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騎兵と狩人_GT-5_話が平行線_戦闘前
キャロルにつつがなく宝を手に入れさせるため、グラニは1人で洞窟の入り口を守ることに決めた。この時点で、レユニオン、賞金稼ぎ、そしてスカジという三つ巴の乱闘が始まったのだった。
[グラニ] 入り口はこの洞窟だけ、そうだったよね?
[キャロル] ええ。洞窟の中は分かれ道だらけで罠もあるけど、村の長老達に何回も連れてきてもらってるから。村長を継いだあの日も……。
[キャロル] ……まさかとは思うけど、あの辺り、森から聴こえてくる叫び声が多くなってきてる気がする……。
[グラニ] このままだと、敵がここに来るのも時間の問題だね。
[グラニ] キャロル、君は財宝までの道を知ってる。すぐに洞窟に入って財宝を取ってきて。
[キャロル] えっ? じゃあグラニは……。
[グラニ] あたしは洞窟の入り口に残る。
[キャロル] そんなのダメ!
[グラニ] えっ? キャロル……。
[キャロル] 一人だけであんなに多くの賞金稼ぎを相手にするなんて……危険すぎるよ! そうなればグラニも無事じゃ――
[グラニ] でもキャロルが財宝を手に入れられなければ、村のみんなに申し訳が立たないし、君に合わせる顔だってないよ。
[キャロル] ……でも私はグラニを失いたくない。
[キャロル] あなたがここで、私たちのために命を懸ける必要なんてない!
[グラニ] あたしはあたしのために命を懸けるの。
[グラニ] 「例え蛮族の凶刃が己の心臓を貫きたとしても、我ら王室騎兵の真槍は地に落ちてはならぬ。」
[グラニ] あたしはここで逃げるわけにはいかないんだ。
[キャロル] グラニ……。
[グラニ] それにキャロル。戦ってるのはあたしだけじゃない。
[グラニ] 君だってちゃんと戦ってる。危険だってわかってて、何度も怖い思いだってしているのに…それでも村のために戦ってる。
[グラニ] なのに、あたしだけ逃げるなんて絶対にできない。
[グラニ] ……お願い。財宝の回収は任せたよ。
[キャロル] でも……もしあなたを失ってしまったら……。
[キャロル] 財宝を手に入れたって……。
[グラニ] キャロル、あたしを信じて。
[グラニ] 君のことはあたしが守るから。何があっても! あのとき君を助けた時に決めたんだ。もう誰にも君のものを奪わせない。
[グラニ] 例えそれが髪の毛一本でも。
[キャロル] ……本当にあなたって人は……まだ小さい子供なのに……。
[グラニ] あ、あたしは子供じゃ……背がちょっと、ほんの少し低いだけ!
[キャロル] フフッ。
[キャロル] ……うん、じゃあ待ってて、グラニ。
[賞金稼ぎ] この仮面野郎どもめ、お前らまで邪魔するのか!
[レユニオン構成員] なんだ烏合の衆か。
[レユニオン構成員] お前らなぞ我々と財宝を争う資格すらない。
[賞金稼ぎ] あぁん!? なに言ってやがる。ここは俺たちがとっくに占領してんだ。テメエらこそ尻尾を巻いてお家に帰りな!
[グラニ] (この角度ならちょうど南側の戦場が見える。賞金稼ぎとレユニオンで混戦になってるみたいだ。)
[グラニ] (どこから敵がこの洞窟に向かってきても、あたしは――)
[賞金稼ぎ] 奴らが向こうで小競り合いをやってるうちに、俺たちは洞窟の中へ向かうぞ!
[賞金稼ぎ] おい待て、なんか小せぇ奴が入り口を塞いでやがる!
[グラニ] ここは誰も通さない。
[賞金稼ぎ] ぐわーーっ!
[賞金稼ぎ] お、お前――
[スカジ] あなたたち、黙って道を開けなさい。
[スカジ] 私は今、とても機嫌が悪いの。
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