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更新日:2023/08/17 Thu 22:57:06NEW!
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仮面ライダー 黄金の精神 仮面ライダーw 仮面ライダージョーカー w ジョーカー 最強の一般人 エクストリーム 切札 漢 真の漢 探偵 鳴海探偵事務所 桐山漣 妄想 さあ、お前の罪を数えろ 帽子 仮面ライダー主人公 ニヒル 左翔太郎 狂言回し 愛すべきバカ 翔太郎と…弦太朗 二人で一人の、探偵にして戦士 名探偵ダブル 左 風都探偵 細谷佳正 探偵物語 元ヤン 女運ゼロ 結構暗い過去持ち 苦悩の連続 ハーフボイルド 左側 wの左側 windscale 実は天才的 女運がない 帽子の似合う男 二枚目も三枚目もこなす left 半熟気取りのナルシスト 名取幸政 友よお前のためならば 和田雅成
いくぜ、相棒。
『仮面ライダーW』およびその後日談的続編である『風都探偵』の主人公。
仮面ライダーW、及び仮面ライダージョーカーに変身する。
演:桐山漣(TVシリーズ)、和田雅成(風都探偵 The STAGE)
声:細谷佳正(KAMEN RIDER memory of heroez、風都探偵)
●目次
【概要】
風都にて『鳴海探偵事務所』を営む探偵。
同事務所で相棒であるフィリップと暮らしており、“「二人で一人の探偵で仮面ライダー」”となってドーパントによる犯罪から街を守っている。
左利き。
パーソナルアクションは手首のスナップで、W変身時やキメる時によく見られる。
トレードマークは帽子で、多様な帽子を数多く持つ。
所持メモリは〈ジョーカー〉〈メタル〉〈トリガー〉で、ダブルドライバーも普段彼が持ち歩いている。
当初は所長だった(はず)が、おやっさん鳴海荘吉の娘鳴海亜樹子がやってきてからは(土地の権利書を理由に)所長の座を奪われる。
もちろん最初はその横暴に猛反発したが、亜樹子の優しさや本質を見抜く力を知ってからは亜樹子を所長として認めるようになった。
【人物】
(少なくとも)小学生の頃から風都に住んでいた生粋の風都っ子であり、風都は彼の庭同然。
風都を深く愛しており、「この町では誰一人泣いていて欲しくない」と語る。
また、風都の人たちが付けた「仮面ライダー」という名前にも愛着を持ち、
偽者ライダーが現れたり、テロリストが「仮面ライダー」を名乗った際には怒りを露わにしている。
正義感は昔から強かったが、小学生時代にスパイダー・ドーパントの事件に遭遇し、そこに現れた荘吉に憧れたのが事の始まり。
以降荘吉に弟子入りを志願し続けるも、青春時代は長年認められないことへの苛立ちから『街の番人』を名乗るヤンキーとなっており、ケンカに明け暮れる毎日を送っていた。
しかし高校生になって「他人のための我慢ができる」ことを荘吉に認められ、高校卒業後の弟子入りが決まり、探偵業を営むようになった。
風都のあちこちに知り合いがおり、なかなか顔は広い方。
情報屋のウォッチャマンやクイーン&エリザベス、サンタちゃん、風都署の刃野やマッキーとも親しい。
刃野はヤンキー時代から世話になった恩人であるが、マッキーとは犬猿の仲(でも案外仲良し)。
主人公なのに全く過去や私生活の掘り下げがない事でも良く知られ、物語の舞台である風都育ちということに加え、町中に知り合いがいるというにもかかわらず彼の過去はほとんど語られる事がなく、
他のキャラクターの描写の端々で断片的に語られるに留まっており本人のキャラクターに似合わずかなり謎が多かった。
加えて、飲み物を飲むばかりで食事の描写も数えるほどしかなく、
ドーパント絡みでなければ寝ている姿すらろくに描写されないなど意外と私生活は謎に包まれている。
『W』のその後を描く漫画『風都探偵』で、ようやく自宅が登場したほど。
なお、探偵業務を優先するために自宅に戻ることはかなり少なく、そのせいもあってかかなり片付いている。
『風都探偵』では、探偵事務所に転がり込んできたときめが翔太郎の自宅に住むようになったが、
シングルベッドしかない部屋に2人で(女性と)寝泊まりは不可能なため、翔太郎は探偵事務所で寝泊まりするようになった*1。
『MOVIE大戦2010』において、刃野は「あいつ(翔太郎)が帰る場所は、この探偵事務所だけ」と発言していた。
そして『風都探偵』にて、両親を早くに亡くしており、親戚のおばちゃんの家で世話になっていたことが明らかになった(その後弟子入りと共に親戚宅から独立)。
また、年齢も公式には不詳。
高校卒業と共に弟子入りし、その後に起きた「ビギンズナイト」から1年後が本編という点から少なくとも19歳。
本編でおじさんと呼ばれる事を嫌がる、歳上の女性に対してアラサーと表現する等、20代前半である事が伺える描写があり、
他関連作品の描写も考慮すると、本編時は20~22歳前後だと思われる。
【ハーフボイルド】
『いかなる時も情に流されない鉄の男』であるハードボイルドに対して強い憧れを持ち、
ハードボイルドな探偵である鳴海荘吉に弟子入りしていた。
形から入るタイプで、ハードボイルド小説を読み漁り言動も渋く見せようとカッコつけているが、
素の本人はというと感情豊かで非常に情に脆く優しい、かつお調子者という真逆の性格。
挙句の果てに『風都探偵』では亜樹子から壮吉を引き合いにされて「半熟気取りのナルシスト」呼ばわりされる羽目になる。
相棒から『ハードボイルドになりきれない半熟卵』として“ハーフボイルド”という名称をつけられ、
亜樹子によって採用され以降それが定着した(しかし本人は頑なに認めようとしない)。*2
優し過ぎるため、時には依頼人のために無茶をして危険な目にあうこともあり、これが彼の弱点と同時に魅力となっている。
時に依頼人が犯人だったりした場合はやむなく捕まえるが、例え依頼人がどれだけ犯人と疑われようとも可能な限り依頼人を信じて行動する。
一応、口では否定しつつも自分がハードボイルドには程遠いことは自覚しているらしく、
無理にカッコつけようとする音痴歌手ジミー中田には自分と近いものを感じたり、照井竜からハードボイルドを感じたりしていた。
また、ハードボイルド小説を人生の参考書と呼び、ハードボイルド以外に興味はなかったが、時代劇『風の左平次』のDVDを観たらあっという間にハマった。
基本的には常識的な青年であり、亜樹子と言い争いをする時は大体彼の発言の方が正論なのだが、
これらの趣味が絡むと別で、翔太郎の方がバカなことを言って亜樹子にツッコまれる展開になる。
ハードボイルド小説を経費で買おうとしたり、映画館で捜査中に『劇場版 風の左平次』を発見して見に行こうとしたり(後者の行動は結果的に事件解決に繋がった)
つうかこれ経費で落ちねぇの?
亜樹子「落ちるわけないでしょ!?」
観てえぇ……『風の左平次 THE MOVIE』! それも3Dだとぉおおおおおおお!!!? 亜樹子、これ観ようこれ!←調査中の発言
一方でフィリップ不在時はハードボイルドな雰囲気を漂わせており、青山晶が言うところの「痩せ我慢」が結果的にハードボイルドに繋がっている様子。
【仮面ライダーWとなった経緯】
鳴海荘吉が受けた『“運命の子”の救出』の依頼に同行した際、荘吉にいいところを見せようと「ここから一歩も動くな」という言い付けを破り独断専行、運命の子と接触した。
それが原因で運命の子の救出が困難な状態になり、荘吉は救出の最中凶弾に倒れることになる。
荘吉は最後に
「翔太郎、この依頼……お前が引き継いでくれ……」
「あの子を……あの子を頼んだぜ……」
「(一人前の証である帽子が)似合う男になれ……」
と言い残して事切れた。
そして、脱出のため運命の子ことフィリップと協力し、“W”に変身することになる。
悪魔と相乗りする勇気……あるかな?
以降、愛する風都を守るため。そして“自分で勝手な決断をしたこと”という自分の“罪”を償うために、Wとして戦うことになる。
【能力】
探偵としての能力や洞察力はかなり高い。
調査におけるポリシーは自分の直感に基づいて『(容疑者を)疑いぬいて(依頼人を)信じきる』。
基本的には直感で怪しい容疑者を選び、その容疑者について確たる証拠が出るまで調べ上げる。シロが確定すれば容疑者リストから消えるので合理的である。
基本的には顔の広さを用いた聞き込みや実地調査をメインに調査を進める。
この「左翔太郎流」捜査はフィリップの得意な情報入手・分析などとは違う強みがあり、『Zを継ぐ者』でフィリップが翔太郎の役割を代行した時は戸惑いっぱなしだった。
得意なのはネコ探しで、“ネコの身になって”探すというちょっとアレな方法を用いる事もある。
本人は「ハードボイルドじゃない」として、ペット探しの依頼は断っていたが、
亜希子が所長になってからはこの手の依頼も受けるようになり、その中でさらに腕前が磨かれていったようである。
現在では、依頼人の喜ぶ顔が嬉しくなったらしく、満更でもない様子を見せる。
元ヤンキーだったことや、本人曰く「仕事柄酔っ払いの喧嘩に巻き込まれるのはしょっちゅう」ということもあって、身体能力も高く格闘戦も得意。
ドーパントであってもマスカレイド・ドーパントであれば普通に生身で叩きのめしている。
しかし、地球の本棚を持つフィリップ、精神干渉耐性を持つ照井竜などのような特殊な能力は何一つ持ち合わせておらず、劇中では凡人扱いされることもしばしば。
【根性】
非常に根性のある性格で、フィリップがエクストリームメモリと接触してパワーアップし、
Wの左右のバランスが崩れて変身出来なくなった時は「お前が相棒だと思ってくれてるうちは……俺は二度と折れねぇぞ!」と気合いでフィリップに合わせている。
更にテラー・ドーパントの精神攻撃を受け、恐怖に支配された時も
「あいつが俺を相棒と呼ぶ限り、俺は折れない……約束だった」と恐怖に打ち勝った。
気合いで何でも乗り越える男……否“漢”左翔太郎。
半人前ではあっても、決して半端者ではないのだ。
実はエクストリームの時の相棒としての力不足を痛感させられた件も、テラーの精神攻撃も、
身も蓋もない言い方をすれば『元来持ち合わせていた気合だけで打ち勝っている』のであり、所謂ヒーローのお約束である『精神的成長・変化』描写は殆ど無い。
彼の劇中で心の成長といえる部分はフィリップとの別れの覚悟位であろう。
これは翔太郎自身が物語開始時点で元々培ってきたものに加え、おやっさんの死によってもたらされた覚悟により『完成されたヒーローの心意気』を有したからであり、
心の面では、人間としては未だ成長途中な一方、ヒーローとしては完成してしまっている。
人としての部分も大人であるため、一定の物は持ち合わせており、
一見がさつで依頼人を怒らせることもあるが、依頼人の内面を洞察・理解することも速い。
そういった意味で、これまた成長描写があまり必要ない。
なので『仮面ライダー』という守るための力を手に入れた時点で翔太郎は『力と心』を併せ持ったほぼ完全なヒーローとなっており、
ぶっちゃけすでに完成しているのである。
その濃いキャラクターゆえ、決して空気になることは無かったがWの物語の骨格にあるのは振り返ってみれば殆どフィリップであり、
翔太郎は『フィリップを導く存在』、『街の人々と仮面ライダーを繋ぐ存在』であった。
彼が主役に見える話もよくよく見れば『ゲストの話』や『探偵活動メインの話』、『仮面ライダーとして二人の話』が殆どであり、
そうでない場合も『彼をメインに話が進む』だけであり左翔太郎という個人がピックアップされた話は基本無い。
【その他】
女に弱く、依頼人が美人だと張り切る。
あまり触れられることは少ないが、周囲の仮面ライダーに対して彼のみ女運は非常に悪い。
相棒であるフィリップは、若菜姫や小説版でフラグを建てている他、
照井竜は透明人間や野鳥園の飼育員と濃密なフラグを建てた上、所長(亜樹子)とゴールインした上に、結婚後も別の女性に惚れられ、『風都探偵』では面倒くさいストーカー女に追っかけ回されたり警察内でもかなりモテモテだったり、
荘吉は結婚していたほか、(苦い結末に終わったが)歌手に惚れられており、大道克己は超能力少女に慕われていた。
……そんな中翔太郎本人は、異性の幼馴染の一人はドーパントだったり、
街を愛する者同士通じ合った園咲霧彦から「何かあったら鳴海探偵事務所に行くように」と言われていた妹は記憶喪失になったり、
因縁ができたファイヤーガールは最期、翔太郎のことを「甘すぎ」と言いつつも笑みを浮かべていたが*3二度目の死を迎えたりとロクなことがなく、
それらを相棒として見てきたフィリップも翔太郎を「悪女に惹かれ、悲しい結末で終わる」と語っている。
『風都探偵』でも、依頼人が探す「魔女」と翔太郎が既に会っていたこと、その「魔女」が飛び抜けた美人だったことを聞き、
件の「魔女」ではなく、翔太郎がまたしても悪女と絡もうとしていることに「背中がゾクゾクする」と興味を示していた。
風都は悪女が多いことで有名なので、女性の依頼人が来た場合は必然的に苦い結末を迎えることが多い。
そんな経緯もあり、『風都探偵』のヒロインであるときめとは互いに心惹かれ合いながらも、彼女との関係にはかなり慎重になっている節が見受けられる*4。
カラオケでの十八番は『Finger on the Trigger』(トリガー形態処刑用BGM)。
仮面シンガーになってノリノリで歌いこなし、雑誌に大きく取り上げられるなど多才ぶりを披露した。
『W』のエピソードは彼のモノローグから始まり、
事件のエピローグに回想しながらタイプライターを打ってハードボイルドに締めるのがお決まりだが、
よく見ると、英語ではなく日本語をローマ字で打っている。"houkokusyo"には流石に笑いを禁じ得ない。
これは師匠の荘吉が、ドーパント絡みの事件の際、情報秘匿のために複数の言語で打っていたのを形だけ真似た結果である。
現在では荘吉の意図も知っているが、それでも何事も型から入る翔太郎は習慣として続けている。
きちんとした報告書は亜樹子が出しているのでそこは安心。
……実は妄想癖があり、WのDVD映像特典には『左翔太郎ハードボイルド妄想日記』なるものがあったり、アニメ版『風都探偵』では最後のミニコーナーで妄想していたりする。
【人間関係】
◆フィリップ
当初こそ、人としての感情が希薄ゆえに配慮に欠ける現実主義者なフィリップと衝突することもあったが、
お互いに足りないところを支え合い、唯一無二の最高の相棒となった。
元は師匠の鳴海荘吉が受けた『フィリップ救出』の依頼を引き継いだ為、フィリップを救うことは翔太郎の一番でかい依頼である。
一応二人の主人公の片方だが、フィリップは半ばヒロイン状態ともいえる。
ただ、フィリップは感情的になって危機に陥りやすい翔太郎のことを心配しており、時に厳しく諫めたりもするためか、
『風都探偵』で軽く言い合いになった際に、その姿勢を翔太郎から「オカン」と揶揄されている。
僕は消えない。君の心に“悪魔と相乗りする勇気”が、ある限り……
君の友であることは、僕の誇りだ。
◆鳴海亜樹子
横暴な亜樹子の性格ゆえ当初はケンカばかりだったが、
亜樹子の根底にある父への想いや自分に対する嫉妬を受け入れてからは次第にいいところを見つけあって信頼関係を築いた。
翔太郎は亜樹子を諭して少しずつ大人びさせ、亜樹子はハァ~ドボイルドに浸る彼にスリッパツッコミを続ける事で、
少しずつだが改善していき、兄妹のような関係になっていく。
彼女の結婚式の際は、亜樹子の父代わりにバージンロードを歩く予定であったほど。
照井曰く「左が一番所長の事を理解している」
亜樹子曰く「翔太郎くんは完成されたハーフボイルド」
◆園咲霧彦
風都を泣かすガイアメモリ流通側の人間のため敵対していたが、風都を愛する心は同じであるため後に和解。
霧彦から、彼のデザインした風都のイメージキャラ『ふうとくん』のキーホルダーを受け取るが、そのすぐあと霧彦はこの世を去った。
「この町を…よろしく頼む」
◆風都イレギュラーズ
ウォッチャマン、クイーン&エリザベス、サンタちゃんなど。
探偵として情報を仕入れに接触するため、“翔ちゃん”と呼ばれかなり親しい。
事務所で(勝手に)パーティーを開かれるくらいには。
口が軽そうという理由もあって仮面ライダーであることは明かしていない。
◆刃野幹夫
どこか間抜けで憎めない刑事。
翔太郎のヤンキー時代、まだ彼が平警官だった時期から世話になっていることがジュエル回で明らかになる。
高校を卒業した翔太郎が鳴海荘吉に弟子入りを認められた際も、翔太郎が私立探偵として独立した時も、一番喜んでいたのは彼であり、翔太郎は彼に頭が上がらない。
◆マッキー(真倉俊)
犬猿の仲。馬鹿にすることは多いが、マッキーというあだ名で親しげに呼ぶなどケンカ友達みたいな状態。
その関係性故、お互いを褒めることはまずない(マッキーが懇願するときは、やたら翔太郎を持ち上げるが)。
警察2人に関しては正体を明かすと逆に迷惑をかけてしまうだろうという理由から仮面ライダーであることは伏せている。
◆照井竜
風都嫌いかつコミュニケーションを拒む性格ゆえ衝突。
しかし翔太郎の甘さ、そして“ハーフボイルド”に強い影響を受けて徐々に態度は軟化。
翔太郎がいなければ竜は復讐を振り切る事は出来なかった。
その後も共に仮面ライダーとして戦ううちに戦友として認め合い、照井は口にすることはないが翔太郎に絶大な信頼を寄せ、
翔太郎の方も、照井の真面目な人柄を信頼し、『アクセル』で彼が指名手配された際にも「何か止むを得ない原因がある」と即座に見抜いた。
照井は翔太郎から身をもって教えられた仮面ライダーの流儀を、数年後の後輩に力説するほど大事にしている他、
彼とその相棒、そして亜樹子との関係を通じて、かつて嫌っていた風都を守ることを己の使命とするほど好きになっていった。
ちなみに、翔太郎のことを名字の“左”と呼ぶ数少ない人物だが、
当初はダブルの右側のフィリップが優秀であり左側の翔太郎を認めておらず単に「ダブルの左側」という意味で読んでいたが、
彼に過ちを止めてもらった後は名字のニュアンスになった経緯があるため。
◆鳴海荘吉
おやっさん。
彼が探偵の、延いては人生の師と慕っていた人物。
前述通り自分の身勝手で死なせてしまった事もあり、亜樹子には中々真相を言えず仕舞いであった。
「漢の瞳の冷たさと優しさを隠すのが帽子の役目」
「完璧な人間などいない。互いに支え合って生きていくのが、人生というゲーム」
「依頼者を危険に晒す奴は探偵以前に人間としてクズだ」
「男の選択の八割は決断、後はおまけみたいなもの」
などの言葉を翔太郎に投げかけており、彼は時々引用している。
Wの代名詞たる、相手を指差しながらの「お前の罪を数えろ」は荘吉がスカルに変身した時に覚えたもの。
…実は、ハードボイルドに憧れを抱いたのも彼がきっかけだった。
◆シュラウド
最も翔太郎を軽視・危険視していた支援者。
フィリップの進化に追い付く事が出来ず、照井とのエクストリームを阻む者として邪魔者扱いしていた。
しかし、メモリ・ドライバー製作者の彼女の計算を悉く打ち破るイレギュラーっぷり*5で翔太郎は突き進み、最終的に彼を切り札と認め、自身の願いを託すまでになる。
「切り札は……翔太郎」
◆門矢士
世界の破壊者。
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で初対面するが、生身での対面はなかった上に、Wがディケイド達に対して名前を名乗っただけで特に絡みはなし。
『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』で再開した際には、『オールライダー対大ショッカー』の一件で互いに面識があった。あの時全く絡みが無かったのに、何故ディケイドの名前を知っていたのかは未だ謎だが……そもそも『オールライダー対大ショッカー』の舞台となったディケイドの世界で唐突にWが登場するのは少し不自然なので、もしかしたら鳴滝がオーロラカーテンでWを呼び出して事情を説明し、ディケイドの名前もその時に教えてもらっていた可能性は少なからずある。(『オールライダー対大ショッカー』に登場する鳴滝は大ショッカーと敵対していた為。)
余談だが、『MOVIE大戦2010』でも、恐らくオーロラカーテンによってWはディケイドと合流出来たのだと思われる。
2010のラストでは士によって『カメンライド・スカル』のライダーカードを手渡され、別世界の鳴海ソウキチと対面した。
◆火野映司
イケメンで強い後輩ライダー。
風都タワーでのNEVERとの戦い以降、彼が発言した「ライダーは助け合い」を実践する様に度々共闘している。
初登場時はタメ口だったが、『MOVIE大戦MEGAMAX』では敬語で話しかけられている。映司(21歳)より年上という扱いなのか。
◆駆紋戒斗
強者を目指す男。
『仮面ライダー大戦』で士とコンビを組んで探偵事務所に訪ねてくるが、翔太郎は戒斗を『亀子』と名付けて、彼にペット探しを押し付けて災難に巻き込む。
戦闘ではコンビを組んで戦うが、最終的に大切断、スーパーライダー閃光キックの攻撃を亀子と名付けた戒斗に身を投げて庇われることになる。
【仮面ライダージョーカー】
項目参照。
《ロストドライバー》
〈ダブルドライバー〉のスロットが右のみになったドライバー。仮面ライダースカルやエターナルと同じタイプ。
劇場版ではスカル(の幻影と思しきもの)から託されたものを使用したが、エターナルとの戦闘の中でユニコーンのMDにより破損してしまう。
それ以降はロストドライバーを使うことがなかったが、最終回にフィリップからプレゼントとして渡され、彼が復活するまで『切り札』として使っていた。
こちらは小説版『Zを継ぐ者』でフィリップが仮面ライダーサイクロンへの変身に使用したものを修復し、TV版第48話で翔太郎に贈られたことが小説版ラストで示唆されている*6。
『風都探偵』では「戦闘はWで事足りる」「翔太郎が1人で無茶をしないように」という理由でフィリップにしか分からない場所に隠されており、その都合もあって仮面ライダージョーカーは12巻現在未登場のまま。
《ジョーカーメモリ》
仮面ライダーW用のメモリの一つ。
『切札の記憶』を宿した黒いメモリであり、翔太郎との適合率が極めて高い。
「メモリと適合率の高い者とは惹かれ合う」性質からか、初変身時にも咄嗟に手にとっている、彼の代名詞のようなメモリでもある。
作中で確認できる特性は「使用者の身体能力や潜在能力を極限まで引き出す」ものだったが、
『風都探偵』にて、「使用者の感情が放つエネルギーにより性能の上限を超えた力が発揮できる」という非常に男心をくすぐる特性も兼ね備えていることが判明。
《T2ジョーカーメモリ》
仮面ライダーWのメモリの一つである〈ジョーカーメモリ〉の改良版。
エターナルレクイエムで既存のメモリが機能停止状態、フィリップは拉致される、他のT2メモリは全て敵の手中にあるという危機的状況の中、
唯一発見されていなかったT2ジョーカーメモリは、「相性の良い人間の下に引き寄せられる」というT2メモリ共通の性質から、
『AtoZ』序盤に翔太郎に引き寄せられ、鳴海探偵事務所に飛来してきていたことが判明。
それを翔太郎が危機的状況で発見したことにより、文字通りの風都最後の切札となった。
【客演】
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では、ショッカーとの最終決戦にフィリップと共に参戦する。
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』では、主要登場人物の一人として登場。
正体不明の存在・グリードを追う中で戦闘になった際には、フィリップの悪癖でWに変身できなかったことから、
仕方なくロストドライバーに持ち替え、仮面ライダージョーカーとなってヤミー達と戦った(これはスタッフの「ジョーカーを出したい」という希望からだという)。
終盤、後輩たちと合流した際には、初対面の弦太朗と情に篤い共通点から意気投合し、フィリップから「似ている」と称された後、
観客待望の仮面ライダーWへの変身を果たし、後輩たちを先に行かせるために敵の足止めを引き受け、メモリチェンジを駆使してゾディアーツ達を蹴散らした。
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では幻影としてライダーリングをウィザードとフォーゼに託した。(あくまで幻影の為、桐山蓮本人が演じている訳ではない)
2014年3月29日公開の映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』にも出演。
服装は本編と異なり、おやっさん風の服装に変更したようだが、相も変わらず決めるところで滑るので全く一人前になった雰囲気はしない。
地下帝国バダンと戦う協力を依頼しに来た門矢士や駆紋戒斗に対し、「受けた依頼をこなすのが先だ」と、相変わらずのペット探しを二人にも押しつける。
ただし、依頼対象が風都の住民だったため、すぐさまにやる気を出して依頼対象の情報を収集した。
本作の騒動に首を突っ込んだ翔太郎だが、今回はロストドライバーで仮面ライダージョーカーに変身して仮面ライダーバロンと共に、
(奇しくも桐山漣が大好きな)仮面ライダーBLACK&RXと交戦した。
なお、ジョーカーに変身した理由は、よりにもよってこの事件の最中はフィリップは不在だったかららしい。
BLACKコンビを見た翔太郎は、彼らに通じる物があると共感を覚えていた。
バダンとの決戦では、フィリップとヘルヘイムの森で合流できたのか、ジョーカーの姿ではなくいつの間にかWの姿に戻っている。
決戦の最中、他の平成二期勢&ディケイドと共にフィフティーンに挑むが、フィフティーンのアームズチェンジに大きく苦戦する。
【風都探偵】
本作でも主人公を務める。
亜樹子が竜と結婚して照井姓になっていることなどを加味すると、
時系列としては『仮面ライダーOOO×仮面ライダーW feat.スカル MOVIE大戦CORE』及び、『仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーアクセル』終了後は確実である。
髪型の松田優作感が大幅に上昇している(もともと『探偵物語』の主人公・工藤俊作のオマージュが多かったキャラだが)ため、
読者の印象は演者の桐山漣氏に似ているという人と似てないという人に二分している。
後に、敢えて桐山氏に似せないように描いていることがTV Bros.にて明らかとなった。
本作では新たなヒロイン、ときめが助手として事務所のメンバーに加わっているが、
寝泊りする場所のない彼女の為に自宅を提供するシーンがあり、ほんの僅かではあるもののプライベートな部分が明かされたことで読者を大いに驚かせた。
(元々殆ど帰っていなかったこともあり、本人は事務所で寝泊りしている。)
上述の家庭事情も、こちらでようやく明かされることとなった。
本編終了後ということもあってか、基本的には依頼人の期待に応える、頼れる名探偵ぶりを見せているが、
自分なりにキメた自撮りを亜樹子に送信して電話越しに怒鳴られた上に、わざわざプリントアウトしたそれと壮吉の写真を並べられて「ハーフボイルド」と揶揄されたり、
仲間になる前のときめに思いっきり急所を蹴り飛ばされたり、互いに意地を張るときめとフィリップの仲裁に頭を抱えたり、
猫探しの依頼で不審者扱いをくらって亜樹子共々職務質問を受ける羽目になったり、キノコ狩りに出かけてフィリップ共々雪山で遭難する羽目になったりと、
三枚目のハーフボイルド、周囲に振り回される苦労性にはより一層の磨きがかかっている。
【余談】
名前の由来はWの左側、そして仮面ライダーの生みの親石ノ森章太郎から。
演じる桐山漣氏は「仮面ライダーになる為に俳優になった」と語る程仮面ライダーが大好きであり、
『W』以前の『仮面ライダーカブト』~『仮面ライダーディケイド』までの主役ライダーのオーデションを受けるも全て落選し、本作で5度目にしてようやく受かったと明かしている。
特に仮面ライダーBLACKが大のお気に入りで、『ディケイド』の第27話の撮影現場に『W』の撮影休憩中に見学に行ったという。
平成第2期ライダーで原点回帰をテーマに掲げる『W』において、ジョーカーはBLACKを投影させた半身であり、それゆえか『BLACK』主人公の南光太郎との共通点が多い*7。
後に桐山氏は「帽子が最も似合う芸能人」を決める『ハットグランプリ2010』でジャニーズ勢を抜き見事1位に輝いた。
まさに「帽子の似合う男」となったのである。
ちなみにオールド・ドーパント戦で老化した翔太郎を演じた名取幸政氏は(『仮面ライダー1号』にて元祖ライダーたる藤岡弘、氏が2年ぶりに変身するまでは)、
仮面ライダーに変身した役者としては2010年当時最年長だった。
ただ一時的な状態でもあるため、最年長ライダーとみない意見もあるが。
ちなみに桐山氏はニチアサの仮面ライダーの主人公としては最後の昭和生まれの俳優である。
さぁ、お前の罪を数えろ。
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*2 尚、「ハーフ」は「度合いが半分」という意味にはならず、「ハーフボイルド」というと「半熟卵」ではなく「下半分とか右半分だけの茹で卵」になるので、英語で「半熟卵」と言いたいときは「ソフトボイルド」と言おう
*3 『運命のガイアメモリ』ディレクターズカット版。
*4 もっとも、これは記憶喪失で破損品とはいえ彼女もガイアメモリ所持者であることも影響しているが。
*5 ダブルへの変身、制御不能の暴走状態と化すファングの制御、エクストリームへの到達など
*6 確定ではない。
*7 第1話で育ての親同然の人を目の前で看取る、親友を自らの手で亡くす、ジョーカーは徒手空拳で闘う、名前の母音がほぼ同じなど。
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