登録日:2020/04/03 Thu 22:23:22
更新日:2024/05/17 Fri 11:11:29NEW!
所要時間:約 7 分で読めます
▽タグ一覧
アームズ・ドーパント 武器 怪盗 外道 演者の怪演 ヒャッハー 世紀末 狂気 ジャギ 怪人 ドーパント ガイアメモリ 仮面ライダーw 兵器 仮面ライダー ライダー怪人 平成ライダー 残虐 卑劣 卑劣漢 残虐非道 えげつない 園咲冴子 野蛮 非道 破壊兵器 全身武器人間 歩く武器庫 強敵 俺の名を言ってみろ 寺田克也 刺客 北斗の拳 マッドマックス2 マッドマックス 悪趣味 偽物 銀行強盗 強盗 仮面ライダーの名を騙る怪物 仮面ライダーの名を穢す怪物 クズ野郎 俳優の本気 アームズ オールマイティー オールラウンダー 万能型 犯罪者 ガードベント ←される方 origin コメント欄ログ化項目 西興一朗 兵器の記憶 アバレッド←ではない ツインローズ fの残光/強盗ライダー fの残光/相棒をとりもどせ 偽仮面ライダー 倉田剣児 強盗ライダー 黒いアバレッド
さぁ、俺の名前を当ててみなぁ…?
……知らないよ!!
ブブー!正解は『仮面ライダー』。忘れんなよ…。
倉田剣児/アームズ・ドーパントとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーW』に登場する怪人である。
演:西興一朗
●目次
データ
※一部出典:『仮面ライダー図鑑』より
身長 | 250cm |
体重 | 280kg |
種族 | ドーパント |
ガイアメモリ | アームズメモリ(兵器の記憶) |
生体コネクタ位置 | 右こめかみ |
特色・力 | 剣や銃などの武装へと自在に変化する腕部 背面にマウントしたシールドソードによる完璧な防御 |
クリーチャーデザイン | 寺田克也 |
初登場回 | 『W』第15話「Fの残光/強盗ライダー」 |
『W』第16話「Fの残光/相棒をとりもどせ」 |
概要
第15話・第16話に登場。
かつて風都で名を馳せていた怪盗コンビ『ツインローズ』の一人である倉田剣児が、「兵器の記憶」を宿したガイアメモリ「アームズメモリ*1」で変身したドーパント。
園咲冴子が本格的にフィリップ=園咲来人を確保する為に送り込んだ刺客であり、序盤の強敵でもある。
以前は犯行前に予告状を送り付け、一滴の血も流さずに目当ての金品を手に入れる事をポリシーにしていたが、
ガイアメモリに手を出してからは完全にその力に呑まれ、増幅された破壊衝動のままに他者を平気で傷つけるようになるなど、目的の為なら手段を選ばない卑劣漢へと豹変してしまう。
更にその過程で『仮面ライダー』の名を騙って残虐な犯罪行為を働き、その名を穢した事から左翔太郎に「このクズ野郎…!」と蔑まれている。
しかしながら元怪盗だけあってか、仮面ライダーWを誘き寄せて罠に嵌めるなど、見かけによらず知略家としての一面も併せ持つ。
容姿
銀色がかった半透明の細長い髑髏の仮面と甲冑を身に纏った赤い肌の戦士といった風貌で、全身を兵器で固めたその姿はまさに「全身武器人間」そのもの。
『兵器』の名の通り、ベルトには無数の拳銃を身に付け、甲冑には大量のナイフか弾丸を思わせるディテールが刻まれ、更に背中には剣先が折れた巨大なシールドソードを背負っている。
髑髏の仮面でオートバイを駆るその姿はどう見ても世紀末を舞台にしたあの漫画のあのお方や、その世紀末漫画のモデルとなった映画作品にしか見えない。
能力
第13話・第14話に登場したバイオレンス・ドーパントに続く近接戦闘型で、Wとも互角に渡り合える高い戦闘力を誇り、
上述のシールドソードを巧みに扱い、敵の攻撃を防ぎつつ、そのまま切り返して攻撃に転じる事が出来る。
しかし、このドーパント最大の特徴は変幻自在の能力を持つ左腕。
この左腕はガトリング砲や大剣などの様々な武器に変形させる事が可能で、特にガトリング砲の時は弾薬の種類すら変化させる事も出来、劇中では爆弾や特殊な液体金属を発射している。
この様々な武器に自在に変化出来る左腕と、シールドソードを駆使した遠近問わず柔軟に立ち回れるオールラウンダーさがウリであり、
その厄介さはフィリップをして「奴は両腕を自在に武装出来る!強敵だぞ…!」と言わしめている。
関連人物
- 麻生冬美
演: 森下悠里
『ツインローズ』としてコンビを組んでいたかつての相棒であり、今回の依頼人。
倉田の暴走を止める為に銀行員を装って鳴海探偵事務所に偽仮面ライダーの調査を依頼した。
その後、正体がバレてしまうが、倉田と共に警察に自首する事を条件に、改めて翔太郎達に倉田を止めるよう依頼する。
- 園咲冴子
今回の事件の首謀者であり、倉田のクライアント。
新たなガイアメモリを生み出す為の要として弟のフィリップ=来人を連れ戻そうと、倉田をWへの刺客として送り込んだ。
仮面ライダーの名を穢す偽仮面ライダーに怒りを燃やすが、彼の甘ちゃんな性格が仇となり、敵の罠に嵌って鳴海亜樹子共々人質にされてしまう。
- フィリップ
『地球の本棚』に繋がる事が出来る魔少年で、倉田と冴子の真の狙いでもある。
『ビギンズナイト』で初めてファングジョーカーに変身して自我を失いかけた事でファングの力を拒絶していたが、
囚われた翔太郎達を救うべく、遂にその力を再び使う覚悟を決める。
劇中での活躍
Wを誘き出す為、上記のように『仮面ライダー』の名を騙って銀行や現金輸送車を襲撃するなどの悪事を重ねていた。
ちなみにその時の冬美の回想の中で『仮面ライダー』を名乗っていた場面は以下の通り。
[[さぁ、俺の名前を当ててみなぁ…?>俺の名を言ってみろ]]
仮面ライダー…?
[[Exactly….>テレンス・T・ダービー]]正解だ。ハッハッハッ……!
……いくら何でも盛り込み過ぎじゃあないですかねぇ、三条先生……
その後も現金輸送車を襲撃し、本項目冒頭のように質問に答えられなかった警官を手に掛けようとしたところを本物の仮面ライダーWに見つかってしまうが、
自身のバイクテクニックとガトリング砲の連射で振り切って見せた。
しかし、その際に落としてしまったリンゴのプレートが手掛かりとなり、居場所を特定されてしまう。
現場に駆け付けた冬美から「昔のアンタに戻ってくれよ!」と説得されるも、
“昔の俺”ねぇ…。フッ、ハハハハハハッ……! 無理だなぁ!
もう……俺自身にも自分を止める事が出来ないんだよ。
ガイアメモリという……禁断の果実を、食っちまった今となってはなぁ……!!
もう、剣児の目じゃない……!
倉田!メモリを捨てろ!
…ハハハッ!メモリ捨てるぐらいだったらなぁ…!人間を捨てるねぇ……!!
\アームズ!/
本物さんよぉ、たっぷり遊んでくれよ……!
その言葉も空しく、上記の台詞と共にドーパントとなってWと交戦。
一時はWを苦戦させるも、フィリップの機転と翔太郎の怒りの猛攻によって押され気味になってしまう。
しかし、実は拠点に大勢のマスカレイド・ドーパント達を待ち伏せさせており、落としたリンゴのプレートもWを誘き出す為にわざと落としたものだった。
マスカレイド・ドーパント達に冬美と亜樹子を人質に取らせ、Wに変身を解除させようとする。
翔太郎は変身を解除すると見せかけてルナジョーカーで逆転しようとするが、瞬時にそれを見抜くとダブルドライバーの左側を発射した液体金属で固め、
そのまま乱射を食らわせて変身を強制解除させてしまう。
真の狙いであるフィリップには逃げられてしまうものの、翔太郎と亜樹子を捕らえる事には成功。
なお、冬美についてはかつての相棒に対するせめてもの情けなのか、手を出さずに見逃している。
その後、フィリップに亜樹子のケータイを通じて「ツバサ町の廃工場でお仲間を巻き込んだ特別残酷なゲームを始める」という旨の発言で脅迫。
フィリップに向けて警告を発した翔太郎に対し、先程の戦闘で出来た彼の脇腹の傷を右足で踏み付けながら、
「死んだら、絶交もクソもねーよな? ハハハハッ…。じゃ、あ・と・で」と言い放ちつつ、翔太郎の悲鳴を電話越しにフィリップに聞かせて通話を一方的に打ち切った。
翌日、脅迫通りに「翔太郎を鉄パイプで作った巨大な剣山の真下に吊し上げ、そのロープを亜樹子に持たせる」という、文字通り『特別残酷なゲーム』を敢行し、
その姿を狂気の高笑いと共に見物しながらフィリップの到着を待っていた*2。
亜樹子も長時間にわたってロープを持っていたせいで両掌から出血するという状態になりながらも何とか耐え忍んでいたが、遂に腕力が限界に達してしまい、そのままロープから手を離してしまう。
しかし、落ちる寸前にファングメモリが駆け付けたおかげで翔太郎は助かり、相棒を信じる事で覚悟を決めたフィリップがファングジョーカーに変身。
見た事が無い予想外のWの形態に動揺し、待ち伏せさせていたマスカレイド・ドーパント達も一掃された上に自身も圧倒された事で亜樹子を盾にしようとする。
が、アームファングの一撃が放たれる寸前に翔太郎の呼びかけでフィリップが意識を取り戻し、ファングの力を制御した事で形勢逆転。
亜樹子を奪還された挙句、戦意喪失したのか、戦おうとせずにそのまま逃げようとするも、ショルダーファングの強烈な攻撃でダメージを受け、
最後はガトリング砲による苦し紛れの乱射*3も通じぬまま、ファングストライザーの一撃を受けてメモリブレイクされた。
剣児…!
冬、美……。
剣児……!!
その後、駆けつけた冬美の腕の中で見せたその素顔は、今までの狂気に満ちた顔ではなく、ガイアメモリの呪縛から解放されたような表情であった。
事件後、倉田は逮捕され、冬美も約束通り彼と共に警察に自首。何とか事件は解決し、『仮面ライダー』の名誉も守られたのだった。
派生作品におけるアームズ・ドーパント
アクマイザーの無限モンスタープラントによって生み出された怪人の一体として登場。
武装した装甲車に乗って暴れまくるその姿は完全に世紀末でヒャッハーしてる奴そのまんまである。
上村優/美少女仮面ポワトリンのアンダーワールド内にて、レジェンドライダーウィザードリングの力で召喚された仮面ライダーアクセルと取っ組み合いになる中、
最期はヒートトリガーにハーフチェンジしたWの銃撃を半ばアクセルのガードベントにされる形で食らい、本来の力を発揮する機会も得られないまま呆気なく撃破された。
第56話「闇はoの巣 1/彼に質問をするな」にて、ガイアメモリ流通組織「ORIGIN」の密売人の1人が護身用のアームズメモリで変身した別個体が登場。
組織を追っていた照井竜から仲間を逃がそうと右手にシールドソードを携え、左腕をガトリング砲に変化させて竜=アクセルに挑みかかるも、
左腕をエンジンブレードで切り落とされた挙句、顎を掴み掛かられた状態のまま下半身だけをバイクモードに変形させたアクセルの手でビルの最上階から放り投げられた末、
最後はアクセルグランツァーでメモリブレイクされ、そのまま逮捕された。
余談
- 倉田剣児を演じた西興一朗氏は『W』以前に塚田英明氏がプロデューサーとして参加した『爆竜戦隊アバレンジャー』にて、伯亜凌駕/アバレッド役を演じていたが、
本エピソードにおいては楽天的で温和な性格の凌駕とは真逆の外道を同じ役者とは思えない程に演じ切り、当時の視聴者とファン達を驚愕させた。まぁ、本人は元々悪役志望の俳優だったからね。
その後、2014年のVシネマ『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』でも、ネオマドーのボス・ガイラー将軍というこれまたド畜生の外道を演じている。
同じスーパー戦隊出演者ドーパントとしては、デカイエローを演じた木下あゆ美氏(トライセラトップス・ドーパント)、ボウケンシルバーやキョウリュウグレーを演じた出合正幸氏(トリガー・ドーパント)が存在する。
ちなみに『アバレンジャー』で共演した富田翔氏はドーパントではなかったものの、Vシネマ『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル』にて敵役として出演している。
- アームズ・ドーパント撃破後、Wに追われる冴子を園咲霧彦/ナスカ・ドーパントが秘密の特訓の末に身に着けた超高速移動能力で救出しているが、
これにより霧彦の株が爆上がりし、更なる活躍が期待されたものの、そんな彼の想いは次回で残酷な形で裏切られる事となる。
- アームズ・ドーパントのコンセプトは後に登場するアクセルへの布石となっており、実際「大剣が武器」「赤い色が特徴的」「使用するガイアメモリのロゴが同じ『A』」と共通点が多く、
上記の『MOVIE大戦アルティメイタム』及び『風都探偵』にて夢の対決(?)を繰り広げている。
なお、本エピソードのラスト辺りから竜=アクセルのメモリガジェット「ビートルフォン」がちょくちょく姿を見せるようになる。
ハハハハハッ…。お前も、一度これで追記・修正してみろよ?やめられないのが分かるからよ…。ハハハハハッ……!
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\アームズ!/
#vote3(time=600,5)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#lsd()
#comment_num2(num=30)
*2 なお、その様子を遠くから車で眺めていた冴子は「素敵な趣味だこと…」と皮肉たっぷりに呟いていた。
*3 撮影ミスなのか、よく見ると左腕ではなく、右腕の方を変化させて放っている。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧