

[学者アイルー] 急かさないでください、今調べてますからニャ!

[学者アイルー] ええとええと、このページも違いますニャ……リオレウスの弱点と攻撃パターン、ちゃんとハンターノートから書き写したのに、一体どこに行っちゃったんですかニャ?

[ノイルホーン] 本当に任せて大丈夫なんだろうな……!?

[ヤトウ] リオレウスがそちらへ向かった! 気を付けろ、ノイルホーン!

[ノイルホーン] 大丈夫、こうやって盾を――ってやべ、今は持ってねえんだ……!

[???] 左にお避けくだされニャ!

[???] 太刀とは、思い切りよく振り下ろし、練気を以て刃を御せば……刃が鞘へと戻る前に勝負を決してしまえるものじゃニャ。

[ノイルホーン] この声、さっきの……うわっ!?

[???] ......

[ノイルホーン] なんだこいつ……?

[学者アイルー] いわゆるオトモアイルーですニャ!

[オトモアイルー] ツノを持つ異国のハンター殿、お初にお目にかかるニャ。我こそは百戦錬磨のオトモアイルーだ……ニャ。

[ノイルホーン] おう、よろしく……? って、ヤトウ、気をつけろ! ブレスが来るぞ!

[ノイルホーン] なあ、学者先生! アイルーってこういう頭もありなのか!?

[オトモアイルー] この装備は長年共に戦ってきたハンター殿からの贈り物じゃニャ。狩りの思い出が山ほど詰まった装備であり、勇気と経験の象徴でもあるのだ……ニャ。

[ノイルホーン] そんなふうには見えねえけど……!? っていうか、アイルーって戦えんのか? 学者先生は毎回逃げ回ってるだけだが……

[学者アイルー] そんな言い方やめてくださいニャ! 彼はオトモ――つまり、狩猟のサポートもこなせるアイルーなんですニャ!

[オトモアイルー] オトモがハンターと狩りを共にするのは、古くからの伝統でニャ。東方のとある村では、アイルーのみならずガルクも狩りに参じると聞くが……

[ヤトウ] お前たち、喋ってないで集中しろ!

[ノイルホーン] わかってるって! ええと……思い切りよく、か……

[ノイルホーン] はああっ! 行くぜ! 喰らえ――

[ノイルホーン] マジかよ、本当に効きやがった!

[ヤトウ] よし、今がチャンスだ!

[ヤトウ] っ……! 柏生さん、何をする! どうして私を押しのけた!?

[柏生義稜] そいつは俺の獲物だ!

[柏生義稜] お前らは引っ込んでろ!

[ノイルホーン] ヤトウ! リオレウスがまた突っ込んでくるぞ!

[柏生義稜] 怪物め! こっちを見ろ!

[学者アイルー] ! リオレウスの対処法、見つけましたニャ!

[学者アイルー] ノートには「近接武器で戦う場合、リオレウス最大の弱点は頭部、次点で翼と尻尾」とありますニャ!

[学者アイルー] それから、一番注意すべき技は尻尾回転ですニャ! リオレウスは周囲を観察してから尻尾を振りますから、頭が傾いた方向に尻尾が来ると思ってくださいニャ!

[ヤトウ] それをかわしたあと、大きな体躯ゆえに体勢を立て直すまで少し長くかかることを利用して隙を突く、ということか? であれば、ノイルホーンと試したように……よし!

[オトモアイルー] 気をつけなされニャ。ワシにもそれが本当に実行できるかは判断がつかぬのニャ。このリオレウスはここへ来てからというもの、随所に異常が見られるゆえニャ……

[ヤトウ] だが、ほかに方法はない。試す価値は十分にある。攻撃役は任せてくれ。

[ノイルホーン] なら、俺がその尻尾回転を引き出そう。そこのアイルー、お前は機敏だし、奴がそれを使った時にうまいことかく乱してくれねえか?

[オトモアイルー] 御意。必ずや、ご両人を援護しようぞ……ニャ。

[ノイルホーン] あ、待てよ爺さん! また一人で突っ込んで……学者先生、爺さんのこと頼むぞ!

[学者アイルー] ニャ? どうしろって言うんですかニャ?

[ノイルホーン] っしゃ、行くぞ! おらァッ!

[ヤトウ] ――!

[オトモアイルー] 来るぞ、尻尾回転じゃニャ!

[ヤトウ] (隙は――)

[ヤトウ] (ここだ!)

[オトモアイルー] 待たれよ、何かおかしい――ニャ!

[ヤトウ] ――!

[学者アイルー] そ、そんな……ヤトウの攻撃に気付いてるみたいですニャ!

[学者アイルー] 視界には入っていないはずなのに、どうしてですかニャ……!?

[ノイルホーン] まずい! 奴の周りに……源石の粉塵が!

[ノイルホーン] ヤトウ! またブレスが来るぞ!

[ヤトウ] ……! 危なかった……あれを喰らえば、ただでは済まないな……

[学者アイルー] これは一体どういうことですかニャ!? リオレウスがここまで恐ろしい火を噴くなんて聞いたことないですニャ!

[学者アイルー] こんなの……本には書かれてませんでしたニャ……!

[ノイルホーン] っ、またヤトウのほうに――

[ノイルホーン] ! 違う、あいつの狙いは――

[柏生義稜] そう来なくっちゃな! お前を狩れるのは俺だけだ!

[ノイルホーン] ありゃ突進じゃねえ! 尻尾回転が来るぞ!

[ヤトウ] そこを退け!

[ヤトウ] ぐあっ……!

[ノイルホーン] ヤトウ!

[柏生義稜] ――! 引っ込んでろって言っただろうが! どうして来た!?

[ヤトウ] 私に構うな! それより、リオレウスを!

[学者アイルー] ニャ! こっちに来ますニャ!

[学者アイルー] ノイルホーン、助けてくださいニャ! ニャニャニャ~~!

[ノイルホーン] 慌てんな、今行くから!

[オトモアイルー] オトモするニャ!

[学者アイルー] ニャアア! 避けました、掴みましたニャ! わたし、ぶ、無事ですニャ!

[ノイルホーン] 俺の技を喰らいな、リオレウス!

[ノイルホーン] ――おい先生、手を離せ!

[学者アイルー] 嫌ですニャ! そんなことしたら、リオレウスに食べられちゃいますニャ!

[ノイルホーン] 俺を信じろ! ちゃんとキャッチしてやるから!

[オトモアイルー] ニャニャ! て、手が滑ったニャ!

[ノイルホーン] よし、キャッチ成功!

[ノイルホーン] 刀を――あれ? やべえ、抜けねえぞ!

[オトモアイルー] ニャ! お二方が……!

[学者アイルー] わ、わたしたち――

[ノイルホーン] うわああっ!? なんで空なんか飛んじまってんだ!?

[ヤトウ] ノイルホーン!

[ヤトウ] クソッ、この炎……!

[ヤトウ] ぼーっと見てないでリオレウスを撃ち落とすぞ!

[柏生義稜] チッ、あのバカ野郎が……!

[オトモアイルー] 閃光玉がなければ、どうにもならんぞ……ニャ。

[ヤトウ] くっ、諦めてたまるか! 私は――

[オトモアイルー] 深追いなさるニャ! 一人では到底敵わんニャ!

[ヤトウ] だが……!

[オトモアイルー] 今は一度退くのだニャ! ワシに提案があるのニャ!

[ヤトウ] 野営地が……燃えている……

[鍛冶屋アイルー] 道具も全部焼かれちゃったニャ……

[オトモアイルー] ワシの推測が正しければ……リオレウスは恐らく、この地にある洞窟へと帰ったはずだ……ニャ。

[ヤトウ] 洞窟?

[オトモアイルー] いかにもだニャ。ワシはここへ辿り着いてからずっと、リオレウスを尾行し観察していたのだが……

[オトモアイルー] その結果、奴がある洞窟に入っていくのをこの目で見たのだ……ニャ。

[オトモアイルー] その洞窟へ、ご両人を案内することもできるぞ……ニャ。

[ヤトウ] ほかに方法はない。よろしく頼む。

[ヤトウ] ……柏生さん。あなたもリオレウスとの再戦を望むなら……

[ヤトウ] 我々に同行してくれ。

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