登録日:2009/06/27 Sat 20:54:19
更新日:2023/08/04 Fri 15:48:19NEW!
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声優 声優項目 コメント欄ログ化項目 ナレーター 若本規夫 比良坂(ry シグマ・セブン 穴子さん セル ぶるあぁぁぁあぁ!! 漢 演説が似合う人 最強が似合う人 キャッチ・マイ・ハァァァァト・ベリーメロン! 天からお塩 トマトを食べるんだ わかも党 強力若本 17歳教志願者 ラスボス 勝てる気がしない 山口県 下関市 シャピロ・キーツ オオタコウイチロウ コーチ オスカー・フォン・ロイエンタール 酎 星獣戦隊ギンガマン ビシャス ベガ スクライド バルバトス・ゲーティア ビクトリーム 音速丸 シャルル・ジ・ブリタニア 松平片栗虎 アレクサンド・アンデルセン レイキバット スクラッシュドライバー オォォル・ハイィィル・ブリタァァァニアァァァ!! エェェェェイメンッ!!!
若本規夫は日本の男性声優。
またの名を『強力若本』(名前の元ネタはお察し)。
その渋い声と、独特な抑揚のある口調で多くのファンを魅了し続けている。因みに愛車はアストン・マーティンだとか。
声優としてはかなりの肉体派かつ武闘派で、新宿騒乱事件の前線で攻防にあたっていた元警視庁機動隊員という異色の経歴を持つ人物。
Webラジオ・戦国BASARA【金】の第5回に出演した際には、その知識を遺憾なく発揮した。
そんな氏が声優になったきっかけは波乱万丈である。
機動隊を2年ほどで退官し、日本消費者連盟事務局の創立メンバーとなるが、ある日上司を殴り飛ばして解雇されてしまう。酒に酔って帰宅中の電車で横になっていたら、上の棚から落ちてきた新聞に掲載されていたアテレコ声優養成所のオーディション広告が目に入ってきた。それに応募してオーディションを受けてみたところ、結果は合格。そこから氏の役者人生は始まったのである。どんな経緯だ。
喜寿を迎えた御老体ながら日々のトレーニングを欠かさず、声質は衰えを知らない。寧ろ若い時より磨かれている。
最早押しも押されもせぬ声優界の大御所である。機動隊時代にしごかれた経験から「顔を殴られた演技」と「腹を殴られた演技」を使い分けることができるという。
時折発せられる「ぶるぁぁぁぁぁぁ!!!!!」という叫び声が特徴的であり、お約束のネタと化している。「ドラゴンボール」のセル、「宇宙の騎士 テッカマンブレード」のテッカマンオメガ、「金色のガッシュベル!!」のビクトリームなどで見られる。
アナゴさんの「ふぅぅぐたくぅ~ん」などに代表されるように、
独特の抑揚をつけたねっとりとした喋り方、巻き舌が特徴。声優に詳しくない人でもセリフを聞けばこの方だと分かるだろう。
そんな氏の持ち味はやはり渋みを効かせた重厚な演技。
味方にすれば頼もしく、悪役を演じさせれば強大で恐ろしい存在となる。
バトルものならば、氏が演じるキャラはほぼ強キャラ。なんなら作中最強クラスだったりする。「こいつがラスボスなんじゃね?」とか「こいつ絶対強いわ………」とか想像させるのは容易く、下手すりゃラスボスより強い。
とにかく威厳、腕っぷしの強さ、圧倒的な存在感を視聴者に刻み付けてくれるような演技である。
敵側で出演したが最後、高確率で主人公側(ゲームならプレイヤーも)を容赦なく叩きのめしてくれるだろう。
その余りの演技の素晴らしさから、スクエニスタッフからは
「アウトオブコントロール(笑)」
と好評で、キングダムハーツⅡのゼムナス役以来、FINAL FANTASY ⅩⅡのアルシド、FINAL FANTASY Ⅳ(DS版)のルビカンテ、DISSIDIA FINAL FANTASYのカオスと出演回数を増やしている。
ナレーションでは「聖戦士ダンバイン」「星獣戦隊ギンガマン」「スクライド」などが印象的だろう。ダンバインとギンガマンはファンタジー調の作品であり物語の雰囲気を作り出すのに一役買ってくれた。
そんな若本氏であるが、氏にはもう1つの持ち味がある。
自由奔放なアドリブ、ギャグキャラの演技である。
真っ当に渋く格好いい演技をこなせる氏ではあるが、ひとたび弾けるとフリーダムなナレーションが開始される。
そして2000年前後より「音速丸」「ちよ父」「ビクトリーム」「メカ沢新一」などのギャグキャラを演じる中で新たな境地を開拓していった。
氏の渋い声をハイテンションな、あるいはシュールなキャラに用いることで独特かつ強烈な存在感を発揮。視聴者の腹筋を破壊していったのである。
シリアスなキャラだけでなく、コミカルな役や、愛すべきバカ等の役もこなす。作品によっては、何と赤ちゃん役までもこなす*1。2016年からCSの番組でたかはし智秋と共に多くの声優と雑談する番組に出演している。
一流の人間の条件とは仕事を選ばない事なのだろう。
その独特すぎる演技は各方面からネタにされる。ギャグが嫌というわけでもなく、むしろアドリブでボケ倒す派らしいが、同業者からモノマネされることは(一部の例外を除き)あまり快く思ってはいないらしい。
完全体セルやオスカー・フォン・ロイエンタール等、ナチュラルに演じられるキャラ(所謂「真面目な若本」)がお気に入りとのこと。WA4でガウン役に選ばれた際には「マトモな役ができる」と喜んだという。
………でもちょっと自重しr(ry…してください、若本さん。
歳を重ねるごとに声の抑揚がどんどんインフレしていってるし……
- テイルズオブデスティニー2のバルバトス・ゲーティアは立ち位置こそ中ボスで人間的にもどうしようもないチンピラなのだが、男前なビジュアルと実力相応の(シャピロ・キーツを彷彿とさせる)シリアス演技のおかげでカルト的な人気を獲得。その後もシリーズで定期的にゲスト出演しており、大抵のラスボスを遥かに凌駕した圧倒的強さ(理不尽さ)で猛威を振るい、多くのプレイヤーを絶望させた。
- 日本一ソフトウェア作品ではファントム・キングダムの魔帝ロイヤルキングダーク3世と魔界戦記ディスガイア2の魔王ゼノンという魔王役を2回演じており、後者に至っては全ての元凶にしてラスボスである。(前者は完全なギャグキャラで、後者もなんか小者臭が漂ってるうえにディスガイアRPGでギャグ堕ちしてたけど。)
そんな最強キャラも似合うが、カリスマキャラも似合う。
- MGSOPSでは兵士達を疑心暗鬼に陥らせるような素晴らしい演説を、
マブラヴ オルタネイティヴでは自分達が戦い続ける理由と桜花作戦に向かう衛士達に向けた素晴らしい演説を、
プリズン・ブレイクでは囚人達のボスを殺害後、演説でその座を奪いとる。演説が似合うお方である。
- コードギアスでは主人公ルルーシュの倒すべき敵であるブリタニア皇帝を演じ、威厳に満ちた堂々たる演説を披露する。
- スタッフから野放しにされたD.Gray-manにおいては、ソカロ元帥を一気に輝かせた。
- 金色のガッシュベル!!ではハイテンションかつおバカな魔物であるビクトリームを熱演。さらにキャラソンまで歌ってくださった。元々凄まじい人気であった彼の破壊力を原作以上に向上させ、視聴者の腹筋を完全に破壊した。
サザエさんのアナゴや花沢さんの父は国民的に有名だが、商店街の魚屋や泥棒等一人で何役もこなす。
でも、母親や妻に頭が上がらないキャラが多いのは気のせいだろうか。
野沢那智や石田太郎、たてかべ和也から持ち役の一部を引き継いでいる。
○主なキャラ
- セル(ドラゴンボール)
- 蘭堂ヒロ(魔境伝説アクロバンチ)
- ナレーター、ドワ・グロワ、アレン・ブレディ(聖戦士ダンバイン)
- ジーン(MGSOPS)
- 天の声(ハヤテのごとく!)
- ムムカ(ゼノブレイド)
- アレクサンド・アンデルセン(OVA版HELLSING)
- ガウン・ブラウディア(WA4)
- シャルル・ジ・ブリタニア(コードギアス 反逆のルルーシュ)
- アイスデビモン(デジモンフロンティア)
- セオドア・バックウェル(プリズン・ブレイク)
- パウル・ラダビノット(マブラヴアンリミテッド、マブラヴ オルタネイティヴ)
- イグニス(KOF2001)
- オメガ・ルガール(KOF2002)
- DIO(ジョジョの奇妙な冒険ドラマCD)
- ホル・ホース(〃OVA)
- ジーン(劇場版 機動戦士ガンダムⅠ)
- フィリップ・ヒューズ(機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー)
- バルド中尉(機動戦士ガンダムF91)
- ベガ(ストリートファイターシリーズ)
- シャピロ・キーツ(超獣機神ダンクーガ)
- WILL、ムーンWILL(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
- 魔帝ロイヤルキングダーク3世(ファントムキングダム)
- 魔王ゼノン(魔界戦記ディスガイア2)
- 泉戸裕導(タユタマ)
- ジョニー(GG)
- アウグストゥス(デモンベインシリーズ)
- ドラキュラ(悪魔城ドラキュラシリーズ)
- ニュー速でやる夫/ニュー速でやらない夫(ザ☆ネットスター)
- ちよ父(あずまんが大王)
- 音速丸(ニニンがシノブ伝)
- 織田信長(戦国BASARA)
- 高屋敷寛(家族計画)
- オスカー・フォン・ロイエンタール(銀河英雄伝説)
- 超人ギャランドゥ(ZWEI2)
- 松平片栗虎(銀魂)
- 漢(鬼灯の冷徹)
- オオタ・コウイチロウ(トップをねらえ!)
- シュバリエ・ドートリッシュ(キディ・グレイド)
- ガーゴイル(吉永さん家のガーゴイル)
- ジェイクリーナス、アズタロサ(ヴァルキリープロファイル)
- ブチョウ(全力ウサギ)
- ビシャス(COWBOY BEBOP)
- ジョージ釜本(デュエル・マスターズ)
- ガルーダ(QMA)
- アンドレ(ルミナスアーク)
- ノイレジセイア、シュテルンノイレジセイア(スーパーロボット大戦シリーズ)
- マイヤー・V・ブランシュタイン(〃)
- メカ沢新一(アニメ版魁!!クロマティ高校)
- テッカマンオメガ(宇宙の騎士 テッカマンブレード)
- ラング(DETONATOR オーガン)
- シュララ(ケロロ軍曹)
- 山沖薫(ひぐらしのなく頃に絆)
- 大滝悟郎(名探偵コナン)
- 破壊神シヴァ(天空戦記シュラト)
- コンラッド・ヴィスケス(無限のリヴァイアス)
- カーディナル・ガリジャーノン(エンドオブエタニティ)
- 剛鬼、酎(幽☆遊☆白書)
- 岡星精一(美味しんぼ)
- ギュスターブ・サンジェルマン(バッカーノ!)
- ギガルト(プラネテス)
- レイス(オーディンスフィア)
- ハイマックス(ロックマンX6)
- 雨蜘蛛(砂ぼうず)
- ハードボイルドペンギン(アニメ版ガンパレードオーケストラ白の章)
- ゴールデンバット(人造人間キカイダー THE ANIMATION)
- スカール(平成版サイボーグ009)
- アイアン木場(高校鉄拳伝タフ)
- ビアージオ=ブゾーニ(とある魔術の禁書目録Ⅱ)
- 死の騎士(スーパーナチュラル)
- 石田三成(新鬼武者)
- 十文字ハヤト(ラーメン紳士)
- 皇すすむ(継つぐもも)
- ニキータ・ドラゴヴィッチ(Call of Duty:Black Ops)
- デメキン(吸血鬼すぐ死ぬ)
- 迦雄須(鎧伝サムライトルーパー)
- ギャンザック(ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック)
- 尾手院王/ガマヘビ変化、ボイスハート(LIVE A LIVE)※リメイク版
- 鏢、紅煉(うしおととら)*2
- 星霊王(FAIRY TAIL)
- ブラックシャドー(F-ZERO ファルコン伝説)
- 第3話Bパートのピピ美(ポプテピピック)
- 閣下(プラネット・ウィズ)
- 穴井一尉(かげきしょうじょ!!)
- バット将軍(真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ、ゲッターロボアーク)
トランスフォーマーシリーズ
- フレイムコンボイ(ギャラクシーフォース)
- メガトロン(吹き替え)(アニメイテッド)
特撮
- アークキバット/レイキバット(劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王)
- スクラッシュドライバー、ツインブレイカー、クロコダイルクラックフルボトル、クローズマグマナックル、グレートクローズドラゴン、ジーニアスフルボトル、グリスブリザードナックル、クローズビルド缶、プライムローグフルボトル、マッスルギャラクシーフルボトル(仮面ライダービルド)
- ミイラのゼイ腐(天装戦隊ゴセイジャー)
- アイアロン(ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国)
以下ナレーション
余談
自宅でドラゴンボールの台本を読んで練習していたら、外から
「出てこいセル!」
と近所の坊主に言われ
「俺に吸収されたい奴は誰だァァァァァァ!?」
と返したサービス精神の旺盛さが窺える微笑ましいエピソードがある。
その子供は恐怖のあまりに泣き出してしまったらしいが
氏は同年代の多くのベテラン声優陣とは真逆の考え方を持っている。
かつての声優は「役者業がメインで、声優はその中の一部分的なもの*3」「声優として活動する前に役者(舞台)を経験するべき」と主張する者が多かった。
それに対してベテランの若本氏は「声優と役者は別物」「(舞台をやっても、声優業には)あんまり役に立たない」と語っている。
同業者に対しても近年顕著になってきた声優の舞台劇進出や、声優育成プロセスに辛辣なコメントを述べる場面もあった。
その姿勢から、実はベテラン勢の中では完全な異端者といっていい。
ただしこれは、声優という立場や職業に強い思い入れを持つ氏が舞台出演経験も相応に積んだ上での発言である。所謂エアプ批評などでは全くないので誤解なきよう。
追ぃぃ記ぃ…修正をぉ…お願いしまあぁぁぁぁぁすゥゥゥ!
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*2 前者はOVA版、後者はTVアニメ版で担当。
*3 副業やアルバイトのような感じ
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