マジンカイザー(スーパーロボット大戦F完結編コミック)

ページ名:マジンカイザー(スーパーロボット大戦F完結編コミック)

登録日:2018/02/18 Sun 02:02:18
更新日:2026/03/28 Sat 12:38:16NEW!
所要時間:約 9 分で読めます }



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コミックアンソロジー スパロボアンソロジー個別項目 ダイナミックプロ マジンガーz マジンガーシリーズ デビルマジンガー マジンカイザー 丸山功一 団龍彦



本項では、双葉社のアクションコミックスより1998年9月8日に刊行された『スーパーロボット大戦F完結編』の公式コミックアンソロジー
G.G.C編『スーパーロボット大戦F完結編コミック』に掲載された読切漫画『マジンカイザー』を紹介する。


ゲーム『スーパーロボット大戦F完結編』にて堂々デビューを果たした、マジンガーZの正統後継機「マジンカイザー」を主役とした漫画作品。
作画は丸山功一、ストーリー原案は団龍彦が務めている。


収録された単行本の裏表紙では本作を「ダイナミックプロ公認作品」と謳っており、
ゲッター線照射によってマジンガーZが変異した存在であるとされた『スパロボF完結編』とはまた異なる、漫画独自の設定に基づいたマジンカイザーの物語が描かれている。
丸山氏の画風も『マジンガーZ』原作者の永井豪の筆に近く、雰囲気としてはそれこそ漫画版そのままからの一種の「IF」的な延長戦上の物語としても楽しめるだろう。
また「デビルマジンガー」の名を冠した機体にDr.ヘルが乗り込む展開、マジンガーZの後継機の存在など、
全体を通して原案を務めた団龍彦氏の著作『スーパーロボット大戦』に通じる要素も強く、
ある意味では発表時期が被っている同小説の「プロトタイプ」的な位置づけの作品とも言える。


本家スパロボでは『α外伝』宇宙ルート第36話「奪われた真・ゲッターロボ」の元ネタとなった。
(敵が恐竜帝国に奪われた真ゲッターロボである、MCコード解除をマジンガーZ自身が発動する、マジンカイザーがマウンテンサイクルから出現するなど、相違点もあるが)


登場人物



我らがマジンガーZのパイロット。
デビルマジンガーの猛攻を受けてマジンガーZが破壊されてしまった際には、漫画版よろしく涙を流してしまったが、
その飽くなき闘争心で心を奮い立たせ、Zの意思を継ぐ新たなる魔神「マジンカイザー」と共に敢然と立ち向かう。


  • 弓弦之助

光子力研究所所長。
マジンガーZが窮地に陥った事を受け、MCコードロック解除を承認し、マジンカイザーの発進を許可する。



かつて甲児らに倒されたはずだが、生きてその姿を光子力研究所の面々の前に見せる。
曰く、「数千年の時を越えて蘇りし我が肉体、あれしきの事で滅びると思ったのか!
封印されたはずのデビルマジンガーの設計図を入手し、Dr.ヘルの新たな肉体の依代として用いる。


  • Dr.ヘル

培養液に漬かった首だけの姿になりながらも生き延びており、
あしゅら男爵の用意したデビルマジンガーを新たな肉体とし、光子力研究所に襲撃を仕掛ける。
圧倒的な戦力でマジンガーZを捻じ伏せ、研究所をも蹂躙しようと目論んだが……


登場メカ



我らが鉄の城。かつてDr.ヘル一派をも打ち破ったスーパーロボットだったが、
デビルマジンガー相手には超合金Zすらも紙細工同然で、成す術もなく破壊され尽くしてしまう。
しかし、最後の最後で弓教授の組み込んだエマージェンシープログラムが作動、戦場を緊急離脱。
デビルマジンガーの追撃を受けながらも、甲児をマジンカイザーの元へと運ぶ役割と務めた。


  • デビルマジンガー

かつて兜十蔵がマジンガーZ以前に設計したロボットで、あまりの強力さ、邪悪さ故に封印された究極兵器とも言える存在。
長い腕と首に突起の少ない頭を持ち生物的かつ禍々しい外観を有しており、Dr.ヘル曰く「真のマジンガー」。
あしゅら男爵が封印された設計図を発見し、完成させた本機にDr.ヘルを有機的に接続、新たな肉体に仕立て上げた。
マジンガーZをも凌駕する巨体と圧倒的な戦闘能力を有しており、
最大の武器は怒り・憎悪などの悪意が持つ巨大な精神エネルギーを実体化させるシステム「インフェルノデモリッション」。



本作では光子力研究所において建造されていたが、未完成の状態で待機しており、
デビルマジンガーの猛攻の前に窮地に陥った甲児を助けるために発進、
中破したマジンガーZから戦闘データを譲渡されたことで遂に完成した。
そのボディは超合金ニューZαで覆われ、マジンガーZの20倍の出力を持つ光子力エンジンで稼働する。
シンクロシステムを搭載しており、コンピュータが操縦者である甲児の脳とシンクロし、直接機体の操作法と知識を送りこむことが可能。
同時に、操縦者である甲児の意思次第で無限の力を引き出せる、まさに「究極の魔神」。
スパロボシリーズや津島直人版『マジンカイザー』でも採用されている最強技「カイザーノヴァ」は、実はこの漫画が初出(本作では「カイザーノバ」表記)。


ストーリー解説

怪しげな機械の中、無数の培養槽が並ぶ秘密の場所……その中心部に位置する巨大な培養槽に、一つの「生首」が浸かっていた。
それこそ、かつて世界征服を企み、マジンガーZに敗北した悪の科学者、Dr.ヘルの首であった。
そのヘルの首を前に恭しく跪く影が一つ……Dr.ヘルの忠実な部下、あしゅら男爵である。
あしゅら男爵は主人の首に対し、ヘルの復活に相応しい、悪魔の設計図を、遂に入手したと報告する―――


突如として、光子力研究所に未確認飛行物体が接近、迎撃体制の警報が鳴り響く。
甲児はDr.ヘルを打倒してからというもの、久々に訪れた出撃の機会に腕を鳴らし、マジンガーZを発進させる。


飛行物体の速度は急上昇し、光子力研究所の誇るバリアーも発生が間に合わない。
通信士は、飛行物体のエネルギーパターンは、マジンガーZと全く同じであるという、衝撃の事実を通達する。
―――かくして、謎の飛行物体は、研究所の近辺に巨大なクレーターを作って激突、マジンガーZも余波を受けてしまう。
呆然とする甲児の前に出現したのは……かつて死んだはずのあしゅら男爵、そして彼が随伴する、巨大な魔物のような姿をした機械の怪物であった。
搭乗者は言うまでもない、唯一生き延びていた首を機械に接続した、宿敵・Dr.ヘルだ。


Dr.ヘルは言った。かつて自分は甲児に敗北した、自身が生身の人間であったが故に。
いかに優れた頭脳も思想も、肉体の死滅という限界からは逃れられない……
故に、ヘルは遂に手に入れた。人間を越えた全能の力を、人類を、地球を支配するに相応しい魔王の肉体を。
それこそ、今のヘルの姿……デビルマジンガーであった。
弓教授は、デビルマジンガーがマジンガーZと同じエネルギーパターンを持っていたこと、そしてその姿から、その正体を悟る。


甲児はヘルの恫喝に恐れることなく、デビルマジンガーをただの「化け物」呼ばわりして果敢に立ち向かうが、
最初はただマジンガーZに殴られるままに見えたデビルマジンガーは、あっさりとマジンガーZの拳を握り返し、
この程度か…この程度の力にわしは苦戦していたのか!」と呟くと、Zの拳を握り潰してしまう。
そのまま、マジンガーZはデビルマジンガーに殴り飛ばされてしまった。
デビルマジンガーを狙ったZの光子力ビームも難なく避けられ、逆にデビルマジンガーの放った光子力ビームはマジンガーZの腕を紙細工でも壊すかのようにいとも容易く破壊する。


更にデビルマジンガーは、ドリル状の触手で両腕を潰されたマジンガーZのボディを貫く。
……が、それは甲児の狙い通りであり、そのまま動きが取れなくなったところをマジンガーZの至近距離ブレストファイヤーが炸裂。
流石にデビルマジンガーもこれにてお陀仏……と思われたが、デビルには傷一つ付かず、そのまま腕を突き出し、マジンガーZのボディを貫いてしまう。


ヘルは勝ち誇ったかのように、甲児にデビルマジンガーの真実を語った。
曰く、このデビルマジンガーを設計したのは、他でもないマジンガーZの製作者にして甲児の祖父・兜十蔵だと。
あまりの強力さ、邪悪さ故に封印された究極兵器、本機こそが「真のマジンガー」だと。
遂にマジンガーZは完膚なきまでに破壊されてしまい……あまりに絶望的な状況を前に、遂に甲児も涙を流す。


この絶望的状況を前に、遂に弓教授は「MCコードロック」の解除を三博士に通達する。
三博士は「あれの起動にはマジンガーZが必要、戦闘中の中あまりにも危険すぎる」と反対するも、
弓教授はマジンガーZが破れた今、敵に対抗できるのは「カイザー」しかいないと断言。
今、甲児を見殺しにする事は、Dr.ヘルへの全人類の敗北を意味するも同然、やるしかないと三博士らを説得する。


遂に、MCコードロックが解除され……マジンカイザーが緊急射出される時が来た。
解除と同時に、ボロボロの半壊状態に陥ったマジンガーZが、突如としてブースターを発射して自動的に戦場から離脱する。
突然の事に事態を理解できない甲児に、弓教授からの通信が入る。
マジンガーZは今、弓教授が組み込んだエマージェンシープログラム、Zの緊急離脱システムが発動しているのだという。
だがこれは単なる戦線離脱用のブースターではない、「勝利のためのブースター」だと弓教授は言った。


次の瞬間、地面より射出された巨大なロボット……マジンカイザーは、離脱中のマジンガーZを捕らえると
無数のコードを自動的に機体へと接続、そのエネルギーを、戦闘データを写し取っていった。
そこに、追撃を計ったデビルマジンガーが出現、ブレストファイヤーでカイザー諸共、マジンガーZを消炭にしてしまう……


―――が、勝利の美酒に酔いしれるヘルとあしゅら男爵の下卑た声を遮ったのは、死んだと思われた兜甲児の声。
現れたのは、Zからのデータで遂に完成したマジンカイザーと、それに搭乗した甲児であった。
今こそ、最強の「魔神皇帝」が、Dr.ヘルの野望を挫くために出陣したのだ。
甲児は、先にヘルが言った、デビルマジンガーこそが真のマジンガーだという言葉を否定、
このマジンカイザーこそが、マジンガーZの生命を継ぐ本物のマジンガー、Dr.ヘルのような悪魔を滅ぼす、正義の魔神だと宣言する。


かくして、遂にマジンカイザーとデビルマジンガーは真正面から激突、そのパワーは互角のはずながらも
マジンカイザーはターボスマッシャーパンチに光子力ビームと、次々と必殺武器でデビルマジンガーを捻じ伏せ、あしゅら男爵をもあっさりと消し炭にする。
シンクロシステムで甲児と一体化したマジンカイザーは、まさに人馬一体。甲児の意思次第で、無限の力を引き出せるのだ。
まさに、究極の魔神の姿がそこにあった。


追い詰められたDr.ヘルは、デビルマジンガーの禍々しい翼を広げて、マジンカイザーに飛びかかる。
ファイヤーブレスターの直撃を受けながらも、カイザーに肉薄……最終兵器「インフェルノデモリッション」を発動する。
これは、怒りと憎しみといった悪意の精神エネルギーを具現化し、ターゲットの精神と肉体を攻撃、精神を殺して自身の操り人形にしてしまうという、恐るべき兵器であった。
インフェルノデモリッションに苦しみ、屈してしまいそうになる甲児……彼を引き戻したのは、これまで光子力研究所で共に戦い続けていた、仲間たちの声であった。
ボス、シロー、三博士、そしてさやか……彼らの声援を受けた甲児は遂にヘルの精神攻撃に打ち勝ち、
マジンカイザーの最強兵器、「カイザーノバ」を発動……遂に、ヘルもろともデビルマジンガーを粉砕する。


カイザーの勝利に歓声を挙げる、光子力研究所の仲間たち。
残念ながらマジンガーZは、デビルマジンガーによって跡形もなく破壊されてしまったが、その魂は兜十蔵博士のように、マジンカイザーの中で生き続けることだろう。
甲児は、これからもカイザーと共に悪と戦い続けることを誓うのであった……


甲児
「しかし、じーちゃんの遺産には毎度驚かされるぜ」
「ほかにももっとスゲーのがあったりして…」}


追記・修正は、「もっとスゲー」兜十蔵博士の遺産を発掘した方がお願いします。


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  • 甲児「ほかにももっとすげーのが」ZERO(そわそわ) -- 名無しさん (2018-02-18 08:32:21)
  • α外伝のマジンカイザー乗り換えイベントがこの漫画の再現になってたな。相手は敵に乗っ取られた真ゲッターロボだったが -- 名無しさん (2018-02-18 09:47:58)
  • カイザーの起動シークエンスはこっちが好き。Zの光子力エネルギーを受けて起動するカイザーは「マジンガーZの生命を継ぐ本物のマジンガー」って感じがあるし -- 名無しさん (2018-02-18 17:59:57)
  • 過去に読んだの思い出した。熱いし発展形にも繋げる余地を残すいい漫画だ -- 名無しさん (2018-02-19 09:39:39)
  • これの本持ってるなあ。そして今でもアツい! -- 名無しマン (2018-02-19 12:53:19)

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