ウォロ(ポケモン)

ページ名:ウォロ_ポケモン_

登録日:2022/02/10 Thu 14:04:42
更新日:2024/06/17 Mon 13:55:17NEW!
所要時間:約 21 分で読めます



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Pokémon LEGENDS アルセウス アルセウス イチョウ商会 ウォロ シロナ シンオウ地方 ヒスイ地方 ポケットモンスター ポケモン ポケモン登場人物項目 目隠れ 行商人 金髪ロング




神話 歴史の謎! そそられる好奇心!




すばらしい これこそが人生です!






出典:『Pokémon LEGENDS アルセウス』公式サイト、2023年1月18日閲覧、https://onl.sc/NrZCNgP
©2022 Pokémon. ©1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.



ウォロとは『Pokémon LEGENDS アルセウス』に登場するキャラクターである。


CV:細谷佳正(ポケモンマスターズEX)


概要


ヒスイ地方の各地で商いをしている、イチョウ商会に所属する行商人。


一人称「ジブン」
金髪に灰色の目をした中性的な顔立ちの男性で、左目を前髪で隠し髪を後ろで結わえている。設定画によると背丈は190cmほどあり、非常に大きい。
非常に好奇心旺盛な人物で、特にヒスイ地方に伝わる歴史や神話には大きく関心を寄せており、仕事をサボっての合間を縫って個人で各地にある遺跡の調査なども行っている。
総じて性格や風貌、ボールの投げ方などはシロナによく似ている。
話に熱中すると相手の方に身を乗り出し、人差し指を立てて振りながら話す癖がある。


調査隊員である主人公とは道中で度々出会い、お得意様であるギンガ団への「先行投資」として回復アイテムを提供するなど、何かと世話を焼いてくれる。



手持ちポケモン


●1回目(コトブキムラ)

ポケモン性別Lv.
トゲピー5

●2回目(ズイの遺跡)

ポケモン性別Lv.
トゲピー22
フカマル22

表ストーリーでは二度戦う事になるが、手持ちの数が少ない上に進化前ばかりなのでいずれも普通の進行度なら問題なく倒せるレベル。
ちなみに一戦目はこのゲームで初めてのポケモン勝負で、シリーズ恒例のチュートリアルの役割も担っている。



劇中での活躍


※以下、ストーリーのネタバレを含みます!




■メインシナリオ

ギンガ団入団試験のため、黒曜の原野へ向かおうとする主人公とコトブキムラの表門で初対面を果たす。
空から落ちてきた正体不明の人物として、周囲から奇異の目で見られていた主人公にも偏見を持つ事なく話しかけ、「腕試し」と称してポケモン勝負を挑んでくる。
戦闘後はキズぐすりをプレゼントし、試験について応援すると言いその場を立ち去った。


黒曜の原野では、まさに試験に臨もうとする主人公に対して後ろから不意に声を掛け、ポケモンを捕まえる際の重要なテクニックである「秘技・背面取りの術」についてレクチャーしてくれる。
調査隊の目的であるポケモン図鑑についても「完成を楽しみにしている」と笑顔で語っており、この時点では数少ない、主人公に対して好意的に接してくれる人物である。


その後、黒曜の原野のキングであるバサギリを見事鎮めた主人公の前に現われる。
彼(彼女)が持つアヤシシとバサギリから授けられたプレートに対して非常に興味を示し「すべて集めれば何か真実が分かるかもしれない」と興奮気味に語って去って行った。



紅蓮の湿地・ズイの遺跡では、ユウガオの協力が得られず困っているところに突然顔を見せ、キングを鎮めた腕前を試すために挑戦してくる。
戦闘後は主人公の強さに感心しつつ、ユウガオの悩みである盗まれた遺跡の石板と、その犯人である野盗三姉妹の存在を伝え、事態解決に協力した。


群青の海岸や天冠の山麓、純白の凍土でもキングを鎮めようとする主人公と再会しており、プレートにまつわる古代の英雄の話や時空の裂け目について持論を展開しつつ、主人公にエールを送っている。



全てのキングを鎮めるも時空の裂け目に生じた「異変」により嫌疑をかけられたためギンガ団を追放され、更には組織のしがらみのためにコンゴウ団からもシンジュ団からも助けてもらえず、途方に暮れていた主人公の元へ最後に姿を見せた。
行商人としてのネットワークを通じて、主人公が追放されたという噂を聞き付けており、彼(彼女)に隠れ家として古の隠れ里に住むコギトの庵を提供する。


「異変」を止めるために必要な「あかいくさり」を入手するべく、3つの湖を回る主人公とセキorカイの二人に同行し、イチョウ商会経由でのコトブキムラの情報を逐次伝えながらサポートに回った。
最終局面でも商人として主人公にアイテムを提供し、最後まで主人公を支えている。



このようにメインシナリオでは主人公に関わりながら、最初から最後まで支え続けてくれた「異変」終結の影の立役者である。



■エンディング後

ポケモン図鑑の完成に向け、伝説でのみ存在が確認できるポケモンのデータを必要としていた調査隊の元に顔を見せ「ヒスイ地方の歴史や神話に詳しいジブンなら」と調査の助力を自ら買って出る。
調査隊隊長のシマボシもこれを了承し、主人公と同行して調査する事に。


調査を開始するに当たって、ヒスイ地方の各地に刻まれた象形文字から読み解いたメッセージを主人公に伝え、その中で全なる神「[[アルセウス>アルセウス]]」の存在について劇中で初めて言及。
全なる神のかけら=プレートにこそアルセウスの痕跡が記されていると考えており、プレートの収集を提案する。
心当たりがあった険し林の奥地より一つ入手できたが、これ以上はウォロもプレートに関わる情報を知り得なかったため、ヒスイの神話により詳しいコギトを当たることに。


結果的にはコギトもそれ以上は知らなかったが、代わりにプレートへの足がかりとなるだろうヒスイ各地に眠る伝説のポケモン達について教授。
主人公が伝説との接触を担当し、ウォロは心当たりがある場へ赴く別行動を取る事に。
ちなみにここでもアルセウスへの憧憬を語っている。


コギトより得られた情報を元に、主人公が伝説のポケモン達から五つのプレートを手に入れ、全て揃うまでいよいよあと二つに迫る。
コギトに残るプレートの在処の情報を催促すると何故かもくざい*1を要求されたため、主人公が集める事に。
指定された分を渡すと、古くなったまな板を新調したかったからと明かされ、板は板でもプレートが欲しいとウォロは反発するが、材料調達の駄賃として主人公に今まで使っていたまな板(せいれいプレート)が渡される所を見ると



「プレートじゃねえか!!



「いや プレートですよ これ」


驚きのあまり集中線を伴いキャラ崩壊気味になりながら珍しく声を荒げた。
とはいえこれでプレートの収集完了が目前となったため、主人公と共に最後の心当たりとしてカミナギ寺院跡へと向かった。


そこでディアルガパルキアの像から離れて打ち壊され朽ちた像を主人公に見せ、二体と同格ながらこの世界を追放された第三の存在「[[ギラティナ>ギラティナ]]」の存在を明かし、「いつかアルセウスに牙を剥こうとしていたギラティナは、天に最も近く時空の裂け目が発生した場所でもあるシンオウ神殿に姿を現す」と予想する。
世界の秘密がいよいよ目前に迫る高揚感から饒舌になり、自身の探究心の原点について語り始める。


「ジブン 幼きころより つらいことや 悲しいことがあると 

 なぜこんな目にあうのかと ひたすら考えたものです」


「それで ジブンは自らの好奇心 向上心に忠実であることを選びました」


「強く興味をひかれたのは 神話 歴史 遺跡などです」


「なぜならそれらを調べる事で世界の成り立ちがわかれば 

 よりよい世界の創造も可能では? と夢想しましてね」


続けてギラティナとの邂逅やシンオウさまに関する情報、プレートの出現が期待できる事を笑顔で語り、主人公より一足先にシンオウ神殿へと向かったのだった。
















この先 物語の核心にかかわる重大なネタバレがあるようです
続きを見ますか?



































シンオウ神殿の最奥にて一人、崩壊した神殿の有様を「まるで槍の柱」と例えるウォロ。
追い付いてきた主人公に目的だったはずのギラティナはいなかった事を何故か笑顔で伝え、不自然な態度を訝しまれると「どうかしているのは ワタクシですね」と自嘲し、ぽつりぽつりと本当の目的を語り始める。



アルセウスの存在を確信した時からどうすればアルセウスに会えるのかだけを考えていた事。


そのためにアルセウスに挑もうとしたギラティナを探し出し、時空の裂け目を開けさせた事。


更には壁画の神話になぞらえ、アルセウスの欠片たるプレートを主人公に集めさせた事。



「神の欠片たるプレートは18枚…… 

 あなたが持っているのは17枚 では あと1枚は……?」



「ここに在る!



懐から最後の1枚・もののけプレートを取り出し、イチョウ商会の服を脱ぎ捨てアルセウスを模した髪と服装を纏った真の姿が露わになった。




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さあ 集めたプレートをよこしなさい


ワタクシがすべてのプレートを揃えます




ウォロとは『Pokémon LEGENDS アルセウス』の黒幕である。



本性


その正体は古代シンオウ人の末裔にして時空の裂け目が開く原因となった張本人
最終目的として、アルセウスに会い、更に従えられたならば今ある世界を無にしてあらためて創造すると事も無げに発言している。


本来の一人称は「ワタクシ」
シンオウ神殿に向かう直前に主人公に語った心情はどうも半ば本音のようで、よりよい世界を創造したいという思いもアルセウスに強い関心を寄せている事もどちらも本当。
しかし実情としては、本人の言うところの「大いなる好奇心」を拗らせるあまりその対象であるアルセウスに心酔という名の強すぎる執着をし、目的を果たすためならば他人を利用することも辞さないという、狂信的な状態に陥っている。
本性露呈後は、アルセウスの加護を得ている主人公に対し「アナタごときが」「余所者」などと、嫌悪感と敵対心をあらわにした侮蔑的な呼ばわり方をするようになる。以前はあれほどにこやかに親切にしてくれていたのがウソのように……。


それでいてアルセウスにまつわる物事以外には、神話も伝説も果てしなく無関心のようで、神話に関しては好奇心旺盛のはずが湖の三匹に対しては淡々と解説するのみで、寧ろアルセウスフォンの方に強い関心を示していたのは伏線と言える。
そして最終目的の通り既存の世界への執着さえも無いようで、時空の裂け目によって滅茶苦茶にしても一切の罪悪感を見せず、新世界創造のためなら今の世界をに還す事もまるで厭わない


せいれいプレートのやり取りで見せたキャラ崩壊気味なリアクションも、実際のところはあと1枚のプレートが見つからずに内心苛立ち焦っていたところへ不意にお出しされたためについ漏れ出てしまった本音と思われる。


それまではあからさまなまでにシロナとの共通点を出していたが、本性を表してからは性格も姿もシロナとは似ても似つかなくなっており、いわゆるミスリード・叙述トリックの一種であると言える。


満を持して己の目的を完遂すべく、世界を守らんとする主人公に立ちはだかる。




「世界が消えるのを止めるなら ワタクシと戦え!




手持ちポケモン(3回目)


ポケモン性別Lv.技構成
ミカルゲ68シャドーボール
あくのはどう
じんつうりき
さいみんじゅつ
ロズレイド68はなびらのまい
どくづき
まきびし
ヒスイウインディ68だいふんげき
いわなだれ
かみくだく
ルカリオ68インファイト
かみくだく
バレットパンチ
ビルドアップ
トゲキッス68エアスラッシュ
ムーンフォース
じんつうりき
めいそう
ガブリアス68ドラゴンクロー
だいちのちから
きりさく
アイアンヘッド

未来から来た主人公ともう一人の人物を除いた、ヒスイ地方の人間としては唯一の6匹フルメンバー
以前の手持ちだったトゲピーをトゲキッスに、フカマルをガブリアスに進化させた上で新たに四匹追加している。
手持ちはやはりシロナを意識しており、『プラチナ』版からミロカロスとヒスイウインディを入れ替えた構成となっている他、初手も彼女と同じくミカルゲである。
ちなみに「切り札はこれ」みたいな設定はないので、平気でガブリアスを途中で出してくる場合も。
なつき進化が絡むポケモンが3匹も手持ちにいるあたり、ポケモンへの愛情自体は本物の様子。


レベルが全体的に高水準で、早業・力業を使いこなしてくる上に回復も一回だが行い、交代まで的確に使いこなしてくる強敵。
それでいてこちらが交代を行うとこのゲームのシステム上交代先のポケモンに対応した攻撃を仕掛けてくる場合がある*2ので、今一つor効果無し狙いで攻撃をスカすつもりが、抜群を取られてそのまま瀕死に陥る事も……。


BGMはやはりシロナ戦のアレンジで、こちらはこれまで彼女との戦闘直前にかかっていたピアノのメロディが取り入れられている。
なお投球モーションも以前はシロナと同じ投げ方だったが、今回は野球選手の岩隈久志氏を参考にしたと思われる独自のスイングに変化している。



劇中での暗躍


ヒスイ地方の神話を探究する中でアルセウスの存在を確信して以来、好奇心を暴走させアルセウスに出会うためにあらゆる手段を講じるようになる。


まずアルセウスに挑もうとしたギラティナを探し出し、利害の一致から共謀する。
アルセウスを引きずり出すために時間・空間の神たるディアルガとパルキアを本人曰く「トチ狂わせ」、時空の裂け目が開く切っ掛けをギラティナに与えた。
それと並行して時空の裂け目より落ちてきた主人公と接触、探し求めていたプレートを入手している事を知ると全て集めるようにそれとなく誘導した。


時空の裂け目からアルセウスを顕現させる方法はディアルガとパルキアが降臨するのみで失敗に終わったため、代わりに主人公にプレートを収集させる方向にシフトする。
アルセウスの力であるプレートを主人公に集めさせて最後に奪い取る算段であり、現在のヒスイ地方を無に還して新たな世界ヘ作り替えるため主人公と相対する。
プレート奪取のために上記のメンバーでポケモン勝負を仕掛けてくる。


苦戦しながらも何とか勝利すると、これほどまで心酔しているにもかかわらずアルセウスに受け入れられない理不尽を主人公にぶつけるが、直後に笑みを浮かべ……。


「いいえ……まだ終わりではありません!!


手持ちは六匹全員尽き、この時点でウォロの負けは確定。
負け惜しみのハッタリと思われた。


ビシャーッン!!


が……!






突如ウォロの背後を闇が覆い、時空の裂け目を作り出した本作のもう一体の黒幕、はんこつポケモンギラティナが姿を晒す。
ギラティナは協力者として並び立ち咆哮を上げ、ウォロもまた狂気の笑みを浮かべて*3主人公へとギラティナを差し向けるのだった。




「ギラティナ 打破せよ!




●ギラティナ戦

ポケモン性別Lv.技構成
ギラティナ70シャドーダイブ
ドラゴンクロー
はどうだん
だいちのちから

実質的な七匹目の手持ちとしてギラティナを召喚し、連戦を挑んでくる。


BGMはアナザーフォルムという事で原作に準拠してか、『プラチナ』の専用BGMではなく、ヒードランレジギガスと同じ伝説のポケモン共通のもの。


ウォロからの連戦という都合上、回復は一切無し。ズタボロの手持ちでもそのまま挑まなければならない。
ターンもウォロのポケモンが倒された直後として扱われギラティナが先攻となるため、この時点で残り一匹の赤ゲージ等の満身創痍だったプレイヤーはほぼ確実に負ける
ウォロ戦自体が半ばサプライズの初見殺しなところもあり、それを何とか乗り越えた多数のプレイヤーがここで屠られたとか……。
そして負けた場合はウォロ戦からやり直しである。


厄介な事にギラティナにはウルトラネクロズマのようなこの戦闘時限定の専用バフが掛かっており、ただでさえ高いアナザーフォルムの耐久を更に高めてある。
どれくらい硬いかと言うと、同レベル帯のディアルガ/パルキアが放つタイプ一致かつ効果抜群な「ときのほうこう/あくうせつだん」を受けて半分削れるかどうかというレベル。
そして技構成も範囲が広く、特に専用技でもある「シャドーダイブ」が本作では溜め無しの煙幕効果付きとなっているのがいやらしい。
狙ったかどうかは不明だが*4ディアルガとパルキアと直前のイベントで手に入る伝説全てに抜群が取れる*5ので、なりふり構わず伝説ポケモンで手持ちを固めたプレイヤーの心も折ってくる



恐るべき強敵だが、何とか撃破するとまるで力尽きたかのように倒れ込もうとする。
倒した事の証左か心停止のような効果音も鳴り、長く続いた七連戦の終わりを実感するだろう。










ギラティナは 真の力を 解き放った!!




●ギラティナ(オリジンフォルム)戦

倒せたかに見えたギラティナだが、なんと全身を闇で覆って真の姿オリジンフォルムを解放した。
まさかまさかの八 連 戦である。


BGMも満を持して『プラチナ』版の固有BGMに変化
戦闘直前に鳴っていた心停止音は原曲のメロディを取り入れたもので、安堵させたところで絶望のドン底に叩き落とす秀逸な演出である。また、目が光ってギラティナが復帰した途端心音が正常になるという細かい表現も。もうやめて、プレイヤーのライフはゼロよ!
また、この演出の関係で原曲とは前後半の構成がひっくり返されており、アウトロがイントロとして移行している
曲自体もアレンジされ非常にカッコよく仕上がっている……が、如何せん状況が状況なので処刑用BGMにしか聞こえない。


連戦という扱いなのでやはりと言うか回復は一切無しで、ターンもギラティナから始まるためこの時点で消耗していれば敗北は必至
そして全滅すればウォロ戦からやり直し(ry


アナザーフォルムから攻撃面と防御面のステータスが入れ替わったため、耐久は減っているが代わりに火力面でより脅威的になった。
「シャドーダイブ」の演出が地味にアナザーフォルムから変化している他、威力も命中率の低下と引き換えに120まで上がり、より殺意が高くなっている。*6


絶望的な相手ではあるが、アナザーフォルム戦→オリジンフォルム戦は連戦ではなく同一戦闘内であるためバフなどは持続する。
はどうだんで弱点こそ突かれるが厄介なシャドーダイブを無効化できる特性が無い世界にもかかわらず枷をはめられるアイツも耐久面さえケア出来れば活躍できるだろう。創造神に喧嘩売った奴は伊達ではなかった。


連戦に次ぐ連戦を制するとギラティナもようやく力尽き、オリジンフォルムを解除してうずくまってしまう。
テキストでも「今度こそ ギラティナを やっつけた……!」と、この時限定の表記が成されている。



■結末

ビシャアンッ……!


戦闘終了後、アルセウス本人ですらないただの人間に負けたショックからか、ギラティナの方は即座に逃げ去ってしまう


逃走するギラティナを罵倒するウォロだったが、強力な後ろだったギラティナを失ったために夢破れたも同然であり、ようやく敗北を認めた。
そして主人公に夢の有無を尋ねた上で「自分は一人だったが、アナタはポケモンと共に夢を叶えるだろう」と告げ、ギラティナより託された全ての始まりであるもののけプレートをくれてやった。


同時に全てのプレートが揃った事で、主人公の持つカミナギのふえがてんかいのふえへと変化する。
これはつまり主人公がアルセウスに出会える権利を得た事を意味しており、それを知ると「アルセウスとアナタの邂逅など見たくもない」と毒づきつつ、今さっき捨て去った夢に再び情熱を燃やし始める。


「いつか いつの日か ヒスイ地方のポケモン全ての神話 

 その謎を解き明かし アルセウスに会ってみせる! いや従えてみせる!!



「何年…… 何十年」



「何百年かかったとしても!!



そう宣言し、一人シンオウ神殿を去って行った……。


その後はラベン博士に言伝を伝えていたらしく、主人公に敵わないと知ったギラティナはヒスイを守る道を選んだので、そのデータを調査して図鑑に記録するように促した。
そして最後に「もう会うことはないでしょう」と言い残して何処かに去ったようで、実際槍の柱での最終決戦以降はウォロに会うことはできなくなる*7
主人公に見せた顔の殆どが演技と偽りだったウォロだが、ポケモン図鑑の完成を楽しみにしていた時の笑顔は本物だったようだ


そして、ギンガ団本部にてウォロのしでかしたことを聞かされたコギトは、悲しげな表情で「あやつのことはもう忘れよ」と主人公に告げるのだった…。



過去作も含めた登場人物との関連や共通点


似通った容姿から当初は彼女の先祖と見られていたが、上記の通り似ているのは見た目だけで、その本性はシロナとは似ても似つかない。
一方で自らの好奇心を重んじる姿勢はシロナと通ずるものがあると言えるだろう。ただ、彼の場合は重んじすぎだが……。
ゲーム内では同族と思われるコギトも登場した事から、どちらがシロナの直接の先祖なのか、それともどちらも関係ないのかどうかは曖昧になっている。
性格を考えるとコギトの方がシロナの直系の先祖と解釈しやすいが、ウォロの方も金髪などの外見はシロナと共通しているし、特に彼女も付けているしずく型のアクセサリーを二人とも持っているので、どちらが先祖かはやはり明言できない状況である。
ちなみにシロナ自身は『プラチナ』では「やぶれたせかい」で主人公とギラティナとの対決に立ち会う形でギラティナと関わり、『HGSS』に至っては、ウォロが焦がれに焦がれて結局出会うことが叶わなかったアルセウスとシント遺跡で巡り会っている。
シロナの先祖がウォロなのかコギトなのか、あるいはどちらでもないのかはさておき、時間軸上後になるポケモンシリーズにシロナがいる以上は「シロナの先祖」にあたる人物自体は居るはずである。


  • コギト

同じような髪型と顔立ちで、かつ同じ古代シンオウ人の末裔と思われるコギトとの具体的な関係性は劇中では明らかになっていない。
なおコギトの庵にあるベッドは、一人暮らしのはずにもかかわらず何故かダブルベッドである上に枕が3つもあり、古の隠れ里に通い詰めていたウォロとは親密な関係だったのでは?と推測する声も。
しかし、フィールド内で拾える十中八九コギトが書いたとされるふるいポエム2には「私が懸想する人は 遠い場所に去ってしまった」と書かれている。これはかつてコギトには想い人あるいは夫がいた事を示唆しており、あの住居は共に暮らしていた形を残しているとも考えられる。


あるいはコギトが年齢不詳はおろか、ラブトロス絡みのイベントで、主人公が寿命を迎えた後も健在でいるつもりかのような発言をしている事から、そもそも血縁関係であったという説も……何百年かかってもがシャレに聞こえなくなる……


新世界の創造という目的は共通しているが、あくまで今の世界に失望した結果心なき世界の実現を目指したアカギと異なり、ウォロはただ己の好奇心の赴くままに世界を造りかえようとしており、対のキャラ造形になっている。
『LEGENDS アルセウス』をプレイした上で、改めてアカギの造形を見るのも面白いかもしれない。


  • シマボシ

アカギの先祖と思われる彼女は、序盤から好意的に接するも終盤は敵対したウォロとは正反対に、最初は厳しい態度で接するが最後には主人公の事を信じてあれこれと陰で手を貸してくれるなど、これまた反対の経緯を辿っている。(ただし、シマボシも序盤からなんだかんだで主人公を気に掛ける面はある)
発売前にはシマボシが先に公開された事から「アカギの先祖が女性ならシロナの先祖に相当する男性のキャラも登場するのでは?」と予想されており実際に的中したが、まさか性別だけでなく善悪まで入れ替わっているとは思われずプレイヤーの意表を突いている。
実際、プレイ中もシマボシがいつ裏切るのかと不安視する一方で、ウォロを「シロナの先祖なら善良なはず」と思い全面的に信頼するプレイヤーは多かったようで、やり込んできたユーザーほど「シロナは味方でアカギは敵」という先入観でミスリードに引っ掛かる形となっている。


こちらは「ポケモンの強さを引き出す方法」を知りたい一心で研究を続けてきた人物。
伝説のポケモンを利用することも厭わず、「好奇心を満たすためなら世界が滅ぼうと構わない」という思想は通じるものがある。
もっとも、アクロマの場合はあるトレーナーとの戦いを経て「絆の力」の存在を肯定し、満足して良い方向に改心してくれたので、ウォロよりはだいぶ融通の利く人物といえるか。


一人称が「ワタクシ」で尊大・傲慢な本性の片目が隠れている黒幕、自身の目的のために他者を欺き利用するという点は共通している。
ただし、トゲキッスやロズレイドにルカリオといった、トレーナーとの絆が必要なポケモンを手持ちにしておりポケモンを大事にしているのでは、と推測できるウォロと違い、ゲーチスは主力のサザンドラに「やつあたり」を使わせるあたり明確にポケモンを大事にしていない点が異なる。
また、単独で行動しており、計画が失敗しすべてを失っても何だかんだで「不屈」なウォロに対し、ゲーチスは組織を有するが、最後は怒りと失意のあまり精神が崩壊し「なにもできない」状態になっている。


上記の人物たちとは異なり後発作品「ポケモンSV」のキャラクター。
自分の夢のために頭がイカれ、倫理感が破綻したことが共通している。
また、博士と似て非なる存在も登場するが、こちらも(不本意でしかないが)7匹目、それも伝説のポケモンを繰り出してくる(ただし、ウォロと違って実質イベント戦闘。後発の性質からオマージュかもしれない)。


こちらも後発作品「ポケモンSV」のDLC「ゼロの秘宝」の登場人物。
伝説のポケモンに選ばれなかった、ストーリー後半で髪型などの見た目が大きく変わるといった点がウォロと共通している。
もっともストーリーの過程で荒れてしまったスグリと、最初から黒い本性を隠していたウォロでは作中における経緯は全く異なるが。



余談


  • シンオウ神殿でウォロが見せた独特すぎる髪型と服装だが、アルセウス捕獲後にはなんと両方とも呉服屋と散髪屋で再現できるようになっている。
    名称はズバリ「シンオウの衣」と「シンオウ結い」。古代シンオウ人にとってはこれが正装だったのだろうか……。
    これによりウォロの成りきりができるようになっており、待望だったアルセウスとの記念撮影も擬似的に再現してあげられる。うぇ~いウォロ君見てる~?
    また2023年にちゃおに掲載された漫画『よりみちぼるてっかーず!!』では、ヘアアレンジに失敗したリコがシンオウ結いになるというまさかのネタが登場した。

  • ウォロ(英名Volo)の名前の由来は、フランスの哲学者であるメーヌ・ド・ビランが提唱した「ウォロ・エルゴ・スム」(Volo ergo sum)と見られる。
    「我意欲す、ゆえに我あり」という意味の文で、意志の存在こそが自身の存在の立証となると説いている。
    これは近世哲学の祖デカルトの説いた「コギト・エルゴ・スム(Cogito ergo sum:我思う、ゆえに我あり)」に対抗するものであったとされる。言うまでもなく後者はコギトの名の由来である。
    いずれにせよ、今作ばかりでなく『ポケモン』シリーズ全体で見ても人物名は植物などの自然物から採られる例が殆どだった中では少々特異性を感じさせるネーミングといえるかもしれない。

  • 『Pokémon LEGENDS アルセウス 公式ガイドブック【完全版】』の『設定資料 登場人物編』にて、ウォロの設定資料に<パトソール制服着用ver.>と記されており、 彼の初期案での名(もしくは本名)はパトソールではないかという説がある。
    ただし、結局何の名称だったのかは不明であり、ひょっとしたらイチョウ商会の開発段階での名前だった可能性もなくはないので、あくまでファンの推測の域に留まっていることは留意するべし。
    ちなみに、パトソール(パトソールニチニク)はロシア語でひまわりを意味し、ひまわりの花言葉には「憧れ」「あたなだけを見つめる」などがある。

  • 手持ちになつき進化が多いと先述したが、それに加えてルカリオには「正しい心を持つ者にしか懐かない」、トゲキッスの進化前であるトゲチックには「心優しい 人を 捜し求め」るという設定がある。元々はもっと純粋な気持ちでアルセウスを探し求めていたのかもしれない。

  • 主人公に友好的に接しつつ、しかし実は……というキャラ造形からこいつらを連想する人も少なくないようだ。

  • ポケモンマスターズEXではアルセウスの発売1ヶ月前に期間限定のキャラとしてギラティナをパートナーにしたシロナを実装している。専用のBGMもウォロと似た前奏のアレンジである為ウォロの伏線だったと言える。
    後に実装されたセキやカイ、レジェンズ主人公2人がシロナに出会った際の反応は必見。

とうとうウォロ本人もバディーズに実装され、それとは別にメインストーリーでもさんざんネタにされたシロナと共演。そのエピソードは自身の目で見よう。



追記・修正は大いなる好奇心を満たしてからお願いします。


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*1 レアアイテムでもなんでもなく、そこら中で見かけるありふれたものである。
*2 手持ちのレベルがウォロよりも高く素早さが向こうより高いと無償降臨できるが、鈍足だったり手持ちのレベルが低かったりすると交代時に攻撃される
*3 ほんの1フレーム程だが、この瞬間のみ四白眼となり口角も大きく上げている。
*4 ウォロ自身ヒスイの神話には精通しており、そこに登場する伝説のポケモンがいずれ敵対する事を見越してギラティナの技構成を弄っていてもおかしくはない。
*5 シャドーダイブ→UMA・クレセリア、ドラゴンクロー→パルキア、はどうだん→ディアルガ・レジギガス・ヒードラン、だいちのちから→ディアルガ・ヒードラン。
*6 この仕様はプレイヤーがギラティナを使う際にも同様。ギラティナに限らず、本作のシンオウ三龍はオリジンフォルムになると専用技の命中率がアナザーより下がる代わりに効果や威力が変化し、演出もオリジン専用の豪華なものとなる
*7 写真屋の店先に飾られているウォロの写真は撤去されないので、写真でなら姿を見ることはできる。なお、イチョウ商会のキャラはこのイベント後も特にウォロについて言及することはなく、コギトやシンジュ団のモブが多少話題に出す程度。

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